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八王子市市史編さん審議会
平成23年度第1回 八王子市市史編さん審議会 日 時:平成23年4月18日(月) 午後2時00分から 場 所:八王子市男女共同参画センター会議室 【次 第】 1. 開会 2. 市史編集の進捗状況等について (市史編集委員会委員長からの意見聴取) 3. 今後の市史編さん事業推進の方策について 4. その他 5. 閉会 (配付資料一覧) 資料1 八王子市史編さん事業における刊行予定 資料2 市民のための公文書管理のあり方について 新しい公文書館「八王子市総合情報館(仮称)」の設置に向け て(提言概要) 資料1 八王子市史編さん事業における刊行予定 1.市史本編・資料編 刊行計画 内容 1.「原始・古代」 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 ○ 資料収集・調査・分析 2.「中世」 〃 ○ 3.「近世(上)」 〃 ○ 本 4.「近世(下)」 編 5.「近現代(上)」 〃 ○ 〃 ○ 6.「近現代(下)」 〃 7.「自然」 〃 8.「民俗」 〃 9.「原始・古代」 〃 10.「中世」 〃 資 11.「近世1」 料 編 12.「近世2」 ○ ○ ○ ○ ○ 〃 ○ 〃 13.「近現代1」 〃 14.「近現代2」 〃 ○ ○ ○ 2.本編、資料編以外の刊行物(案) ※タイトル等はすべて仮題 ①村明細帳集成(近世) ⑪民俗調査報告書1(民俗) ②検地帳集成(近世) ⑫民俗調査報告書2(民俗) ③宗門人別帳集成(近世) ⑬民俗調査報告書3(民俗) ④データでみる八王子の近現代(近現代) ⑭民俗調査報告書4(民俗) ⑤橋本義夫資料集(近現代) ⑮民俗調査報告書5(民俗) ⑥八王子の動植物相(自然) ⑦機具で見る八王子織物(民俗) ⑧八王子のまつり・行事(民俗) ⑨写真に見る八王子の生活(民俗) ⑩日記に見る八王子の民俗(民俗) 八王子市史編さん事業における刊行予定(年度別) 部会 種別 本編・資料編 23年度 ※タイトル等は全て仮題 24年度 資料編①「原始・古代」 25年度 26年度 27年度 28年度 本編①「原始・古代」 原始 古代 市史叢書 本編・資料編 資料編②「中世」 本編②「中世」 中世 市史叢書 本編・資料編 資料編④「近世2」 本編③「近世(上)」 資料編③「近世1」 本編④「近世(下)」 近世 市史叢書 市史叢書① 「村明細帳集成」 市史叢書③ 「検地帳集成」 市史叢書⑦ 「宗門人別帳集成」 本編・資料編 資料編⑤「近現代1」 資料編⑥「近現代2」 本編⑤「近現代(上)」 本編⑥「近現代(下)」 近現代 市史叢書⑩ 「橋本義夫資料集」 市史叢書⑤ 「データで見る八王子の近現代」 市史叢書 本編・資料編 本編⑦「自然」 自然 市史叢書⑧ 「八王子の動植物相」 市史叢書 本編・資料編 本編⑧「民俗」 民俗 市史叢書 民俗調査報告書 民俗調査報告書① 「山間部1」 市史叢書② 「機具で見る八王子織物」 市史叢書④ 「八王子のまつり・行事」 市史叢書⑥ 「写真に見る八王子の生活」 市史叢書⑨ 「日記に見る八王子の民俗」 民俗調査報告書② 「丘陵部1」 民俗調査報告書③ 「山間部2」 民俗調査報告書④ 「丘陵部2」 民俗調査報告書⑤ 「市街地」 資料2 平成20年度 都市政策研究会議 共同研究 市民のための公文書管理のあり方について ∼新しい公文書館「八王子市総合情報館(仮称)」の設置に向けて∼(提言概要) 1.公文書管理の意義 市民および行政にとっての公文書の役割は大きく分けて以下の3点となる。 ① 政策実施の参考資料としての役割 ② 地域の歴史的文化資源としての役割 ③ 現在と未来への説明責任を果たす資料としての役割 2.八王子市における公文書等の管理・保存、公開に関する課題 本市ではこれまで、保存年限の満了した公文書等をいかにスムーズに廃棄するかに主眼が置かれ てきた。そのため、以下のような、早急に取り組むべき課題が山積している。 ① 公文書等のライフサイクルに歴史的文書保存の考え方がない ② 現在収集されている歴史的文書の保存方法を構築する必要がある ③ 歴史的民間文書の保存・活用策が講じられていない ④ 保存・管理する場所が不足しており、公開場所も非常に限られている ⑤ 関連施設等の役割分担及び相互連携をより効果的にする必要がある 3.八王子における新しい公文書等管理のしくみ ここまでの意義と課題を踏まえ、以下に、適切な管理・保存や、より効果的な活用を実現するた めのしくみを提言する。 (1)本市に必要な「公文書等の管理機能」 本市が新たに備えるべき「公文書等の管理機能」は、大きく分けて以下の3つとなる。 ① 現用文書と非現用文書の適正管理機能 ② 市史編さん事業に伴い収集された公文書等の「継続的な活用」機能 ③ 公文書等の保存場所の確保機能 (2)適切な公文書等の管理・保存に向けて 当面は既存施設を利用し、そのうえで公文書等を管理する施設等を具体化することが望ましい。 (3)廃棄を前提とした公文書等管理の見直し 公文書等のライフサイクルを根本的に見直し、以下のように文書管理全体を改善する必要がある。 ① 選別基準に歴史的な価値を考慮する ② 選別基準を誰が見ても判別できるよう明確化する ③ 選別方法は、所管の職員と公文書等に関する専門性を有する職員による二段階とする ④ 現用・非現用文書の取り扱いについて、電子データ化なども含め、規程類を整備する (4)より良い公文書等の公開・公表、活用について 公文書等の有効活用には、市民が公文書等を自由に閲覧できる以下のような体制が求められる。 ① 市民・研究者・市職員が十分に活用できる環境として「公文書館」を開設する ※ 場所は、利便性を考慮し主要駅周辺、市役所庁舎や関連施設の近隣が望ましい ② 目録等をホームページ等で公開(今後、「デジタルアーカイブ」の検討も必要) ③ 公開の基準を明確にし、1か所で取りまとめて公開することで市民の利便性を高める 1 4.未来の八王子に向けた公文書等の管理と活用 本市が備えるべき公文書等管理機能を満たすには「公文書館」の開設が必要である。 (1)公文書館開設に向けた具体的な取り組み 長期の取り組みが必要であるため、段階的に構想し、成果を積み上げることが効果的である。 ① 制度づくり 総務部総務課を中心に、関連所管で「公文書利活用プロジェクト」を設置する。 【役割1】公文書等の管理、選別、保存などの制度・基準づくりを進める 【役割2】市民の利便性向上のため「文書管理システム」の導入を検討 ② など 体制・組織づくり 「公文書利活用プロジェクト」で制度等を構想後、担当所管「公文書管理担当」を設置する。 【役割1】教育委員会の博物館(郷土資料館)構想と連携を図る 【役割2】公文書館施設の建設などの調整 【役割3】専門家の活用や庁内人材育成、公文書管理の専門職の必要性検討 【役割4】市民や利用者の声を公文書等管理に常時反映できるしくみの構築 など (2)本市が設置する新しい公文書館「八王子市総合情報館(仮称)」について 本市が今後設置するべき、新 しい公文書館は、市民の利便性 八王子市総合情報館(仮称)の設立イメージ を最重要としたうえで、施設建 設、管理経費、職員配置などの 八王子市総合情報館(仮称) 施設の形態がふさわしい(右図 公文書館 図書館 (郷土・行政 資料など) 参照)。 郷土 資料館 ( 適正化などを考慮すると、複合 市 民 ) 利 用 者 市民に本市の歴史・行政情報 を総合的に提供する役割を担う 公文書等管理のしくみづくり データベースなど情報の連携 利用 (ニーズ把握) ことを期待するため、「八王子 市総合情報館」の名称を、仮称 として提案する。 公文書等 管理担当 部門 その他 市内図書館 専 門 家 ・ 研 究 者 最終的には、本市に関する情 公文書等管理のしくみづくりへの参画 報を市民に一括で提供できるよ うな施設となることを念頭に置 くものである。 おわりに ∼八王子市における公文書管理の展望∼ 公文書等の管理は特定の組織や職員が行えばよいというものではない。また、歴史的価値のある 民間文書を保存するためには、市民、企業などの協力も不可欠である。 つまり、本提言の目的はただ単にハコをつくることではない。公文書等の適正な管理と活用を進 めるために、どのようなしくみを創り上げることができるか。そのために、職員自身がどのように 意識を変え、また市民の理解と協力を得ることができるかということなのである。 2