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謝罪の受容に共感性が与える影響
<問題と目的>
発表者
幸森 智佳
指導教員
緒賀 郷志
響を及ぼすことが考えられる。
日本人は謝罪を行いやすいといわれ、
また、個人的ゆるしをしないときにも謝
また日常生活においては、謝罪が受け入
罪の受容を行う被害者は、
「 ゆるし方略」(田
れられる経験も多いように感じられる。
添・堀毛,2005)を用い、その4因子である
謝罪には、責任の受容と罪悪感の喚起
認知転換,援助希求,我慢,補償の選択に
から行われる「誠実な謝罪」,罰や批難か
も共感性が影響すると考えられる。しかし、
らの回避と否定的な印象の改善を目的に
こうした共感性のはたらきには、自己志向
行われる「防衛的謝罪」がある(中川・山
的側面と他者志向的側面による影響の違い
崎,2005)。被害者は誠実な謝罪と防衛的
が推測される。
謝罪を識別することが示唆され、加害者
先行研究では、謝罪を行う側の目的や謝
による謝罪を誠実な謝罪と認知したとき
罪場面での社会的な側面に関する研究は行
否定的感情を低減させるが、防衛的謝罪
われてきたが、
「ゆるし」の特に謝罪場面に
では同様の反応は起こさないことが示さ
関わる被害者の立場に注目したものは多く
れた(土井・高木,1993)。
はない。否定的な感情の抑制は精神的健康
斉藤・荻野(2004)は防衛的謝罪を多用
に負の影響を及ぼすという知見や、謝罪-
する日本人の謝罪傾向を指摘したが、そ
ゆるし過程が対人関係の維持や相互の感情
の傾向や状況などを踏まえると、謝罪が
に関わることから、
「ゆるし」に影響を及ぼ
受容される際に多くの人がそれを誠実な
す要因を明らかにすることの重要性が示唆
謝罪と認識しているとは考えがたい。
される。
「ゆるし」には、内面の部分で起こる
以上から、本研究では、友人による謝罪
過 程 で あ る 「 個 人 的 ゆ る し (Private
場面での「ゆるし」の反応と共感性との関
forgiveness)」と、行動による相手への
連を明らかにすることを目的とし、その検
許す意思の表明を指す「伝えるゆるし
証を行った。
(Communicated forgiveness) 」 が あ り
(Exline,Bushman,Baumeister,Campbell
<仮説>
&Finkel,2004)、謝罪の受容は伝えるゆ
1
は、防衛的謝罪場面よりも誠実な謝罪
るしにあたる。
場面の方が高いだろう。
共感性が高いと相手の不快感情を緩和
させるための行動をとりやすいことが明
個人的ゆるしと伝えるゆるしとの関連
2
他者志向的共感性が高い人は、誠実な
らかにされた(木野・鈴木・速水,2000)。
謝罪場面,防衛的謝罪場面で個人的ゆ
そこで、共感性が「ゆるし」の傾向に影
るしをする傾向,伝えるゆるしを示す
3
傾向が高いだろう。ただし、視点取
元共感性尺度には個人的苦痛,視点取得,
得をする人は、防衛的謝罪場面では
空想,共感的関心の4因子が見出された。
個人的ゆるしをする傾向が低いだ
調査に用いた質問紙には、誠実な謝罪と
ろう。また、自己志向的共感性の高
防衛的謝罪で場面の順序を入れ替えた2種
い人は、誠実な謝罪場面,防衛的謝
類があり、それぞれ異なった傾向が見られ
罪場面のどちらにおいても、個人的
た。よって、以降の統計処理は、誠-防群
ゆるしをする傾向,伝えるゆるしを
(82 名;男子 26 名,女子 56 名)と防-誠群
示す傾向が低いだろう。
(87 名;男子 23 名,女子 64 名)の2群に分け
自己志向的共感性の高い人はゆるし
て行った。
方略の援助希求を用いる傾向が高
誠-防群,防-誠群ともに、被害者の個
く、他者志向的共感性の高い人は認
人的ゆるし,伝えるゆるしには謝罪の種類
知転換,我慢を用いる傾向が高い一
(誠実な謝罪,防衛的謝罪)が影響すること
方、援助希求を用いる傾向は低いだ
が明らかになった。さらに、相関係数の差
ろう。
の検定により、個人的ゆるしをする程度が
高いほど、誠-防群の女子は誠実な謝罪よ
2
<方法>
りも防衛的謝罪に対して(χ =4.45, p <.05),
1.調査協力者
防-誠群の男子は防衛的謝罪よりも誠実な
岐阜大学生 174 名
2
謝罪に対して(χ =11.73, p <.001)伝えるゆ
うち 169 名(男子 49 名,女子 120 名)
るしを示す程度が高いことが示された。し
を分析対象とした。
かし、誠-防群の男子(χ =1.09,n.s.),防
2.質問紙の構成
設定場面:対友人トラブルを想定した
2
2
-誠群の女子(χ =1.22,n.s.)では、場面に
よる差は見られなかった。したがって、仮
誠実な謝罪場面3場面
説1は防―誠群の男子においてのみ支持さ
防衛的謝罪場面3場面
れた。
①個人的ゆるしの尺度(10 段階評定)
共感性がゆるしに与える影響を検討する
②伝えるゆるしの尺度(10 段階評定)
ため、共感性の4つの下位尺度,場面の順
③ゆるし方略尺度(6 件法)
序,性別を説明変数に、個人的ゆるし,伝
田添・堀毛(2005)によって作成さ
えるゆるし,ゆるし方略の3つの下位尺度
れた、全 11 項目を使用。
を被説明変数に設定した重回帰分析を行っ
④多次元共感性尺度(6 件法)
た。
Davis(1983)により作成され、桜井
結果から、誠実な謝罪(β=.20, p <.01),
(1988)によって日本語訳された、
防衛的謝罪(β=.16, p <.05)のどちらに対し
全 28 項目を使用。
ても、共感性の他者志向的側面である視点
取得をする傾向が高いほど個人的ゆるしを
<結果と考察>
すると示された。その傾向は誠実な謝罪場
主因子法による因子分析の結果、ゆる
面 ( β =.16, p <.05) , 防 衛 的 謝 罪 場 面 ( β
し方略尺度には認知転換,援助希求,我
=.15, p <.05)ともに男子で高く、防衛的謝罪
慢の3因子が見出された。同様に、多次
をされた経験により促進されると示唆され
た。また、誠実な謝罪をされたとき、視
点取得をする傾向が高いほど伝えるゆる
示された。
以上から仮説3は、両場面において、認
しを示す(β=.21, p <.01)ことが示された。
知転換と他者志向的共感性の視点取得との
その傾向は防衛的謝罪をされた経験によ
関連、援助希求と自己志向的共感性の個人
り促進されると示唆された。防衛的謝罪
的苦痛、我慢と視点取得との関連について、
をされたときには、共感性の自己志向的
誠実な謝罪場面においてはさらに援助希求
側面である個人的苦痛を感じる傾向が高
と空想との関連について支持された。しか
い ほ ど 伝 え る ゆ る し を 示 す ( β
し、共感的関心とゆるし方略との関連につ
=.18, p <.05)ことが示された。その傾向は
いては支持されず、共感性の自己志向的,
女子で高く(β=-.18, p <.05)、誠実な謝罪
他者志向的という側面とゆるし方略との関
をされた経験により抑制されると示唆さ
連は明確には示されなかった。
れた。
ゆるす行為自体への重要視が方略の使用
以上から、仮説2は、誠実な謝罪場面
を促す(田添・堀毛,2005)ことから、これに
での視点取得と個人的ゆるしとの関連に
は、個人的苦痛を感じ伝えるゆるしを示す
ついて支持されたが、防衛的謝罪場面で
傾向が高い人が、共感的心痛からの回避と
の視点取得と個人的ゆるし,伝えるゆる
いう目的から相手の重要性よりもゆるし自
しとの関連,個人的苦痛と伝えるゆるし
体の重要性に注目しやすいことが関連して
との関連については支持されなかった。
いると考えられる。
これには、謝罪場面が、解決が望まれる
本研究において、加害者の謝罪の意図が
友人とのトラブルを想定した状況であっ
被害者に認知されたとき、被害者の個人的
たため、自身の不快感情を制しても友人
ゆるし,伝えるゆるし,ゆるし方略にはそ
の不快感情の調整が優先されたことが考
れぞれ、被害者の共感性で自己志向的側面,
えられる。
他者志向的側面の何れが強調されているか
ゆるし方略と共感性との関連について
が影響すると示された。これらは、対人場
は、自己志向的共感性である個人的苦痛
面における「ゆるし」を介した自己の感情,
を強く感じる傾向は、誠実な謝罪場面で
他者の感情の捉え方,扱い方には個人差が
認知転換(β=.27, p <.001),援助希求(β
あることを示唆している。
「ゆるし」の過程
=.32, p <.001),我慢(β=.32, p <.001)の方
は、こうした個人差にまた状況などの要因
略の選択を促し、防衛的謝罪場面でも認
が関わり形成されると推測され、この点に
知 転 換 ( β =.26, p <.001) , 援 助 希 求 ( β
関しては、個人差を形作る他の要因や精神
=.27, p <.001),我慢(β=.34, p <.001)の方
的健康への影響を含め、検討の余地が見出
略の選択を促すことが示された。また、
された。また、場面順序による影響が顕著
他者志向的共感性である視点取得をする
であったことの意味の明確化や「ゆるし」
傾向が高いと、誠実な謝罪場面で認知転
の測定に関してなど、問題として残された
換(β=.52, p <.001),我慢(β=.22, p <.01)
点も多くあり、今後の課題として受け止め
の方略の選択を促し、防衛的謝罪場面で
たい。
も 認 知 転 換 ( β =.41, p <.001) , 我 慢 ( β
=.23, p <.01)の 方 略 の 選 択 を 促 す こ と が
拒否不安が同調行動に及ぼす影響
発表者:北出 真理子
指導教員:緒賀 郷志
z
問題と目的
日々の生活の中で、自分が所属する集団と意
平井(2000)は、葛藤場面において自己と他者
見や行動の一致をみられない場合、自分は集団
を同程度に考慮していることを報告している。
の意見や行動に納得しているわけではないが、
本研究でも、他者志向的配慮を行った際でも、
意見や行動を合わせようとする。このように、
自己に対する配慮が行われていることが考え
集団成員に意見や行動を合わせることを同調
られる。また追従は、自己の私的意見を抑制し
行動と言う。
て集団成員の意見を自己の意見として表明し
梅村(2006)は、同調行動の定義を集団圧力に
よる行動変化の立場と認知的な立場の両者を
包括した定義した。同調行動の分類についても
梅村(2006)は、以下の 3 つに分類した。
ていることからも、「拒否不安」と「他者志向
的追従」との関連が考えられる。
また、杉浦(2000)は「拒否不安」が対人的疎
外感を高めていることを明らかにしており、特
①私的受容(「集団が望むような行動をする
に大学生男子に多いことを報告している。大学
だけでなく、自分の意見をも変えるものであり、
生男子においては、集団成員と自己の意見との
集団が信じていることを自分も同様に信じる
間に不一致が起こる同調場面で、集団での対人
もの」)」、そして追従(「その人は、集団に
的疎外感が高められ、回避するために集団と一
内的には同意してないが、外面的には集団圧力
体感を得られる「私的受容」をとりやすいと考
の結果、表面的には集団と協調している」)を
えられる。
②「自己志向的追従(「自らの立場の確保や改
これまでの研究で、
「自己志向的追従」と「拒
善ということに重点を置いた追従」)」と③「他
否不安」との関連は示唆されているが、「拒否
者志向的追従(「集団内の他者の立場を配慮し
不安」と「私的受容」、「他者志向的追従」と
た追従」)」である。
の関連は明らかにされていない。そのため、本
これまで、菅原(1986)によって「拒否された
研究では、拒否不安と動機や目的の違う 3 種類
くない気持ちが強いと集団への帰属欲求が強
の同調行動との関連を明らかにすることを目
い」ことを報告されており、自己志向的な同調
的とする。
である自己志向的追従と拒否されたくない気
同調意識の測定にあたって梅村(2006)は、私
持ちとの関連が示唆されている。特に、大学生
的受容と追従で集団解散後に意識の違いが見
女子は「集団に溶け込めない悩み」や「自分や
られると考え、集団圧力解放後の意識(「同調
他人が気になる悩み」が高いことを堀井(2002)
後悔」、「後受容」、「自己安心」、「他者満
によって報告されており、集団と自分との間に
足」)を取り上げた。本研究では、同調時の意
不適応感や違和感を覚えるも集団からの否定
識と集団解散後の意識の一貫性を尊重し、同調
的な評価を受けることに過敏になり強い不安
時の意識と集団解散後の意識をそれぞれ組み
を感じていることが示されている。
合わせ「真の同調行動」として「拒否不安」と
の関連を明らかにする。
従」
、
「他者志向的追従」と命名した。集団解散
後意識尺度も梅村(2006)と同様の4 因子からな
z
仮説
(1)男女の真の自己志向的追従と拒否不安との
関連に比べ、男女の真の他者志向的追従と
っており、
「同調後悔」
、
「後受容」
、
「自己安心」
、
「他者満足」と命名した。拒否不安尺度は、杉
浦(2000)と同様の結果で拒否不安尺度とした。
拒否不安の関連には弱い相関が見られるだ
ろう。
〔真の同調得点算出と男女差〕
(2)女子の真の私的受容と拒否不安との関連に
本研究では、同調時と集団解散後に一貫性の
比べ、男子の真の私的受容と拒否不安との
ある意識を使用するため、定義と下位尺度間相
間に、強い正の相関が見られるだろう。
関を参考に決定した。その結果、男女とも「私
的受容」と「後受容」
、
「自己志向的追従」と「自
z 方法
己安心」
、
「他者志向的追従」と「他者満足」と
〔調査協力者〕
の間に関連が見られた。そのため、それぞれを
岐阜大学に在籍する大学生男女 139 名(男子
組み合わせ、単純に加算し、
「真の私的受容」
、
69名、
女子70名)を対象に質問紙調査を行った。
「真の自己志向的追従」
、
「真の他者志向的追
学年は、3 年生が最も多かった。
従」とした。
男女 差について は、「真の 私的受容」
[質問紙の構成]
(t(139)=3.07,p<.01)、
「真の自己志向的追従」
①同調場面の設定(「あなたは、普段一緒に行
(t(139)=3.65,p<.001)、
「真の他者志向的追従」
動する4~5人の友人たちと講義で出された
(t(139)=2.98,p<.01)で、全てにおいて女子の
グループワークを決める話し合いを行ってい
方が男子よりも高かった。また、
「拒否不安」
ます。グループワークの課題や内容は、グルー
に 男 女 差 は 見 ら れ な か っ た
プの全員で決めることが出来ます。また、この
(t(137)=1.19,p>.05)。
グループワークは、あなた自身にとって重要な
事柄ではありません。話し合いは、あなたを除
いて他の人たち全員の意見はまとまりました。
〔拒否不安と真の同調得点との関連〕
「拒否不安」と「真の同調得点」との関連に
そのような状況を思い浮かべてください。
」)②
ついて、男子は「拒否不安」と「真の自己志向
同調前意識尺度(梅村,2006)③集団解散後意識
的追従」との間(r=.49,p<.001)に比較的強い正
尺度(梅村,2006)④拒否不安尺度(杉浦,2000)
の相関を示し、
「拒否不安」と「真の他者志向
⑤自由記述欄で構成され、②~④は 6 件法(1~
的追従」との間(r=.29,p<.05)に弱い正の相関
6 点)で回答を求めた。
を示し、
「拒否不安」と「真の私的受容」との
間(r=.16,p>.05)にほとんど相関を示さなかっ
z 主な結果と考察
〔各尺度の構成〕
各尺度、主因子法による因子分析を行った。
た。
女子は、
「拒否不安」と「真の自己志向的追
従」との間(r=.66,p<.001)に比較的強い正の相
同調前意識尺度は、梅村(2006)と同様の 3 因子
関を示し、
「拒否不安」と「真の他者志向的追
からなっており、
「私的受容」
、
「自己志向的追
従」との間(r=.53,p<.001)に比較的強い正の相
関を示し、
「拒否不安」と「真の私的受容」と
響の強さに有意な差はなかった
の間(r=.30,p<.05)に弱い正の相関を示した。
(t(67)=.40,p>.05)。
以上の結果から、
「女子の真の私的受容と拒
以上の結果から、男女ともに仮説(1)は支持
否不安との関連に比べ、男子の真の私的受容と
されなかった。その理由として、男子の同調前
拒否不安との間に強い正の相関を示すだろう」
意識尺度の「自己志向的追従」と「他者志向的
とした仮説(2)は支持されなかった。
追従」(r=.47,p<.001)、女子の同調前意識尺度
男子の真の私的受容は、集団成員から嫌われ
の「自己志向的追従」と「他者志向的追従」
たり、拒否されたくない動機から行うのではな
(r=.61,p<.001)に関連が強くみられたためで
く、本心から集団成員の意見に納得をして意見
あると考えられ、平井(2000)が述べた「自己と
を変化させた同調であることが分かった。これ
他者の調整プロセス」が本研究でも確かめられ
は、同調場面で「普段、一緒に行動をする 4~5
る結果となった。
人の友人」と設定しているが、そもそもこのよ
また、男女ともに見られた「拒否不安」と「他
うな友人関係に対人的疎外感を感じていない
者志向的追従」との関連は、柴橋(2004)が報告
ことが考えられる。そのため、関連がなかった
する「中学生・高校生の男女に見られる(相手
と推測される。
への)熟慮や配慮は、相手との対立を避けよう
一方、女子の真の私的受容は、集団成員から
とする感情」であることを示唆していると考え
嫌われたり、拒否されたくないために集団成員
られる。そのため、本研究結果でも、他者を配
の意見へと変化させた同調であることが示さ
慮していると同時に自己を保護しているもの
れた。女子の同調前意識尺度の下位尺度相関に
であることが推測される。
おいて「私的受容」が「自己志向的追従」
(r=.47,p<.001)と、また「他者志向的追従」
〔今後の課題〕
(r=.26,p<.05)と関連を示していることから、
本研究では、男女ともに集団解散後意識尺度
自己と他者の両者の立場を配慮して自己の意
の「同調後悔」が同調前意識尺度の「私的受容」
見を集団成員の意見へと変化させていったと
と負の弱い相関を示し、
「自己志向的追従」や
考えられる。そのため、女子の「真の私的受容」
「他者志向的追従」と関連を示さなかった。
と「拒否不安」に関連が示されたと推測される。
しかし、Gilovich & Medvec(1995)は「行動
を行わなかった時に、後悔は増加し長期的に感
〔拒否不安と真の同調得点間相関の差の検定〕
さらに、拒否不安と各真の同調得点間におけ
る相関係数の差の検定を行った。その結果、男
子において「拒否不安」が「真の自己志向的追
従」に及ぼす影響の強さと、
「拒否不安」が「真
の他者志向的追従」に及ぼす影響の強さに有意
な差はなかった(t(66)=.19,p>.05)。
また、女子においても「拒否不安」が「真の
自己志向的追従」に及ぼす影響の強さと、
「拒
否不安」が「真の他者志向的追従」に及ぼす影
じる」と報告しているため、後悔に関して時間
的変化からの検討も必要があると考えられる。
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