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公表特許公報 特表2015

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公表特許公報 特表2015
〔実 49 頁〕
公表特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公表番号
特表2015-530870
(P2015−530870A)
(43)公表日 平成27年10月29日(2015.10.29)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
C12N 15/09
(2006.01)
C12N
15/00
ZNAA
4B018
C12N
1/21
(2006.01)
C12N
1/21
4B024
C12P 23/00
(2006.01)
C12P
23/00
4B063
C12N
5/10
(2006.01)
C12N
5/00
102 4B064
A23L
1/30
(2006.01)
A23L
1/30
審査請求
未請求
Z
予備審査請求
4B065
未請求 (全74頁) 最終頁に続く
(21)出願番号
特願2015-522250(P2015-522250)
(71)出願人 502379147
(86)(22)出願日
平成25年7月17日(2013.7.17)
イェダ
(85)翻訳文提出日
平成27年2月26日(2015.2.26)
ント
(86)国際出願番号
PCT/IL2013/050606
イスラエル国
(87)国際公開番号
WO2014/013489
ピー.オー.ボックス
(87)国際公開日
平成26年1月23日(2014.1.23)
(31)優先権主張番号
61/672,796
(32)優先日
平成24年7月18日(2012.7.18)
(33)優先権主張国
米国(US)
リサーチ
カンパニー
リミテッド
76100
ワインツマン
ブ
アンド デベロップメ
レホヴォト
95 アット
ザ
インスティチュート
オ
サイエンス
(74)代理人 100105050
弁理士
(72)発明者 ミロ
鷲田 公一
ロン
イスラエル国
サバ
4445630
アラジム ストリート
カファ−
11
最終頁に続く
(54)【発明の名称】代謝経路の生成物の製造方法
(57)【要約】
アスタキサンチン経路の酵素をコードする複数の単離
ポリヌクレオチド配列が開示される。ポリヌクレオチド
は、(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第
1の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、(
ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および第
2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、(
iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および第
3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドとを含
み、第1、第2および第3の調節配列は、Icy−Bお
よびcrtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも
大きいよう選択される。複数のポリヌクレオチドを使用
してアスタキサンチンを作製する方法ならびに高レベル
のアスタキサンチンを含む細菌細胞もまた開示される。
【選択図】図17C
( 2 )
JP
1
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2
【特許請求の範囲】
を含み、
【請求項1】
前記第4、第5および第6の調節配列は、前記lcy−
アスタキサンチン経路の酵素をコードする複数の単離ポ
Bおよび前記crtWの発現が、前記crtIの発現の
リヌクレオチド配列であって、
レベルよりも大きいよう選択される、複数の単離ポリヌ
(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第1の
クレオチド配列。
転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【請求項4】
(ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列および前記第
第2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
3の調節配列の各々が、リボソーム結合部位(RBS)
(iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および
第3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと
である、請求項1∼3のいずれか一項に記載の複数のポ
10
リヌクレオチド配列。
を含み、
【請求項5】
前記第1、第2および第3の調節配列は、前記Icy−
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列および前記第
Bおよび前記crtWの発現が、前記crtIの発現の
3の調節配列の各々が、プロモーターである、請求項1
レベルよりも大きいよう選択される、複数の単離ポリヌ
∼3のいずれか一項に記載の複数のポリヌクレオチド配
クレオチド配列。
列。
【請求項2】
【請求項6】
(iv)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列および前記第
4の転写調節配列をコードするポリヌクレオチド、また
3の調節配列が、前記lcy−Bおよび前記crtWの
は
発現が、前記crtIの発現のレベルよりも少なくとも
(v)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(crt 20
10倍大きいよう選択される、請求項1または3に記載
E)および第5の転写調節配列をコードするポリヌクレ
の複数のポリヌクレオチド配列。
オチド、または
【請求項7】
(vi)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(crt
(i)のRBSの配列が、配列番号4、5、6または7
B)および第6の転写調節配列をコードするポリヌクレ
に示される配列を有するRBSの程度の少なくとも80
オチド、または
%に、前記crtIの発現を引き起こすよう選択され、
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
(ii)のRBSの配列が、配列番号2または3に示さ
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
ド
前記lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
のうち少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の
(iii)のRBSの配列が、配列番号2または3に示
複数の単離ポリヌクレオチド配列。
30
される配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に
【請求項3】
、前記crtWの発現を引き起こすよう選択される、請
アスタキサンチン経路の酵素をコードする複数の単離ポ
求項1に記載の複数のポリヌクレオチド配列。
リヌクレオチド配列であって、
【請求項8】
(i)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第1
(iv)のRBSの配列が、配列番号4、5、6または
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
7に示される配列を有するRBSの程度の少なくとも8
(ii)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(cr
0%に、前記crtIの発現を引き起こすよう選択され
tE)および第2の転写調節配列をコードするポリヌク
、
レオチドと、
(v)のRBSの配列が、配列番号2または3に示され
(iii)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(cr
る配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前
tB)および第3の転写調節配列をコードするポリヌク 40
記lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
レオチドと、
(vi)のRBSの配列が、配列番号2または3に示さ
(iv)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第4
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
前記crtWの発現を引き起こすよう選択される、請求
(v)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および第
項3に記載の複数のポリヌクレオチド配列。
5の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【請求項9】
(vi)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および第
(i)のRBSの配列が、配列番号5に示される配列を
6の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記idi
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
の発現を引き起こすよう選択され、
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
(ii)のRBSの配列が、配列番号5に示される配列
ドと
50
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
( 3 )
JP
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4
tEの発現を引き起こすよう選択され、
載の複数のポリヌクレオチド配列。
(iii)のRBSの配列が、配列番号3に示される配
【請求項13】
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記c
単一発現ベクター中に含まれる、請求項1、2または3
rtBの発現を引き起こすよう選択され、
のいずれか一項に記載の複数のポリヌクレオチド配列。
(iv)のRBSの配列が、配列番号7に示される配列
【請求項14】
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
複数の発現ベクター中に含まれる、請求項1、2または
tIの発現を引き起こすよう選択され、
3のいずれか一項に記載の複数のポリヌクレオチド配列
(v)のRBSの配列が、配列番号2に示される配列を
。
有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記lcy
−Bの発現を引き起こすよう選択され、
【請求項15】
10
前記RBSの各々に、スペーサー配列が隣接する、請求
(vi)のRBSの配列が、配列番号3に示される配列
項4に記載の複数のポリヌクレオチド配列。
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
【請求項16】
tWの発現を引き起こすよう選択され、
前記RBSの各々の上流の前記スペーサー配列が、配列
(vii)のRBSの配列が、配列番号6に示される配
番号8に示される配列と少なくとも80%相同である、
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記c
請求項15に記載の複数のポリヌクレオチド配列。
rtZの発現を引き起こすよう選択される、請求項3に
【請求項17】
記載の複数のポリヌクレオチド配列。
前記RBSの各々の下流の前記スペーサーが、配列番号
【請求項10】
9に示される配列と少なくとも80%相同である、請求
(i)のRBSの配列が、配列番号6に示される配列を
項15または16に記載の複数のポリヌクレオチド配列
有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記idi 20
。
の発現を引き起こすよう選択され、
【請求項18】
(ii)のRBSの配列が、配列番号3に示される配列
2mg/g細胞乾重を超えるアスタキサンチンを含む細
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
菌細胞。
tEの発現を引き起こすよう選択され、
【請求項19】
(iii)のRBSの配列が、配列番号7に示される配
5mg/g細胞乾重を超えるアスタキサンチンを含む細
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記c
菌細胞。
rtBの発現を引き起こすよう選択され、
【請求項20】
(iv)のRBSの配列が、配列番号5に示される配列
請求項1∼17のいずれか一項に記載の複数のポリヌク
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
レオチドを発現する、請求項18に記載の細菌細胞。
tIの発現を引き起こすよう選択され、
30
【請求項21】
(v)のRBSの配列が、配列番号2に示される配列を
請求項1∼17のいずれか一項に記載の複数のポリヌク
有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記lcy
レオチドを発現する、請求項19に記載の細菌細胞。
−Bの発現を引き起こすよう選択され、
【請求項22】
(vi)のRBSの配列が、配列番号2に示される配列
アスタキサンチン経路の酵素をコードするポリヌクレオ
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記cr
チドを発現させることを含む、アスタキサンチンを作製
tWの発現を引き起こすよう選択され、
する方法であって、前記ポリヌクレオチドが、
(vii)のRBSの配列が、配列番号2に示される配
(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第1の
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記c
転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
rtZの発現を引き起こすよう選択される、請求項3に
記載の複数のポリヌクレオチド配列。
(ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および
40
第2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【請求項11】
(iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および
(viii)デオキシキシルロース−5−リン酸シンタ
第3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと
ーゼ(DXS)および第8の転写調節配列をコードする
を含み、
ポリヌクレオチド
前記第1、第2および第3の調節配列は、前記lcy−
をさらに含む、請求項1、2または3のいずれか一項に
BおよびcrtWの発現が、前記crtIの発現のレベ
記載の複数のポリヌクレオチド配列。
ルよりも大きいよう選択される、方法。
【請求項12】
【請求項23】
前記第8の転写調節配列が、配列番号6に示される配列
アスタキサンチン経路の酵素をコードするポリヌクレオ
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記DX
チドを発現させることを含む、アスタキサンチンを作製
Sの発現を引き起こすよう選択される、請求項11に記 50
する方法であって、前記ポリヌクレオチドが、
( 4 )
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6
(i)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第1
請求項25に記載の方法。
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【請求項29】
(ii)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(cr
(i)の前記RBSの配列が、配列番号5に示される配
tE)および第2の転写調節配列をコードするポリヌク
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記i
レオチドと、
diの発現を引き起こすよう選択され、
(iii)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(cr
(ii)の前記RBSの配列が、配列番号5に示される
tB)および第3の転写調節配列をコードするポリヌク
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
レオチドと、
crtEの発現を引き起こすよう選択され、
(iv)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第4
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
(iii)の前記RBSの配列が、配列番号3に示され
10
る配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前
(v)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および第
記crtBの発現を引き起こすよう選択され、
5の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
(iv)の前記RBSの配列が、配列番号7に示される
(vi)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および第
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
6の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
crtIの発現を引き起こすよう選択され、
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
(v)の前記RBSの配列が、配列番号2に示される配
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記l
ドと
cy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
を含み、
(vi)の前記RBSの配列が、配列番号3に示される
前記第4、第5および第6の調節配列は、前記lcy−
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
Bおよび前記crtWの発現が、前記crtIの発現の 20
crtWの発現を引き起こすよう選択され、
レベルよりも大きいよう選択される、方法。
(vii)の前記RBSの配列が、配列番号6に示され
【請求項24】
る配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列および前記第
記crtZの発現を引き起こすよう選択される、請求項
3の調節配列の各々が、リボソーム結合部位(RBS)
28に記載の方法。
である、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
【請求項25】
(i)の前記RBSの配列が、配列番号6に示される配
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列、前記第3の
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記i
調節配列、前記第4の調節配列、前記第5の調節配列、
diの発現を引き起こすよう選択され、
前記第6の調節配列および前記第7の調節配列の各々が
(ii)の前記RBSの配列が、配列番号3に示される
、RBSである、請求項23に記載の方法。
30
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
【請求項26】
crtEの発現を引き起こすよう選択され、
前記第1の調節配列、前記第2の調節配列および前記第
(iii)の前記RBSの配列が、配列番号7に示され
3の調節配列の各々が、プロモーターである、請求項2
る配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前
2または23に記載の方法。
記crtBの発現を引き起こすよう選択され、
【請求項27】
(iv)の前記RBSの配列が、配列番号5に示される
前記調節配列が、前記lcy−Bおよび前記crtWの
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
発現が、前記crtIの発現のレベルよりも少なくとも
crtIの発現を引き起こすよう選択され、
10倍大きいよう選択される、請求項22または23に
(v)の前記RBSの配列が、配列番号2に示される配
記載の方法。
【請求項28】
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記l
40
cy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
(iv)の前記RBSの配列が、配列番号4、5、6ま
(vi)の前記RBSの配列が、配列番号2に示される
たは7に示される配列を有するRBSの程度の少なくと
配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前記
も80%に、前記crtIの発現を引き起こすよう選択
crtWの発現を引き起こすよう選択され、
され、
(vii)の前記RBSの配列が、配列番号2に示され
(v)の前記RBSの配列が、配列番号2または3に示
る配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、前
される配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に
記crtZの発現を引き起こすよう選択される、請求項
、前記lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
28に記載の方法。
(vi)の前記RBSの配列が、配列番号2または3に
【請求項31】
示される配列を有するRBSの程度の少なくとも80%
デオキシキシルロース−5−リン酸シンターゼ(DXS
に、前記crtWの発現を引き起こすよう選択される、 50
)をコードするポリヌクレオチドを細胞に導入すること
( 5 )
JP
7
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8
をさらに含む、請求項22または23に記載の方法。
る、請求項40に記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項32】
【請求項42】
DXSを発現する前記ポリヌクレオチドのRBSの配列
(v)第5の酵素コード配列と作動可能に連結している
が、配列番号6に示される配列を有するRBSの程度の
第5のRBSをさらに含む、請求項40に記載の単離ポ
少なくとも80%に、前記DXSの発現を引き起こすよ
リヌクレオチド。
う選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
【請求項33】
前記第5の酵素が、前記第1、第2、第3および第4の
前記発現が、細菌細胞において達成される、請求項22
酵素と同一ではなく、対象の前記同一生成物の生合成経
または23に記載の方法。
【請求項34】
路の部分である、請求項42に記載の単離ポリヌクレオ
10
チド。
前記RBSの各々に、スペーサー配列が隣接する、請求
【請求項44】
項24に記載の方法。
(vi)第6の酵素コード配列と作動可能に連結してい
【請求項35】
る第6のRBSをさらに含む、請求項42に記載の単離
前記RBSの各々の上流の前記スペーサー配列が、配列
ポリヌクレオチド。
番号8に示される配列と少なくとも80%相同である、
【請求項45】
請求項34に記載の方法。
前記第6の酵素が、前記第1、第2、第3、第4および
【請求項36】
第5の酵素と同一ではなく、対象の前記同一生成物の生
前記RBSの各々の下流の前記スペーサーが、配列番号
合成経路の部分である、請求項44に記載の単離ポリヌ
9に示される配列と少なくとも80%相同である、請求
クレオチド。
項34または35に記載の方法。
20
【請求項46】
【請求項37】
前記RBSの各々に、スペーサー配列が隣接する、請求
前記ポリヌクレオチドの各々が、単一の発現ベクター上
項39∼45のいずれか一項に記載の単離ポリヌクレオ
に含まれる、請求項22または23に記載の方法。
チド。
【請求項38】
【請求項47】
前記発現後にアスタキサンチンを単離することをさらに
対象の前記生成物が、タンパク質である、請求項39に
含む、請求項22または23に記載の方法。
記載の単離ポリヌクレオチド。
【請求項39】
【請求項48】
(i)第1の酵素コード配列と作動可能に連結している
対象の前記生成物が、食品、医薬および燃料からなる群
第1のRBSと、
から選択される、請求項39に記載の単離ポリヌクレオ
(ii)第2の酵素コード配列と作動可能に連結してい 30
チド。
る第2のRBSと、
【請求項49】
(iii)第3の酵素コード配列と作動可能に連結して
少なくとも3種の酵素を含む生合成経路の生成物である
いる第3のRBSと
最適量の対象の生成物を合成するために、ポリヌクレオ
を含む単離ポリヌクレオチドであって、
チド配列を選択する方法であって、
前記第2のRBSは、前記第2の酵素コード配列の発現
(a)細胞における対象の前記生成物の合成を可能にす
のレベルが、前記第1の酵素コード配列の発現のレベル
る条件下で、請求項39∼48のいずれか一項に記載の
よりも大きいよう選択され、
ポリヌクレオチドを細胞中に導入することと、
前記第3のRBSは、前記第3の酵素コード配列の発現
(b)対象の前記生成物の量を測定することと
のレベルが、前記第2の酵素コード配列の発現のレベル
よりも大きいよう選択され、
を含み、対象の前記生成物の量は、選択される前記ポリ
40
ヌクレオチド配列を示す、方法。
前記第1の酵素、前記第2の酵素および前記第3の酵素
【請求項50】
は、同一ではない酵素であり、対象の同一生成物の生合
細胞が、細菌細胞、哺乳類細胞、植物細胞、真菌細胞お
成経路の各部分である、単離ポリヌクレオチド。
よび藻類細胞からなる群から選択される、請求項49に
【請求項40】
記載の方法。
(iv)第4の酵素コード配列と作動可能に連結してい
【発明の詳細な説明】
る第4のRBSをさらに含む、請求項39に記載の単離
【技術分野】
ポリヌクレオチド。
【0001】
【請求項41】
本発明は、その一部の実施形態において、アスタキサン
前記第4の酵素が、前記第1、第2および第3の酵素と
チンなどの代謝経路の生成物を作製するためのバイオテ
同一ではなく、前記同一生成物の生合成経路の部分であ 50
クノロジー法に関する。
( 6 )
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10
【背景技術】
しい食品添加物であると報告された。
【0002】
【0007】
細菌中の天然タンパク質存在量は、5桁に及ぶ。タンパ
アスタキサンチンは、種々の細菌、真菌および藻類にお
ク質発現レベルのバランスをとることが自然生物系が適
いて合成されるが、生物系を使用したその産生の重要な
切に機能するための要であり、また、代謝エンジニアリ
制限は、その収率が低いことである。低収率の理由の1
ングの取り組みにとって極めて重要であることが多い。
つは、アスタキサンチン経路の複雑性であり、そのため
生物系の機能を解明するために、強力な過剰発現および
、効率的な発現のためには、経路の7種の遺伝子が、細
過小発現などの細胞内タンパク質レベルの操作が広く使
胞において発現されなければならない。これらの遺伝子
用されているが、並行して多数の遺伝子のレベルを微調
各々の発現の量の微調整が、アスタキサンチン発現の最
整する能力が、大きな未解決の課題である。タンパク質 10
適化には必須である。
レベルのバランスをとることが進化の間に選択されてい
【0008】
る天然生物系とは対照的に、合成系の発現は、タンパク
非特許文献4には、大腸菌におけるアスタキサンチンの
質濃度の不均衡をもたらすことがある。結果として、合
発現が教示されている。
成経路は、最初に導入された時点で最適に機能すること
【0009】
は稀であり、酵素レベルは、微調整されなければならな
非特許文献5には、リボソーム結合部位の配列が教示さ
い。
れている。
【0003】
【0010】
図15Aは、2段階代謝経路モデルに基づいた不均衡な
特許文献1には、人工プロモーターライブラリーおよび
酵素濃度と関連する大きな課題を図式的に表す。第1に
/または修飾されたリボソーム結合部位ライブラリーを
、低酵素発現は、経路の流れ、したがって、生成物合成 20
含むDNAライブラリーを作製し、ライブラリーを用い
速度(青色領域)を制限し得る。その一方で、過剰の発
て細菌宿主細胞を形質転換して、対象の染色体遺伝子の
現は、タンパク質負荷につながることがあり、これは、
さまざまな発現レベルを有する細菌クローンの集団を得
成長を制限する細胞資源の枯渇をもたらす(紫色領域)
る方法が教示されている。
。最後に、中間代謝物を生成および消費する酵素間の不
【先行技術文献】
均衡が、代謝のボトルネックおよび高濃度の潜在的に毒
【特許文献】
性の経路中間体(緑色領域)をもたらし得る。
【0011】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第201200158
タンパク質の細胞内存在量を制御するためのアプローチ
49号明細書
として、プロモーター[非特許文献1]またはリボソー
【特許文献2】米国特許出願公開第201100392
ム結合部位(RBS)[非特許文献2、非特許文献3]配列
30
99号明細書
を変更すること、転写物の安定性を調節することおよび
【特許文献3】米国特許出願公開第200402684
成熟タンパク質の分解速度を変更することが挙げられる
36号明細書
。
【特許文献4】米国特許第4,666,828号明細書
【0005】
【特許文献5】米国特許第4,683,202号明細書
アスタキサンチンなどのカロテノイドは、生存している
【特許文献6】米国特許第4,801,531号明細書
生物において見られる黄色、橙色および赤色の多くに関
【特許文献7】米国特許第5,192,659号明細書
与している天然の色素である。カロテノイドは、自然界
【特許文献8】米国特許第5,272,057号明細書
に広く分布しており、種々の生物系において、2つの主
【特許文献9】米国特許第3,791,932号明細書
要な生物学的機能を有し、光合成において集光性色素と
して働き、また、光酸化損傷から保護する。
【特許文献10】米国特許第3,839,153号明細
40
書
【0006】
【特許文献11】米国特許第3,850,752号明細
アスタキサンチンは、最も高価な商業的に使用されるカ
書
ロテノイド化合物である(今日の市場価値は、3,50
【特許文献12】米国特許第3,850,578号明細
0ドル/kgより高い)。さまざまな水生動物において
書
色素沈着をもたらす栄養補給剤として主に使用される。
【特許文献13】米国特許第3,853,987号明細
極東では、ニワトリの通常の色素沈着を生じさせるため
書
に、家禽に給餌するためにも使用される。また、食品工
【特許文献14】米国特許第3,867,517号明細
業のための望ましい、有効な非毒性着色料でもあり、化
書
粧品において価値が高い。近年、アスタキサンチンが、
【特許文献15】米国特許第3,879,262号明細
ヒトにおいて強力な抗酸化剤であり、したがって、望ま 50
書
( 7 )
JP
2015-530870
11
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2015.10.29
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( 8 )
JP
13
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2015.10.29
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【非特許文献31】Stites et al. (eds)、「Basic and
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、5mg/
Clinical Immunology」(8th Edition)、Appleton & La
g細胞乾重を超えるアスタキサンチンを含む細菌細胞が
nge、Norwalk、CT (1994)
提供される。
【非特許文献32】Mishell and Shiigi (eds)、「Sele
【0016】
cted Methods in Cellular Immunology」、W. H. Freem
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、アスタキ
an and Co.、New York (1980)
サンチン経路の酵素をコードするポリヌクレオチドを発
【非特許文献33】「Oligonucleotide Synthesis」 Ga
現させることを含む、アスタキサンチンを作製する方法
it、M. J.、ed. (1984)
であって、ポリヌクレオチドは、
【非特許文献34】「Nucleic Acid Hybridization」 H
ames、B. D. and Higgins S. J.、eds. (1985)
(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第1の
10
転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【非特許文献35】「Transcription and Translation
(ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および
」 Hames、B. D.、 and Higgins S. J.、eds.(1984)
第2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【非特許文献36】「Animal Cell Culture」 Freshney
(iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および
、R. I.、ed. (1986)
第3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと
【非特許文献37】「Immobilized Cells and Enzymes
を含み、
」 IRL Press、(1986)
第1、第2および第3の調節配列は、lcy−Bおよび
【非特許文献38】「A Practical Guide to Molecular
crtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも大き
Cloning」 Perbal、B.、(1984) and 「Methods in Enz
いよう選択される、方法が提供される。
ymology」 Vol. 1-317、Academic Press
【0017】
【非特許文献39】「PCR Protocols: A Guide To Meth 20
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、アスタキ
ods And Applications」、Academic Press、San Diego
サンチン経路の酵素をコードするポリヌクレオチドを発
、CA (1990)
現させることを含む、アスタキサンチンを作製する方法
【非特許文献40】Marshak et al.、「Strategies for
であって、ポリヌクレオチドは、
Protein Purification and Characterization - A Lab
(i)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第1
oratory Course Manual」 CSHL Press (1996)
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
【非特許文献41】「Idempotent Vector Design for S
(ii)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(cr
tandard Assembly of Biobrick」(worldwide webdspace
tE)および第2の転写調節配列をコードするポリヌク
dotmitdotedu/handle/1721.1/21168)
レオチドと、
【発明の概要】
(iii)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(cr
【課題を解決するための手段】
30
tB)および第3の転写調節配列をコードするポリヌク
【0013】
レオチドと、
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、アスタキ
(iv)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第4
サンチン経路の酵素をコードする複数の単離ポリヌクレ
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
オチド配列であって、
(v)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および第
(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第1の
5の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
(vi)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および第
(ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および
6の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
第2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
(iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および
第3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
40
ドと
を含み、
を含み、
第1、第2および第3の調節配列は、Icy−Bおよび
第4、第5および第6の調節配列は、lcy−Bおよび
crtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも大き
crtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも大き
いよう選択される、複数の単離ポリヌクレオチド配列が
いよう選択される、方法が提供される。
提供される。
【0018】
【0014】
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、アスタキ
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、2mg/
サンチン経路の酵素をコードする複数の単離ポリヌクレ
g細胞乾重を超えるアスタキサンチンを含む細菌細胞が
オチド配列であって、
提供される。
(i)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第1
【0015】
50
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
( 9 )
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(ii)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(cr
本発明のいくつかの実施形態によれば、(i)のRBS
tE)および第2の転写調節配列をコードするポリヌク
の配列は、配列番号4、5、6または7に示される配列
レオチドと、
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtI
(iii)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(cr
の発現を引き起こすよう選択され、
tB)および第3の転写調節配列をコードするポリヌク
ここで、(ii)のRBSの配列は、配列番号2または
レオチドと、
3に示される配列を有するRBSの程度の少なくとも8
(iv)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第4
0%に、lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
(iii)のRBSの配列は、配列番号2または3に示
(v)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および第
5の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
される配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に
10
、crtWの発現を引き起こすよう選択される。
(vi)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および第
【0024】
6の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
本発明のいくつかの実施形態によれば、(iv)のRB
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
Sの配列は、配列番号4、5、6または7に示される配
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
ドと
Iの発現を引き起こすよう選択され、
を含み、
ここで、(v)のRBSの配列は、配列番号2または3
第4、第5および第6の調節配列は、Icy−Bおよび
に示される配列を有するRBSの程度の少なくとも80
crtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも大き
%に、lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
いよう選択される、複数の単離ポリヌクレオチド配列が
(vi)のRBSの配列は、配列番号2または3に示さ
提供される。
20
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
【0019】
crtWの発現を引き起こすよう選択される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、複数の単離ポリ
【0025】
ヌクレオチド配列は、
本発明のいくつかの実施形態によれば、(i)のRBS
(iv)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第
の配列は、配列番号5に示される配列を有するRBSの
4の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドまたは
程度の少なくとも80%に、idiの発現を引き起こす
(v)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(crt
よう選択され、
E)および第5の転写調節配列をコードするポリヌクレ
ここで、(ii)のRBSの配列は、配列番号5に示さ
オチドまたは
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
(vi)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(crt
crtEの発現を引き起こすよう選択され、
B)および第6の転写調節配列をコードするポリヌクレ 30
(iii)のRBSの配列は、配列番号3に示される配
オチドまたは
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
Bの発現を引き起こすよう選択され、
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
(iv)のRBSの配列は、配列番号7に示される配列
ド
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtI
のうち少なくとも1つをさらに含む。
の発現を引き起こすよう選択され、
【0020】
(v)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列を
本発明のいくつかの実施形態によれば、第1の調節配列
有するRBSの程度の少なくとも80%に、lcy−B
、前記の第2の調節配列および前記の第3の調節配列の
の発現を引き起こすよう選択され、
各々は、リボソーム結合部位(RBS)である。
【0021】
(v)のRBSの配列は、配列番号3に示される配列を
40
有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtWの
本発明のいくつかの実施形態によれば、第1の調節配列
発現を引き起こすよう選択され、
、第2の調節配列および第3の調節配列の各々は、プロ
(vi)のRBSの配列は、配列番号6に示される配列
モーターである。
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtZ
【0022】
の発現を引き起こすよう選択される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、第1の調節配列
【0026】
、第2の調節配列および第3の調節配列は、前記lcy
本発明のいくつかの実施形態によれば、(i)のRBS
−Bおよび前記crtWの発現が、前記crtIの発現
の配列は、配列番号6に示される配列を有するRBSの
のレベルよりも少なくとも10倍大きいよう選択される
程度の少なくとも80%に、idiの発現を引き起こす
。
よう選択され、
【0023】
50
(ii)のRBSの配列は、配列番号3に示される配列
( 10 )
JP
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を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtE
ンは、細菌細胞中の封入体において発現される。
の発現を引き起こすよう選択され、
【0036】
(iii)のRBSの配列は、配列番号7に示される配
本発明のいくつかの実施形態によれば、細菌細胞は、遺
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
伝子改変される。
Bの発現を引き起こすよう選択され、
【0037】
(iv)のRBSの配列は、配列番号5に示される配列
本発明のいくつかの実施形態によれば、細菌細胞は、本
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtI
発明の複数のポリヌクレオチドを発現する。本発明のい
の発現を引き起こすよう選択され、
くつかの実施形態によれば、第1の調節配列、第2の調
(v)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列を
節配列、第3の調節配列、第4の調節配列、第5の調節
有するRBSの程度の少なくとも80%に、lcy−B 10
配列、第6の調節配列および第7の調節配列の各々は、
の発現を引き起こすよう選択され、
RBSである。
(v)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列を
【0038】
有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtWの
本発明のいくつかの実施形態によれば、調節配列は、I
発現を引き起こすよう選択され、
cy−BおよびcrtWの発現が、crtIの発現のレ
(vi)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列
ベルよりも少なくとも10倍大きいよう選択される。
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtZ
【0039】
の発現を引き起こすよう選択される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、(iv)のRB
【0027】
Sの配列は、配列番号4、5、6または7に示されるよ
本発明のいくつかの実施形態によれば、複数のポリヌク
うな配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
レオチド配列は、
20
crtIの発現をもたらすよう選択され、
(viii)デオキシキシルロース−5−リン酸シンタ
(v)のRBSの配列は、配列番号2または3に示され
ーゼ(DXS)および第8の転写調節配列をコードする
るような配列を有するRBSの程度の少なくとも80%
ポリヌクレオチドをさらに含む。
に、lcy−Bの発現を引き起こすよう選択され、
【0028】
(vi)のRBSの配列は、配列番号2または3に示さ
本発明のいくつかの実施形態によれば、第8の転写調節
れるような配列を有するRBSの程度の少なくとも80
配列は、配列番号6に示される配列を有するRBSの程
%に、crtWの発現を引き起こすよう選択される。
度の少なくとも80%に、DXSの発現を引き起こすよ
【0040】
う選択される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、(i)のRBS
【0029】
の配列は、配列番号5に示される配列を有するRBSの
本発明のいくつかの実施形態によれば、複数のポリヌク 30
程度の少なくとも80%のidiの発現を引き起こすよ
レオチド配列は、単一発現ベクター中に含まれる。
う選択され、
【0030】
ここで、(ii)のRBSの配列は、配列番号5に示さ
本発明のいくつかの実施形態によれば、複数のポリヌク
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
レオチド配列は、複数の発現ベクター中に含まれる。
crtEの発現を引き起こすよう選択され、
【0031】
(iii)のRBSの配列は、配列番号3に示される配
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々に
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
、スペーサー配列が隣接する。
Bの発現を引き起こすよう選択され、
【0032】
(iv)のRBSの配列は、配列番号7に示される配列
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtI
上流のスペーサー配列は、配列番号8に示される配列と 40
の発現を引き起こすよう選択され、
少なくとも80%相同である。
(v)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列を
【0033】
有するRBSの程度の少なくとも80%に、lcy−B
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
の発現を引き起こすよう選択され、
下流のスペーサーは、配列番号9に示される配列と少な
(vi)のRBSの配列は、配列番号3に示される配列
くとも80%相同である。
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtW
【0034】
の発現を引き起こすよう選択され、
本発明のいくつかの実施形態によれば、細菌細胞は、大
(vii)のRBSの配列は、配列番号6に示される配
腸菌細胞である。
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
【0035】
Zの発現を引き起こすよう選択される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、アスタキサンチ 50
【0041】
( 11 )
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20
本発明のいくつかの実施形態によれば、(i)のRBS
本発明のいくつかの実施形態によれば、ポリヌクレオチ
の配列は、配列番号6に示される配列を有するRBSの
ドの各々は、単一の発現ベクター上に含まれる。
程度の少なくとも80%に、idiの発現を引き起こす
【0050】
よう選択され、
本発明のいくつかの実施形態によれば、本方法は、発現
ここで、(ii)のRBSの配列は、配列番号3に示さ
後にアスタキサンチンを単離することをさらに含む。
れる配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
【0051】
crtEの発現を引き起こすよう選択され、
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、
(iii)のRBSの配列は、配列番号7に示される配
(i)第1の酵素コード配列と作動可能に連結している
列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crt
Bの発現を引き起こすよう選択され、
第1のRBSと、
10
(ii)第2の酵素コード配列と作動可能に連結してい
(iv)のRBSの配列は、配列番号5に示される配列
る第2のRBSと、
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtI
(iii)第3の酵素コード配列と作動可能に連結して
の発現を引き起こすよう選択され、
いる第3のRBSと
(v)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列を
を含む単離ポリヌクレオチドであって、
有するRBSの程度の少なくとも80%に、lcy−B
第2のRBSは、第2の酵素コード配列の発現のレベル
の発現を引き起こすよう選択され、
が、第1の酵素コード配列の発現のレベルよりも大きい
(vi)のRBSの配列は、配列番号2に示される配列
よう選択され、
を有するRBSの程度の少なくとも80%に、crtW
第3のRBSは、第3の酵素コード配列の発現のレベル
の発現を引き起こすよう選択され、
が、第2の酵素コード配列の発現のレベルよりも大きい
(vii)のRBSの配列は、配列番号2に示されるよ 20
よう選択され、
うな配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に、
第1の酵素、第2の酵素および第3の酵素は、同一では
crtZの発現を引き起こすよう選択される。
ない酵素であり、対象の同一生成物の生合成経路の各部
【0042】
分である、単離ポリヌクレオチドが提供される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、本方法は、細胞
【0052】
に、デオキシキシルロース−5−リン酸シンターゼ(D
本発明のいくつかの実施形態によれば、単離ポリヌクレ
XS)をコードするポリヌクレオチドを導入することを
オチドは、
さらに含む。
(iv)第4の酵素コード配列と作動可能に連結してい
【0043】
る第4のRBS
本発明のいくつかの実施形態によれば、DXSを発現す
をさらに含む。
るポリヌクレオチドのRBSの配列は、配列番号6に示 30
【0053】
される配列を有するRBSの程度の少なくとも80%に
本発明のいくつかの実施形態によれば、第4の酵素は、
、DXSの発現を引き起こすよう選択される。
第1、第2および第3の酵素と同一ではなく、同一生成
【0044】
物の生合成経路の部分である。
本発明のいくつかの実施形態によれば、発現は、細菌細
【0054】
胞において達成される。
本発明のいくつかの実施形態によれば、単離ポリヌクレ
【0045】
オチドは、
本発明のいくつかの実施形態によれば、細菌細胞は、大
(v)第5の酵素コード配列と作動可能に連結している
腸菌細胞を含む。
第5のRBS
【0046】
をさらに含む。
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々に 40
【0055】
、スペーサー配列が隣接する。
本発明のいくつかの実施形態によれば、第5の酵素は、
【0047】
第1、第2、第3および第4の酵素と同一ではなく、対
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
象の同一生成物の生合成経路の部分である。
上流のスペーサー配列は、配列番号8に示される配列と
【0056】
少なくとも80%相同である。
本発明のいくつかの実施形態によれば、単離ポリヌクレ
【0048】
オチドは、
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
(vi)第6の酵素コード配列と作動可能に連結してい
下流のスペーサーは、配列番号9に示される配列と少な
る第6のRBS
くとも80%相同である。
をさらに含む。
【0049】
50
【0057】
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本発明のいくつかの実施形態によれば、第6の酵素は、
面を詳細に特に参照して、示される詳細は例としてであ
第1、第2、第3、第4および第5の酵素と同一ではな
り、本発明の実施形態の例示的考察を目的とするという
く、対象の同一生成物の生合成経路の部分である。
ことが強調される。この関連で、図面と一緒にされた説
【0058】
明によって、本発明の実施形態が実施され得る方法は当
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々に
業者には明らかとなる。
、スペーサー配列が隣接する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【0067】
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
【図1】多重遺伝子構築物のコンビナトリアルアセンブ
上流のスペーサー配列は、配列番号8に示される配列と
少なくとも80%相同である。
リーのためのモジュラークローニング戦略の図である。
10
正しくアセンブルされた構築物の直接選択によって偽陽
【0060】
性クローンを排除する方法を開発した。対象の各遺伝子
本発明のいくつかの実施形態によれば、RBSの各々の
を、NheI(「N」)およびPciI(「P」)制限
下流のスペーサーは、配列番号9に示される配列と少な
部位が隣接するクロラムフェニコール(Cm)耐性カセ
くとも80%相同である。
ットと接続した。アセンブリーのために指定される配列
【0061】
は、上流SpeI(「S」)制限部位を含有する。第1
本発明のいくつかの実施形態によれば、対象の生成物は
の標的配列をベクター中にアセンブルするために、DN
、タンパク質である。
AをSpeIおよびPciIを使用してまず消化し、続
【0062】
いて、ライゲーションし、形質転換した。細胞を、Cm
本発明のいくつかの実施形態によれば、対象の生成物は
を含む選択寒天上にプレーティングした。骨格ベクター
、食品、医薬および燃料からなる群から選択される。
20
は、Cm耐性を含まないので、適切にアセンブルされた
【0063】
(すなわち、指定された配列および耐性マーカーを含有
本発明のいくつかの実施形態の態様によれば、少なくと
する)クローンが、コロニーを形成する。次の標的配列
も3種の酵素を含む生合成経路の生成物である最適量の
を組み込むために、アセンブリー生成物を細胞から抽出
対象の生成物を合成するために、ポリヌクレオチド配列
し、NheIおよびPciIを用いて消化し、構築物か
を選択する方法であって、
ら耐性マーカーを効果的に廃棄した。第1のものと同様
(a)細胞における対象の生成物の合成を可能にする条
に、第2の標的配列を、SpeIおよびPciIを用い
件下で本明細書に記載されたポリヌクレオチドを細胞中
て消化し、ベクターにアセンブルした。重要なことに、
に導入することと、
NheIおよびSpeI制限部位の付着末端は適合し一
(b)対象の生成物の量を測定することと
緒に接続されて、NheIまたはSpeIによって切断
を含み、対象の生成物の量は、選択されるポリヌクレオ 30
され得ない配列(「x」)である、傷跡(scar)を形成
チド配列を示す、方法が提供される。
する。第2のアセンブリーラウンド後に、新規構築物は
【0064】
、ここで、標的配列およびCm耐性の両方を含有し、陽
本発明のいくつかの実施形態によれば、細胞は、細菌細
性構築物の直接選択をもう一度可能にする。多重遺伝子
胞、哺乳類細胞、植物細胞、真菌細胞および藻類細胞か
オペロンをアセンブルするために、この一連の事象が反
らなる群から選択される。
復され得る。
【0065】
【図2】標的ORFのRBS調節の図である。所望のコ
別に定義されない限り、本明細書において使用されるす
ード配列を、耐性カセットと対を形成させ、次いで、挿
べての技術用語および/または科学用語は、本発明が関
入部位の上流にRBSを含有するベクターにアセンブル
係する技術分野の当業者によって一般に理解されるもの
と
する。バーコード付加および非バーコード付加アセンブ
40
リーは、同一論理に頼るものであるが、技術的理由のた
同一の意味を有する。本発明の実施形態の実施または試
めに制限部位が異なる。
験において、本明細書に記載されるものと類似または同
【図3】pNiv骨格プラスミドの図である。アセンブ
等の方法および材料が使用され得るが、例示的方法およ
リープロセスを通じて漏出性発現を最小にするために、
び/または材料が以下に記載される。矛盾する場合には
RRNBターミネーターを、多重クローニング部位の上
、定義を含めて本特許明細書が支配する。さらに、材料
流に置いた。
、方法および実施例は、単に例示的なものであって、必
【図4】隔離されたRBSユニット設計の模式図である
ずしも制限であるよう意図されない。
。隣接する配列の組成が、所与のRBSの発現レベルに
【0066】
影響を及ぼすとわかった。このような続発的効果を最小
本発明の一部の実施形態が、添付の図面を参照して単に
にしようとして、RBS配列の上流および下流に一定の
例として本明細書において記載されている。ここで、図 50
スペーサーおよびタグ配列を導入した。
( 13 )
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【図5】pSB4K5:Ptac−発現プラスミドの図
およびmCherryレベル間の依存は、対数領域にお
である。多重クローニング部位の上流のpSB4K5プ
いて直線傾向をたどり、約1/3の傾きを有する。
ラスミド骨格に、ハイブリッドPtacプロモーターを
【図14】カロテノイド生合成オペロン−プラスミドマ
置いた。
ップの図である。
【図6A−D】種々の蛍光タンパク質および誘導条件を
【図15A−B】バランスのとれた経路機能のために酵
使用するRBSセットのフローサイトメトリー蛍光測定
素発現レベルの調節が必要であることを示す図である。
のグラフ図である。
(A)2種の酵素からなる可逆性ミカエリス−メンテン
【図7】予測されたRBS活性と、実験による蛍光測定
速度論に基づく簡単な定量的モデルを使用して、バラン
の比較のグラフ図である。CFP(青色)、YFP(緑
スのとれていない酵素発現の結果を表した。
色)およびmCherry(赤色)リポーターを、RB 10
白色で示される酵素濃度空間の小さい領域のみが、最適
S配列(A∼F、文字によって示される通り)と各々対
製造を持続する。(B)RBS配列の小さいセットが、
を形成させた。x軸は、各配列の予測されたRBS活性
数桁規模のタンパク質発現に及ぶ。6種の予めキャラク
を表し、一方、y軸は、測定された蛍光レベルを表す。
タライズされたRBS配列を使用し、誘導プロモーター
蛍光レベルを正規化し、その結果、予測されたダイナミ
の下流の対象の遺伝子と対を形成させた。#8
ックレンジの中点−(予測された最
S−A):AGGAGGTTTGGA(配列番号2)#
大
−予測された最
小
(RB
/2)−が、各リポーターの実験によって測定されたダ
1 (RBS−B):AACAAAATGAGGAGG
イナミックレンジの中点−(測定された最
TACTGAG(配列番号3)#17(RBS−C):
た最
小
大
−測定され
/2)対応する。
AAGTTAAGAGGCAAGA(配列番号4)#2
【図8】単一チューブコンビナトリアルアセンブリーの
7(RBS−D):TTCGCAGGGGGAAG(配
図である。アセンブリー反応において、pNiv:RB 20
列番号5)#20(RBS−E):TAAGCAGGA
Sプラスミドの、6種の別個のRBS配列との等モル混
CCGGCGGCG(配列番号6)「Dead−RBS
合物を使用した。標的コード配列をプラスミド混合物に
」(RBS−F):CACCATACACTG(配列番
ライゲーションし、すべて同一コード配列を含有するが
号7)
、その上流に位置する異なるRBS上流を有する6種の
【図15C−D】バランスのとれた経路機能のために酵
別個の生成物を得た。
素発現レベルの調節が必要であることを示す図である。
【図9】RBS調節される遺伝子の合成オペロンのアセ
(C)RBS配列のセットと対を形成したYFPのフロ
ンブリーの図である。
ーサイトメトリー蛍光測定(15)。(D)アセンブル
【図10】バーコード付加RBS部位を有する合成オペ
された部分のバーコード付加および正しくアセンブルさ
ロンのアセンブリーの図である。
れた構築物の直接選択を可能にする多重遺伝子構築物の
各アセンブリーステップで、新規にアセンブルされたR 30
コンビナトリアルアセンブリーのモジュラークローニン
BSによって調節されるコード配列に対応するバーコー
グ戦略。対象の各遺伝子は、クロラムフェニコール(C
ドが、オペロンの3’末端に積み重ねられる。
m)耐性カセットと接続され、RBS配列のライブラリ
【図11】バーコード付加RBS混合物の単一チューブ
ーと対を形成している。第1の遺伝子がベクター中にア
コンビナトリアルアセンブリーの図である。標的挿入物
センブルされると、適切にアセンブルされたクローンが
をpRBSバーコード付加混合物とライゲートし、得ら
、Cm耐性のために選択される。次の遺伝子を挿入する
れたライブラリーは、その上流に種々のRBS配列を有
ために、マーカーは廃棄され、さらなる部分がベクター
する標的コード配列を含有する。
中にアセンブルされる。新規に形成された構築物は、2
【図12】3色リポーターオペロン−プラスミドマップ
種のRBSによって調節される遺伝子および耐性マーカ
の図である。
ーを含有し、陽性構築物の直接選択をもう一度可能にす
【図13】第1の遺伝子(YFP)に対するオペロン( 40
る。RBSによって調節される多重遺伝子オペロンのコ
mCherry)中の第2の遺伝子の依存のグラフ図で
ンビナトリアルライブラリーを容易にアセンブルするた
ある。mCherryを制御するRBS配列は、色(R
めに、この一連のステップが反復され得る。
BS
Cについては赤色お
【図16A−C】3種の蛍光タンパク質のRBS調節が
Eについては緑色)を使用して示されおり
色空間に及ぶことを示す図である。(A)CFP、YF
Aについては青色、RBS
よびRBS
、YFPを制御するRBS配列は、形(RBS
Aにつ
PおよびmCherryを、存在するRBSセットの3
いてはアステリスク、RBS
Bについては丸、RBS
種の代表(配列「A」、「C」および「E」)と組合せ
Cについては三角、RBS
Dについては四角、RB
的に接続し、遺伝子を一緒にアセンブルした。得られた
S
Fについては星)
オペロンライブラリーは、遺伝子発現を調節するRBS
に対応する。YFPの発現レベルがmCherryの発
Eについては十字およびRBS
配列においてのみ異なっている。(B)オペロンライブ
現を調節する翻訳共役の効果は、明らかである。YFP 50
ラリーで形質転換された大腸菌コロニーの蛍光顕微鏡イ
( 14 )
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メージング。観察された色は、蛍光タンパク質の各々に
、他の実施形態であり得る、または種々の方法で実行も
割り当てられた3種の原色の付加的組合せを表す。不規
しくは実施され得る。
則なコロニーの形は、隣接するコロニーの接触境界の結
【0070】
果である。
組換え酵素の発現を調整することは、代謝経路の最適化
弱いRBSを有するいくつかのコロニーは、黒く現れる
に必須である(図15A)。バランスのとれた発現レベ
。差し込み図:明視野像。(C)3色RBS調節性オペ
ルを達成するための2つの主な戦略がある。合理的設計
ロンを含有する大腸菌コロニーの蛍光イメージング。像
は、経路の成分各々の相対および絶対量の算出または推
は、3Dグリッドに配置されており、各軸上の位置は、
定を含む。しかし、このような試みは、経路成分の速度
蛍光タンパク質のRBSの強度に対応する。
論、エネルギー論および調節に関する十分な情報を欠く
【図16D】3種の蛍光タンパク質のRBS調節が色空 10
ことによって制限されることが多い。あるいは、調節エ
間に及ぶことを示す図である。(D)2色オペロンライ
レメントのランダム突然変異誘発に基づく戦略は、発現
ブラリーからサンプリングされたクローンのYFPおよ
空間をサンプリングし、所望の表現型をスクリーニング
びmCherry蛍光レベル。バーコード配列決定によ
または選択できる。しかし、突然変異体の大きなプール
って決定されるようなRBS組成(関係オンラインテキ
でさえ、発現空間の適切なカバレッジを保障せず、遺伝
ストを参照のこと)が示されている。同一遺伝子型(個
子型の大部分が、表現型空間の小さい部分に密集してい
別の色で標識された各々)は、蛍光空間中に一緒に密集
ることが多い。さらに、ランダム突然変異誘発は、所望
している。YFPの発現レベルが、mCherryの発
の表現型のスクリーニングが困難なものであり、または
現を、最大5倍調節する翻訳共役の効果もまた明らかで
実現不可能でさえあり得る大きなライブラリーをもたら
ある。
すことが多い。
【図17A−B】カロテノイド蓄積プロフィールが、生 20
【0071】
合成遺伝子のRBS配列とともに変わることを示す図で
本発明者らは、調節エレメントのコンパクトなセットを
ある。(A)カロテノイド生合成経路の7種の遺伝子の
使用する表現型空間の調査を促進する戦略を取り入れた
各々を調節するRBS配列が異なる合成オペロンのライ
。合成オペロン中の同義遺伝子の発現を調節する、十分
ブラリーを作製した。(B)オペロンライブラリーで形
にキャラクタライズされたRBS配列の小さいセットを
質転換された大腸菌コロニーの両眼顕微鏡イメージング
使用することによって、本発明者は、各軸において数桁
。コロニーの色は、各々特徴的な色を有する蓄積された
規模にわたって多次元発現空間を効率的にサンプリング
カロテノイドの組成に対応する。
できた。小さな大きさのRBSセットが、ライブラリー
【図17C】カロテノイド蓄積プロフィールが、生合成
中の遺伝子変異体の数を制限し、迅速なスクリーニング
遺伝子のRBS配列とともに変わることを示す図である
を可能にすることが重要である。
。(C)形質転換されたライブラリーからサンプリング 30
【0072】
されたクローンのカロテノイド蓄積プロフィールおよび
本発明者らは、カロテノイド生合成に関与する遺伝子の
RBS組成。各サンプリングされたクローンのRBS組
リボソーム結合部位を調節することによって、経路の代
成を、配列決定すること(バーコードでコードするRB
謝生成物の蓄積が、その成分酵素を調節するRBS配列
Sは、3Aに例示されるような遺伝子の順序を指す)に
に従って大幅に変わることを実証する。本発明者らは、
よって決定し、各クローンのカロテノイドプロフィール
アスタキサンチン生合成経路のコンビナトリアルアセン
を、HPLCを使用して分析した。異なる遺伝子型は、
ブリーが、従来のアセンブリーおよび選択法を上回って
別個の表現型、すなわち、別個のカロテノイド蓄積プロ
4倍の収量増大をもたらすことを見出し、それによって
フィールをもたらす。円の面積は、右に記載された代謝
、キャラクタライズされた調節エレメントの小さいセッ
経路に従うカロテノイド中間体の製造収率を示す(15
)。
トを使用する発現空間のサンプリングの強度を例示する
40
。
【発明を実施するための形態】
【0073】
【0068】
本明細書において示される戦略は、種々の方法で拡大さ
本発明は、その一部の実施形態において、アスタキサン
れ得る。具体的には、他の調節エレメントは、遺伝子発
チンなどの代謝経路の生成物を作製するためのバイオテ
現をさらに調節し得る。例えば、オペロンの転写を制御
クノロジー法に関する。
するためのプロモーターの小さいライブラリーを使用す
【0069】
ることによって、発現空間全体のスパンが数桁規模でさ
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前
らに増大され得る。
に、本発明は、必ずしも、以下の説明に示される、また
【0074】
は実施例によって例示されるその適用に詳細に制限され
本発明者らは、代謝経路の生成物の最適製造に必要な代
ないということは理解されなければならない。本発明は 50
謝経路の酵素の割合を決定するために、異なる強度のも
( 15 )
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のである、少なくとも3種の異なるRBS配列を含むポ
「リボソーム結合部位」(RBS)は、普通、約4∼1
リヌクレオチド構築物を作製した。この構築物への、種
6の塩基対を含む短いヌクレオチド配列であり、コード
々の順列での代謝経路の関連酵素をコードする配列の導
されるタンパク質の翻訳のためにリボソームをmRNA
入は、最適RBS酵素組合せのスクリーニングを可能に
分子上に位置付けることによって機能する。
する。
【0081】
【0075】
核酸は、別の核酸配列と機能的関係に置かれる場合に「
したがって、本発明の一態様によれば、
作動可能に連結される」。例えば、プロモーターは、配
(i)第1の酵素コード配列と作動可能に連結している
列の転写に影響を及ぼす場合にコード配列と作動可能に
第1のRBSと、
連結され、またはリボソーム結合部位は、翻訳を促進す
(ii)第2の酵素コード配列と作動可能に連結してい 10
るよう位置付けられる場合に、コード配列と作動可能に
る第2のRBSと、
連結される。核酸配列の連結は、好都合な制限部位での
(iii)第3の酵素コード配列と作動可能に連結して
ライゲーションによって達成され得る。このような部位
いる第3のRBSと
が存在しない場合には、合成オリゴヌクレオチドアダプ
を含む単離ポリヌクレオチドであって、
ターまたはリンカーは、アセンブリーPCRなどの従来
第2のRBSは、第2の酵素の発現のレベルが、第1の
の実行に従って使用され得る。
酵素の発現のレベルよりも大きいよう選択され、
【0082】
第3のRBSは、第3の酵素の発現のレベルが、第2の
例示的RBSの配列およびその相対強度は、参照により
酵素の発現のレベルよりも大きいよう選択され、
本明細書に組み込まれた、その補足情報を含めて非特許
第1の酵素、第2の酵素および第3の酵素は、同一では
文献5に見出され得る。好ましくは、RBSは、その強
ない酵素であり、同一生成物の生合成経路の各部分であ 20
度が下流配列によって影響を受けないものに選択される
る、単離ポリヌクレオチドが提供される。
。RBSの相対強度を選択する方法もここに開示されて
【0076】
いる。例えば、RBSの相対強度は、検出マーカーをコ
語句「単離ポリヌクレオチド」とは、RNA配列、相補
ードするポリヌクレオチド配列を連結することおよび細
的ポリヌクレオチド配列(cDNA)、ゲノムポリヌク
胞においてマーカーを発現させることによって決定され
レオチド配列および/または複合ポリヌクレオチド配列
得る。マーカーは、蛍光タンパク質、リン光タンパク質
(例えば、上記の組合せ)の形態で単離され、提供され
または抗体を使用して検出され得る任意のタンパク質で
る一本鎖または二本鎖核酸配列を指す。
あり得る。検出可能なタンパク質の量は、RBSの強度
【0077】
と相関する。
本明細書において、語句「相補的ポリヌクレオチド配列
【0083】
」とは、逆転写酵素または任意の他のRNA依存性DN 30
例示的RBS配列として、例えば、
Aポリメラーゼを使用するメッセンジャーRNAの逆転
(RBS−A):AGGAGGTTTGGA(配列番号
写に起因する配列を指す。このような配列は、DNA依
2)
存性DNAポリメラーゼを使用してin
(RBS−B):AACAAAATGAGGAGGTA
はin
vivoまた
vitroでその後増幅され得る。
CTGAG(配列番号3)
【0078】
(RBS−C):AAGTTAAGAGGCAAGA(
本明細書において、語句「ゲノムポリヌクレオチド配列
配列番号4)
」は、染色体に由来する(単離された)配列を指し、し
(RBS−D):TTCGCAGGGGGAAG(配列
たがって、染色体の連続部分を表す。
番号5)
【0079】
(RBS−E):TAAGCAGGACCGGCGGC
本明細書において、語句「複合ポリヌクレオチド配列」 40
G(配列番号6)
とは、少なくとも部分的に相補的であり、少なくとも部
(RBS−F):CACCATACACTG(配列番号
分的にゲノムの配列を指す。複合配列は、本発明のポリ
7)
ペプチドをコードするために必要ないくつかのエキソン
が挙げられる。
配列ならびにその間に入っているいくつかのイントロン
【0084】
配列を含み得る。イントロン配列は、他の遺伝子のもの
さらなるRBS配列は以下の通りである:
を含めた任意の供給源のものであり得、通常、保存され
AGGAAA、(配列番号70)、AGAAAA(配列
たスプライシングシグナル配列を含む。このようなイン
番号71)、AGAAGA(配列番号72)、AGGA
トロン配列は、シス作動性発現調節エレメントをさらに
GA(配列番号73)、AAGAAGGAAA(配列番
含み得る。
号74)、AAGGAAAA(配列番号75)、AAG
【0080】
50
GAAAG(配列番号76)、AAGGAAAU(配列
( 16 )
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A
2015.10.29
30
番号77)、AAGGAAAAA(配列番号78)、A
列がある。RBSの下流に置かれ得る例示的配列として
AGGAAAAG(配列番号79)、AAGGAAAA
、(配列番号9)に対して少なくとも70%相同、少な
U(配列番号80)、AAGGAAAAAA(配列番号
くとも80%相同、少なくとも90%相同または100
81)、AAGGAAAAAG(配列番号82)、AA
%相同な配列がある。
GGAAAAAU(配列番号83)、AAGGAAAA
【0091】
AAA(配列番号84)、AAGGAAAAAAG(配
上記で本明細書において記載されたように、本発明は、
列番号85)、AAGGAAAAAAU(配列番号86
発現構築物への安定化mRNA配列の挿入をさらに考慮
)、AAGGAAAAAAAA(配列番号87)、AA
する。
GGAAAAAAAG(配列番号88)、AAGGAA
【0092】
AAAAAU(配列番号89)、AAGGAAAAAA 10
「安定化mRNA」は、遺伝子発現に影響を及ぼすよう
AAA(配列番号90)、AAGGAAAAAAAAG
使用される核酸配列挿入断片である。これらの挿入断片
(配列番号91)、AAGGAAAAAAAAU(配列
は、一般に、遺伝子または核酸配列の転写および翻訳開
番号92)、AAGGAAAAAAAAAA(配列番号
始部位の間に位置する。
93)、AAGGAAAAAAAAAG(配列番号94
【0093】
)、AAGGAGGAAA(配列番号95)およびAA
安定化mRNA配列は、当技術分野で周知であり、非特
GGAAAAAAAAAU(配列番号96)。
許文献6が参照される。好ましいmRNA安定化配列と
【0085】
して、以下の配列:
一実施形態によれば、第3のRBSは、第2のRBSの
GGTCGAGTTATCTCGAGTGAGATAT
少なくとも2倍、3倍、5倍またはさらに10倍強力で
TGTTGACG、(配列番号97);GGTGGAC
ある。
20
TTATCTCGAGTGAGATATTGTTGAC
【0086】
G、(配列番号98);CCTCGAGTTATCTC
別の実施形態によれば、第2のRBSは、第1のRBS
GAGTGAGATATTGTTGACG、(配列番号
の少なくとも2倍、3倍、5倍またはさらに10倍強力
99);GCTCGAGTTATCTCGAGTGAG
である。
ATATTGTTGACG、(配列番号100);CG
【0087】
TCGAGTTATCTCGAGTGAGATATTG
当然のことではあるが、特定の代謝経路の酵素の数に応
TTGACG、(配列番号101);GGTGGAGT
じて、また使用される特定の細胞系において天然に発現
TATCTCGAGTGAGATATTGTTGACG
される酵素の数に応じて、ポリヌクレオチドは、さらな
、(配列番号102)およびGCTGGACTTATC
るRBSを含み、さらなる酵素をコードし得る。したが
TCGAGTGAGATATTGTTGACG、(配列
って、単離ポリヌクレオチドは、代謝経路中に存在する 30
番号103)
異なる酵素コード配列と作動可能に連結している第4、
が挙げられる。
第5または第6のRBSを含み得る。
【0094】
【0088】
本発明のポリヌクレオチドは、発現構築物として使用さ
転写調節エレメント(例えば、RBS)に隣接する配列
れ得るようなさらなる配列(例えば、プロモーター)を
は、発現レベルに影響を及ぼし得るので、その上流およ
含み得る。さらに、ポリヌクレオチドは、このベクター
び下流に位置するスペーサー配列、すなわち、10∼5
を、原核生物、真核生物または好ましくは、両方におけ
0bp、例えば、約20bpの一定の配列が、発現構築
る複製および組込みに適したもの(例えば、シャトルベ
物中に挿入され得る。
クター)にする配列を含み得る。通常のクローニングベ
【0089】
クターは、以下に本明細書において記載されるような、
本明細書において、用語「スペーサー配列」とは、論じ 40
転写および翻訳開始配列(例えば、プロモーター、エン
られている配列の上流または下流のいずれかである任意
ハンサー)ならびに転写および翻訳ターミネーター(例
の配列を指す(例えば、遺伝子ABCについては、遺伝
えば、ポリアデニル化シグナル)を含有する。
子Bに、AおよびC遺伝子配列が隣接する)。いくつか
【0095】
の実施形態では、隣接配列は、DNA断片の一方の側に
一実施形態によれば、ポリヌクレオチド中の酵素コード
のみ(3’または5’のいずれか)存在するが、好まし
配列の各々は、プロモーターと作動可能に連結している
い実施形態では、隣接される配列の各側にある。
。一実施形態では、同一プロモーターが、ポリヌクレオ
【0090】
チド中にコードされる酵素の各々の発現を制御する。別
RBSの上流に置かれ得る例示的配列として、(配列番
の実施形態によれば、異なるプロモーターが、ポリヌク
号8)に対して少なくとも70%相同、少なくとも80
レオチド中にコードされる酵素の発現を制御する。
%相同、少なくとも90%相同または100%相同な配 50
【0096】
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特定のプロモーターの例が、本明細書において以下に記
シリン、セファロスポリン、バンコマイシン、ポリミキ
載される。
シンおよびグラミシジン;
【0097】
b)生物界面活性剤;例えば、ラムノリピド、ソホロ脂
一実施形態によれば、発現構築物は、選択マーカーをコ
質、糖脂質およびリポペプチド;
ードする。
c)生物燃料;例えば、バイオエタノール、バイオディ
【0098】
ーゼルおよびバイオブタノール;
本明細書において、用語「選択マーカー」とは、導入さ
d)アミノ酸;例えば、L−グルタミン酸、L−リシン
れた核酸またはベクターを含有する宿主の容易な選択を
、L−フェニルアラニン、L−アスパラギン酸、L−イ
可能にする、宿主細胞において発現可能な遺伝子を指す
ソロイシン、L−バリン、L−トリプトファン、L−プ
。このような選択マーカーの例として、それだけには限 10
ロリン(ヒドロキシプロリン)、L−トレオニン、L−
らないが、抗菌剤(例えば、カナマイシン、エリスロマ
メチオニン、L−チロシンおよびD−p−ヒドロキシフ
イシン、アクチノマイシン、クロラムフェニコールおよ
ェニルグリシン;
びテトラサイクリン)が挙げられる。したがって、用語
e)有機酸;例えば、クエン酸、乳酸、グルコン酸、酢
「選択マーカー」とは、宿主細胞が、外因性ポリヌクレ
酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸およびイタコン
オチド配列を取り込んだという指標またはいくつかの他
酸;
の反応が起こったという指標を提供する遺伝子を指す。
f)脂肪酸;例えば、アラキドン酸、ポリ不飽和脂肪酸
通常、選択マーカーは、宿主細胞に抗菌剤耐性または代
(PUBA)およびα−リノール酸;
謝上の利点を付与して、外因性DNAを含有する細胞が
g)アルコールおよびポリオール;例えば、グリセロー
、形質転換の際に任意の外因性配列を受け取っていない
ル、マンニトール、エリトリトール、キシリトール、ポ
細胞と区別されるのを可能にする遺伝子である。
20
リ−3−ヒドロキシ酪酸、イソブタノールおよび1−ブ
【0099】
タノール;
記載されたように、本明細書に記載されるポリヌクレオ
h)香味料および香料;例えば、バニリン、ベンズアル
チドは、同一生成物の生合成経路の一部である酵素をコ
デヒド、ジヒドロキシアセトン、4−(R)−デカノリ
ードする。
ドおよび2−アクチル−1−ピロリン;
【0100】
i)ヌクレオチド;例えば、5’−グアニル酸および5
本明細書において、語句「生合成経路」または「代謝経
’−イノシン酸;
路」とは、複数の酵素を含み、1種または複数の酵素に
j)ビタミン;例えば、ビタミンC、ビタミンF、ビタ
よって作用される基質、酵素によって触媒される反応の
ミンB2、プロビタミンD2、ビタミンB12、葉酸、
生成物、酵素によって利用される補助因子などをさらに
ニコチンアミド、ビオチン、2−ケト−L−グロン酸お
含み得る、基質を対象の生成物に変換するための細胞系 30
よびプロビタミンQ10;
または細胞(細胞不含)系を指す。系は、無傷の細胞中
k)色素;例えば、アスタキサンチン、β−カロテン、
に、または細胞の溶解物中に存在し得る。
ロイコペン(leucopene)、モナスコルブリン(monascorub
【0101】
rin)およびルブロプンクタチン(rubropunctatin);
微生物系において、多数の代謝経路が公知であり、記載
l)糖類およびポリ糖類;例えば、リボース、ソルボー
されており、公的データベースにおいて利用できる;例
ス、キサンタン、ゲラン(gellan)およびデキストラン;
えば、各々参照により本明細書に組み込まれる、非特許
ならびに[0066]m)生体高分子およびプラスチッ
文献7、非特許文献8、非特許文献9、および非特許文
ク;例えば、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)
献10を参照のこと。
、ポリ−γグルタミン酸および1,3−プロパンジオー
【0102】
ルを含めた種々の化合物および材料の合成を包含する。
一実施形態では、経路は、食品、医薬または燃料の製造 40
【0104】
を指示する。
対象の生合成経路のその他の例として、種々の大腸菌代
【0103】
謝生成物の合成が挙げられる。
生合成経路は、例えば、炭水化物、アミノ酸、核酸、ス
【0105】
テロイド、脂肪酸および天然物生合成に関与する経路を
「代謝生成物」は、代謝(例えば、酵素、基質または生
含み得、それだけには限らないが、
成物)の間に使用されるか、または製造される任意の物
a)抗生物質;例えば、アクチノマイシン、ブレオマイ
質である。本明細書において、代謝生成物は、常にでは
シン、リファマイシン、クロラムフェニコール、カルバ
ないが、しばしば、対象の経路中の酵素の生成物である
ペネム、テトラサイクリン、リンコマイシン、エリスロ
。
マイシン、ストレプトマイシン、シクロヘキサミド、ピ
【0106】
ューロマイシン、サイクロセリン、バシトラシン、ペニ 50
例示的大腸菌代謝生成物として、それだけには限らない
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が、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2−ケトグルタル
(EC1)オキシドレダクターゼ;例えば、デヒドロゲ
酸、3−ホスホグリセリン酸、4−ヒドロキシ安息香酸
ナーゼ、オキシダーゼ、レダクターゼ、オキシドレダク
、6−ホスホグルコン酸、アセトアセチル−CoA、ア
ターゼ、シンターゼ、オキシゲナーゼ、モノオキシゲナ
セチル−CoA、アセチルリン酸、アデニン、アデノシ
ーゼ、ジオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ、ヒドロゲ
ン、アデノシンホスホ硫酸、ADP、ADP−グルコー
ナーゼ、トランスヒドロゲナーゼ、ペルオキシダーゼ、
ス、アラニン、AMP、アントラニル酸、アルギニン、
カタラーゼ、エポキシダーゼ、ヒドロキシラーゼ、デメ
アスパラギン、アスパラギン酸、ATP、カルバミルア
チラーゼ、不飽和化酵素、ジムスターゼ、ヒドロキシル
スパラギン酸、シス−アスコット酸、クエン酸、シトル
トランスフェラーゼ、デハロゲナーゼおよびデヨードナ
リン、CMP、補酵素A、CTP、サイクリックAMP
ーゼ;
、シチジン、シトシン、dAMP、dATP、dCTP 10
(EC2)トランスフェラーゼ;例えば、トランスアミ
、デオキシアデノシン、デオキシグアノシン、デオキシ
ナーゼ、キナーゼ、ジキナーゼ、メチルトランスフェラ
リボース−5−P、dGMP、ジヒドロオロト酸、ジヒ
ーゼ、ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ、ホルミル
ドロキシアセトンリン酸、dTDP、dTTP、エリト
トランスフェラーゼ、ホルムイミノトランスフェラーゼ
ロース−4−リン酸、FAD、フラビンモノヌクレオチ
、カルボキシトランスフェラーゼ、カルバモイルトラン
ド、フルクトース−1,6−ビスリン酸、フルクトース
スフェラーゼ、アミジノトランスフェラーゼ、トランス
−6−リン酸、フマル酸、GDP、グルコン酸、グルコ
アルドラーゼ、トランスケトラーゼ、アセチルトランス
ノラクトン、グルコサミン−6−リン酸、グルコース−
フェラーゼ、アシルトランスフェラーゼパルミトイルト
6−リン酸、グルコース−1−リン酸、グルタミン酸、
ランスフェラーゼ、スクシニルトランスフェラーゼ、マ
グルタミン、グルタチオン、グルタチオンジスルフィド
ロニルトランスフェラーゼ、ガロイルトランスフェラー
、グリセルアルデヒド−3−リン酸、グリセリン酸、グ 20
ゼ、シナポイルトランスフェラーゼ、チグロイルトラン
リセロール−3−リン酸、GMP、GTP、グアニン、
スフェラーゼ、テトラデカノイルトランスフェラーゼ、
グアノシン、ヒスチジン、ヒスチジノール、ホモシステ
ヒドロキシシンナモイルトランスフェラーゼ、フェルロ
イン、イノシン二リン酸、イノシン一リン酸、イノシン
イルトランスフェラーゼ、ミコリルトランスフェラーゼ
三リン酸、イソロイシン、リシン、リンゴ酸、マロニル
、ベンゾイルトランスフェラーゼ、ピペロイルトランス
−CoA、メチオニン、ミオ−イノシトール、N−アセ
フェラーゼ、トリメチルトリデカノイルトランスフェラ
チル−グルコサミン−1P、N−アセチル−オルニチン
ーゼ、ミリストイルトランスフェラーゼ、クマロイルト
、NAD+、NADH、NADP+、NADPH、オル
ランスフェラーゼ、チオラーゼ、アミノアシルトランス
ニチン、オキサロ酢酸、フェニルアラニン、フェニルピ
フェラーゼ、ホスホリラーゼ、ヘキソシルトランスフェ
ルビン酸、ホスホエノールピルビン酸、プロリン、プロ
ラーゼ、ペントシルトランスフェラーゼ、シアリルトラ
ピオニル−CoA、PRPP、ピルビン酸、キノリン酸 30
ンスフェラーゼ、ピリジニラーゼ、ジホスホリラーゼ、
、リボフラビン、リボース−5−リン酸、リブロース−
シクロトランスフェラーゼ、スルフリラーゼ、アデノシ
5−リン酸、S−アデノシル−L−メチオニン、セリン
ルトランスフェラーゼ、カルボキシビニルトランスフェ
、シキミ酸、シキメート、コハク酸、スクシニル−Co
ラーゼ、イソペンテニルトランスフェラーゼ、アミノカ
A、トレオニン、トリプトファン、チロシン、UDP、
ルボキシプロピルトランスフェラーゼ、ジメチルアリル
UDP−グルコース、UDP−グルクロン酸、UDP−
トランスフェラーゼ、ファルネシルトランストランスフ
N−アセチルグルコサミン、ウリジン、UTP、バリン
ェラーゼ、ヘキサプレニルトランストランスフェラーゼ
およびキシルロース−5−リン酸が挙げられる。
、デカプレニルシストランスフェラーゼ、ペンタプレニ
【0107】
ルトランストランスフェラーゼ、ノナプレニルトランス
特定の実施形態では、対象の経路は、シキミ酸および/
フェラーゼ、ゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ、ア
またはシキメート(シキメートは、シキミ酸のアニオン 40
ミノカルボキシプロピルトランスフェラーゼ、オキシイ
型である)およびその合成中間体、イソプレノイドまた
ミノトランスフェラーゼ、プリントランスフェラーゼ、
はテルペン(例えば、アモルファジエン、フェルネセン
ホスホジムスターゼ、ホスホトランスフェラーゼ、ヌク
、リコピン、アスタキサンチン、ビタミンA、メントー
レオチジルトランスフェラーゼ、ポリメラーゼ、コリン
ル、β−カロテン)、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、イソ
ホスホトランスフェラーゼ、ホスホリルムターゼ、硫黄
ブタノールおよび1−ブタノールの合成を提供する。
トランスフェラーゼ、スルホトランスフェラーゼおよび
【0108】
CoA−トランスフェラーゼ;
いくつかの反応は、対象の生合成経路中の酵素によって
(EC3)ヒドロラーゼ;例えば、リパーゼ、エステラ
触媒され得る。括弧中に提供される酵素分類番号によっ
ーゼ、アミラーゼ、ペプチダーゼ、ヒドロラーゼ、ラク
て同定され得る広範なクラスの酵素として、それだけに
トナーゼ、デアシラーゼ、デアセチラーゼ、フェオホル
は限らないが、
50
ビダーゼ、デポリメラーゼ、チオールエステラーゼ、ホ
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スファターゼ、ジホスファターゼ、トリホスファターゼ
H基に作用するオキシドレダクターゼ、
、ヌクレオチダーゼ、フィターゼ、ホスホジエステラー
(EC1.6)NADHまたはNADPHおよびアクセ
ゼ、ホスホリパーゼ、スルファターゼ、シクラーゼ、オ
プターに作用するオキシドレダクターゼ、
リゴヌクレオチダーゼ、リボヌクレアーゼ、エキソヌク
(EC1.7)ドナーおよびアクセプターとしての他の
レアーゼ、エンドヌクレアーゼ、グリコシダーゼ、ヌク
窒素性化合物に作用するオキシドレダクターゼ、
レオシダーゼ、グリコシラーゼ、アミノペプチダーゼ、
(EC1.8)ドナーおよびアクセプターの硫黄基に作
ジペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、メタロカル
用するオキシドレダクターゼ、
ボキシペプチダーゼ、ω−ペプチダーゼ、セリンエンド
(EC1.9)ドナーおよびアクセプターのヘム基に作
ペプチダーゼ、システインエンドペプチダーゼ、アスパ
用するオキシドレダクターゼ、
ラギン酸エンドペプチダーゼ、メタロエンドペプチダー 10
(EC1.1)ドナーおよびアクセプターとしてのジフ
ゼ、トレオニンエンドペプチダーゼ、アミナーゼ、アミ
ェノールおよび関連物質に作用するオキシドレダクター
ダーゼ、デスクシニラーゼ、デホルミラーゼ、アシラー
ゼ、
ゼ、デイミナーゼ、デアミナーゼ、ジヒドロラーゼ、シ
(EC1.11)アクセプターとして過酸化物に作用す
クロヒドロラーゼ、ニトリラーゼ、ATPアーゼ、GT
るオキシドレダクターゼ、
Pアーゼ、ハライダーゼ(halidase)、デハロゲナーゼお
(EC1.12)ドナーおよびアクセプターとしての水
よびスルホヒドロラーゼ;
素に作用するオキシドレダクターゼ、
(EC4)リアーゼ;例えば、デカルボキシラーゼ、カ
(EC1.13)分子酸素を組み込んで単一ドナーに作
ルボキシラーゼ、カルボキシキナーゼ、アルドラーゼ、
用し、1個または2個の酸素原子を組み込むオキシドレ
エポキシリアーゼ(epoxylyase)、オキソ酸リアーゼ、炭
ダクターゼ、
素−炭素リアーゼ、デヒドラターゼ、ヒドラターゼ、シ 20
(EC1.14)分子酸素の組込みまたは還元を伴って
ンターゼ、エンドリアーゼ、エキソリアーゼ、アンモニ
対を形成するドナーに作用し、ドナーが、2−オキソグ
ア−リアーゼ、アミジン−リアーゼ、アミン−リアーゼ
ルタル酸、NADH、NADPH、還元型フラビン、フ
、炭素−硫黄リアーゼ、炭素−ハライドリアーゼ(carbo
ラボタンパク質、プテリジン、鉄−硫黄タンパク質、ア
n-halide lyase)、リン−酸素リアーゼおよびデヒドロ
スコルビン酸であるオキシドレダクターゼ、
クロリナーゼ;
(EC1.15)アクセプターとしてのスーパーオキシ
(EC5)イソメラーゼ;例えば、イソメラーゼ、ラセ
ドラジカルに作用するオキシドレダクターゼ、
マーゼ、ムターゼ、トートメラーゼ、ホスホムターゼ、
(EC1.16)金属イオンおよびアクセプターを酸化
ホスホグルコムターゼ、アミノムターゼ、シクロイソメ
するオキシドレダクターゼ、
ラーゼ、シクラーゼ、トポイソメラーゼ;および
(EC1.17)CHまたはCH2基およびアクセプタ
(EC6)リガーゼ;例えば、シンセターゼ、tNRA 30
ーに作用するオキシドレダクターゼ、
−リガーゼ、酸−チオールリガーゼ、アミドシンターゼ
(EC1.18)ドナーおよびアクセプターとしての鉄
、ペプチドシンターゼ、シクロリガーゼ、カルボキシラ
−硫黄タンパク質に作用するオキシドレダクターゼ、
ーゼ、DNA−リガーゼ、RNA−リガーゼおよびシク
(EC1.19)ドナーおよびアクセプターとしての還
ラーゼ
元型フラボドキシンに作用するオキシドレダクターゼ、
が挙げられる。
(EC1.2)ドナーおよびアクセプター中のリンまた
【0109】
はヒ素に作用するオキシドレダクターゼならびに
酵素のより具体的なクラスとして、制限するものではな
(EC1.21)X−−HおよびY−−Hに作用して、
いが、以下に提供されるような、オキシドレダクターゼ
X−−Y結合を形成し、アクセプターに作用し、各ドナ
、トランスフェラーゼ、リアーゼ、イソメラーゼおよび
ーカテゴリーのアクセプターが、制限されるものではな
リガーゼのサブクラスが挙げられる。例示的オキシドレ 40
いが、NAD、NADP、ヘムタンパク質、酸素、ジス
ダクターゼとして、それだけには限らないが、
ルフィド、キノン、鉄−硫黄タンパク質、フラビン、窒
(EC1.1)ドナーおよびアクセプターのCH−−O
素性基、シトクロム、二窒素およびH+を含み得る、オ
H基に作用するオキシドレダクターゼ、
キシドレダクターゼ
(EC1.2)ドナーおよびアクセプターのアルデヒド
が挙げられる。
またはオキソ基に作用するオキシドレダクターゼ、
【0110】
(EC1.3)ドナーおよびアクセプターのCH−−C
例示的トランスフェラーゼとして、それだけには限らな
H基に作用するオキシドレダクターゼ、
いが、
(EC1.4)ドナーおよびアクセプターのCH−−N
(EC2.1)1炭素基を転移するトランスフェラーゼ
H2基に作用するオキシドレダクターゼ、
、
(EC1.5)ドナーおよびアクセプターのCH−−N 50
(EC2.2)アルデヒドまたはケトン化合物基を転移
( 20 )
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するトランスフェラーゼ、
(EC5.2)シス−トランス−イソメラーゼ、
(EC2.3)アシルトランスフェラーゼ;
(EC5.3)分子内イソメラーゼ
(EC2.4)グリコシルトランスフェラーゼ;
(EC5.4)分子内トランスフェラーゼ(ムターゼ)
(EC2.5)メチル基以外のアルキルまたはアリール
および
基を転移するトランスフェラーゼ、
(EC5.5)分子内リアーゼ
(EC2.6)窒素性基を転移するトランスフェラーゼ
が挙げられる。
、
【0114】
(EC2.7)リン含有基を転移するトランスフェラー
例示的リガーゼとして、それだけには限らないが、
ゼ、
(EC6.1)炭素−酸素結合を形成するリガーゼ、
(EC2.8)硫黄含有基を転移するトランスフェラー 10
(EC6.2)炭素−硫黄結合を形成するリガーゼ、
ゼ、ならびに
(EC6.3)炭素−窒素結合を形成するリガーゼ、
(EC2.9)セレン含有基を転移するトランスフェラ
(EC6.4)炭素−炭素結合を形成するリガーゼ、
ーゼ
(EC6.5)リン酸エステル結合を形成するリガーゼ
が挙げられる。
および
【0111】
(EC6.6)窒素−金属結合を形成するリガーゼ
例示的ヒドロラーゼとして、それだけには限らないが、
が挙げられる。
(EC3.1)エステル結合に作用するヒドロラーゼ、
【0115】
(EC3.2)グリコシラーゼ、
アイソザイム(イソ酵素としても知られる)は、アミノ
(EC3.3)エーテル結合に作用するヒドロラーゼ、
酸配列が異なるが、同一化学反応を触媒する酵素である
(EC3.4)ペプチド結合作用するヒドロラーゼ(ペ 20
。対象の経路においていくつかの点で、2種以上のアイ
プチダーゼ)、
ソザイムが存在し得る。アイソザイムは、異なる動態パ
(EC3.5)ペプチド結合以外の炭素−窒素結合に作
ラメータおよび/または異なる調節特性を示し得る。
用するヒドロラーゼ、
【0116】
(EC3.6)酸無水物に作用するヒドロラーゼ、
対象の経路または関連経路に関与する酵素はまた、酵素
(EC3.7)炭素−炭素結合に作用するヒドロラーゼ
の役割に従って分類され得る。
、
細胞または細胞溶解物中の直接関与酵素(クラス1)は
(EC3.8)ハロゲン化物結合に作用するヒドロラー
、経路中の反応を触媒する。このような直接酵素が、第
ゼ、
1の酵素の生成物が、第2の酵素の基質であり、第2の
(EC3.9)リン−窒素結合に作用するヒドロラーゼ
酵素の生成物が、第3の酵素の基質などであり、最終的
、
30
に対象の生成物をもたらす連鎖の1種である経路に特有
(EC3.1)硫黄−窒素結合に作用するヒドロラーゼ
である。細胞または細胞溶解物中の関節関与酵素(クラ
、
ス2)は、関連経路において、普通、対象の経路におい
(EC3.11)炭素−リン結合に作用するヒドロラー
て使用される基質の製造において反応する。
ゼ、
【0117】
(EC3.12)硫黄−硫黄結合に作用するヒドロラー
本明細書において記載されるものの方法において使用す
ゼおよび(EC3.13)炭素−硫黄結合に作用するヒ
るための対象の経路は、普通、少なくとも1種の酵素、
ドロラーゼ
少なくとも2種の酵素、少なくとも3種の酵素、少なく
が挙げられる。
とも4種の酵素またはそれ以上、例えば、1∼50種の
【0112】
例示的リアーゼとして、それだけには限らないが、
間の酵素、1∼40種の間の酵素、1∼30種の間の酵
40
素、1∼20種の間の酵素、1∼10種の間の酵素、1
(EC4.1)炭素−炭素リアーゼ、
∼5種の間の酵素、1∼2種の間の酵素、2∼50種の
(EC4.2)炭素−酸素リアーゼ、
間の酵素、2∼40種の間の酵素、2∼30種の間の酵
(EC4.3)炭素−窒素リアーゼ、
素、2∼20種の間の酵素、2∼10種の間の酵素、2
(EC4.4)炭素−硫黄リアーゼ、
∼5種の間の酵素、2∼4種の間の酵素、5∼50種の
(EC4.5)炭素−ハロゲン化物リアーゼおよび
間の酵素、5∼40種の間の酵素、5∼30種の間の酵
(EC4.6)リン−酸素リアーゼ
素、5∼20種の間の酵素、5∼10種の間の酵素、5
が挙げられる。
∼8種の間の酵素、10∼50種の間の酵素、10∼4
【0113】
0種の間の酵素、10∼30種の間の酵素または10∼
例示的イソメラーゼとして、それだけには限らないが、
20種の間(両端値を含む)の酵素を含む。
(EC5.1)ラセマーゼおよびエピメラーゼ、
50
【0118】
( 21 )
JP
39
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A
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40
経路中の酵素は、天然に存在し得るか、または対象の特
術は、非特許文献11および非特許文献12に開示され
定の特徴、例えば、基質特異性、反応速度論、溶解度お
ている。エレクトロポレーション、プロトプラスト形質
よび/またはフィードバック阻害に対する非感受性を最
転換および会合を含めた形質転換、形質導入およびプロ
適化するよう改変され得る。さらに、いくつかの場合に
トプラスト融合の方法が開示されている、非特許文献1
は、酵素を発現する遺伝子は、宿主細胞内でのコドン使
3、非特許文献14、非特許文献15および非特許文献
用に向けて最適化される。いくつかの実施形態では、完
16も参照される。形質転換の方法は、特に好ましい。
全経路は、単一生物由来の酵素を含むが、このようなこ
細菌細胞の維持および成長に適した方法は、周知であり
とは必要ではなく、複数の生物に由来する酵素を組み合
、非特許文献17および非特許文献18が参照される。
わせることも考慮される。いくつかの理由のために、経
【0123】
路は、宿主細胞にとって内因性であり得るが、このよう 10
本明細書において、細胞に核酸配列を挿入することに関
なことも必要ではなく、完全経路または経路の成分は、
連して使用される、用語「導入された」は、「トランス
宿主細胞中に導入され得る。系が無傷の細胞において提
フェクション」、「形質転換」または「形質導入」を意
供される場合には、対象の経路の酵素の完全なセットが
味し、核酸配列が細胞のゲノム(例えば、染色体、プラ
細胞中に存在し得る。
スミド、プラスチドまたはミトコンドリアDNA)組み
【0119】
込まれ、自律的レプリコンに変換され得る、または一時
当然のことではあるが、本明細書に記載される実施形態
的に発現され得る(例えば、トランスフェクトされたm
と関連する酵素をコードする遺伝子は、種々の供給源か
RNA)、真核細胞または原核細胞への核酸配列の組込
ら得られ得る。当業者ならば承知するであろうが、これ
みへの言及を含む。
らの標的とされる酵素の相同遺伝子は、多数の種におい
【0124】
て存在し、例えば、NCBIインターネットサイト(n 20
本明細書において、細胞に関連して使用される、用語「
cbi.nlm.nih.gov)で入手可能なタンパ
形質転換された」、「安定に形質転換された」および「
ク質BLAST検索による相同性検索によって同定され
トランスジェニック」とは、細胞が、そのゲノム中に統
得る。これらの酵素をコードする遺伝子は、当業者によ
合された、または2以上の世代を通して維持されるエピ
って理解されるように、例えば、縮重プライマーを使用
ソームプラスミドとして、非天然(異種性)核酸配列を
して、所与の酵素を含有する任意の供給源から得られた
有することを意味する。
DNAからPCR増幅され得る。いくつかの実施形態で
【0125】
は、所与の酵素をコードする遺伝子は、合成的なもの(
形質転換宿主細胞は、挿入DNA構築物中に提供された
人為的なもの)、例えば、糖、窒素ベースの化合物、リ
選択マーカーに対する表現型反応に基づいて選択される
ン酸およびDNA合成に必要な他の化合物/試薬から合
。いくつかの実施形態では、選択マーカーは、宿主細胞
成されたDNAであり得る。本明細書において論じられ 30
から切り出され得る(非特許文献19)。
る酵素をコードする遺伝子を得る任意の手段が、本明細
【0126】
書に記載される実施形態の態様と適合する。
経路エンジニアリングのための宿主細胞として、それだ
【0120】
けには限らないが、細菌、真菌および原生動物を含めた
経路の生成物は、安定である場合も、相対的に不安定で
さまざまな従属栄養性および独立栄養性微生物が挙げら
ある場合もあるが、いくつかの場合には、細胞、細胞溶
れる。ある種の実施形態では、宿主細胞として、ポリペ
解物または反応混合物から単離され得る最終生成物は十
プチドが細胞区画または細胞外区画に向けられ得る手段
分に安定である。
が公知であるものが挙げられる。いくつかの実施形態で
【0121】
は、細胞は、本明細書に記載される核酸のうち任意の1
反応において生じた生成物の量は、種々の方法で、例え
種または複数を組換えによって発現する任意の種類の細
ば、着色または蛍光生成物をもたらす酵素的アッセイに 40
胞である。このような細胞は、原核細胞およびの真核細
よって、または高性能液体クロマトグラフィー(HPL
胞を含む。いくつかの実施形態では、細胞は、エシェリ
C)法によって測定され得る。ある種の実施形態では、
キア属種、ストレプトマイセス属種、ザイモナス属種、
生成物は、生じる特定の生成物の活性または濃度を測定
アセトバクター属種、シトロバクター属種、シネコシス
するアッセイを利用して測定される。生成物がタンパク
ティス属種、リゾビウム属種、クロストリジウム属種、
質である場合には、RNAまたはタンパク質レベルで定
コリネバクテリウム属種、ストレプトコッカス属種、キ
量され得る。
サントモナス属種、ラクトバチルス属種、ラクトコッカ
【0122】
ス属種、バチルス属種、アルカリゲネス属種、シュード
当業者ならば、ポリヌクレオチドを宿主細胞に、特に、
モナス属種、エロモナス属種、アゾトバクター属種、コ
大腸菌、バチルスおよびパントエア宿主細胞に導入する
マモナス属種、マイコバクテリア属種、ロドコッカス属
ための方法を十分に承知している。一般的な形質転換技 50
種、グルコノバクター属種、ラルストニア属種、アシジ
( 22 )
JP
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42
チオバチルス属種、ミクロルナタス属種、ジオバクター
って選択される。
属種、ジオバチルス属種、アルスロバクター属種、フラ
【0129】
ボバクテリウム属種、セラチア属種、サッカロポリスポ
反応は、小規模(例えば、普通、少なくとも約1mlお
ラ属種、サーマス属種、ステノトロホモナス属種、クロ
よび約15ml以下)の、または大規模な反応(例えば
モバクテリウム属種、シノリゾビウム属種、サッカロポ
、反応容量が、少なくとも約15ml、普通、少なくと
リスポラ属種、アグロバクテリウム属種およびパントエ
も約50ml、より普通には、少なくとも約100ml
ア属種などの細菌細胞である。
であり、500ml、1000mlまたはそれ以上、最
細菌細胞は、大腸菌(E.coli)細胞などのグラム
大何千リットルの容量であり得る)のいずれかの任意の
陰性細胞またはバチルス種の種などのグラム陽性細胞で
容量であり得る。反応は、任意の規模で実施され得る。
あり得る。他の実施形態では、細胞は、酵母細胞、例え 10
【0130】
ば、サッカロマイセス属種、シゾサッカロマイセス属種
本明細書において記載される戦略を使用して、本発明者
、ピキア属種、パフィア属種、クリベロマイセス属種、
らは、アスタキサンチンの合成のための最適RBS酵素
カンジダ属種、タラロミセス属種、ブレタノマイセス属
組合せを明らかにした。
種、パチソレン属種、デバリオマイセス属種、ヤロウィ
【0131】
ア属種および工業的倍数体酵母株などの真菌細胞である
したがって、本発明の別の態様によれば、アスタキサン
。真菌の他の限定されない例として、アスペルギルス属
チン経路の酵素をコードするポリヌクレオチドを発現さ
種、ペニシリウム属種、フザリウム属種、リゾプス属種
せることを含む、アスタキサンチンを作製する方法であ
、アクレモニウム属種、ニューロスポラ属種、ソルダリ
って、ポリヌクレオチドは、
ア属種、マグナポルテ属種、アロマイセス属種、ウスチ
(i)フィトエン脱水素酵素(crtI)および第1の
ラゴ属種、ボトリチス属種およびトリコデルマ属種が挙 20
転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
げられる。他の実施形態では、細胞は、藻類細胞、植物
(ii)β−リコピンシクラーゼ(lcy−B)および
細胞または哺乳類細胞である。当然のことではあるが、
第2の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
本明細書において記載される実施形態と適合する一部の
(iii)β−カロテンケトラーゼ(crtW)および
細胞は、本明細書において記載される1種または複数の
第3の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと
遺伝子の内因性コピーならびに組換えコピーを発現し得
を含み、
る。対象の種として、制限するものではないが、S.セ
第1、第2および第3の調節配列は、lcy−Bおよび
レビシエ、大腸菌、シュードモナス属種、クレブシエラ
crtWの発現が、crtIの発現のレベルよりも大き
属種およびシネコシスティス属種が挙げられる。
いよう選択される、方法が提供される。
【0127】
【0132】
特定の経路における適当なRBS酵素組合せの選択後、 30
本発明の方法は、アスタキサンチン経路の酵素をコード
その生成物の商業的量を調製するために、ポリヌクレオ
する少なくとも1種、少なくとも2種、少なくとも3種
チドは、別個の発現ベクターとして細胞系中に、または
、少なくとも4種のさらなるポリヌクレオチドの発現を
単一発現ベクターで導入され得る。次いで、最終生成物
考慮する。
は単離され得る。本明細書において記載された実施形態
【0133】
と関連する単離ポリペプチドを得るために、当業者に周
さらなるポリヌクレオチドは、
知の種々の方法が利用され得る。ポリペプチドは、イム
(iv)イソペンテニルピロリン酸(idi)および第
ノクロマトグラフィー、HPLC、サイズ排除クロマト
4の転写調節配列をコードするポリヌクレオチドと、
グラフィー、イオン交換クロマトグラフィーおよび免疫
(v)ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(crt
アフィニティークロマトグラフィーによって細胞から精
製され得る。
E)および第5の転写調節配列をコードするポリヌクレ
40
オチドと、
【0128】
(vi)プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(crt
反応は、大規模リアクターを利用する場合もあり、また
B)および第6の転写調節配列をコードするポリヌクレ
は複数の同時合成を実施するために小規模が多重化され
オチドと、
る場合もある。連続反応は、供給機構を使用して試薬の
(vii)β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ)
流れを導入し、最終生成物をプロセスの一部として単離
および第7の転写調節配列をコードするポリヌクレオチ
できる。活発な合成の期間を延長するためにさらなる試
ドと
薬が経時的に導入され得るバッチ系も対象である。リア
を含む。
クターは、バッチ、拡張バッチ(extended batch)、セミ
【0134】
バッチ、セミ連続、フェッドバッチおよび連続などの任
本明細書において、用語「アスタキサンチン」とは、分
意の様式で実施されてもよく、これらは、適用目的に従 50
子式C4
0
H5
2
O4 を有する、3,3’−ジヒドロキ
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シ−β−カロテン−4,4’−ジオン、としても知られ
ロスポラ・クラッサ)、(NCU20940;ニューロ
る、その3種の立体異性体(3R,3’R)、(3R,
スポラ・クラッサ)、(NZ_AAKL0100000
3’S)(メソ)および(3S,3’S)のいずれか1
8、遺伝子座ZP_00943566;ラルストニア・
種を指す。
ソラナケアルムUW551)、(AB118238;ラ
【0135】
ット)、(SCU31632;サッカロミセス・セレビ
生体細胞においてアスタキサンチンを作製するために、
シエ)、(AB016095;シネココッカス・エロン
細胞は、アスタキサンチン経路の酵素を発現することが
ガタス)、(SAGGPS;シナピス・アルバ)、(S
好ましい。
SOGDS;スルホロブス・アシドカルダリウス)、(
【0136】
NC_007759、遺伝子座YP_461832;シ
例示的酵素は、以下に本明細書において列挙される。
10
ントロファス・アシディトロフィカスSB)および(N
【0137】
C_006840、遺伝子座YP_204095;ビブ
ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼ(crtEまた
リオ−フィッシェリES114)が挙げられる。特定の
はGGPPシンターゼ):用語「crtE」とは、ファ
実施形態によれば、GGPPシンターゼは、パントエア
ルネシル二リン酸(FPP)をゲラニルゲラニル二リン
・アグロメランに由来する配列−GenBank:AA
酸GGPP(EC2.5.1.29)に変換できる酵素
A21260.1(配列番号62)を含む。
を指す。crtEの限定されない例のGenBank受
【0139】
託番号は、以下および参照により本明細書に組み込まれ
プレフィトエンピロリン酸シンターゼ(crtB):本
る特許文献2の表15に列挙されている。本発明のcr
明細書において、用語「crtB」とは、フィトエンシ
tEはまた、相同体(例えば、デフォルトパラメータを
ンターゼとしても知られるGGPPをフィトエンに変換
使用するNational
する酵素(EC=2.5.1.32)を指す。crtB
otechnology
Center
of Bi 20
Information
(
の限定されない例のGenBank受託番号は、参照に
NCBI)のBlastPソフトウェアを使用して決定
より本明細書に組み込まれる特許文献2の表18に列挙
されるような、以下に本明細書において列挙されるcr
されている。本発明のcrtBはまた、相同体(例えば
tE配列に対して、少なくとも50%、少なくとも55
、デフォルトパラメータを使用するNationalC
%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも
enter
70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なく
formation
とも85%、少なくとも87%、少なくとも89%、少
トウェアを使用して決定されるような、特許文献2の表
なくとも91%、少なくとも93%、少なくとも95%
18に列挙されるcrtE配列に対して少なくとも50
またはそれ以上、およそ100%相同であるポリペプチ
%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも
ド)を指す。相同体はまた、その欠失、挿入またはアミ 30
65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なく
ノ酸置換を含めた置換変異体およびその生物学的に活性
とも80%、少なくとも85%、少なくとも87%、少
なポリペプチド断片を指す場合もある。
なくとも89%、少なくとも91%、少なくとも93%
【0138】
、少なくとも95%またはそれ以上、およそ100%相
ゲラニルゲラニルピロリン酸シンターゼのヌクレオチド
同であるポリペプチド)を指す。相同体はまた、その欠
配列の例示的例として、それだけには限らないが:(A
失、挿入またはアミノ酸置換を含めた置換変異体および
THGERPYRS;シロイヌナズナ)、(BT005
その生物学的に活性なポリペプチド断片を指す場合もあ
328;シロイヌナズナ)、(NM_119845;シ
る。
ロイヌナズナ)、(NZ_AAJM01000380、
【0140】
遺伝子座ZP_00743052;バチルス・チューリ
特定の実施形態によれば、crtBは、パントエア・ア
ンゲンシス血清型イスラエレンシス、ATCC
グロメラン由来の配列−GenBank:AAA212
356 40
of Biotechnology
In
(NCBI)のBlastPソフ
46sq1563)、(CRGGPPS;ニチニチソウ
64.1(配列番号63)を含む。
)、(NZ_AABF02000074、遺伝子座ZP
【0141】
_00144509;フソバクテリウム・ヌクレアタム
フィトエン脱水素酵素(crtI):本明細書において
亜種ビンセンティー、ATCC
49256)、(GF
、用語「crtI」は、フィトエンをリコピンに変換す
GGPPSGN;ジベレラ・フジクロイ)、(AY37
る酵素(EC=1.14.99)を指す。crtIの限
1321;イチョウ)、(AB055496;パラゴム
定されない例のGenBank受託番号は、参照により
ノキ)、(AB017971;ヒト)、(MCI276
本明細書に組み込まれる特許文献2の表17Aおよび1
129;ムーコル・シルシネロイデスf.ルシタニクス
7Bに列挙されている。本発明のcrtEはまた、相同
)、(AB016044;ハツカネズミ)、(AABX
体(例えば、デフォルトパラメータを使用するNati
01000298、遺伝子座NCU01427;ニュー 50
onal
Center
of Biotechnol
( 24 )
JP
45
ogy
Information
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(NCBI)のBl
本発明のlcy−Bはまた、相同体(例えば、デフォル
astPソフトウェアを使用して決定されるような、特
トパラメータを使用するNational
許文献2の表17Aおよび17Bに列挙されるcrtI
r of
配列に対して、少なくとも50%、少なくとも55%、
ation
少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70
を使用して決定されるような、特許文献2の表23に列
%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも
挙されるlcy−B配列に対して、少なくとも50%、
85%、少なくとも87%、少なくとも89%、少なく
少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65
とも91%、少なくとも93%、少なくとも95%また
%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも
はそれ以上、およそ100%相同であるポリペプチド)
80%、少なくとも85%、少なくとも87%、少なく
を指す。相同体はまた、その欠失、挿入またはアミノ酸 10
とも89%、少なくとも91%、少なくとも93%、少
置換を含めた置換変異体およびその生物学的に活性なポ
なくとも95%またはそれ以上、およそ100%相同で
リペプチド断片を指す場合もある。
あるポリペプチド)を指す。相同体はまた、その欠失、
【0142】
挿入またはアミノ酸置換を含めた置換変異体およびその
特定の実施形態によれば、crtIは、パントエア・ア
生物学的に活性なポリペプチド断片を指す場合もある。
グロメランに由来する配列−GenBank:AAA2
【0146】
1263.1(配列番号64)を含む。
特定の実施形態によれば、lcy−Bは、トマトに由来
【0143】
する配列−GenBank:ABR57232.1(配
イソペンテニルピロリン酸イソメラーゼ(idi):本
列番号66)を含む。
明細書において、用語「idi」とは、相対的に非反応
【0147】
性のイソペンテニルピロリン酸(IPP)の、より反応 20
β−カロテンヒドロキシラーゼ(crtZ):本明細書
性の求電子物質ジメチルアリルピロリン酸(DMAPP
において、用語「crtZ」とは、カロテンのゼアキサ
)への変換を触媒するイソメラーゼ酵素(EC=5.3
ンチンへの変換を触媒する酵素および/またはカンタキ
.3.2)を指す。イソペンテニル二リン酸δイソメラ
サンチンのアスタキサンチンへの変換を触媒する酵素(
ーゼとしてもまた知られている。idiの限定されない
EC1.14.13)を指す。crtZの限定されない
例のGenBank受託番号は、参照により本明細書に
例のGenBank受託番号は、参照により本明細書に
組み込まれる特許文献2の表13に列挙されている。本
組み込まれる特許文献2の表20に列挙されている。本
発明のidiはまた、相同体(例えば、デフォルトパラ
発明のcrtZはまた、相同体(例えば、デフォルトパ
メータを使用するNational
ラメータを使用するNational
f
on
Biotechnology
Center
o
Informati
of
(NCBI)のBlastPソフトウェアを使用 30
ion
Biotechnology
Cente
Inform
(NCBI)のBlastPソフトウェア
Biotechnology
Center
Informat
(NCBI)のBlastPソフトウェアを使
して決定されるような、特許文献2の表13に列挙され
用して決定されるような、特許文献2の表20に列挙さ
るidi配列に対して、少なくとも50%、少なくとも
れるcrtZ配列に対して、少なくとも50%、少なく
55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なく
とも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少
とも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少
なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%
なくとも85%、少なくとも87%、少なくとも89%
、少なくとも85%、少なくとも87%、少なくとも8
、少なくとも91%、少なくとも93%、少なくとも9
9%、少なくとも91%、少なくとも93%、少なくと
5%またはそれ以上、およそ100%相同であるポリペ
も95%またはそれ以上、およそ100%相同であるポ
プチド)を指す。相同体はまた、その欠失、挿入または
リペプチド)を指す。相同体はまた、その欠失、挿入ま
アミノ酸置換を含めた置換変異体およびその生物学的に
活性なポリペプチド断片を指す場合もある。
たはアミノ酸置換を含めた置換変異体およびその生物学
40
的に活性なポリペプチド断片を指す場合もある。
【0144】
【0148】
特定の実施形態によれば、idiは、ヘマトコッカス藻
特定の実施形態によれば、crtZは、パントエア・ア
に由来する配列−GenBank:AAC32208.
ナナティスに由来する配列−Swiss−Prot:P
1(配列番号65)を含む。
21688.1(配列番号67)を含む。
【0145】
【0149】
β−リコピンシクラーゼ(lcy−B):本明細書にお
β−カロテンケトラーゼ(crtW):本明細書におい
いて、用語「lcy−B」とは、リコピンのカロテンへ
て、用語「crtW」とは、カロテンのカンタキサンチ
の変換を触媒する酵素を指す。lcy−Bの限定されな
ンへの変換を触媒する酵素および/またはゼアキサンチ
い例のGenBank受託番号は、参照により本明細書
ンのアスタキサンチンへの変換を触媒する酵素を指す。
に組み込まれる特許文献2の表23に列挙されている。 50
crtWの限定されない例のGenBank受託番号は
( 25 )
JP
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、参照照により本明細書に組み込まれる特許文献2の表
【0153】
19に列挙されている。本発明のcrtWはまた、相同
種々の原核細胞または真核細胞または真核細胞は、本発
体(例えば、デフォルトパラメータを使用するNati
明のポリペプチドを発現するための宿主発現系として使
onal
用され得る。これらとして、それだけには限らないが、
ogy
Center
of Biotechnol
Information
(NCBI)のBl
ポリペプチドコード配列を含有する、組換えバクテリオ
astPソフトウェアを使用して決定されるような、特
ファージDNA、プラスミドDNAまたはコスミドDN
許文献2の表19に列挙されるcrtW配列に対して、
A発現ベクターを用いて形質転換された細菌などの微生
少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60
物;ポリペプチドコード配列を含有する組換え酵母発現
%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも
ベクターを用いて形質転換された酵母などのCHO細胞
75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なく 10
、真菌などの哺乳類発現系;組換えウイルス発現ベクタ
とも87%、少なくとも89%、少なくとも91%、少
ー(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV
なくとも93%、少なくとも95%またはそれ以上、お
;タバコモザイクウイルス、TMV)に感染した、また
よそ100%相同であるポリペプチド)を指す。相同体
はポリペプチドコード配列を含有するTiプラスミドな
はまた、その欠失、挿入またはアミノ酸置換を含めた置
どの組換えプラスミド発現ベクターを用いて形質転換さ
換変異体およびその生物学的に活性なポリペプチド断片
れた、藻類および植物細胞系が挙げられる。さらなる宿
を指す場合もある。特定の実施形態によれば、crtW
主発現系は、本明細書において上記でさらに記載されて
は、ノストック・スフェロイデス由来の配列−GenB
いる。
ank:BAB74888.1(配列番号68)を含む
【0154】
。
好ましい実施形態によれば、アスタキサンチン経路の酵
【0150】
20
素は、細菌細胞において発現される。
好ましくは、細胞はまた、1−デオキシキシルロース−
【0155】
5−リン酸シンターゼ(dxs)を発現する。
一実施形態では、宿主細胞は、グラム陽性菌などの細菌
【0151】
細胞である。別の実施形態では、宿主細胞は、グラム陰
本明細書において、用語「1−デオキシキシルロース−
性菌である。いくつかの好ましい実施形態では、この用
5−リン酸シンターゼ(dxs)」とは、ピルビン酸お
語は、パントエア属、バチルス属の細胞および大腸菌細
よびD−グリセルアルデヒド3−リン酸のD−1−デオ
胞を指す。
キシキシルロース5−リン酸(DOXP)への縮合を触
【0156】
媒する酵素を指す(EC2.2.1.7)。例示的受託
本明細書において、「バチルス属」は、それだけには限
番号として、参照により本明細書に組み込まれる特許文
らないが、B.スブチリス、B.リケニフォルミス、B
献3の表3に提供されるものが挙げられる。本発明のd 30
.レンタス、B.ブレビス、B.ステアロサーモフィラ
xsはまた、相同体(例えば、デフォルトパラメータを
ス、B.アルカロフィルス、B.アミロリケファシエン
使用するNational
of Bi
ス、B.クラウジィ、B.ハロデュランス、B.メガテ
otechnology
Center
Information(N
リウム、B.コアグランス、B.サーキュランス、B.
CBI)のBlastPソフトウェアを使用して決定さ
ロータスおよびB.チューリンゲンシスを含めた当業者
れるような、特許文献3の表3に列挙されるdxs配列
に公知のすべてのメンバーを含む。バチルス属が、分類
に対して、少なくとも50%、少なくとも55%、少な
学的再編成を受け続けていることは認識されている。し
くとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、
たがって、属は、それだけには限らないが、現在「ゲオ
少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85
バチルス・ステアロサーモフィラス」と名づけられてい
%、少なくとも87%、少なくとも89%、少なくとも
るB.ステアロサーモフィラスのような生物を含めた再
91%、少なくとも93%、少なくとも95%またはそ 40
分類された種を含むと意図される。酸素の存在下での耐
れ以上、およそ100%相同であるポリペプチド)も指
性内生胞子の製造が、バチルス属の決定的な特徴と見な
す。相同体はまた、その欠失、挿入またはアミノ酸置換
されるが、この特徴はまた、最近名づけられたアリシク
を含めた置換変異体およびその生物学的に活性なポリペ
ロバチルス、アンフィバチルス、アネウリニバチルス、
プチド断片を指す場合もある。特定の実施形態によれば
アノキシバチルス、ブレビバチルス、フィロバチルス、
、dxsは、大腸菌に由来する配列−Swiss−Pr
グラシリバチルス、ハロバチルス、ペニバチルス、サリ
ot:A7ZX72.1(配列番号69)を含む。
バチルス、サーモバチルス、ウレイバチルスおよびビル
【0152】
ジバチルスにも当てはまる。
宿主系においても発現され得るアスタキサンチン経路の
【0157】
さらなる酵素は、参照によって本明細書に組み込まれる
本明細書において、「パントエア属」は、それだけには
特許文献2に記載されている。
50
限らないが、P.アグロメランス、P.ディスペルサ、
( 26 )
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50
P.パンクタータ、P.シトレア、P.テレア、P.ア
tW両方の発現のレベルは、crtIの発現のレベルの
ナナスおよびP.ステラルティを含めた当業者に公知の
少なくとも100倍である。
すべてのメンバーを含む。パントエア属が分類学的再編
【0163】
成を受け続けていることは認識されている。したがって
本明細書において、語句「転写調節エレメント」とは、
、属は、それだけには限らないが、エルウイニア・ヘル
その転写を制御するポリヌクレオチドのタンパク質コー
ビコラのような生物を含めた再分類された種を含むと意
ディング領域と作動可能に連結している塩基の配列を指
図される。
す。
【0158】
【0164】
本発明のポリヌクレオチド配列は、細胞におけるアスタ
転写調節エレメントの例として、それだけには限らない
キサンチン経路のポリペプチドの発現を可能にするよう 10
が、プロモーター、エンハンサー、mRNA安定性達成
、発現ベクター(すなわち、核酸構築物)中に挿入され
配列およびリボソーム結合部位(RBS)が挙げられる
る。
。
【0159】
【0165】
特定の細胞系において発現ベクターを使用して発現され
本出願の目的上、「プロモーター」または「プロモータ
るのに必要とされる酵素の数は、その特定の細胞系にお
ー領域」は、転写の開始の際にDNA依存性RNAポリ
いて内因性に発現されるそれらの酵素の数による。した
メラーゼによって認識および結合される核酸配列である
がって、例えば、特定の細胞系が、crtWを十分な程
。プロモーターは、他の転写および翻訳調節エレメント
度に内因性に発現する場合には、その酵素は、組換え法
と一緒に、所与の遺伝子または遺伝子の群(オペロン)
を使用して外因性発現される必要がない場合がある。
を発現するのに必要である。プロモーターは、IPTG
【0160】
20
または構成プロモーターによって誘導される、Ptrc
本発明は、単一発現ベクター上のアスタキサンチン経路
などの調節プロモーターであり得る。
のポリペプチドのうち1、2、3、4、5、6、7また
【0166】
は8種をコードするポリヌクレオチド配列を挿入するこ
本発明による人工プロモーターを作製するのに有用なプ
とを考慮する。したがって、ポリペプチドの発現は、必
ロモーター配列として、以下の表1に列挙される前駆体
要な酵素をすべてコードする単一発現ベクターまたはア
プロモーターが挙げられる。表中のすべてのプロモータ
スタキサンチン経路のポリペプチドの種々の組合せをコ
ーは、β−ラクタマーゼプロモーターPblaに対して
ードする複数のベクターを導入するによって達成され得
キャラクタライズされており、プロモーター強度は、「
る。
Pbla単位」で示されている。(非特許文献20)。
【0161】
プロモーターおよびその核酸配列のさらなる例は、参照
本発明者らは、アスタキサンチンの最適発現のためには 30
により本明細書において組み込まれる特許文献1に提供
、アスタキサンチン経路の成分をコードするポリヌクレ
されている。一般に、本発明において有用なプロモータ
オチドと作動可能に連結している転写調節エレメントが
ーは、転写開始部位(+1)から上流に200∼20塩
、特定の割合の発現を確実にするよう選択されなければ
基対(bp)の間、好ましくは、150∼25bp、よ
ならないということを見出した。
り好ましくは、100∼30bpの間、最も好ましくは
【0162】
、50∼30bpの間のプロモーター配列を含む。
特定の実施形態によれば、Icy−BおよびcrtW両
【0167】
方の発現が、その発現レベルが、crtIの発現のレベ
本発明において有用なさらなるプロモーターは、Pta
ルよりも高いよう操作されなければならない。好ましく
cおよび1個または2個の塩基対の変更を含有する変異
は、Icy−BおよびcrtW両方の発現のレベルは、
体の配列が教示される非特許文献21に開示されている
crtIの発現のレベルの少なくとも2倍である。別の 40
。
実施形態によれば、Icy−BおよびcrtW両方の発
【0168】
現のレベルは、crtIの発現のレベルの少なくとも5
表1
倍である。別の実施形態によれば、Icy−Bおよびc
【表1】
rtW両方の発現のレベルは、crtIの発現のレベル
の少なくとも10倍である。別の実施形態によれば、I
cy−BおよびcrtW両方の発現のレベルは、crt
Iの発現のレベルの少なくとも20倍である。別の実施
形態によれば、Icy−BおよびcrtW両方の発現の
レベルは、crtIの発現のレベルの少なくとも50倍
である。別の実施形態によれば、Icy−Bおよびcr 50
( 27 )
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とは、同一実験および転写条件下(すなわち、同一細胞
において、同一プロモーターを用いてなど)で、同一核
酸配列について配列番号2または3に示される配列を有
するRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70
%、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列
の発現を引き起こすものである。
【0174】
本発明者によって考慮される配列の1つの特定の組合せ
は、以下の通りである:
10
idiをコードするポリヌクレオチド配列に連結された
RBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同一
細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、同
一核酸配列について配列番号5に示される配列を有する
RBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%、
【0169】
少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の発
プロモーター強度は、DNAの特定の一部とのRNAポ
現を引き起こすものである。
リメラーゼの結合の速度論を測定し、また、転写開始の
【0175】
測定を可能にするin
vitro法を使用して定量化
crtEをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
され得る(非特許文献22)。さらに、プロモーター強
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
度は、本明細書において以下にさらに記載されるような 20
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
、プロモーターを、検出可能なタンパク質(例えば、蛍
同一核酸配列について配列番号5に示される配列を有す
光マーカー)をコードするポリヌクレオチド配列と連結
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
することによって定量化され得る。in
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
vivo法も
、プロモーター強度を定量化するために使用されてきた
発現を引き起こすものである。
。この場合には、アプローチは、プロモーターを、リポ
【0176】
ーター遺伝子と融合し、RNA合成の効率を測定してき
crtBをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
た。
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
【0170】
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
記載されるように、転写調節エレメントは、上記で本明
同一核酸配列について配列番号3に示される配列を有す
細書においてさらに記載される、リボソーム結合部位( 30
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
RBS)を含み得る。
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
【0171】
発現を引き起こすものである。
特定の実施形態によれば、crtIに連結されたRBS
【0177】
とは、同一実験および転写条件下(すなわち、同一細胞
crtIをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
において、同時に、同一温度で、同一プロモーターを用
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
いてなど)で、同一核酸配列について配列番号4、5、
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
6または7に示される配列を有するRBSの程度の少な
同一核酸配列について配列番号7に示される配列を有す
くとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
少なくとも90%に、核酸配列の発現を起こすものであ
る。
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
40
発現を引き起こすものである。
【0172】
【0178】
特定の実施形態によれば、lcyBと連結されたRBS
lcy−Bをコードするポリヌクレオチド配列に連結さ
とは、同一実験および転写条件下(すなわち、同一細胞
れたRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、
において、同一プロモーターを用いてなど)で、同一核
同一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で
酸配列について配列番号2または3に示される配列を有
、同一核酸配列について配列番号2に示される配列を有
するRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70
するRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70
%、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列
%、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列
の発現を引き起こすものである。
の発現を引き起こすものである。
【0173】
【0179】
特定の実施形態によれば、crtWと連結されたRBS 50
crtWをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
( 28 )
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たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
同一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
、同一核酸配列について配列番号2に示される配列を有
同一核酸配列について配列番号3に示される配列を有す
するRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
%、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
の発現を引き起こすものである。
発現を引き起こすものである。
【0186】
【0180】
crtWをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
crtZをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、 10
同一核酸配列について配列番号2に示される配列を有す
同一核酸配列について配列番号6に示される配列を有す
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
発現を引き起こすものである。
発現を引き起こすものである。
【0187】
【0181】
crtZをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
配列の別の例示的組合せは、以下の通りである:
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
idiをコードするポリヌクレオチド配列に連結された
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
RBSは、同一転写条件下(すなわち、同一細胞におい
同一核酸配列について配列番号2に示される配列を有す
て、同一プロモーターを用いてなど)で、同一核酸配列
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
について配列番号6に示される配列を有するRBSの程 20
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
度の少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも
発現を引き起こすものである。
80%、少なくとも90%に、核酸配列の発現を引き起
【0188】
こすものである。
上記で本明細書において記載されたように、本発明者ら
【0182】
は、DXSを発現させることをさらに考慮する。好まし
crtEをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
くは、DXSをコードするポリヌクレオチド配列に連結
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
されたRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
、同一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)
同一核酸配列について配列番号3に示される配列を有す
で、同一核酸配列について配列番号6に示される配列を
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
有するRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも7
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の 30
0%、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配
発現を引き起こすものである。
列の発現を引き起こすものである。
【0183】
【0189】
crtBをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
アスタキサンチンを発現するために本明細書において記
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
載される方法を使用して、本発明者は、2mg/g細胞
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
乾重を超えるアスタキサンチンを含む、3mg/g細胞
同一核酸配列について配列番号7に示される配列を有す
乾重を超えるアスタキサンチンを含む、4mg/g細胞
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
乾重を超えるアスタキサンチンを含む、5mg/g細胞
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
乾重を超えるアスタキサンチンを含む、10mg/g細
発現を引き起こすものである。
【0184】
胞乾重を超えるアスタキサンチンを含む細菌細胞(大腸
40
菌細胞)を得た。
crtIをコードするポリヌクレオチド配列に連結され
【0190】
たRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、同
形質転換された細胞を、多量の組換えポリペプチドの発
一細胞において、同一プロモーターを用いてなど)で、
現を可能にする有効な条件下で培養する。有効な培養条
同一核酸配列について配列番号5に示される配列を有す
件は、それだけには限らないが、タンパク質製造を可能
るRBSの程度の少なくとも60%、少なくとも70%
にする有効な培地、バイオリアクター、温度、pHおよ
、少なくとも80%、少なくとも90%に、核酸配列の
び酸素条件を含む。有効な培地とは、細胞が、本発明の
発現を引き起こすものである。
組換えポリペプチドを製造するよう培養される任意の培
【0185】
地を指す。このような培地は、通常、同化可能な炭素、
lcy−Bをコードするポリヌクレオチド配列に連結さ
窒素およびリン酸供給源ならびに適当な塩、ミネラル、
れたRBSは、同一実験および転写条件下(すなわち、 50
金属およびビタミンなどの他の栄養素を有する水溶液を
( 29 )
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含む。本発明の細胞は、従来の発酵バイオリアクター、
い細胞体は、養鶏におけるタンパク質およびビタミンの
振盪フラスコ、試験管、マイクロタイターディッシュお
理想的供給源としてとして使用され得る。
よびペトリプレートにおいて培養され得る。培養は、組
【0196】
換え細胞にとって適当な温度、pHおよび酸素含量で実
明確にするために、別個の実施形態との関連で記載され
施され得る。このような培養条件は、当業者の専門知識
る本発明の特定の特徴はまた、単一実施形態において組
の範囲内にある。
み合わせて提供され得るということは理解される。逆に
【0191】
、明確にするために、単一の実施形態との関連で簡潔に
所定の時間の培養後、アスタキサンチンの回収が達成さ
記載される本発明の種々の特徴はまた、別個に、または
れ、分光光度分析またはHPLCによる分析が実施され
得る。
任意の適した部分的組合せで、または本発明の任意の他
10
の記載された実施形態において適したように提供され得
【0192】
る。種々の実施形態に関連して記載される特定の特徴は
本明細書において使用される、語句「アスタキサンチン
、実施形態がそれらの要素を伴わない場合に動作不能で
を回収すること」は、アスタキサンチンを含有する全発
ない限り、それらの実施形態の必須の特徴と考えられて
酵培地を収集することを指し、分離または精製のさらな
はならない。
るステップを暗示する必要はない。
【0197】
【0193】
本明細書において上記に描写され、以下の特許請求の範
細菌細胞または培養後の培養溶液からカロテノイドおよ
囲の節において特許請求されるような、本発明の種々の
び/またはアスタキサンチンを収集するために、例えば
実施形態および態様は、以下の実施例において実験的確
、細菌細胞は、遠心分離などによって培養溶液から分離
証を見出す。
され、適当な有機溶媒によってそれから抽出され得る。 20
【実施例】
このような有機溶媒の例として、メタノール、エタノー
【0198】
ル、イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチル
ここで、上記の説明と一緒に、本発明のいくつかの実施
ケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、ク
形態を限定されない様式で例示する以下の実施例が参照
ロロホルム、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスル
される。
ホキシドが挙げられる。それらの中でも、アセトンが好
【0199】
ましい。さらに、分離および高純度への精製は、液体ク
概ね、本明細書において使用される命名法および本発明
ロマトグラフィーなどを利用することによって達成され
において利用される実験室手順は、分子的、生化学的、
得る。液体クロマトグラフィーは、例えば、イオン交換
微生物学的および組換えDNA技術を含む。このような
の分離原理、疎水性相互作用および分子篩に基づくもの
技術は、文献において十分に説明されている。例えば、
であり得る。逆相クロマトグラフィーおよび順相クロマ 30
非特許文献12、非特許文献23、非特許文献24、非
トグラフィーが好ましい。あるいは、細胞からの抽出は
特許文献25、非特許文献26、非特許文献27、特許
、超臨界流体抽出によって実施され得る。
文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7および特
【0194】
許文献8に示される方法論、非特許文献28、非特許文
あるいは、培養を完了した後、細菌細胞は、例えば、遠
献29、非特許文献30、非特許文献31、非特許文献
心分離、デカンテーションまたは濾過によって培養溶液
32を参照のこと;利用可能なイムノアッセイは、特許
から分離され得る。得られた細菌細胞に水が添加されて
および科学文献に広く記載されている、例えば、特許文
、好都合な粘度を有するスラリーにされる。アスタキサ
献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特
ンチンなどのカロテノイドの分解を防ぐために、スラリ
許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献1
ーに適当な添加物が加えられてもよい。このような添加
6、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許
物の例として、それだけには限らないが、アスコルビン 40
文献20、特許文献21、特許文献22、特許文献23
酸などの抗酸化剤が挙げられる。その後、調製されたス
および特許文献24、非特許文献33、非特許文献34
ラリーは、ガラスビーズもしくはジルコニアビーズを使
、非特許文献35、非特許文献36、非特許文献37、
用するグラインダーまたは高圧ホモジナイザーを使用し
非特許文献38、非特許文献39、非特許文献40を参
てホモジナイズされ、その後の使用のために乾燥される
照のこと;それらのすべては、本明細書において十分に
。好ましい乾燥法は、噴霧乾燥である。
示されるかのように参照により組み込まれる。その他の
【0195】
一般的な参考文献は、この文書を通じて提供される。そ
細菌細胞は、養殖された魚などのための餌に直接添加さ
れにおける手順は、当技術分野で周知であると考えられ
れ得る。あるいは、それらは、使用前に上記のような極
、読者の便宜のために提供される。それに含有されるす
性溶媒などから抽出され得る。アスタキサンチンなどの
べての情報は、参照により本明細書に組み込まれる。
カロテノイドの抽出後に残り、ほとんど色素を含有しな 50
【0200】
( 30 )
JP
57
58
一般的な材料および方法
株、培地および試薬:クローニングおよび構築物アセン
ブリーに使用した細菌株は、別に明記しない限り、大腸
菌DH5αであった。プラスミドDNAの精製のために
、細胞を、37℃で適した抗生物質を含むLB培地で培
養し、DNAを標準キット(Qiagen、Germa
ny)を使用して培養物から精製した。すべてのプライ
マーをSigma
Aldrich、Israelによ
って合成した。プライマーの詳細な説明は、本明細書に
おいて以下の表2に見出され得る。
10
【0201】
表2
【表2−1】
【表2−3】
【表2−2】
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60
【0202】
本方法の重要な特徴は、アセンブリーのために指定され
PCR反応は、Phusionポリメラーゼ(Finn
るDNA配列の各々への、クロラムフェニコール耐性マ
zymes、Finland)を使用して実施した。ク
ーカー(Cm
ローニング手順は、Clone
pr
ロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼコード
(Scienti
配列の連結である。アセンブリープロセスの前にPCR
ofessional
fic
&
manager
suite
Educational
e、State
Softwar
ngland
BioLabs
):構成プロモーターと、それに続くク
オーバーラップ伸長を使用して、Cm
Line、US−PA)を使用して設
計した。制限酵素は、別に明記しない限り、New
R
R
カセットを、D
NA配列と対を形成させる。標的DNA配列(ここで、
R
E
Cm
(Beverly、U
と対を形成された)が、標準制限ライゲーション
プロセスを使用してベクターにアセンブルされる場合に
S−MA)から購入した。ライゲーション反応は、T4 10
DNAリガーゼ(Fermentas、Lithua
は、適切にアセンブルされたクローンのみが、Cmを含
む寒天プレート上にコロニーを形成できる。
nia)を使用して実施した。機器、試薬、供給業者お
【0206】
よび関連カタログ番号のすべての詳細な説明は、本明細
耐性カセットは、制限部位が隣接するので(図1)、次
書において以下の表3に見出され得る。
のアセンブリーサイクルのためのベクターを調製すると
【0203】
きに容易に除去され得る。このように、単一耐性マーカ
表3
ーを使用しながら複数のアセンブリーラウンドを実施す
【表3】
ることが可能である。「バックグラウンドなし」アセン
ブリー戦略の全体的なスキームは、図1に記載されてい
る。
20
【0207】
クロラムフェニコール耐性カセットの構築:耐性カセッ
トは、構成プロモーターおよび耐性マーカーとしてクロ
ラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子を
含有する。カセットを、鋳型としてpSB3C5プラス
ミド(BioPart:BBa_P1004)を使用す
るPCRによって増幅した。耐性カセットが、5’でN
heI部位が、ならびにその3’においてXhoIおよ
びPciI部位が隣接するように、制限部位を加えた(
表1、本明細書において上記で)。
30
【0208】
【0204】
【0209】
「バックグラウンドなし」アセンブリー:全体的なクロ
発現空間に広がるようRBS配列のコンパクトなセット
ーニングスキーム:複数のDNA配列の単一構築物への
を選択すること:発現空間の大きな画分に広がるRBS
連続アセンブリーを促進する目的で、「バックグラウン 40
配列の小さいセットを見出すために、非特許文献5の研
ドなし」アセンブリー戦略を開発した。すべてのDNA
究において実験的に分析されたフォワード設計されたR
構築物は、以下に記載される方法論に従って作製した。
BSシリーズを使用した。まず、種々の遺伝子につなが
「バックグラウンドなし」アセンブリーは、BioBr
れたRBS配列の各々の予測される翻訳速度を、コンピ
ick標準としても知られる、非特許文献41に記載さ
ュータによって算出した[Salis
れる原理に忠実である。BioBrick系に記載され
e Ribosome
Binding
る主な特徴を保つことに加えて、中間体構築物が多段階
alculator.
at salisdotpsu
アセンブリープロセスの間を通して正しくアセンブルさ
dotedu/software/]。その強度が下流
れたことをスクリーニングし、検証する必要性を排除す
配列によって一番少なく影響を受けるようなRBS配列
るさらなる特徴を加えた。
を選択した。この制限されたセットから、最大の発現空
【0205】
50
Lab: Th
Site
C
間に広がった5種のRBS配列を実験によって選んだ[
( 32 )
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非特許文献5]。これらのRBS配列は以下であった:
べてのDNA配列改変は、PCRオーバーハング伸長法
#8
を使用することによって達成した。
(RBS−A):AGGAGGTTTGGA(配
列番号2)
【0212】
#1
pNiv:RBS−A−YFP∼pNiv:RBS−F
(RBS−B):AACAAAATGAGGAG
GTACTGAG(配列番号3)
−YFP−プラスミドセット:6種のコアRBS配列の
#17(RBS−C):AAGTTAAGAGGCAA
各々および隣接するインスレーター配列は、合成オリゴ
GA(配列番号4)
デオキシヌクレオチドとして購入した。コアRBS配列
#27(RBS−D):TTCGCAGGGGGAAG
の各々は、インスレーション配列が上流および下流で隣
(配列番号5)
接し、アセンブリーPCR反応においてYFPリポータ
#20(RBS−E):TAAGCAGGACCGGC 10
ー遺伝子と融合される(表1を参照のこと)。得られた
GGCG(配列番号6)
6種のRBS−YFP反応生成物(すなわち、RBS−
「Dead−RBS」(RBS−F):CACCATA
A∼RBS−F)を、制限させ、骨格プラスミドpNi
CACTG(配列番号7)
v中にライゲーションして、6種の指定されたプラスミ
「インスレーター」配列が隣接する:RBSに隣接する
ド−pNiv:[RBS−A∼RBS−F]−YFPを
配列は、発現レベルに影響を及ぼし得るので、インスレ
得た−図4を参照のこと。
ーター配列、すなわち、−RBSの各々の上流および下
【0213】
流に位置する約20bpの一定の配列を使用した。この
発現プラスミド:DNAアセンブリープロセスを、指定
ような単離配列は、プロモーターの場合には、隣接する
されたプロモーターを含有しないpNiv骨格プラスミ
配列の効果の低減において有効であるとこれまでに報告
ドで実施した。ひとたび、アセンブリープロセスが完了
されている。上流インスレーター配列は、大腸菌では天 20
すると、得られた生成物を、発現プラスミド−pSB4
然に見られない、19塩基対:TAATAGAAATA
K5:Ptac中にサブクローニングした。このプラス
ATTTTGTTTAACTTTA(配列番号8)であ
ミドは、pSB4K5、BioBrick標準ベクター
るようとり、一方で、下流インスレーター配列をATG
から低コピーpSC101複製起点(BioPart:
CATCATCACCATCACCAC(配列番号9)
BBa_I50042)およびカナマイシン抗生物質耐
、6His−タグをコードする配列であるようとった。
性マーカー(BioPart:BBa_P1003)を
【0210】
用いて誘導した。LacIq
標的ORFのRBS調節:RBS調節のために標的コー
rt:BBa_C0012)およびTacプロモーター
ド配列をクローニングするために、まず、PCRによっ
(BioPart:BBa_K301000)を、標準
て増幅し、上記のCm耐性マーカーと対を形成させた。
アセンブリー法を使用してpSB4K5上、多重クロー
ひとたび、標的遺伝子を耐性カセットと対を形成させる 30
ニング部位の上流にアセンブルして、pSB4K5:P
と、生成物を直線化したBlueScript
tacを得た(図5)。
KS+
Brick(BioPa
プラスミド中にライゲーションした。次いで、標的OR
【0214】
Fを、NsiIおよびPciIのいずれか(非バーコー
フローサイトメトリーを使用するRBS発現調節の実験
ド付加アセンブリー)またはNsiIおよびXhoIを
測定:in−vivoで発現レベルに対するRBS配列
使用してプラスミドから切り出した。次いで、標的配列
の効果を定量するために、YFPリポーター遺伝子を、
を含有する得られた断片および耐性マーカーを、挿入部
これまでに記載したクローニング戦略を使用してpSB
位の上流にRBS配列を含有するRBS骨格ベクター(
4K5:Ptacプラスミド上、RBS配列の各々の上
RBS骨格)上でアセンブルした。得られた構築物は、
流に置いた。大腸菌MG1655細胞を、pSB4K5
図2に記載されるように、所望のRBSと、それに続く
標的ORFおよび耐性マーカーを含有する。
:Ptac−[RBS−A∼RBS−F]−YFPプラ
40
スミドを用いて形質転換し、0.2%グルコースを含む
【0211】
最小培地中37℃で、対数増殖期中期(OD=約0.3
pNiv−骨格プラスミド:ベースとしてBlueSc
)までインキュベートした。蛍光をBD
ript
Ks+を使用して骨格プラスミドを構築した
フローサイトメーターを使用して定量した。青色レーザ
。LacZ遺伝子を排除し、元の多重クローニング部位
ー(488nm)および530±30nm発光フィルタ
を、EcoRI、SpeIおよびPciI制限部位を含
ーを使用してYFP蛍光を測定し、黄色レーザー(56
有する新規部位と交換した(図3)。アセンブリープロ
0nm)および610±20nm発光フィルターを使用
セス中を通じて漏出性遺伝子発現を最小にするために、
してmCherry蛍光を測定した。各実験で約100
強力なRRNBターミネーター(鋳型としてpENTE
,000個の細胞を記録した(図6A∼D)。予測され
R11−Gatewayを使用するPCRによって増幅
たRBS強度対実験測定値間の相関が、図7に例示され
された)を新規クローニング部位の上流に挿入した。す 50
る。
LSR II
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【0215】
混合物を、SpeIおよびPciIを使用して消化し、
pNiv−RBS混合物調製:6種のpNiv−RBS
その結果、コード配列の上流にRBS配列の混合物およ
−YFPプラスミドの各々を、NsiIおよびPciI
び耐性カセットを含有するDNA断片を得た。この断片
を用いて別個に消化し、骨格ベクターからYFPを除去
を、オペロンライブラリー(すでに第1のRBS調節さ
した。消化生成物を仔ウシ腸アルカリホスファターゼ(
れるコード配列を有する)中にライゲーションした。こ
CIP)で処理し、ゲル精製した。クローニング部位の
のアセンブリープロセスは、各変異体がコード配列の上
上流のRBS配列においてのみ各々異なる、6種の得ら
流に別個のRBS組成を有する、コンビナトリアル混合
れた直線化されたベクターの等モル混合物を調製した。
物RBS調節されるコード配列をもたらす。ライブラリ
このベクター混合物(pRBSミックス)を使用して、
ーを大腸菌DH5αに形質転換し、Cmを含むLB寒天
任意の標的を用いる1チューブコンビナトリアルアセン 10
プレート上にプレーティングした。最後に組み込まれた
ブリーを実施した(図8)。
遺伝子と対を形成している耐性カセットが、新規に付加
【0216】
されたRBS調節される配列を含有する構築物のみが、
RBS混合物のコンビナトリアルアセンブリー:対象の
さらなるアセンブリーラウンドのために継続することを
任意のコード配列について、上記のようにコード配列を
保証した。
クローニングした。コード配列を、RBSセットと組合
【0220】
せ的に対を形成させるために、コード配列を、直線化し
新規に構築されたオペロンライブラリーに由来するプラ
たpRBSベクター混合物中にサブクローニングした。
スミドDNAを、コロニーをプレートから直接掻きとる
この結果、すべて、同一コード配列を含有するが、上流
ことによってプレートから回収し、オペロンライブラリ
に異なるRBS(RBS−A∼RBS−F)配列を有す
ーをコードするプラスミドを抽出した。したがって、本
るライゲーション生成物の混合物が得られた(図8)。 20
発明者らは、各ラウンドにおいて、さらなるRBS調節
【0217】
されるコード配列がコンビナトリアルオペロンライブラ
RBS調節される合成オペロンをアセンブルすること:
リーに付加されたこのプロセスを、Nラウンド反復する
すべて、同一のコード配列を有するが、上流に異なるR
ことによって、所定の順序で同一のN個のコード配列を
BS配列(RBS−A∼RBS−F)を有する構築物の
含有し、6種のRBSの変動する組合せによって駆動さ
混合物を含有する得られたライブラリーが、ベクターと
れるプラスミドのコンビナトリアル混合物を連続的にア
して、または挿入断片としてのいずれかで使用され得る
センブルした。
。まず、NheIおよびPciIを使用して混合物を制
【0221】
限することによって、耐性カセットが除去され、プラス
バーコード付加されたRBS混合物−アプローチ:RB
ミドライブラリーが、より多くのRBS調節されるコー
S調節されるコード配列のオペロンライブラリーは、コ
ド配列がアセンブルされるベクターとして使用され得る 30
ンビナトリアル法で構築されるので、特定のクローンの
。あるいは、SpeIおよびPciIを用いて混合物を
RBS組成を決定する順に、全オペロンにわたってRB
消化することによって、コード配列(上流RBSととも
S配列のすべてを並べることが必要である。このプロセ
に)を切り出し、それをさらなるアセンブリーラウンド
スを促進し、オペロン中に広がるRBSのすべてを並べ
のための挿入断片として使用することが可能である。
る必要性を排除するために、本発明者らは、各RBSに
【0218】
3塩基対バーコード配列を割り当てた。これらのバーコ
各変異体が遺伝子の同一組合せを含有するが、RBSの
ードによって、図10に記載されるように積み重ねられ
異なる組合せを有するオペロンのライブラリーをアセン
たバーコードの3’末端で単一配列決定反応を使用して
ブルするために、所望の遺伝子の各々についてRBS調
各クローンの完全なRBS組成を容易に決定することが
節される混合物を上記のように構築した。次いで、各ス
可能となる。
テップで、さらなるRBS調節されるコード配列がオペ 40
【0222】
ロンの前に加えられる反復性アセンブリーステップを実
バーコードは以下の通りにコンピュータによって計算さ
施した。図9に示されるように、ステップごとに、先の
れる:各RBS(A∼F)に数字(1∼6)が割り当て
ラウンドの生成物をNheIおよびPciIを用いて消
られ、次いで、これが、2文字DNAコードでコードさ
化し、Cm耐性カセットを除去した。反応生成物をCI
れた。所与の2文字コードワード(b1 b2 =AT、例
Pを用いて処理し、ゲル精製した。精製された生成物、
えば)は、式b1 +4
Cm耐性を有さない直線化されたベクターは、次のアセ
、コードワードの塩基に割り当てられた数値である(以
ンブリーステップにおいてベクターとして働く。
下の表を参照のこと))によって特定の数字に割り出さ
【0219】
れる。本例については、ATは、0+4*2=8となる
さらなるRBS調節されるコード配列をオペロンにアセ
。
ンブルするために、指定の挿入断片のRBS調節される 50
【0223】
*
b2 (式中、b1 およびb2 は
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表4
するいくつかの技術的変化を除いて上記に記載されたも
【表4】
のと同一の論理に頼る。標的コード配列が、上記のよう
にまずクローニングされ、NsiIおよびXhoIを使
用して消化される。
挿入断片はpRBS−バーコード混合物とライゲーショ
ンされ、DH5α細胞に形質転換される。このプロセス
の図式的説明が、図11において以下に説明されている
。
【0224】
【0228】
第3の塩基をチェック塩基として付加した。この塩基は 10
単純性のために、図11に示されるアセンブリープロセ
、以下の通りに、先の2個の塩基からコンピュータによ
スは、各々、特異的RBSを有する、オペロン中にアセ
って計算された:b3=(b1+5
*
b2)%4(式中
ンブルされた2つのコード配列のみを含有する。プロセ
、「%」は、モジュロ演算子を表す)。このチェック塩
スは、さらなるアセンブリーサイクルによって反復して
基によって、任意の単一塩基突然変異または配列決定エ
拡張され得る。さらに、特定の1種に代わりに、コンビ
ラーの検出が可能となる。以下の表5は、各RBSのバ
ナトリアルRBS混合物が使用されてもよい。
ーコード値を提供する。ここでは6種のRBSのみが使
【0229】
用されるが、3bpスキームを使用して合計最大16種
発現プラスミドへのサブクローニング:アセンブリープ
のRBSを潜在的にコードできるということは留意され
ロセスが完了した後、得られたオペロンを、指定された
たい。アプローチはまた、コード長が対数的に拡張し増
プロモーターを含有する発現ベクターにサブクローニン
大したかなり大きなライブラリーサイズに拡張可能であ 20
グした。
る。
これは、最終オペロンに隣接する指定された制限部位を
【0225】
使用することによって得られた。
表5
さらに、発現プラスミドが、オペロンと対を形成してい
【表5】
るCmマーカーとは異なる耐性マーカーを有していたの
で、両抗生物質を用いて選択する間に、陽性コロニーの
みが増殖でき、自己ライゲーションした発現プラスミド
またはライブラリードナープラスミドのいずれかで形質
転換されたクローンは増殖できなかった。
【0230】
30
RGB−3色リポーター系
細菌株および増殖条件:クローニングおよび構築物アセ
ンブリープロセスに使用される細菌株は、大腸菌DH5
【0226】
αとした。蛍光測定のために、プラスミドを大腸菌K1
pNiv−RBSセットへのバーコードの付加:RBS
2 MG1655に形質転換し、これを0.2%グルコ
−YFP挿入断片(RBS−A∼RBS−F)を含有す
ースおよびクロラムフェニコール(34μg/ml)を
る6種のpNivプラスミドの各々は、バーコード塩基
含む最小培地で37℃で増殖させた。
および制限部位が指定のプライマー(表2)を使用して
【0231】
付加されるPCR反応の鋳型として働いた。XhoI制
遺伝子:以下のプラスミドpRSETB−YFP、pR
限部位は、バーコード領域の上流に付加され、一方で、
SETB−CFPおよびpRSETB−mcherry
SalIおよびPstI部位は下流に付加された。6種 40
からのPCRによって、mYFP、mCFPおよびmC
のpNiv−RBS−YFPバーコード付加プラスミド
herryを増幅させた。mCherry遺伝子上のP
の各々を、NsiIおよびXhoIを用いて別個に消化
stI制限部位は、単一サイレント突然変異を導入する
し、YFPコード配列を除去した。6種の得られた直線
ことによって排除した(表1を参照のこと)。
化されたベクターの等モル混合物(すなわち、pRBS
【0232】
バーコード混合物)を、本明細書において上記で記載さ
アセンブリープロセス:mYFP、mCherryおよ
れたように調製した。
びCFPを、まず、上記で説明される耐性カセットと対
【0227】
を形成させた。上記の節に記載されたようにバーコード
バーコード付加RBS混合物を使用する単一チューブコ
付加RBSセットを使用してオペロンをアセンブルした
ンビナトリアルアセンブリー:バーコード付加RBSプ
。pRBS−mYFP−バーコード1を、ベクターとし
ラスミドセットの使用は、制限酵素の異なる使用に起因 50
て使用するために、NheIおよびXhoI制限酵素を
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用いて消化し、一方で、pRBS−mCherry−バ
平均をとることによって算出した:
ーコード2は、挿入断片として使用するためにSpeI
【0237】
およびSalIを用いて消化した。これら2種の制限生
【数2】
成物をライゲーションし、その結果、新規生成物pRB
S−mYFP−RBS−mCherry−バーコード2
−バーコード1を得た。この生成物をベクターとして、
NheIおよびXhoIを用いて消化し、一方で、pR
すべての分析ステップは、特別注文のHaskellソ
BS−mCFP−バーコード3は、挿入断片として、S
フトウェアを使用して実施した。
peIおよびSalIを用いて消化し、得られた生成物
【0238】
をライゲーションして、以下のオペロンを、pNivプ 10
細菌コロニーの蛍光顕微鏡観察:照明のためにNiko
ラスミド:pRBS−mYFP−mcherry−mC
n Intensilight(C−HGFIE)を備
FP−バーコード3−バーコード2−バーコード1にア
えたNikon
センブルした。次いで、オペロンを消化し、上記の発現
用して蛍光像をとった。彩度フィルターキューブセット
プラスミド中にサブクローニングした。
を使用して、蛍光タンパク質を撮像した。mCherr
【0233】
y(励起フィルター530∼560nm、発光フィルタ
RGB蛍光ライブラリーの測定
ー590∼650、30ms露出)、シアン蛍光タンパ
自動化蛍光測定:細胞を、自動化ロボットプラットフォ
ク質(mCFP)(励起フィルター426∼446nm
ーム(Evoware
II、Tecan)において、
、発光フィルター460∼500nm、60ms露出)
M9+0.2%グルコースを含有する96ウェルプレー
および黄色蛍光タンパク質(mYFP)(励起フィルタ
ト中で増殖させた。15分毎に、プレートをロボットア 20
ー490−510nm、発光フィルター520∼550
ームによってマルチウェル蛍光光度計(Infinit
nm、800ms露出)。カメラおよびNIS−エレメ
e
ントBR3.22ソフトウェアを用いて像を獲得した。
M200−pro、Tecan)に移した。各測定
ECLIPSE
E800顕微鏡を使
では、ODを600nmでサンプリングし、mCher
種々のチャネルを重ねて、示される図を得た。
ryを587nmでの励起および620nmでの発光測
【0239】
定によってサンプリングし、YFPを、520nmでの
翻訳共役:単一オペロン内の連続する遺伝子の翻訳が上
励起および555nmでの発光測定によってサンプリン
流遺伝子に依存性であることが示された、翻訳共役と呼
グした。
ばれる現象である。具体的には、遺伝子の発現レベルは
【0234】
、それに先行する遺伝子の発現レベルによって調節され
データ解析:ODおよび蛍光の生データを、細胞を有さ
る。翻訳共役は、大腸菌ならびにその他の原核生物にお
ない培地を含有するウェルを差し引くことによってバッ 30
いて種々のオペロンについて観察された。翻訳共役は、
クグラウンド補正した。
長年知られていたが、粗く定量されているだけで、その
【0235】
根底にある機序は、議論中である。
大きく必要とされるダイナミックレンジのために、低い
【0240】
細菌濃度で弱いRBSを有するウェルを分析することが
図16Dに示されるRGB格子は、翻訳共役を実証する
可能ではなかった。したがって、本発明者らは、中期か
。YFPの蛍光は、それを制御するRBSの強度のみに
ら後期対数増殖期で働くよう選択した。細胞を、標準の
応じて変わるが、一方、mCherryの蛍光は、それ
1cm経路長を用いて、約0.2のOD600に相当す
を制御するRBSおよびYFPの蛍光の両方に応じて変
る培地差引後に、プレートリーダーによって測定される
わる。この効果をさらに分析するために、本発明者らは
ような0.1のOD600値あたりで分析した。各測定
、YFPが、6種のRBS(A∼F)のうち1種によっ
点について、活性を、測定時間を中心に1時間の時間窓 40
て制御され、一方、mCherryが、弱いRBS(E
の間に測定された平均ODによって除した、その間の蛍
)、中程度の強度のRBS(C)または強力なRBS(
光の増大として定義した:
A)のいずれかによって制御されるクローンを利用した
【0236】
。次いで、各ライブラリー変異体のYFPおよびmCh
【数1】
erryの蛍光を測定し、互いに対してプロットした。
得られた格子(図13)は、翻訳共役:第1の遺伝子(
すなわち、YFP)発現レベルが、それを制御するRB
[式中、Aは、RBS活性であり、Fは、蛍光測定値で
Sの強度に応じて変わり、使用されるRBSが強力であ
あり、τ=30分である]。結果は、細胞数によって除
るほど、測定されるYFP蛍光は大きいことを明確に実
された1時間の間の蛍光の増大を反映する。平均活性は
証する。対照的に、第2の遺伝子(mCherry)発
、各サンプルのOD0.1あたりの5回の測定にわたる 50
現レベルは、それを制御するRBSに、および第1の遺
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伝子を制御するRBSの両方に応じて変わる。すわなち
8.1(配列番号68)。
、mCherryについて同一RBSを共有するクロー
【0249】
ンが、上流YFP発現レベルに依存して異なるmChe
・大腸菌由来の1−デオキシキシルロース−5−リン酸
rry蛍光レベルを示す。交差蛍光は、このような効果
シンターゼ(dxs)−Swiss−Prot:A7Z
の原因として除外された:単一蛍光タンパク質(YFP
X72.1(配列番号69)。
またはmCherryのいずれか)を含有するクローン
【0250】
は、高レベルの発現についても相互蛍光チャネルでシグ
CtrZは、アセンブリーPCRを使用して合成し、ア
ナルをもたらさない。本系におけるYFP発現レベルに
センブリーPCRのためのプライマーは、Johnso
よるmCherryの最大翻訳増強は、約6倍であると
n Labオリゴマーカー(34)を使用して算出した
わかった。YFPおよびmCherryレベル間の依存 10
。サイレント突然変異を導入することによって、列挙さ
性は、対数空間で線形依存を示す(図13)。線形回帰
れた遺伝子から制限部位EcoRI、SpeI、Nsi
は、約1/3の傾きをもたらす(95%信頼区間0.2
I、NheI、PstIおよびPciIを排除した。
6∼0.36)。
【0251】
【0241】
アセンブリープロセス:idi、crtE、crtB、
カロテノイド生合成経路のRBS調節
crtI、lcy−B、crtW、crtZおよびdx
細菌株および増殖条件:クローニングおよび構築物アセ
sを、PCRによって増幅し、次いで、上記に説明され
ンブリープロセスに使用される細菌株は、大腸菌DH5
るように、耐性カセットと対を形成させた。上記で記載
αとした。カロテノイド発現のために、形質転換された
されるように各遺伝子にRBSを付加した。生合成経路
細胞を、クロラムフェニコール(34μg/ml)を含
に沿った遺伝子の順序に従って、反復プロセスでライブ
むLB培地で37℃で増殖させた。
20
ラリーをアセンブルした。完全オペロンを、記載される
【0242】
ような発現プラスミド中にサブクローニングした。
アスタキサンチン生合成経路の遺伝子
【0252】
アスタキサンチン合成のために、以下の遺伝子を使用し
カロテノイド分析
た:
カロテノイド抽出:カロテノイド経路の生合成遺伝子を
・パントエア・アグロメラン由来のゲラニルゲラニルピ
有するプラスミドを保持する大腸菌細胞を、100ml
ロリン酸シンターゼ(crtE)−GenBank:A
のLB培地を含有する振盪フラスコ中で懸濁培養で増殖
AA21260.1(配列番号62)。
させた。
【0243】
培養は、37℃で実施した。48時間後、20mlのサ
・パントエア・アグロメラン由来のプレフィトエンピロ
ンプルを培養物から引き出し、遠心分離によって細胞を
リン酸シンターゼ(crtB)−GenBank:AA 30
回収した。細胞ペレットを冷水で洗浄し、アセトン(2
A21264.1(配列番号63)。
0ml)とともに激しく振盪することによってカロテノ
【0244】
イドを抽出した。抽出物の不溶性成分を遠心分離(15
・パントエア・アグロメラン由来のフィトエン脱水素酵
,000g)によって除去し、上清をガラス製丸底フラ
素(crtI)−GenBank:AAA21263.
スコ中に移し、ロータリーエバポレーターを使用して蒸
1(配列番号64)。
発させた。乾燥抽出物を1.5mlのアセトンで再溶媒
【0245】
和させ、50μlのサンプルをHPLC分析のために採
・ヘマトコッカス藻由来のイソペンテニルピロリン酸(
取した。
idi)−GenBank:AAC32208.1(配
【0253】
列番号65)。
【0246】
HPLCによるカロテノイド分析:HPLC分析を、B
40
orwinソフトウェアとともに取り付けられた高圧混
・トマト由来のβ−リコピンシクラーゼ(lcy−B)
合、P4987ポンプおよびMD−915フォトダイオ
−GenBank:ABR57232.1(配列番号6
ードアレイ検出器を備えたJascoプラットフォーム
6)。
で実施した。YMCパックODS−Aカラム(250×
【0247】
4.6mm、5μm、12nm)に50μlを注入する
・パントエア・アナナティス由来のβ−カロテンヒドロ
ことによってサンプルを分析した。溶媒A:75%メタ
キシラーゼ(crtZ)−Swiss−Prot:P2
ノール水溶液、溶媒B:酢酸エチル。0.6ml/分の
1688.1(配列番号67)。
溶媒流速を使用し、以下の勾配を用いた:15∼85%
【0248】
のB(0∼24分)、85%(24∼30分)、85∼
・ノストック・スフェロイデス由来のβ−カロテンケト
15%(30∼34分)、15%(34∼745
ラーゼ(crtW)−GenBank:BAB7488 50
分)。フォトダイオードアレイ検出機(300∼900
40
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nm)を用いて、溶出されたカロテノイドのスペクトル
直接選択を可能にした。次いで、ベクターを、耐性カセ
をオンラインで記録した。カロテノイド化合物を、認証
ットを切り出すことによって次の反復のために「再生利
標準化合物を用いるコクロマトグラフィーによって、お
用した」(図15D)。この戦略によって、中間スクリ
よびそのUV−Visスペクトルの分析によって同定し
ーニングステップが回避され、迅速で効率的なオペロン
た。カロテノイド化合物の定量化のために、積分したピ
構築が可能になる。次いで、得られたオペロンのライブ
ーク面積を、認証標準のものと比較した。標準溶液の濃
ラリーを、細胞中に形質転換し、所望の表現型について
度は、分光光度法で決定した(Jasco
V−570
スクリーニングした。特定のクローンのRBS組成の推
機器)(35)。さらなる同定のために、HPLCによ
測は、遺伝子の3’UTRに位置するバーコードを配列
って単離されたピークを収集し、質量分析計(Z−スプ
決定することによって実施した(材料および方法に記載
レーESIインターフェースおよびWaters
される通り)。バーコードは、オペロンの3’UTRに
sslynx
omass
Ma 10
v4.1ソフトウェアを備えたMicr
Quattro
短い同定配列を反復して連結することによって、アセン
Ultimaタンデム四
ブリープロセスの間に作製された。ライブラリー中の各
重極機器)に直接注入した。得られたフルスキャン(E
遺伝子変異体は、オペロン中のすべての遺伝子のRBS
SI(+)、m/z
組成が、単一配列決定反応で推測され得るものとは異な
100−1000)質量スペクト
ル(36)から、対応する質量を分析した。
るバーコード配列を含有する。
【0254】
【0257】
写真:可視光下で両眼顕微鏡(WILD
M8;Hee
RBSの組合せが、多次元発現空間に及び得るかどうか
rbrugg、Switzerland)を使用して、
を調べるために、3色リポーター系を構築した。CFP
図16において現れるコロニーの写真をとった。
、YFPおよびmCherryを各々、本RBSセット
【0255】
20
の3種の代表(RBS配列「A」、「C」および「E」
結果
)と無作為に対を形成させ、オペロンに一緒にアセンブ
数桁規模のタンパク質発現に及ぶとこれまでに見出され
ルした。したがって、得られたオペロンライブラリーは
ている6種のRBS配列を選択した(9,14)(図1
、3
5B)。まず、各配列をYFPリポーターの上流に置く
バーは、同一順序であるが、異なるRBS配列の調節下
ことおよびフローサイトメトリーを使用して蛍光シグナ
に3種の遺伝子を含有する(図16A)。形質転換する
ルを測定することによって、発現レベルに対する種々の
と、コロニーは、蛍光リポーターの差示的発現に起因し
RBS配列の効果を定量化した(15)。6種のRBS
て別個の色パターンを示す(図16B)。観察される色
を、発現レベルによって降順に「A」から「F」と示し
空間は、RBS配列のコンビナトリアルアセンブリーが
た。図15Cに示されるように、RBSの小さいセット
、オペロン内の同義遺伝子の発現レベルを大幅に調節し
は、数桁規模のタンパク質発現レベルに及び得る。次い 30
得ることを示す(図16C)。本発明者らは、サンプル
で、本発明者らは、いくつかの遺伝子の発現空間に及ぶ
クローンを配列決定し、その蛍光レベルを定量化するこ
ライブラリーを同時にアセンブルするためにRBS配列
とによって、観察される異なる色が、RBS配列の異な
のこの小さいセットを使用することが可能かどうかを問
る組合せに起因することを検証した(15)。さらに、
うた。各メンバーが同一遺伝子を含有するが、異なるR
本発明者らは、YFPおよびmCherryからなるオ
BS配列の翻訳調節下にあるオペロンのライブラリーを
ペロンの蛍光レベルを測定し、図16Dに示される9つ
作製した。これを達成するために、本発明者らは、対象
のクラスターの格子を見出した。各クラスターは、同一
の遺伝子の各々を、RBS配列のセットと組合せ的に対
のRBSを有するクローンを含有する。さらに、クラス
を形成させ、これらのRBS−遺伝子構築物をアセンブ
ターの広がりは、RBS調節が、発現空間の各次元にお
3
ルして、合成オペロンのライブラリーを作製した(15
)。
=27種の遺伝子変異体を含有しており、各メン
いて約100倍に及ぶことを実証する。特に、YFPの
40
発現レベルは、それを調節するRBS配列にのみ依存す
【0256】
る。YFP(このオペロン中の最初に位置する)の上流
アセンブリープロセスを促進するために、増強されたB
に同一RBSを有するすべてのコロニーが垂直に整列さ
ioBrick(16)クローニング戦略を開発した。
れ、同様のレベルのタンパク質発現を示す。しかし、m
時間のかかるスクリーニングステップの必要性を回避す
Cherry蛍光(YFPの下流に位置する)は、その
る陽性選択手順を使用して、遺伝子部分を反復してアセ
RBSおよび上流遺伝子の発現レベルの両方に依存する
ンブルした(15)。手短には、アセンブルされる予定
(図16D)。上流遺伝子の発現の10倍の増大につき
のすべての遺伝子部分に、クロラムフェニコール(Cm
、約2倍の発現増大を示す、約1/3のべき乗指数を有
)耐性カセットを接続した。各ステップにおいて、さら
する、2桁を超える規模にわたる共役が見出された(図
なる遺伝子部分を構築物中に挿入し(図15D)、一方
16D)。依存性は、交差蛍光によるものではなく(1
で、耐性カセットが、適切にアセンブルされた構築物の 50
5)、むしろ、オペロン中の隣接する遺伝子間の翻訳共
( 38 )
JP
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A
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74
役の現れである(17)。
例または同定は、このような参考文献が、本発明の先行
【0258】
技術として利用可能であるということの承認と解釈され
本3色リポーター系は、RBS配列のコンビナトリアル
てはならない。節の見出しが使用される限りにおいて、
アセンブリーが、発現空間の大きな画分に広がり得るこ
それらは必ずしも制限と解釈されてはならない。
とを実証する。本発明者らは、代謝経路の作動に対して
【0262】
このような発現調節の効果がどのように及ぶかを検討し
参考文献
た。この問題に対処するために、カロテノイド生合成経
1. P. Lu, C. Vogel, R. Wang, X. Yao, E. M. Marcott
路を構成する7種の遺伝子を、大腸菌にクローニングし
e, Absolute protein expressionprofiling estimates
た。この外因性代謝経路の最終生成物は、アスタキサン
the relative contributions of transcriptional and
チン、その強力な抗酸化特性のために公知である高価な 10
translational regulation, Nat Biotechnol 25, 117-1
キサントフィル(19)である。大腸菌におけるアスタ
24 (2006).
キサンチンの生合成に対するコンビナトリアルRBS調
2. M. Scott, C. W. Gunderson, E. M. Mateescu, Z. Z
節の効果を調査するために、カロテノイド経路の遺伝子
hang, T. Hwa, Interdependence of Cell Growth and G
の各々を、RBSセットと無作為に対を形成させ、合成
ene Expression: Origins and Consequences, Science
オペロンにアセンブルした(図17A)。
330, 1099-1102 (2010).
得られたライブラリーは、単一試験管中に6
7
種の遺伝
3. D. Na, T. Y. Kim, S. Y. Lee, Construction and o
子変異体を含有する。図17Bに示されるように、形質
ptimization of synthetic pathways in metabolic eng
転換された大腸菌コロニーは、多種多様な色および強度
ineering, Current Opinion in Microbiology 13, 363-
を示す。各コロニーの色パターンは、各々独特の色を有
370 (2010).
する別個のカロテノイド中間体の差示的蓄積に起因する 20
4. E. Dekel, U. Alon, Optimality and evolutionary
。
tuning of the expression levelof a protein, Nature
【0259】
436, 588-592 (2005).
配列決定することによって、サンプリングされたクロー
5. M. Koffas, Engineering metabolism and product f
ンのRBS組成を決定し、HPLCを使用してカロテノ
ormation in Corynebacterium glutamicum by coordina
イドプロフィールを分析した(15)。図17Cは、そ
ted gene overexpression, Metabolic Engineering 5,
のRBS組成が異なるクローンは、多様なカロテノイド
32-41 (2003).
プロフィールを示すことを示す。いくつかのクローンは
6. D. J. Pitera, C. J. Paddon, J. D. Newman, J. D.
、主に単一の生成物を蓄積するが、他のものは、相当な
Keasling, Balancing a heterologous mevalonate pat
レベルの種々のカロテノイドを製造した。本コンビナト
hway for improved isoprenoid production in Escheri
リアルRBSアプローチを使用することで、アスタキサ 30
chia coli,Metabolic Engineering9, 193-207 (2007).
ンチン生産性を2.6mg/細胞乾重1g、大腸菌にお
7. B. R. Glick, Metabolic load and heterologous ge
いてこれまでに製造されたものの約2倍ほどに高めるこ
ne expression, Biotechnol. Adv13, 247-261 (1995).
とが可能となった。さらに、dxs−カロテノイド経路
8. K. Hammer, I. Mijakovic, P. R. Jensen, Syntheti
に絡む遺伝子−をRBS調節下でオペロン中に組み込む
c promoter libraries - tuning of gene expression,
ことにより、アスタキサンチン生成が5.8mg/細胞
Trends in Biotechnology 24, 53-55 (2006).
乾重1gに増大した。これは、これまでに報告された最
9. H. M. Salis, E. A. Mirsky, C. A. Voigt, Automat
良の結果を上回るアスタキサンチン製造の4倍の増大に
ed design of synthetic ribosome binding sites to c
相当する。
ontrol protein expression, Nat Biotechnol 27, 946-
【0260】
950 (2009).
本発明は、その特定の実施形態とともに記載してきたが 40
10. H. H. Wang et al., Programming cells by multip
、多数の代替物、改変および変法が当業者に明らかとな
lex genome engineering and accelerated evolution,
ることは明白である。したがって、添付の特許請求の範
Nature 460, 894-898 (2009).
囲の趣旨および広い範囲内に入る、このような代替物、
11. B. F. Pfleger, D. J. Pitera, C. D. Smolke, J.
改変および変法のすべてを包含するものとする。
D. Keasling, Combinatorial engineering of intergen
【0261】
ic regions in operons tunes expression of multiple
本明細書に記載されたすべての刊行物、特許および特許
genes, Nat. Biotechnol 24, 1027-1032 (2006).
出願は、各個々の刊行物、特許および特許出願が具体的
12. A. H. Babiskin, C. D. Smolke, A synthetic libr
に個別に参照により本明細書に組み込まれると示される
ary of RNA control modules forpredictable tuning o
ように同程度に、参照によりその全文が本明細書に組み
f gene expression in yeast, Mol Syst Biol 7 (2011)
込まれる。さらに、本出願における任意の参考文献の引 50
, doi:10.1038/msb.2011.4.
( 39 )
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76
13. K. E. McGinness, T. A. Baker, R. T. Sauer, Eng
bdotjbeidotorg/services/studio/dac/).
ineering Controllable Protein Degradation, Molecul
28. J. H. Davis, A. J. Rubin, R. T. Sauer, Design,
ar Cell 22, 701-707 (2006).
14. D. Baker et al., Engineering Life: Building a
FAB for Biology, Scientific American 294, 44-51 (2
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ulated bacterial promoters, Nucleic Acids Research
39, 1131-1141 (2010).
006).
29. N. C. Shaner, P. A. Steinbach, R. Y. Tsien, A
15. Materials and methods are available as support
guide to choosing fluorescent proteins, Nature Met
ing material on Science Online.
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in Escherichia coli. Higher order structure in th
20. X.-G. Zhu, E. de Sturler, S. P. Long, Optimizi
e atpHA mRNA acts as a conformational switch regul
ng the distribution of resources between enzymes o
ating the access of de novo initiating ribosomes,
f carbon metabolism can dramatically increase phot
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romatography-High-Resolution Mass Spectrometry, Jo
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urnal of Agricultural and Food Chemistry59, 3004-3
ard Assembly of Biobricks (available at dspacedotm
013 (2011).
itdotedu/handle/1721.1/21168).
【配列表フリーテキスト】
24. R. M. Horton, H. D. Hunt, S. N. Ho, J. K. Pull 40
【0263】
en, L. R. Pease, Engineering hybrid genes without
配列番号1:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
the use of restriction enzymes: gene splicing by o
配列番号2:リボソーム結合部位A(RBS−A)
verlap extension, Gene 77, 61-68 (1989).
配列番号3:リボソーム結合部位B(RBS−B)
25. H. M. Salis, E. A. Mirsky, C. A. Voigt, Automa
配列番号4:リボソーム結合部位C(RBS−C)
ted design of synthetic ribosome binding sites to
配列番号5:リボソーム結合部位D(RBS−D)
control protein expression, Nature Biotechnology 2
配列番号6:リボソーム結合部位E(RBS−E)
7, 946-950(2009).
配列番号7:デッド−RBS(RBS−F)
26. Salis Lab: The Ribosome Binding Site Calculato
配列番号8:上流インスレーター配列
r (available at salisdotpsudotedu/software/).
配列番号9:下流インスレーター配列
27. BIOFAB Data Access Client (available at /biofa 50
配列番号10:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
( 40 )
77
JP
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A
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78
配列番号11:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号54:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号12:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号55:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号13:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号56:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号14:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号57:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号15:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号58:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号16:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号59:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号17:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号60:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号18:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号61:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号19:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号20:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号70:例示のRBS配列
10
配列番号71:例示のRBS配列
配列番号21:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号72:例示のRBS配列
配列番号22:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号73:例示のRBS配列
配列番号23:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号74:例示のRBS配列
配列番号24:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号75:例示のRBS配列
配列番号25:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号76:例示のRBS配列
配列番号26:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号77:例示のRBS配列
配列番号27:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号78:例示のRBS配列
配列番号28:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号79:例示のRBS配列
配列番号29:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号80:例示のRBS配列
配列番号30:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
20
配列番号81:例示のRBS配列
配列番号31:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号82:例示のRBS配列
配列番号32:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号83:例示のRBS配列
配列番号33:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号84:例示のRBS配列
配列番号34:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号85:例示のRBS配列
配列番号35:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号86:例示のRBS配列
配列番号36:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号87:例示のRBS配列
配列番号37:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号88:例示のRBS配列
配列番号38:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号89:例示のRBS配列
配列番号39:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号90:例示のRBS配列
配列番号40:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
30
配列番号91:例示のRBS配列
配列番号41:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号92:例示のRBS配列
配列番号42:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号93:例示のRBS配列
配列番号43:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号94:例示のRBS配列
配列番号44:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号95:例示のRBS配列
配列番号45:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号96:例示のRBS配列
配列番号46:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号97:好適なmRNA安定化配列
配列番号47:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号98:好適なmRNA安定化配列
配列番号48:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号99:好適なmRNA安定化配列
配列番号49:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号50:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号100:好適なmRNA安定化配列
40
配列番号101:好適なmRNA安定化配列
配列番号51:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号102:好適なmRNA安定化配列
配列番号52:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
配列番号103:好適なmRNA安定化配列
配列番号53:一本鎖DNAオリゴヌクレオチド
( 41 )
【図1】
JP
【図3】
【図5】
【図2】
【図6A−D】
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A
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( 42 )
【図7】
JP
【図11】
【図8】
【図12】
2015-530870
A
2015.10.29
( 43 )
【図13】
JP
【図16D】
【図4】
【図14】
2015-530870
A
2015.10.29
( 44 )
【図9】
JP
【図15A−B】
【図10】
【図15C−D】
2015-530870
A
2015.10.29
( 45 )
【図16A−C】
【図17A−B】
JP
【図17C】
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A
2015.10.29
( 46 )
【配列表】
2015530870000001.app
JP
2015-530870
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( 47 )
【国際調査報告】
JP
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( 48 )
JP
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A
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( 49 )
JP
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A
2015.10.29
────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
C12N
1/19
(2006.01)
C12N
1/19
C12N
1/15
(2006.01)
C12N
1/15
C12Q
1/02
(2006.01)
C12Q
1/02
C12N
5/00
(81)指定国
103
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T
M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R
S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,
BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,H
R,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI
,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,
US,UZ,VC
(72)発明者
ゼルクブーフ
リオル
イスラエル国
7610002
ツマン
インスティチュート
カンパニー
(72)発明者
ツマン
オブ サイエンス
イェダ
リサーチ
レホヴォト
ピー.オー.ボックス
アンド
オブ サイエンス
イェダ
リサーチ
95
アンド
リミテッド内
Fターム(参考) 4B018 LB10
MA01
MB05
MD48
MD74
ME02
ME10
MF01
4B024 AA01
AA05
AA17
BA80
CA01
CA04
CA09
CA11
CA20
DA02
DA05
DA11
DA12
EA04
GA11
HA01
HA08
4B063 QA01
QA05
QQ02
QQ04
QQ22
QQ40
QS17
QS32
QX02
4B064 AC37
AH01
CA02
CA10
CA19
AC14
BA01
BA05
CA18
4B065 AA01X AA26X AA83X AA87X AB01
CA42
95
アット ザ
ワイン
デベロップメント
ニヴ
7610002
インスティチュート
カンパニー
ピー.オー.ボックス
リミテッド内
アントンブスキー
イスラエル国
レホヴォト
CA44
CA54
DA01
CA41
アット ザ
ワイン
デベロップメント
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