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実践的インターンシップの実証報告
産学連携IT人材育成のための 実践的インターンシップ・シンポジウム 実践的インターンシップの インターンシップの実証報告 ~ CeFILインターンシップへの インターンシップへの適用 への適用 ~ 2011年 2011年2月8日、3月7日 NPO法人 NPO法人 高度情報通信人材育成支援センター 高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL) CeFIL : Center for Future ICT Leaders http://www.cefil.jp 目次 高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL)ご紹介 CeFILのインターンシップの位置付け CeFILインターンシップの運営概要 実践的インターンシップモデルの適用 実証評価(利用書式による評価の実施) 企業側スタンス 参加学生の満足度 参加学生に関する評価 運営面の評価(準備、マッチング、実習準備、実習立ち上げ) 教育効果面の評価 まとめ 1 Copyright CeFIL, 2011 高度情報通信人材育成支援センター 高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL)ご紹介 日本経団連の産学官連携による高度ICT人材育成支援活動の 実行機能を引き継ぐ組織として2009年7月に有志企業が設立 設立までの経緯(日本経団連の活動) 2005年6月 2006年4月 2007年4月 2009年3月 2009年7月 提言「産学官連携による高度な情報通信人材の育成強化に向けて」 高度ICT人材育成の重点協力拠点を決定(筑波大学、九州大学) 重点協力拠点コース開講(大学院修士課程) 第一期生がコース修了(支援活動、仕組みが一巡) 有志企業で高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL)を設立 (参考)高度情報通信人材育成の取り組みについて-拠点支援活動総括(日本経団連,2009年12月18日) http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/113.html 産業界 諮問・助言 戦略企画立案機能 拠点支援機能 移管 事務局 支援 日本経団連 高度情報通信人材育成部会 高度情報通信 人材育成支援 センター 2 支援 大学( 大学(院) Copyright CeFIL, 2011 CeFILの CeFILのインターンシップの インターンシップの位置づけ 位置づけ CeFILの重点協力拠点の修士課程 学 内 社会におけるITの役割を考えるオムニバス オムニバス講義 オムニバス講義(企業講師との 講義 インタラクティブな議論) 演習や 演習やPBL中心 PBL中心の 中心の教育による実践力の向上 教育 これらを 通じて 企業との 企業との協業 との協業や、コンテスト参加など 協業 学 外 他大学の 他大学の学生や 学生や企業人との 企業人との交流 との交流(合宿、合同フォーラムなど) 交流 インターンシップにより、社会での実際の仕事で求められるレベ インターンシップ ルの高さや進め方を実感し、学内で培った技術力や自らの考 えの不足を認識して以降の学習意欲を高める タイプ 1 実践/共同研究型 2 実践研修型 3 見学・体験型 S 海外研修 例 自自自自らららら主体的にににに行動しししし、、、、 問題解決のできる トップ人材候補生にににに 技術的な理解を深める大学講義 大学講義 期間 戦力として参画 指導を受けながら 実務の一部を担う 6ヶ月~1年 ←検討課題 1~3ヶ月 ←CeFILインターンシップ 用意した内容を体験 2週間程度 ←従来の就業体験型 テーマをもった研修 3 3ヶ月以上 ←CeFILインターンシップ拡大 (今後) Copyright CeFIL, 2011 CeFILインターンシップ CeFILインターンシップの インターンシップの運営概要 運営概要 CeFILインターンシップの運営 筑波大学、九州大学の支援コースの修士1年 対象学生 実施時期、 実施時期、期間 受入時の 受入時の考え方 + 九大連携校(九州工業大学、宮崎大学、福岡大学) + 新規支援校(※)(名古屋大学、愛媛大学) ※2010年度に開始 学期中の負荷と地理的制約のため、夏季休暇を利用 実習期間は1~2ヶ月 従来の職業体験ではなく、ソフト開発や検証といった実業務の 一部にチームの一員として従事させる 受入プロセス 受入プロセス、 プロセス、 環境 学生、 学生、教員と 教員と企業 との交流機会 との交流機会 学内でオリエンテーション、実施前教育、実施後フォローアップを実施 CeFILが全体の運営事務局(全体プロセスをコーディネート) 滞在費・交通費などを企業側が負担 多くの学生の首都圏滞在機会を利用し合同フォーラムを開催 大学・常勤企業教員がインターンシップ先企業を訪問 参加大学、学生の増加への対応のため、(IT人材育成強化加速事業)「実践的イン ターンシップモデル」に沿ってCeFILのインターンシップ運営を整備 4 Copyright CeFIL, 2011 経団連/CeFIL 経団連/CeFILインターンシップ /CeFILインターンシップの インターンシップの運営実績 産業界の 産業界の 協力規模 受入実績 2007年 2008年 2009年 2010年 26社 28社 21社 26社 50テーマ (60人枠) 104テーマ (128人枠) 70テーマ (84人枠) 94テーマ (105人枠) 企業数 18社 22社 15社 23社 学生数 48名 55名 41名 69名 平均日数 23日 24日 23日 25日 最大日数 40日 41日 39日 36日 企業数 テーマ数 テーマ数 (日数は実稼働日) 実習場所 首都圏 東 海 福 岡 近 畿 42 2 2 1 海外(中国) 1 首都圏 47 首都圏 36 首都圏 55 東 海 3 東海/北陸1 東 海 5 岡 2 福 福 岡 3 福 岡 10 畿 2 近 畿 1 近 海外(インド) 1 ※1名は2社で実習 協力企業一覧 (2007年~2010年の実績) 青字は 青字は2010年 2010年の実習先 JTB情報システム、NTT NTTデータ キヤノン/キヤノンITソリューションズ、ソニー ソニー、 NTTデータ/NTT データ NTTデータ NTTデータ九州 データ九州/日本電信電話、TIS、アルゴ21、キヤノン 九州 キヤノン ソニー デンソー、トヨタ自動車、リコー/理光上海図像技術、ルネサステクノロジ、三菱電機/三菱総合研究所、住商情報 住商情報システム デンソー 住商情報システム、 システム 新日鉄ソリューションズ 東京海上日動システムズ 新日鉄ソリューションズ、東レ、東京海上日動火災(東京海上日動 ソリューションズ 東京海上日動システムズ)、東芝 システムズ 東芝/東芝 東芝 東芝ソリューション 東芝ソリューション、日本 ソリューション 日本アイ 日本アイ・ アイ・ビー・ ビー・エム、 エム 日本ユニシス NECソフトウェア 日立製作所、富士 日本ユニシス、日本電気 ユニシス 日本電気/日本電気通信システム/NEC 日本電気 NECソフトウェア九州 ソフトウェア九州/NECソフト、日立製作所 九州 日立製作所 富士ゼロックス 富士ゼロックス、 ゼロックス 富士通/富士通CIT/富士通九州 富士通九州ネットワークテクノロジーズ アクセラテクノロジ、 富士通 富士通九州ネットワークテクノロジーズ/富士通九州 ネットワークテクノロジーズ 富士通九州システムズ 富士通九州システムズ/富士通エフ・アイ・ピー/アクセラテクノロジ システムズ アクセラテクノロジ 野村総合研究所、九州電力 野村総合研究所 九州電力、 九州電力、ニシム電子工業 ニシム電子工業、 電子工業、九州先端科学技術研究所、 九州先端科学技術研究所、オートメイション・ オートメイション・テクノロジー 5 Copyright CeFIL, 2011 インターンシップテーマ インターンシップテーマの テーマの例 2010年度CeFILインターンシップのテーマ例 エンタープライズ、 エンタープライズ、 パッケージソフト 開発 (日数は実稼働日) クラウドを用いたソリューションモデルの開発と評価(筑波大,34日) 宇宙開発分野におけるアプリケーションソフト開発(筑波大/九州大,29日) リッチクライアントを活用したWebアプリケーション開発(筑波大/九州大,23日) ヘルスケア分野におけるWEBパッケージ開発(九州大,25日) 企業内クラウドのインテグレーションの調査(愛媛大,23日) プロダクトライン機種開発プロセスの検証(筑波大,36日) 画像・信号処理組み込みソフト開発(九州大,15日) 画像ソフトウェア検証用プログラム開発(福岡大,25日) 車載電子システム開発(名古屋大,16日) 組込み 組込みソフト 社内システム 社内システム 開発 研究 開発技術・ 開発技術・評価・ 評価・ 検証 事業戦略情報システムのマスタ情報管理ツール開発(筑波大,36日) 次世代社内電話システムの導入に向けた検討(九工大,20日) 多次元画像符号化の研究補助(筑波大,35日) AVメディアの強調技術(筑波大,34日) 要求定義の抜け漏れ防止技術の検証(宮崎大,20日) システムLSI開発における論理検証(筑波大,34日) コンピュータシステム製品の品質確保・向上業務の実践(九州大,28日) 6 Copyright CeFIL, 2011 実践的インターンシップ 実践的インターンシップ・ インターンシップ・モデルの モデルの適用 実践的インターンシップ運用手順に沿った整備 運営主体(CeFIL)、企業(窓口、受入担当)、大学(窓口、学生)の運用フェ ーズごとのアクションの明確化 利用書式の活用 各運用フェーズでの学習プロセスのポイントの整理 IT分野の理解興味を広げる講義 実習テーマに関する知識やスキルの強化 グループ開発演習、プログラミング補習 学生への 動機付け 通常 授業 実習を通じて認識した課題(知識,スキル) に対する学習計画を立て、実行 事前勉強すべき ことを確認 1ヶ月 オリエン テーション アンケートによる評価、フィードバック (プログラミング言語・技術、業務知識) 応募・ マッチング 1ヶ月 1~2ヶ月 実習準備 立上げ 学生のレベル確認) 実習に必要な技術調査や、ツール 類の利用演習、業務知識の学習 フォローアップ インターンシップ実施 (事前勉強) 受け入れ面談(実習内容の説明、 1ヶ月 実習 チームに参加して実習 進捗状況の報告(報連相) 指導者による状況確認、指導 打合せやイベントへの参加 7 (アンケート,実習報告) まとめ 実習内容、成果、感想、 今後の決意などを発表 し、受入側からアドバイ スをもらう Copyright CeFIL, 2011 報告会 学内の成果 報告会で最 終報告 CeFILインターンシップ CeFILインターンシップ運営 インターンシップ運営の 運営の流れ 大学 学生 教員・窓口 CeFIL (運営主体 運営主体) 運営主体 学内調整 (日程等) 受入予定企業へ テーマ募集 テーマの 募集と公開 企業 窓口 受入担当 テーマ 募集要項 (ひな型) テーマ 募集要項 (記入済) インターンシップテーマ の設定 テーマ募集要項の作成 企業からのテーマ 取りまとめ、 テーマ公開 学内オリエンテーションの実施 マッチングの仕組みの提供 マッチング インターンシップ 応募 ・マッチングシステム ・応募者調整 ・面接、書類選考の調整 応募 フォーム 実践的インターンシップ 運用手順に沿って運営 応募学生の選考 Webベースのインターン シップ・エントリシステム を開発して運用 受入学生の決定 事前課題の提供 事前学習 資料 実習準備 事前勉強 覚書 覚書締結 覚書締結 受入環境の 整備 学生フォロー 育成指導 誓約書 インターンシップ 実施 インターンシップ 実施 職場訪問、面談、 学生フォロー 職場訪問、面談、 学生フォロー 成果発表会(社内) 学生向け アンケート アンケート記入 実施報告書作成 フォローアップ 学生評価 指導 学生向け アンケート (記入済) 実施 報告書 アンケート作成 回答依頼 回収、 大学へ報告 企業向け アンケート 企業向け アンケート (記入済) アンケート記入 分析、 大学/企業への フィードバック インターンシップ成果報告会 (大学内) 8 Copyright CeFIL, 2011 <参考> 参考> CeFILインターンシップ CeFILインターンシップエントリシステム インターンシップエントリシステム 複数大学(学生)-複数企業でのマッチング効率化 募集テーマ一覧(検索可) 募集要項 最新状況を見ながら エントリを分散 9 問合せ/回答履歴は 募集要項に自動追加され 全員が共有 人手で割当調整し、公開 エントリ画面(第三希望まで) テーマ別の最新エントリ状況 内容に対する問合せ画面 Copyright CeFIL, 2011 インターンシップ運営 インターンシップ運営スケジュール 運営スケジュール CeFILインターンシップ運営スケジュール(2010年度実績) 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 夏期休暇(筑波大) 夏期休暇(九州大) 提供テーマ検討 3/2 ▼ 企業への受入依頼 (レポート発信) 学生エントリ マッチング・面接 4/16 ▼ 事前勉強 8/25 ★ 合同フォーラム テーマ回収 エントリ締切 5/12 ▼ ま と 成果報告会(九州) め 報 告 10/19 書 ▼ インターンシップ実施 インターンシップ実施 成果報告会(筑波) 10/25 ★ 4/20 5/7 10 ▼▼企業へ通知 ▼ テーマ公開 10/8 ★ 6/4 ▼ 9/2 ▼ 応募・面接・決定 6/23 7/7 (1次) ▼ ▼ ▼ (2次) (3次) 学生アンケート 9/7 ▼ 10/13 ▼ 企業アンケート 10 Copyright CeFIL, 2011 実証評価 利用書式による評価の実施 学生アンケート 企業アンケート 1.全体について 1.学生について (1) 全体の満足度 (1) 予定期間、インターンシップを実施することができたか? 2.準備 (1) (2) (3) (4) インターンシップ先選択理由 テーマ決定プロセス テーマ決定後の企業窓口の対応 事前ガイダンス内容 3.指導体制 (1) (2) (3) (4) (5) 企業の受入れ体制 実習内容の事前説明について 指導,打ち合わせの頻度 質問のしやすさ インターンシップ実施期間 4.職場環境 5.実習内容 (1) (2) (3) (4) (5) (6) 与えられた課題 応募時テーマ内容との一致性 自分のスキル充足度はどうでしたか? 業務内容の達成度 指示,指導のもとに業務を適切に遂行できましたか? チームの一員として,積極的に業務に臨みましたか? (2) 就業規則やマナー・モラル上の問題はなかったか? (3) 募集要項の提示条件に対する学生のスキル充足度は? (4) 予定していた業務内容を遂行させることができたか? (5) 指示、指導のもと、与えた業務を適切に遂行したか? (6) チームの一員として、積極的に業務に臨んでいたか? (7) 学生についての総合所感 2.アンケート (1) 業務遂行にあたり与えて頂いた指導概要 (2) 貴部門での本インターンシップの受入意義 (3) 担当させた業務の種類 (4) 業務の準備方法 (5) 学生評価と採用活動を結びつける仕組みがありますか? (6) その他ご意見 6.宿舎環境 7.感想など 11 Copyright CeFIL, 2011 企業側スタンス 企業側スタンス - 受入れ 受入れ意義 業界/企業イメージのアップ、 わが国の発展に貢献といった CSR的な意識が高い 採用への結びつきの意識が 高くなってきた(昨年度3.4→ 今年度3.6) 米欧のような「実業務におけ る戦力」的な見方は少ない 受け入れ意義(企業) 学生のスキルアップ 2.5 3.3 学生の学習意欲向上 業界/企業イメージのアップ 3.9 3.6 優秀な学生の採用 わが国の発展に貢献 3ケ月くらいの実習が可能なら そのような業務(戦力として任せ る)も可能との声もある 3.7 1.6 実業務における戦力 0 1 2 3 4 5 優先度:高(5)-低(1) (*)回答項目詳細 ・学生のテクニカルなスキルアップを行うため(大学教育の支援) ・学生個人の視野を広げ、学習意欲を向上させるため(大学教育の支援) ・IT関連職の職業イメージを持ってもらうことによる業界/企業イメージのアップ ・インターンシップを通じて優秀な学生の採用に結び付けていくため ・経団連/CeFIL活動の趣旨に賛同し、会社/業界として、広くわが国の発展に貢献するため ・実業務における戦力として 12 Copyright CeFIL, 2011 企業側スタンス 企業側スタンス - 学生に 学生に求める知識 める知識・ 知識・スキル インターンシップ受入れのた めに必要な知識・スキルとし て「プログラミングの経験」が 最も優先度が高い 実プロジェクトでの実習のた め「チーム作業の経験」を求 める企業が多い 受け入れ基準の優先度(企業) ソフトウェア開発工程関連 2.9 ソフトウェア設計の表記法 2.8 プロジェクトマネジメント関連 2.2 プログラミングの経験 チーム作業だからといって「プ ロジェクトマネジメント関連」の 知識が求められる訳ではない 3.8 チーム作業の経験 3.1 語学力(留学生の場合) 3.2 0 1 2 3 4 優先度:高(5)-低(1) (*)回答項目詳細 ・ソフトウェア開発工程関連の知識(用語,アクティビティの内容,生産物) ・ソフトウェア設計の表記法(UMLなど)関連の知識/使用経験 ・プロジェクトマネジメント関連の知識(用語,アクティビティの内容) ・プログラミング言語(Java, C, C++等)の知識と作成経験(ex.1000ステップ程度) ・チーム作業の経験 ・語学力(留学生の場合) 13 Copyright CeFIL, 2011 5 企業側スタンス 企業側スタンス - 提供テーマ 提供テーマ 「プロトタイプやツール開発」「評価・検証」「開発体験」のテーマ が多く、実際の「商用開発」のテーマは少ない 実業務を学生用にアレンジしたテーマが半数以上 ⇒ スキル、期間の関係から商用開発/実業務に踏み込めないと思われる テーマの業務内容 商用開発 テーマ準備方法 実業務とは関連 性の低い業務を 学生用に準備 3% 7 9 商用の周辺開発 プロトタイプやツール開発 33 技術や性能の評価・検証 32 13 方法論、手法関連 調査・サーベイ 実業務の一部を 担当させた 44% 12 研究開発 13 実業務に関連す る業務を学生用 に準備 53% 26 開発体験・演習 その他 6 0 5 10 15 20 25 30 14 35 Copyright CeFIL, 2011 参加学生 参加学生の 学生の満足度 「満足」「まあ満足」で97%であ り、全体的な満足度は高い 昨年度も満足/まあ満足の割合 は97% 「やや不満」の原因は、指導者 が業務繁忙となり、学生への指 導時間が少なくなったもの 全体の満足度(学生) やや不満 3% まあ満足 30% 15 満足 67% Copyright CeFIL, 2011 参加学生に 参加学生に関する評価 する評価 - 業務遂行の 業務遂行の適切さ 適切さ 実習業務の遂行は概ね指示通りにできている 「ほぼ指示通り」以上は、学生の自己評価(88%)より企業評価 (96%)のほうが高い ⇒ 学生が謙虚? 企業側の評価があまい? 企業指導者から見て 学生(自己評価) やや不十分 4% かなり優れて 10% かなり優れて 3% やや不十分 12% 指示以上 14% 指示以上 30% ほぼ指示通り 56% ほほ指示通り 71% 16 Copyright CeFIL, 2011 参加学生に 参加学生に関する評価 する評価 - 積極性 参加学生はチームの一員として概ね積極的に取り組めている 企業からみた「やや不十分」は「指示待ちの傾向」、「作業に対し て受身的」、「少々内気で部署内に深く溶け込めなかった」 企業指導者から見て 学生(自己評価) やや不十分 6% 不十分 3% やや不十分 9% かなり積極的 20% 普通 21% かなり積極的 29% 普通 32% やや積極的 44% やや積極的 36% (*)チームの一員として,積極的に業務に臨みましたか? (*)チームの一員として,積極的に業務に臨んでいたか? 17 Copyright CeFIL, 2011 運営面の 運営面の評価 - 準備 インターンシップテーマの情報 は利用書式(募集要項)の記述 事項で概ね十分 学生のコメント 募集要項の情報の満足度(学生) <満足、まあ満足> 必要な情報はほぼそろっていた 実習内容や生活環境などについ ての情報が網羅されていた テーマに関する情報や、必要スキ ルまで載っており、満足できた <不満、やや不満> 業務内容の情報が少ないように 感じた 実際にどんなことを行うか、分か らない項目があった ⇒ 業務内容の記述項目の追加を検討 やや不満 10% 満足 28% まあ満足 62% 18 Copyright CeFIL, 2011 運営面の 運営面の評価 - マッチング(1) マッチング(1) マッチング面接の満足度は高 い(満足/まあ満足:95%)が、説 明不足による不満の声も 学生のコメント マッチング面接(学生) 不満 やや不満2% <満足、まあ満足> 職場の業務やインターンでどうい うことができるかの説明があって よかった 実習内容や、事前課題の説明が 具体的で分かりやすかった スキルだけでなく性格的な適性も 加味していただいていた <不満、やや不満> 面接がなく、一方的に受け入れ不 可のメールがきた 募集要項の内容と違う分野で、面 接で初めて詳細を聞かされた 3% まあ満足 34% 19 満足 61% Copyright CeFIL, 2011 運営面の 運営面の評価 - マッチング(2) マッチング(2) 応募時テーマ内容との一致(学生) 実習に入って「内容が不一 致」というケースがあり、マッ チング時点での認識合わせ は改善の余地あり 不一致 1% やや不一致 7% 一致 36% ほぼ一致 56% テーマに対する学生のスキ ルは、企業指導者は概ね充 足しているとの評価 募集要項での必要スキル提 示、マッチング時のスキル確 認の効果 スキル充足度(学生) 大きく上回る 大きく下回る 3% 6% スキル充足度(企業) やや下回る 7% 大きく上回る 7% やや上回る 13% やや上回る 26% やや下回る 35% ほぼ充足 60% ほぼ充足 43% 20 Copyright CeFIL, 2011 運営面の 運営面の評価 - 実習準備 2010年度から募集要項作成 時に事前課題を明記、マッチ ング以降に具体的に提示 事前課題ありのテーマでは 「効果あり」が68% 学生のコメント 事前課題の有無 事前課題の効果(企業) 想定以上 に高まった 5% その他 5% 変わらない 27% 事前課題なし 事前課題あり 37% 63% (26人) (44人) <満足、まあ満足> 担当する製品について調べら れたのでよい準備ができた 開発するシステムについて考 える機会が得られた <不満、やや不満> 事前に学べる知識をインター ン中に学習するのはもったい なかった 何か本を指定していただくだけ でも大分変ったかもしれない 事前課題の内容(学生) 不満 5% やや不満 14% 満足 33% まあ満足 48% 21 Copyright CeFIL, 2011 想定どおり 高まった 63% 運営面の 運営面の評価 - 実習( 実習(立ち上げ) 実習の事前説明については概 ね満足を得られているが、不満 も10%強 学生のコメント 実習内容の事前説明(学生) <満足、まあ満足> 初日にオリエンテーションがありス ムーズに開始できた 課題の資料と予定をいただき、目 標と全体の流れが掴みやすかった 担当システム外の全体の俯瞰がで きた <不満、やや不満> 応募時の内容と配属時に説明され た内容が合っていなかった 社外秘かもしれないが、もう少し実 態に即した説明があればよかった 22 不満 1% やや不満 12% 満足 46% まあ満足 41% Copyright CeFIL, 2011 教育効果 教育効果面 効果面の評価 他のインターンシップとの比較 他インターンシップ参加経験がある学生17名のうち15名は、実践的インタ ーンシップ(CeFILインターンシップ)のほうが成長度合いは高まると回答 実践的インターンシップで成長を感じた点 学生回答者55名全員が成長を感じたと回答 どのような点が成長したと感じたか? 学生 大学教員から学生を見て ITスキル ITスキル 80% 前に踏み出す力(*) 前に踏み出す力(*) 64% 考え抜く力(*) 71% チームで働く力(*) 20% 40% 60% 83% 67% 考え抜く力(*) 55% 0% 42% チームで働く力(*) 80% 100% 92% 0% 成長を感じた回答者(%) 20% 40% 60% 成長を感じた回答者(%) (*) 社会人基礎力 http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.htm ▪ 前に踏み出す力 ・・・ 主体性、働きかけ力、実行力 ▪ 考え抜く力 ・・・ 課題発見力、計画力、創造力 ▪ チームで働く力 ・・・ 発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力 23 Copyright CeFIL, 2011 80% 100% まとめ 実践的インターンシップ・モデルの適用により運用手順、書式は 固まった 今回の実証結果をフィードバックして改善を図る <運用手順> より円滑なマッチング面談 面接手段の多様化(TV会議、ネットミーティング) 運用上のポイントの明確化 オリエンテーション、実習立ち上げ時の説明など <利用書式> 募集要項 テーマ理解のため受入れ部門の業務内容も記載 応募フォーム より学生の課題認識が分かるもの、学生の希望が分かるものへ インターンシップにおけるテーマ設定、指導ノウハウを蓄積し横 展開を図る 24 Copyright CeFIL, 2011