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地域産業の発展と地域金融機関の取組み

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地域産業の発展と地域金融機関の取組み
地域産業の発展と地域金融機関の取組み
平成22年4月26日公表
北海道財務局
問い合わせ先
理財部 金融監督第一課
内線 4355
※記載されている内容は、おおむね4月中旬までに得られた情報に基づくものです。
ロシア・サハリン州との経済交流に関する金融機関の取組み①
・ 北海道の近隣に位置するロシア・サハリン州は、大型エネルギープロジェクトの進展や連邦政府における極東地域
政策の強化によりインフラ整備が進められ急激に成長。
・ こうした状況下、建設などの分野を中心に、道内企業の進出が相次いでいる。
◎サハリン経済指標等の推移 (単位:対前年比、%)
H17
H18
H19
H20
▲13.0
鉱工業生産
12.7
28.1
2.1倍
実質所得
12.1
13.6
9.9
6.7
小売商品売上高
14.6
18.9
7.5
15.6
全住宅建設面積
▲24.4
48.2
60.5
41.0
ビジネスの発展可能性
ビジネスの発展可能性
最近の道内企業の進出事例
○ サハリンⅠ・Ⅱの生産本格
○ サハリンⅠ・Ⅱの生産本格
化に伴い、引き続き住環境など
化に伴い、引き続き住環境など
のインフラ整備が見込まれる
のインフラ整備が見込まれる
◆ 道内9建設会社が参入した合弁会
社がマンスリーマンションを建設して
英国系企業に棟ごと賃貸(H20.2)
※出所:JETRO、北海道経済産業局
サハリン州
面積 約87千K㎡
人口 約519千人
在留邦人数約170人
新千歳-ユジノサハリンスク
週2便運行
所要時間:1時間20分
【フェリー航路】
稚内-コルサコフ
週1~2便運行
所要時間:5時間30分
●
●
ユジノサハリンスク
人口約181千人
コルサコフ
● 稚内
サ
ハ
リ
ン
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
サ
ハ
リ
ン
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
【航空路】
【サハリンⅠ】 H14~18年 第1フェーズ
【サハリンⅠ】 H14~18年 第1フェーズ
・ 北部の3鉱区から採掘した原油・天
・ 北部の3鉱区から採掘した原油・天
然ガスをサハリンを横断して大陸部ま
然ガスをサハリンを横断して大陸部ま
でパイプラインで運搬
でパイプラインで運搬
⇒ H17.10 国内向け原油生産開始
⇒ H17.10 国内向け原油生産開始
⇒ H18.10 原油輸出開始
⇒ H18.10 原油輸出開始
【サハリンⅡ】 H15~20年 第2フェーズ
【サハリンⅡ】 H15~20年 第2フェーズ
・ 北部の2鉱区から採掘した原油・ 天
・ 北部の2鉱区から採掘した原油・ 天
然ガスをサハリンを縦断して南部まで
然ガスをサハリンを縦断して南部まで
パイプラインで運搬、タンカーで輸出
パイプラインで運搬、タンカーで輸出
⇒ H20.12 原油の出荷開始
⇒ H20.12 原油の出荷開始
⇒ H21. 3液化天然ガスの出荷開始
⇒ H21. 3液化天然ガスの出荷開始
【サハリンⅢ】 H21~
【サハリンⅢ】 H21~
・ 北部の3鉱区で原油・天然ガスを採
・ 北部の3鉱区で原油・天然ガスを採
掘する計画
掘する計画
⇒ H21.7一部鉱区で坑井の掘削を
⇒ H21.7一部鉱区で坑井の掘削を
開始
開始
道内企業の進出分野と優位性
道内企業の進出分野と優位性
○ 以下の分野で道内企業の進
○ 以下の分野で道内企業の進
出が見込まれる
出が見込まれる
・ 住宅関連
・ 住宅関連
⇒ 寒冷地仕様や耐震性で
⇒ 寒冷地仕様や耐震性で
の優れた技術、資材
の優れた技術、資材
・ 自動車関連
・ 自動車関連
⇒ 根強い日本車需要と
⇒ 根強い日本車需要と
優れたメンテナンス技術
優れたメンテナンス技術
◆ 道内企業が供給した断熱パネル
を活用した戸建て住宅をサハリン州
の企業が販売開始(H21.2)。現在ま
でに3棟受注
◆ 道内企業とサハリン州の自動車
販売会社との間で、中古車販売に
関する業務提携締結(H21.6)
◆ サハリン州と道内建設会社が提
携し建築した高級戸建て住宅のモデ
ルハウスが完成(H21.9)。現在まで
に7棟受注
※上記は、いずれもユジノサハリンスク
への進出事例
プロジェクトへの参入状況
● 札幌
・ プロジェクトの事業主体は露英米日
・ プロジェクトの事業主体は露英米日
などの大手企業
などの大手企業
・ 道内企業のプロジェクトへの参加は
・ 道内企業のプロジェクトへの参加は
ごく僅か
ごく僅か
サハリンⅡのLNG・原油出荷プラント
道内企業が建築した高級住宅
1
ロシア・サハリン州との経済交流に関する金融機関の取組み②
・ 北海道銀行では、サハリンビジネスの発展可能性に着目し、駐在員事務所を創設するなど体制面を強化。
・ 販路拡大や進出のニーズがある道内企業に対して、融資や情報提供等のサポートを積極的に行ってきている。
《連携先》
《連携先》
ロシア連邦外国貿易銀行
ロシア連邦外国貿易銀行
サハリン州行政府
サハリン州行政府
極東ロシア企業
極東ロシア企業
日本製品・技術の調達ニーズ
日本への販売拡大ニーズ
サハリン州と地域銀行との関わり
◆ ユジノサハリンスクに設立された北海道ビジネスセ
ンターに北洋銀行が職員を派遣 (H13.4)
◆ みちのく銀行、ユジノサハリンスク支店を開設
(H14.8)
◆ みちのく銀行、ユジノサハリンスク支店を閉鎖
(H19.12)
北海道銀行
北海道銀行
新たな取引機会の創出
・
・
・
・
・
送金決済業務
外国為替業務
ビジネスマッチング業務
融資・投資業務
コンサルティング業務
国際部ロシア室( 3人体制)
ユジノサハリンスク
駐在員事務所( 4人体制)
北海道銀行の取組み
◆ サハリンウエスト銀行と業務提携(H16.7)
◆ 『道銀サハリンビジネスサポートファンド』を創設
(H17.2)
◆ ロシア連邦外国貿易銀行との提携による送金ルー
トを構築(H21.1)
◆ ユジノサハリンスクに駐在員事務所を開設(H21.3)
邦銀でサハリン
唯一の拠点
ロシア極東販路拡大ニーズ
仕入先発掘・進出ニーズ
道内取引先企業
道内取引先企業
北海道銀行の
個別取組み事例
◆ 「ロシア極東ビジネス交流会」を主催して道内企業
64社が参加 (H21.10)
◆ サハリン州政府と経済協力協定を締結(H22.2)
◆ 「極東ロシアビジネスフォーラム」を札幌で開催
(H22.5予定)
① 道内企業がユジノサハリンスクで手がけた住宅建設事業に際して、外為取引、融資を実行。
② ユジノサハリンスクの自動車会社と提携して中古車輸出を行う道内企業に対して、外為取引を実行。
③ 日用品、住宅建材などの輸出を検討している道内企業に対して、ユジノサハリンスクのホームセンターや大手建設
会社を紹介。
2
「北海道コスメ」のブランド化への金融機関の取組み①
・北海道は第一次産業のウェイトが高く、バイオ分野に活
用される原材料が豊富で、調達も容易である。
・北海道は全国的にも屈指のバイオ企業集積地域であ
り、売上げも毎年増加するなど、順調に成長している。
第一次産業の
ウェイトが高い
バイオ産業の発展
バイオ企業の集積
総生産に占める第一次産業の割合
全国 (H20暦年名目)
総生産:18.2兆円
総生産:505.1兆円
製造業
19.9%
1.5%
3.6%
建設業
6.1%
その他
72.5%
製造業
7.8%
建設業
6.9%
その他
81.7%
(資料:内閣府、北海道)
豊富な農水産資源
全国
北海道
シェア
県別順位
農業産出額 (H20年)
86,509億円
10,251億円
11.8%
1位
海面漁業・養殖業生産額 (H20年)
15,423億円
2,958億円
19.2%
1位
農水産物の高付加価値化
農林水産業
農林水産業
順位
北海道 (H20年度名目・速報値)
農産物名
シェア
水産物名
バイオベンチャー企業数
シェア
167社
28.9%
1
東京都
2
神奈川県
58社
10.1%
3
北海道
44社
7.6%
4
大阪府
34社
5.9%
5
兵庫県
30社
5.2%
「バイオ」とは?
バイオテクノロジー
(生物工学)の略。
生物学の知見を元
に、実社会に有用
な利用法をもたら
す技術の総称。
(資料:財団法人バイオインダストリー協会)
バイオ産業の順調な成長
(億円)
道内バイオ産業 業種分野別売上高の推移
500
426
434
461
その他
400
342
300
240
(資料:農林水産省)
北海道が生産量全国一の農水産物の例 (H19年)
都道府県名
(H19年バイオベンチャー企業数)
246
アグリバイオ
256
研究支援
200
医療・医薬
シェア
100
甜菜(砂糖大根)
100.0%
ホタテ貝
99.2%
馬鈴しょ
79.3%
昆布
94.9%
小麦
63.9%
鮭
80.7%
(資料:農林水産省、北海道)
71
73
72
H15年度
H16年度
H17年度
125
130
132
139
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
機能性食品・
化粧品
0
(資料:北海道経済産業局)
3
「北海道コスメ」のブランド化への金融機関の取組み②
・従来からの機能性食品と同様、道産の食材等を活用した化粧品が最近注目されるようになり、平成21年2月には北海道庁が
「北海道コスメ」としてブランド化を立案、賛同した企業や道内地域金融機関が連携し、ブランド力向上に取り組んでいる。
・道内地域金融機関は、商談会での「北海道コスメ」コーナー設置やバイヤーへの紹介などで、販路拡大支援等を行っている。
道産食材等を利用した化粧品
(北海道庁)
課題は...
安心・安全
総称してブランド化
ブランド力不足
豊富な資源
たとえば、道庁が委託運営する
どさんこプラザ(札幌駅)のコス
メコーナー(売り場1坪弱)で、月
130万円程度の売上げ
(商品例)
企業名
(所在地)
商品名
㈱活里
肌の保湿
北耀華
(ほくようか)
ガゴメ昆布、知床羅臼の海洋深
層水、ホタテ貝殻のセラミック水
を配合した化粧水・シャンプー
肌・髪の保湿
(昆布)、傷み
を整える(ホタ
テ)
N43°
鮭由来のコラーゲン、白樺樹液を
配合した自然派基礎
化粧品
肌のハリ・ツ
ヤ(アンチ・エ
イジング)
(札幌市)
ミント・クリー
ム
天然馬油(バーユ)にハッカを配合
したクリーム
肌の保湿
㈱コスメテック
札幌
(札幌市)
増毛町の願
い
増毛町の伏流水、カバノアナタケ
(白樺の幹に生えるキノコ)、柑橘
エキスを配合したヘアローション
フケ・カユミ・
抜け毛予防
(道庁HP掲載のリスト等から選別)
創 業 支 援
販路拡大支援
信用金庫
㈱北見ハッカ
通商
(北見市)
30代以上の女性を中心
に徐々に浸透
北海道銀行
砂糖大根を主原料に、砂糖の粒
を天然植物オイルでコーティング
したスクラブ(粒子状のパウダー)
(札幌市)
㈱リクリエイト
効 能
北洋銀行
スウィーツ・
スキンケア・
シュクレ
徴
道内地域金融機関の取組み
㈱アビサル・
ジャパン
(札幌市)
特
北海道コスメ
北海道コスメ
・「インフォメーションバザール in Kansai」(H21年2月・
大阪にて開催)において、「北海道コスメコーナー」を
設置。
・創業時の資金支援を実施。
・今後はボトルやパッケージ等の改善に向けてデザイ
ン会社を紹介するなど、商品力向上の支援を予定。
・個別企業ごとに、百貨店・高質スーパー等とのビジ
ネスマッチングを推進。
・事業計画立案やマーケットリサーチに関して、専門
のコンサルタント会社を紹介。
・「しんきんいいものフェア2007」(道信金協会主催、
H19年10月・札幌にて開催)において、 地方の食
品製造業者が自社開発の化粧品を展示。
4
札幌中心部「旧たくぎん」跡地に新たなランドマーク誕生(北洋銀行本店ビル)
・北洋銀行、商業施設、オフィスが入居する大規模複合ビルとして平成22年3月に竣工
・商業施設は「ODORI BISSE」(大通ビッセ)」と称し、北海道内のスイーツショップを集めるほか、来年3月に完成を予定して
いる札幌駅前通公共地下歩行空間と接続されるなど、札幌大通地区活性化の役割を果たすものと期待されている。
本店ビル
S36.6建築 6階建
H13.9 RCCより購入
H18.11 解体
バリアフリー・環境に
配慮した設計
札幌駅前通と大通公園との調和を
図りながら、ランドマーク性を有する
デザイン 地上19階 地下4階
高層部 (5階~19階)
商業施設「BISSE」の由来
Business(仕事)
Identity(独自性)
Sapporo(札幌)
Symbol(象徴)
Emotion(感動)
商業施設も 5/6
一部先行オープン
保険会社・証券会社などが入居予定
新たな本店ビル
~商業施設側にはガラスカーテン
ウォール(透明感を表現)
北洋銀行の店舗側にはボリュー
ム感のある石と列柱の組合せ
(安定感を表現)
商業施設側
店舗側
来年3月には地下歩行空間に接続
(地下鉄大通駅の広場空間整備)
札幌大通地区の活性化に寄与
今秋グランドオープン
~石とガラスの組合せ
⇒「先進性」と「重厚性」を表現
(北洋銀行本部及びテナントオフィ
スが入居)
※地下3・4階は駐車場
低層部
(地下2階※~地上4階)
(北洋銀行の地域貢献への思い)
付近の地権者で「まちづくり検討会」を組織
札幌市と協議を重ねて地区計画を策定
5/6に大通支店オープン
本部は7月下旬までに
移転予定
1階に出店予定の「北海道スイーツ」
○あまとう
(昭和4年創業小樽の洋菓子店)
「マロンコロン(焼き菓子)」、
「クリームぜんざい」
○きのとや
(札幌の洋菓子店)
「クリームチーズスフレ」、
「酪農チーズプリン」
○まちむら農場
(札幌市近郊の江別市で酪農場を経営)
主に乳製品
ほかに3店舗が出店予定
地下にはたくぎん時代の金庫が
モニュメントとして存置されている
1
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