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二人の友情(6年生)
学校通信 ☆ ホームページアドレス 陽 明 3月号 ・学校の夜間・休日用留守番電話 TEL 831-7241 ・ FAX 834-9267 21.3.3 陽明小学校 「水とりや氷の僧の沓(くつ)の音」…これは芭蕉の句 。「奈 良・東大寺二月堂のお水取りがすむと,寒さがゆるむ」と言 われますが,今年の冬は寒暖の差が激しく体調の管理が大変 です 。卒業式は温かな小春日和となることを願うばかりです 。 http://www.yomei-e.nagoya-c.ed.jp 二人の友情(6年生) 今日は二人の友情についての話をします。 仲の良い二人の6年生がいました。二人とも何事にもよ く頑張り、成績もよかったのです。その二人が、同じ私立 中学校を受験しました。結果は残酷(ざんこく)でした。 A君は合格しましたが、B君は不合格でした。 自分だけが合格しなかったことを知ったB君はガックリ と肩を落とし、家に帰ると、部屋にこもって泣きました。 これまで 、友だちだと信じていたA君が、実は最大のライバルであることに気づいたのです 。 「くやしい」という気持ちは、A君への怒(いか)りと憎(にく)しみに変わってゆきまし た。 その夜、A君が訪ねて来ました。 「どうせ僕を笑いに来たんだろう。今、世の中で一番、あいつの顔だけは見たくないんだ。 帰ってもらってよ」そう叫んだ時、部屋のドアが開きました。 ドアの向こうに・・・A君が立っていたのです。 A君は、眼に涙をいっぱい溜めて「ごめんね。僕だけが受かってしまって・・・・」 それだけを言うと、一目散に走って行ってしまいました。 B君はこの時、ハッと気がついたのです。 「知らず知らずに身に付いてしまった心の醜(みにく)さを、A君の涙が教えてくれた。 A君は僕のために泣いてくれた。もし、これが反対だったら、僕はA君の所へ行って泣けた だろうか。心のどこかで、これが実力の世界さ、と割り切っていたかもしれない 。」 冷静になったB君は、今までの思い上がった自分が見えてきました。・・・ 『受験のためなら、何でも許される。 受験勉強さえしていれば、家の手伝いをしなくてもいい。 受験勉強で寝る時間が遅くなったから、遅刻してもいい 。』・・・という思い上がり。 背伸びをしないでいる自分に気づいた時、胸の痛みがスーと消えました。入試に落ちたこ とで、友情の尊さを教えられ、不思議に、気持ちが明るくなりました。 B君は 、「よし、僕は公立の中学で頑張るゾ。通学に時間がかからないから、朝はゆっくり できるし、部活動にも時間がとれる 。」と、やる気がムクムクと湧(わ)いてきました。 そして、これまで私立中学しか頭になかった自分が滑稽(こっけい)に思えてきました。 長い人生の中で 、「どこの中学・どこの高校に入ったか」は、さほど重要ではありません。 それよりも、入学した学校で「何を学んだか 」「どんな先生や先輩に出会ったか 」「一生つき -1- 合える友を見つけることができたか」ということの方がはるかに大切です。 あるスケートの選手は 、「どうやってうまくなれたのですか?」と聞かれると、 「転ぶたびに起きあがって練習したからだよ」と答えたそうです。 A君とB君、二人の友情はそれからも続き、結局、同じ大学に入ったそうです。 これでお話を終わります。 上記は2月16日(月)の朝会で話した内容です。このお話をしている間、体育館は水を打っ たように、シーンと静まり返り,子どもたちは真剣に話を聞いてくれました。 A君とB君には、ずっと友だちでいてもらいたいですね。もうすぐ陽明を卒業する6年生の皆 さんも、このA君とB君のような、いつまでも仲の良い友だちがいるといいですね。 ○ ◆◇○◆◇◆ 体育館に 体育館 に校歌の 校歌 の額 ◆◇◆○◇◆○ 体育館に来られる機会がありましたら、舞台の左手をご覧ください 。 真新しい額に入った、ひらがなで書かれた本校の校歌が掲げられてい ます。 これは、昨年度まで本校の校長先生であられた伊藤正治先生が、陽 明の子どもたちのためにと、心をこめて書いてくださったものです。 これまで、校歌の1番は大きな声で歌えたけれど、2番や3番にな ると歌詞に自信がない・・・という人がいたかもしれません。これか らは大丈夫です。伊藤前校長先生の書かれた歌詞を見ながら、大きな 声で歌えると思います。伊藤前校長先生に感謝しましょう。 ◆◇◆◇◆◇ 子 どもトピックス ども トピックス 【授業参観と学級懇談会】 ◆◇◆◇◆◇ 【英語活動】 2月17日(5・6年 )、18日(3・4年) 19日(1・2年・わかば)の三日間、授業参 観と学級懇談会が開催されました。 授業参観では、それぞれの学級でアイディア を出し合って、この1年間の子どもたちの成長 を保護者の皆さんに見ていただきました。 学年によっては 、「1/2成人式」を行い、こ れまでお世話になった保護者の方に感謝の言葉 を述べたり、将来の夢を語ったりと、立派に成 長した姿を見せ、参観者もホロリ。 楽器の演奏や縄跳びを披露するクラスもあり、 保護者の皆さんから盛んな拍手を受けていまし た。子どもたちはどの顔も満足そうでした。 その後、担任と保護者による学級懇談会が持 たれました。担任から、この1年間の反省と次 年度に向けて、今してお くこと、来年度になって からすべきことなどの話 がありました。 -2- 1月13日~2月19日、英語活動の授業 が、4時間行われました 。(6年は AET の授 業が1時間あり)派遣された英語の先生は、 高田升代先生です。どのクラスも、英語の早 口言葉やイス取りゲームを楽しんでいました 。 「さすが、陽明の皆さんですね。授業がと ても楽しくできました 。」・・これが高田先生 のコメントでした。 小学校では、中学校のような英語の授業は 行いません。英語活動と言って、アルファベ ットは使わず、絵や音や身振りで英語の世界 を体験します。 そ の 一 例 と な る 早 口 言 葉 は “ Peter Piper picked a peck of pickled peppers. If Peter Piper picked a peck of pickled peppers, How many pickled peppers did Peter Piper pick?”(ピーターパイパ ー君が大量の酢漬けの 唐辛子をつまみ上げた …)というものでした。