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-1- 液面計の故障等トラブルによる屋外タンク貯蔵所の漏えい事故事例
液面計の故障等トラブルによる屋外タンク貯蔵所の漏えい事故事例(平成元年∼平成16年) No. 1 年月日 H1.1.12 事故の概要 油種 漏えい量 (リットル) 屋外タンク貯蔵所(11kl)から、ボイラー用のサービスタンク(300リットル)へ送油中、フロート式レベ ル制御装置取付フランジにフロートバーを通す穴が、長年の使用により摩耗変形し、フロートスイッチ が作動しなかったため、サービスタンクの通気管から灯油5,000リットルが噴出し、ボイラー室内の マンホールから河川へ流出。 灯油 5,000 重油 200 2 H2.4.13 屋外タンク貯蔵所(28.7kl)に移動タンク貯蔵所から送油作業中、液面計の不良及び関係者の不十 分な監視により、オーバーフローし、通気管から重油約200リットルが噴出して防油堤内に流出。さ らに、タンク底板が変形し、基礎が破損。 3 H2.5.20 屋外タンク貯蔵所(3,000kl)からサービスタンク(60K l)へ送油中、サービスタンクのフロートに接 C 重油 続されている金属テープがよじれ、巻き取り装置が正常に機能出来ず、さらに、液面上限警報装置が 配線の断線のため作動しなかった。このため送油ポンプが停止せず、タンクの通気口よりC重油2, 900リットルが漏えいし、さらに防油堤をオーバーフローして海岸に流出。 4 H2.7.31 屋外タンク貯蔵所(10kl)からボイラー燃料をサービスタンク(300リットル)へ送油中、フロートに少 量の重油が入ったため浮力が弱まり、満杯になっているにもかかわらず、オイルポンプが働いて自動 補給が続き、重油2,000リットルがオーバーフローパイプより防油堤に漏えい、河川へ流出。 重油 5 H3.7.9 屋外タンク貯蔵所(10kl)の油面計を清掃し取り付けたところ、ガラス部を破損し、A重油450リットル が漏えい、防油堤内の清掃作業後、水抜きバルブを閉め忘れていたため、農業水路に流出。 A 重油 450 6 H4.3.1 タンカーから屋外タンク貯蔵所(250kl)へ荷揚げ中、フロートゲージを読み間違えたため、過剰送油 となり、無弁通気管及び過剰充填により損傷した天板と側板との溶接部からオーバーフローし、A重 油約2,000リットルが防油堤内に流出、そのうち約200リットルが公道に飛散。 A 重油 2,000 7 H5.2.26 移送取扱所より屋外タンク貯蔵所(1,500kl)へ移送中、液面計が過少指示していたため、容量最 クレオソート 大液面を越えて受入れ、開放していた屋根部点検用マンホールから、クレーソート油約150キロリッ トルが、防油堤内に漏えいし、その内約40リットルが産業道路に飛散。 150,000 -1- 2,900 2,000 8 H5.5.26 屋外タンク貯蔵所(5kl)からボイラー用サービスタンク(200リットル)へ送油中に、レベル制御装置 のフロートに油が入り込んだためフロートスイッチが作動せず、重油420リットルが噴出し、構外農業 用水路に流出。 重油 420 4,200 9 H6.6.29 屋外タンク貯蔵所(10klボイラーサービスタンク)のフロートリミットスイッチの配線が絶縁不良により 機能せず、継続的に地下タンク貯蔵所(20kl)から送油されたため、灯油4,200リットルがタンク上 部から漏えい、防油堤の水抜きバルブが開放されていたため、農業用水路に流出。 灯油 10 H7.7.8 インナーバースより海底配管にて屋外タンク貯蔵所(20,000kl)へ荷揚中、配管内に残っていた大 量の水がタンク内に送られたため、フロート式液面計防波管内に水が送られた。管内外の均質化の ためのスリットが防波管下部(底板から1.3m))にしか入れていなかったため、防波管内外で比重 差による液面差を生じ、液面測定誤差となり、ナフサ5,000リットルが防油堤内に溢流。 ナフサ 11 H7.8.14 ローリー運転手が屋外タンク貯蔵所(10kl)へ荷卸し時、油量計を読み間違えたため、通気管より灯 油約100リットルがオーバーフローし、タンク底部が圧力のため変形。 灯油 100 12 H7.10.10 サービスタンクのフロートスイッチの故障により、オーバーフローした重油3,000リットルが、屋外貯 蔵タンク(20kl)への戻り管の腐食孔から流出し、油分離装置から一部が農業用水路を通じ、河川に 流出。 重油 3,000 13 H8.2.27 屋外タンク貯蔵所(15kl)からボイラー室のサービスタンク(216.9リットル)へ重油を送油中、上限 フロートスイッチの配線ミスによる作動不良により5,000リットルがオーバーフローし、その内3,00 0リットルが構内側溝から排水路へ流出。 重油 5,000 14 H9.2.21 屋外タンク貯蔵所(6kl)のドレンノズルを改造してビニールホースを接続し、タンク油量計として使用 していたため、強風により固定箇所から外れ、防油堤外に重油4,000リットルが流出。 重油 4,000 15 H9.5.22 屋外タンク貯蔵所(5kl)から中継タンクに送油する手動フロートスイッチ(マグネット方式)を切断し、 配線が裸の状態で放置されていたため、何かの原因で通電しポンプが稼動、中継タンク注入口から 廃油1,200リットルがオーバーフローし、一部が河川に流出。 廃油 1,200 16 H9.12.10 サービスタンク(400リットル)のボールタップの故障により、屋外貯蔵タンク(5kl)からの燃料供給が 停止せず、灯油3,000リットルがブローして河川へ流出。 灯油 3,000 17 H10.5.21 送油船から屋外タンク貯蔵所(2,000kl)へ荷揚げ中、液面計の故障により、通気管からC重油80 重油 80,000 -2- 5,000 キロリットルがオーバーフローし、防油堤内に漏えい。漏えいから7時間後に一般人からの電話によ り消防署が覚知。 18 H10.8.21 当該サービスタンク(297kl)から発電ボイラーへの払出し及び屋外タンク貯蔵所(21,874kl )から の受け入れ作業中、液面計2台(監視用、制御用)が故障し、安全弁、ラプチャ、エアーフォームチャ ンバーから原油約1,600リットルが飛散、防油堤内等に流出。 原油 1,600 19 H11.11.12 ボイラー燃料用サービスタンクのフロートスイッチの故障により、満液状態となったにもかかわらず屋 外 タンク貯 蔵 所(10kl)か ら送液 されたため、オーバ ーフロー管 か ら灯 油 約2,900リットル が溢 流 し、防油堤から側溝に流出。 灯油 2,900 20 H12.6.19 タイル焼成用燃料貯蔵サービスタンクのフロートの中に灯油が入り、液面下に沈んでしまったため、 フロートスイッチによる制御(停止)が出来ず、屋外タンク貯蔵所(60kl)からの送油が続き、上部マン ホールから灯油約900リットルが漏えい、その内約200リットルが側溝及び河川に流出した。 灯油 900 21 H12.6.23 ボイラーサービスタンク(100リットル)のフロート式レベル制御装置で、フロートスイッチのピンが折 れ、スイッチが作動しなかったため、屋外タンク貯蔵所(10kl)への戻り管より防油堤に流出し、亀裂 部分から付近の雨水用下水道に入り、河川に重油300リットルが流出。 重油 300 22 H12.8.12 屋外タンク貯蔵所(100kl)からボイラーサービスタンクに送油するポンプの電源が切ってなかったた め、サービスタンク掃除時に、フロート式スイッチが入りポンプが始動し、送油配管バルブが閉めてあ ったので、油圧が上昇し、ポンプエアー抜き弁より重油約200リットルが噴出し、工場内排水路を経 て、農業用排水路まで流出。 重油 200 23 H13.10.30 屋外タンク貯蔵所(13kl)からサービスタンクを経て、温風暖房機用補助タンクへ送油試運転中、補 助タンクの液量自動停止装置(フロートセンサー)の不良により、補助タンクが満杯になったにもかか わらずポンプが停止せず、灯油約2,000リットルがオーバーフロー。 灯油 2,000 24 H14.1.16 屋外タンク貯蔵所(5kl)周囲の除雪時、飛散した雪が液面計に付着し凍結したため、液面計が破損、 重油540リットルが漏れ、開放されたままだった防油堤の水抜きバルブより、農業用水路へ流出。 重油 540 25 H15.7.30 精製重油を屋外タンク貯蔵所(28.8kl)へ送油中に、油量計故障のために、通気管から約300リッ トルオーバーフローし、防油堤水抜き口の排水バルブ閉め忘れにより、油分離槽を経て約30リットル が河川に流出。 重油 300 -3- 26 H16.1.12 全停電による作業後、液面計の電源供給に不具合が発生したまま屋外タンク貯蔵所(1,500kl)か ら当該助燃炉用サービスタンク(5.1kl)へ送油したため、重油約1.9klが通気管からオーバーフロ ーした。防油堤に小さな穴があったため、油分離槽、構内排水溝を経て沈殿池に流出。 重油 27 H16.8.24 屋外タンク貯蔵所(13kl)からボイラー室のサービスタンクへA 重油を送油中に、サービスタンクのフ A 重油 ロート弁スイッチが故障し、戻し配管を介して屋外タンク貯蔵所防油堤内に約1,000リットルが漏え いした。防油堤の排水バルブが開いていたため、排水路を経て河川に約400リットルが流出。 -4- 1,900 1,000