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Ⅰ 鉱工業指数の概要
Ⅰ 鉱工業指数の概要 1 目 的 本県の鉱工業の生産・出荷及び在庫数量を指数化することにより、その動向を総合的かつ迅速 に把握することを目的としています。 2 対象範囲 日本標準産業分類大分類D−鉱業及びE−製造業を基礎としています。 ただし、石油製品・石炭製品製造業は非採用としています。 3 基準時及びウェイト算定年次 指数の基準時及びウェイト算定年次は、ともに平成 17 年です。したがって、指数値は平成 17 年の平均を 100.0 とした比率で示しています。また、ウェイトも平成 17 年の産業構造により作成 しています。 4 分 類 日本標準産業分類を基本とした業種分類と、財の用途による用途分類の 2 通りとしています。 (1) 業種分類 利用の便宜上、日本標準産業分類を若干組替えています。主な点は次のとおりです。 ア 産業分類上の「繊維工業」及び「衣服・その他の繊維製品製造業」並びに「化学工業」に 分類されている「化学繊維製造業」を統合して『繊維工業』とし、「化学工業」から「化学 繊維工業」を除いて『化学工業』としています。 イ 「食料品製造業」と「飲料・飼料・たばこ製造業」を統合して『食料品工業』としていま す。 ウ 「ゴム製品製造業」 、 「なめし革・同製品・毛皮製造業」、「家具・装備品製造業」、「印刷・ 同関連産業」及び「その他の製造業」を統合して『その他工業』としています。 エ 参考系列として、 「一般機械器具製造業」、 「電気機械器具製造業」、 「情報通信機械器具製 造業」 、 「電子部品・デバイス製造業」、 「輸送用機械器具製造業」及び「精密機械器具製造業」 を統合して『機械工業』としています。 オ 参考系列として、 「電気機械器具製造業」、 「情報通信機械器具製造業」及び「電子部品・ デバイス製造業」を統合して『電気機械工業(旧分類) 』としています。 カ 『鉱業』は、日本標準産業分類では大分類ですが、ウェイトが小さいので1つの業種分類 としています。 業種分類は、次のとおりです。 業種分類 鉄鋼業 非鉄金属工業 金属製品工業 一般機械工業 電気機械工業 情報通信機械工業 製造工業 電子部品・デバイス工業 電気機械工業 (旧分類) (参考系列) 輸送機械工業 精密機械工業 窯業・土石製品工業 化学工業 鉱工業 プラスチック製品工業 紙・紙加工品工業 繊維工業 木材・木製品工業 食料品工業 その他工業 ゴム製品工業 皮革製品工業 家具工業 印刷業 鉱 業 その他の製品工業 (2) 用途分類 用途分類 資 本 財 投 資 財 建 設 財 最終需要財 耐久消費財 鉱 工 業 消 費 財 非耐久消費財 生 産 財 機械工業 (参考系列) 用途分類(財別格付け)の定義 分 類 最終需要財 投資財 資本財 定 義 鉱工業又は他の産業の原材料等として投入されない最終製品 資本財と建設財の合計 家計以外で購入される製品で、原則として想定耐用年数が1年以上で比較 的購入価格が高いもの(産業用機械など) 建設財 建築・土木工事用の資材及び建築物に付随する内装品 (鉄骨、セメント、製材など) 消費財 耐久消費財 家計で購入される製品(耐久消費財と非耐久消費財の合計) 原則として想定耐用年数が1年以上で比較的購入価格が高いもの (家庭電気製品、カメラなど) 非耐久消費財 原則として想定耐用年数が1年未満又は比較的購入価格が安いもの (食料品、衣服など) 生産財 5 採用品目数 項 目 生産指数 出荷指数 在庫指数 6 鉱工業及び他の産業に原材料等として投入される製品 鉱工業 製造工業 198 196 98 鉱業 196 194 97 2 2 1 ウェイト 生産指数は付加価値額ウェイト、出荷指数は出荷額ウェイト、在庫指数は在庫額ウェイトです。 付加価値額 = 生産額 −(内国消費税額+原材料使用額等+減価償却額) ウェイトの表示は、業種別及び品目別ウェイトの合計が、鉱工業全体において 10000.0 になる 単式形式です。 ウェイトの算出に当たっては、製造工業については「平成 17 年工業統計調査」、鉱業について は「本邦鉱業のすう勢調査」を基礎資料とし、指数の業種分類概念に合うよう調整した上で算出 しています。 ウェイトの算定方法は、非採用業種及び品目分のそれぞれの額を各業種に按分加算する「膨ら ましウェイト方式」によっています。 7 指数算式 指数算式は、ウェイトを基準時に固定し、加重算術平均するラスパイレス算式です。 比較時数量 基準時数量 × 基準時ウェイト の総和 総合指数 = × 100 基準時ウェイトの総和 8 季節調整 月次データ(原指数)には、景気の動向とは関係のない季節的要因に基づく変動が含まれてい ます。この季節変動パターンを計算して原指数から取り除くことを季節調整といいます。 季節調整法は、生産指数及び出荷指数については、米国商務省センサス局が開発した「センサ ス局法(X-12-ARIMA) 」により季節、曜日・祝祭日調整を行っています。また、在庫指数につい ては、 「センサス局法(X-12-ARIMA の中のX-11 デフォルト) 」により、季節調整を行っています。 生産指数及び出荷指数における季節調整済系列は、季節要因に加えて、曜日・祝祭日要因によ っても調整されています。 具体的には、以下のとおりです。 季節調整済指数=原指数÷(季節指数×曜日・祝祭日指数) 9 指数の接続 指数は 5 年ごとに基準改定を行っており、平成 17 年基準指数は、平成 15 年 1 月まで遡及して 作成していますが、旧基準による指数と新基準による指数は採用品目、ウェイトなどが異なるた め、本来、別の指数と考えるべきです。しかし、長期的な時系列の変化をみる必要から便宜的に リンク係数を求め、新旧指数の接続を行っています。 なお、平成 12 年基準とのリンク係数の算出方法は、次のとおりです。 平成 17 年基準の平成 15 年 1∼3 月平均季節調整済指数 リンク係数 = 平成 12 年基準の平成 15 年 1∼3 月平均季節調整済指数 10 資料出所 全国の数値は、主に経済産業省公表の「鉱工業指数年報」によります。 採用品目の生産、出荷及び在庫数量は、主として経済産業省生産動態統計調査から求めていま す。また、県単独調査として関係事業所、関係機関からも提供を受けています。 県単独調査品目及び資料出所は、次のとおりです。 県単独調査品目及び資料出所 品目名 資料出所 ロータリ・プラウ・すき・ハロー 自動車車体 ウォッチ(完成品) ウォッチ(ムーブメント) 研磨材 生コンクリート 脂肪酸 関係事業所 味そ 酒類 組 合 清涼飲料 小麦粉 寒天 野菜漬物 野菜缶詰 香辛料 ビスケット 化粧品 関東経済産業局 配合飼料 製材 農林水産省製材統計月報 めん類 関東農政局長野農政事務所 パン 枝肉 農林水産省食肉流通統計月報 バター チーズ 長野県健康福祉部食品・生活衛生課 長野市保健所 処理牛乳 アイスクリーム しょう油 長野県商工労働部ものづくり振興課 眼鏡レンズ 医薬品製剤 厚生労働省薬事工業生産動態調査 (長野県健康福祉部薬事管理課) 生糸 長野県農政部園芸畜産課 30