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インターネットによる 学習情報の収集

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インターネットによる 学習情報の収集
モジュール 17
M17
インターネットによる
学習情報の収集
岡山県情報教育センター
1 インターネットの教育利用
インターネットをはじめとするネットワークの教育利用は、情報教育の目標を達成する
ための新しい手段のひとつとして大いに期待されています。また 100 校・新 100 校プロ
ジェクト、こねっと・プランといった実践的な教育利用実験プロジェクトによる先進校の
優れた実践報告により利用校数が一気に拡大しました。現在、多くの学校が授業や特別活
動または「総合的な学習の時間」の中で実践例を参考に取り組みをはじめています。以下
はその具体的な実践例です。
(1) 学習情報の共有化による学習の深化・拡充
学習情報の共有化による学習の深化・拡充
「調べ学習」や「課題研究」の中で、それまでに学習した内容を電子メールや電子掲示
板で発信します。それに対する感想や意見、あるいは関連情報などが様々な人から寄せら
れ、互いに学習が深まっていきます。
(2) 総合学習への広がり
ある教科で学習した内容をホームページに掲載します。それに対して多くの人から感想
や意見が届き、それらをヒントに子供たち自身が新たな課題を発見し、さらに追求してい
く活動が展開されます。
(3) ヒューマンネットワークづくりへのきっかけ
平和学習の一環として子供たちの平和への祈りをホームページで発信します。国内のみ
ならず世界中から反響が届き、アメリカの平和学習プロジェクト推進者を学校に招待し、
交流した事例もあります。
(4) ホームページ上で作品発表
美術や音楽などの学習成果をホームページ上で発信し、感想や意見など作品に対して評
価をしてもらうことで、さらなる学習意欲の向上につながります。
(5) 世界から地域へ
子どもたちが暮らしている身近な地域についての学習情報を、ホームページ上で発表し
ます。様々な意見や感想、情報が寄せられ、知りたいことや調べたいことが増えます。結
果的に以前にもまして地域に目が向いていきます。
(6) 学校間交流・交流授業
学校間交流・交流授業・共同学習
・交流授業・共同学習
インターネットを介して複数の学校間を結び、CU-SeeMe などのTV会議システムやチ
ャットなどを利用して交流します。互いの地域情報の交換など、教科の学習内容に直接関
係することが多いですが、交流すること自体が授業の目的となる場合もあります。
(7) 酸性雨調査プロジェクト
100 校プロジェクトの共同企画。全国の参加校からその周辺の酸性雨状況を報告てもらい、
そのデータを公開することにより、環境教育の資料としての活用を図ります。
(8) ディベートの授業
複数校をチャットや CU-SeeMe でつなぎ、いくつかの設定テーマを元にディベートを行い
ます。
1
<演習 1>
コンピュータを起動し、ブラウザの[お気に入り]から[教育情報 URL]を開いて、登録
されている Web ページから教育利用の実践例を検索してみましょう。授業等で利用でき
る Web ページがあれば[お気に入り]に追加してみましょう。なお、その際は適当なフ
ォルダを作成して、その中に追加するようにしてください。フォルダを作成して[お気に
入り]に追加をする方法は、
「Web の閲覧」編に説明しています。
必要な情報を探し出す方法は、検索エンジンを使うのが一般
的ですが、一つの Web ページが見つかれば、そのサイトのリン
ク集から新たな Web ページを見つけることができます。たとえば
教育情報をメインに掲載している Web ページのリンク集は、や
はり教育情報扱っている Web ページにリンクを張っている可能
性が高いからです。同じ情報を扱っている Web ページを渡り歩
くのも、意外と早道かもしれませんね。
2
2 学習情報の収集
ここでは、
「総合的な学習の時間」等の“課題解決型学習”において、情報教育の目標を
どう達成するか具体的な指導場面を設定して演習をしてみます。
(1) 指導場面
ホームルームの時間で修学旅行の事前指導を行うことになりました。今回は、半日の自
由時間をどのように過ごすか、児童生徒がインターネットを使って目的地の情報を調べま
す。教師はこのホームルームの時間をどのように指導すればよいかを考えます。なお、修
学旅行の目的、日程等の事前指導は終えていることとします。
(2) 演習の内容・方法
演習の内容・方法
ア 実際にインターネットを使用して目的地の観光情報を調べる中で、指導者として何に留
意しながら指導すべきなのかを考えます。
イ 気が付いたことを以下の用紙に記入していきます。
本時の目標
前時までの学習
自由時間の行動計画について、インターネットを使って情報を収
集し、作成する。
修学旅行の目的や日程、現地のおおまかな情報をプリントで説
明。
指導上の留意点など
先生方の学校で実施されている修学旅行の行き
先で考えてみましょう。まずは先生方で検索して
みて、その中から問題点や注意しなければいけ
ないことをメモっていきましょう。思いつくままに挙
げていくのがいいかもしれませんよ。
3
3 電子メールによる情報収集
(1) 電子メールによる質問
インターネットで教師や生徒が検索したホームページからさらに詳しい情報が知りたい
場合は、ホームページの管理者に電子メールを送信して回答を得ることができます。
(2) メーリングリストへの参加
メーリングリストとは、電子メールを使って大勢の人とコミュニケーションのできるし
くみのことをいいます。メーリングリストは登録制で、主催者を務める管理人がおり、参
加するには管理人に入会希望のメールを出すか案内に記されている手順にしたがって入会
登録をします。基本的にメーリングリストへの入会は無料です。登録者以外の人がメーリ
ングリストにメールを出してもそのメールは配信されないしくみになっており、部外者か
らやみくもなメールは出せないようになっています。指定されたメーリングリストのメー
ルアドレスにメールを送信すると登録されている参加者全員のもとへメールが配信されま
す。特定の人と1対1でやり取りする電子メールと違う点は、登録されている複数の人た
ちと意見や情報交換が行えることにあります。
★ 参考 URL
・月刊 ML 紹介
http://mlnews.com/jp/
参加者
参加者
電子メール
電子メール
受信
受信
送信
[email protected]
メーリングリストの宛先
受信
受信
電子メール
電子メール
参加者
参加者
(3) メールマガジンの購読
メールマガジンとは、電子メールで届く新聞・雑誌のようなもので、情報やニュースを
「紙」ではなく、電子メールで届けてくれるシステムです。欲しい情報が掲載されている
メールマガジンに登録すると登録したメールアドレスに定期的に情報が届けられます。基
本的にメールマガジンの購読は無料です。
★ 参考 URL
・melma
http://www.melma.com/
・まぐまぐ
4
http://www.mag2.com/
4 収集データの再利用
授業や校務に利用できる Web ページ上の文字や写真、イラストなどのディジタルデータ
は、ワープロの文書に貼り付けて再利用ができます。
(1) フロッピーディスクに保存
利用したいデータをファイルとして保存します。ここではフロッピーディスクに保存し
ます。
①ブラウザを起動して「岡山
①ブラウザを起動して「岡山県情報教育
「岡山県情報教育
センター」のトップページを開きます。
②左図のイラストの上にマウスポインタ
を置き右クリックをするとポップアップ
ウィンドウがひらくので、[名前を付け
て画像を保存]をクリックします。
③[保存する場所]に「
[保存する場所]に「3.5 インチ FD」
FD」
を選択し、[ファイル名]を確認します。
特に指定しなければ元のファイル名がす
でに入っています。変更する必要があれ
ば適当なファイル名を入力し[
ば適当なファイル名を入力し[OK]ボタ
OK]ボタ
ンをクリックすれば保存完了です。
5
④ツールバーの[スタート]ボタンから
④ツールバーの[スタート]ボタンから[プログラム]
[スタート]ボタンから[プログラム]→
[プログラム]→[Microsoft Office 97 Pro]をクリッ
Pro]をクリッ
クして、ワープロソフト「
クして、ワープロソフト「Word 97」を起動します。
97」を起動します。
⑤メニューバーの[挿入]から
⑤メニューバーの[挿入]から[図]→
[挿入]から[図]→[ファイルから]をクリックします。
[図]→[ファイルから]をクリックします。
⑥先ほど「
⑥先ほど「3.5 インチ FD」に保存したファイルを選択してプレビュー画面で確認後
FD」に保存したファイルを選択してプレビュー画面で確認後[挿
」に保存したファイルを選択してプレビュー画面で確認後[挿
入]ボタンをクリックします。挿入後、自由に移動をさせたい場合は[位置を固定しな
入]ボタンをクリックします。挿入後、自由に移動をさせたい場合は[位置を固定しな
い]にチェックを入れます。
6
⑦ワード文書に貼り付けることができた。
この方法だと利用できそうなデ
ータを一箇所に保存しておい
て、後から利用できますね。
7
(2) コピー&ペーストを使う
利用したいデータをコピー&ペーストで、その都度ワープロに貼り付けます。
①ブラウザを起動して「岡山県情報教育
①ブラウザを起動して「岡山県情報教育
センター」のトップページを開きます。
②左図のイラストの上にマウスポインタ
を置き右クリックをするとポップアップ
ウィンドウがひらくので、
[コピー]をク
リックします。
③先ほど起動したワードに切り替
えて、メニューバーの[編集]から
えて、メニューバーの[編集]から
[貼り付け]をクリックします。こ
れで貼り付け完了です。
こちらの方が操作は簡単です
ね。ただ、いずれの場合も著
作権に十分配慮する必要が
あります。詳しくは「著作権」
のモジュールテキストを読ん
でください。
8
■ Microsoft,Windows,Windows NT,Office,Microsoft Outlook,Internet Explorer,MSN,は米国
Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
■ Netscape, Netscape Navigator, Netscape ONE, Netscape の N ロゴおよび操舵輪のロゴは、
米国およびその他の諸国の Netscape Communications Corporation 社の登録商標です。
■ その他、本書に掲載したプログラム名、システム名、CPU などは一般に各社の登録商標です。
本文中では、TM などのマークは明記していません。
■ 本文中では「Microsoft Internet Explorer」のことを「Internet Explorer 5.0」または「IE5.0」、
「Internet Explorer」と記述しています。
平成13年1月29日 初版発行
平成13年5月1日 改定
発行 岡山県情報教育センター
〒703-8288 岡山市赤坂本町3番15号
電話 (086)272-1405(総務課)
272-4608(研修課)
交通機関
市内電車 岡山駅前(東山行)乗車
東山(終点)下車,南へ徒歩7分
市内バス 岡山駅前(東山行)乗車
東高前下車,西へ徒歩2分
禁無断転載 ©2001 岡山県情報教育センター
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