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第24号PDF p.2~p.3

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第24号PDF p.2~p.3
公開講演会
「病院から在宅へ」~出前医療の現場から~
平成 27 年 9 月 5 日(土) 午後2時~4 時 30 分
アミュゼ柏クリスタルホール
講 師:諏訪中央病院 内科系診療部長・在宅診療部部長・医療安全管理部長 髙木宏明 医師
看護ステーション「いろは」所長 小林 美恵子 看護師
参加者:一般 153 人 会員 22 人
合計 175 人
講演会は、「在宅との出会いと体験談」「訪問看護の現場から」「病院から在宅へ」の 3 部構成で、髙木医師の
ギターの弾き語りを交え、笑いと涙を誘いながら、自分や家族の死をどう迎えるのか、改めて考えるきっか
けを貰いました。参加者の中には諏訪に移住したくなった方もおられたようです。
●講演会を終えて
ホスピスケアを広める会 代表 宮坂いち子
一年前に諏訪中央病院を当会の視察研修で訪問し、在宅の先生、緩和ケア病棟の先生方の患者さんに対す
る心優しい対応に感動し、 ぜひこの病院のご紹介をしたいと思ってきました。
その思いが実現し、参加者から、素晴らしい講演であったとのお話や感想を伺いました。
今後も皆様のご協力のもと、更なる住みよいまちづくりに当会が貢献できることを願っています。
●参加された方のご感想
・本日は誠に結構な講演を拝聴しました。
軽やかなトーンはミニ寄席的な気分、あの声量豊かな独唱はあたかもライブ?
長淵剛の♪NEVER CHANGE♪ ♪Mother♪ ♪鶴になった父ちゃん♪ ♪人間♪
これらの歌詞は帰宅して改めて通読しました。
こんな感動する歌詞を歌いながらの講演会、超素晴らしかったです、初めてです。
八十路の輩は、只々感嘆するのみのシンガードクターでした。
「医療は生活の一部だ」
「安心の提供が仕事だ」とは、けだし名言。
その後のQ&Aも軽やかに笑わらせながらのひとときでした。善き一日でした。
・昨日の講演会は予想以上の内容でした。
私は親の介護に一区切りついて、間もなく自分自身の切実な問題になろうとしています。
在宅で介護して貰い、自宅で死を迎える事は理想ですが、最初から諦めていました。
地域の現状がそれを許して呉れるとは到底思えませんが、努力すれば、可能性があるのかなと気持ち
が動きました。
●アンケート結果 (110 枚回収)
男性
女性
無記入
28 人
80 人
2人
介護中
介護経
験あり
介護
未経験
14 人
47 人
49 人
Q.あなたには
かかりつけ医はいますか?
無記入
1%
いる
65%
Q.不治の病になった時、あなたは
どこで過ごしたいですか?
どちらとも言
えない
34%
施設や
病院
22%
いない
34%
Q.家族が不治の病になった時どこで世話をしたいですか?
家で最後まで 50 人
施設や病院で 34 人
その他 20 人
2
無記入 6 人
家
44%
『在宅・ホスピスケア勉強会』~ただ、そばにいるだけでいい~
村松洋子
「ホスピスケアを広める会」では、緩和ケア・ホスピス
ケアの医療が地域で普及するための啓発活動として、
設立以来『公開講演会』を毎年開催して参りました。
今後、私たちは身近な人を自宅で介護し、看取る場面を
経験することになるでしょう。そこで、介護の覚悟と看
取りに向けて、寄り添う者の心得についてさらに
具体的に学ぶ機会を設けました。
場所:柏市民活動センター会議室
第1回
6/19(金)
時間:10:20~11:50
『なぜ、今、在宅・ホスピスケアが必要か?』
宮坂いち子代表
第2回
7/17(金)
『看取りのこころえ 体験者の話を聞いてみよう』
長尾克子
第3回
8/8(金)
15:20~
16:50
村松洋子
岡田茂子
「柏の訪問診療医師・看護師の話を聞いてみよう」
在宅緩和ケアのぞみの花クリニック
院長 古賀友之氏
看護師 大竹 都氏
第4回
9/18(金)
『家族を介護している方の話を聞いてみよう』 当会会員
第5回
10/30(金)
『看護・介護の専門家と共に語り合おう』
居宅介護支援・訪問看護・通所介護和気あいあい
NPO法人G.Hネットワーク
理事長 吉田 勇氏
在宅介護・看取りの経験者
七尾ひろ子氏
第6回
11/20(金)
『療養の不安を語ってみよう』
がん患者
A.I.氏
<勉強会の内容から>
訪問診療医の古賀先生のお話ですと在宅緩和ケアは、本人・ご家族に病状変化を説明し、どの様な過ご
し方をしたいか意思確認し、継続して本人・家族を援助していくのが主な役目です。そして、家族には
病気の特徴と患者さんへの接し方をアドバイスします。そして、本人の意思を家族に伝える橋渡しをし
ます。
在宅で家族を看取った経験者のお話から、意識が明瞭なうちに本人の意思を確認していたし、介護者も
介護の現場で指導してきた立場で覚悟をしていたのに、家族の命が自分に掛っているという重圧で、か
かりつけ医にこのままでは…と言われた時に救急車を!と一瞬心がぐらついた。その時、傍に居てくれ
た訪問看護師に「家で看取ると覚悟していたのでしょ!」と背中を押され、自宅で看取ることが出来た。
不治の病を告知された患者さんのお話から学んだこと。前向きに苦難を乗り越えられたのは、
・インターネットなどで情報を得ていたことで不安が減少された。
・友人の存在で救われたことは、普通に接してくれたこと、いつでも相談してネと言ってくれたこと。
・家族に不安を語ったところ、
「一緒に頑張ろう!新しい薬が出てくるかもしれないから。
」と子どもに
言われたこと。
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