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源流管理と燃料化の環境技術

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源流管理と燃料化の環境技術
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環吉君システムの全体フロー
エコストア
排水・臭気の改善と高濃度油脂の回収
新エネルギー供給
SC商業施設・フード店舗
燃料ユーザー
ティービーエム
3R(リデュース・リユース・リサイクル)の
なかでもリデュース(減量化)は一番の基
本。
環吉君システムはグリストラップの産業
廃棄物を限りなくゼロに近づける
油脂高濃度の排水負荷低減
一般に行われているバキューム方式の
離回収する技術」
と「多水分の油脂を再
管理では、コスト的側面からこの課題
生燃料化する技術」
。具体的には、グリ
経済産業省の新連 携認定事 業(連 携
解決は困難であり、大量の産業廃棄物
ストラップに阻集された高濃度油脂を小
先:中越クリーンサービス)
となり、同省
を排出するという問題もある。
型油分回収装置「環吉君」
で多頻度に分
からの補助金を得て、再燃料化の技術
離回収するとともに、油回収器
「エコ環」
開発と仕組みづくりに取り組んだ。ジ
を厨房に設置しラーメンスープ等に含ま
ェイアール東日本都市開発は、平成 21
れる高濃度油脂をシンクに流す前に分
年3月、運営する大型ショッピングセン
離回収する。厨房時点で排水の油脂類
ター「シャポー船橋」に「環吉君システ
ル率のアップに大きく貢献できる可能
を徹底的に分離回収する、源流管理方
ム」を採用し、年間24トンの廃棄物削
性が高く、食品関連事業者が食品リサ
式の排水浄化システムとなっている。
減と76%のCO₂ 削減、排水改善を実
イクル法への新対策として検討する価
現した。
値も大きい。
回収した動植物油脂は、
「エナG」と
名付けた技術により、灯油・A 重油代替
再生 燃料を使 用する高齢 者向け医
燃料である再生燃料に精製される。
「以
療施設を運営する永寿会(東京都八王
前から廃食油を回収し燃料化する技術
600
法対応の強化
食品リサイクル法への対応強化
400
200
0
6/17 6/22 6/25 11/10 6/29 11/14 6/27 10/4 11/22 12/19 1/23
2007年
2004年
2005年 2006年
環吉君システムによる再生燃料リサイクルは、食品リサイ
クル率にカウント可能
肥料・飼料化だけでは厳しいリサイクル率向上に役立つ
ビル衛生検査等への対応力向上
など自治体からも期待されている。
動物油脂燃料を液体化する技術も
動物油脂を含む再生燃料は、粘度が
をコアとした低コストの水処理ソリュー
ションの提供と、施設全体の水に関す
る総合管理サービスの準備も整った」
と佐原氏は語る。
都や武蔵野市から期待される効果
同社は、従来型のシステムとは一線
因となっている。TBMは再生燃料化す
を画す技術を組み合わせた水処理ソリ
子市)では、化石燃料の使用量を年間
ところで、街を構成する代表格は商
る技術の中で、この燃料を常時液体化
ューションを提供するが、その技術は
はあったが、排水から分離回収した多
10,000ℓ以上削減し、燃料費50%以
業施設であるが、排水の汚染源をもと
しておく設備も開発している。ボイラメー
理に適っており、今後の展開に期待し
水分の動物油脂や植物油を燃料 化で
上のコストダウンを実現した。
から断つ“源流管理方式”の環吉君シ
カーとの連携を通して、動物油脂を大量
たい。
もともと、従来のバキューム方式で
ステムを各施設で採用すれば、街全体
に排出する食品製造工場から本技術を
は、大量の産業廃棄物が発生していた
の排水負荷低減とビルピットで悪臭(硫
用いて、工場内のリサイクルシステムを構
ことを考慮すると、環吉 君システムで
化水素)の生成要因となる油脂を減ら
築したいという相談もきている。
は、これまで分離回収できなかった油
す効果が大きい。この効果は、都市課
「環吉君システムの個々の技術利用
脂のリサイクルが可能なため、リサイク
題の改善を目指す東京都や武蔵野市
の要望が増えている。環吉君システム
代表取締役社長の佐原邦宏氏は語る。
食リ法に対応 新対策として注目
2011.8
環吉君導入
高く固体化しやすいことが扱いづらい要
きたのは当社が初めてである」と同社
小型油分回収装置「環吉君」と TBM の佐原社長
800
CO₂ 排出量の削減
排水管・ビルピット・除害設備
等の健全維持
自治体の排水検査対応力向上
─ グリストラップが常に清潔に
グリストラップ清掃作業負荷の軽減
グリストラップからの悪臭解消
飲食店街の排水の濃度変化データ
ノルマヘキサン抽出物質濃度 (mg/ℓ)
1000
となる技術は
「厨房排水から油脂類を分
0㎏
厨房内の衛生向上
環吉君による GT 管理の導入直後から
排水負荷が大幅に改善される
悪臭のトラブルが頻発している。現状
2400㎏
化石燃料&CO 2削減
導入テナントのメリット
廃棄物の減量化
厨房排水から回収した油脂類から精製した
再生燃料
再生燃料の活用
サイクルシステムをリンクさせた。ベース
搬
排水管や下水道管に流出し、詰まりや
運
く適正な排水浄化システムに、新たなリ
再生燃料の製造
の遵守は難しく、油脂類を含む排水が
搬
同サービスはコンプライアンスに基づ
TBM 専門スタッフ
大型商業施設のメリット
排水浄化とリサイクルをリンク
の維持管理規格を明示しているが、そ
運
れている。国土交通省はグリストラップ
バイオマス回収
トラップ(阻集器)
の設置が義務付けら
阻集油回収
ーエム
(TBM)
の「環吉君システム」
だ。
油回収缶
含む排水を浄化する装置として、グリス
多頻度洗浄
これらの問題を解決するのがティービ
日常回収
レストラン等の厨房では、油脂類を
毎週1回、専門
スタッフが 環
吉 君でグリス
トラップ を 完
全洗浄
グリストラップ
リサイクルの推進など様々な側面を持ち、商業施設や都市の課題解決に貢献する事業として注目されている。
シンクに 流さ
ず、専 用 容 器
(エコ環 )に溜
めたスープか
ら含 有油 脂の
み回収
エ コ 環
サービスを通じて、排水に含まれる油脂類を回収し再生燃料化する事業を展開する。排水の浄化、廃棄物の削減、
排水含有油脂
環境ベンチャーのティービーエム(東京都小平市)は、多様な飲食店が集積するレストラン街等の厨房排水の浄化
スープ含有油脂
源流管理と燃料化の環境技術
店舗従業員
▲
大特集
環吉君システムは、平成19 年 6月に
●
お問い合わせ
株式会社 ティービーエム
東京都小平市小川町2丁目1247番
☎ 042-347-9671
http://kankichikun.com
2011.8
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