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ヒヤリング調査結果一覧表(PDF形式)

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ヒヤリング調査結果一覧表(PDF形式)
《「情報技術革新と勤労者生活研究委員会」ヒヤリング訪問結果一覧表》
製造業
A社
会社概要
電器等の製造業
社員数:約 15,000 名程度
会社のIT導入・IT活用の位置付け
1961 年から情報システム
(PCS)の構築に取り組み、
1965 年にはコンピューター
を導入した。1971 年には営
業オンラインがスタートし、
1995 年からグループウェア
の導入がスタートしている。
ねらいは、「無駄・無意味な
業務の排除」「重複した仕
事の削除」「最も効率のよい
方法の追求」。
卸売業
B社
自動車の製造・販売業
社員数:約 66,000 名程度
1970 年代に社内規模で技
術・設計を中 心にコンピュー
C社
1985 年から医薬品の受発
注業務をITで行う方式を取り
ている医薬品が 15,000 種類、
今日にかけてはグローバル 時々取り扱うものも含めると合
化に対応。その間漸次的に
D社
百貨店
医薬品の卸売業
社員数:(社員)2,070 名、
社員数:約 6,000 名
(パート) 796 名、
2000 年 4 月にX社とY社が
(契約社員)128 名
合併して現在の会社が誕生し
た。
ター導入。1980 年代はB社グ 入れている。常時在庫を持っ
ループ規模,1990 年代から
小売業
計で 10 万種類になる。これだ
生産現場から事務部門にも けの種類の医薬品を間違える
浸透してきている。
ことなく、病院や医院、薬局に
最近の変化はデジタルモック
届けるにはコンピューター化が
アップによって、実際にもモノ 不可欠である。営業部門で積
を作らずにコンピューターの 極的にITを導入してきた。
中でモノをつくるようになっ
1970 年代後半より、都市
百貨店を中心に普及を始
めた百貨店のPOSシステム
は、それまでのメカ式レジス
ターや、ECR(Electronic
Cash Register)替わって登
場した。D社では、現在、紳
士・婦人用品などの衣料品
に特化した衣料品品型PO
S、食品部門に特化した食
品部門型POSを配置して
いる。
た。
本
社
IT活用の現状
①全社基幹システム:オーダ
ー・エントリーシステム、ロ
ジステックシステム、経理
システム、人事システム
など
②分社・事業部基幹システ
ム:提案営業支援システ
ム、見積もりシステム、積
算システム、生産管理シ
ステムなど
③非定型的業務:(グルー
プウエア、またはWWW)
電子電話帳、技術情報、
全 社 掲 示 板 、公報・訃
報・連絡等様々な情報が
イントラネットに載ってい
る。
④事務職では一人1台
①70 年代からラインの自動
化、80 年代はロボット化。
②やっていることの内容は変
①2年に1回、薬価改定がある ①部門長にパソコン1台、各
が、コンピューターが入った
事務所に2台のパソコン
ことによって、作業が楽にな ②個人で自分のパソコンを職
った。コンピューターを使う
へ,カンバンがeカンバン
前は、電卓をたたいて改訂
へ,日本語が英語,フラン
表を作り、見積もりを出して
③バイヤ−も大半が電話とF
ス語,中国語に――という
いた。薬価改定のある年
AXで受発注(海外関係は
変化。「IT 化」は量的な変
は、年度末の売上情報の提
Eメ−ルを利用)
化であり,質の変化はほと
出と月末の売掛金回収に加
(卸は小規模のため、商品
んどない。
え、新しい薬価での見積作
によってはバ−コ−ドが付
成も同時に行わなければな
いていない商品もある)
場に持ってきている者が
多い
ス化が中心課題。70 ∼80
らなかった。この見積作成 ④売場の利益を上げるのが
年代から今日まで続いて
時間が大幅に短縮されたこ
先で、IT化(ネットワ−ク
いる。
とは大きかった。
化)しても業務の効率化は
④取引先との関係では、50
②今までは電話発注をしてお
進むが、売上げに直接的
人規模の会社ではパソコ
り、発注後の事務処理はオ
に結びつくことができるか
ンが数台であり、B社側で
ペレーターに任せておけば
が疑問(投資対費用効果
取引先に合わせている。
よかったが、今は在庫の確
の問題 ;社内LANを引く
電子取引は全 体の2割。B
認から発注まですべて担当
のにも店を閉店しなくては
社から情報を流した際に
しなければならない。
無理)
迅速に反応してくれる取引
先がいればよいので,IT
化しなければどうしても駄
目だということはない。必
要なのはスピード感。
E社
総合小売業GMS
社員数:(正社員)17,000
名、
(パート)41,000 名
1997 年から「情報統合活
用プロジェクト」を展開中。
情報処理サービス業(ソフトウェア)
F社
運送業
社員数:約4万人
物流アウトソーシングへのニ
ーズの高まり。従来の物流委
G社
情報処理サービス業(ソフトウエア)
社員数:4,849 名
E- ビジネスの会社であるため、I
Tに関係しないものはほとんどな
ねらいとして、人員削減は 託から、物流全般のプランニ い。
意図していないが、作業能 ング、資材、製品の調達・在庫
率上昇、意思決定迅速化、 管理を含む調達物流・販売物
社内目的では,コミュニケーショ
ンの円滑化・高速化に利用してい
情報共有、リードタイム縮小 流をトータルに委託するサード る。また、IT自体が事業活動である
の効果を期待。
パーティ・ロジステックス(3PL) ため、取引先・プロジェクトのビジネ
正規従業員1人につき、
1社内メール・アドレスを交
付し、1売場につき1端末
を設置。
が物流業界の新しいキーワー
ス・パートナーとの連携もメール利
ド。メーカー間、メーカーと流
用はもちろん、ネットワーク上で仕
通会社など取引企業間を情報
事をしている。
技術で結び、SCMなどで業
務の効率化をはかる動きが活
発。
わらない。3色から 30 色
③事務部門ではペーパーレ
運輸業
①商品計画と現場業務の ①荷主との最適物流共同構
実行の分離と効率化: 築:工場で生産計画をたて
商品部での商品開発や
るとき、倉庫からの出庫状
ライフサイクル管理の面
況から売れ筋情報を把握
での商品管理が主役。
し、部品・原材料を購入す
店舗現場では在庫管
る(SCM)が、F社はそれを
理・予算管理・顧客対応
代行して購入・保管・配送も
などの店舗オペレーショ
行う。これは主として海外で
ンを追求。とくに「単品
伸びている事業分野。国内
在庫制度の維持管
では、流通加工を含めた当
理」、「接客」に重点を。
社営業倉庫で在庫管理、
②連絡業務における電子
出荷オーダー対応、配送を
メール、電 子 掲 示 板 の
行っている(3PL)。
利用、ペーパーレス化 ②イントラネットは5年前に社
が進展しており、業務で
内接続完了。これを Web と
のインターネットの利用
して展開するとともに、取引
は進んでいる。むしろ、
先との専用回線による EDI
デイリーな情報は、ネッ
とも統合し、ユーザーとデー
トワーク上に置いてあ
タのやり取りができるように
り、これを利用しないと
した。データベースとして情
業務が難しくなってい
報が蓄積され、ロジスティッ
る。
クスに全面的に利用できる
ようになった。
③国際物流部門における基幹
情報システムの構築
①ネットワークの導入状況は 100%。
ただ、電子メールの活用でも会議
の目に見えた減少はない。また、た
とえば、社内のコミュニケーションを
とるために事業部長が活動日誌を
Website に掲載している。そのサイト
では離れた部署での他の社員の活
動もわかる、中途採用社員の紹介
など、社内での情報交換の場ともな
り、アクセスも非常に多い。
②採用は新卒・中途採用ともすべ
てインターネット経由
社
IT教育
本
製造業
卸売業
A社
B社
以前のコンピューターの
5年ほど前までは社員にコ
仕組みはコマンドを覚えな ンピューターの周知教育を行
いと使えなかったが、WE ったが,最近では一切行って
Bは、特別な知識が不要 いない。
なため、入門講座のような
ものは特に設けなかった。
それによって従業員の間
に不都合は生じていな
い。
C社
D社
取り立てて教育はしていな
い。1997 年に導入されたパソ
コン教育については、各部門
の代表者を集めて集合教育を
行った。そこで教育を受けた
人が、部門に帰って操作方法
を仲間に教えた。単純な受発
注業務ならば、2∼3時間も使
えばわかる。
コンピューターを使えない
社員をどうIT教育するかが課
題。コンピューターを使えなく
とも仕事に差し障りはない
が、管理職になるとコンピュ
ーターを使った部下の仕事
内容が理解できなくなる。
事業場
概 要
台所機器の製造
顧客の要望の具体的な作
小売業
センター
スポーツ用品・シーズマート
合計3カ所
部(バイヤー)
(本社に記載したものと同じ)
(本社に記載したものと同じ)
た作図の生産指示までIT
IT活用の現状
化されている。
生産指示のデータは自動
的に製造データに変換さ
を確保している。工場は基
細かな連絡業務における
電子メール利用、報告業
組み立ての工程についての
み手作業で行っている。
ン
グ
事
場
IT導入による現場作業の変化
業
①受注情報を素早く、正
確に製造部門に伝え
る:受注情報に基づい
て起こす図面は、工務
店、住宅メーカー、集合
住宅メーカーなど顧客
によって違っており、以
前は、受注情報に基づ
いて、人間が変換作業
をしていたが、現 在 で
は、受注情報に基づい
て、自動的に顧客別に
図面が作成できるように
なった。
②リードタイム、在庫日数
の圧縮:中級品に関す
るリードタイム:
20 日→7
日、在庫日数:90 日→5
日
商品情報や棚割情報に
ついては画像情報も添付
した形で、電子メールや電
子掲示板等で本部から各
店舗の売場担当者に連
絡、普及させる。
商品部の定例説明会、
地区の店長、主任会議な
どの会議は同様にあるが、
れ、その製造データで部材
本的に無人化しているが、
ヤ
リ
E社
F社
基本的なコンピューター・
リテラシーについて、35 歳
以前については、学校にお
いて修得している者が多い
ので、特に研修は行ってい
ない。以前は企業でのパソ
コン研修を行っていたが、
今は行っていない。研修を
受けたい者は外部の機関
での講習を自費で利用して
いる。
支店とその中の営業所、物流 リビング美術部(バイヤー)、 中堅店舗Z店
海運事業部
図、見積書の作成、決定し
ヒ
運輸業
①物流センターでの仕分け: ①リビング美術部:Eメール
の活用により、伝票を処
常時在庫 15,000 種類、取
理する時間が少なくなっ
り扱い種類全体では 10 万
た 等 、業 務 が 効 率 化 さ
にもなるので、注文のあっ
れ、セ−ルスマネジャー
た医薬品を各営業所に仕
やバイヤ−などが直接売
分けするとき、コンピュータ
場に立つことができるよう
ーを活用して、正確な配
になった。仕事の引継が
送業務を行っている。ただ
楽になった。
し、適正在庫量に保つに ②スポーツ用品・シーズマ
は、コンピューターだけに
ート部:J
ANコードを取り
頼っていたのではダメで、
付ける以前は、通常、売
状況を見ながらの調整が
れた水着の値札をちぎ
り、自分達でコンピュータ
必要である。このような 調
ーに入力して、データを
整ができるようになるに
管理して いたため、最盛
は、相当な経験を必要と
期には、丸一日かかって
する。人によって習熟期
もデータ入力が終わらな
間は異なるが、営業経験
い状況になっていたが、
者でも5∼6年くらいしな
導入後は、業務が効率
いと数字を見て異常を見
化され、バイヤ−などが
極められるようにはならな
直接売場に立つ時間が
いだろう。
多くとれるようになった。
情報処理サービス業(ソフトウェア)
G社
基本となる集合教育は、情報処
理二種(基本+α)程度。プラットフ
ォーム部隊にはネットワーク系の教
育をする。シスコ、オラクルなどベン
ダー系資格は社員の4分の1以上
が取得。
技術革新激しく、「旬」の期間短
い(スキルアップは大変)
eソリューション技術本部
オンラインで入出庫を一元 (本社に記載したものと同じ)
的に管理。
倉庫での作業もハンディ端
末により指示を電子化。バー
コードによるラベリングで管
理。
顧客も、バーコード入力され
た時点で入荷情報をどこから
でも確認でき、通関業務に移
っていける。
新システムにはトレーラーへ
の仮想ローディングプラン機
能も盛り込まれている。
通信衛星を利用したコンテ
ナ・トレーラー運行管理。
務におけるパソコン利用は
進んでいる。
① 店 舗 な ど で の 現 場 で ①ITシステム導入により、紙と ①ネット時代になってからの必要な
は、報告書作成のため
人手を節約し、顧客の変化
スキルは 90 年代からのトレンドの
の、ワープロ、表計算ソ
スピードに対応できるように
延長線上にあって、すぐに変わ
フトの利用能力、電子メ
変わってきている。
ってしまうものではないが、たえ
ールやイントラネットで
ず新知識・技術を吸収していくこ
のウェブの利用能力が ②従業員数は長期的には低
減トレンド。それに伴い、地
とは必要。「より早く、より安く、よ
必要。
方支店が統合され、職制を
り良いものを」というユーザーニ
整理し、職場のフラット化。
ーズも厳しくなった。コストとスピ
③1999 年に目標管理制度お
ード対応のため、ビジネス・パー
よび職能資格制度を導入し
トナー(BP)の活用が多くなって
た。仕事の成果に対する評
いる。汎用機時代は、専用ソフト
価が明確となり、従 業 員 の
を作りこんでいたが、今のシステ
モ チ ベ ー シ ョン 向 上 に 貢
ム構築では米国ソフトをいかに導
献。
入するかということになっている。
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