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アンヒトール 20BS
ベタイン型両性界面活性剤 アンヒトール 20BS (AMPHITOL 20BS) 「アンヒトール20BS」は、すぐれた起泡力を有するシャンプーに好適な両性界面活性剤であり、皮ふに対 する刺激が穏和で、また、他の陰イオン性界面活性剤との相溶性がよく、しかも低温で安定ですから、シャン プー配合用界面活性剤として特にすぐれています。 ■公定書 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(医薬部外品原料規格 2006 成分コード:500549) ■化学構造式 CH3 + - C12H25-N -CH2COO CH3 ■一般性状 外 ■荷 観 淡黄色透明液体 色(APHA) 80 以下 pH(5%) 5.5~8.0 有効分(%) 28.5~33.5 姿 17kg 入り缶 200kg 入りドラム 1 ■特 長 1.相溶性 「アンヒトール20BS」は、他の陰イオン性界面活性剤との非常にすぐれた相溶性を有しています。図 1~4に種々の陰イオン性界面活性剤および水との相溶性を示します。 図1 エマール2Fペースト系 図2 エマールTD系 水 水 透明に溶解する領域 白濁または分離する領域 アンヒトール 20BS 図3 エマール 2Fペースト エマール20T系 図4 エマール20C系 水 水 アンヒトール 20BS エマール TD アンヒトール 20BS アンヒトール 20BS エマール 20T 2 エマール 20C 2.低温安定性 図-5は、「アンヒトール20BS」とエ 図-5 三成分系での低温安定性 マール20C、エマール2Fペースト配合系 アンヒトール20BS (有効分換算) での低温における安定領域を示しています。 〔配 合〕 全有効成分量: 15% 水 85% 分 : 透明領域 白濁または固形分を析出する領域 エマール20C (有効分換算) 3.起泡力 図-6は、「アンヒトール20BS」を配合 したシャンプーの起泡力を示しています。 エマール2Fペースト (有効分換算) 図-6 三成分系での起泡力 アンヒトール20BS (有効分換算) 「アンヒトール20BS」を 10%以上配合 した系では、非常にすぐれた起泡力を有します。 市販のシャンプーより起泡力 の大きい領域 市販のシャンプーより起泡力 の小さい領域 エマール20C (有効分換算) 4.脱脂力 エマール2Fペースト (有効分換算) 図-7は、「アンヒトール20BS」と「エマール20C」の二成分系での脱脂力を示しています。 脱 脂 力 100 ○ 80 ○ ○ ○ 60 ○ 40 (%) 20 0 0 100 20 80 40 60 60 40 80 20 100 アンヒトール 20BS 0 エマール 20C 界面活性剤の配合比率(%) 3 5.粘 度 図-8に「アンヒトール20BS」/「エマール20C」配合系の粘度を示します。図にみられる ように「アンヒトール20BS」/「エマール20C」の配合比が、4/6~3/7の領域で最大粘 度を示します。 図-8 「アンヒトール20BS」/「エマール20C」配合系の粘度 10,000 粘 1,000 度 (mPa・s) 100 10 0 15 2 13 4 11 6 9 8 7 10 5 12 3 14 1 アンヒトール 20BS エマール 20C 「アンヒトール20BS」/「エマール20C」の配合量(%) 〔配合系〕全有効成分量: 15% 分 : 85% 〔粘度測定〕粘 度 計 : B型、25℃ 水 4 ■応用例 「アンヒトール20BS」は、起泡力にすぐれ、刺激が少なく、また陰イオン性界面活性剤との相溶性は 良く、さらに低温でも安定なことから、透明液体シャンプー基材をはじめ各種化粧品用起泡剤として、き わめて有効です。 〔処方例〕 ○液体透明シャンプー ○パールシャンプー アンヒトール 20BS 30 アンヒトール 20BS 10 エマール 20C 20 エマール 20C 56 アミノーン C-20S 2 エマノーン 3201MH 3 化粧品用濃グリセリン 7 エマノーン 3115 1 尿素 4 エタノール 1 香料・色素・その他 適量 41 水 香料・色素・その他 適量 25 水 ○メントール入りシャンプー ○ベビーシャンプー アンヒトール 20BS 10 アンヒトール 20BS 14 エマール 20C 42 エマール 20C 40 エマール 2F ペースト 5 香料・色素・その他 プロピレングリコール 5 水 l-メントール 適量 0.5 香料・色素・その他 適量 水 37.5 注〕エマール 20C・・・・・・・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム エマール 2F ペースト・・・・ラウリル硫酸ナトリウム エマノーン 3201MH ・・・・ジステアリン酸エチレングリコール エマノーン 3115 ・・・・・・ポリエチレングリコールモノステアレート アミノーン C-02S・・・・・・ヤシ酸ジエタノールアミド 5 46 ここに掲載された事項は、細心の注意を払って行わ れた実験事実に基づくものでありますが、実際の現 場結果を確実に保証するものではありません。 花王株式会社 ケミカル事業ユニット 東京 〒131-8501 東京都墨田区文花 2-1-3 TEL:03-5630-7644 大阪 〒550-0012 大阪市西区立売堀 1-4-1 TEL:06-6533-7430 2010/10 035-006 URL=http://chemical.kao.com/jp/ [email protected] 6