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イギリス文学探訪3 London 本日の問題 Charles Dickens

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イギリス文学探訪3 London 本日の問題 Charles Dickens
2013/7/6
London
イギリス文学探訪3
ロンドン2
次の構成で書くこと。
そうでない場合は評価しません。
本日の問題
• 1800年代のロンドンは、孤児にとってどのよ
うな都会であったのかを書きなさい。
• Charles Dickensの描いたロンドンの貧民街
に生きる孤児の物語と当時の社会背景を結
びつけて説明しなさい。
Charles Dickens
• 第一段落目一行目に自分の意見を表明し、
その意見をサポートする論理の流れを簡単
に説明する。
• 第二段落以降、トピックを一行目に配し、それ
以降トピックを論証する。
• 最終段落では、第一段落の内容を、多少異
なる表現を使い、繰り返す。
ディケンズ Charles Dickens 1812
~70
•
イギリスの小説家で、文学史上とくに人気
の高い作家のひとり。その膨大な作品の中で、
ユーモア、ペーソス、皮肉のきいた巧みな語
り口によって、するどい観察にもとづく辛辣(し
んらつ)な社会批判をやってのけた。
1
2013/7/6
His Bio and Works
•
ポーツマスに生まれ、幼少期のほとんどをロンドンと
ケント州チャタムですごし、どちらの土地も彼の小説
にたびたび登場する。9歳から学校にかよいはじめ
たが、1824年、人好きはするがそそっかしい下級役
人だった父親が負債のために投獄され、学業を中
断した。以来、父が釈放されるまでの数カ月間、少
年ディケンズは生計をたてるために靴墨工場での労
働を余儀なくされた。そのときの屈辱感と諦念に終
生つきまとわれ、彼はこの経験にわずかネ改変をく
わえて、小説「デービッド・コパーフィールド」(1849~
50)につづっている。
Oliver Twist CHAPTER I
•
TREATS OF THE PLACE WHERE OLIVER TWIST WAS BORN AND OF
THE CIRCUMSTANCES ATTENDING HIS BIRTH
•
Among other public buildings in a certain town, which for many
reasons it will be prudent to refrain from mentioning, and to which I
will assign no fictitious name, there is one anciently common to most
towns, great or small: to wit, a workhouse; and in this workhouse
was born; on a day and date which I need not trouble myself to
repeat, inasmuch as it can be of no possible consequence to the
reader, in this stage of the business at all events; the item of
mortality whose name is prefixed to the head of this chapter. For a
long time after it was ushered into this world of sorrow and trouble,
by the parish surgeon, it remained a matter of considerable doubt
whether the child would survive to bear any name at all; in which
case it is somewhat more than probable that these memoirs would
never have appeared; or, if they had, that being comprised within a
couple of pages, they would have possessed the inestimable merit
of being the most concise and faithful specimen of biography, extant
in the literature of any age or country.
Oliver Twist (1837~39)
•
主人公の少年は孤児としてそだち、いじめ
られたり盗賊の手先につかわれるなど苛酷な
運命にもてあそばれるが、純真で善良な性質
をうしなわず、人々の愛情によって幸運にめ
ぐまれる人物。オリバー・トウィストという名か
らまず連想されるのは、かわいそうな孤児と
いうイメージである。ディケンズは、この孤児
をとおして、19世紀の初め、産業革命期の悲
惨な下層階級の子供たちの姿を感動的にえ
がいている。
•
Although I am not disposed to maintain that the being born in a
workhouse, is in itself the most fortunate and enviable circumstance
that can possibly befall a human being, I do mean to say that in this
particular instance, it was the best thing for Oliver Twist that could
by possibility have occurred. The fact is, that there was considerable
difficulty in inducing Oliver to take upon himself the office of
respiration,--a troublesome practice, but one which custom has
rendered necessary to our easy existence; and for some time he lay
gasping on a little flock mattress, rather unequally poised between
this world and the next: the balance being decidedly in favour of the
latter. Now, if, during this brief period, Oliver had been surrounded
by careful grandmothers, anxious aunts, experienced nurses, and
doctors of profound wisdom, he would most inevitably and
indubitably have been killed in no time. There being nobody by,
however, but a pauper old woman, who was rendered rather misty
by an unwonted allowance of beer; and a parish surgeon who did
such matters by contract; Oliver and Nature fought out the point
between them. The result was, that, after a few struggles, Oliver
breathed, sneezed, and proceeded to advertise to the inmates of the
workhouse the fact of a new burden having been imposed upon the
parish, by setting up as loud a cry as could reasonably have been
expected from a male infant who had not been possessed of that
very useful appendage, a voice, for a much longer space of time
than three minutes and a quarter.
〈こども〉の位置
• 中世から後期ルネサンス(13世紀末~15世
紀末)まで
「こども」とはなにか
– 未開地のようなもの
– 人間的な状態にいない
• 1780年代から
– 子供用の安価な書籍の出版
– こどもと女性が社会意識の全面に出てくる
2
2013/7/6
救貧院と子どもの生活
Workhouse
• 16世紀までのイギリスの子ども
– 幼い頃より徒弟制度、年季奉公生活を送る
• 1601年、救貧法制定
– 貧富の差が増大=>貧民収容施設を作り、就職
斡旋
• 18世紀
– 貧民収容施設はゴミ(貧困者、犯罪者、老人、孤
児など)捨て場となった
子どもの労働
Child Labor
• 18世紀末までに
– 大規模製造業の発展、産業労働者として搾取さ
れる
• 10歳以下の子ども
– 危険で劣悪な条件下、繊維工場、炭坑で16時間
労働
• (労働条件は20世紀まで徐々に改善された)
悲惨な19世紀
•
•
•
•
19世紀前半
30-40歳以上は失職しゴミ捨て場行き
体力があり安上がりな子ども、若者を使う
1871年の平均寿命、26.4歳
Middle Classの勃興
• 工場経営者などが中産階級となり発言力を
強める
• 選挙法改正法(Reform Bill)1832により、議
会での力を持つようになる。
• 貴族、地主階級へ対抗し、「立派さ
respectability」を身につけようとした
3
2013/7/6
19世紀、Novel(小説)の流行
Realismの手法と制約
• 技術革新により、印刷物が安価になり、鉄道
網の発達のために、素早く手にはいるように
なる。
• 平易な言葉で書かれた小説は、中産階級の
人にたやすく理解出来た
• 1830年から1900年の間に、4万作品が製
造された
• 「ありきたりの事柄を忠実に描写すること」が目的
• 観察したことを偏見なく客観的に書きとめている
• 貧しい労働者の窮状、中産階級の偽善等の社会問
題を取り上げる
• 3巻本で、貸本屋を通じて、雑誌の連載を通じて読
まれた
• 大量の語数を必要としたので、本筋とは無縁の脱線
した話を挿入させたり、クライマックスやサスペンス
的要素を無理に入れて、次の巻を買わせようとした
• 物語の有機的統一を保つため作家は苦労する
リアリズム小説の欠点
Oliver Twist (1837~39)
• きまったかたちがあるわけではない人生を忠
実にえがくことに気をとられるあまり、写実主
義者は性格描写を偏重してプロットを軽視
• 中産階級の暮らしや偏見をえがくのに夢中に
なって、スケールの大きな問題をさける傾向
がある。
Oliver Twist
•
主人公の少年は孤児としてそだち、いじめ
られたり盗賊の手先につかわれるなど苛酷な
運命にもてあそばれるが、純真で善良な性質
をうしなわず、人々の愛情によって幸運にめ
ぐまれる人物。オリバー・トウィストという名か
らまず連想されるのは、かわいそうな孤児と
いうイメージである。ディケンズは、この孤児
をとおして、19世紀の初め、産業革命期の悲
惨な下層階級の子供たちの姿を感動的にえ
がいている。
Oliver !
http://www.youtube.com/watch?v=UdqrGJybsCQ&feature=related
4
2013/7/6
Agricultural Revolution 農業革命
教科書 p. 93-7
• イギリスにおける16世紀および18世紀後半
から19世紀前半のenclosure (囲い込み)の
時期
• 第1次農業革命
• 羊毛生産の向上をねらったジェントリー層に
より耕作地が大規模牧羊地とされ、農民が追
放された
• 土地所有形態が変化し、伝統的な農村共同
体の解体をみた
• 第2次農業革命
• この時期、富裕な地主は土地の囲い込みに
よって所領を拡大し、新技術を導入すること
で土地の生産性を高め、資本制農業を確立
しようとした。
• 飼料作物を栽培して家畜を増産することで、
それまでの三圃制では休閑地としていた土地
を有効利用することに成功したノーフォーク農
法は、その一例である。
工場労働者の誕生
Industrial Revolution 産業革命
• 労働者となったのは土地をおわれた農民
• 彼らは都市にながれて工場労働者となること
で産業革命をささえることにもなった。
• 世界ではじめて産業革命を経験したのは18世紀末
のイギリス
• きっかけとなったのは森林資源の乱用によってお
こった薪炭不足
• この深刻なエネルギー危機をイギリスは石炭への
代替によって切りぬけた。
• これ以降、ワットの蒸気機関などの発明やさまざま
な技術革新を介して製鉄、鉄道、綿工業を主とする
産業の大規模な工業化へと波及していった。
世界の工場へ
問題1
• 18世紀のロンドンは世界の貿易ネットワークの中心
• このネットワークを通じて工業製品の輸出が拡大していった。
• 輸出市場は繊維その他の産業にとってかかせない市場とな
り、これらの産業では新技術の導入によって急速に生産が
拡大
• イギリスの輸出成長率は1780年以降、めざましく伸びた
• 輸出収入のおかげで製造業者は原材料を輸入する購買力
を獲得
• 貿易商人は国内の商業の発展にも役だつ貴重な技能を習
得することができた。
• Jane Austenは現在も大変人気がある作家
だ。
• 彼女の作品が現在も人気である理由を挙げ
、説明しなさい。
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2013/7/6
Jane Austen 1775~1817
• 機知にあふれ、格調高
い風刺小説で、18世紀
の新古典主義から19
世紀のロマン主義に移
行する過渡期のイギリ
ス文学を代表する作家
• Steventon生まれ
テーマ:成熟は幻想の喪失を通じて
達成される
Austen Bio
• 機知にあふれ、格調高い風刺小説で、18世紀の新
古典主義から19世紀のロマン主義に移行する過渡
期のイギリス文学を代表する作家となった。
• イングランド南部、ハンプシャーのスティーブントン
に生まれる。父親はこの村の教区主任牧師だった。
教育は自宅でうけ、終生、家族とはなれてくらしたこ
とはなかった。8人兄弟の7番目である。オースティ
ンは、すでに子供のころから家族をたのしませるた
めに小説を書いていた。
南イングランド
• するどい観察眼で、細部までみのがさず、上層中産
階級のイギリス人の静穏な田園生活がありありと描
写
• 登場人物の性格上の欠点は、きびしい試練を教訓
としてまなんで始めて修正される。
• オースティンの明快なスタイルの中では、どんなに
地味な登場人物でもはっきりした個性をもっている。
• 人間の普遍的な行動様式をこまやかにとらえる感
性ゆえに、オースティンは卓越した小説家として高く
評価されている。
Austen作品の時代背景
• 田舎の家族を描く
• 18世紀後半から19世紀初頭、農業革命で
地主階級社会の封建制度が崩壊する時代
• 囲い込みに金を費やし、娘の婚礼持参金も
用意出来ない父親
• 新興中産階級の台頭
• 伝統的地主階級を擁護した
代表作
• Pride and Prejudice, 1813
• Sense and Sensibility, 1811
• Emma, 1816
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2013/7/6
Sense and Sensibility, 1811
Pride and Prejudice
Pride and Prejudice(自負と偏見)
• It is a truth universally acknowledged, that a single man
in possession of a good fortune, must be in want of a
wife.
• However little known the feelings or views of such a man
maybe on his first entering a neighbourhood, this truth is
so well fixed in the minds of the surrounding families,
that he is considered the rightful property of some one or
other of their daughters.
• "My dear Mr. Bennet," said his lady to him one day,
"have you heard that Netherfield Park is let at last?"
• Mr. Bennet replied that he had not.
• "But it is," returned she; "for Mrs. Long has just been
here, and she told me all about it."
• Mr. Bennet made no answer.
• "Do you not want to know who has taken it?" cried his
wife impatiently.
• "_You_ want to tell me, and I have no objection to
hearing it."
• This was invitation enough.
•
"Why, my dear, you must know, Mrs. Long says that
Netherfield is taken by a young man of large fortune from
the north of England; that he came down on Monday in a
chaise and four to see the place, and was so much
delighted with it, that he agreed with Mr. Morris
immediately; that he is to take possession before
Michaelmas, and some of his servants are to be in the
house by the end of next week."
落ちぶれた貴族は、金持ちの新興階
級の独身男との縁談を切望する
Austenの人気、Janeiteの存在
• "What is his name?"
• "Bingley."
• "Is he married or single?"
•
"Oh! Single, my dear, to be sure! A
single man of large fortune; four or five
thousand a year. What a fine thing for our
girls!"
• Janeite(ジェイナイト)
Austenのカルト的ファンが19世紀後半より
存在。
Austenを売り物にした商売が企画される
ゆかりの土地めぐりツアー
Austen作品を原作とする映画作品やスピ
ンオフした続編等が製作される
Clueless http://www.youtube.com/watch?v=RS0KyTZ3Ie4
Bridgit Jone’s Diary http://www.youtube.com/watch?v=DQdy98B1nf0
Bride and Prejudice http://www.youtube.com/watch?v=XtAe22EZSvw
7
2013/7/6
Question 1:Which of these films is
originated from Austen’s works?
Question 5:Which of these films is
originated from Austen’s works?
• 1. Bridget Jones’s Diary
• 1. Bridget Jones’s Diary
• 2. Clueless
• 2. Clueless
• 3. Bollywood
• 3. Bollywood
• 4. None of these.
• 4. None of these.
• 5. All of these.
• 5. All of these.
Question 5:Which of these films is
originated from Austen’s works?
Question 5:Which of these films is
originated from Austen’s works?
• 1. Bridget Jones’s Diary
• 1. Bridget Jones’s Diary
• 2. Clueless
• 2. Clueless
• 3. Bollywood
• 3. Bollywood
• 4. None of these.
• 4. None of these.
• 5. All of these.
• 5. All of these.
Thomas Hardy 1840~1928
• イギリスの自然主義小
説家・詩人。
• ドーセット地方をかつて
のアングロ・サクソンの
王国ウェセックスにかさ
ねあわせて描く
• 「ウェセックス小説」と呼
ばれる作品を書く
ダーウィンの生物学とニュートンの物理学の決
定論に支配された信念
• 「内在意志」(Immanent Will)ー人間の努力など意
に介さない世界を支配する力ーに押しつぶされ犠牲
になる人間を描く
• 荒野、野原、季節、天候の強烈で鮮明な描写によっ
て、ウェセックスは小説の中で物理的な存在感をも
つ
• 風景描写は登場人物の心理状態やこれからの運命
をうつしだす鏡としての役割をはたす
• これらの運命を、ハーディは皮肉と悲しみをもってな
がめているのである。
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2013/7/6
Naturalism,自然主義
• 文学における自然主義は、作品は人間を客観的、
経験的にえがかねばならないとする理論
• 自然主義は写実主義を継承
• 道徳的に中立の立場をとる
• 人生を客観的に提示
• 人間の行為は、本能、感情、社会経済的条件によっ
て決定されるとする自由意志を否定
Realism と Naturalism
• Realism
• Naturalism
• 現実をゆがめることなく
作品に写し取る
• 「芸術とは現実をゆが
めることである」by
Hardy
• 作品とは観察者のフィ
ルターを通してみる「現
実」の「印象」である
• ダーウィンの生物学的決定論やマルクスの経済学
的決定論を大幅にとりいれた。
代表作
Tess of the d’Urbervilles
http://www.youtube.com/watch?v=Zikn3xYDirw
The Mayor of Casterbridge, 1886
• Tess of the d’Urbervilles, 1891
• Jude the Obscure, 1895
• 「内在意志」(Immanent Will)ー人間の努力な
ど意に介さない世界を支配する力に押しつぶ
され犠牲になる人間を描く
Tess of the d'Urbervilles; A Pure
Woman by Thomas Hardy
• Possibly the Talbothays milk was not very thoroughly
skimmed that afternoon. Tess was in a dream wherein
familiar objects appeared as having light and shade and
position, but no particular outline. Every time she held
the skimmer under the pump to cool it for the work her
hand trembled, the ardour of his affection being so
palpable that she seemed to flinch under it like a plant
in too burning a sun.
• Then he pressed her again to his side, and when she
had done running her forefinger round the leads to cut
off the cream-edge, he cleaned it in nature's way; for the
unconstrained manners of Talbothays dairy came
convenient now.
• "I may as well say it now as later, dearest," he
resumed gently. "I wish to ask you something of
a very practical nature, which I have been
thinking of ever since that day last week in the
meads. I shall soon want to marry, and, being a
farmer, you see I shall require for my wife a
woman who knows all about the management of
farms. Will you be that woman, Tessy?"
• He put it that way that she might not think he
had yielded to an impulse of which his head
would disapprove.
9
2013/7/6
テスは自分が以前、てごめにされ子どもを身ごもったことで、純
潔を持たない自分は、純真なエンジェル・クレアにふさわしくな
いと思い、彼の求婚を受ようとしない。この件が後に二人を引き
裂き、テスが殺人を犯し処刑されるという結末につながる
• She turned quite careworn. She had bowed to the
inevitable result of proximity, the necessity of loving him;
but she had not calculated upon this sudden corollary,
which, indeed, Clare had put before her without quite
meaning himself to do it so soon. With pain that was like
the bitterness of dissolution she murmured the words of
her indispensable and sworn answer as an honourable
woman.
• "O Mr Clare--I cannot be your wife--I cannot be!"
• The sound of her own decision seemed to break Tess's
very heart, and she bowed her face in her grief.
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