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資料3 - 国土交通省

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資料3 - 国土交通省
資料3
第1回ベトナム国道路官民研究会
平成20年9月30日
Ⅰ.検討の背景、進め方
1.ベトナム国道路官民研究会設立の背景
経済成長戦略大綱(2006年7月6日 財政・経済一体改革会議)
産業発展に不可欠なインフラ整備推進のため、官民パートナーシップを
強化し、わが国の優れた技術等を東アジア共通の基盤として普及。
官民協働型インフラ事業の進め方に関する懇談会(座長 西野文雄 東京大学名誉教授)
PPPプロジェクトを推進するにあたっての課題、必要な方策等に
ついて、学識者、関係業界、行政機関等の代表者が一堂に会して
議論(2006.12∼2007.3)。懇談会において抽出された主な課題は
以下の通り。
• PPPには情報収集システムが無く、官民連携による情報収集・共有体制の整備が必要。
• 海外PPP事業は、資金調達等のリスクが大きすぎるため、単独企業にはリスクが過大。
また、政治・社会リスクも大きい。
• 計画、施工、運営等の業務が分散しており、単独企業が全てをカバーすることは困難。
民間企業単独で、ビジネスマッチングなど、PPPプロジェクトを推進するのは難しい。
2
2.官民協働型インフラ整備を取り巻く状況
(1)国内建設投資の推移
2008年度の国内建設投資の見通しは約49.4兆円で、ピークであった1992年度
(約84兆円)と比べると約6割に減少している。
(兆円)
90
84.0兆円
(1992年度)
80
70
60
49.4兆円
(2008年度)
50
40
30
20
10
0
1960
1965
1970
(資料) 国土交通省「建設投資の見通し」
1975
1980
(年度)
1985
1990
1995
2000
2005 2008
【予測】
3
2.官民協働型インフラ整備を取り巻く状況
(2)我が国建設業界の海外受注実績の推移
我が国建設業界の海外における受注は、20年以上にわたり、1兆円規模で推移
してきたが、2007年度は過去最高を更新し、1兆6,813億円(前年度比329億円
増)を記録。
(億円)
1兆6,484億円
18000
16000
14000
12000
1兆6,813億円
アジア通貨危機
(1997年度)
初の1兆円突破
(1983年度)
10000
8000
6000
4000
2000
0
1960 1963 1966 1969 1972 1975 1978 1981 1984 1987 1990 1993 1996 1999 2002 2005 2007
(年度)
(出典)海外建設協会資料
4
2.官民協働型インフラ整備を取り巻く状況
(3)世界のインフラ市場の状況
■資金ギャップの大きさ
→ DAC諸国、国際機関の
東アジアへの援助額
約70億ドル/年(1996∼2005年平均)
(1996∼2005年平均)
■東アジアだけでも膨大な
インフラ需要
※
※
→2006∼2010年で1兆ドル超
(年間2,000億ドル超)
東アジアのインフラ需要(2006∼2010年平均)
DAC諸国及び国際機関から東アジアへのODA拠出額の実績
(支出純額ベース、名目値)
セクター別
2,000
2,000
通信
.
億
ド 2,000
ル
/
年 1,500
億
ド
ル
電力
1,000
500
港湾、
空港、
橋梁等
1,500
1,000
鉄道
500
平均約70億ドル/年
道路
0
上水道
・資金ギャップを埋める努力が必要
・採算が見込める事業については、
民間資金を活用したインフラ整備
を検討
下水道
出典)ADB、JBIC、WB(2005)「Connecting East Asia ∼ A New
Framework for Infrastructure」より作成
対象国:東アジア・太平洋地域の21ヶ国
※一人当たりGDPや人口密度等の将来推計値から推計した道路や電力等のイン
フラ整備需要に、単位整備量あたりの建設費を掛けて推計
0
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
出典) DAC online OECD.Statより作成
5
3.ベトナム国道路官民研究会設立の目的
▪ 我が国の官民が一体となって、海外におけるPPPインフラ整備プロジェクトを推
進していくために、官民が具体的な議論、情報・意見交換を行う場として官民研
究会を設置
研究会における検討事項
◆情報収集、現状分析
・事業の背景、目的、政情、法制度、事業効果 等
◆課題抽出
・法制度、技術、資金、リスク、環境 等
◆現状を踏まえた実現可能な実施方策の検討
・ODAとの連携
・官民役割分担、資金調達手法、運営・維持管理手法、リスクヘッジ手法
◆ジャパンパッケージ(官民連携による海外PPPインフラ整備事業推進ス
キーム)の検討
6
4.検討の進め方
1年目
対応策の具体的検討
対応策の具体的検討
◆ベトナム政府との政策対話
◆ベトナム政府との政策対話
◆我が国政府支援策の検討
◆我が国政府支援策の検討
◆我が国民間企業の競争力強化
◆我が国民間企業の競争力強化
意見交換
ベト
トナ
ナム
ム高
高速
速
ベ
道路
路セ
セミ
ミナ
ナー
ー
道
国土交通省等
の動き
具体的提言
プロジェクト形成
対応
応策
策の
の検
検討
討
対
課題
題整
整理
理
課
現状
状整
整理
理
現
本研究会での
検討
2年目
◆政策対話
◆政策対話 等
等
プロジェクト検討等事前調査
プロジェクト検討等事前調査
7
Ⅱ.ベトナム高速道路の現状と日本からの支援
1.ベトナム国高速道路の現状について
(1)ベトナム国高速道路整備の現状
整備済延長
建設中延長
事業化中延長
調査中延長
:約70km
:約210km
:約900km
:約200km
MOT高速道路マスタープラン(案)の
道路網図
(2)ベトナム国高速道路マスタープラン
交通運輸省(MOT)による高速道路開発マスタープラン(案)
(Expressway Development Plan by MOT submitted to the
Prime Minister on Nov. 2007)
・計画路線数:20路線
・計画延長計:約5,900㎞
⇒ 2020年までに約2,600km整備、2020年以降に約
3,100km整備
・事業費:2020年までに247億米ドル、2020年以降
に232億米ドル
⇒ 政府投資、インフラ開発債による資金調達、
BOT等による民間資金活用により整備する方針。
(注)首相承認はまだ降りていない
9
1.ベトナム国高速道路の現状について
(3)ベトナム交通運輸省高速道路マスタープラン(案)における各整備
計画路線
高速道路マスタープラン(MOT案,2007.11)で位置付けられた整備計画路線
延長
延長
整備計画路線
優先整備区間
(km)
(km)
南北高速道路
Lang Son-Bac Ninh
130
Eastern Route Quy Nhon(Binh Dinh
(国道1号線沿) 省)-Pleiku(Gia Lai省)
Cau Gie-Ninh Binh
50
Ninh Binh-Hong Linh
235
Quang Tri-Da Nang
178
Da Nang-Quang Ngai
131
2,221 Quang Ngai-Quy Nhon
150
Nha Trang-Dau Giay
378
Dau Giay-HCM
55
Long Thanh-Ben Luc
45
HCM-Trung Luong
40
Trung Luong-Can Tho
92
Western Route Phu Tho-Pho Chau(Ha
457
(ホーチミンルー Tinh省)
ト沿)
Ngoc Hoi(Kon Tum省)864
Rach Gia(Kien Giang省)
北部
105 全区間
Hanoi-Hai Phong
264 全区間
Hanoi-Lao Cai
294 Bac Ninh-Mong Cai
264
Noi Bai-Mong Cai
Hanoi-Cho Moi(Bac
90 Hanoi-Thai Nguyen
62
Kan省)
56 全区間
Lang-Hoa Binh
Ninh Binh-Hai Phong160
Quang Ninh
高速道路マスタープラン(MOT案,2007.11)で位置付けられた整備計画路線
延長 優先整備 延長
整備計画路線
(km)
区間
(km)
中部・高地部
Hong Linh(Ha Tinh省)-Huong
Son(Ha Tinh省)
Cam Lo(Quang Tri省)-Lao
Bao(Quang Tri省)
Quy Nhon(Binh Dinh省)Pleiku(Gia Lai省)
34
70
160
南部
Bien Hoa(Dong Nai省)-Vung
Tau
Dau Giay(Dong Nai省)-Da
Lat(Lam Dong省)
HCM-Chon Thunh
HCM-Moc Bai(Tay Ninh省)
76
全区間
209
全区間
69
55
Chau Doc-Soc Trang
200
Ha Tien-Bac Lieu
225
環状高速道路
ハノイ
Ring road No3
56
Ring road No4
125
ホーチミン Ring road No3
83
全区間
全区間
※水色はM/P(案)で位置付けられた優先整備区間
出典:2008年3月ベトナム高速道路セミナーMOT講演資料を元に整理
10
2.ベトナム国の社会・経済の情勢
(1)概況
面 積:約33万k㎡(九州を除く我が国の面積に相当)
言 語:ベトナム語
宗 教:仏教(人口の80%)、カトリック等
人 口:約8,515万人(2007年)
民 族:キン族(越人)約90%、53の少数民族
政治体制:社会主義共和制、共産党一党体制
ASEAN諸国及び日本との比較
人口と人口密度(2007年)
224.9
250
人
口 200
150
85.2
81
68
25
5.9
23
272
207
12
日本
タイ
シ ンガ ポ ー ル
フ ィリ ピ ン
マ レー シ ア
ラオス
イ ンド ネ シ ア
ベ
ト
ナ
ム
80.0
産業別GDP構成比(名目、2006年)
7.4
38.1
26.1
40.8
40.1
60.0
40.0
3.1
2.0
20.0
41.5
20.4
27.6
31.7
47.0
42.8
54.2
44.4
31.3
0.1
10.7
29.1
1.4
日本
14.1
69.5
タイ
8.6
マ レー シ ア
ラオス
12.9
44.8
68.6
シ ンガ ポ ー ル
31.7
フ ィリ ピ ン
48.6
42.6
イ ンド ネ シ ア
0.7
カ ンボ ジ ア
ベ
ト
ナ
ム
73.2
ブ ルネ イ
0.0
25.6
31.8
ベト ナ ム
日本
タイ
シ ンガ ポ ー ル
フ ィリ ピ ン
マ レー シ ア
ラオス
イ ンド ネ シ ア
カ ンボ ジ ア
ベ
ト
ナ
ム
1.6
ブ ルネ イ
ベト ナ ム
(
)
0
3.5
19
0
カ ンボ ジ ア
30
2.4
199
200
ブ ルネ イ
32.0
12.3
483
328
100.0
40
10
400
(%)
47.1
20
771
600
ベト ナ ム
49.4
800
人口
人口密度
1人あたりGDP(PPP米ドル、2006年)
4,088
4,000
1,000
︶
日本
タイ
シ ンガ ポ ー ル
フ ィリ ピ ン
ミ ャ ン マー
マ レー シ ア
ラオ ス
50
121
イ ンド ネ シ ア
(千米ドル)
60
14.4
カ ンボ ジ ア
ベ
ト
ナ
ム
0.4
ブ ルネ イ
ベト ナ ム
0
500
6500
人
400
口
343
密
295
127.8 300 度
88 88.6
128
200
82 57.7
65.8
27.2
100 人
4.6
/
0
k
㎡
︵
百
万 100
人 50
257
GDP(PPP米ドル、2006年)
(十億米ドル)
500
6,489
※PPP(購買力平価換算)
サービス
工業
農業
出典)ADB「Key Indicator 2008」
11
2.ベトナム国の社会・経済の情勢
(2)自動車・二輪車の保有状況
車両の保有台数を一人当たりで換算し、ベトナムと周辺国とを比較すると、二輪車保有台数は
比較的高いが、自動車保有台数はまだ少ない状況である。ただし、自動車販売台数は増加傾向。
道路整備の現状については、舗装率は約43%と低い状況。
6,985
7,858
2,865
628
8,822
32,988
2 9 0 .3
2 3 9 .9
2 0 5 .3
17,277
15,650
7,733
2 7 .7
2,409
350
300
250
200
150
100
50
0
人
口
千
人
あ
た
り
保
有
台
数
台
二輪車保有台数
人口1000人あたり保有台数
自動車保有台数
人口1000人あたり保有台数
注)1.ベトナム、インドネシア、フィリピンは推計値。
2.人口千人あたり保有台数は、保有台数を2006年人口(ADB「Key
Indicator 2008」)で除して算出。
タイ
フ ィリ ピ ン
マ レー シ ア
ベ
ト
ナ
ム
台
1 4 8 .6
イ ンド ネ シ ア
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
ベト ナ ム
タイ
フ ィリ ピ ン
マ レー シ ア
ベ
ト
ナ
ム
3 2 .9
二
輪
車
保
有
台
数
)
7 .5
二輪車保有台数(2006年)
(千台)
)
1 3 5 .2
3 1 .5
350
300
250
200
150
100
50
0
人
口
千
人
あ
た
り
保
有
台
数
(
2 9 5 .0
ベト ナ ム
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
イ ンド ネ シ ア
自
動
車
保
有
台
数
自動車保有台数(2006年)
(
(千台)
出典)本田技研工業㈱「2008年版世界二輪車概況」
出典)社団法人日本自動車工業会「世界自動車統計年報2008」
(千台)
ベトナムにおける自動車販売台数
90
80
80
70
60
50
41
40
30
20
10
0
2006
2007
44,182㎞
29%
舗装状況別道路延長(2006年)
未舗装
64,413㎞
43%
アスファルト舗装
石及び砕石舗装
43,037㎞
28%
※国道、省道、県道の道路延長
出典:General Statistics Office Of Vietnam HP
※ベトナム自動車工業会加盟社販売台数
出典:国際建設技術協会資料
12
2.ベトナム国の社会・経済の情勢
(3)経済情勢
・2007年まで好調な経済成長を続けていたが、2008年に入り物価高騰等によりやや減速
○実質GDP成長率(前年同期比)
○実質GDP成長率(前年同期比)
・7∼8%で推移していたが、2008年上期は6.5%にやや低下
・7∼8%で推移していたが、2008年上期は6.5%にやや低下
○投資活動
○投資活動
・総投資額(実施ベース)は対前年比10∼20%台で推移。
・総投資額(実施ベース)は対前年比10∼20%台で推移。
(%)
15
実
質
G 10
D
P
伸 5
び
率
0
実質GDPの動向
農林水産業
鉱工業・建設業
サービス業
42.08
GDP成長率
2008年
15
2007年
10
5
2006年
0
GDP実質
1月
出典:在ベトナム日本大使館HP「在越大経済班、ベトナム経済動向(2008年上半期)」、
General Statistics Office Of Vietnam HP
総投資動向伸び率
消費者物価指数の推移(前年12月比)
(%)
20
(10億米ドル)
45
35.84
40
33.05
30.66
35
28.57
24.96 26.68
30 実
23.37
8.44 8.23 8.48
7.79
7.34
6.50 25 質
7.08
6.79 6.89
20 G
4.77
15 D
P
10
5
0
99年 2000年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年
1-6月
38.79
○消費者物価指数
○消費者物価指数
・2008年に入り上昇
・2008年に入り上昇
○為替
○為替
・2008年3月以降、ドン安が進展
・2008年3月以降、ドン安が進展
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
出典:在ベトナム日本大使館HP「在越大経済班、ベトナム経済動向(2008年上半期)」
2006年1月∼2008年6月ベトナムドンの為替相場(対米ドル、月平均値)
(%)
30
(ドン/米ドル)
17,000
21.10
20
14.30
12.70
13.50
16,500
15.80
13.00
12.10
16,000
10
15,500
0
2002年
03年
04年
05年
06年
07年
08年
1-6月
出典:在ベトナム日本大使館HP「在越大経済班、ベトナム経済動向(2008年上半期)」
06.1 3
5
7
9
11 07.1 3
5
7
9
11 08.1 3
5
出典:在ベトナム日本大使館HP「在越大経済班、ベトナム経済動向」、
http://www.exchange-rates.org(2008年7∼8月データ)より作成
7
(月)
13
2.ベトナム国の社会・経済の情勢
(4)人口、自動車保有、道路整備
ベトナム主要都市人口
○人口推移
・増加が続いており、2050年には1億2,000万人に達すると予測。
・都市部人口シェアも増加が続いている。
ベトナム高速道路整備計画図
ハノイ:約329万人
ハイフォン:約183万人
ベトナムの人口推移
(百万人)
100
90
80
70
60
人
50
口
40
30
20
10
0
100%
90%
2050年に1億2千万人に
達すると予測(国連中位推計)
57.1
53.1
19.5%
20.7%
58.9
61.8
60.8
都市人口シェアも上昇
24.2%
26.9%
27.4%
12.9
14.9
18.8
22.3
23.4
1990
1995
2000
2005
2007
(暫定)
都市部
地方部
ダナン:約81万人
80% 都
70% 市
60% 部
50%
40%
30%
20%
ハノイ∼
ホーチミン
間
約1,700㎞
人
口
比
率
10%
0%
都市部人口比率
出典:General Statistics Office Of Vietnam HP、UN「World Population
Prospects: The 2006 Revision」
カントー:約115万人
ホーチミン:約635万人
14
3.ベトナム高速道路整備への日本の協力
ベトナム国における高速道路整備に対し、我が国は、いわ
ゆる「ズン首相3案件」であること等を踏まえ、積極的な協
力・支援を行っているところ。
◆ ズン首相3案件
◆ VITRANSS2の実施
◆ JBIC(円借款)による先行区間の整備
◆ ベトナム高速道路セミナーの開催
15
3.ベトナム高速道路整備への日本の協力
(1)ズン首相3案件の概要
2006年10月、ズン首相訪日時の日越共同声明において、「南北高速道路」、「南北高速鉄道」、
「ホアラック・ハイテク・パーク」の重要性が強調された。
2008年7月、日越協力委員会(ハノイ)において、日越双方は、南北高速鉄道、南北高速道路
及びホアラックハイテクパークの3案件は、日越協力の象徴であり、ベトナムの経済発展のため
に重要であるとの認識を共有した上で、高村大臣より各案件の進捗状況を説明し、キエム副首相
より日本側の協力に対する感謝が表明された。
南北高速鉄道
南北高速道路
・ ハノイ∼ホーチミン間に既存の一般道路とは別
に約2,300kmの高速道路を建設するもの
9 現在の供用区間 70㎞
9 建設中の区間 210㎞
・ プロジェクト総額:約150億米ドル(約 1.8兆円)
・ 2020年までを目標として、ハノイ∼ホーチミン
間に標準軌による複線電化の新線を整備し、
ハノイ∼ホーチミン間を現在の30時間から10
時間で接続する計画
・プロジェクト総額:約61億米ドル(約7,300億円)
ホアラック・ハイテク・パーク
▪ ハイテク産業育成に向け、2020年までを目標として、ハノイ
市近郊のハテイ省ホアラック地区にハイテクパーク整備する
計画
▪ 全体面積:約1,610ヘクタール
▪ 研究開発教育ゾーン、ハイテク工業団地ゾーン、ソフトウエ
アパークゾーン、住居地区等を整備
▪ プロジェクト総額:約5.5億米ドル(約660億円)
ホアラック・ハイテクパーク位置図
16
3.ベトナム高速道路整備への日本の協力
(2) VITRANSS2
ベトナム国の運輸交通分野において、セクター横断的なマスタープランの検討等
をJICA開発調査により行う「持続可能な総合運輸交通開発戦略策定調査
(VITRANSS2)」を実施中。
カウンターパート:交通運輸省(MOT)、運輸交通開発戦略研究所(TDSI)
カウンターパート:交通運輸省(MOT)、運輸交通開発戦略研究所(TDSI)
実施期間:2007
実施期間:2007 年11
年11 月∼2009
月∼2009 年8
年8 月
月
1.長期運輸交通
開発戦略(∼
2030年)の策
定
2.中期運輸交通
マスタープラ
ン(∼2020
年)の策定
3.短期優先投資
プログラム
(2010年∼
2015年)の策
定
4.南北高速道路
網マスタープ
ラン策定
・・・・・等
主な調査項目
17
3.ベトナム高速道路整備への日本の協力
(3)円借款事業による整備
VITRANSS2によるマスタープラン策定以前に
おいても、優先度の高い区間については円
借款を供与済み
Lao Cai
Lang Son
Ha Noi
Noi Bai
Phap Van
Cau Gie
Hai Phong
Ninh Binh
Thanh Hoa
ホーチミン・ゾウザイ間
Vinh
Ha Tinh
延長 : 約50km
借款契約額 : 16,643 百万円
目的・概要:
‹ベトナム南北高速道路網のうち最
優先区間をアジア開発銀行(ADB)と協
調して建設
‹渋滞緩和、都市間移動の時間短縮、
及び工業発展の著しいホーチミン市周
辺の交通需要増へ対応
出典:JBICホームページより
ハイバントンネル
Quang Tri
JETROによる
F/S完了(H20.3)
Da Nang
Quang Ngai
Quy Nhon
Nha Trang
円借款供与済
(H20.3)
Dau Giay
Ho Chi Minh
Trung Luong
Can Tho
Ca Mau
18
3.ベトナム高速道路整備への日本の協力
(4)ベトナム高速道路セミナーの開催
◆
◆ 2008.3
2008.3 ハノイにて開催
ハノイにて開催
・日本における高速道路整備の経緯、整備手法、維持管理、ITS等につ
・日本における高速道路整備の経緯、整備手法、維持管理、ITS等につ
いて紹介
いて紹介
・ベトナムにおける高速道路整備の現状、マスタープラン検討状況等に
・ベトナムにおける高速道路整備の現状、マスタープラン検討状況等に
ついて紹介
ついて紹介
2008年3月
高速道路セミナー(ハノイ)開催風景
ベトナム交通運輸省Duc副大臣によるオープニングスピーチ
ベトナム高速道路ワークショップ
◆
◆ 2009.1(仮)に第2回セミナー(東京)を予定
2009.1(仮)に第2回セミナー(東京)を予定
19
Ⅲ.ベトナム高速道路整備の体制
1.ベトナム国高速道路整備について
(1)ベトナム国の道路整備に関わる組織(中央政府)
・交通インフラ開発計画策定等は交通運輸省(MOT)が所管
・国家レベルの開発計画策定やPPP関連法制度等の整備は計画投資省(MPI)が所管
国
国
国家主席府
国家主席府
国家主席
国家主席
国会議員から国会が選出
国家を代表。人民軍の統帥など
会
会
法律の制定、改正
国会計画、予算等の承認
人事
立法、決議、人事
中央政府
法案、計画等の提出
首
首 相
相
外
外
公
公
国
国
務
務
務
務
安
安
防
防
省
省
省
省
省
省
省
省
省
省
省
省
省
省
内
内
資
資
易
易
省
省
省
省
投
投
務
務
貿
貿
輸
輸
省
省
省
省
法
法
画
画
業
業
運
運
信
信
司
司
計
計
財
財
工
工
通
通
設
設
通
通
省
省
省
省
農業
業 農
農村
村開
開発
発省
省
農
交
交
建
建
報
報
術
術
練
練
天 然
然資
資源
源環
環境
境省
省
天
情
情
技
技
訓
訓
省
省
院
院
労働
働傷
傷病
病兵
兵社
社会
会問
問題
題省
省
労
学
学
育
育
健
健
査
査
房
房
文化
化ス
スポ
ポー
ーツ
ツ観
観光
光省
省
文
科
科
教
教
保
保
監
監
官
官
少数
数 民
民族
族委
委員
員会
会
少
家
家
府
府
ベト
トナ
ナム
ム国
国家
家銀
銀行
行
ベ
国
国
政
政
交通インフラ開発計画の策定
基準類の策定 など
国家開発計画の策定、投資許可、
PPP関連法令の策定 など
21
1.ベトナム国高速道路整備について
(2)ベトナム国の道路整備に関わる組織・制度(交通運輸省関連)
交通運輸省
大臣
大臣
副大臣
副大臣
PMU
PMU
鉄道局
鉄道局
・・・
道路総局
道路総局
((VRA)
VRA)
VRA)
官房
官房
品質
品質
管理局
管理局
国際
国際
協力部
協力部
財務
財務
会計部
会計部
計画
計画
投資局
投資局
科学
科学
技術部
技術部
交通部
交通部
検査部
検査部
・・・
PMU
PMU
技
技
術
術
研
研
究
究
所
所
社
社
交通
通運
運輸
輸開
開発
発戦
戦略
略研
研究
究所
所
交
学
学
会
会
T
E
D
I
科
科
設
設
注)料金徴収、維持管理、及びコンサルタント
部門については設立を検討中
C(IENCO︶
建
建
PMU
PMU
N
o.
1,
4,
5,
6,
8
ベ ト
ト ナ
ナ ム
ム 自
自 動
動 車
車 工
工 業
業
ベ
Management
Management Board
Board
交通
通技
技術
術設
設計
計会
会社
社︵
︵コ
コン
ンサ
サル
ルタ
タン
ント
ト )
交
)
T(EDI︶
易
易
建 設 会 社
貿
貿
ベトナム高速道路公社(VEC)
出典:ベトナム「公共施設整備における品質管理・安全管理に係る事実関係調査」 JBICを参考に作成
22
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(1)PPP関連法制度
•共通投資法の制定(2005年)等に対応するため、国内企業向けと海外企業向けに分かれていた
旧BOT法に代わる「BOT、BTO、BT法(いわゆる新BOT法、No.78-2007-ND-CP)」を2007
年5月に制定
•新BOT法ではBOT等によりインフラ開発が認められる業種、投資案件を対象としたインセ
ンティブ等を規定
•具体的な制度運用方法を定めた施行細則(Circular)を策定中(2008年3月時点、ベトナム計画
投資省ヒアリングより)
ベトナム新BOT法の主なポイント
○資本
・資本金の調達は投資家あるいはプロジェクトを進め
る企業が実施
・投資家の出資比率
-資本総額750億VNDでは30%以上、750∼1,500
億VNDでは20%以上。
○省による支援
・省所有の企業の負担比率は49%、あるいは資本家
の資本未満。
・省当局は補助施設の建設や建設地の住民に対す
る補償の調整、土地収用を実施。
○用地確保
・原則として補償、用地造成の費用は企業が負担
○税金の優遇措置
・事業実施主体は法人所得税の優遇措置の適用資格
を有する。
・輸入税、技術移転およびロイヤルティー収入に関わる
税金を免除。
○土地使用に関わる優遇措置
・土地使用料・賃借料を免除
○債務保証
・必要に応じて、政府は当局に債務保証等を行うよう指
示。
○資本・財産の保証
・投資家の資本等の国有化・収用の禁止
23
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(2)ベトナム国におけるBOT等インフラ事業の現状
共通投資法などにより、外資によるBOT、BTO、BTプロジェクトの実施が認められているが、
道路分野では国内企業による実施事例が多い。
道路分野における着手済の主なBOTプロジェクトリスト
NH2:
NH2: Noi
Noi Bai-Vinh
Bai-Vinh Yen
Yen
延長
:73km
延長
:73km
事業主体
事業主体 :JV,Song
:JV,Song Da
Da
事業費
:24百万米ドル
事業費
:24百万米ドル
Yen
Yen Lehn
Lehn 橋
橋
延長
:2km
延長
:2km
事業主体
事業主体 :JV:
:JV: Thang
Thang Long,
Long, CIENCO
CIENCO 44
事業費
事業費 :24百万米ドル
:24百万米ドル
Thanh
Thanh Hoa
Hoa City
City バイパス(
バイパス(2009
2009年完成予定)
年完成予定)
Hanoi-Hai
Hanoi-Hai Phong
Phong高速道路(
高速道路(2011
2011年完成
年完成
予定)
予定)
事業主体
事業主体:VIDIFI
:VIDIFI
事業費
事業費 :1,500百万米ドル
:1,500百万米ドル
Vinh
Vinh City
City バイパス
バイパス
事業主体
事業主体:CIENCO
:CIENCO 44
事業費
:24百万米ドル
事業費 :24百万米ドル
NH13:
NH13: Thu
Thu Dau
Dau Mot
Mot –– Tham
Tham Rot
Rot 橋
橋
延長
:37km
延長
:37km
事業主体
事業主体 :Binh
:Binh Duong
Duong Import
Import Export
Export Company
Company
事業費
:22百万米ドル
事業費 :22百万米ドル
NHi
NHi Binh
Binh 橋
橋
延長
:0.6km
延長
:0.6km
事業主体
事業主体 ::
事業費
事業費 :9百万米ドル
:9百万米ドル
NH1K:Dong
NH1K:Dong Nai
Nai -- Binh
Binh Duong
Duong –– HCM
HCM
延長
:13km
延長
:13km
事業主体
事業主体 :JV:
:JV: Phu
Phu Tho
Tho Co.,
Co., Rang
Rang Dong
Dong Co.
Co.
事業費
事業費 :26百万米ドル
:26百万米ドル
赤:供用中、青:建設中、緑:用地買収中等
延長
:10km
延長
:10km
事業主体
事業主体 :JV,
:JV, CIENCO
CIENCO 11
事業費
:30百万米ドル
事業費 :30百万米ドル
Ngang
Ngang Pass
Pass トンネル
トンネル((国道
国道11号)
号)
延長
:0.5km
延長
:0.5km
事業主体
:Song
事業主体 :Song Da
Da
事業費
事業費 :10百万米ドル
:10百万米ドル
Lien
Lien Khuong
Khuong –– Da
Da Lat
Lat 高速道路(
高速道路(2008
2008年
年66月供用)
月供用)
延長
延長
事業主体
事業主体
事業費
事業費
:22km
:22km
:Military
:Military Region
Region No.7
No.7
:38百万米ドル
:38百万米ドル
NH1A:
NH1A: A
Ann Suong
Suong –– An
An Lac
Lac
延長
:14km
延長
:14km
事業主体
事業主体:JV:
:JV: Petro
Petro Construction
Construction Company,
Company, CIENCO
CIENCO 66
事業費
事業費 :55百万米ドル
:55百万米ドル
NH13:
NH13: HCN-Thu
HCN-Thu Dau
Dau Mot
Mot
延長
:28km
延長
:28km
事業主体
事業主体:Binh
:Binh Duong
Duong Import
Import Export
Export Company
Company
事業費
事業費 :22百万米ドル
:22百万米ドル
Phu
Phu My
My 橋
橋(2009
(2009年完成予定
年完成予定))
延長
:2km
延長
:2km
*
事業主体
:Phu
事業主体 :Phu My
My bridge
bridge BOT
BOT joint
joint stock
stock company
company*
事業費
事業費 :133百万米ドル(フランスのソシエテジェネラルが
:133百万米ドル(フランスのソシエテジェネラルが
93百万米ドルを融資)
93百万米ドルを融資)
出典:“Expressway Network Development Plan Project, No. TA 4695-VIE”、VEC / ADB, April 2007、ホーチミン市人民委員会HP、ハノイタイムズHPより整理
24
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(3)首相決定第1290/QD-TTg('07/9/26)における外国企業投資を
奨励するプロジェクト(道路案件を抜粋)
・ Expressway ring road 3- Hanoi:Noi Bai-Mai
Dich section(20.2km、540百万米ドル)
・ Hanoi-Lang Son高速道路(118km,555百万米ドル)
・ Noi Bai-HaLong-Mong Cai高速道路(290km,1,655百万米ドル)
・ NH 18A改良(Mong Duong-Mong Cai)(122km,200百万米ドル)
・産業道路(Dan Phuong-Phuc Tho-Son Tay ) (24km,70百万米ドル)
・ Do Xa-Quan Son highway (30km,100百万米ドル)
・ NH 6改良(Ba La-Xuan Mai) (20km,45百万米ドル)
・ Vinh Thinh橋(Ha Tay 省,3.88km,59百万米ドル)
・ Van Tien橋(Quang Ninh省,1.3km)
・ Dinh Vu橋(Hai Phong市)(97百万米ドル)
・ NH21改良(Phu Ly-Nam Dinh)(35km,38百万米ドル)
・ Quang Tri-Hue-Da Nang 高速道路(178km,750百万米ドル)
・ Ninh Binh-Thanh Hoa-Vinh expressway (215km,960百万米ドル)
・ New coastal road(Thanh Hoa省,100km,335百万米ドル)
・ NH1改良(Dong Ha)(10km,19百万米ドル)
・ DaNang-Quang Ngai高速道路(140km,755百万米ドル)
・ NH14改良(Gia Lai-Kon Tum)(30km,58百万米ドル)
・ La Ha-Duc Phoバイパス(NH1)(15km,29百万米ドル)
・ NH14改良(Dong Xoai-Chon Thanh) (34km,32百万米ドル)
・ DauGiay-DatLat 高速道路(189km,500百万米ドル)
・ NH20改良(Dau Giay-Lien Khuong) (250km,26百万米ドル)
・ Dau Giay-Binh Thuan-Nha Trang高速道路(350km,2,000百万米ドル)
・ TrungLuong-MyThuan-Can Tho高速道路(82km,1,006百万米ドル)
・ HCM-ThuDauMot 高速道路(40km,125百万米ドル)
・ Ben Luc-Long Thanh高速道路(58km,1,200百万米ドル)
・ Ring Road 3 HCMC(91km,1,550百万米ドル)
・ NH51拡張(Dong Nai省∼Vung Tau)(38百万米ドル)
・ Bien Hoa-Vung Tau高速道路(68km,325百万米ドル)
25
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(4) 高速道路整備の進展状況
南北高速道路概要
• ハノイ∼ホーチミン間に既存の一般道
路とは別に約2,300kmの高速道路を建
設するもの
9 現在の供用区間 70km
9 建設中の区間
210km
・ プロジェクト総額は、約150億米ドル(約
1.8兆円)
・優先度の高い一部区間においては、円
借款、ADB融資、独自資金により整備
を実施中。
・ベトナム政府では、道路整備を沿道開
発と併せたBOT方式を実施しつつ、
PPPによる資金調達方法を模索中。
供 用 済
建 設 中
事業化中
調査段階
要 調 査
:供用済
:工事着手済
:プロジェクトオーナー又は資金確定済
:調査中又は調査済
:調査状況等に関する情報なし
注)VEC:Vietnam Expressway corporation(ベトナム高速道路公社)
VNCC:Vietnam National Cement Corporation(ベトナムセメント総公社)BITEXCO:Binh
Minh Import-Export Corporation(ビンミン輸出入公社)
TEDI:Transport Engineering Design Incorporated(政府系建設コンサルタント)
26
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(5) 南北高速道路の交通需要予測
交通運輸省(MOT)による高速道路開発マスタープラン(2007.11)に示された交通需要予測
では、2010年の交通量は、ハノイやホーチミン周辺では50,000台/日を超えるものの、需要の
少ない中部(フエ近辺等)では、10,000台/日となっている。
出典:交通運輸省(MOT)による高速道路開発マスタープラン(案)
(Expressway Development Plan by MOT submitted to the Prime Minister on Nov. 2007)
27
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(5)道路BOT事業の例:ハノイーハイフォン高速道路(その1)
▪ 事業費:約25兆VND(約15億米ドル)
▪ 建設期間:2008年5月19日に着工。2011年供用予定。
▪ 運営期間:MOTは5年に1度事業実施主体の財政力を評価し、BOT期限を調整。
▪ 事業主体(VIDIFI)には沿線の開発権も付与される。また、2009年より現国道5号線(ハノイ
∼ハイフォン)の通行料徴収権も譲渡(ハノイ∼ハイフォン高速道路運営期限まで)される予定。
出資者
MOT(ベトナム交通省)
利用者
料金収入
設計・監督
ドイツなど海外からの入札者
技術コンサルタント
韓国・ベトナムからの入札者
出資比率
BOT契約
事業主体
VIDIFI
出資
5兆VND
(約3億米ドル)
・建設、運営
VIDIFI:Vietnam Infrastructure Development and Finance Investment
Joint Stock Company
出典
▪ Vietnam Business Finance (2008). Construction of Hanoi ‒Hai Phong expressway begins. 5/19
▪ Viet Nam Project Profile of Priority Projects along the Asian Highway
▪ ザ・ウォッチ(2004)「ハノイーHai Phong市間を結ぶ高速道路建設計画」
▪ Viet Nam News (2008). Expressway consortium gets rolling. 1/9,
▪ VietNamNet (2008). Works begins on Hai Phong ‒Ha Noi expressway. 5/21
▪ Viet Nam News (2008). Works begins on Hai Phong ‒Ha Noi expressway. 5/20,
▪ Saigon Times Daily 2008年8月13日記事
Viet Nan Development Bank
Vietcom Bank
Vinaconex(建設会社)
Sai Gon Invest group
51%
(約1.6億米ドル)
5%
(約1,600万ドル)
10%
(約3,100万米ドル)
10%
(約3,100万米ドル)
残り24%は未定
VIDIFIに付与される開発許可
9ザーラム(Gia Lam)とハノイの他のエリア
における住居地域(計400ha)
9ハイフォンとハイズオンの新都市建設(計
150ha)
28
2.ベトナム国におけるPPPインフラ事業の動向
(5)道路BOT事業の例:ハノイーハイフォン高速道路(その2)
「 巨大なる『道路のための土地開発』案件はビディフィの手に。 」
(サイゴンタイムズ2008年8月13日版)
29
Ⅳ.課題の把握
1.今後の検討課題(案)
PPP制度等に係る課題
・PPP制度に係る法令、運用手続き等の整備
・適切なPPP事業スキームの構築
・各種事業リスクの緩和措置の構築
高速道路に係る課題
・技術基準類の統一
・採算性の低い区間の整備着手の促進
・施設建設の遅延防止(全体事業費の確保)
・適切な運営・維持管理体制の構築
我が国官民の連携体制構築に係る課題
・情報収集体制の構築
・コンソーシアム形成、資金調達
・人材育成(品質の確保)
・価格競争力等の弱さ
31
2.研究会の目指すところ
ジャパンパッケージによるPPPプロジェクト形成
ベトナム政府との政策対話、売り込み
• 制度整備支援
• 運用体制構築支援
• コミットメント確保
我が国政府支援策の拡充
• 事業発掘・形成支援
• 事業実施支援
我が国民間企業の競争力強化
• 連携強化
• 競争力強化
• 人材育成
32
3.検討の進め方
本年度の検討スケジュール
月
9月30日
活 動
第1回研究会
「ベトナム道路整備の現状」
11月下旬∼ 第2回研究会
「課題への対応」
12月上旬
1月(仮)
2月
「ベトナム高速道路セミナー」に
あわせたベトナム政府との意見交
換(東京)
内 容
• 会の趣旨、位置づけ、対象プ
ロジェクト
• これまでの状況と最新情勢
• 課題の整理
• 対応策(案)の検討
• 高速道路の整備・運営・維持
管理計画について
第3回研究会
• 対応策の検討
「ジャパンパッケージのあり方」 • 中間とりまとめについて
• 今後の方針等
2年目の活動へ移行
33
Fly UP