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2013年3月8日発行
福井養護学校 生活支援情報誌 H25.3.8 発行 今回は,交流及び共同学習と第2回地区別学習会 の特集です。 本校で行われている交流及び共同学習には,以下の4つがあります。 居住地交流 児童生徒が自分の居住地で行う交流 学校間交流 学校同士で行う交流 地域交流 湊・光陽地区など学校周辺地域と行う交流 来校交流 他校の児童生徒が本校に来校して行う交流 様々な交流活動を通して,「生活の場を広げ社会参加を促すこと」「相互理解を深め ること」をめざしています。 今年度は, 小学部で 13 の居住地交流が行われました。 今回は,4 つの交流を紹介します。 小学部 1 年の A さん 春江西小学校へ 交流では,友達がいっぱいで最初びっくりしました。でも保 育所が一緒だった友達に会えたり,みんなと歌ったりゲームを したりと,とてもにぎやかで楽しい時間でした。休み時間にお 姉ちゃんが会いに来てくれたこともうれしかったです。 春江西小より “児童達は一緒に活動することがとても楽しい様 子でした。回を重ねるごとに親近感が増してきたようです。次の交 流を楽しみにしている児童がほとんどです。” 小学部3年の B さん 長畝小学校へ 交流も 2 年目になりました。保育園からの友達はもちろん, クラス替えがあって,新しい友達がまたいっぱいできました。 クラスではゲームをしたり,給食や昼休み,掃除の時間を一 緒に過ごせたりしてとっても楽しかったです。これからの交 流も待ち遠しいです。 長畝小より “楽しみにしている児童が 大変多く,当日も温かい雰囲気がありました。” 小学部4年の C さん 長畝小学校へ 鍵盤ハーモニカとリコーダーの演奏を聴いたり,音楽に合 わせて車いすを押してもらってみんなと握手をしたりしまし た。楽しみにしていた給食も全部食べられました。 保護者の方より “交流前日から,とても楽しみにしていまし た。また,帰ってきてからも,もらった手紙やプレゼントを見せな がら,交流の様子を楽しそうに話していました。” 小学部5年の D さん 羽生小学校へ 今年から電動車いすで交流しています。今回は音楽でみん なと一緒に演奏し,図工で伝言板を作り,体育で風船バレー をしました。友達とお話をしたり,学校を探検したりしなが ら毎回楽しく活動しています。 羽生小より “もう何年も交流しているので,児童達には思いや りがあります。交流をとても楽しみにしています。” 今年度は,9の学校間交流が行われました。 今回は,4つの学校間交流を紹介します。 中学部 1 組と福井東養護学校との交流 10 月と 1 月の 2 回、東養護学校との交流会を行いました。 双方の学校紹介や自己紹介をした後で、それぞれの生徒が考 えたゲームやフリートークを楽しみました。いつもとは異な るメンバーとかかわることができ、大いに盛り上がり、良い 刺激になったようです。ゲームでは、互いの距離が一気に縮 まった気がします。終了後生徒たちからは「また交流会がし たい!」という声が多く聞かれました。 福井東養護学校より“ゲームを通して同年代の生徒と触れ 合うことができとても楽しかったようです。また, 「福井養護 学校の友達ができてうれしかった」と言っていました。 ” 中学部2組・3 組と光陽中学校6・7組との交流 6 月と 10 月,そして 1 月の 3 回,光陽中学校 6,7 組と 交流会を行いました。一緒にボッチャをしたり,福養祭の 展示を見学したり,2,3 組でついた餅をぜんざいにしてみ んなで食べたりして,楽しく時間を過ごしました。また来 年度会えるのをみんな心待ちにしています。 光陽中学校より“年を追うごとに交流活動が深まってい るように感じます。生徒達の言動から「同年代の友達に会 いに行く」という感覚がうかがえます。また, 「定期的に手 紙を書きたい」という生徒もいます。自発的に福養祭に参 加した生徒もいました。 高等部と福井農林高校との交流 自己紹介,両校の紹介,校内案内のあと,チームに分か れて風船バレーを楽しみました。最後はみんなでベストフ レンドを歌いました。 福井農林高校より“ 「また,交流したい」という声が聞こ えています。 「私たちと同じアニメが好きだったり,アイド ルが好きだったり,同じ高校生だとわかって,交流がとて も楽しかった。 」という声が多数でした。心の壁が取り払わ れたようです。 「私たちと何もかわらない」と考える生徒が 増えました。 高等部と藤島高校との交流 学校祭2日目の校内祭を見学しました。藤島高校 JRC の メンバーが中心になって案内をしてくれました。校内祭は 楽しい企画がいっぱいでした。 藤島高校より“交流時,楽しい時間を過ごすことができ, 交流後もまた交流する機会を持ちたいという声が多く聞か れ,福養祭を訪問する生徒もいました。当日の活動を見た JRC 部以外の生徒からも,交流してみたいという申し出があ りました。それぞれに学ぶことが多い活動となったようで した。 ” 地域交流では,湊地区や光陽地区の地域の方との交流を 行っています。今回は,湊公民館との交流を紹介します。 湊公民館での花の苗植え交流 グループ毎に自己紹介をした後,プランターに花の苗を 植えました。子ども達が植えやすい高さにプランターを移 動してくださるなど,できることは優しく見守りながらさ りげなく手伝ってくださいました。後半は,花壇への苗植 えやプランターの水遣りをしました。 「うまいね」とほめて もらって,子ども達は次々と水遣りを進めていきました。 暖かく和やかに交流できました。 おみやげとして,観葉植物のミニ鉢と防災用の乾パン等 をいただきました。また来年もお会いして,一緒に苗植え をしたいです。 ゲストティーチャーとの交流 湊公民館で行われている自主講座から,ゲストティーチャ ーとしてフラダンスと生花の先生に来ていただきました。 フラダンスでは,小学部高学年の音楽の時間に来ていただ き,授業クラス以外にもたくさんの児童生徒が見学しました。 アンコールにも快く応じてくださり,最後は児童一人ひとり と握手やハグで触れ合いました。 生花では,中学部と高等部の生徒がクリスマスリースを作 りました。リース台に,リボンや松かさなどを針金で巻きつ けて作りました。先生に教えてもらいながら,思い思いに素 敵なリースを仕上げることができました。 ちょっと 障害基礎年金について 障害基礎年金について ミニ情報を。 障害基礎年金は,学校卒業後 20 歳からの所得補償制度です。 1 級:約 81,925/月 81,925/月(年間 983,100 円) 2 級:約 65,541/月 65,541/月(年間 786,500 円)が支給されます。 障害基礎年金の申請は権利です。所得補償という側面だけでなく,将来の生活の場所の選択 肢を増やし,暮らしの中身を豊かにするための鍵になります。 申請は 20 歳の誕生日の翌日から可能です。以下のものが必要になります。 ①受診状況等証明書 ②病歴・ 病歴・就労状況等申立書 ③国民年金保険診断書 ④国民年金障 国民年金障 害基礎年金裁定請求書 ⑤印鑑 ⑥手帳 ⑦本人の 本人の戸籍謄本・ 戸籍謄本・住民票全員の 住民票全員の写し ⑧本人 名義の 名義の預金通帳 ⑨養護学校等卒業証書 このうち②病歴・就労状況等申立書を書く作業が大変です。初診から 20 歳までの状況を約 3 年単位で書いていきます。用紙はインターネットよりダウンロードできますので一度見て みてください。20 歳の時点で,生まれた時からの記憶をたどるのは大変です。以下のもの を今から保存しておくと,申請のときに困りません。 *特別児童扶養手当等の診断書 *療育手帳,身体障害者手帳の申請用紙 もらった本人に関する資料 *療育機関で *日記(日々のエピソード等) *成績表 また,障害の状況によっては身体障害者手帳と療育手帳の両方が取得できる場合がありま す。一度検討してみてはいかがでしょうか。 知りたい情報がありましたら,お気軽に相談・支援部までどうぞ。 <奥越地区> 12 月 8 日(土)に結とぴあにて学習会を行いま した。子どもたちは地域の高校生とクリスマス ケーキのデコレーションをし,保護者は施設の 方のお話を聞きました。その後全員合流し,み んなでおいしくケーキをいただきました。会の 終わりには,高校生から子どもたちへ手作りの クリスマスカードのサプライズプレゼントもあ りました。 <あわら地区> 12 月 26 日(水)の午後,あわら市保健セン ターに,いつもの「おひさまくらぶ」のメンバ ーと,金津高校生と,お母さんたちが集いまし た。「リズムに乗って身体を動かそう!」では, 軽快な音楽の流れる中,ボールを渡し合ったり タッチし合ったりの触れ合いを楽しみました。 さらに「クレープを作ろう!」&「風船バレーを しよう!」のあいだは,お母さんたちは,それ ぞれの子育てを通しての想いを語り合い,共感 し合い,温かくて心強い絆を確認し合えました。 <坂井地区> 11 月 17 日に坂井市多目的集会施設で,子供 たちは,丸岡中・高生や一般のボランティアと 一緒にケーキにデコレーションをしました。丸 岡中演劇部と合唱部の発表もありました。保護 者の情報交換会は,在宅医療をテーマに往診や 訪問看護に関する講師を迎えて意見交換しまし た。新しいサービスを知り、地域に根ざしたよ り豊かな生活を考える時間になりました。さら に,社会福祉協議会から,昨年度のテーマ“防 災を考える”の経過として,長畝地区が取り組 んでいる防災マップが紹介されました。 <永平寺地区> 11 月 23 日(金)に『ぶどうの家』で学習会 を行いました。子どもたちは地域の大学生と一 緒に『てじな』のお話を聞き,内容に合わせた 遊びも楽しんでいました。保護者は施設立ち上 げに向けた情報交換会を行い,終了後は親子で マッサージを体験しました。子どもたちはお母 さんからマッサージを受けてリラックスし,お 母さん方はいろいろな質問を講師に投げ掛ける など,中身の濃い時間を過ごしていました。こ のマッサージ体験は,家庭での親子の触れ合い にも繋がる活動で,参加者には大変好評でした。 <福井地区> 12 月 1 日(土)福井県医療福祉専門学校の調 理室にて,親子でカップケーキを作りました。 普段は,なかなか親子でクッキングをすること はむずかしいようですが,今回は,のんびりゆ ったりおやつ作りを楽しみました。また,たく さんのボランティアさんの参加もあり,一緒に おやつを作りながら,おしゃべりを楽しむこと ができました。カップケーキが出来上がった後 は,グループごとにお茶会をしました。福井東 養護学校の保護者の方 とお話が弾んだグルー プもあったようです。 終始,和やかな雰 囲気で,楽しい時間を 過ごしました。 <鯖江・越前・池田地区> 12 月 1 日(土)アイアイ鯖江にて学習会がありま した。子供たちは,ボランティアの中央中チャ レンジ部の皆さんと一緒にミニパラソルゲーム やおもちゃ釣り,ケーキのデコレーションなど を楽しみました。保護者は,前回の「障害者基 礎年金の申請について」の学習会を受けて, 「病 歴状況申立書」を実際に書いてみました。関係 機関の方に丁寧に書き方を教えていただくこと ができ,大変有意義な学習会になりました。