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パソコンや携帯電話の悪影響は使用時間次第!

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パソコンや携帯電話の悪影響は使用時間次第!
パソコンや携帯電話の悪影響は使用時間次第!
◆パソコンや携帯電話を使用する子は体力が低い?
経済や科学の発展が世界的に進み IT を利用した便利な時代になっています.特に情報機器が発達し,世の中
に広く普及されるようになり,パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)は大人だけでなく,子ども達にとっても身近
なものとなっています.政府の調査によると小学生の約 36.6%(約三人に一人)が携帯電話(携帯)を持ってい
ることが分かりました.電子ゲームの普及で子どもの遊びも屋外から室内へと変化し,子どもの身体活動量の減
少が問題視されています.そんな中,スマホや PC を利用している子と利用していない子では体力特性に違いが
あるのかについて調査しました.
◆使用時間を決めて使えば問題ない!
下図は,小学校 3~6 年生(中学年以上)男子児童の体力総合点に関する平均値を平日における PC や携帯電
話などの情報端末の利用時間別に示したものです.体力総合点とは,学校で実施している新体力テスト 8 項目か
ら算出した平均偏差値を意味しています.
携帯や PC などを一日 60 分以上利用している
子の体力総合点は明らかに低いことが分かりま
す.一方,全く使用していない子ども達は,最も
高い体力特性でした.小学生にとって PC や携
帯の使用はあまり好ましくないようです.ただ
し,一日の利用時間が 30 分未満の子ども達は,
体力も低くなく,平均以上の水準でした.つま
り,情報端末が悪影響を及ぼすのではなく,使用
時間を決めず長々と使い続ける自己管理の不出
来が悪影響の元と言えます.従って,一日 30 分
【偏差値】
以内の使用を厳守すれば身体的影響は少ないでしょう.
今の時代,仲間との会話にもゲームや TV の話題が多く出てきます.そのため,親の意向で全く情報を与えな
いというのも酷なことです.各家庭で利用時間と使用ルールを決めて,適切に用いることが最も大切なことです
ね.子どもの体内に ON(勉強,運動,手伝いをやるとき)と OFF(自由に過ごすとき)のスイッチを作らせ,
自分自身でコントロールできるようにさせることに留意しましょう.いつまでも大人に言われてスイッチを切り
替えているようではダメですよね.もちろん,ルールを守っても,身体を動かすことをしなければ体力・運動能
力にとっては意味がありません.まずは外で元気に体を動かすことを忘れずに!
えっ!ほんと?
★ちょっとした工夫紹介★
Key Word
子どもの全てを決めつけない!
子育て中の保護者から「この子は~なんです」
「この
子は~じゃないとダメなんです」といったように我が
子の性格や能力を決めつけてしまう言葉を頻繁に耳に
します.しかし,発育発達期の子の能力や性格は日に日
に変化し成長するものです.周りの大人が決めつける
ことでその子の今後の可能性を奪うことにもなりかね
ませんので,色々な可能性や発達を信じて一歩離れた
ところから見守ることに専念すると良いですね!
【新聞作成】 岐阜大学教育学部
准教授
春日晃章
&
運動が記憶力を高める?
記憶・学習を中心とした認知機能を司って
いるのは海馬という脳部位です。海馬の特徴
として大人になっても神経細胞が新しく生
まれる(神経新生)ところです。この神経新
生率を増加させるためには、軽い運動を行う
といいそうです。しかも、加齢による記憶力
低下を防ぐこともできます。毎日、軽い運動
を続けることで、記憶力低下を抑えて、健康
な身体を作りましょう!
岐阜大学大学院 1 年 浅野佑弥
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