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サーバ環境構築手順書

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サーバ環境構築手順書
サーバ環境構築手順書
1
目次
第 1 章 CentOS のインストール
3
1.1
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
3
1.2
設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
12
第 2 章 Java のインストール
2.1
JDK(JavaSE Development Kit) のインストール . . . . . . . . . . . . . . . . .
第 3 章 Apache Tomcat のインストール
15
15
17
3.1
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
17
3.2
環境変数の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
17
3.3
Java 起動オプションによるチューニング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
18
第 4 章 PostgreSQL のインストール
21
4.1
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
21
4.2
環境変数の設定とデータベース領域の作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
22
4.3
データベースサーバの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
24
4.4
データベースの作成と削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
24
第 5 章 起動及び停止
27
5.1
システムの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
27
5.2
システムの停止 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
27
ライセンス
3
第 1 章 CentOS のインストール
1.1
インストール
電源投入
インストールメディアを挿入して, メディアからブートさせ, 下記画面が出力されたら「Enter」
キーを押下してください.
インストールメディアのテスト
テストには時間が掛かるため, 特に必要なければ「skip」ボタンを押下してください.
第1章
4
CentOS のインストール
インストーラの起動
「Next」ボタンを押下してください.
言語選択
インストール中に使用する言語を選択します.
特に問題なければ ”Japanese(日本語)” を選択し,「Next」ボタンを押下してください.
1.1. インストール
キーボード選択
使用するキーボードを選択します.
特に問題なければ ”日本語” を選択し,「次 (N)」ボタンを押下してください.
※ハードディスクの状態によっては下記の様な忠告が表示されます.
問題なければ「はい (Y)」や「次 (N)」ボタンを押下してください.
5
第1章
6
CentOS のインストール
パーティション設定
環境に合わせてパーティションの設定方法を選択し,「次 (N)」ボタンを押下してください.
#ここでは ”カスタムレイアウトを作成します.” を選択
1.1. インストール
カスタムレイアウトを選択した場合, 下記画面にてパーティションを手動設定します.
ブートローダ設定
環境に合わせてブートローダの設定を行い,「次 (N)」ボタンを押下してください.
#ここでは ”GRUB ブートローダは, /dev/hda 上にインストールされます.” を選択
NIC 設定
環境に合わせてネットワークの設定を行い,「次 (N)」ボタンを押下してください.
7
第1章
8
地域選択
使用する地域を選択し,「次 (N)」ボタンを押下してください.
#ここでは ”アジア/東京” を選択
管理者パスワード設定
root のパスワードを設定し,「次 (N)」ボタンを押下してください.
CentOS のインストール
1.1. インストール
9
インストールパッケージ選択
上部リストは ”Server” のみにチェックを入れ, ”今すぐカスタマイズする” を選択し,「次
(N)」ボタンを押下してください.
環境に合わせてチェックを入れますが, 下記の点に留意します.
• 各種コンパイルのため, 開発ツール・開発ライブラリは必要
• 後工程でソースからインストールするため, DB サーバ・Java 開発は必要なし
#ここでは以下にチェックを入れるよう設定
”アプリケーション” -> ”エディタ”
第1章
10
”テキストベースのインターネット”
”開発”
-> ”開発ツール”
”開発ライブラリ”
”サーバー”
-> ”FTP サーバー”
”サーバー設定ツール”
”レガシーなネットワークサーバー”
”ベースシステム”
-> ”ダイヤルアップネットワークサポート”
”ベース”
”言語”
-> ”日本語のサポート”
インストール確認
「次 (N)」ボタンを押下してください.
CentOS のインストール
1.1. インストール
11
選択したパッケージに応じて, 必要となるインストールメディアが異なります.
メディア確認を促すダイアログが表示されるので, 問題なければ「続行 (C)」ボタンを押下
してください.
インストール完了
「再起動 (T)」ボタンを押下すると, マシンが再起動します.
第1章
12
1.2
CentOS のインストール
設定
ユーザ登録
システムを動作させる一般ユーザを登録します.
ここでは ”ossmc” というユーザを作成します.
#以降, コマンド入力説明時に ”#” で始まっている場合は root ユーザでの実行
#”$” で始まっている場合は システム実行ユーザでの実行を意味する
管理者でログインしてください.
#パスワードは入力しても画面に表示されないので注意
login:root
Password:
「useradd」コマンドでユーザを作成してください.
# /usr/sbin/useradd ossmc
「passwd」コマンドで作成したユーザのパスワードを設定します.
パスワード入力 ->「Enter」キー -> パスワード (確認) 入力 ->「Enter」キー と進めてく
ださい.
1.2. 設定
13
# /usr/bin/passwd ossmc
Changing password for user user.
New UNIX password:
Retype new UNIX password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
SELinux の停止
CentOS5 はデフォルトで SELinux がインストールされます.
SELinux とは Security-Enhanced Linux の事で, 不正侵入の被害を極力少なくすることを目
的に開発された Linux カーネル用のセキュリティ拡張機能です.
セキュリティを確保する上で大変重要な機能ですが, 内部的な研修サーバという事で止めて
おきます.
”config ”ファイルの設定を修正します.
# vi /etc/selinux/config
<<config ファイルの中身>>
# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
#
enforcing - SELinux security policy is enforced.
#
permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
#
disabled - SELinux is fully disabled.
#SELINUX=enforcing
SELINUX=disabled
# SELINUXTYPE= type of policy in use. Possible values are:
#
targeted - Only targeted network daemons are protected.
#
strict - Full SELinux protection.
SELINUXTYPE=targeted
#黄字の通り ”SELINUX” の値を ”enforcing” から ”disabled” へ変更
14
第1章
CentOS のインストール
パッケージの更新
インストールされているパッケージを最新にします.
#ネットワーク越しにパッケージのダウンロード -> インストールを行うため, 時間が掛か
かります
#必要なければ次項へ進んでください
「yum」コマンドでパッケージを更新してください.
# /usr/bin/yum update -y
15
第 2 章 Java のインストール
JDK(JavaSE Development Kit) のインストール
2.1
#インストールファイルは ”/usr/local/src” に存在している事を前提にしています
インストールファイル (jdk-1 5 0 21 linux-i586-rpm.bin) に実行権限を付加して実行してく
ださい.
# chmod a+x jdk-1 5 0 21-linux-i586-rpm.bin
# ./jdk-1 5 0 21-linux-i586-rpm.bin
バイナリライセンス契約が表示されますので, 内容を確認します.
問題なければ ”yes” と入力し,「Enter」キーを押下してください.
Sun Microsystems, Inc. Binary Code License Agreement
for the JAVA 2 PLATFORM STANDARD EDITION DEVELOPMENT
KIT 5.0
SUN MICROSYSTEMS, INC. (”SUN”) IS WILLING TO LICENSE
THE SOFTWARE IDENTIFIED BELOW TO YOU ONLY UPON THE
:
:
:
desktop computers and servers.
Do you agree to the above license terms? [yes or no]
インストールが完了します.
:
:
inflating: jdk-1 5 0 21-linux-i586.rpm
Preparing...
########################### [100%]
第2章
16
1:jdk
Done.
########################### [100%]
Java のインストール
17
第 3 章 Apache Tomcat のインストール
3.1
インストール
#ファイルは ”/usr/local/src” に存在している事を前提にしています
「tar」コマンドでファイル (apache-tomcat-5.5.28.tar.gz) を解凍してください.
# tar xvzf apache-tomcat-5.5.28.tar.gz
”apache-tomcat-5.5.28” ディレクトリが作成されます.
「mv」コマンドでインストール場所まで移動してください.
# mv apache-tomcat-5.5.28 /usr/local/tomcat
ファイルのオーナをシステム実行ユーザに変更します.
「chown」コマンドでオーナをシステム実行ユーザに変更してください.
# chown -R ossmc : ossmc /usr/local/tomcat/
3.2
環境変数の設定
システム実行ユーザの環境変数を設定します.
ここでは, ”.bash profile” ファイルに設定を追加します.
# su - ossmc
Password:
$ cd /̃
$ vi .bash profile
<<.bash profile ファイルの中身>>
第3章
18
Apache Tomcat のインストール
# .bash profile
# Get the aliases and functions
if [ -f /̃.bashrc ]; then
. /̃.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/bin
PATH=$PATH:/usr/java/jdk1.5.0 21/bin
export PATH
unset USERNAME
export JAVA HOME=/usr/java/jdk1.5.0 21/
export CATALINA HOME=/usr/local/tomcat
export CLASSPATH=$CLASSPATH:$CATALINA HOME/common/lib
export CATALINA OPTS=”-server -Xms512m -Xmx512m -Xss512k -XX:PermSize=64m -XX:MaxPermSize=64m”
#黄字が追加部分
#緑字はお使いのハードウェアスペック/システムの利用状況により増減
設定した環境変数を適用してください.
$ source .bash profile
Java 起動オプションによるチューニング
3.3
JVM の起動オプションによるチューニングについて主として設定する項目の説明を行い
ます.
設定値はハードウェアスペック (主にメモリ)/システム利用状況により変化します.
-server
「Java HotSpot Server VM」というサーバアプリケーション用の JVM を起動
-Xms
ヒープ領域 (*1) の初期サイズを設定
3.3. Java 起動オプションによるチューニング
-Xmx
ヒープ領域 (*1) の最大サイズを設定
-Xss
スレッドスタック (*2) の最大サイズを設定
-XX:PermSize
パーマネント領域 (*3) の初期サイズを設定
-XX:PMaxPermSize
パーマネント領域 (*3) の最大サイズを設定
*1 インスタンスを格納するメモリ領域
*2 スレッド毎に用意されるスタック領域
*3 クラスやメソッドの情報を格納するメモリ領域
19
21
第 4 章 PostgreSQL のインストール
インストール
4.1
#ファイルは ”/usr/local/src” に存在している事を前提にしています
「tar」コマンドでファイル (postgresql-8.3.9.tar.gz) を解凍してください.
# tar xvzf postgresql-8.3.9.tar.gz
”postgresql-8.3.9” ディレクトリが作成されます.
「mv」コマンドでインストール作業場所まで移動させてください.
その後,「cd」コマンドでカレントディレクトリもその場所へ移動させてください.
# mv postgresql-8.3.9 /usr/local/src
# cd /usr/local/src/postgresql-8.3.9
postgreSQL パッケージのコンパイルとインストールを行います.
それぞれ以下のコマンドを実行してください.
#デフォルトのインストール場所は ”/usr/local/pgsql” となる
#変更する場合は, configure 実行時の - -prefix(ハイフンは繋げる) オプションで変更
# ./configure –prefix=/usr/local/pgsql
# gmake && gmake install
インストールが完了します.
:
:
/usr/local/pgsql/lib/pgxs/config/install-sh
/bin/sh ../config/install-sh -c -m 755 ./mkinstalldirs
/usr/local/pgsql/lib/pgxs/config/mkinstalldirs
第4章
22
PostgreSQL のインストール
gmake[1]: Leaving directory ‘/usr/local/src/postgresql-8.3.9/config’
PostgreSQL installation complete.
ファイルのオーナをシステム実行ユーザに変更します.
「chown」コマンドでオーナをシステム実行ユーザに変更してください.
# chown -R ossmc : ossmc /usr/local/pgsql/
4.2
環境変数の設定とデータベース領域の作成
システム実行ユーザの環境変数を設定します.
ここでは, ”.bash profile” ファイルに設定を追加します.
# su - ossmc
Password:
$ cd /̃
$ vi .bash profile
<<.bash profile ファイルの中身>>
# .bash profile
# Get the aliases and functions
if [ -f /̃.bashrc ]; then
. /̃.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/bin
PATH=$PATH:/usr/java/jdk1.5.0 21/bin
PATH=$PATH:/usr/local/pgsql/bin
export PATH
unset USERNAME
export JAVA HOME=/usr/java/jdk1.5.0 21/
export CATALINA HOME=/usr/local/tomcat
export CLASSPATH=$CLASSPATH:$CATALINA HOME/common/lib
4.2. 環境変数の設定とデータベース領域の作成
23
export CATALINA OPTS=”-server -Xms512m -Xmx512m -XX:PermSize=64m -XX:MaxPermSize=64m”
export POSTGRES HOME=/usr/local/pgsql
export PGLIB=$POSTGRES HOME/lib
export PGDATA=$POSTGRES HOME/data
export MANPATH=$MANPATH:$POSTGRES HOME/man
export LD LIBRARY PATH=$LD LIBRARY PATH:$PGLIB
#黄字が追加部分
#PGDATA がデータのストア先となり, 都合により赤字部分を変更
設定した環境変数を適用してください.
$ source .bash profile
データベース領域を作成してください.
$ initdb -W -E UTF-8
インストール経過が表示され, 途中でパスワードを求めてきます.
パスワード入力 ->「Enter」キー -> パスワード (確認) 入力 ->「Enter」キー と進めてく
ださい.
The files belonging to this database system will be owned by user ”ossmc”.
This user must also own the server process.
The database cluster will be initialized with locale ja JP.UTF-8.
:
:
:
initializing pg authid ... ok
Enter new superuser password:
Enter it again:
データベース領域の作成が完了します.
第4章
24
PostgreSQL のインストール
:
:
Success. You can now start the database server using:
postmaster -D /usr/local/pgsql/data
or
pg ctl -D /usr/local/pgsql/data -l logfile start
4.3
データベースサーバの起動
「pg ctl」コマンドでデータベースサーバを起動します.
$ pg ctl start
4.4
データベースの作成と削除
PostgreSQL では, initdb した領域に複数のデータベースを作成することが出来ます.
作成と削除については下記コマンドにて行うことが可能です.
「createdb」コマンドで新しいデータベースを追加します.
$ createdb example
「dropdb」コマンドで既存データベースを削除します.
4.4. データベースの作成と削除
$ dropdb example
25
27
第5章
5.1
起動及び停止
システムの起動
「pg ctl」コマンドでデータベースを起動します.
$ pg ctl start
「startup.sh」でアプリケーションサーバを起動します.
$ $CATALINA HOME/bin/startup.sh
5.2
システムの停止
「shutdown.sh」でアプリケーションサーバを停止します.
$ $CATALINA HOME/bin/shutdown.sh
「pg ctl」コマンドでデータベースを停止します.
$ pg ctl stop
29
ライセンス
※この著作物は、「クリエィティブ・コモンズ・ ライセンス 表示 2.1 日本」により、
ケイ・エヌ情報システム株式会社、山口大学から利用許諾されています。
詳しい利用許諾条項は、http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/legalcode をご覧下さい。
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