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資料2 永田委員による提案 「東京ガスの温暖化対策と太陽熱利用
東京ガスの温暖化対策と 太陽熱利用に関する取り組み 平成19年6月13日 東京ガス株式会社 リビング技術サポート部 永田 敬博 温暖化対策に関する取り組み 東京ガスの温暖化対策ガイドライン 当社グループの都市ガス事業において、天然ガスの利用促進や、 都市ガ ス を利用した高効率機器・システムの効率向上により、お客さま先での CO2排出量を2010年度に800万トン(注)抑制 することを目指す。 (注)1990年度以降の、「都市ガス機器・システムの高効率化」 「天然ガ スコージェネレーションシステムの普及」「天然ガスの利用促進」による抑 制効果の合計。 都市ガスの環境性 民生用分野での温暖化対策 高効率ガスコンロ 新 旧 熱効率 約56% 熱効率 約46% 高効率バーナ(例) 炎が内向きに炎焼する内炎 式バーナーで鍋全体を素早 く効率よく加熱します。 *熱効率は定格ベース バーナーヘッドの改良や内炎式バーナーで熱効率をUP 民生用分野での温暖化対策 高効率ガス給湯器 潜熱回収型暖房給湯器 ガスエンジン暖房給湯器(※1) 家庭用燃料電池(※2) エコジョーズ エコウィル ライフエル 1次エネルギー削 減率(※3) ▲13% ▲21% ▲31% CO2排出量削 減率(※3) ▲13% ▲32% ▲45% ・狭いスペースでも設置可能 ・湯切れの心配がない瞬間式 ・少ないイニシャル負担増で大 きな省エネ効果 ・ご家庭で電気を作り発電時の排熱を有効に利用 ・お客さまの電気と熱の使用状況に合わせた最適運転で快適性 を保ちながら省エネ性、経済性を享受いただく ※1 ガスエンジン暖房給湯器1kWh発電時の発電量(1kWh)と熱回収量(3.09kWh)を従来システムでまかなった場合と比較 ※2 燃料電池コージェネ1kWh発電時の発電量(1kWh)と熱回収量(1.3kWh)を従来システムでまかなった場合と比較 ※3 削減率は定格ベース 家庭用燃料電池<ライフエル> システム構成と主な仕様 貯湯槽 空気供給装置 発電能力 1kW 空気 排熱効率 45% 空気 発電効率 33%(HHV) 貯湯容量 200L バ ックアップ ボイラー PEFCス タ ッ ク 水素 排熱 燃料処理装置 湯 都市ガス 直流電気 温水 電力 排熱回収装置 インバータ 【定置用燃料電池大規模実証事業】 480台(05年度) →777台(06年度) *石油、LP仕様の燃料電池も含む ガスエンジン給湯器<エコウィル> システム構成と主な仕様 発電能力 1kW 発電効率 20%(HHV) 排熱効率 57% 貯湯容量 137L、150L バックアップバーナー 電気 <発電ユニット> イン バータ 発電機 エンジン 排熱 熱交 <貯湯ユニット> 熱 給湯 床暖 追いだき 累積導入量(~2006年度、全国ベース):47千台 潜熱回収型給湯器<エコジョーズ> 東京ガスの普及実績:29千台(04年度)→52千台(05年度)→64千台(06年度) ブルー&グリーンプロジェクト 家庭で使われるエネルギーの大半を占める給湯・ 暖房 エネルギーの消費削減を目的として、エネルギー利用効 率の高いBL-bs*ガス給湯機・暖房給湯機(潜熱回収型) 「エコジョーズ」ならびにBL-bs家庭用ガスコージェネレー ションシステム「エコウィル」の普及にあわせて、1台につ き1本ずつ植林活動を行う。 <目標:50万台・50万本> CO2削減効果:約13万5千トン *BL-bs部品:安全で快適な「住まいづくり」のため、ベターリビングでは品質・性能及びアフターサー ビス等に優れた住宅部品を、優良住宅部品(BL部品)として認定しています。BL-bs部品とは、BL部 品のうち、社会的要請への対応を先導するような特長も有する住宅部品を「BL−bs部品」として認定 したものです。 太陽熱利用に関する取り組み 高効率給湯器の更なる効率向上 潜熱回収型 給湯器等 太陽熱 エネルギー + 100%を超える 高効率システムの開発 太陽熱利用のイメージ 夏季 冬季 熱需要 変動分+αを 給湯器で供給 ベース需要の一部 を太陽熱で供給 *デザイン、設置 条件などからも制 約あり 普及に向けての課題 項目 課題の内容 外観 ・太陽熱温水器は戸建住宅の屋根に架台を組 んで設置されており、屋根面との整合性がなく 見劣りする。 ・強制循環システムの集熱器も屋根面と一体感 に欠ける。 仕様 ・既存のソーラー給湯システムは4~5人家族の 一般住宅向けが主流。少子高齢化や都心部の マンション需要対応へはコンパクト化が必要。 コスト イニシャルコストが高く、投資回収年数が長い。 技術開発の目的 住宅分野において太陽熱を利用した 高効率給湯システムの開発を目指す <給湯器+太陽熱システム> 家庭用瞬間式ガス給湯器と連携できる次世代型ソーラー給 湯システムを組み込み、潜熱回収型給湯器よりさらに高効 率なシステムを開発する。 <ターゲット:集合住宅> 集合住宅をメインターゲットとして、戸建住宅にも応用できる システムを開発する。 次世代ソーラーシステムイメージ ①バルコニー設置型ソーラーコレクター ・1ユニットのコンパクト化 ・手すりユニットと一体化していくことで、 デザイン性・施工性を向上 ・低コスト化 (コンクリート手すり) ②給湯器接続ユニット ・既存の瞬間式給湯器と接続するブレ ンダーユニットの低コスト化を目指す。 ③省エネナビユニット ・太陽熱利用量の簡易表示を行い、 ユーザーが省エネライフスタイルを 志向できるような情報伝達ユニットを 開発する。 (床水上) エコジョーズのリモコン (エネルックリモコン)表示例 太陽熱利用拡大に向けた考え方 ・太陽熱利用を拡大していくためには、まず、魅力あ るシステムの開発が重要。 ・制度設計は有効なシステムが見えた段階で、その 欠点を補う形で整備されることが適当と考える。 ・当社は給湯システムの更なる効率向上の観点か ら給湯器とソーラーを併用したシステムの開発に取 り組む。