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第5回 独立栄養細菌の保存法について
Microbiol. Cult. Coll. 24 (1) :9 13, 2008 連載「微生物資源の保存技術講座」 第 5 回 独立栄養細菌の保存法について 内野佳仁 独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 生物遺伝資源部門(NBRC) 〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足 2-5-8 Preservation of lithoautotrophic bacteria Yoshihito Uchino NITE Biological Resource Center (NBRC), Department of Biotechnology, National Institute of Technology and Evaluation 2-5-8 Kazusakamatari, Kisarazu, Chiba 292-0818, Japan 1.はじめに 本稿では,特に保存が難しいとされる,硝化細菌と, 独立栄養細菌 Lithoautotrophic bacteria は炭酸固定 好気性好酸性の硫黄酸化細菌 能を有する細菌である.呼吸あるいは光合成でエネル と鉄酸化細菌 の ギーを獲得し,無機物を酸化することで必要な電子を 保存を中心に解説する.また嫌気性細菌の培養・保存 得る. に役立つ,平板培養時のガス組成の設定方法について 呼吸によりエネルギーを得る化学独立栄養細菌は, NH3,NO2 ,H2,硫黄化合物,鉄(Fe )など酸化 − 紹介する. 2+ される無機物(電子供与体)の種類で分類される(e.g. 2.硝化細菌の保存について 硫黄を酸化する場合,硫黄酸化細菌) ,また,電子受 窒素循環における硝化反応(NH3 → NO2−→ NO3−) 容体として O2 を利用する好気性細菌,O2 以外の物質 を担うアンモニア酸化細菌と亜硝酸酸化細菌は,近年 (硝酸など)を利用する嫌気性細菌が存在する.光合 の環境問題への関心の高さを反映して益々その重要性 成独立栄養細菌については,嫌気・光条件下で H2 や を増しているが,取扱いの難しさが研究の妨げとなっ 硫黄化合物等を電子供与体として利用するものが知ら ている.表 1 のように分類学的基準株でさえ十分な研 れている. 究の態勢にあるとは言い難く,この状況が硝化細菌の 分離株を得るのに大変な時間と労力を要する独立栄 保存の難しさを物語っている. 養細菌だが,分離後は脆弱となり死滅する危険性が高 この項では,NBRC で行っている L-乾燥保存と, まる.継代維持する場合もあるが,継代中に突然増殖 既報の様々な保存法について紹介する. 活性がなくなることもしばしばである.分離株の中に は,①増殖速度が遅い,②収量が得られない,③有機 1)L-乾燥保存 物による増殖阻害がかかる,④自ら産生する強酸に悪 硝化細菌の分散媒は,坂根ら(1996)が検討した 影響を受ける,⑤凍結や乾燥に対する感受性,⑥コロ SM8(表 2)を使用している.アドニトール(radical ニー形成出来ない,などの性質を有し,培養・保存(継 scavenger)とシステインの組合せは変異防止剤とし 代維持) ・管理が困難なものも多い.それゆえに,適 て有効だが,保護効果を現すためにはグルタミン酸ナ 切に保存し,安定的に株を維持することが,独立栄養 トリウムを含むリン酸緩衝液に添加されることが必要 細菌の研究を行うための必要条件であると考える. である(坂根ら,1982;1985).硝化細菌はグルタミ ン酸ナトリウムやリン酸で増殖阻害がかかる場合があ E-mail: [email protected] るので,一般的な従属栄養細菌用の分散媒 SM1 より ─9─ 独立栄養細菌の保存法について Ammonia-oxidizing bacteria 内野佳仁 表 1 硝化細菌の分類学的基準株 (Migula 1900) Buchanan 1925 (Watson 1965) Watson 1971 Winogradsky and Winogradsky 1933 (Watson . 1971) Head . 1995 (ex Harms . 1976) Head . 1995 Koops . 2001 Koops . 2001 Winogradsky 1892 Koops . 2001 Koops . 2001 Koops . 2001 Koops . 2001 Koops . 2001 Koops . 2001 no culture isolated ATCC 19707 no culture available ATCC 25196, C-71 Nv-1 Nm 36 Nm 2 ATCC 25978 Nm 57 Nm 1 Nm 22 Nm 90 Nm 45 Nm 10 Sorokin . 1999 Bock . 2001 Bock . 2001 Winslow . 1917 Watson and Waterbury 1971 Watson and Waterbury 1971 Watson . 1986 Ehrich . 2001 AN1, LMD 97.163 DSM 10229, X14 DSM 10236, Z ATCC 25391, DSM 10237, CIP 104748 ATCC 25380, CIP 104751 no culture available ATCC 43039 DSM 10035 (not available from the DSMZ), NSP M-1 Nitrite-oxidizing bacteria 2008 年 3 月現在,アンモニア酸化細菌は 3 属 14 種,亜硝酸酸化細菌は 4 属 8 種が記載されている.うち基準株が利用出来 ないものが 3 種.異なる国のカルチャーコレクション 2 機関で保存されていないものが 16 種(細菌命名規約に抵触) . 属 8 種と の基準株は,論文著者のグループ(University of Hamburg, Germany)でのみ 保存している. 表 2 独立栄養細菌の L-乾燥保存に用いられる分散媒 SM1: SM5: SM8: SM9: Sodium glutamate 3 g, Adonitol 1.5 g, Cysteine HCl 0.05 g, 0.1M Phosphate buffer (KH2PO4K2HPO4, pH 7.0) 100 m . Sodium glutamate 3 g, Adonitol 1.5 g, Sorbitol 1 g, Ethylenediamine 2HCl 0.4 g, 0.1M Phosphate buffer (KH2PO4-K2HPO4, pH 7.0) 100 m . Sodium glutamate 0.5 g, Adonitol 1.5 g, Cysteine HCl 0.01 g, 0.02M Phosphate buffer (KH2PO4K2HPO4, pH 7.0) 100 m . Sodium glutamate 0.5 g, Sucrose 0.2 g, 0.02M KH2PO4 solution 100 m . The solution is pH adjusted to 4.0 by adding of 5% phosphate solution, and sterilized by filtration. 低濃度に設定している.定常期初期まで培養(Griess 養する. 比色法やセルカウント等で判断)した菌体を SM8 に 同法は分散媒のグルタミン酸ナトリウムを低濃度と 懸濁し,L-乾燥に供する.菌液の細胞濃度は出来る することで保護効果が減少するという面もあり(坂根, だけ高く 109 ∼ 1010 CFU/m を目安とする.硝化細 今井,1986),増殖阻害のない保護効果を有する物質 菌は通常の培養法では菌密度が得られないので,大量 について今後検討の余地があると考える. の培養液を遠心などで濃縮することで対応する.復元 する際には,グルタミン酸ナトリウムによる増殖抑制 2)凍結保存について を避けるため,分散媒から持ち込まれるグルタミン酸 細菌の凍結保存法としては,低濃度の凍結保護剤を ナトリウムを 50 mg/m 以下に希釈して培養,また, 細胞に浸透させた後,緩慢な凍結で細胞内を脱水する 過剰な O2 の存在も抑制に働く場合があるので静置培 ことで凍結保護剤を濃縮し,保護効果を高める緩慢凍 ─ 10 ─ Microbiol. Cult. Coll. June 2008 Vol. 24, No. 1 結法が一般的であるが(Pegg, 1976) ,これを硝化細 ルビン酸(菌種によっては 1%グルタミン酸)を蒸留 菌に適用するのは難しい.例えば 水に溶かして分散媒とする(pH 9).緩衝剤は入れな NBRC 14298 の場合,定常期初期の菌体を 10% い.スキムミルク分散媒の滅菌は 105℃,8 分のオー DMSO-HEPES 培地(NBRC medium No. 829)に懸 トクレーブで行う.乾燥標品は−80℃で保存.シリカ 濁,−80℃ディープフリーザーで凍結し,そのまま保 ゲルストックより有効とされる. 存すると,失敗する. 硝化細菌の凍結保存が難しいとされるのは,凍結障 3.硫黄酸化細菌,鉄酸化細菌の保存について 害を受けやすい部位(細胞膜など)の損傷が硝化細菌 硫黄化合物を酸化して呼吸によりエネルギーを獲得 にとって致命的となるからだろう.それでも保護剤の する細菌は非常に多様であり,数多くの好気性あるい 種類・濃度,凍結速度,プログラムフリーズ(Nishii & は嫌気性細菌が報告されている.ここでは特に保存が Nakagiri, 1991) ,あるいは瞬間凍結による細胞試料の 難しいとされる好気好酸性の ガラス化など検討し,最適条件を見出すことが出来れ と ば保存は可能なはずと考える. を中心に述べる.分離株の多 くが凍結保存あるいは乾燥保存が可能だが,難しい場 合もあり, 3)既報の保存法 属の保存法は大いに参考 になると考える.嫌気性細菌については下記 4 で述べ (1)流動パラフィン重層法 る. 細菌の保存法は大きく 2 つ,①細胞内外の水の状態 を凍結や乾燥で限定する方法と,②水の動きを止めず 1) , 細菌の代謝活性を低下させて生存期間を長くする方法 , の L-乾燥保存 がある.硝化細菌のように凍結や乾燥保存が難しい場 と 用の分散媒は硝化 合は継代維持するしかないが,死滅とコンタミの危険 細菌と同様 SM8 を用いる. 性を低くするためにも継代間隔を長くする②の方法は 中性域 pH に感受性の菌種があり(NBRC 14246 等) , 重要である. の中には はアンモニア供給を制限 pH 4 に 調 製 し た SM9 を 用 い る(Imai & Sakane, すると休眠状態となり長く保持されるとの報告がある 1985; 坂根,今井,1986).pH 4 でオートクレーブす が(Johnstone & Jones, 1988) ,保存法としては るとグルタミン酸ナトリウムが分解されるので分散媒 Klein(1957)と Gundersen(1957)の流動パラフィ の滅菌はろ過で行う. ンを使った報告がある.Klein(1957)は SM5 を用いる.エチレンジアミン二塩酸は細胞膜の を培養後,培地を流動パラフィンでカバーすると の保存には分散媒 保護効果を有し,ソルビトールと併用すると相乗的な 室温で 3 ∼ 7 ヶ月間保存できると報告した.また, 高い効果が得られる(坂根,今井,1988).振とう培 Gundersen(1957)は植菌後すぐにミネラルオイルで 養する場合は容器壁面に付着しやすい硫黄ではなくチ カバーしたものでも保存可能であるとした.植菌後し オ硫酸塩や四チオン酸塩等を用いる.定常期初期まで ばらく増殖するが,培地内の O2 を消費した後は増殖 培養(吸光度 OD500 で判断可能)(Gupta & Agate, がストップするとある. 1986; Barron & Lueking, 1990)した菌液から鉄や硫 (2)シリカゲルを用いた凍結保存法 黄等の夾雑物を低速遠心や傾斜により取り除き,菌体 本法はリン酸緩衝液(0.05M, pH 8.0)に懸濁した菌 を 1 ∼ 2 回分散媒で洗浄することで硫酸等を取り除い 液を脱水したシリカゲルパウダーに吸着させ,−80℃ てから分散媒に懸濁,L-乾燥に供する. で保存する方法である(Tokuyama, 1994) .シリカゲ と の復元培養時に分散媒から持 ル吸着時の発熱をドライアイス−アセトン浴で抑え ち込まれる有機物に留意する点,静置培養とする点は る.菌液に対するシリカゲルの量は発熱量に関わるの 硝化細菌と同じである. で注意が必要である.簡便ではないが Tokuyama ら のグループはこの方法で多様な分離株を保存してお り,実績がある.シリカゲルの作用機作は不明. (3)凍結乾燥保存 2)既報の保存法 (1)凍結保存法 Manchee(1975) は 凍 結 保 護 剤 処 理 を せ ず に 上記と同じ Tokuyama らのグループが用いている 方法(Satoh ., 2004) .10%スキムミルク+1%ピ の培養液(30 m )を直接液体窒素に滴下 する超急速凍結法について報告し,109 CFU/m の菌 ─ 11 ─ 独立栄養細菌の保存法について 内野佳仁 図 1 ラバーセプタムを貼りつけたアネロパックパウチ袋 図 2 2.5 L 角型ジャー a:アネロパック・ケンキ,b:試験管(チオアセトア ミド 100 mg+0.5N HCl 1 m ) 液を保存した場合,3 年後,107 CFU/m (1%)生存 していることを示した.また, Gupta & Agate(1986) は,菌体を洗浄,5%グリセロール処理した菌液をキャ 嫌気性化学独立栄養細菌は数多く分離されている.ま ピラリーに充填し液体窒素に浸漬する方法が有効であ た,光合成独立栄養細菌(Photolithoautotroph)は基 ることを示した.低濃度の凍結保護剤を用いてはいる 本的に嫌気性である. が Gupta & Agate の方法は Manchee と同様に超急 嫌気性細菌の保存法については,本連載「第 3 回 速凍結によりガラス状凍結を行う方法である. 極限環境微生物の長期保存法」(森,2007)に詳細が (2)低温での保持 あるので参照されたい.本項では嫌気性細菌の平板培 と は継代により維持 養時のガス組成の設定方法について紹介する. される場合が多いが,エネルギー源の枯渇や生成され る硫酸の影響を考慮して短い間隔で植継ぎをしなけれ 1)平板培地周りのガス組成を設定する方法 ばならない.培養液を冷蔵することで長く生育活性を 分離株を保存管理する上でコロニー形成ができるか 保つことはできるが,硫黄酸化能,鉄酸化能は急速に 否かは非常に重要である.ガス組成を変えることで独 退行する.Gupta & Agate(1986)は,菌液に黄銅 立栄養細菌の増殖が改善される場合があり,固体培地 鉱 chalcopyrite ore(CuFeS2)を混ぜることで, 周りのガス組成を細かく設定する方法は有益である. と を 8℃で,硫黄・鉄酸 ブチルゴム栓付バイアル瓶内で固体培養するのが確実 化能を高く保ったまま維持できることを示した. だが,もし平板培地を使う場合は図 1 のように,アネ (3)グリシンベタインを保護剤とした L-乾燥保存 ロパックのパウチ袋(三菱ガス化学)に粘着シール付 American Type Culture Collection(ATCC)の ラバーセプタム(PBI-Dansensor A/S, Denmark)を Cleland ら(2004)は,細胞の浸透圧に関連のある物 貼ったものを使用する.ガスはセプタムを通して注射 質グリシンベタインが, 針を刺入し封入する.CO2 を使用する場合は pH 変化 の L-乾燥保 護剤としても有効であることを示した. を液体培地で確認した上で行う. 4.嫌気性独立栄養細菌について 2)スルフィドを電子供与体として利用する菌株の場 化学独立栄養細菌のエネルギー源となる物質の多く 合 は自然界の嫌気的な環境で作られ蓄積・拡散される. スルフィドを利用する細菌の場合は,嫌気ジャー内 酸素呼吸を行う独立栄養細菌は,O2 が存在する環境 でチオアセトアミドを酸加水分解し,硫化水素を発生 下で H2 や硫黄化合物の非生物的な自動酸化と競争し させる方法が有効である(図 2).スルフィドは平板 つつそれらを利用するため,好気性ではあるが好気 - 培地に浸透し,酸化還元電位は下がりレサズリンは無 嫌気の狭間に生息する宿命を持つ. 色となる.著者は,絶対嫌気性である緑色硫黄細菌の 化学独立栄養細菌は嫌気環境と関係が深い.実際, 平板培養をこの方法で行っている. ─ 12 ─ Microbiol. Cult. Coll. June 2008 Vol. 24, No. 1 5.おわりに 49: 295-303. 保存が難しいとされる独立栄養細菌でも菌体量を得 Klein, R. (1957). Preservation of ることが出来れば,少なくとも死滅は免れるような保 . Nature 179: 1200. 存処置を施すことが出来る.独立栄養細菌の保存で一 Manchee, R.J. (1975). Long term storage of 番難しいのは,保存そのものよりも培養,菌体量を得 . J. Appl. Bacteriol. 38: 191-192. ることである. 森 浩二(2007) .極限環境微生物の長期保存法─高 本稿で紹介した方法は培養が比較的容易な菌種につ 度好塩性古細菌,好熱性好酸性古細菌,メタン生成 いてのものであり,最も重要な「培養」には触れてい 古細菌─.日本微生物資源学会誌 23:17-21. ないことを最後に付言しておきたい. Nishii, T. & Nakagiri, A. (1991). Liquid nitrogen storage of oomycetous fungi: examination of cooling 謝 辞 rates and improvement of the freezing tube case. 独立栄養細菌の保存についてご指導ご鞭撻を賜りま Bull. Jpn. Fed. Cult. Coll. 7: 90-96. した坂根 健氏と中川恭好博士,また,いつも適切な Pegg, D.E. (1976). Long-term preservation of cells 助言を頂いている森 浩二博士に心から感謝いたしま and tissues: a review. J. Clin. Pathol. 29: 271-285. す. 坂根 健,今井 紘(1986).L- 乾燥法による細菌株 の保存(第 2 報).凍結及び乾燥研究会会誌 32: 文 献 47-53. Barron, J.L. & Lueking, D.R. (1990). Growth and maintenance of 坂根 健,今井 紘 (1988). cells. 属細菌の L- 乾燥保存における二塩酸エチレンジアミンの保 Appl. Environ. Microbiol. 56: 2801-2806. 護効果.凍結及び乾燥研究会会誌 34:60-65. Cleland, D., Krader, P., McCree, C., Tang, J. & 坂根 健,坂野 勲,飯島貞二(1982).L- 乾燥保存 Emerson, D. (2004). Glycine betaine as a cryopro- における変異を防止する保護剤.凍結及び乾燥研究 tectant for prokaryotes. J. Microbiol. Methods 58: 会会誌 28:77-82. 31-38. 坂根 健,今井 紘 & 坂野 勲(1985).L- 乾燥保 Gundersen, K. (1957). Preservation of . 存による変異誘発を防止する保護剤(第 3 報)シス Nature 179: 789. テインの保護作用.凍結及び乾燥研究会会誌 31: Gupta, S.G. & Agate, A.D. (1986). Preservation of 27-35. and 坂根 健,西井忠止,伊藤忠義,見方洪三郎(1996) . with activity check. Antonie van Leeuwen- L- 乾燥法による微生物株の長期保存法.日本微生 hoek 52: 121-127. 物資源学会誌 12:91-97. Imai, K. & Sakane, T. (1985). Preservation of chemolithotrophic bacteria by L-drying, Satoh, K., Tanaka, T., Oguro, Y., Takahashi, R. & Fundamentals Tokuyama, T. (2004). 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