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平成20年3月31

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平成20年3月31
事業概況のご報告
株主の皆様へ
2007年度(第94期)決算概況
日華化学グループは、企業活動を通じて、人々のくらしを豊か
海外展開も行いました。また、製紙加工用薬剤や化粧品分野が
にすることを使命とし、株主様、お客様、社員、そして社会から
好調に推移しましたが、原油高や円高の影響などにより、営業
信頼され選ばれる企業グループを目指すことを企業理念に定
利益、経常利益は減益となりました。
4期連続の増収 連結売上高326億円、0.7%増。
(前年度比)
連結営業利益13億6千万円、9.6%減。
めています。全社員がこの理念を共有し、実現に向けて日々の
事業活動に取り組んでおります。
将来への布石を打つ
中期経営計画最終年度を終えて
2007年12月に中国・浙江日華化学の第二期工事が完了し
第94期(平成19年4月1日∼平成20年3月31日)の国内経済
は、緩やかな回復基調にあるといわれてきましたが、原油高に
よる原材料の高騰や、期末の急激な円高などが企業収益を圧
迫し、景気回復は足踏み状態にあります。海外では、中国・アジ
ア諸国の景気は拡大しているものの、米国経済は景気の後退
が懸念されるなど、不安定な状況が続いています。このような
情勢の中、当社グループの2007年度の経営成績は、売上高は
ほぼ計画通りに達成しましたが、利益は目標を下回る厳しい
結果となりました。この3カ年を振り返って、戦略のグローバ
ル化は一応の成果を見ましたが、急激な円高、原材料高という
外部要因への対応力に課題を残しました。
連結業績の概況
当連結会計期の業績は、売上高が4期連続増収となり、過去
最高を更新しました。当社グループの主力である繊維化学品
の国内展開を産業資材・車両分野で進めるとともに、積極的な
ハウスホールド
7.8%(2,546百万円)
部門別連結売上高
テキスタイルケミカル
55.6%(18,134百万円)
ました。敷地内には研究所も併設され、中国での事業拡大をけ
ん引するグループ最大規模の工場となりました。このほか、韓
ます。国内では鹿島新工場の準備を始めるなど、生産の再編成
コスメティクス
14.1%
スペシャリティケミカル
20.7%(6,761百万円)
国でも生産設備を整え、台湾では新工場建設計画を進めてい
(4,606百万円)
32,635百万円
国内・海外の連結売上高比率
に取り組んでいます。また日華ブランドの強化に欠かせない
国内 55.9%
研究開発の革新の第一歩として組織改革を行いました。イノ
海外 44.1%
ベーションを促進するために機能別のチームを編成するなど、
より柔軟な研究開発の土壌を再構築し、市場に活気を与える
テキスタイルケミカル
新商品やサービスの創造を図ります。
中期経営計画は次の3カ年へ
2008年を初年度とする新たな中期経営計画は、日華化学創
立70周年へのカウントダウンの3カ年でもあります。あるべ
き「グループ経営」の推進に取り組み、継続的にグローバルな
事業展開ができる体制の強化を図ります。グループ社員全体
で価値基準をひとつにし、厳しい市況にあっても強い企業体
質を維持し、
お客様に信頼され選ばれる経営を目指します。
「信
17,836
連結売上高
14,825
連 結
をつくってまいります。
売上高
6,992
指導を賜り、末永くお付き合いいただきますようお願い申し
営業利益
2,219
1,993
︵
上
7,833
8,291
8,476
8,992
9,459 半
期
︶
(▲225百万円)
( )内は前期比増減
上げます。
平成20年6月
0
16年03月期
17年03月期
18年03月期
19年03月期
6,224
︵
下
8,675 半
期
︶
1,443
1,993百万円
紙・パルプ分野では、嵩高剤、脱墨
剤などの製紙用薬剤が好調に推移
しました。金属加工では自動車産業
用を中心に離型剤や潤滑剤が好調で、
今後の事業の柱として期待できる成
長を見せ始めました。
しかしながら、著
しい原材料高により収益性改善に
課題を残しました。情報記録用紙分
野も堅調に推移しました。
18,134
1,732
1,715
(▲452百万円)
9,596
8,009
連結営業利益
18,134百万円
18,587
16,300
9,359
を繰り返すことで、グループ全体が成長し成果を上げる体制
株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご
スペシャリティケミカル
国内繊維分野では、車両・インテリア
プロジェクト活動を活発化させ、素材
から最終商品までの新規市場開拓を
推進しています。海外では、中国を中
心に市場の開拓に努め、
シェア拡大
を目指しています。円高に加え世界
的な原油高による原材料費の高騰で、
コスト高になり営業利益は減少しました。
頼と成長」をテーマに、社員・組織が常に学び自らが改善・変革
代表取締役社長
2,705
連結売上高
4,420
連 結
売上高
2,052
連結営業利益
6,761百万円
(+537百万円)
営業利益
3,114
連 結
売上高
147
2,368
2,373
16年03月期
17年03月期
2,546百万円
2,619
1,231
( )内は前期比増減
2,585
2,546
0
1,212
︵
下
1,229 半
130
1,426
1,388
1,373
0
16年03月期
17年03月期
18年03月期
19年03月期
125
︵
上
半
1,317 期
︶
20年03月期
連結営業利益
925
連 結
売上高
125
(▲0百万円)
( )内は前期比増減
3,110
46
3,339 ︵
77
18年03月期
19年03月期
上
半
期
︶
20年03月期
4,606
4,232
期
︶
115
1,391
82
美容業界市場は依然厳しい状況にあり
ますが、業務用総合美容メーカーへの脱
皮を目指し、新製品の開発や大手有力
サロンとの連携強化に努めました。新製
品のスタイリング剤「ウェーボ デザイン
キューブ」がお客様の支持を受け好調
に推移し、
またヘアカラーやパーマ剤の
新商品も評価を得て、売上高、営業利
連結売上高
益ともに伸長しました。
4,479
連結営業利益
125百万円
2,629
コスメティクス
178
(▲38百万円)
営業利益
1,278
期
︶
2,995
2,185
1,236
3,422 半
2,413
230
77百万円
︵
下
4,787
(+30百万円)
20年03月期
ホームクリーニングとリネン分野への
選択と集中を進めました。今後は大
手顧客からの支持を得て業界のリー
ディングカンパニーを狙っていきます。
これまで事業の一部として組みこん
できたコンシューマー事業から撤退。
売上高は減少しましたが収益性の改
善が図られました。
連結売上高
2,627
6,761
5,624
ハウスホールド
代表取締役会長
1
その他
1.8%(586百万円)
4,606百万円
4,138
4,137
2,058
1,912
593
567
2,174
2,226
営業利益
577
577百万円
461
2,196
(+115百万円)
( )内は前期比増減
0
16年03月期
17年03月期
18年03月期
期
︶
1.941
(+468百万円)
2,294
︵
下
2,219 半
19年03月期
︵
上
2,387 半
期
︶
20年03月期
2
ユーザーレポート
T O P I C S 〈トピックス〉
まじめさの中からこそ、
いいものが生まれる。
浙江日華化学有限公司の第二期工事が竣工
1975年のオープン以来、
日本のヘアファッションの流行をつくり続けてきた“ヘアーディ
メンション”。1980年代に一世を風靡した「聖子カット」から最近の「紀香ヘア」まで、
日華化学グループの中国の中核である浙江日華化学有限公司(中国・浙江省杭州市)が、新工場・研
ヘアーディメンションがつくり出してきたスタイルは大きな話題を呼び、数多くのメディ
究所などを増設する第二期工事を開始し、2008年1月に完成しました。
アにも取り上げられてきました。そのクリエイティビティにとって、デミブランドとは?東京・
浙江日華化学は、2002年9月に営業許可を受け、2003年9月の工場完成後、操業を開始しました。
青山を中心に5店舗を展開するヘアーディメンション。その代表で日々多くのお客様
のヘアスタイルを手がける飯塚保佑様にお話を伺いました。
飯塚 保佑(いいづか やすすけ)
1964年 山野美容学校卒業
1973年 渡米 ビバリーヒルズのメナージ・ア・トロアに勤務
1975年 帰国後 ヘアーディメンション設立
飯塚先生と日華化学との出会いは?
以来80年代後半から女性ファッション誌を中心に、
「サロン
あれは確か、
1982∼3年だったと思いますね。デミさんが東京エリアへ進出する直前のころ。
私のところも含め10軒くらいのサロンに声がかかり、説明会が開催されました。そこで東京担
当で研究責任者だった東郷さん(現・取締役兼専務執行役員)にお会いしたのです。サロン
関係者を前にして、毛髪科学とヘアケア商品について、
それはもう熱く語られましたね。のど
をからしていたのか、
ダミ声で汗びっしょりかきながら。
「東郷重左衛門」というお名前とあいまっ
て、強烈なインパクトでした。
工場も順調に稼働し、増産体制が必要となったことから、第二期工事の着工に至りました。
敷地内には新たに研究所も併設され、市場に合わせた新商品開発の提案や、
お客様のご要望や問題
にもっとスピーディーにお応えできる技術サービスの提供を充実させます。今後は繊維化学品だけでなく、
金属・紙分野などのスペシャリティ部門への進出を目指し、中国産業界の発展に貢献していきます。
スタイル」を積極的に提案。
“ ナチュラルエレガンス”をコン
セプトに数々のヒットヘアを生み出す。サロンワークの傍ら、
数多くの講習会やヘアショーをこなし日本中を飛び回って
■浙江日華化学有限公司の概要
いる。
建物面積 既存工場 4,200㎡
新設工場 17,060㎡
(工場、倉庫、研究所、福利厚生棟)
生産能力 既 存 12,000トン/年 その後デミをご採用いただいたのですね?
新設後 36,000トン/年
当時はデミさんのラインナップといってもシャンプーとコンディショナーくらいしかない時代。だ
から提案された新しいヘアケアの良し悪しは、
あまり良く分からなかった。けれど東郷さんのあ
の熱意、
「健康な毛髪のために」と一生懸命研究を重ねものづくりに取り組んできた姿勢、
そこに惹かれたのです。ご説明から感じたのは「研究肌の会社だな」ということ。まじめにひ
こうり
たむきに打ち込んでいる。そしてその努力の成果を東京で試そうとしている。
「行李を担いで
ここまでいらした」と感じました。その姿に私は「日本人」を見ました。このまじめさの中にこそ、
中国国際製紙用薬剤展・水処理薬剤展に出展
いいものが潜んでいるはずだ。
「使ってみよう」と思ったのです。
初めてデミを使われたときの感想は?
第2回中国国際製紙用薬剤展と第3回中国国際水処理薬剤展が、2007年10月22・
デミ初の商品だったこともあり、パッケージデザインも古臭くて・・・「何これ?」って印象でした。
今だから話せることだけど
(笑)。使用上の問題点もいくつかありましたが、
そこは心配してま
ジー事業部が初出展しました。
23日、上海の上海世貿商城で開催され、
スペシャリティケミカルカンパニーとエコロ
せんでした。
「あの会社のことだから必ず解決するだろう」と確信していましたから。だからね、
いろいろ文句を言ったんです。期待通り品質は着実に良くなっていきましたね。福井の日華
化学本社を訪問したことがあります。社員さんたちを前に「サロンが求めるものとは」というテーマでお話し、研究室も拝見しました。その時の
社員さんたちの態度や、研究室の充実度をこの目で見て「私たちの思いを反映させてくれる会社だな」と印象深く思いました。あれ以来、長い
お付き合いになります。私たちヘアーディメンションのデザインコンセプトは“ナチュラルエレガンス”。エレガンスにとって髪の美しさは不可欠。
艶やかさとサラサラ感。このコンセプトを表現するのに、
デミはぴったりの商品だと思っています。
中国の環境問題の中でも、特に水処理問題は早急に取り組むべき課題で、国際的
な協力が欠かせません。日本、欧米など14の国・地域から300社を超える企業が出
展し、展示場内ではフォーラムや技術セミナーを開催するなど、年々内容が充実し来
場者も増加しています。
当社のブースでは、
スペシャリティケミカルカンパニーの製紙用薬剤とエコロジー事
業部の排水処理剤を紹介しました。ブースには、工場関係者をはじめ、販売店関係
者など約500名ものお客様が来場。特に嵩高剤や排水処理剤に多くの関心が寄
松田聖子さんにもお奨めされたのですね?
せられ、現地の中国人スタッフとともに日華の薬剤や技術をアピールしました。
はい。彼女がデビューして、
うちでつくった「聖子カット」がブームの時でしたね。雑誌の撮影を控えた彼女に「デミっていう新しい商品があるん
だけど使ってみる?」と尋ねたところ「いいわよ」ということで。あのとき初めて「デミ」の名前が商品の説明として雑誌に出たんじゃないかな。
当時は『With』や『ViVi』といった雑誌の創刊が相次ぎ、私もヘアアーティストとして関わっていました。
「女性の髪にもカラーがほしいな」と感
じていたちょうどそのころ、
デミさんのヘアカラー「ポリサージュ」が発売された。いい商品だったので積極的に使っていきました。雑誌のクレジッ
トに商品名も出していった。これが「カラーブーム」のきっかけとなっていったんです。
江守康昌社長が日本界面活性剤工業会会長に就任
今後、日華化学に望むことは?
「年代を超えた、
あるいは大人向けの商品」の開発が、大きなテーマになると思います。例えばデ
ミ
「エクリナール」のようなスカルプ(地肌)ケア剤とか、
カラー剤であっても成熟した女性にふさわ
しいものが。'80年代からお付き合いしている私のお客様も、皆さんいい女性に成長されてきた。
彼女たちを納得させる水準のものを提供し続けたい。だから美容という仕事に携わる私自身、
いつ
までもカッコ良くあらねばならないと思っています(笑)。もちろんデミさんにも、
それを望んでいます。
日本界面活性剤工業会の第58回定時総会が東京會舘(千代田区丸の内)で2008年4月23日に開かれ、当社代表取締
役社長・江守康昌が同工業会会長に就任しました。
任期は2年で、副会長には花王㈱取締役執行役員の西藤俊秀氏、竹本油脂㈱代表取締役社長の竹本元泰氏が就任し
ました。江守社長の就任に際し、関係各位から「46歳という異例の若さでの会長就任、
その手腕に期待する」との激励が
ありました。その席上で「いま界面活性剤業界には、環境に十分配慮した製品の供給が求められている。徹底した安全性
の追求と生産性の向上、付加価値を生み出す努力で変化に対応できる活動をしたい。また、国を挙げての地球温暖化防
止に対する取組みの中で、当工業会の対応を明確にしていきたい」と挨拶しました。
ヘアーディメンション
東京都港区南青山5−7−23
※日本界面活性剤工業会
1950(昭和25)年に日本繊維油剤工業会として発足した、国内の界面活性剤メーカーで構成する生産者団体です。界面活性剤に関する製品を通して便利で安全な社会づくりに貢
献し、国民生活の安定向上に寄与することを目的としています。花王、三洋化成工業、第一工業製薬、東邦化学工業、
日油、
ライオンなど、界面化学を専門にする企業46社が加盟し
ています。
5
6
開発最前線
テキスタイルケミカル
トレンドの中の日華化学
繊維加工
特許出願中
スペシャリティケミカル
金属加工
機能性化学
自動車室内のアルデヒド対応消臭剤
ハウスホールド
コスメティクス
クリーニング
デミ コスメティクス
紙・パルプ
キラクルAL-00GT
【連結】
貸借対照表
自動車産業の
“シックカー”対策に朗報!
科目
喘息やしっしんなど健康に悪影響を与えてしまう症状です。住宅だけでなくクルマ
の室内でも同様の症状が発生する可能性が指摘されており、
自動車産業界は今、
業界を挙げて“シックカー”対策への取り組みを進めています。内装材などにス
プレーで吹き付けるだけで、原因となる揮発性有機化合物(VOC)を効果的に除
研究開発本部
抗菌・消臭グループ グループリーダー
研究員 竹内斉久
去する「キラクルAL」は、国内外の自動車産業から熱い注目を集めています。
発し、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド
“シックカー”
対策はじまる
「手」を持つナノ粒子
*2
が発生します。発生したこれらVOCを無害
チームは直径10∼20ナノメートル のシリ
化する、
そのための薬剤を開発しよう――こ
カの粒子を生成し、
その粒子の表面にアル
のテーマで「車内アルデヒド中和剤開発プ
デヒドを素早くキャッチし離さない「手=反
ロジェクト」はスタートしたのでした。
応基」をつくりました。粒子の大きさをナノ
住宅で発生する“シックハウス症候群”。
スプレーで吹きかけるだけ
新建材や壁紙、接着剤などに含まれる化
躍的に増加。これにより、高いアルデヒド
プロジェクトチームがまず足を運んだのは、
処理能力が生まれるとともに、水に分散さ
自動車の加工工場でした。自動車産業は
せることで無色透明化を実現しました。
因となって引き起こされる健康障害です。
徹底した工程合理化を進めています。
「工
*2:ナノメートル/100万分の1ミリメートル
一方、自動車でも同様の症状が指摘され
程の邪魔にならず誰でも簡単に施工できる
従来の吸着処理
ていました。車に乗ると目がチカチカして気
こと」――これがまずクリアしなくてはならな
多孔質の粒子
分が悪くなる、
くしゃみが止まらない、
しっし
いハードルでした。工程分析の結果プロジェ
んが出る…といった車版の“シックカー症
クトチームは、
シートや床・天井材などに「ス
候群”です。車内のシートやカーペット、天
プレーで施工でき、周囲を汚さない無色透
井材などから発生するホルムアルデヒドや
明な液体状」の薬剤とすることに決定しま
アセトアルデヒドといったVOCが原因とされ、
した。
(平成19年3月31日)
(資産の部)
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
有価証券
たな卸資産
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
機械装置及び運搬具
土 地
その他
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
17,670
3,340
8,175
−
5,546
230
471
△94
17,229
14,538
5,261
1,717
6,720
839
346
2,343
830
982
536
△5
VOC
18,095
3,593
8,512
0
5,467
196
403
△77
15,407
12,736
5,158
1,585
5,100
891
344
2,327
1,117
816
399
△6
増減
期別
科目
△425
1,821
1,802
2
16
キラクルAL-00GTの化学反応
反応基
れる新型乗用車に適用していくこととなり
ナノ粒子(シリカ)
ました。
33,503
当期
前期
(平成20年3月31日)
(平成19年3月31日)
増減
(負債の部)
流動負債
支払手形及び買掛金
短期借入金
未払金
賞与引当金
その他
固定負債
長期借入金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他
13,604
4,009
7,369
1,111
373
740
7,928
4,839
2,278
195
615
11,712
3,799
5,591
928
498
894
8,565
5,428
2,383
180
573
1,892
負債合計
21,533
20,278
1,255
(純資産の部)
株主資本
評価・換算差額等
少数株主持分
11,845
△440
1,961
11,341
△153
2,037
504
△287
△75
純資産合計
13,366
13,225
141
負債純資産合計
34,899
33,503
1,396
△636
1,396
(単位:百万円)
当期
前期
(平成19年4月1日∼
(平成18年4月1日∼
平成20年3月31日) 平成19年3月31日)
32,635
22,303
10,332
8,962
1,369
308
456
1,220
109
127
1,202
265
252
683
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税金等調整前当期純利益
法人税等
少数株主利益
当期純利益
直径0.5マイクロメートル
主取り組み』を策定、
19年度以降に発売さ
34,899
資産合計
科目
工業会では『車室内VOC低減に対する自
32,399
22,047
10,352
8,838
1,514
292
321
1,485
64
41
1,507
521
318
667
売上高(連結)
増減
235
256
△20
124
△145
15
135
△265
45
85
△305
△255
△66
16
化粧品事業が伸長し、中国も好調であったことから、
4期連続増収の
32,635百万円(前年同期比0.7%増)
となりました。
経常利益(連結)
売上高は伸長したものの、原料高や円高の影響を受け、1,220百万円
(前年同期比17.8%減)
となりました。
当期純利益(連結)
経常利益は減少しましたが、法人税等の減少等により、683百万円(前
年同期比2.5%増)
となりました。
VOC
直径10∼20ナノメートル
ナノ粒子表面の反応基がVOCをキャッチ。
発生したVOCを、
どうするか
“吸着”
ではなく、
“化学反応”
で処理
た“キラクルAL-00GT”。その優れた処理
能力は、
シックカー対策に取り組む世界の
これまでVOCの処理は主に、小さな穴が無
の点から、
プラスチックや接着剤、繊維製品、
数に開いた「多孔質」の粒子を使い、穴の
樹脂、
ウレタンなどの化学素材が多く使わ
中にVOCを取り込む「吸着」という処理方
れています。またエンジン周りや、真夏の炎
法が一般的でした。
しかし多孔質の粒子は
天下での車内は、住宅では考えられないほ
小さなものでも直径0.5マイクロメートル の
*1
たり、粉状になり汚れとなってしまいます。――
この問題をクリアするためチームが取り組
んだのは、多孔質粒子の50分の1、
「ナノ」
レベルの大きさの機能性粒子の開発でした。
この粒子をVOC(アルデヒド)
と「化学反応」
自動車産業から熱い注目を集めています。
空試験 他社品 キラクルAL-00GT
100
アセトアルデヒド濃度(ppm)
耐久・耐熱・耐磨耗性、加工のしやすさなど
させ無害化することを目指したのです。
連結キャッシュ・フロー計算書(要旨)
こうして誕生した「手」を持つナノ粒子が入っ
大きさがあるためスプレーの噴射口に詰まっ
区 分
(単位:百万円)
当期
前期
(平成19年4月1日∼平成20年3月31日) (平成18年4月1日∼平成19年3月31日)
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,282
1,192
1,089
投資活動によるキャッシュ・フロー
△3,142
△791
△2,351
財務活動によるキャッシュ・フロー
1,100
△285
1,385
現金及び現金同等物の期末残高
3,132
3,032
99
80
60
連結対象会社
持分法適用会社
40
20
0
0
20
40
60
80
100
120
時間(min)
消臭剤1.6g/㎡(dry)
*1:マイクロメートル/1000分の1ミリメートル
詳しくは日華化学ホームページをご覧ください。
7
(平成20年3月31日)
期別
新車で多く発生すると言われてきました。
果が上がってきました。しかし自動車では、
前期
損益計算書
多孔質の粒子の穴にVOCを取り込む。
こうした問題に対応するため、
日本自動車
い建材の開発が進められるなど一定の成
当期
レベルにすることで、
「手=反応基」が飛
学物質=揮発性有機化合物(VOC)が原
シックハウス対策ではVOCの発生が少な
(単位:百万円)
(単位:百万円)
期別
“シックハウス症候群”――化学物質で室内空気が汚染され、頭痛や目の痛み、
どの高温状態になり、化学素材が分解・揮
財務の状況
山田製薬株式会社
浙江日華化学有限公司
コスメラボ株式会社
台湾日華化学工業股 有限公司
日華化学技術諮詢(上海)有限公司
サイアムテキスタイルケミカルCO.,LTD.
ニッカ U.S.A.,INC.
ニッカVIETNAM CO.,LTD.
ニッカKOREA CO.,LTD.
香港日華化学有限公司
PT.インドネシアニッカケミカルズ
広州日華化学有限公司
ローディア日華株式会社
8
財務の状況
株 式 の 状 況 (平成20年3月31日現在)
【単体】
【所有者別分布状況】
貸借対照表
(単位:百万円)
期別
科目
当期
前期
(平成20年3月31日)
(平成19年3月31日)
(資産の部)
流動資産
現金及び預金
受取手形
売掛金
たな卸資産
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物
機械及び装置
土地
その他
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
関係会社株式
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
27,045
資産合計
科目
463
737
10
△285
当期
期別
634
(平成19年3月31日)
8,346
1,501
1,879
2,558
1,099
644
48
330
283
8,129
5,226
2,223
180
500
1,701
負債合計
17,251
16,476
774
9,708
86
9,676
258
31
△171
9,794
9,935
△140
第92期
21,318
18年3月期
31,129
第93期
22,095
19年3月期
32,635
第94期
22,760
20年3月期
第95期
21年3月期
(計画)
24,200
0
5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000
1株当たり当期純利益の推移
20円90銭
18年3月期
3円27銭
11円97銭
21年3月期
(計画)
9
11円36銭
0
10
20
30
40
1,500
2,000
100
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 (月)
H17
H18
H19
200
4.5%
2.6%
3.6%
第94期
1.5%
20年3月期
6
商
日華化学株式会社
事 業 年 度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
本 社 所 在 地
福井県福井市文京4丁目23−1
定時株主総会
6月
創
立
1941年9月15日
基
金
2,898,545,000円
定時株主総会、期末配当 3月31日
中間配当 9月30日
号
本
1,050名
(連結)496名
(単体)
準
日
H20 (年)
株主名簿管理人
東京都港区芝三丁目33-1
中央三井信託銀行株式会社
同事務取扱場所
大阪市中央区北浜二丁目2-21
中央三井信託銀行株式会社 大阪支店証券代行部
電話 0120−78−2031(フリーダイヤル)
同 取 次 所
中央三井信託銀行株式会社 本店及び全国各支店
日本証券代行株式会社 本店及び全国各支店
単 元 株 式 数
1,000株
上場証券取引所
名古屋証券取引所市場第二部
銘 柄 コ ー ド
4463
公 告 方 法
電子公告 http://www.nicca.co.jp/kessan/index.htm
ただし、事故その他やむを得ない事由が生じた場合は、
日本経済新聞に掲載します。
800
4.0%
2.3%
第93期
5.1%
4
600
第92期
6.1%
2.0%
400
19年3月期
2.2%
株主メモ
従 業 員 数
600
200
0
会社概要(2008年3月31日現在)
総資本経常利益率(ROA)
の推移
6.1%
第94期
2
21年3月期
(計画)
18年3月期
3.7%
0
210
第95期
7.0%
3.7%
第95期
50
300
300
資
683
第94期
1,500
第92期
21年3月期
(計画)
667
57
19年3月期
1,000
704
368
20年3月期
500
20年3月期
400
高値
安値
200
(単位:百万円)
第93期
1,220
第93期
34円07銭
第95期
100%
株価
(円)
H16
当期純利益の推移
18年3月期
550
18年3月期
38円84銭
80
出来高
第92期
1,485
391
19年3月期
第94期
20年3月期
39円18銭
36円67銭
第93期
19年3月期
1,251
株主資本当期利益率(ROE)の推移
第92期
60
前期は、関係会社株式評価損を計上しましたが、当期は大きな特別損
失がなかったことや、繰延税金資産の計上に伴う法人税等の減少等
により、210百万円(前年同期比265.5%増)
となりました。
686
0
40
634
0
19年3月期
21年3月期
(計画)
20
終値
当期純利益(単体)
595
34,200 第95期
42.0%
500
原料高の影響に加え、円高による為替差損の発生や受取配当金の
減少等により、391百万円(前年同期比43.0%減)
となりました。
(単位:百万円)
20年3月期
8.3%
経常利益(単体)
18年3月期
第94期
49.1%
200
664
673
△9
8
△18
△126
150
△295
△0
△226
△69
△222
153
第92期
第93期
その他国内法人
600
デミコスメティクスが伸長し、紙パルプ、金属工業用分野も好調に推移
し、
5期連続増収の22,760百万円(前年同期比3.0%増)
となりました。
経常利益の推移
32,399
金融機関
出来高
(千株)
400
●財務指標
(単位:百万円)
個人・その他
700
■ 連結 ■ 単体
売上高の推移
0.6%
17,710,000 株
【株価の推移】
△926
売上高(単体)
増減
22,095
15,253
6,842
6,551
291
595
200
686
0
349
337
280
57
0
26,411
27,045
発行済株式総数
増減
10,047
1,435
1,988
4,401
904
688
43
357
229
7,203
4,321
2,169
195
516
負債純資産合計
前期
22,760
15,926
6,833
6,559
273
469
351
391
−
123
267
57
210
(平成20年3月31日)
純資産合計
(平成19年4月1日∼
(平成18年4月1日∼
平成20年3月31日) 平成19年3月31日)
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税引前当期純利益
法人税等
当期純利益
前期
(負債の部)
流動負債
支払手形
買掛金
短期借入金
1年以内返済予定の長期借入金
未払金
未払法人税等
賞与引当金
その他
固定負債
長期借入金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他
(単位:百万円)
科目
当期
(純資産の部)
株主資本
評価・換算差額等
26,411
損益計算書
増減
171
11,079
681
1,252
5,309
2,927
154
771
△18
15,332
8,404
3,121
1,018
3,769
494
209
6,718
944
3,729
816
1,234
△6
11,250
1,054
958
5,269
3,005
180
800
△18
15,795
9,142
2,988
933
4,744
475
220
6,433
653
3,902
979
903
△5
(単位:百万円)
期別
その他
4.3%
第95期
8
10
21年3月期
(計画)
2.0%
0
1
2
3
4
5
6
10
Fly UP