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用語解説(PDF:724KB)

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用語解説(PDF:724KB)
【用語解説】
行政に関する用語や、本文を理解する上で説明が必要な用語について解説しています。
用語
あ行
維持管理
建設当時の機能の維持及び耐久性の確保を図るため、長期にわ
たり保守点検、清掃、警備、運営などや日常点検、小規模修繕
などを行うこと。
維持保全
既存建築物の初期の性能を維持するために行なう保全のこと。
一般財源
インフラ
インフラ長寿命化
基本計画
か行
説明
仮施設
環境負荷
歳入のうち、あらかじめ使う用途が決められていないもの(区
税や地方交付税など)。一方、使う用途があらかじめ指定されて
いるもの(国・都からの補助金など)を「特定財源」という。
「インフラストラクチャー」の略語。道路や上下水道、電力、
通信設備など生活や産業の基盤となる施設の総称。
国民の安全・安心を確保し、中長期的な維持管理・更新などに
係るトータルコストの縮減や予算の平準化を図るとともに、維
持管理・更新に係る産業(メンテナンス産業)の競争力を確保
するための方向性を示すものとして、国や地方公共団体、その
他民間企業などが管理するあらゆるインフラを対象に、
「インフ
ラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議」が平成 25年 11
月に策定した。
公共施設整備などにおいて、建物の改築及び大規模改修を行う
際に、当該施設の工事期間中の代替施設が必要となるため設け
られる施設のこと。
人の活動により環境に与える負担。環境基本法では、
「人の活動
により、環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障
の原因となるおそれのあるものをいう。」としている。
既存ストック
これまでに整備された基盤施設や公共施設、建築物などのこと。
機能的劣化
設備などにおいて、使用できるが機能が見劣りする、不便に感
じるなど、技術の進歩によりそれまでよりも優れた機能を持つ
ものが現れたために、比較して古いものの価値が下がること。
躯体
建築物の構造体のこと。
減価償却費
建物や機械設備など、長期間にわたって利用する資産を購入し
た場合、その購入価額をいったん資産として計上した後、購入
価額を資産の耐用年数にわたって少しずつ経費として計上する
費用。
健全度
個々の建築物の老朽性を表す指標で、おもに経年劣化による構
造的な機能の低下の度合いを示す。指標の表示方法は、劣化し
ていないと認められる健全な状態を基準とする。
-61-
用語
か行
建築基準法
公共施設
公共施設等総合管
理計画
公共施設マネジメ
ント
構造躯体
国庫補助金
さ行
再生可能エネルギ
ー
シーリング
事後保全
省エネ性能
省エネルギー化
省資源
少子高齢化
説明
建築物の敷地,構造,設備および用途に関する最低の基準を定
めて,国民の生命,健康および財産の保護をはかることを目的
とする法律。
道路・公園・下水道・学校・図書館など、公共の福祉のために、
国または地方公共団体などの公的団体が行う事業によって供給
される施設。
厳しい財政状況が続く中で、今後の少子高齢化の進展や人口減
少などによる公共施設などの利用需要の変化に対し、長期的な
視点で更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことが求め
られている。そのような現状において、財政負担を軽減・平準
化を実施し、公共施設などの最適な配置を実現することを目的
として平成 2
6年 に総務省より、すべての地方公共団体に対し
て策定が求められることになった行動計画のこと。
地方公共団体などが保有し、管理運営している公共施設を、自
治体経営の視点から総合的かつ統括的に企画、管理及び活用す
る仕組みのこと。
建築構造を支える骨組みにあたる部分のことで、基礎、基礎ぐ
い、壁、柱、小屋組、土台、斜材・筋かい、床版、屋根版又は
横架材・梁などのこと。
国が使途を特定して地方公共団体に交付する支出金のこと。
石油・石炭などの化石エネルギーに対し、自然界の中から繰り
返し利用することができるエネルギー。具体的には太陽光、風
力、水力、太陽熱、地熱、バイオマスなどがある。
タイル目地の部分、屋根やバルコニーなどに存在する隙間の部
分に、防水などのため埋め込まれるゴム状の材料のこと。
建築などの部分あるいは部品に不具合・故障が生じた後に、部
分あるいは部品を修繕もしくは交換し、性能・機能を所定の状
態に戻す保全の方法のこと。
「省エネルギー性能」の略語。石油・電力・ガスなどのエネル
ギーを消費していく段階で無駄を省き,効率的に利用し、その
消費量を節約する能力のこと。
電力・ガスなどのエネルギー消費を節約し、エネルギー利用効
率の向上を図ること。
地球の有限な資源を節約して長く利用できるようにしていこう
とする理念ないし運動。
出生率の低下により子供の数が減ると同時に、平均寿命の伸び
が原因で、人口全体に占める子供の割合が減り、65歳以上の高
齢者の割合が高まること。
-62-
用語
さ行
新耐震基準
スクラップ・アン
ド・ビルド
スケルトン・イン
フィル
ストックマネジメ
ント
スパイラルアップ
積載荷重
た行
大規模改修
耐震基準
耐震診断
説明
建築基準法(建築物の敷地・設備・構造・用途についてその最
低基準を定めた法律)に定められる設計基準の一つ。昭和 56年
の建築基準法(施行令)の改正により、同年 6月 1日以降に建
築確認を受けた建築物に適用されている。旧耐震基準の建築物
は震度5強程度の中規模地震に耐える設計であったが、新耐震
基準は、中規模地震に対して損傷しないことに加えて、震度6
強~7程度の大規模地震に対して倒壊しないことなどが要求さ
れている。
※中規模地震:まれ(数十年に一度)に発生する地震。
※大規模地震:極めてまれ(数百年に一度程度)に発生する地
震。
構造躯体や設備などの物理的・機能的老朽化、陳腐化した建築
物を取り壊して、高機能、高効率の新たな建築物に建て替える
こと。
本来スケルトンとは人間の全体的骨格を指すが、転じて建築物
の構造体を意味する。スケルトンとインフィル(住戸内の間取
りや内装・設備)を分離した建築手法。耐久性が高いスケルト
ンに対し、柔軟性が高いインフィルをはっきり分離することに
よって、ライフスタイルに合わせて間取り・設備の変更やリフ
ォームできるなどのメリットがある。
既存の建築物(ストック)を有効に活用し、長寿命化を図る体
系的な手法。施設の社会的需要や老朽度の判定、改修時の費用
対効果などを総合的に勘案した上で、解体、用途変更、改修、
改築など、その施設にとってどれがよりよい方法なのか判断す
る。
PDCAサイクルにおいて、最後の「A
(施設保全の【改善】)」での
改善内容を「P
(施設保全の【立案】)」へ反映させることにより、
管理マネジメントを継続的に向上させること。
人や物の重量など、建物の床に加わる荷重。建築物の構造計算
に用いる。
公共建築物においては、目標使用年数までの間、施設として十
分な性能を維持(向上)するために集中的に行う改修のこと。
本計画では、概ね 30年毎に実施するものとしている。
地震に対し建物や都市基盤施設が備えるべき強度の基準。建物
については、建築基準法などに基準が定められており、昭和 56
年に「新耐震基準」として大規模な改正が行われた。
建物や都市基盤施設の地震に対する強度を把握するため行う調
査及び分析のこと。
-63-
用語
た行
耐用年数
中性化試験
長寿命化
鉄筋コンクリート
造(RC)
鉄骨造(S)
鉄骨鉄筋コンクリ
ート造(SRC)
特別区債
都市基盤施設
二酸化炭素排出量
な行
説明
公共施設整備においては、建物や建築設備、都市基盤施設の構
造物などが通常の使用に耐えうる期間のこと。
建物のコンクリートが経年劣化、酸性雨・排ガスなどの影響で
徐々に中性化することにより内部鉄筋の腐食や鉄筋の劣化、そ
れに伴うひび割れの発生を招くことから、これを評価するため
に、コンクリートの中性化深さを測定する試験のこと。
建物や建築設備、都市基盤施設の構造物について、計画的な改
修を行うことにより使用期間を延ばす取り組み。本計画では 80
年に設定している。
建築物の躯体に鉄筋で補強したコンクリートを用いた建築の構
造もしくは工法のこと。
建築物の躯体に鉄製の部材を用いる建築の構造もしくは工法の
こと。
建築物の躯体に鉄骨及び鉄筋で補強したコンクリートを用いた
建築の構造もしくは工法のこと。
地方自治法などの規定により、区が外部(政府資金、民間資金
など)から資金を調達する長期の借入金。 施設建設などで多額
の資金を要する場合などに発行する。
一般的に道路・街路、鉄道、河川、上下水道、エネルギー供給
施設、通信施設などの生活・産業基盤や学校、病院、公園など
の公共施設のこと。
地球温暖化の最も大きな原因である温室効果ガスの大部分を占
める二酸化炭素が家庭や自動車などから排出される量。
日本再興戦略
-JAPANisBACK-
第二次安倍内閣が掲げる成長戦略。 平成 25年(2
013)6月閣議
決定。 3つのアクションプラン(日本産業再興プラン・戦略市
場創造プラン・国際展開戦略)を掲げ、「戦略市場創造プラン」
の一つ、
【安全・便利で経済的な次世代インフラの構築】に基づ
き、インフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議にお
いて、同年 11月に「インフラ長寿命化基本計画」がまとめられ
た。
熱負荷
室内を一定の温湿度に保つために必要とする熱量・カロリーの
こと。時間あたりに必要な熱量(kcal/h)の単位で表わされる。
延べ床面積
建築物の各階の床面積を合計した面積のこと。
バリアフリー
障がい者、高齢者などが社会生活を営む上で生活の支障となる
物理的な障がいや精神的な障壁を取り除くこと。
-64-
用語
は行
避難所
平準化
物理的劣化
フォローアップ
複合施設
地震などによる家屋の倒壊、焼失などで住む家を失った、又は
被害を受けるおそれのある被災者が一時的に避難生活をおくる
ための場所。主に学校などが指定されている。
限られた財源の中で保全工事を実施するために、特定の年度だ
けに工事を集中させるのではなく、平均的に行うこと。
外装材の変色や破損、構造材の腐食や変形、壁材や床材の傷や
汚れなど、建物や設備が、経年使用により化学的変化、物理的
変化が生じるためにおこる劣化のこと。
一度行なったことや発生している事象に対して、その後の達成
状況や進展などを継続的に調査・分析したり、修正や支援した
りすること。
公共施設整備においては、複数の公共建築物の機能を、一つの
建物や敷地内に集約して建設すること。
部分改修
大規模改修にいたらない改修のこと。
道連れ工事
改修・更新を目的とした工事に対して、改修・更新を対象とし
た部位・設備以外で発生する復旧・撤去を要する工事のこと。
例えば、設備配管を交換するために内装などを撤去しなければ
ならない工事などをいう。
目視調査
屋根や外壁、設備の傷み具合を肉眼で確認する調査。
ま行
や行
説明
ユニバーサルデザ
イン
用途変更
予防保全
ら行
ライフサイクルコ
スト(LCC)
ランニングコスト
アルファ
PDCAサイクル
ベット
年齢、性別、国籍、個人の能力にかかわらず、最初から、全て
の人に使いやすく計画するという考え方に立って、快適な環境
とするようデザインすること。
小学校として建てられた建物を保育園として使用するなど、建
築当初の使用用途を別の用途の施設に変更すること。
施設の状態を定期的に点検し、致命的な欠陥が生じる前に速や
かな対策を講じることで、修繕に必要な経費を最小限に食い止
めながら、施設の寿命を延ばし、ライフサイクルコストを削減
するための維持管理手法。
建築物に係る生涯コスト。施設の企画・設計費、建設費などの
初期投資(イニシャルコスト)と、保全費、修繕・改善費、運
用費などの運営管理費(ランニングコスト)及び解体処分まで
の「施設の生涯」に必要な総費用。想定される使用年数全体の
経済性を検討するために用いる。
建築完成後の建物や設備を維持・運用・管理するために必要な
費用。維持管理費、光熱費、修繕費などがある。
事業活動における管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan
(計
画)→ Do(実行)→ C
heck(評価)→ Ac
t(改善)の 4段階
を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法。
-65-
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