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Bridge Report アミューズ(4301)
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
Bridge Report
畠中 達郎 社長
http://www.bridge-salon.jp/
アミューズ(4301)
会社名
株式会社 アミューズ
証券コード
4301
市場
東証 1 部
業種
サービス業
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1
事業内容
アーティストのマネージメントの他、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販
売、海外舞台の招聘、携帯や PC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテイ
ンメント事業を幅広く展開。
決算月
3月
HP
http://www.amuse.co.jp/
- 株式情報 -
株価
発行済株式数(自己株式を控除)
2,106 円
DPS(予)
8,855,371 株
配当利回り(予)
45.00 円
2.1%
EPS(予)
時価総額
18,649 百万円
PER(予)
242.74 円
ROE(実)
売買単位
17.5%
BPS(実)
8.7 倍
100 株
PBR(実)
1,722.80 円
1.2 倍
*株価は 6/20 終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
- 連結業績推移 -
決算期
(単位:百万円、円)
営業収入
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当
2010 年 3 月(実)
28,740
1,268
1,205
-880
-
20.00
2011 年 3 月(実)
26,122
2,161
2,120
1,136
122.96
20.00
2012 年 3 月(実)
31,776
3,564
3,438
1,930
210.41
35.00
2013 年 3 月(実)
30,871
4,092
4,245
2,480
280.04
30.00
2014 年 3 月(予)
31,250
3,530
3,560
2,150
242.74
45.00
*予想は会社予想。
アミューズの 2013 年 3 月期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
1.会社概要
2.成長戦略
3.2013 年 3 月期決算
4.2014 年 3 月期業績予想
5.今後の注目点
1
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
http://www.bridge-salon.jp/
今回のポイント
・13/3 期は前期比 2.8%の減収、同 23.5%の経常増益。DVD 販売の減少によるメディアビジュアル事業の落ち込みが響いたが、所
属アーティストによるコンサートや舞台公演等が好調に推移し、付随するグッズ販売も増加。利益面では、規模を大型化する中で舞
台公演の稼働率が上昇した他、印税収入の増加や子会社の寄与で営業利益が同 14.8%増加した。
・14/3 期は前期比 1.2%の増収、同 16.2%の経常減益予想。3 セグメントで売上を保守的に想定する一方、ミュージカルなど新規事
業にかかる先行投資や 35 周年イベントに伴う費用増を織り込んだ。配当は普通配当 30 円に、創立 35 周年の記念配当 15 円を加え
た 45 円を予定(上期末 22.5 円、期末 22.5 円)。
・去る 5 月、同社所属の福山雅治が主演した「そして父になる」が第 66 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞し
ており、35 周年を迎える 14/3 期のスタートは上々。期初予想は減益だが、3 期連続の最高益更新を達成して 35 周年に花を添えた
いところだ。
1.会社概要
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ
全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制
作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。グループは、同社の他、子会社 13 社(連結子会社 7 社)及び関連会社 2 社からなり、
特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの業績への寄与が大きい。
【事業内容】
事業は、コンサートの収入、テレビ・CM 出演料、新譜楽曲の印税、ファンクラブ会員収入や商品販売収入等のアーティストマネージメ
ント事業(13/3 期売上構成比 78.3%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD 販売等のメディアビジュアル事業(同 14.7%)、
及び旧譜楽曲の印税収入や二次使用にかかる収益等のコンテンツ事業(同 7.0%)に分かれる。
Amuse 35th Anniversary BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~
会場
日程
時間
料金
チケット
問合せ
静岡県・つま恋(静岡県掛川市)
2013 年 7 月 13 日(土)/7 月 14 日(日)
※両日とも雨天決行/荒天中止
開門 8:00(つま恋南ゲート)
開場 9:00(ライブエリア/フードエリア)
開演 12:00(予定)
終演 19:00(予定)|閉門 22:00(つま恋南ゲート)
10,000 円(税込・ブロック指定・入場整理番号なし)
6 月 22 日(土)AM 10:00~ 一般発売開始
TEL:0180-99-5511(有料)
※チケット料金は「掛川駅~会場」の往復シャトルバス料金含む。
※チケット料金は「つま恋」入園料をサービス含む。
アミューズが今年 35 周年を迎えるにあたり、7 月 13 日(土)、14 日(日)の二日間、アミューズ音楽アーティストが大集合しての野外イ
ベントを、静岡県つま恋にて行うことになりました。今回のイベントは、ポルノグラフィティが中心となって毎年行われているバーベキ
ュー(BBQ)大会に集まるアーティストたちが、アミューズの 35 周年を記念して、いつものバーベキュー大会を、盛大な野外ライブイベ
ントにして、ファンの皆さんと一緒に盛り上がろうということで企画されました。イベントのタイトルも BBQ(バーベキュー)のアルファベ
ットになぞらえて、ポルノグラフィティの新藤晴一の発案で「(B)僕らの(B)ビートを(Q)喰らえコラ!」と名づけられました。普段から交
流はあるものの、なかなか一緒にライブを行うことのなかったアミューズ音楽アーティスト達が、一堂に会するという、とても貴重な機
会。一生忘れられないイベントになること間違いなし!二度と見られないかも知れない超豪華な顔ぶれが結集する 2Days。ぜひご期
待ください!との事(Web サイトより)。
2
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
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2.成長戦略
(1)市場動向 国内市場は人口減少に転じ、一層厳しい状況。新しいマーケットの開拓が必須
日本国内では人口が減少に転じ、CD や音楽ビデオ等のパッケージ市場が縮小傾向にあるが、同社が力を入れてきたライブ市場は
拡大を続けている。また、中国、台湾、韓国や、東南アジアの新興国では GDP の成長と共に、今後、エンターテインメント市場の拡大
が期待できる。技術革新によりエンターテインメントの楽しみ方が大きく変化している日本国内において、コア事業の更なる強化に取
り組むと共に、アジアを中心にした新市場の開拓に力を入れていく考え。
(同社資料より)
(2)基本方針
「国内コア事業の更なる強化」、「新市場開拓の本格化」
(同社資料より)
①国内コア事業の更なる強化
楽曲販売市場は縮小傾向だが、同社の印税収入は増加傾向にあり、広告市場が縮小傾向にある中で、同社の CM 収入は増加傾向
にある。また、市場の拡大と共に、同社のイベント収入は右肩上がりが続いている。
(同社資料より)
3
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
http://www.bridge-salon.jp/
(同社資料より)
(同社資料より)
更なる事業の拡大にはアーティストポートフォリオの拡大・拡充が不可欠。このため、オーディション等を通して継続的に新人アーティ
ストの発掘を行うと共に、既存アーティストの新たな才能を開花させる能力開発に取り組んでいく考え。既に多様なジャンルで発掘・
育成が進んでおり、実績は豊富。映像系では、三浦春馬、佐藤健、仲里依紗、吉高由里子、音楽系では Perfume、flumpool、ONE OK
ROCK 等が順調だ。また、レーベル機能を有する(株)A-Sketch、グッズ制作の(株)芸神クリエイティブ、パッケージ販売のアミューズ
ソフトエンタテインメント(株)といったグループ展開により、アーティストマネージメントの周辺事業を内製化し、収益力を強化していく。
②新市場開拓の本格化
同社の海外展開の第一歩は、アーティストの発掘・育成及び海外市場の調査開拓等を目的に96年7月に設立した北京芸神演芸芸術
制作有限公司(中国)。11 年 5 月には、中国語圏へのエンターテインメント発信基地として注目されている台湾に、アーティストマネー
ジメント、アーティストの発掘・育成、及び海外市場の調査開拓等を目的に雅慕斯娯樂股份有限公司を設立。12 年 8 月には、同社所
属アーティストの東南アジア展開の支援、今後の東南アジア・中国展開に向けての事業開発、更には各種営業やマーケットの情報収
集及び情報発信等を目的に、Amuse Hong Kong Limited (香港)を設立した他、シンガポール支店を開設した。
13/3 期はライブエンターテインメント活動として、上期に、Perfume が iTunes を通してアルバム「JPN」の世界 50 カ国への配信を開始
した他、ONE OK ROCK が台湾(6 月 9 日)、韓国(6 月 16 日)、シンガポール(6 月 30 日)でのライブを実施。下期には、Perfume の
「Perfume WORLD TOUR 1st(10/26:台湾@Neo Studio、11/07:香港(中国)@Rotunda 3、11/17 韓国@AX-KOREA、11/24 シンガポ
ール@*SCAPE)」が成功に終わり、11/9 から 11/11 にかけてシンガポール@EXPO HALLS で開催された「Anime Festival Asia」には、
FLOW、BABYMETAL が出演。また、11/15、11/16 の 2 日間、「ONE OK ROCK 2012"The Beginning"TOUR」を台湾@Legacy Taipei で
開催した。
4
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
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3.2013年3月期決算
(1)連結業績
(単位:百万円)
12/3 期
営業収入
構成比
13/3 期
構成比
前期比
1Q 時修正予想
予想比
31,776
100.0%
30,871
100.0%
-2.8%
28,200
+9.5%
差引営業総利益
7,136
22.5%
7,585
24.6%
+6.3%
-
-
販管費
3,571
11.2%
3,493
11.3%
-2.2%
-
-
営業利益
3,564
11.2%
4,092
13.3%
+14.8%
3,150
+29.9%
経常利益
3,438
10.8%
4,245
13.8%
+23.5%
3,110
+36.5%
当期純利益
1,930
6.1%
2,480
8.0%
+28.5%
1,900
+30.5%
※数値には(株)インベストメントブリッジが参考値として算出した数値が含まれており、実際の数値と誤差が生じている場合があります(以下同じ)。
2 期連続の最高益更新
営業収入は前期比 2.8%減の 308 億 71 百万円。DVD 販売の減少によるメディアビジュアル事業の落ち込みが響いたが、同社所属ア
ーティストによるコンサートや舞台公演等が好調に推移し、付随するグッズ販売も増加した。
営業利益は同 14.8%増の 40 億 92 百万円。規模を大型化する中で舞台公演の稼働率が大幅に上昇した事や印税収入の増加等でア
ーティストマネージメント事業の利益率が改善。グループ内音楽パッケージの取り扱いが増加した販売子会社の寄与でメディアビジ
ュアル事業も、売上が減少する中で利益は増加した。持分法投資利益の増加(9 百万円→17 百万円)や為替差損益の改善(△30 百
万円→80 百万円)で経常利益は同 23.5%増加。税効果会計の影響もあり、当期純利益が 24 億 80 百万円と同 28.5%増加した。
(2)セグメント別動向
セグメント別売上高・利益
(単位:百万円)
12/3 期
アーティストマネージメント事業
メディアビジュアル事業
構成比
13/3 期
構成比
前期比
24,095
75.8%
24,175
78.3%
+0.3%
5,527
17.4%
4,540
14.7%
-17.9%
コンテンツ事業
2,152
6.8%
2,156
7.0%
+0.2%
連結営業収入
31,776
100.0%
30,871
100.0%
-2.8%
3,656
84.0%
4,103
84.8%
+12.2%
アーティストマネージメント事業
メディアビジュアル事業
111
2.6%
153
3.2%
+37.5%
コンテンツ事業
584
13.4%
581
12.0%
-0.5%
調整額
-787
-
-746
-
-
連結営業利益
3,565
-
4,092
-
+14.8%
アーティストマネージメント事業
営業収入241億75 百万円(前期比0.3%増)、セグメント利益41 億03 百万円(同12.2%増)。桑田佳祐、福山雅治、ポルノグラフィティ、
Perfume、flumpool 等のコンサートや地球ゴージャス、TEAM NACS など所属アーティストが出演もしくは演出を手掛けた舞台公演が
好調に推移し、付随するグッズ販売も増加。舞台公演が規模を大型化する中で稼働率が大幅に上昇した事に加え、桑田佳祐 CD ア
ルバム、Perfumeライブ DVD 等の発売による印税収入、福山雅治ライブ DVD、ONE OK ROCK の CD アルバムなど音楽パッケージ
販売が好調に推移した事で利益率も改善した。
サブセグメントの営業収入
(単位:百万円)
12/3 期
イベント
構成比
13/3 期
構成比
前期比
10,115
41.9%
9,356
38.2%
-7.5%
ファンクラブ商品売上
7,880
32.6%
8,730
35.6%
+10.8%
出演収入・CM
3,951
16.4%
4,032
16.5%
+2.1%
印税(新譜)
2,197
9.1%
2,381
9.7%
+8.4%
-50
-
-326
-
-
24,095
-
24,175
-
+0.3%
内部営業収入又は振替高
営業収入
5
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
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メディアビジュアル事業
営業収入 45 億 40 百万円(前期比 17.9%減)、セグメント利益 1 億 53 百万円(同 37.5%増)。DVD 販売において韓国作品等で前年同
期に比べヒット作品が少なかったため売上が減少したものの、国内だけでなく海外でも高い人気を獲得した、佐藤健主演邦画「るろう
に剣心」、公開規模は小さかったがその内容が口コミで評判となり、高い観客動員数を記録した「最強のふたり」等の寄与に加え、吉
高由里子出演邦画「カイジ2~人生奪回ゲーム~」、大泉洋主演邦画「しあわせのパン」など同社所属アーティストの作品が堅調に推
移。グループ内音楽パッケージの取扱高の増加で販社事業を行う子会社の利益が増加し、売上が減少する中でセグメント利益が増
加した
サブセグメントの営業収入
(単位:百万円)
12/3 期
構成比
DVD 販売
4,855
番組制作
映像製作
13/3 期
構成比
83.7%
4,383
243
4.2%
704
12.1%
消去
-275
営業収入
5,527
前期比
87.4%
-9.7%
122
2.4%
-49.8%
510
10.2%
-27.5%
-
-475
-
-
-
4,540
-
-17.9%
コンテンツ事業
営業収入 21 億 56 百万円(前期比 0.2%増)、セグメント利益 5 億 81 百万円(同 0.5%減)。収益の中心であるサザンオールスターズ、
福山雅治、BEGIN、ポルノグラフィティ、Perfume 等の旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用による著作権印税収入が増加。貸与
報酬は減少したが、利益の押し上げ要因となった。
サブセグメントの営業収入
(単位:百万円)
12/3 期
音楽他
構成比
13/3 期
構成比
前期比
2,264
98.5%
2,253
99.3%
-0.5%
映像
35
1.5%
17
0.7%
-52.2%
消去
-147
-
-114
-
-
営業収入
2,152
-
2,156
-
+0.2%
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
財政状態
12 年 3 月
(単位:百万円)
13 年 3 月
12 年 3 月
13 年 3 月
現預金
8,544
10,646
仕入債務
4,859
4,437
売上債権
3,754
3,387
未払法人税等
1,196
954
たな卸資産
2,110
2,264
流動負債
7,129
6,317
流動資産
15,723
17,182
有形固定資産
2,910
2,825
無形固定資産
237
215
投資その他
2,717
固定資産
5,865
退職給付・慰労引当金
848
926
1,023
1,045
純資産
13,435
15,680
2,820
負債・純資産合計
21,588
23,043
5,860
有利子負債合計
25,707
18,845
固定負債
期末総資産は前期末比 14 億 54 百万円増の 230 億 43 百万円。好調な業績を反映して現預金と純資産が増加した。CF の面では、投
資 CF のマイナス幅拡大でフリーCF がマイナスとなったが、投資 CF のマイナスは定期預金の預入の増加によるもので(0→25 億円)、
実質的なフリーCF は黒字。また、営業 CF の減少は、税負担の増加(10 億 24 百万円→19 億 58 百万円)が主な要因。
6
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
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キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
12/3 期
13/3 期
前期比
営業キャッシュ・フロー
3,752
2,554
-1,197
-31.9%
投資キャッシュ・フロー
-891
-2,098
-1,207
-
財務キャッシュ・フロー
-610
-373
+237
-
現金及び現金同等物期末残高
8,026
8,126
+99
+1.2%
4.2014年3月期業績予想
連結業績
(単位:百万円)
13/3 期 実績
構成比
14/3 期 予想
構成比
前期比
営業収入
30,871
100.0%
31,250
100.0%
+1.2%
営業利益
4,092
13.3%
3,530
11.3%
-13.7%
経常利益
4,245
13.8%
3,560
11.4%
-16.2%
当期純利益
2,480
8.0%
2,150
6.9%
-13.3%
前期比 1.2%の増収、同 16.2%の経常減益
営業収入は前期比 1.2%増の 312 億 50 百万円。アーティストマネージメント事業の売上がわずかな増加にとどまる中、DVD 販売や音
楽 CD の販売の減少を見込むメディアビジュアル事業の売上が減少する他、コンテンツ事業も印税収入を保守的に見積もった。
営業利益は同 13.7%減の 35 億 30 百万円が見込まれる。減収による限界利益の減少に加え、ミュージカルなど新規事業にかかる先
行投資や 35 周年イベントに伴う費用増を織り込んだ。
配当は普通配当 30 円に、創立 35 周年の記念配当 15 円を加えた 45 円を予定(上期末 22.5 円、期末 22.5 円)。
セグメント別売上高・利益
(単位:百万円)
13/3 期 実績
アーティストマネージメント事業
メディアビジュアル事業
構成比
14/3 期 予想
構成比
前期比
24,175
78.3%
25,150
80.5%
+4.0%
4,540
14.7%
4,200
13.4%
-7.5%
コンテンツ事業
2,156
7.0%
1,900
6.1%
-11.9%
連結営業収入
30,871
100.0%
31,250
100.0%
+1.2%
4,103
84.8%
3,570
82.4%
-13.0%
アーティストマネージメント事業
メディアビジュアル事業
153
3.2%
60
1.4%
-60.9%
コンテンツ事業
581
12.0%
700
16.2%
+20.4%
調整額
-746
-
-800
-
-
連結営業利益
4,092
-
3,530
-
-13.7%
【アミューズ出資ブロードウェイミュージカル作品「キンキーブーツ」がトニー賞 最多 12 部門ノミネート&6 部門受賞】
アメリカ・ニューヨークで 6 月 9 日に発表された「第 67 回トニー賞」において、同社が出資したミュージカル作品「キンキーブーツ
(Kinky Boots)」が、ミュージカル部門において最多 12 部門にノミネートされ、ベストミュージカル(作品賞)を含む 6 部門を受賞した。
尚、トニー賞は 1947 年に始まったアメリカの権威ある演劇賞。ニューヨーク・ブロードウェイで公演された作品を対象とし、トニー賞受
賞はアメリカ演劇界で最高の名誉と言われている。受賞作「キンキーブーツ」は 2005 年公開のイギリスのコメディ映画をミュージカル
化したもので、シンディー・ローパーが音楽を担当した事でも話題の作品。
ブロードウェイのアル・ハーシュフェルド劇場において、2013 年 4 月 4 日より上演中(※ プレビュー公演は 2013 年 3 月 3 日より上
演。http://www.kinkybootsthemusical.com/)。
7
ブリッジレポート(4301) 2013 年 6 月 20 日
http://www.bridge-salon.jp/
「キンキーブーツ」受賞部門
①BEST MUSICAL(作品賞)
②BEST ORIGINAL SCORE(オリジナル楽曲賞):Cyndi Lauper シンディ・ローパー
③BEST PERFORMANCE BY AN ACTOR IN A LEADING ROLE IN A MUSICAL(主演男優賞):Billy Porter ビリー・ポーター
④BEST CHOREOGRAPHY(振付賞):Jerry Mitchell ジェリー・ミッチェル
⑤BEST SOUND DESIGN OF A MUSICAL(編曲賞):Stephen Oremus スティーヴン・オルムズ
⑥BEST SOUND DESIGN OF A MUSICAL(音響賞):John Shivers ジョン・シヴァーズ
5.今後の注目点
10/3 期に 12.6 億円だった営業利益が、13/3 期にかけての 3 年間で 40.9 億円と 3.2 倍に拡大した。アナログな「ライブ」の価値を高め
るため、「ライブイズム(ライブ至上主義という意味の造語)」をスローガンに掲げ、ミュージシャンのコンサート、所属俳優によるオリジ
ナル舞台制作、更には海外舞台の招聘等を積極的に展開してきた努力が、ライブエンターテイメント市場の拡大で花を咲かせている
事が背景にある。また、流通の合理化・効率化やコンテンツの選別強化による DVD 販売や音楽 CD 販売の収益性改善も見逃せな
い。
この結果、14/3 期は営業減益が見込まれるものの、35.3 億円と高い利益水準を維持する。去る 5 月には、同社所属の福山雅治が主
演した「そして父になる」が第 66 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞しており、6 月には同社の出資作品「キン
キーブーツ」がトニー賞 最多 12 部門にノミネートされ、6 部門で受賞した。上場のスタートを切った 14/3 期だが、3 期連続で最高益を
更新する事で、35 周年に花を添えたいところだ。
本レポートは情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。また、本レポートに記載されている情報及び見解は当社
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