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私の釣り

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私の釣り
■ 私の釣り
物心つく以前から、遠州は浜名湖の漁村、弁天島が私の故郷。実家は、平
たく言えば釣り宿&釣りガイド。ムリして今風にいえば、フィッシング&マリ
ンスポーツ・リゾートロッジ&コマーシャルフィッシング&ガイド(かなり大げ
さな表現です)。そんなこんなで、マダカ(シーバス)、クロダイ、マゴチ、カレ
イ、ヒラメ、遠州灘のメジ、カツオ、サバ、タコなどなど、もう見るのも食うもの
嫌というほど魚漬け・潮漬けの毎日を過ごしてきました。最近の海専門誌な
んかをたまに見ると、みんな暗中模索な感じのところ(とくにシーバスかな)
が、かえって微笑ましいし羨ましい。海釣り歴10年程の人たちにとっては、
今がいちばんわくわくドキドキできる頃でしょう。バスフィッシングと出遭った
のは、たしか小学校の頃。友達が読んでいた学校図書の「少年釣り入門」
をみて、衝撃を受けた。まず、名前からしてカツオ君やスズキさんよりもスゴ
そうだと。外国の擬似餌で釣るらしいと。芦ノ湖にいるらしいと。ウワサじゃ、だから静岡県内の池にもいるらしいと。で、イキオ
イ込んで平野釣具店とさざなみ釣具店でルアー買って(当時の貨幣価値ですと、いまよりもバカ高い)、結局どの池にバスが
居るのか判らず、ライギョやナマズばかり釣っていましたが、ある日突然出遭いが訪れます。忘れもしない、ヒットルアーは、
ダーデブルの紅白スプーン(商品名:コピーキャット:悪魔のマークが印刷されたやつ)。ナマイキにも、スプーンをメタルジグ
のように(なんせ海育ちなもんで)、ジャーク・リフト&フォールで使っていたら、ガツン。あっけなく釣れました。(その日から今
日まで、毎日ルアーを作っているわけです。)実際に釣ってみたら、実家の桟橋で釣るセイゴのようで、ちょっと拍子ヌケしまし
た、が・・・「淡水魚」という理由だけで、海育ちの私には、バックリはまった。この釣りを通じて、世界中の様々な人や文化と触
れ合うことができ、人間の喜怒哀楽のすべてを引き出してくれるこの魚は、すべての日本国民に、魚へんに幸と書いてバスと
読ませたいほど。
こうして私の釣り歴で最も長いのはソルトウォーターで、スズキバケなんかを使ってマダカ
(シーバス)やサバ、カツオを釣っていたりしたから、ルアー体験歴としてはバスやトラウト
より長い。そして実は、トラウトは、バスより早くはじめています。(理由は、当時は、スプー
ンやスピナーがプラグよりもカッコイイと思っていたから。)トラウトに関しては、一時、バス
釣りを中断して天然渓魚を追い掛け回し、「グレートハンティング」トラウト事業部を設立し
たほど、のめり込むことに。釧路までいってサケの捕獲ライセンスを取得しに行ってしまい
ました。フライフィッシング暦は、20年ちょっとくらいかな。こちらは最近忙しくて、昨年、ロ
ドリ初代編集長コバヤシさんと、管釣りマスを相手にフライで鬼釣りごっこをして以来、今年はフライロッドを握れてない。その
他、オイカワやウグイ、アユ釣り、エサ釣りは、ほぼ全般専用タックルを使用してハマってしまった過去があります。
ホントに釣りって素晴らしいですね。私にとってアウトドア&フィッシングとは、全財産と限られた時間の最大限を注ぎ込むべき
価値ある存在のひとつ。
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