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【技術名称】1-2-2-1

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【技術名称】1-2-2-1
【技術分類】1-2-2 遊技内容/遊技ルール/役の種類
【技術名称】1-2-2-1 小役
【技術内容】
別表第 5 内(1)性能に関する規格内「ロ」によって定められる定義内容は「1 ゲームごとの内部抽
選に当選した際、予め機種ごとに定められている対応した図柄が、有効ライン上に成立した時のみ払
い出しを行なうもの」と定められている(詳細の定義内容は下記参照)。
<抽選に関するルール>
各設定及び、1 ゲームごとに内部抽選する確率は、あらかじめ定められた値であり、各ボーナスゲー
ム(後述の1-2-2-2「レギュラーボーナス」
、1-2-2-3「ビックボーナス」が該当)中及
び、各ボーナスに内部当選したゲームを除き、変動するものではないものとする(別表第 5(1)性能
に関する規格内「ロ」参照)
。
<払い出しに関するルール>
1 回の払い出しに関する条件としては 15 枚を超えるものではなく、且つ当該役に入賞したゲーム時
に使用した遊技メダル枚数の 15 倍を超えないものとする(別表第 5(1)性能に関する規格内「ロ」
参照)
。
<フラグに関するルール>
払い出しの有無に関わらず、フラグの持ち越しは行なわれない。
(別表第 5(1)性能に関する規格
内「リ」参照)
【図1】小役のフロー
出典:本標準技術集のために作成
※小役の払い出しは 15 枚を超えない
※単ゲームにて開始・終了を行なう、ボーナス以外の図柄の総称
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<リプレイに関するルール>
別表第 5(1)性能に関する規格内「ハ」では「再遊技」と定義され、主な規則としては下記のもの
が挙げられる。
・ 1 ゲームごとに抽選を行ない、内部当選し、且つ予め機種ごとに定められた図柄が有効ライ
ン上に成立した場合に次回ゲームのみ、再遊技が行なえるものとする。
・ 再遊技図柄は払い出しの行なわれる図柄の組み合わせと異ならなければならない。
・ 再遊技に関する抽選確率は 73 分の 10 以上とする。
・ 各ボーナス当選時(内部当選含む)
、ボーナス中、及び各ボーナス終了後と機種ごとに予め
定められた特定図柄入賞後の一定ゲーム間を除き、抽選確率は一定でなければならない。
・ 再遊技の抽選確率が変動した場合(上記参照)は、予め定められた数値(機種ごとに異なる
が概ね上昇する)を用いる。
【参考資料】
刊行物名:
「四訂版 風営適正化法関係法令集」
、発行年月日:2004 年 10 月 5 日、発行人:星沢哲也
発行所:東京法令出版株式会社発行
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【技術分類】1-2-2 遊技内容/遊技ルール/役の種類
【技術名称】1-2-2-2 レギュラーボーナス
【技術内容】
風適法第 20 条に基き国家公安委員会が定める「遊技機の認定及び型式の検定に関する規則」第 6
条2号の別表第 2(以下、
「別表第 2」とする)内(3)回胴式遊技機に係る用語の意味内「ト」の「第
1種特別役物」に該当するもので、入賞(払い出し)する図柄の種類を増加(全ての図柄の組み合わ
せの 3 分の 1 を超えない範囲で)させる、もしくは入賞する役の抽選確率を上昇させる「役物」と定
義されている。俗称としては小役の抽選確率が飛躍的に上昇したゲーム(ボーナスゲームまたは JAC
ゲームと称する)が 12 回ないし 8 回の入賞まで継続するものを「レギュラーボーナス」と称される
ことが多い。ただし、ビッグボーナス中に突入するレギュラーボーナスはボーナスゲームと称される
ことが多い(詳細の定義内容は下記参照)
。
<抽選に関するルール>
基本的に図柄の組み合わせは、役物連続発生装置(1-2-2-3「ビッグボーナス」参照)を搭
載している機種においては全ての図柄の組み合わせの 500 分の 1 を超えず、役物連続発生装置非搭載
の機種は 500 分の 3 を超えてはならない(別表第 5(1)性能に関する規格内「ホ」参照)
。また、実
際の内部抽選率は上記の表面上の組み合わせの±30%以内の範囲となっているものが多い(次頁参
照)
。
<払い出しに関するルール>
1 回の払い出しの条件は 15 枚を超えるものではなく、且つ当該役に入賞したゲーム時に使用した遊
技メダル数の 15 倍を超えないものとする。
<開始条件・終了条件・フラグに関するルール>
内部抽選に当選し、且つ予め定められた図柄(ビッグボーナス中の入賞図柄は通称「JAC イン図柄」
と称されることが多く、通常のレギュラーボーナスと入賞図柄が異なることが多い)が有効ライン上
に成立した場合のみ発動する。終了条件はボーナスゲーム(JAC ゲーム)を 12 ゲーム消化、もしく
は予め定められた入賞回数(5 回以内)の条件を満たした場合にのみ終了。一般的には 8 回の入賞ま
で継続するものが多い。なお、内部抽選当選時に図柄の成立がなされない場合は、次回ゲームにフラ
グの持越しを行なうことが可能とされる。
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【図1】レギュラーボーナスの抽選確率(例)
例)ビッグボーナス搭載機種の場合
全ての組み合わせは
21(図柄)×21(図柄)×21(図柄)=9261 通り
リール数(3 本)
上記の総組み合わせ数の「500 分の 1」となるので
9261/500≒18.5
よって 18 通り以内の組み合わせを搭載する事が可能となる。
※ なお、有効ライン数が増加すれば上記の組み合わせも増加するため、有効ライン数が5ライ
ンの場合は
18×5(ライン)=90 通り
よって、内部確率は上記の組み合わせ数より
90/9261=1/102.9
となり、ここから±30%以内となるので実際の内部確率は
79.2~147 分の 1 の範囲となる。
※上記はあくまで参考値。実際は有効ラインにより大きく変化する。
出典:本標準技術集のために作成
<類似技術>
<シングルボーナス>
基準となる定義内容は「普通役物」に該当。レギュラーボーナス(第 1 種特別役物)との主な
違いとしては、下記の 2 点。
・フラグ(内部当選)の持越しが認められていない。
・終了条件が「入賞の有無に関わらず消化ゲーム数 1 回で終了する」
。
以上、別表第 2(3)回胴式遊技機に係る用語の意味内「リ」
、別表第 5(1)性能に関する規格内
「ニ」を参照
出典:本標準技術集のために作成
【参考資料】
刊行物名:
「三訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2002 年 8 月 20 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
刊行物名:
「四訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2004 年 10 月 5 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
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【技術分類】1-2-2 遊技内容/遊技ルール/役の種類
【技術名称】1-2-2-3 ビッグボーナス
【技術内容】
別表第 2 内(3)回胴式遊技機に係る用語の意味内「ヌ」の「役物連続発生装置」に該当するもの
で、
「レギュラーボーナス(第 1 種特別役物)」または「チャレンジタイム(第 2 種特別役物(1-3
-2-2「チャレンジタイム」参照)
)
」のいずれかを連続で発生させる機能と定められている。
また、主に俗称としては前者の連続発生装置としては「ビッグボーナス」
、後者の連続発生装置とし
ては「チャレンジボーナス」または「チャレンジタイム」と称されている。
<抽選に関するルール>
ビッグボーナスに関する図柄の組み合わせ数はボーナス中の獲得枚数が 360 枚以内(玉換算だと
1800 発)の機種に関しては、全ての図柄の組み合わせの 1500 分の 2 を超えないものとし、それ以外
に関しては全ての図柄の組み合わせの 1500 分の 1 を超えないものとする(別表第 5(1)性能に関す
る規格内「ト」参照)
。
また、実際の内部抽選率は上記の表面上の組み合わせの±30%以内の範囲となっているものが多い
(次頁参照)
。
<払い出しに関するルール>
1 回の払い出しの条件は 15 枚を超えるものではなく、且つ当該役に入賞したゲーム時に使用した遊
技メダル数の 15 倍を超えないものとする。
<開始条件・終了条件・フラグに関するルール>
内部抽選に当選し、且つ予め定められた図柄が有効ライン上に成立した場合のみ発動し、
「レギュ
ラーボーナス」
、
「チャレンジタイム」いずれかの「役物連続発生装置」が発生している時は、その他
の「役物連続発生装置」の抽選、突入は行なわれない(別表第 5(1)性能に関する規格内「ト」参照)。
終了条件としては、
「レギュラーボーナス」の連続発生装置として搭載された場合、最大で 465 枚
(または 2325 玉)を超えた時点で終了とし、
「チャレンジタイム」の連続発生装置として搭載された
場合(上記に同じ)は、253 枚(または 1265 玉)を超えた時点で終了となる。
なお、内部抽選当選時に図柄の成立がなされない場合は、次ゲームにフラグの持越しを行なうこと
が可能(別表第 5 内(1)性能に関する規格内「ト」参照)。
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【図 1】ビッグボーナスの抽選確率(例)
例)ビッグボーナスの獲得枚数が 360 枚を超す機種の場合
全ての組み合わせを
21(図柄)×21(図柄)×21(図柄)=9261 通り
リール数(3 本)
上記の総組み合わせ数の「1500 分の 1」となるので
9261/1500≒6.2
よって 6 通り以内の組み合わせを搭載する事が可能となる。
※ なお、有効ライン数が増加すれば上記の組み合わせも増加するため、実際は
6×5(ライン)=30 通り
よって、内部確率は上記の組み合わせ数より
30/9261=1/308.7
となり、ここから±30%以内となるので実際の内部確率は
237.5~441.0 分の 1 の範囲となる。
※上記はあくまで参考値。実際は有効ラインにより大きく変化する。
出典:本標準技術集のために作成
<類似技術>
・CT(チャレンジタイム)
「役物連続発生装置」に属する技術(1-3-2-2「チャレンジタイム」参照)
。
出典:本標準技術集のために作成
【参考資料】
刊行物名:
「三訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2002 年 8 月 20 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
刊行物名:
「四訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2004 年 10 月 5 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
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【技術分類】1-2-2 遊技内容/遊技ルール/役の種類
【技術名称】1-2-2-4 集中(シングル、小役)
【技術内容】
一般的に「集中役」と称されているものは、一定のゲーム数もしくは特定条件を定め、その特定条
件を満たすまで小役(リプレイを除く)またはシングルボーナスの内部抽選確率を飛躍的に高め、メ
ダル増加に係る機能を指す。
なお、同役は過去の「遊技機の認定及び型式の検定に関する規則」(2003 年以前)には定められて
おらず、現行規則上(2004 年以降)では、小役等の確率の変動がボーナス以外で認められていない(1
-2-2-1「小役」
、1-2-2-2「レギュラーボーナス」参照)ため、事実上搭載不可能な機能
となっている。
<シングルボーナスの集中>
内部抽選において、集中役専用の当選フラグとパンク(終了)フラグを設けているのが主流で、開
始条件は内部抽選に当選した場合となり、特定の図柄の成立等は加味されないものが中心。また終了
条件としてはパンクフラグの当選またはボーナス(主にビッグボーナス)当選まで継続するものが主
流。ボーナスタイプとしては AC タイプと表記される(1-2-3-4「ACタイプ」参照)
。
なお、シングルボーナスの集中とはあるが、当初は特定の小役も抽選確率が高められ、メダルの現
状維持と集中役の内部当選を示唆する役目も担っていた。
<小役の集中>
内部抽選において、集中役専用の当選フラグのみを設けているのが主流で、開始条件は内部抽選に
当選した場合となり、特定の図柄が対応してはいるが図柄の成立等を行なわなくても突入するものが
中心。また終了条件としては予め決められた規定ゲーム数の消化またはボーナス(主にビッグボーナ
ス)当選まで継続するものが主流。
なお、機種によっては複数の規定ゲーム数を設けたものや、一端当選すると規定ゲーム消化後も連
続して当選しやすくなるものなど、特定の出目による当選察知が可能な機種も存在した。
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【図2】小役の集中役搭載機の参考例
出典:本標準技術集のために作成
【参考資料】
刊行物名:
「三訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2002 年 8 月 20 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
刊行物名:
「四訂版 風営適正化法関係法令集」、発行年月日:2004 年 10 月 5 日、発行人:星沢哲也、
発行所:東京法令出版株式会社発行
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