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第10章 農村文化を体験するグリーン・ツーリズム
10章 グリーンツーリズムについて 渡辺・金城・大久保・蔵増 1.グリーンツーリズムとは ・都市住民が農村地域の自然や 環境、景観、人々との交流を楽 しむ余暇活動 2.グリーンツーリズムの歴史 産業革命後、ヨーロッパに広まる イギリス→ルーラルツーリズム フランス→ツーリズムベール 日本では1992年頃から広まる 「農山漁村滞在型余暇活動のための基盤整備 の促進に関する法律」(略称「農山漁村余暇法」 )が制定 農林水産省が推進 3.グリーンツーリズムの位置付け グリーンツーリズム エコツーリズム ニューツーリズム 持続可能観光 ニューツーリズムの特徴 1. テーマ性 ・自分が関心のあるテーマにこだわる 2. 地域性・地域への寄与 ・地域振興への寄与を重視する 3. 参加・体験 ・体験ツアーやプログラムへの参加を重視 4. 地元での交流 ・地域の人との交流、ふれあいを楽しむ 4.グリーンツーリズムの特徴 1. 滞在型 2. 第一次産業 ・漁業はブルーツーリズム 3. 担い手が農家 4. 手作りの観光形態 5.グリーンツーリズムに求めること 利益のシェア 環境に対しての配慮 地域貢献 土地の人々が暮らしやすい 環境をつくるための手段となる ! 6.グリーンツーリズム普及の背景 1. 国民の意識・ニーズの変化 以前 経済・モノの豊かさ 現在 生活の質・心の豊かさ =都市生活のストレスから解放 2. 環境問題 ・耕作放棄地の増加 ・里山、棚田の荒廃 3. 地域の衰退 ・過疎化、高齢化 4. 団塊世代の出現 山口県の グリーンツーリズムについて 体験データ 料金:一泊2食付き5500円~ (小学生以下4000円~) 定員:20名 出来る体験:農作業・山菜採り・昆虫採集 星空観察など グリーンツーリズム ・経済効果? ・地域住民の活性化? ・人口の確保? グリーンツーリズム (農家民宿)を通して・・・ 「訪れる人から地域が いかに学び、成長するか」 が大切 お客さんを通して 外からの視点で地域を観る ・改善すべき点が分かる ・地域の魅力の再発見ができる ・いなかとまちの橋渡し 街サイドの目線で開発された里山空間 ↓ 農山漁村の復興は必要だが、受け皿は思 いのほか少ない。 双方の価値観の共有感で描く 受け入れる側 受け入れられる側 両方が成長出来る仕組みづくりを 沖縄のグリーンツーリズ ム 沖縄の現状 沖縄県の人口は約137万人 農業就業人口は約3万人 農家の半分以上が60歳以上 昭和60年は約7万人 グリーンツーリズム総合戦略事業 まちとむら交流体験ツアー コーディネーター研修会 沖縄県まちとむら交流促進会 ホームページによる情報発信 ねらい 各種地場産業と連携・複合化し農林漁業等 の活性化を図る 農林漁業・農山漁村CI運動の展開 地域の総合力を活かした農山漁村の新たな 地域経営戦略 効果 1.地域の環境・景観の保全 2.農林漁業・農山漁村の活性化の推進 3.都市住民との交流の促進 4.地域の住民が自分たち地域を再発見する 5.高齢者や主婦などの層の活躍する場が生 まれる 6.地域のイメージを創出し広域連携が推進さ れる 園子さんのクレソン畑 (なんぶグリーン・ツーリズム研究会) 所要時 間 料金 クレソンの収穫体験 (または旬の野菜収 穫体験) 2時間 クレソン収穫・味わい 体験 (または旬の野菜 収穫・味わい体験) 内容 農家民泊 受入可 能人数 期間 備考 1000円 5~20 名 11~2 月 ・収穫してお持ち帰りに なれます。 ・保険料は別途 3時間 2000円 5~10 名 1泊 8000円 (大人) 3~5名 ・収穫してお持ち帰りに なれます。 ・保険料は別途 ・食べ方紹介、試食を 行います。 年中 ・2食分の調理体験付き です。 ・農業体験・交流もでき ます。 ハーブの里 みどり農園 (なんぶグリーン・ツーリズム研究会) 内容 所要時 間 料金 受入可能人 数 期間 カモミール摘み取り体 2時間 験と花束、石けんづく り 2000円 5~20名 2~ 5月 ハーブを使ったクラフ ト(リース等)、石けん づくり 1100円 5~15名 2~ 7月 5~20名 11~ 12月 ローゼル収穫体験、 ジャムづくり体験 ローゼルを使った料 理体験 3時間 2000円 5~15名 備考 ・その他のハー ブでも可能です。 ・収穫したローゼ ルは買い取りと なっています。 たまぐすく花野果村(はなやかむら)(な んぶグリーン・ツーリズム研究会) 内容 所要時 間 料金 パパイヤ農園ふれあ い体験 30分 大人:700円 子供:300円 パパイヤ農作業体験 2時間 大人:1,500円 子供:700円 トロピカルフルーツ食 味体験 30分 さとうきび植付体験 2時間 大人:1,500円 子供:700円 黒糖作り体験 7時間 大人:3,000円 子供:2,000円 南城市志堅原集落に 点在する韓国の聖地 巡り 1時間 大人:700円 子供:300円 500円 受入可能 人数 5~50名 期間 備考 年中 5~60名 20~40 名 12~ 3月 5~30名 年中 ・昼食(沖縄そ ば)代金を含 みます。 グリーンツーリズムへの期待 都市住民側 (グリーン・ツーリズムを楽しむ人) ◆直接的な効果 ・ゆとり、やすらぎ(豊かな自然 美しい農 村景観 静かな時間の流れ) ・豊かな食体験(新鮮・安全な地場産品、独 自の郷土食) ・農業体験等土地に根ざした産業の体験( 独自の地場産品・各々の生産過程) ・地域文化とのふれ合い(伝統芸能、伝統的 建築、民話) ・人とのふれあい(体験、宿泊、地場産品の 購入等を通じたふれあい) ◆間接的な効果 ・農山村の魅力・重要性の発見・再認識(かけがえの ない生産の場・生活の場・文化継承としての認識) ・教育の場、リフレッシュの場としての期待(継続的な 交流) ・居住の場、自己実現の場としての期待(長期滞在・ 定住) 農山村住民 (グリーン・ツーリズムを受け入れる人・地域) ◆直接的な効果 ・経済効果(農産物・農産物加工品販売、農業体験 料等) ・都市住民とのふれあい、感動の共有(体験・宿泊の 受入、地場産品販売等) ◆間接的な効果 ・地域の魅力・重要性の発見・再認識(都市住 民の視点) ・地域資源の再認識・再発掘・創造への意欲( 地域文化の研究、景観形成運動) ・受入体制整備・交流拡大のための人づくり、 組織づくりへの意欲 ・地域の活性化