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配布資料3 - 日本学術会議

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配布資料3 - 日本学術会議
2008 年 1 月 7 日
日本学術会議科学者委員会男女共同参画分科会
学術分野のポジティヴ・アクション
辻村みよ子(東北大学)
はじめに
Ⅰ
学術分野の男女共同参画
――現状と課題
(a)人的構成のジェンダー・バランス
平成 17 年度男女共同参画白書「第1部序説:科学技術の進展と男女共同参画」
*女性研究者比率 11.6%, 国公私立大学の女性教員比率:全体で 16.0%
(国立 10.8,私立 23.2, 公立 18.7%) (平成 16 年度学校基本調査による)
*19 年版男女共同参画白書 女性研究者比率 11.9%(2006 年 3 月現在)
(b)研究条件等の現状
(c)課題
①女性研究者・女性教員が少ない理由(両立困難,採用態勢,女子学
生比率など)
*とくに女性が少ない自然科学分野(理工系・医学系等)の問題
②能力主義とジェンダー・バイアス
*性別役割分業論の(意識的・無意識的)介在
③ポジティヴ・アクション(積極的改善措置)の妥当範囲など
④ ジェンダー教育の促進
Ⅱ
ポジティヴ・アクションとは何か
1 観念・用法
(A) temporary special measures 暫定的特別措置
国連女性差別撤廃条約 4 条 1 項,2004 年 1 月の女性差別撤廃委員会「一般
的勧告 25 号」の用法
男女の事実上の平等・実質的平等促進を目的とする一時的な特別措置
(B) アファーマティヴ・アクション(affirmative action、以下AAと略記 )
アメリカ型AA(アメリカ、カナダ、オーストラリア、フィリピン等の用法、
「積極的差別是正措置」
「積極的格差是正措置」と邦訳、意味はⅱと同じ)
(C) ポジティヴ・アクション(positive action、以下PAと略記)
ヨーロッパ型PA(EU/EC、 国際機関、欧州諸国の用法、「積極的差別是正
措置」と邦訳、)
(D)discrimination positive
(AA のフランスでの訳語)
positive discrimination (イギリス等での厳格な PA の用法)
cf.日本の用法
「男女共同参画社会基本法」上の「積極的改善措置」
・第2条2号「前号に規定する機会[男女共同参画の機会]に係る男女間の格差
を改善するため必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、当該機
会を積極的に提供することをいう」
・男女共同参画基本計画の「積極的改善措置(ポジティブ・アクション)」
政策・方針決定過程への女性の参画促進(国の審議会女性委員 30%)など
1
2ポジティヴ・アクションの種類と形態
(1)根拠規定(国際協約・勧告・指令, 憲法,法律,行政命令,政党規則,その他)
(2)実施形態(宣言, 法律上の制度, 政策綱領, 規則・内規その他)
(3)強制の有無(法的強制のあるもの, 自発的なもの)
(4)局面・分野(政治参画,公務就任,雇用, 公契約・補助金,教育・学術,税制など)
(5)措置の態様・内容:
① 厳格な PA/AA:クォータ(割当て quota)制, パリテ(parité), 交互名簿方式(
zipping, ツイン方式(twinning), 女性単独名簿, 別立割当制 set-asides など
<ポジティヴ・ディスクリミネーション(positive discrimination)>
② 中庸な PA/AA:ゴール・アンド・タイムテーブル方式(time-goals,目標値設
定), プラス要素方式(plus-factor としてジェンダーを重視)
<(狭義の)ポジティヴ・アクション政策(positive action policy)>
③ 穏健な PA/AA:両立支援・生活保護などの支援策, 環境整備など。
<女性支援策(women-friendly policy)>
3ポジティヴ・アクションの適用範囲
1.政治分野:クォータ制など
2.行政分野:ドイツ第二次男女平等法・連邦平等法、州公務員法(個別事情を考慮
したクォータ制),韓国(女性採用目標制),イギリス(メンタープログラム等)
3.労働分野
4.公契約:EC均等待遇指令、合衆国雇用機会均等法/公民権法/融資機会均等法
合衆国:バッキー判決等
5.教育
6.学術分野:韓国(国立大学女性教官 30%),スウェーデン大学規則など。
7.その他(生活保障、両立支援、リプロダクティブ・ライツなど)
① 生産的資源等へのアクセス(奨学金・雇用・貯蓄など)
② 家事負担等の削減(健康サービス、出産補助、父親育児休暇<ノルウェー・
スウェーデン・フランス> など)
③ 社会保障(寡婦支援・老人支援など) cf. World Bank,2001
4
ポジティヴ・アクションの法的問題点
(1)クォータ制の合憲性
(a)クォータ制の類型
(1)根拠規定(憲法・法律・政党内規など)、 (2)実施形態、(3)強制の有無等に
より多様。具体的割合も 20%~50%クォータなど各種ある。
(b)政治的クォータ制の問題点
①機会均等原則・形式的平等の侵害
←→実質的平等・事実上の平等
②民主主義・自由選挙原則の侵害
←→半代表制・選挙制度の立法裁量
③完全平等達成の実効性欠如・スティグマ
←→実効的手段・諸国の成果
④完全平等(50:50)達成の制約(グラスシーリング)←→暫定性・漸次性
(2)ポジティヴ・アクションの合憲性・違憲審査基準
アメリカ連邦最高裁判決*厳格審査基準か、中間審査基準か。
EC司法裁判所判決の審査基準
2
Ⅲ
学術分野のポジティヴ・アクション
1根拠規定
① 女子差別撤廃条約 4 条1項「締約国が男女の事実上の平等を促進することを目的
として暫定的な特別措置をとることは,この条約に定義する差別と解してはならな
い」Cf.女子差別撤廃委員会勧告・要請(2003 年 7 月)
②男女共同参画社会基本法・基本計画,専門調査委員会「女性のチャレンジ支援策」,
「男女共同参画社会の将来像検討会」報告書,2003 年 6 月閣議決定
→「2020 年までに指導的地位に女性が占める割合を 30%にする」(数値目標)
「ポジティブ・アクションの積極的な推進」の必要
2 取り組み
①国立大学協会
報告書「国立大学における男女共同参画を推進するために」(2000 年)
*1998 年度の国立大学女性教官比率[助手を除く] 平均6・6%
(東京大学 73 位 4.5%,京都大学 88 位 2.4%,東北大学 90 位 2.3%)
→平成 22(2010)年までに女性教官比率を 20%にする目標
②総合科学技術会議
第 3 期科学技術基本計画(女性研究者の採用目標,自然科学系 25%, 理学
系 30%,工学系 15%,農学系 30%,保健系 30%)
③日本学術会議(2%→6% →第 20 期 20%)
④学協会連絡会
⑤ 各大学等
その他の取組み
cf.日本社会の性別役割分業構造,立法・行政・司法分野の女性比率
3
法的問題点:ポジティヴ・アクションの合憲性・合法性
(1)アメリカ連邦最高裁判決
*入学者選抜時のマイノリティ優遇措置の合憲性
2003 年 6 月 23 日判決
*男女別学問題
州立女子大学(看護学)違憲判決(←ステレオタイプの排除)
州立軍事学校(男子校)違憲判決(←教育の多様性)
(2)司法裁判所判決の審査基準
*1995 年 Kalanke 判決と 1997 年 Marschall 判決
*2000 年 Badeck 判決と Abrahamsson 判決
(3)日本の具体例
名古屋大学「教員採用におけるポジティヴ・アクション」
2005 年 12 月 27 日
「女性教員比率向上のためのポジティブ・アクションについて
本学は、女性教員比率を向上させるための積極的改善措置(ポジティブ・アクション)
として公募人事ホームページの冒頭に、「名古屋大学は業績(研究業績、教育業績、社
会的貢献、人物を含む。
)の評価において同等と認められた場合には、女性を積極的に
採用します。
」との文言を掲示することを教育研究評議会において決定した。
3
○目的
このポジティブ・アクションは、本学の現状に鑑みて、男女共同参画の実現のために女
性教員比率の向上が不可欠であるとの認識に基づき、女性研究者・大学院学生の教員公
募への応募を促し、男女間の教員比率を是正するという目的のために実施するものであ
る。
○背景
本学は、2000 年度の国大協の提言を受け、全学の合意の下、2010 年における女性教員比
率 20%という目標に近づくために努力を重ねてきた。その結果、全学の 2010 年女性教員比
率予測は 16.2%(2005 年5月現在 10.89 %、助手を含む。)となった。残念ながら、本数
値は、国大協提言の 2010 年 20%(助手を含まない。)には遠く及ばないが、これでさえ
何らかの努力なしには達成される数字ではない。したがって、女性教員比率の向上を実
現するために、ポジティブ・アクションの実施が必要であるとの認識に至った。
○「業績において同等」であること
本学のポジティブ・アクションは、業績にかかわらず女性を採用するという趣旨を含ん
でいない。したがって、業績において上位の男性を下位の女性が逆転して採用される事
態を認めるものではない。
○例外的な事例についての裁量の余地
ポジティブ・アクションの実施においては、当該措置が、諸個人を「男性」「女性」と
いう「集団」で把握することにより、個人としての権利を侵害する可能性に配慮するこ
とが必要である。
本学のポジティブ・アクションは、この点を踏まえ、業績が同等であっても、男性応募
者を優位とする個別の事情がある場合には、男性応募者が採用される余地を残すもので
ある。この場合に、どのような事情を、当該応募者を優位とする事情として考慮するか
は、最終的には、各部局の判断に委ねられる。
」
*北海道大学「ポジティヴ・アクション北大方式」
1を大学が負担
4
女性教員採用の人件費の 4 分の
ポジティヴ・アクションの功罪
a)能力主義の問題
b)合法性・合憲性の問題
逆差別・形式的平等
実質的平等・事実上の平等・法律による平等
c)スティグマ
d)その他:穏健なポジティヴ・アクション手法(両立支援策)の併用
おわりに:ポジティヴ・アクションのためのコンセンサスの確立
関連文献:辻村みよ子編(東北大学 21 世紀COEプログラム/ジェンダー法・政策研究叢
書第 1 巻)『世界のポジティヴ・アクションと男女共同参画』東北大学出版会(2004)
辻村みよ子「世界のポジティヴ・アクション」国際女性の地位協会編『国際女性』18 号尚
学社(2004)
辻村みよ子「学術分野のポジティヴ・アクション」日本科学者会議編『日本の科学者』(20
04 年 9 月)
内閣府男女共同参画局「ポジティブ・アクション研究会報告書」(2005 年 10 月)
以上
4
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
学術分野の
ポジティヴ・アクション
日本学術会議科学者委員会男女共同
参画分科会
東北大学法学研究科
辻村みよ子
2008/1/07
1
Ⅰ 学術分野の男女共同参画
ーー現状と課題
• 現状: ジェンダー・バランス/ バイアス
• 原因 cf.社会全体の性別役割分業構造
• →歴史的・構造的に形成された格差を是
正する積極的改善措置の必要
2
1
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
研究者の女性割合平成17年版男女共同参画白書29頁より
3
研究者に占める女性割合の国際比較
平成17年版男女共同参画白書29頁より
4
2
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
大学教員の女性割合(分野別)
平成17年版男女共同参画白書23頁より
5
大学の女性教員比率の推移
平成17年版男女共同参画白書32頁より
6
3
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
女性研究者が少ない理由
平成17年版男女共同参画白書27頁より
7
女性研究者の不公平感
平成17年版男女共同参画白書27頁より
8
4
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
Ⅱポジティヴ・アクションとは何か
―積極的格差是正措置(格差是正の特効薬)
1用語
„ A)国連女性差別撤廃条約4条
暫定的特別措置
„ B)アメリカ,カナダなど
アファーマティヴ・アクション
„ C)欧州連合,イギリス,日本など
ポジティヴ・アクション
„ D)フランス
積極的差別(Discrimination Positive)
Cf.日本「積極的改善措置」(ポジティブ・アクション)
9
2 ポジティヴ・アクションの類型
„ ①厳格なPA:クォータ(割当)制, 交互名簿方式,
ツイン方式,パリテなど
„ ②中庸なPA: ゴール・アンド・タイムテーブル方式,
プラス要素方式など
„ ③穏健なPA:両立支援策など
10
5
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
3 ポジティヴ・アクションの
適用領域
„ 1)政治参画(選挙)
„ 2)行政分野(公務員採用・昇進)
„ 3)労働分野(採用,昇進,待遇など)
„ 4)公契約,租税など
„ 5)教育(入学,成績評価など)
„ 6)学術分野(大学教員採用など)
11
4 ポジティヴ・アクションの法的問題点
„ <政治分野のクォータ制の場合>
„ 形式的平等論(逆差別の問題)←→実質的平等論
„ 立候補の自由・自由選挙論←→選挙制度の
立法裁量論
„ 国民代表の普遍性・不可分性←→「半代表制」論
* 劣性のスティグマ
* ガラスの天井 ←→女性の政治参画拡大・
男女共同参画社会の実現
暫定的特別措置
(Temporary Special Measures)
12
6
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
パリシンポジウム
両性平等と積極的差別是正措置
2005年9月16日
13
COE研究成果の出版
(フランス,
フランス,2006
2006年
年4月)
(日本,2004
年3月)
(日本,2004年
「両性平等と積極的差別是正措置の再検討」
叢書
ニューズレター
14
7
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
Ⅲ 学術分野における
ポジティヴ・アクションの課題
1根拠規定
*女性差別撤廃条約
*男女共同参画社会基本法
*第2次男女共同参画基本計画
→タイム&ゴール方式,クォータ,
15
*2003年6月の閣議決定
„
「2020年までに, 指導的地位に
女性が占める割合が少なくとも
30%となることを目指す」
積極的改善措置(ポジティヴ・アクショ
ン)の推進
16
8
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
*国大協(2010年目標)
女性教官比率 20%
*総合科学技術会議
第3期科学技術基本計画
女性研究者の採用目標
自然科学系25%
(理学系20%, 工学系15 %,
農学系30%, 保健系30%)
17
2具体例:法的問題点
(1)アメリカ
„ 1964年 公民権法第7条:EEOC雇用機会平等委員会
„ 1965年 大統領令第11246号、
„ 1967年大統領令第11375号、「性」への配慮追加。
„
„
・教員採用におけるアファーマティブ・アクションの取り組み
AAUP(アメリカ大学教員協会)のダイバーシティ、アファーマティブアクション/
„
„
・両立政策
AAUP 2001年「家族責任と大学における仕事に関する政策提言」
„ 判例 ① 1982年州立女性大学違憲判決
„ (看護=女性というステレオタイプは違憲)
„
„
„
②2003年カリフォル二ア大学判決
(プラス方式合憲,クォータ制違憲)
18
9
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
(2)EU
„ 研究総局(Directorate General for
Research)「女性と科学」部門(Women and
Science Unit) 設立
„ アムステルダム条約(1997年・99年発効)・基本権憲章
(2001年)・・特別の措置を妨げてはならない
„ 欧州司法裁判所の判例
„
„
アブラハムソン事件判決
(スェーデンの大学法による教授採用における
女性優遇= 合法) 要件*
19
(3)韓国
„ 2002年 女性科学技術者育成および支援に関
する法律制定
„ 2004~2006年アファーマティブアクション(国立
大学の女性教員比率を20%に)実施。
„ その他、女性教育政策課(高等教育)の設置。
WISE (Women into Science & Engineering)
プログラム
„ 女子の大学進学率79.7%、修士40%、
„ 博士24.4%
20
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学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
(4)名古屋大学「教員採用における
ポジティブ・アクション」
„2005年12月27日
平野総長発表
「名古屋大学は業績(研究業績、教育業績、社会的
貢献、人物を含む)の評価において同等と認めら
れた場合には、女性を積極的に採用します。」
21
(5)北海道大学「ポジティヴ・アクショ
ン北大方式」
„ 新たに女性教員を採用した場合、各部局が負担
する人件費の4分の1を全学運用人件費より補
填するシステム
„ 部局の人件費の節約→節約分を部局員の増員
や昇任、非常勤講師の任用に活用
„ (逆差別にならない?)
„ →資質・公正性・部局の自治性を尊重しつつ、
女性教員採用を促進(11.2%→2020年20%に)
22
11
学術分野のポジティヴ・アクション
(東北大学法学研究科辻村みよ子)
2008・1・7
3 ポジティヴ・アクションの功罪
a)能力主義 ←→ジェンダーバイアス
b)形式的平等違反(逆差別)
←→実質的平等,法律による平等
c)スティグマ
⇒特効薬に対するインフォームド・
コンセントの必要性
23
ポシティヴ・アクションのための
コンセンサスの確立
インフォームド・コンセント
Informed Consent
INFORMED CONSENT
即効薬型処方箋
(強制的クォータ制等)
漢方薬型処方箋
(両立支援制度・
研修等)
24
12
女性教員の積極的採用・昇任のために
<ポジティブアクション北大方式>
ポジティブアクション北大方式は、新たに女性教員を採用した場合、各部局が負担する人件費
の4分の1を全学運用人件費より補填するシステムです。男性教員を採用した場合と比べて部局
の人件費を節約することができ、節約分を部局員の増員や昇任、非常勤講師の任用に活用する
ことができます。この方式は、平成 18 年度人事から適用が始まっています。
数値目標に向かってポジティブアクション(positive action, affirmative action)を行う場合、数だ
けを増やせばいいのか、男性への逆差別にならないか等、ポジティブアクションの正当性を問う議
論・問題提起が必ずなされます。女性教員・女性研究者の数を増やすことの重要性は、女性の孤
立感の軽減・身近なロールモデルの増加、教育・研究現場の雰囲気の刷新による意識改革促進
など、多くの効果が期待されることから大きいといえます。北大の中期計画・中期目標にも明記さ
れている「ポジティブアクション」を、男性にも女性にも納得の得られる方法で行いたい!その強い
思いから、ポジティブアクション北大方式が提案されました。
このように、ポジティブアクション北大方式により、教員人事に最優先されるべき教育・
研究者としての資質、公正性、部局の自治性を尊重しながら、女性教員採用が効果的・継
続的に促進されることが大いに期待されます。尚、ポジティブアクション北大方式は、当
面、新規採用分について適用されますが、学内の女性教員の昇任についても適用されるよ
う提案しており、実現に向けて働きかけていきたいと思っています。
(freshu.ist.hokudai.ac.jp/katsudou/07.html
より引用)
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