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容器包装リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書(案)に対する意見
の募集について
■生活クラブ生活協同組合・東京
■住所
理事長
土谷雅美
〒156-0051 世田谷区宮坂 3-13-13
■連絡先 TEL 03-5426-5200
頁
行
意見の概要(80字以内)
1
4
法律の略称として「容
意見の内容(800字以内)
法律の略称として、「容器包装リサイクル法」が使われてい
器包装リサイクル法」 ますが、「容器包装リサイクル制度の施行状況の評価・検討に
が使われていますが、 関する報告書(案)」の具体的な内容はリサイクルだけでなく、
上位法である循環型
リデュースやリユースについても記載されています。
社会形成推進基本法
上位法である循環型社会形成推進基本法においても、リデュ
を踏まえ、「容器包装
ース、リユース、リサイクルの優先順位が明記されています。
3R 法」と呼称すべき
しかも、2013 年 5 月に閣議決定された第三次循環型社会形成
です。
(71 字)
推進基本計画ではリデュース・リユース(2R)の取り組み強化
が明記されています。
これらを踏まえて、2R の重要性を伝えていくためにも、法律
の略称は「容器包装 3R 法」とすべきです。
14
12
海ごみには、海洋漂流
ごみだけでなく、海岸
漂着・海底ごみも含ま
れるので、文言を修正
すべきであり、更に標
題の対応にも「海ごみ
対策」を明記すべきで
す。(72 字)
「海ごみ」には、海洋漂流・海岸漂着・海底ごみが含まれて
いますので、社会問題化しているのは「海洋漂着ごみ」だけで
はありません。文言を「海ごみ」に修正すべきです。
更に、2015 年の G7 エルマウサミットで、各国首脳が「海ご
み」問題が重要な問題であると認識した重要性に基づいて、本
文だけでなく、標題にも明記すべきであり、
「
(6)地球温暖化
問題や海ごみ問題等への対策」とすべきです。
17
23
レジ袋は、わずか数分
子供から大人まで、誰でも取り組める発生抑制が「マイバッ
程度の存在役割しか
クの持参」であり、レジ袋の有料化は過度に消費者に負担を求
なく、かつ代替は容易
めるものではありません。多くの自治体で行われている「ごみ
であり、過度に消費者
収集有料化」のほうが、代替性がなく、消費者には負担のはず
に負担を求めるもの
です。
ではありません。(56
字)
レジ袋は、すぐごみになる一方で、他のプラスチックととも
に海を汚染し、海洋生物へ深刻な影響を与えていることから、
世界では国単位での規制が大勢となっています。レジ袋有料化
を、日本だけが選択しない理由はありません。
「レジ袋がごみ出しの小袋になり便利だ」との意見が聞かれ
ることがありますが、CO2 排出削減のためには、可能な限り焼
却ごみを減らすことが必要であり、ましてやプラスチックを焼
却処理することは認められません。
【欧州】スウェーデン(有料化)、フィンランド(有料化)、デンマー
ク(課税)、フランス(禁止予定)、オランダ(有料化)、ベルギー(有
料化)、ルクセンブルグ(有料化)、ドイツ(有料化)、オーストリア(有
料化)、イタリア(禁止)、スペイン(有料化)、イギリス(有料化)、
アイルランド(課税)、アイスランド(有料化+課税)、
【アフリカ】カ
メルーン(禁止)、エリトリア(禁止)、ソマリランド(禁止)、ケニア
(課税)、ルワンダ(禁止)、ボツワナ(有料化)、南アフリカ(有料化)、
【アジア】韓国(有料化)、中国(有料化)、香港(有料化)、台湾(有
料化)、ブータン(禁止)、バングラデシュ(禁止)、【アメリカ】1州
(ハワイ州)、133 市・郡が何らかの規制を実施。(639 字)
17
36
レジ袋使用規制に関
2007 年から 2009 年にかけて、自治体等との連携により、ス
する地域での自主的
ーパーを中心にレジ袋無料配布中止の導入が相次ぎましたが、
取り組みは行き詰ま
小売店間の競争が激しい首都圏と近畿圏の 2 大都市圏では、あ
っているため、国がレ
まり進展していません。実施している業態もスーパーに限ら
ジ袋有料化を法律で
れ、コンビニでの実施はほとんどありません。
定めるべきです。
(54 字)
しかも、2010 年以降は新たな導入はほとんど途絶えており、
自主的取り組みの限界が明らかになっています。
今も無料配布中止の実現を目指して悪戦苦闘している多く
の自治体や市民団体は、最後の頼みの綱として無料配布中止を
義務付ける法的措置を強く望んでいます。
19
21
リユースびんの効率
を高め、社会普及につ
なげるためにも規格
統一は重要です。国が
リユースびんの回収・選別・再使用の効率を高めるためにも、
びんの規格統一は重要な事項です。
リユースびんを社会普及させるためにも、国が優先課題とし
て取り組み、事業者の規格統一の取組みを促すべきです。
率先して、事業者の規
とりわけ、CO2 の排出削減が明白な場合には事業者にメリッ
格統一の取組みを促
トとなる動機付けを与えるなど、よりいっそうの事業者の取組
すべきです。
みを促すべきです。
(63 字)
20
16
容リ法に一部盛り込
廃棄物の発生抑制を促進し、処理にかかる環境負荷を低減す
まれた拡大生産者責
るためには、使用後の処理にも生産者に責任を課す拡大生産者
任は極めて脆弱なた
責任(Extended Producer Responsibility)の確立が欠かせま
め、商品を製造・販売
せん。
した事業者の責任を
欧州では、包装指令 36 ヶ国のうち 30 ヶ国が EPR 制度を導
明確にし、拡大生産者
入しており、多くの国では事業者団体が自ら回収するか、回収
責任を強化すべきで
している自治体に回収費用を支払っています。
す。
(67 字)
容リ法では、分別収集・選別保管に 2500 億円の税金が使わ
れていますが、再商品化は 400 億円程度の負担であり、EPR が
極めて脆弱であると言わざるを得ません。
EPR の本質は、廃棄物のリサイクル費用を製品価格に内部化
することにより、生産者に発生抑制を促すと共に、より環境負
荷の少ないリサイクルがし易くなるような環境配慮設計を促
すことにあります。容リ法の EPR は欧州各国に比べ全く不十分
であり、拡大生産者責任を強化すべきです。
29
15
今の合同会合は委員
合同会合は、途中で1年半もの中断があり、またパブコメに
数が多すぎるため、今
付された「報告書」案を検討した再開後の議論は十分ではあり
後のフォローアップ
ませんでした。継続する課題は、次の5年後の見直しではなく、
では、テーマごとにワ
継続的にフォローアップしてゆくべきです。
ーキングチームを立
その場合には、テーマごとにワーキングチーム(WT)を立上
ち上げて、参加するメ
げ、メンバーを厳選して、テーマごとのフォローアップができ
ンバーを選りすぐっ
るようにすべきです。
て論議するべきです。 1)例えば、レジ袋であれば、ほとんどの特定事業者は直接の
(76 字)
関係はないのでメンバーから除外し、多様や流通事業者をはじ
めとして消費者や自治体、学識者らでWTを構成する。さらに
は消費主体として重要な役割を担う、大学生らを加える。
2)選別の一体化であれば、めざすのはプラスチックリサイク
ルの高度化なので、プラを使う特定事業者と消費者、自治体、
再商品化事業者や自動車メーカーなどの再商品化製品の利用
者らで構成する。
このようなWTであれば、十分かつ効率的な論議が可能と考
えられますので、今後の議論においては検討テーブルを小さく
して、メンバーを選りすぐり、深まった議論が進展するように
要望します。
30
容リ制度は役割分担
経済産業省の産構審は事業者関係 15 人・消費者関係 3 人・
31
する3者の連携が必
自治体関係 1 人で、環境省の中環審は事業者関係 10 人・消費
要であるので、審議会
者関係 4 人・自治体関係 5 人です。このような事業者関係に偏
の委員は学識者等を
った合同会合では、その答申の内容も事業者サイドに偏ったも
除いて、事業者関係と
のにならざるを得ません。
自治体関係、消費者関
役割分担する 3 者が連携して進めるのであるから、仮に学識
係とで同数とするべ
者等を除いて十分な論議ができる人数を 15 名とした場合に公
きです。
平な議論を行うとしたら、事業者関係 5 人・消費者関係 5 人・
(70 字)
自治体関係 5 人で論議すべきことになります。
今後の継続的なフォローアップや5年後の見直しにおいて
は、役割分担する3者からの審議会委員を同数とすべきです。
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