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2007年大晦日、こちらで見ている日本語衛星放送の番組では、紅白歌

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2007年大晦日、こちらで見ている日本語衛星放送の番組では、紅白歌
2007年大晦日、こちらで見ている日本語衛星放送の番組では、紅白歌合戦をお昼からの生中継
と日本と同じ時間からはじまる録画の2回放送するのですが、昨年と同様、大晦日をウィーンで
過ごした私は2回とも見て大晦日を過ごし、そして新年を迎えました。窓から外を見ると、昨年
と同様に遠くの方では大きな花火が打ち上げられ、近くでも規模は小さいものの花火が上がって
いました。
さて、今月は年始に旅行したアイスランドについて書きたいと思います。皆さんの中には、冬
のアイスランドというと、マイナス10度、20度で極夜に近く太陽がほとんど出ず、寒くて暗いと
いう印象をお持ちかと思いますが、実はそうではありません。太陽が出ない、というのはその通
りなのですが、気温については暖流の影響を受けて首都レイキャビクのある南西部の気候は西岸
海洋性気候であり、実際に訪問したときも気温は0度付近で思った以上に過ごしやすくウィーン
の方が寒いと感じました。冬にアイスランドを訪問した理由は、何といってもオーロラを見たい
ということに尽きます。他にも、世界最大の露天風呂と言われるブルー・ラグーンや、ユーラシ
アプレートと北米プレートの境目のあるシンクヴェトリル国立公園、間欠泉、グドルフォスの滝
のあるゴールデンサークル地域にも是非行きたいと考えていました。
ウィーンからパリを経由して、念願のアイスランド到着。到着時は4時頃だったのですが既に
夕方のような気配です。行く前に調べると、1月初旬時点で日の出が11時過ぎで日の入りは16時
前で日照時間はわずか5時間弱でした。2日後に、
ゴールデンサークル地域を観光したのですが、
知らない土地を移動すること、郊外に出ると夜は真っ暗、ということで昼食時間を短縮すること
で日照時間中に活動を試みたのは言うまでもありません。
到着して空港を出る頃には既に真っ暗だったので、オーロラと温泉を1度に楽しめないかとい
うことで早速ブルー・ラグーンへ向かいました。途中、間違えて傍にある地熱発電所に入り込んで
しまって迷いながらも無事に到着。温泉につかりながらオーロラを待ちましたが、上の空は雲が
あるようでありブルー・ラグーンからのオーロラは見ることができませんでした。
しかしながら、ブルー・ラグーンを出て見ると、地平線の上あたりにボヤーッと雲のように明
かりが見えます。そのあたりには、街があるわけでないのでオーロラに間違いありません。帰り
の車でも、似たような現象を見つけて、
「オーロラだ!」と喜んでいました。ただ、よく紹介され
るような緑色でカーテンのようにたなびくオーロラではなかったので、そのようなオーロラは次
の日以降に期待することにしました。
次の日は、レイキャビク市内を観光しました。レイキャビク市内には高層ビルなどはなくカラ
フルな色をした小さな家々が整然と並んでいます。そして高さ70メートルもあるハトルグリムス
キルキャ教会の内部は非常にシンプルであったものの長椅子は座り心地が非常に良さそうでした。
このあたりに、シンプルではあるがその土地に配慮した構造であると感じます。そして一番良か
ったのは、その教会はエレベータで上がれるのですがそこから見たレイキャビク市内の景色が素
晴らしかったです(写真参照)。なお、この教会前にレイブルという人の銅像が立っているのです
が、この人は何と西暦1000年に北米大陸(カナダの一部と考えられる)に到着しているのです。
コロンブスが新大陸を発見する500年近く前に既にアイスランド人が到着していたのです。米国は
というと、それをいち早く認めて1930年にこの銅像を製作しアイスランドに贈呈したそうです。
オーロラについては、その日の夜もチャレンジしました。行く前に、ホテルの人に観測ポイン
トを聞くと、
「それは非常に難しい質問だ」と言いながらもこのあたりはどうか、ということで教
えてもらいました。そこはレイキャビクから30分ほど車で走ったところで、あたりは真っ暗でし
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駐在員だより ウイーン
た。しかも、天候もよく雲は見えずに空は満点の星空が見えます。久しぶりに、北斗七星やカシ
オペヤ座、オリオン座といった冬を代表する星座を眺めながらオーロラが出るのを待ちます。す
ると、うっすら青い色をした帯が2つ見えました。もしや、と思い車の外に出て眺めていると、
やはりオーロラでした。その帯のうちの1つは時間が経つにつれ成長して、表現するのは難しい
ですが細い雲がすーっと伸びているようなオーロラでした。
連日のオーロラ観測です。その日は、
非常に風が強かったので寒い中見ていた甲斐があったというものです。
次の日は、各種の観光ポイントがあるゴールデンサークルに出かけましたがそれは次号に記載
したいと思います。写真は、教会の展望台から見たレイキャビク市内の様子です。
参考資料:旅行人ブックス アイスランド(日経BP社)
ジェトロ・ウィーン・センター
産業機械部 玉井 伸哉
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