...

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
「情報連携用語彙データベースと連携するデータ設計・作成支援ツール群の試作及び
試用並びに概念モデルの構築(神戸市こども家庭局こども企画育成部、千葉市総務局
情報経営部業務改革推進課、川口市企画財政部情報政策課)
」
データ構造設計支援ツール設計書
2014 年 9 月 30 日
実施企業: 株式会社アスコエパートナーズ
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
「試作ツールは、MIT ライセンスによって提供いたします。その他、内包された
オープンソース・ソフトウェアについてはそれぞれのライセンスに従ってご利
用ください。」
目次
1.
ツールの概要 ................................................................................................................... 4
2.1 ツールのシステム構成 ............................................................................................... 6
2.2.
ツールの画面構成 ..................................................................................................... 7
3.
ツールの動作環境 .......................................................................................................... 12
4.
環境構築方法 ................................................................................................................. 13
1.
ツールの概要
ツールの目的
本ツールは共通語彙基盤を用いたデータ構造の設計を支援するためのものである。
自治体間に共通なテンプレートを構築するプロセスのシミュレーションを行うため、テン
プレートを作成する際に、他の自治体が作成したテンプレートを活用できることや、複数自
治体間でテンプレートを共有できることを目的に設計した。
また、自治体の職員など、データ構造や語彙、データ型といった特別な知識を持たない専門
外の人であっても、データ構造の設計ができることを可能とすることも目指した。
ツールの設計思想
自治体の段階的な実施、複数自治体間でのテンプレート共有化の目的を達するため、ツール
は Web アプリケーションとして設計し、ツールで設計したテンプレートは、サーバー上に
保存するようにした。
また、パイロットシステムと密接に連携して動作し、常に最新の語彙を参照できるようにし、
加えて他の自治体職員の作成したテンプレートをいつでも参照できるよう、Wiki のように
全てのユーザーがテンプレートを閲覧、編集できるようにするとともに、不用意な変更を防
ぐため、明示的に保存をしない限りは内容が変更されないようにした。
専門外の人によるデータ構造の設計を支援するためには、ツール上で語彙の意味を調べら
れる機能を実装し、用途にあった語彙を見つけやすくするよう設計した。
さらに、自治体におけるツール導入のコストを下げるため、一般的に利用されている複数の
ブラウザに対応し、自治体職員が普段利用しているブラウザ上で、追加のアプリケーション
のインストール無しに動作するように留意した。
ツールの特徴
直感的な操作が可能なユーザーインターフェースにより、ユーザーに XMLSchema を意識
させること無くパイロットシステムのデータベースへアクセスし、その内容を検索・閲覧す
ることが可能である。
また、語彙を一覧表示した時の一覧画面や、語彙を検索した際の検索結果画面、テンプレー
トのプロパティ編集画面上で語彙をクリックすることで、語彙の定義を見ることができ、ス
トレス無くデータ構造の設計を進めることができる。
自治体などで一般的に利用されている複数のブラウザ上での動作をサポートしており、自
治体職員が普段業務に利用している PC で追加のアプリケーションのインストールなしに
動作する。
さらに、本ツールは複数自治体間のテンプレートの共有化のために、
「既存のテンプレート
の一覧を表示する機能」と、
「テンプレートを閲覧、編集する機能」の、2 つをメインの機
能として持つ。
「既存のテンプレートの一覧を表示する機能」では、既存のテンプレートの一覧から、閲覧、
編集したいテンプレートを選択するか、または「新規作成」を選択することで、テンプレー
トの閲覧編集画面へ遷移する。
「テンプレートを閲覧、編集する機能」では、テンプレートの名称と(テンプレート自体の)
説明文、及び使用されている語彙や項目名の閲覧、編集を行うことができる。
テンプレートの作成・編集の際には、それを支援するための機能として、
「全ての語彙を一
覧表示する機能」
、
「語彙のキーワード検索を行う機能」、
「語彙の意味をその場で調べる機能」
の 3 つの機能を有する。
2.1 ツールのシステム構成
ツールのシステム構成
2.2.
ツールの画面構成
画面遷移図
本ツールは、テンプレート選択画面と、テンプレート閲覧編集画面の 2 画面で構成される。
ツールにログインした直後はテンプレート選択画面が表示される。
各画面ごとの構成は次頁以降にて個別に記述する。
テンプレート選択画面
テンプレート選択画面では、テンプレートを新規に作成するか、既存のテンプレートを閲覧、
編集するかを選択する。
テンプレートを新規に作成する場合、テンプレート一覧の一番下に表示されている「新規作
成」をクリックすることで、新規テンプレートの編集画面へと移動する。
既存のテンプレートを閲覧、編集する場合には、テンプレートの一覧の中から閲覧、編集す
るテンプレートをクリックすることで、該当のテンプレートの閲覧、編集画面へと移動する。
テンプレート閲覧編集画面
テンプレート閲覧編集画面では、テンプレートの閲覧・編集を行う。
テンプレート閲覧編集画面は、テンプレートエリアと語彙エリアの二つのエリアで構成さ
れる。
各エリアごとの構成は次頁以降にて個別に記述する。
語彙エリア
語彙エリアでは、テンプレートに追加する語彙を探すことができる。
語彙はパイロットシステムにより提供されるコア語彙から取得する。
検索ボックスにキーワードを入力すると、インクリメンタルに検索が実行され、下の語彙検
索結果ボックスに結果が表示される。
語彙をクリックすると、下の語彙詳細ボックスに語彙の説明文や項目が表示される。
語彙詳細ボックスの上部に表示されている「<- back」をクリックすることで、一つ前に表
示した語彙の詳細を見ることができる。
最適な語彙を発見したら、語彙名の左にある「追加」ボタンをクリックすることで、テンプ
レートエリアへ語彙を追加できる。
テンプレートエリア
テンプレートエリアでは、テンプレート自体の名称及び説明文の閲覧・編集と、語彙エリア
から探して追加した語彙の名称及び説明文の閲覧・編集・削除を行うことができる。テンプ
レートの作成・編集が完了したら、右上の保存ボタンを押すことで作成、編集したテンプレ
ートを保存することができる。
3.
ツールの動作環境
サーバーサイド動作環境
対象
バージョン等
Linux 各種
ディストリビューション
OS
Mac OS X 10.6 以降
Windows 7 以降
HTTP サーバー
Apache 2.2.26 以降
CGI
PHP 5.5 以降
DB
MySQL 5.1 以降
Smarty 3.1.16 以降
ライブラリ
PHP PDO
クライアントサイド動作環境
対象
ソフトウェア
バージョン等
Microsoft Internet Explorer
9 以降
Mozilla Firefox
28 以降
Google Chrome
35 以降
Safari
7.0.3 以降
Web browser
4.
環境構築方法
1. DB 設定
1.MySQL に新しいデータベースを作成する
2.ModelingTool/sql/scheme.sql をインポートする
3.ModelingTool/config.ini を書き換え、DB_USER にユーザー名, DB_PASS にパスワ
ード, DB_NAME にデータベース名, DB_HOST にホスト名を入力する
2. 語彙 DB 接続設定
1.クライアント証明書を clientcert.pem という名前で ModelingTool 直下に配置
2.秘密鍵を key.pem という名前で ModelingTool 直下に配置
3.パスフレーズを ModelingTool/config.ini の CERT_PASS に入力
4.ModelingTool/cofig.ini の API_TOKEN を DB プロジェクト接続用の API トークンに
変更
3. Web 設定
1.Smarty 公式サイト(http://www.smarty.net)より Smarty 3.1.16 をダウンロード
2. 解 凍 し た フ ォ ル ダ 内 の libs と い う フ ォ ル ダ を smarty と い う 名 前 に 変 え て
ModelingTool 直下に配置
3.smarty フォルダ内に templates_c というフォルダを作成し、apache から書き込める
ようにパーミッションをあける
4.ModelingTool/htdocs をドキュメントルートに指定する
5.ModelingTool/htdocs/.htaccess.sample を ModelingTool/htdocs/.htaccess へリネ
ーム
6.ModelingTool/htdocs/.htaccess の SSL_REQUIRE、AuthUserFile を適宜編集し、IP
制限、ベーシック認証の設定を行う
7.ModelingTool/htdocs/.htpasswd.sample を ModelingTool/htdocs/.htpasswd へリ
ネーム
8.ModelingTool/htdocs/.htpasswd に適宜ユーザーを追加する
Fly UP