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那覇市ファイルサーバー再構築仕様書 那覇市 情報政策課 1 目的 現行ファイルサーバーシステムが平成 26 年度において、メーカーが定める機器保守の期 限を迎える。ファイルサーバーシステム安定運用の観点から、同等程度以上の機能を持つ 新たな全庁ファイルサーバーシステムを再構築する。 2 契約予定期間 平成 26 年 10 月1日~平成 31 年 9 月30日(60 か月) ※導入機器は、リース契約とし、リース満了時に無償譲渡とする 3 那覇市ファイルサーバー再構築業務範囲 (1) 新システムの構築(データバックアップ含む) (2) 機器の搬入・設置 (3) 既存システムからの新システムへのデータ移行 (4) 旧システムの撤去(データ消去含む) (5) 契約期間中の運用及び保守 (6) ドキュメント作成 (7) 操作研修 4 既存システムの現状 (1) 既存システムの仕様は、以下の通り a.管理サーバ CPU:Xeon E5330 2.4GHz メモリ:24GB b.記録領域 ディスク容量:(正)16TB、(副)16TB、(バックアップ領域)7TB c.構成機器 ストレージサーバー : 2台 ストレージ機器 : 2 台 ストレージコントローラー : 2 台 1 5 新システムの構築 5-1機器の設置場所 (1) システム設置場所は、那覇市が指定するデータセンター既存ラック内とする (2) ラックマウントサイズは、他システムとのラック共有、省スペース化を考慮し 13U 以内の製品を導入すること。 ※UPS 装置、CPU 切替機、コンソールユニット(キーボード,モニタ等) は含まず。 5-2システム基本要件 (1) ユーザ及び権限 a.3000 ユーザー程度の利用に耐えるシステムとする b.同時アクセスユーザー数に制限がないこと c.作成される共有フォルダ数に事実上の登録数制限がないこと d.ファイルやフォルダ単位でアクセス権の設定が可能であること。 e.クォータ管理(容量制限)が出来ること f.本庁舎以外の出先機関でも利用できるものとする 消防署、支所、公民館・図書館、教育研究所等 g.那覇市で構築済みのアクティブディレクトリサーバと連携を行うこと ※アクティブディレクトリを利用したユーザー認証設定および共有フォルダの権 限設定が可能なこと (2) 機器仕様 a.筐体は正副の 2 重化構成とし,副サーバーは別物理筐体にて構成されること。 b.正・副サーバ間でレプリケーションしていること。またサポートをスムーズに実 施するために、同ソフトは機器同梱のソフトで実現すること。または搭載 OS に 対して動作検証が保証されているソフトで実現すること。 c.ファイルサーバーを NAS ヘッド(クラスタ構成)とストレージで構成する場合、 DISK コントローラーは冗長性を担保するためデュアル構成とすること d.データ領域実効容量 21TB 以上 e.データ領域は RAID6 のホットスワップ対応 HDD(SAS、または NL-SAS) f.ディスク容量の拡張が容易に行えること g.ブロックレベルの高度な重複排除機能を有すること h.ファイルデータ圧縮機能を有すること i.電源装置はホットスワップに対応し、冗長構成であること j.機器で使用する総アンペア数は省電力を考慮し最大 15A 以内とすること k.ネットワークポートの冗長化構成を備えていること 2 l.可用性を高めるため調達機器については、エンタープライズ製品かつ那覇市と同 規模以上の組織への導入実績があること (3) データ保護 a. ユーザー自身により簡易に利用できるスナップショット(シャドウコピー)機能が 搭載されており、10 世代以上保存可能なこと b. バックアップを 7 世代以上保存可能なこと ※バックアップデータは別筐体に保存すること ※バックアップ取得については業務時間中のパフォーマンスに影響を与えない方 法で行うこと ※バックアップの成否をメール等で通知する機能を有すること ※バックアップについてはスケジュール設定とネットワークを有効に使うための 帯域設定(速度及びスケジュール)が可能なこと ※バックアップ出力先媒体は、問わない(NAS でも TAPE でも可とする) c. 導入システムに対しウィルス対策を行うこと。なお、ウィルス対策ソフトウェア として本市所有のエフセキュア社製エフセキュアアンチウィルスソフトの提供 が可能。前述のウイルス対策ソフトウェアを使用しない場合には、同等のウイル ス対策を行うこと。 (4) 管理機能 a. サーバーの管理画面は日本語に対応していること。 b. 容量制限については、制限値になった際にメール等で通知が可能なこと c. リモートアクセスにより、システムの管理が可能なこと d. ファイルサーバーは専用の管理モジュールを搭載し、OS の起動、停止に関わら ず管理画面へアクセス可能なこと。 e. OS の起動、停止に関わらずハードウェア障害発生時に傾向分析、解析ができる よう、1 年以上のハードウェア詳細ログを取得・保存可能であること。 f. OS の異常が発生した場合のエラー画面を保存できる機能を有すること。 g. CPU、メモリ配置部分、前面の吸気口や電源ユニットなど、サーバー内の複数 箇所に温度センサーを備え、温度を管理できる機能を有すること。 h. CPU、メモリ、およびディスク等の各パーツの状態に関する事前予防アラート が通知および記録されること。賃貸借期間は各パーツの障害発生時のみではなく、 予防アラートが通知される場合には、障害発生以前に予防交換ができること。 i. 冗長化されたファイルサーバー上で正副の切り替え等が発生した際には、メール 等で通知する機能を有すること。 3 6 機器の搬入・設置 (1) 機器類の搬入時には必要に応じて交通誘導員を配置するなど、安全対策を十分 に講じること。 (2) 設置については、情報政策課職員との連絡を密にとり事前打ち合わせを実施す ること。 (3) 梱包材等の廃棄物は受注業者の責任において引き取ること。 7 データ移行 (1) 既存システムから新システムへのデータ移行を行うこと。 (2014/4/1 現在目安) 全体容量:16TB 使用量量:12TB 空き容量:4TB 利用端末 OS Windows 系端末 格納ファイル種別 Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint、Access など) PDF ファイル BMP、JPG 形式の画像ファイル等 音声ファイル、動画ファイルなど (2) 新システムにてアクティブディレクトリ連携の権限設定を行うこと。 (3) データ移行タイミングについては別途調整を行う 8 旧システムの撤去(データ消去含む) (1) 既存機器(県内データセンターへ設置)の撤去(取外しと市指定場所への運搬)を行う こと。 (2) データ消去については、撤去機器について米国国家安全保障局方式もしくは米国国 防総省方式に準じた手法、または物理的な破壊により適切な措置を行い、消去の記 録を本市へ提出すること。 9 運用及び保守 (1) 契約期間中のハードウェア及びソフトウェアの保守を行うこと。 (2) 月次保守作業を行い、報告を行うこと (3) 問い合わせについては、平日 8:30 から 17:00 までを基本とするが、緊急時や障 害発生時は24時間365日対応とする (4) 調達機器には契約期間満了日までの製造メーカーオンサイト保守を付すこと。合 わせて消耗品の交換補填、定期の点検及び清掃、機器の正常動作を確保するための 作業等の保守作業を実施すること。 4 (5) 調達する全てのハードウェアについて、契約期間中に機器を保守交換する場合、 引き上げられた機器上に残置された情報については、個人情報保護の規定を遵守し 適切な対応をとり、その処理結果を報告すること。 (6) 契約期間満了日までのソフトウェア(OS 含む)のセキュリティアップデートの適用、 不具合対応のアップデート作業を行うこと。通常のパッチ適用は、月次保守作業の 際に実施するものとし、緊急セキュリティパッチに関しては、即時対応とすること。 (7) 正サーバーに障害が発生しても、クライアントの設定変更なく 10 分以内に副サ ーバーへの切替を行い継続利用が可能であること。 (8) 障害が発生した場合、30 分以内に解決に向けた初動(障害の現状把握、対策及び 復旧の目途の報告)を実施すること。また、ハードウェア、ソフトウェア、サービス の復旧作業を行うこと。なお、復旧作業等でリモート接続を行う際には本市の指定 する端末で行うこと。 (9) 障害復旧に必要な情報や手順については、適時に市へ提供すること。 (10) 機器異常発生時(ハードディスク異常やバックアップ異常など)は、サーバー管理者 が確認(メール、連絡等)できること。 (11) 障害原因および対策についてログ等の分析を行い、報告書を提出すること。 (12) 本システムを運用していく上で必要な情報の提供に努め、問い合わせ等には速や かに対応すること。 (13) システムの稼働トラブル、利用方法、改善等の技術的な問い合わせや調査依頼に 対応すること。 (14) アクティブディレクトリを利用した共有フォルダの設定について変更が行われた 場合、本システムと連携が図れるように設定に必要な技術支援を行うこと。 (15) システムに影響を及ぼす可能性のあるセキュリティ情報は速やかに提供すること。 (16) セキュリティホールが見つかった場合は市へ速やかに連絡し、セキュリティパッ チの可否情報およびセキュリティパッチの適用を行うこと。 (17) 容量圧迫などの予兆は早期に報告し、有効な対応方法について提案すること。 10 ドキュメント作成 (1) 導入される全てのハードウェア・ソフトウェアに対する日本語のマニュアルを、 印刷物及び電子記録媒体にて各 1 部提供すること。マニュアルに加えて、システム に関する構成、設定値を記述したドキュメントを各 1 部提出すること。 (2) ハードウェアおよびソフトウェアに付属する取扱い説明書とは別に各システムの 運用手順ならびに想定される障害状況ごとに障害検出・復旧処置・連絡手順などを 記載した障害対処のドキュメントを作成し提出すること。 (納品ドキュメント) 5 ・システム構成図 ・ネットワーク接続図 ・システム設計書 ・運用手順書 ・操作マニュアル ・リカバリ試験検証結果報告書 ・既存機器データ消去証明書 11 操作研修 情報政策課担当職員(3 名)を対象にした操作研修を導入時に最低 1 回行うこと。 12 その他 (1) 入替スケジュールについて 平成26年9月中旬から仮稼動とし、スケジュールの詳細に関しては、別途協議する ものとする。 (2) 業務適用範囲の確認 本業務の実施について、社会一般に通常実施される業務項目は、本仕様書に記載のな い事項であっても実施を前提に発注者及び受注者で協議する。 6