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最初の部分に入る前に
【1】下の問題に答えなさい。 (1)G・F・A を主音とする長三和音の基本形をそれぞれ書きなさい。 (薄い文字の段は書かなくてよい) (2) (1)で書いた和音の主音をもとに、短三和音、減三和音、増三和音の基本形を書きなさい。 (3) (1)で書いた和音の主音をもとに、属七の和音の基本形と転回形を書きなさい。 (4)□にコードネームを書きなさい。 (5)E Major の調号と拍子記号を書きなさい。 (6)和音記号のとおりに和音とコードネームを書きなさい。 (薄い文字はなぞらなくてよい) (7)和音に合うように 3,4 小節目のメロディを考えて書きなさい。 (8)同主調に転調させて書きなさい。 2 【2】別紙 1 の曲は、 「F.Chopin 作曲:ピアノ協奏曲第 2 番 f-moll Op.21 第 1 楽章」の、ピアノソロが 入る前までのオーケストラスコアである。以下の問に答えなさい。 (1)a、b の音程を答えなさい。ただし、複音程は単音程に置き換えること。 (各 1 点) a.______________度 b.________________度 (2)A.B の和音の種類とコードネームを答えなさい。ただし、転回形は基本形に置き換えること。 (各 1 点) A. 種類:______________和音 コードネーム______ B. 種類:______________和音 コードネーム______ (3)下の楽譜は、スコア譜★部分のオーケストラパートをピアノ連弾用にリダクションしたものである。 2 小節目、3 小節目の左手部分には、2nd ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのパートを和 音にした音が入る。オーケストラスコア譜をもとに、下の楽譜を完成させなさい。(5 点、ミスはそれぞ れ-1 点) 3 【3】 別紙 2 の曲は、 「クララ・シューマン作曲:4 つのつかの間の作品 作品 15 第 4 番ト長調(Schumann, Clara:4 Pièces fugitives, Op.15-4 G-dur)」である。以下の問に答えなさい。 (1)クララ・シューマンについて書かれたものを選びなさい。 答え:________ (ア)悪妻であったと言われているが、その真偽は分かれるところである。 あまり多くの作品を残していない人物である。 (イ)19 世紀ドイツの作曲家。 「新音楽時報」の創刊に携わり、以後 10 年間音楽評論 活動を行なった人物である。 (ウ)19 世紀に活躍した、当時としては異例の女流ピアニスト。女性ピアニストの 歴史のキーとなる人物である。 (2)Scherzo の意味として正しいものを選びなさい。 答え:________ (ア)伊語で「消えるように」という意味。音量を抑えて演奏する曲である。 (イ)伊語で「せきこんで」の意味。とても速いテンポで演奏される。 (ウ)伊語で「冗談」の意味であり、語源的には「ふざけた音楽」 。速い 3 拍子が多い。 (3)この曲の構成について正しい文章を選びなさい。 答え:________ (ア)冒頭はリズミカルなメロディ。2 小節目ですぐに転調してしまい、すぐ主調に戻ってきたかと 思うとⅣ度の和音へ行き、解決を先延ばし。変化のある冒頭部である。中間部で少し落ち着いた短 調のメロディで、クララならではの憂愁に満ちた深遠さを持つ。再びすばやさをもった明るいメロ ディが戻り、最後 2 つの和音であっさり終わらせる。 (イ)冒頭は跳躍が多めなメロディで、まるで飛び跳ねているような様子を表している。冒頭のテ ーマはシンプルな和音を使用しているのに対し、中間部に複雑な和声進行をすることで幻想的な音 響を形成している。短調から急に主調へもどり、冒頭とほぼ同じ楽曲進行で、そのまま曲が終わる。 (ウ)冒頭部でところどころ準固有和音を使用することで、明るさに隠れている闇を表現している。 反復進行を多用するのはクララ・シューマンの生きた時代に流行していた作曲手法であり、それは この曲からも見て取れる。冒頭部との対比される中間部は、静かな曲想でほぼ順次進行の横に流れ るメロディである。再び冒頭のテーマに戻ってきたあと、多少の変化はあるものの、ほとんど冒頭 と同じ進行で曲が終わる。 4 【4】次の楽曲(p.5~7)を、次のシチュエーションのうちどちらかを選んで(ア)か(イ)にマル を付け、その目的にあうようにアナリーゼをし、直接楽譜に書き込みなさい。 (ア)まだ音符を追って「音を弾く」ことに精一杯になっている、ピアノ歴 3 年の小学生が 練習している曲。今日はこの曲 2 回目のレッスンで、この曲を 1 ヶ月後の発表会で 弾くことになっている。 (イ)駆け出しのピアニストがリサイタルのアンコールで用意している曲。小さいころ 弾いたが、それ以来 15 年弾いていなかった曲。久しぶりに譜面を開いた。 アンコールといえど、音楽関係者が多数来場する予定のリサイタルで、気が抜けない。 5 6 7