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学生の確保の見通し等を記載した書類 - 大学設置室

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学生の確保の見通し等を記載した書類 - 大学設置室
早稲田大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻
学生の確保の見通し等を記載した書類
(1)学生の確保の見通し及び申請者としての取組状況
①
学生の確保の見通し
ア
定員充足の見込み
経営管理研究科(以下、
「本研究科」という)は、入学定員255名(収容定員510名)
を設定する。これは、母体となる2つの組織(商学研究科ビジネス専攻とファイナンス研
究科)のこれまでの入試実績に基づくものであると同時に、入学者を概ね2倍程度以上の
志願者の中から選抜することを目標にし、学生の質の維持・向上を目指す。
現在、本研究科の母体の一つである商学研究科ビジネス専攻では入学定員(195名)
を充分に満たしている事に加え、毎年2~3倍の志願倍率を得ている。もう一つの母体と
なるファイナンス研究科についても入学定員(150名)の1.4倍前後の志願倍率を得
ている(資料 1「入学試験結果」参照)
。なお、両研究科とも留学生の割合は在籍者全体の
約2割を占め、グローバルな多様性にも富んでいる(資料 2「学生在籍概況」参照)
。
このことから、本研究科においても定員の充足が見込まれる。
イ 定員充足の根拠となる客観的なデータの概要
既存の商学研究科ビジネス専攻およびファイナンス研究科の両方に出願をしている出願
者数は少ない(資料 3「商学研究科ビジネス専攻とファイナンス研究科の間の併願者数」参
照)
。このことから本研究科発足時の出願者数については母体となる組織の出願者数を合計
した数字から大きく減ずることは無いと考える。
また、前述したように、本研究科の入学定員(255名)は、母体となる研究科の現在
の入学定員の合計(345名)よりも小さく設定し、学生の質の向上を目指している。さ
らに「MBA プログラム」の拡充、及び「MSc in Finance プログラム」が新たに設けられる
ことから、教員数及び科目選択の幅についてもより充実した環境となり、より一層の出願
者数の獲得に貢献するものと考えている。
ウ 学生納付金の設定の考え方
本研究科の学生納付金の設定は、「昼間主2年制」、
「昼間主1年制」、
「夜間主」それぞれ
で異なる学費を設定する。これは、履修可能時間・期間、半期あたりの必要取得単位数及
び1クラスあたりの学生数が異なることに起因するものである。
本研究科の学費は、日本国内の他私立大学のビジネススクールの学費を参考に、既存の
商学研究科ビジネス専攻の学費を基準として設定する(資料 4「国内他私大のビジネススク
ール学費との比較」参照)
。
1
②
学生確保に向けた具体的な取組状況
本研究科の母体の一つである商学研究科ビジネス専攻において大規模な学校説明会を年
に3度実施し、多くの参加者を得てきた実績がある(資料 5「WBS学校説明会参加状況」
参照)
。また、大学ホームページ、雑誌、WEB、SNS等の活用、並びに国内外の合同説
明会への出展等、日本国内のみならず海外学生に向けても広く広報活動を行っている。本
研究科の学生募集においては、これらの取り組みに加え、中国等海外での学校説明会を積
極的に実施していく予定である。
(2)人材需要の動向等社会の要請
①
人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的(概要)
本研究科では、日本及びアジアの国々のビジネスリーダー(高度職業人)を養成する。
本研究科には、大きく分けて「MBA プログラム」と「MSc in Finance プログラム」の2
つのプログラムを設置するが、MBA プログラムにおいてはジェネラルマネジメント教育を
強調し、グローバルな環境下での将来のビジネスリーダー・経営幹部及び各マネジメント
分野の専門を極めたプロフェッショナル、最終的に CEO(最高経営責任者)を目指す者を
養成することを目的とする。MSc in Finance プログラムにおいては、ビジネス上の価値創
造に直接関係するファイナンスを中心に経営・会計にも精通させるファイナンス教育を強
調し、総合的にファイナンスプロジェクトを実行することで新たな付加価値を創造できる
人材、最終的に金融スペシャリストやファイナンスに強い経営幹部(CEO や CFO<最高財
務責任者>)を目指す者の養成に重点を置く。
国際競争は激化の一途をたどっている。また人材と資本の流動化は国境を越えてますま
す加速している。極端に言えば、頼れるのは自分の能力のみという時代が到来しつつある。
日本においても一般社員も経営者も専門性やテクニカルなスキルアップが求めるられるよ
うになった。そのために必要な教育は、OJT や社内教育では不十分であり、いまやビジネ
スパーソンにとってビジネススクールの教育を通じてキャリアアップを図ることが重要に
なりつつある。このような環境下で、専門職学位取得は、キャリア形成における一般的な
選択肢の一つとして確立しているといえる。
実際、徐々にではあるが、国内においても MBA ホルダーの経営陣が増えつつある。彼ら
の強みはビジネススクール在籍時代にアカデミックな環境の中で実践的に経営を学んだこ
とにある。MBA や MSc の専門職学位の取得は、現代のビジネスパーソンにとって重要なシ
グナリング(グローバルに通用する専門性とスキル持っていることを示す)のためのキャ
リア戦略の一つとなりつつあるといえる。
②
上記①が社会的、地域的な人材需要の動向を踏まえたものであることの客観的な根
拠
大学・専門学校等における社会人の学び直しについては、文部科学省雇用政策研究会に
おいて議論されている通り、社会全体の課題であると認識している。社会人を高等教育機
2
関において受け入れることは、情報化・国際化の進展や社会・経済の変化に対応するため
の重要な施策の一つと言えよう。文部科学省の学校基本調査によると、社会人の大学院入
学者数は、専門職大学院制度が確立した平成 16 年度以降、毎年 17,000 人前後となってお
り、本学も経営系専門職大学院(本研究科の母体となる商学研究科ビジネス専攻やファイ
ナンス研究科を含め)を設置する等、社会人の受け入れを積極的に進め、ニーズに応えて
きた。
大学基準協会(2013 年 1 月 28 日付資料)によれば、経営系専門職大学院は 22 大学 24
選攻(定員 2053 名)である。本研究科の母体となる商学研究科ビジネス専攻やファイナン
ス研究科は、合わせて経営系専門職大学院全体に占める定員シェアは 17%と最大であった。
本研究科では、さらに強いビジネススクールづくりの目標を実現するため、定員シェアの
水準は 12%と絞り込むこととする。
本研究科は、東京都新宿区の早稲田大学早稲田キャンパスに開設するため、首都圏(特
に東京地区)に職を有する社会人が、平日の夜間を含めて大学院に学ぶ需要に対応できる。
さらに、経営系専門職大学院において従業員を学ばせることにより、将来の経営層となり
える人材を養成したいとする企業や団体からのニーズがある。実際、本研究科の母体とな
る商学研究科ビジネス専攻及びファイナンス研究科では、学費全額を企業が負担して従業
員に通学させる制度により、それぞれ毎年 20 名前後が入学している。なお、本研究科の企
画に際して、キャンパスの立地が社会人学生の志望者数に与える影響について、過去 10 年
の経験とデータを用いて、分析を行った。その結果、早稲田キャンパスの立地は、例えば、
日本橋キャンパスと比較しても、十分な魅力があることを確認している。
また、本研究科の母体となる両研究科を修了した者は、有職者であれば現職を継続して
組織内での活動を続ける者が多い一方で、専門知識を活かして転職や起業を果たす修了生
も存在する。また、大学院後期課程に進学し、研究者を目指す者も存在する。ファイナン
ス研究科を修了した新卒学生は、留学生を含めてそのほとんどが研究科における学修を活
かすことができる有力企業等に採用されており、社会のニーズにマッチした教育を施して
いると言える。
このような状況は、本研究科においても継続することができると考える。
3
資料 1
「入学試験結果(商学研究科ビジネス専攻)」
単位:人
一般入試
志願者
数
合格者
数
AO入試
入学者
数
その他入試
志願者
数
合格者
数
入学者
数
志願者
数
2
61
5
68
4
105
1
41
3
53
2
60
1
32
3
35
1
38
―
43
―
33
0
57
2012 4 月入学
457
219
203
年度 9 月入学
―
―
―
2013 4 月入学
570
215
198
年度 9 月入学
―
―
―
2014 4 月入学
450
199
175
年度 9 月入学
―
―
―
「入学試験結果(ファイナンス研究科)」
AO入試
志願者数
合格者数
2012 年度 4 月入学
128
91
9 月入学
28
20
2013 年度 4 月入学
122
90
9 月入学
41
30
2014 年度 4 月入学
124
83
9 月入学
43
19
入学者数
74
19
73
28
73
18
志願者数
52
16
46
4
36
7
資料 2
「学生在籍概況(商学研究科ビジネス専攻、2014 年 5 月 1 日現在)」
国籍
学生数
国籍
日本
362
カナダ
中国
28
ベトナム
台湾
19
サウジアラビア
タイ
11
スウェーデン
韓国
10
ブルガリア
アメリカ
6
ペルー
ウズベキスタン
4
メキシコ
インド
3
モンゴル
インドネシア
3
フィリピン
4
推薦入試
合格者数
46
15
34
2
36
4
単位:人
学生数
3
2
1
1
1
1
1
1
1
「学生在籍概況(ファイナンス研究科、2014 年 5 月 1 日現在)」 単位:人
国籍
学生数
日本
215
中国
70
台湾
11
韓国
6
アメリカ
1
モンゴル
1
ブラジル
1
合格者
数
入学者
数
―
―
19
10
―
―
12
7
0
0
22
15
単位:人
入学者数
41
15
30
2
34
4
資料 3「商学研究科ビジネス専攻とファイナンス研究科の間の併願者数」 単位:人
実施年度
併願者数
2013 年度
12
2014 年度
5
資料 4「国内他私大のビジネススクール学費との比較」(2015 年度)
2 年間の学費額
学校名
合計
本学商学研究科ビジネス専攻(昼間主)
3,666,000 円
本学商学研究科ビジネス専攻(夜間主)
3,006,000 円
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(昼間主)
4,127,600 円
中央大学大学院戦略経営研究科(2014 年度)(昼間主)
3,400,000 円
明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科(夜間主)
3,265,000 円
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(夜間主)
2,423,000 円
資料 5「商学研究科ビジネス専攻学校説明会参加状況」
単位:人
実施年度
夏(7 月)参加者数
秋(9 月)参加者数
冬(12 月)参加者数
2012 年度
2013 年度
2014 年度
360
307
403
330
260
281
310
218
323
5
合
計
1,000
859
1,007
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