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アンケートの作成とその構造について
一学習ニーズに対応した高等教育機関のあり方に関する調査
金田啓稔
はじめに
本研究は併教大学教授白石克己教授を主径とした傍教大学総合研究所「学習ニー
ズの高度化に対応する高等教育機関のあり方に関する研究班」の調査研究として行
われたものである。上記研究班の目的は生濫学習時代といわれる社会に対して大学
をはじめとする高等教育機関のあり方を考察することにある。「学習ニーズに対応し
た高等教育機関のあり方に関する謂査Jは,主任の他,富田英典教授,沼間正子教護,
緒方出紐助教授,黒田恭史助教授及び筆者の 6名による研究のーっとして実施され
た。本調査は,生涯学習に C
.
M
.
L
. (ComputerMedi
註t
e
dL
e
a
r
n
i
n
g)を能うことに対
b
i
l
i
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y),希望(w
i
l
l
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n
g
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s),可能性(p
o
s
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i
b
i
l
i
t
y)等のレディネス(r
e
a
d
i
n
e
s
s
)
する能力(a
を明らかにし,今後の高等教育機関の継続教育のあり方を考えることをねらいとし
ている。
本稿の目的は「学習ニーズに対応した高等教育機関のあり方に関する調査jにより,
有効な質問紙が作成されたかを検証することにある。この目的を達成するために多
変最解析 I),因子分析 2),共分散構造分析 3〕などの統計処理法が考案されている。
これらの手法を用いて作成された謂査紙を検証することは調査紙の妥当性を明らか
にするとともに,考察の一助として有益な結果をもたらすものとなる。本稿では因
子分析の手法を用いて調査目的に適する質問項自が設定されているかを検証し,各
質問項尽の関係について共分数構造分析の手法を用いて質問紙の全体構造を明らか
1
) 察淳子・石村貞夫( 1
9
9
9
)l
r
S
P
S
Sでやさしく学ぶ多変震解析J東京図書株式会社
2
) 柳井靖夫・岩坪秀一 (
1
9
9
2)『複雑さに挑む科学一多変量解析入門一』(ブルーパックス)
講談社
3
) 山本嘉一郎・小野寺孝義編著(2
0
0
1
)r
I
Amosによる共分散構造分析と解析事例』ナカニシ
ヤ出版
2
5
8
係数大学総合研究所紀婆第 1
1号
にする。
調査の詳細な分析と考察に関しては西岡教授により別の論文にまとめられている。
I 調査紙の作成および調査手頗
i) 調査邑的
本調査は,生涯学習に C
.
M
.
L
. (ComputerMediatedL
e
a
r
n
i
n
g
)を使うことに対する
能力(a
b
i
l
i
t
y
),希望(w
i
l
l
i
n
g
n
e
s
s),可能性(p
o
s
s
i
b
i
l
i
t
y)等のレディネス(r
e
a
d
i
n
e
s
s
)
を明らかにし,今後の高等教育機関の継続教育のあり方を考えることをねらいとして
いる。特にインターネットを媒体とした学習についての可能性について明らかにする
ことを目的としている。
i
i
) 調査紙
調査紙はプロフィール調査として性別・年齢・最終学歴・職業・居住地域,さらに
f
コンピュータの所有について J
,r
使用開始年月 J
,r
コンピュータの使用目的・頻度・
自己評価Jを質関項自に適する記述方法やスケールにて記入を求めた。
調査目的より,①生渡学習の現在までの取り組み(間 9から間 1
4),②将来の取り
組みに関する希望(間 1
5から悶 23),③インターネットによる高等教育機関の継続
教育環境提供への希望(間 25から間 38),④インターネット授業と対面式授業の関
わりについて(問 40から開 44),⑤インターネットを利用した学習の魅力(間 45か
ら問 49),⑥ディスカッションに関する質問(間 50から間 53)について,頻度を求
める質問については 4件法を用い,その他の項目については 5件法のリッカートス
ケール
4
,5
)を用いて評価を求めた(資料
1
1
,1
2参照)。
i
i
i
) 調査対象
調査対象は成人単位取得学生 248名(男性 57名・ 2
9
.
1
8歳± 1
2
.
1
6
,女性 1
9
1名・
3
1
.
4
8歳土 9
.
4
5)と成人学習者 627名(男性 2
4
1名・ 4
9
.
2
6歳土 1
8
.
0
5,女性 3
8
1名・
4
7
.
2
1歳± 1
6
.
8
8,不明 5名)の計 8
7
5名である。成人単位取得学生として傍教大学通
信教育課程学生,成人学習者として京都府亀岡市ガレリアかめおか主催講座受講生,
4
) 心理学実験指導研究会編 (
1
9
8
5)『実験とテスト=心理学の基礎一実習編− ]
j 培風館
5
) 田部弁明美(2
0
0
1
)W
S
P
S
S完全活用法共分散構造分析(Amos)によるアンケート処理J東
京図書株式会社
2
5
9
アンケートの作成とその構造について
資料 1
1
次の賀揮について設当する数字を阻害粛に記入してください.
性百' I
①男性
②女性
年齢
最終学箆
総
室
主
①中学校卒
②高校本
③短大卒
⑤大学院卒
@専門学校卒
@大学卒
⑦各種学校卒
議(穀業をもちながら学業を続けている人は③学生も記入してください)
①邑営索
③公務員・ I
'
l
l体総員
@会社員
・税理士等)
居住地域
@学生
、「一一寸
@祭終
@その他
都
道
府
県
仁
二
コ
市
町
村
群
恥一一ー
一仁コ
郵便番号
本絡的口ンピュータ聞い始めたのはいつですか一一一一一一一一一一一一一一一》蹄亡コ年
自宅または職場から、あなたが利用できる範閣に大学がありますか一一一一一一一一一一一》①ある
月
②ない
コンピュータの所有についておたずねします.該当するものに O聞を付けて〈ださい.
1
仕事をもっている人は仕事場にあなたが使うパソコンがありますか
2自窓にあなたが使うパソコンがありますか一一一ー一一一ー匂一宇宇一
ー 〉①ある
@ない
一一−−− - 苧う①ある
②ない
車当する番号に O郎を付けて〈ださい.
パソコンの使い方についておたずねします.次由機能についてどの程度使いますか. I
後会俊あ時
よ
わくわま々
く
な な り 後 使
3ワープロ機能一一
』ーーや
ーーー
いいうう
ーーーー争①②@@
ー一一ーや
4電子メール( E
刊 m
l) 一一ー一一一一一一一一一守一一一一一一一一一一一一一一ーーー一一一−− 3
>
①
5インターネット
ー
②
@
@
》①②@@
次由事犠について自己評留した場合何車を付けますか.密笹穏に点数を記入して〈ださい.
点点点
6コンピュータを使う能力を 10点満点で 3
字額してください
7コンピュータを使う自{富を 10点主題点で務錯してください
8英語の縫力{読み・番き)を 10点機点、で評錯してください
あ
ま 少
り し
全
く
な あ
な
品る
9大学の主催する講座を受けたことがある一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一》①
I
O
.大学以外の主催する講座・教護・セミナーなどを受講したことがある
よ︿ある@@@@@@
童書する番号!こ O印を付けてください.
生護学習由忍り経みについておたずねします. I
宇一− -
〉①
@ @
I
I
.郵便物による遇 f
語教育を受けたことがある
一一一一一ー一一一一一一一一一一一一一一一一》①
@ @
1
2テレピを利用して学習したことがある
一・・・・・−ー一一一−−−−−−−−…ーーヨーヨー一一一+①
② @
1
3
.ラジオを利用して学習したことがある
ー一一ー』ー
》①
② ③
1
4
.コンピュータを使いインターネットで教育を受けたことがある一一一…ーー−−−一一一一う①
@ @
ー一一号守
時忽あえ~ ~少
わくわま,ムヲ
なそなり β巨亭
‘
、
ヲ
も
、
a つ
1
5
.将来、大学の主催する縫援を受けたいーー一一一一
1
6
.将来、大学以外の主{濯する講座
ー
ーーーーー
ー〉①@@@@
教室・セミナーなどを受講したい一一一・・・・・・・・・−一一》①@
1
7
.将来、郵便物による議億数育を受けたい
1
8
.将来、テレピを利用して学望ましたい
ーーーー
@@⑤
〉①@@@⑤
一一一一一一一一−−−−−−−−ー『一一一一ー−−−−−−−一〉①③③@③
1
9
.将来、ラジオを利用して学習したい
ー
ー 一一− -
−一
2
0
.将来、コンピュータを使いインターネットで教育を受けたい一一一一一ー
一ー一一一一+①②③@⑤
ー 一一ー〉①②@@@
2
1将来、大学の正規の授業を受けたい一一一一一ー一一一一切−−−−−−一一一一一一司……勾…ーー〉①
@
@
@
⑤
2
2将来、大学援の亙規の授業を受けたい一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一》① ②
@
@
@
2
3
.将来、大学で際議したい
ー
2
4
.将来、大学の主主設でスポーツ活動をしたいーーーーー一一
一一一ー
戸一一ー−
一一ー
b① ② @ @ @
ーーーヨ〉①②③@@
亀岡市立~書館来訪者, 及び山形県における生涯学習フェスティパル来訪者を対象と
しすこ。
i
v
) 調査方法
2
6
0
督者数大学総合研究所紀喜善 策 1
1号
資料 1
2
以下由貿銅(2
5
3
9
)
1
立、インターネットで各種田授翠を畳けることができるとしてあなたの考えを
い
ど
思金忽あえち思少そ券
'"わまならヲしう稼
なt なりいと そ患に
もうう
いうい
一ー〉①②③@⑤
お伺いします.該当する番号に O印を付けてください.
2
5大学主倦の公隊講座を受けたいーー一−
−−ー一一ー一一ーー’ー
宇
守
ーー一
2
6
.大学以外の主催している講座・教護,セミナーを受講したい一一一一一一一一一一一一ーベぅ①
②
③
@
@
2
1a
本の大学の授業を受けたい…一一一匂一一一…一一…一一一¥ ~ ~ ~一…"""""""""""""""ー〉①
②
③
@
@
¥
2
sa本の大学校の授築を受けたい
m
ーー一一ー今一ー
¥
ーメD ② ③ @ @
ーーーー−−−− − 一 一
29i
露外的大学的授築を英語で受けたい一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一ー−−;;>①
②
③
@
30I
露外の大学院の授紫を笑認で受けたい一一一一 ーー一一ー一一一ー…一一ー一一−−−− -
−>①
②
@
@
⑤
r
,
g係するものを学習したい一一一一一一一一一一一一一司唱一回①
②
@
@
@
m
3
1
.大学で学習するならば、軍器禁に
⑤
3
2
.大 学 銭 で 学 留 す る な ら ば 、 議 議 に 関 係 す る も の を 学 習 し た い 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 歩 ① ② ③ @ ③
3
3
.大学で学習するならば、資格に関わるものを学習したい守一一一
一一−−− −一一ー
ーぅ①@③@@
3
4
.大学認で学習するならば、資格に関わるものを学習したい−−−−−−一一一一一一…一一命白−;;>①
②
③@
3
5
.大学の授業においては、学生は主に教関から学ぶ
②
③
@⑤
ョ
ー
ー
--
ーーー一一ー一一一ー〉①
@
3
6
.大学の授 3
誌においては、学生は主に学生湾土の相互学習から学五一一一一一一一一一一一一一−;;>①
②
@
@
⑤
3
7
.大学の授業においては、授業からどれだけ学ベるかの責任は教師にある−−−一一一ー…一−>−①
②
③
@
⑤
3
8
.大学の授 3
誌においては.授索からどれだけ学べるかの賓径は学生にある一一一一一一−−−;;>①
②
③@
③
仁コ開
3
9
.イ ン タ ー ネ ッ ト を 利 用 し た 学 初 日 刊 に い く ら ぐ ら い 支 払 う こ と が で き ま す か
インターネットを 1
時期した大宇田授準{インターネットコース}と実際に領を合わせる対商式授章と由腿わザについて、晶なた
の考えをおたずねします.次由貿荷について銭当する番号に O郎を付けてください.
4
0
.インターネットコースにおいても、実害事に額を合わせる対密式授業を受けたい
いど
忽会忽あえ"忍少そ参事
わくわまならうしう常
な.,,なりいと そ患に
もうう
ー
、
ヲ L、
ーヨ叩ーーミ〉①’@ @ @ ⑤
剖 eインターネットコースにおける対函式授懇では、直接的な知畿の伝途を燃持する一一ーミ〉①
②
@
@
4
2インターネットコースにおける対箇式授擦では、教節・学生簡の関係を築きたいーーーーーう① ②
③
@
⑤
4
3
.インターネットコースにおける対記式授策では、教師の人 f
需を慾じたい
③
@
@
-
-,
,
.
①
③
@
判インターネットコースにおける対図式授業では、学生悶土のつながりを築きたい一一−−;;>①②③@⑤
あなたが、インターネットを利用した学習に魅力者懇じる点は何ですか.次の質問について該当する番号に O郎を付けて〈ださ
し
、
。
忽
"
怠金やまいど忽少 2
是
非
b
< ''•えらうしい湾
な良い食なら 良主に
!
J
い
い いいとい !
4
5
.ヴ オ の よ う に 繰 り 返 し 苅 じ 慨 を 受 け る こ と が で き る 一
一
---~
R~ c
る
46都合の良い時間に受講できる一一一一一一一一一一ー一一一一一一一一一一一一−−−−−−−−一〉①
②
③
@
⑤
47;語学しなくてもよい−−一一一一ー一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一−−−・ e ・−一一〉①
②
@
@
@
4
8l
章子メーノレを f
l
l
l
書した意見交換ができる一一一一一一一−−−−−−一一−−−−−−−−−−−−−一一一一+① ② @ @ @
4
9
.チャット(コンピュータを不I
J
I
話した話し合い)による討稔ができる一一一一一一一一一一》①
②
@
@
⑤
自分自意見を逮ベた培、他人の意見をきいたりする憶し合い{ヂイスカッション)についておたずねします.
E
次回質問について該当する番号に O印を付けて〈ださい.
思全怠ぁ三 思少そ非
わくわまならうしう常
よりいと そ忽に
な
そ f
もうう
いうい
5
0
.ディスカッションは対函授費量において必惑である一一−−−−−−−−ーーー一一一一一一一一一一〉① @ @ @ ⑤
S
I自分はディスカァションで笈見を雷うことができるー
5
2
.ディスカッションは好きである一一ー
ー一一一
一苧守
−−−−−−−一一一一一+①②@@@
一一一一一一一一一一一一ー一一一ー−− l
>
①②@@@
5
3インターネットを過したヂイスカッションはインターネットコースの……−−−−−−−−一一〉①②③@⑤
授議において必要である
一一一一一一一一一一一一一ーや 一一…一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一二箆みゑりごよムぶ主ヒ主主主
インターネットを務用した牢習について自由にご意見をお書宮下さい.
φ
調査方法は傍教大学通信教育課程学生及び山形県における生涯学習フェスティパル
来訪者に対して講義または講習会中に調査紙を配布し回収する集合調査法により,そ
れぞれ 2
4
8名
, 8
1名(回収率 100%)の沼答が得られた。さらに,京都府亀両市ガレ
リアかめおか主催講鹿受講生及び亀間市立国書館来訪者に対して調査紙を配布し,そ
の場で自由意志にもとづき回収を行った結果, 5
1
2名 (
1
6
9
0配布,回収率 3
0
.
3
%
)
,
3
4名
(
l
o
o設置・田収率 34.0%) の 回 答 が 得 ら れ た 。 ま た 統 計 処 理 は SPSSfor
Windowsを用いて行った。
アンケートの作成とその構造について
2
6
1
v) 誤査期間
2
0
0
1年 9月 1日から 2
0
0
1年 1
0月 3
1日の期間に調査を行った。
I
I 謂査紙の構造
i) 記述統計量
調査結果からリッカートスケールにより評価した質問項目について記述統計量を示
した(表 1参照)。この中で,回答が偏っていると考えられる質問項自の
r
q
l
4)イン
.
5
7)について今後の分析から削
ターネットで教育を受けたことがある」(標準嬬去を 0
除することとした。この質問に関しては,本調査がカナダとの比較を行うことも視野
に入れており,外すことのできない質問項目となっていた。しかし, 日本においてイ
ンターネットによる教育の普及が進んでいない理由により回答が備ったものと考えら
れる。
i
i
) 操索的因子分解
調査紙の構造を理解するために盟子分析による質問項白の分解を行った。受講経験
9∼ 1
4)の変数を除外し, 4
3変数にて主因子法による因子分析を狩い,固
の質問(q
有髄 l以上の園子を用いてパリマックス法による回転を行った。欠損{疫のある賠答に
ついてはヲスト毎に除外した。結果, 9盟子が抽出され,累積寄与率は 61.52%であっ
た(表 2参照)。
の講座を受講したいJという項自が高く負荷している。したがって,
因子 Iは「0 0
この間子は「受講希望因子」と解釈した。因子 2はインターネットを利用した学習の
魅力を感じる点について質問した項目が高く負荷している。したがって,「インター
ネット利用の魅力包子」と解釈した。因子 3はインターネットコースと対面式授業と
の関わりについて質問した項目が高く負荷している。したがって,「インターネット
コースと対面式授業との関係国子j と解釈した。因子 4は職業・資格に関わる学習の
自的を質問した項目が高く負荷している。したがって,「学習の目的悶子J とした。
悶子 Sは自己評価とパソコンの使途を質問した項目が高く負荷している。したがって,
「自己評価とパソコンの使途因子j と解釈した。国子 6はディスカッションについて
質問した項目が高く負荷している。したがって「ディスカッション悶子」と解釈した。
由子 7はメディアを使った学習方法による教育の受講希望について費問した項目が高
く負荷している。したがって, f
メディア学習関子J と解釈した。因子 8は 2変数で
262
宮部教大学総合研究所紀委
第1
1号
表 1 記述統計量
度数最小値最大値平均鐙標準備主主
776
4
2
.
7
8
1
.
1
7
759
4
2
.
3
7
1
.
3
0
q
3 ワープロ機能
q
4 霊童子メーノレ
q
5 インターネット
q6
−
:
9を使う能力自己評価
−:9を使う自信の自己評価
q7
コンピュ
コンピュ
q
8
q
9
qlO
q
l
l
英語の能カ自己評価
大学の主催する議座を受けたことがあるか
大学以外の主催している議座を受けたことがある
郵便物による通信教育を受けたことがある
q12 テレピによる通信教育を受けたことがある
可1
3 ラジオによる通信教予ぎを受けたことがある
司1
4 イン タ一平ットで数手まを受けたことがある
ql5 将来大学の主催する幾度を受議したい
主催する言葉践を受講したい
ql6 将来大学以外のZ
q17 将来、郵便物による通信教育を受けたい
ql8 将来、テレピによる通信教育を受けたい
ql9 将来、ラジオによる通総教育を受けたい
司2
0 将来、コンピュ
−
:
9を使った教育を受けたい
q
2
1 将来大学の正規の授業を受けたい
q22 将来大学俣の正規の授業を受けたい
q23 将来大学で際議したい
q
2
5 大学主催の公開講座を受けたいと思うか
q26 大学以外の主催している講座を受けたいと思うか
q27 羽本の大学の授業を受けたいと思うか
本の大学院の授業を受けたい
q28 a
q29 海外の大学の授業を英語で受けたい
q30 海外の大学院の授業を英語で受けたい
755
730
730
733
817
8
2
4
814
4
4
4
5
5
5
3
.
9
9
3
.
7
8
3
.
1
0
1
.
7
5
2
.
3
8
2
.
0
4
1
.
8
3
1
.
6
8
1
.
1
9
3
.
2
7
3
.
4
3
2
.
5
6
2
.
7
4
1
793
793
792
1
1
5
5
2
.
3
8
2
.
9
2
2
.
8
1
1
5
5
5
2
.
6
0
3
.
0
5
3
.
2
1
5
5
3
.
3
1
7
9
1
762
764
745
746
742
743
747
q37 大学の授業においては授業からどれだけ学べるかの資任は教師にある
q38 大学の授業においては授業からどれだけ学べるかの資任は学生にある
737
706
司4
0 インターネットだけでなく、対面式授業も受けたい
726
713
q43 {
:
;
ト
ネ 7トコサにおいては数締の人柄を感じたい
q
4
4 イ:;~-*'トコースにおいては学生向土のつながりを築きたい
705
712
714
q
4
5 繰り返し向じ講義を受けることができる
q46 都合の良い時間に受講できる
7
1
1
713
q47 通学しなくてもよい
707
708
ディスカッションは対面授業において必要害である
ディスカッションでは意見を言うことができる
ディスカッションは好きである
f
:
;
ト
わ
ト J−
;
(
に
お
い
て
も
イ
:
;
;
−
:f
,ト
を1量したディ λ カヅションは必喜きである
5
5
2
.
4
3
8
0
1
790
727
7
3
4
730
q50
q
5
1
q52
q53
1
809
805
798
q34 大学院で学習するならば、資格に関わるものを学習したい
q35 大学の授桑においては学生は主に教師から学ぶ
q36 大学の授業においては学生は主に学生向ことの相互学習から学ぶ
q49 チャットによる討論ができる
1
0
1
0
816
806
813
744
744
司4
8 電子メーんを利用した2
主党交換ができる
4
1
0
4
4
4
q
3
1 大学で学習するならば、駿業に関係するものを学習したいと怒う
q
3
2 大学践で学習するならば、隠さ震に関係するものを学習したいと思う
q33 大学で学習するならば、資格に関わるものを学習したい
q
4
1 イyトネァトコサにおいては議接的な知識の伝達を受けたい
q42 {:;ト干ァトコースにおいては教師・学生間の隠係を築きたい
。
。
。
7
0
1
729
723
727
719
1
1
1
:
,
5
5
5
5
3
.
0
3
2
.
7
7
2
.
2
4
2
.
1
3
3
.
1
0
5
5
3
.
0
6
3
.
3
2
3
.
1
6
5
5
5
3
.
1
4
3
.
1
0
2
.
8
5
1
1
5
5
3
.
6
8
3
.
3
2
1
1
5
5
3
.
4
6
3
.
2
8
:
,
3
.
4
5
3
.
3
5
1
1
1
5
5
1
1
5
5
1
1
5
5
5
1
5
5
1
1
5
3
.
8
8
4
.
2
3
4
.
0
2
3
.
9
0
3
.
6
5
3
.
9
0
3
.
3
7
3
.
1
4
3
.
5
0
1
.
2
3
2
.
7
2
2
.
7
6
2
.
5
8
1
.
0
1
1
.
1
3
1
.
1
3
0
.
9
9
0
.
9
4
0
.
5
7
1
.
3
0
1
.
2
9
1
.
2
4
1
.
2
8
1
.
2
0
1
.
3
6
1
.
4
5
1
.
4
5
1
.
4
2
1
.
2
7
1
.
2
4
1
.
3
1
1
.
3
5
1
.
2
4
1
.
2
2
1
.
4
1
1
.
4
3
1
.
4
0
1
.
4
1
1
.
2
4
1
.
1
9
1
.
2
3
1
.
3
2
1
.
3
0
1
.
2
0
1
.
2
1
1
.
2
6
1
.
2
4
1
.
1
6
1
.
0
9
1
.
1
7
1
.
1
4
1
.
2
0
1
.
1
4
1
.
1
5
1
.
2
0
1
.
1
1
263
アンケートの作成とその構造について
表2
q
2
7
q
2
5
q
2
8
q
2
3
q
2
2
q
2
1
q
2
6
q
l
5
q
l
6
q
4
6
q
4
9
q
4
7
q
4
9
q
4
5
q
4
2
q
4
3
q
4
4
q
4
0
q
4
1
q
3
2
q
3
1
q
3
4
q
3
3
q
6
q
7
q
5
q
4
q
3
q
8
q
5
1
q
5
2
q
5
0
q
5
3
q
l
8
q
l
9
ポ7
q
2
0
司3
0
弓2
9
q
3
5
q
3
7
q
3
6
弓3
8
質問紙の因子分析結果(パリマックス法による回転後)
0
.
2
4
0
.
1
7
0
.
1
4
0
.
2
4
0
.
1
4
0
.
1
8
0
.
1
6
日本の大学の授業を受けたいと思うか
大学主僚の公開言語座を受けたいと恩l
うか
臼本の大学院の授殺を受けたい
将来大学で際言語したい
将来大学院の正規の授業を受けたい
将来大学の lH
置の授桑を受けたい
大学以外の主催している議E
Eを受けたいと窓、うか
将来大学の主{隠する講座を受言語したい
将来大学以外の主催する言葉践を受講したい
都合の良い時協に受講できる
電子メールを利用した怒見交換ができる
主主学しなくてもよい
チャットによる討議ができる
繰り返し同じ談議を受けることができる
イ
ン
タ
ー
ネ
ァ
ト J lにおいては教郎・学生隠の際係を祭きたい
4
ントネフト J−}.においては教師の人柄を感じたい
イントネァトコースにおいては学生向支のつながワを童話きたい
インターネットだけでなく、対f
i
l
l
式授雪量も受けたい
ントキァト J−}.においては直接的な知識の伝主主を受けたい
4
大学践で学習する f
よ
らI
i
、警遺言震に関係するものを学習したいと患う
大学で学習するならば、議桑に関係するものを学習したいと思う
大学院で学習するならば、資格に関わるものを学習したい
大学で学習するならば、資格に関わるものを学習したい
コンピュータを使う能力自己評価
コンピュータを使う自信の自己評価
0
.
1
8
0
.
2
9
0
.
1
5
0
.
1
7
0
.
1
7
0
.
2
1
0
.
2
2
00
9
.
0
6
。
明
0
.
1
6
0
.
1
9
0
.
2
4
0
.
0
4
0
.
0
0 0
.
0
1
インター午、ット
電子メール
ワープロ機能
笑諮の能力 8己辞儀
ディスカッションは好きである
。
0
.
1
5
0
.
1
0
0
.
2
6
0
.
3
4
0
.
1
8
0
.
1
2
0
.
1
1
0
.
2
6
0
.
0
5
0
.
0
5
0
.
1
4
0
.
0
9
0
.
1
5
0
.
2
0
3
.
7
7
8
.
7
7
2
1
.
4
5
0
.
1
2
0
.
1
3
0
.
3
2
0
.
3
0
0
.
1
4
0
.
1
0
0
.
1
0
0
.
1
5
0
.
0
3
0
.
0
5
0
.
2
1
0
.
1
7
0
.
2
6
0
.
1
7
3
.
3
1
7
.
7
0
2
9
.
1
4
0
.
1
0
0
.
0
6
0
.
0
6
0
.
0
5
0
.
0
8
0
.
0
7
0
.
0
7
0
.
1
0
0
.
0
5
0
.
1
0
0
.
0
7
0
.
0
6
0
.
0
4
0
.
0
6
0
.
0
7
0
.
0
5
0
.
0
0
0
.
0
3
6
0
.
1
0
0
.
1
5
0
.
1
2
0
.
1
8
0
.
1
3
0
.
0
9
0
.
1
0
0
.
1
9
0
.
1
7
0
.
1
3
0
.
1
4
0
.
0
8
0
.
1
4
0
.
0
6
0
.
1
3
0
.
1
7
0
.
1
2
0
.
1
1
0
.
1
2
0
.
1
2
0
.
0
7
0
.
0
7
0
.
0
4
0
.
0
5
0
.
0
9
0
.
0
2
0
.
0
2
0
.
1
2
0
.
0
4
0
.
1
0
0
.
1
8
0
.
0
7
0
.
1
6
0
.
0
8
0
.
1
6
0
.
1
9
0
.
2
8
0
.
2
9
0
.
1
2
0
.
0
8
0
.
1
5
0
.
0
6
0
.
1
4
0
.
1
0
0
.
0
9
0
.
1
1
0
.
1
1
0
.
1
3
0
.
0
9
0
.
0
8
0
.
0
8
0
.
0
9
0
.
0
1
0
.
0
3
0
.
0
4
0
.
0
3
0
.
0
5
0
.
1
5
』
0
.
1
4 0
.
0
4
0
.
0
4 0
.
2
2
0
.
3
3 0
.
0
1
0
.
1
1 0
.
1
1
0
.
3
5 0
.
0
2
0
.
2
0 0
.
0
2
0
.
0
4 0
.
2
5
0
.
0
7 0
.
2
8
0
.
1
3 0
.
2
8
O
.
C
O 0
.
1
2
0
.
0
6 0
.
1
1
0
.
0
3 0
.
1
1
0
.
0
5 0
.
0
5
0
.
0
3 0
.
1
2
0
.
0
4 0
.
1
5
0
.
0
2 0
.
1
9
0
.
0
3 0
.
1
3
0
.
0
2 0
.
1
5
0
.
0
7 0
.
2
9
0
.
1
6 0
.
0
8
0
.
0
8 0
.
1
4
0
.
0
9 0
.
1
5
0
.
0
1 0
.
2
2
0
.
1
00
.
0
7
0
.
0
9 0
.
0
6
0
.
0
1 0
.
0
6
0
.
0
1 0
.
0
6
0
.
0
4 0
.
0
4
0
.
3
4 0
.
0
6
0
.
0
8
0
.
0
8
0
.
1
5
0
.
0
5
0
.
0
9
0
.
0
7
0
.
0
4
0
.
0
8 0
.
1
2
0
.
0
5 0
.
1
0
0
.
1
6 0
.
0
7
ディスカッションは対立主授議において必要である
WMH
においても f
ンタネ汁を遇したディスカッション I
i
必要である
0
.
1
1 0
.
0
4
将来、テレビによる遜儒教育を受けたい
0
.
0
4 0
.
0
3
0
.
0
60
.
0
1
将楽、ラジオによる通信教育を受けたい
0
.
1
8 0
.
0
0
将来、郵便物による通信教育を受けたい
0
.
1
7
将来、コンビュータを使った数苦手を受けたい
0
.
1
4 0
.
1
4
海外の大学院の授業を英語で受けたい
0
.
1
5 0
.
0
7 0
.
0
3
海外の大学の授多量を英語で受けたい
0
.
2
0 0
.
0
3 0
.
0
5
大学の授粂においては学生は主に教室事から学ぶ
0
.
1
0 0
.
0
2 0
.
0
6 0
.
1
3
大学り授菜においては授議からどれだけ学べるかの資在l
主教滋にある
0
.
2
4 0
.
0
0 0
.
1
1
大学の授業においては学生 i
主主に学生肉士の諮互学習から学ぶ
大学の授業においては授業からどれだけ学べるかの資怪は学生にある
0
.
2
0 0
.
1
1 0
.
2
0
3
.
0
9 3
.
0
2 2
.
1
5
弱者傾
7
.
1
8 7
.
0
2 4
.
9
9
寄与率(%)
3
6
.
3
34
3
.
3
54
8
.
3
4 5
2
.
9
85
7
.
3
16
1
.
5
2
累f
夜空寄与率 (
%
)
因子抽出法.主因子法@]転法: K
a
i
s
e
rの1
E規化を伴わないハ.リマ夕刊法
ディスカッションでは慾見を言うことができる
0
.
2
1
0
.
1
8
0
.
2
7
0
.
2
7
0
.
2
9
01
8
0
.
3
1
0
.
3
5
0
.
2
6
0
.
2
9
0
.
1
7
0
.
0
9
2
2
0
.
3
1
5
.
4
5
1
2
.
6
8
1
2
.
6
8
4
0
.
2
2
0
.
1
0
0
.
2
1
0
.
1
5
0
.
1
9
0
.
1
9
0
.
0
9
0
.
0
5
0
.
0
4
0
.
1
5
0
.
1
1
0
.
1
3
0
.
1
7
あるが英語での受講希望を質問した項目が高く負荷している。したがって, f
英語圏子J
と解釈した。因子 9は学留効果の責任について質問した項包が高く負荷している。し
たがって,「学習効果責任国子」と解釈した。
各因子と調査目的によって設定した 6項白との関係については,①生涯学習の現在
264
古車教大学総合研究所紀要 第 1
1号
までの取り組みに関しては昌子分析から除外することとなった。その他の関係は結果
,③インターネットによる高
として②将来の取り組みに関する希望と因子い因子 7
等教育機関の継続教育環境提供への希望と昌子 1・昌子小田子 8・因子 9
,@インター
ネット授業と対面式授業の関わりについてと盟子 3
,⑤インターネットを利用した学
,⑥ディスカッションに関する質問と因子 6がそれぞれ関連してい
習の魅力と因子 2
た(函 l参照)。因子 lについては将来の取り組みに関する希望を質問した項目であ
るが,インターネットで学習できるという条件付きと条件なしの変数南方が一つの盟
予として現れた。これは,変数の数が多いことが原因であると推察される。しかし,
悶子分析の結果は質問紙全体の構造を理解する上で充分なものであると考えられる。
i
i
i
) 昌子の共分散構造分析
因子分析により,質問紙全体の構造が 9昌子に分類された。また,因子の解釈によ
り調査自的との関連について言及することができた。しかし,各質問項目が持つ因子
内部での構造については顕子毎の因子分析によっては解釈できない。そこで,解釈を
容易にするために共分散構造分析を用いて各国子内部での構造を明らかにすることを
試みる。また,欠損値についてはリスト単位で除外をしたため,この共分散構造分析
においてはケース数が 489となった。分析には Amos4.0を用いた。
はじめに, q9∼ ql4の f
生涯学習の現在までの取り組みについて構造モデル」を
作成した。質問の内容からテレビやラジオなどのメディアを利用した潜在変数 6)と
l
4
)Jについて
利用しない溝在変数とに分類した。しかし,「インターネット利用(q
は調査時にまだ普及していなかったことにより回答が偏ったため,今国の分析からは
郵便物利用(q
l
l
)Jについては,成人学習者(傍教大学通信教
除外した。さらに, f
育課謹学生)が郵便物利用の学習を行っているため対象者数からかなりの影響を及ぼ
していると考えられるために,今回の分析から削除した。これらの修正モデルを作成
1参照)結果,モデルが正しいという仮説を検定するが乗検定は p>0.05
した(密 2
で充分に受容できる値であった。さらに
そデルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
7とモデ
。
)
ルを採択するに充分な値が得られた 7
因子 1の構造はインターネット利用の条件付き質問と現在の取り組みについて質問
u
l
t
i
m
e
d
i
aと nom
u
l
t
i
m
e
d
i
aの二つに費問
した項毘が国子を構成していた。そこで, m
項白を分類し,さらに,単位取得可能なものと不可のものとに分類した。 Q23につい
6
) 田部弁明美( 2
0
0
1
) 前掲書
7
) 創部弁明美(2
0
0
1
) 前掲書
アンケートの作成とその構造について
265
イン $
1ーネット授
生遊学習の混在ま
薬 と 対E
霊式授業の
での取り組み
関わりについて
将来の淑り組みに
イン告ーネットを
関する希望
利用した学習の鯵
カ
1ーネットに
イン $
ディスカッション
よる高等教習機関
に関する露関
の縫続教資環境縫
供への希望
図 I 調査項目設定と因子の関連
ては m
u
l
t
i
m
e
d
i
a側に間質の質問項目がないため分析から除外した。以上のような手
順により修正されたモデル(関 2
2参照)は,
χ2乗検定が p>0.05で充分に受容で
きる僅であった。さらに,モデルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
3とモデルを採択するに
充分な植が得られた。
悶子 2はインターネット学習の魅力を表す因子であった。この因子に関わる質問項
目は電子メールやチャットのもつ双方向性による利便性と時間短縮の利便性に分けら
れる。しかしながら,電子メールと通学・時間の都合とは高い関係を持つ。さらに,
@
ー
.
5
9
④ー
X 2乗値= 2.683
p
f
直
=
コ.
1
0
1
GFI=.997
図2
1 受講経験モデル
2
6
6
古車教大学総合研究所紀要 第 1
1考
-02
.
6
9
③
.
7
1
.
9
4
.
9
4
.
9
1
X 2乗値= 1
4
.
4
7
3
p
i
1
車= .
1
5
3
ロ.
9
9
3
GFI=
図2
2 第 l因子のモデノレ
.
1
1
X 2景億三= 2
.
5
7
8
p
f
直口 .
1
0
8
GFI=.998
図2
3 第 2図子のモデノレ
2
6
7
アンケートの作成とその構造について
チャットと何度も受講できるというマルチメディアの利便性で高い関係を持つ。これ
らのことから修正モデルを作成した結果(翻 2
3参照), χ2乗検定が p>0.05で充分
に受容できる値であった。さらに,モデルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
8とモデルを採
択するに充分な舘が得られた。
昌子 3はインターネットコースと対面式授業との関わりに関する悶子であった。こ
の因子に関わる質問項目は人間関係を期待する質問と授業の形式への期待と考えられ
た。この事から修正モデルを作成した結果(国 2
4参照),
U 乗検定が p>0.05で充
分に受容できる値であった。さらに,モデルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
8とモデルを
採択するに充分な鑑が得られた。
因子 4は学習の自的についての関子であった。それぞれの質問項尽の関係が大きく,
変動を仮定したモデルを作成した結果(図 2
5参
照
、
)
, χ2乗検定が p>0.05で充分に
d
1
.
8
9
必x
操{童= 2
.
6
0
9
p値= .
6
2
5
9
9
8
G円 口 .
図2
4 第 3因子のモデノレ
.
2
4
X 2乗値= .
0
3
6
p
f
重= .
8
4
9
.
0
0
0
G円 = 1
図2
5 第 4関子のモデノレ
2
6
8
古車教大学総合研究所紀要 第 1
1号
.
0
6
必x;君主:~914
図 2-6 第 5関子のそデノレ
.
0
0
0とモデルを採択
受容できる鎮であった。さらに,モデルの適合度を示す GFIは 1
するに充分な値が得られた。
罰子 5は自己評価とパソコンの使用額度について質問したプロフィール謂査的内容
の二つの要素を持つ因子であった。さらにノ fソコンの使用頻度とパソコンの能力・
6参照), χ2
自身における関係は強く共変動を仮定したモデ、ルを作成した結果(図 2
.
1
4
X 2乗値= 1
.
7
2
8
p
f
叢
'Z .
1
8
9
守口 .
9
9
8
GF
図 2-7 第 6凶子のモデノレ
アンケートの作成とその構造について
2
6
9
乗検定が p
>
0
.
0
5で充分に受容できる値であった。さらに,モデルの適合度を示す
GFIは 0
.
9
9
7とモデルを採択するに充分な値が得られた。
因子 6はディスカッションに関する国子であった。それぞれの費問項目の関係が大
きし共変動を仮定したモデルを作成した結果(図 2
7参照),
で充分に受容できる値であった。さらに
x2乗検定が p>0.05
そデルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
8とモデ
ルを採択するに充分な値が得られた。
>
0
.
0
5で充分に受容できる値であっ
第 7国子は単純なモデルにより, χ2乗検定が p
.
9
9
8とモデルを採択するに充分な値が得
た。さらに,モデ、ルの適合度を示す GFIは 0
8参照)。
られた(図 2
因子 8については因子を構成する質問項毘が二つのみであることからモデルの作成
.
5
8
.
4
7
1
。
目3
X 2乗値= 1
.
7
2
9
p
f
蓋= .
4
2
1
G円 = .
9
9
8
図2
8 第7
I
Z
ヨ子のモデノレ
.
2
4
X 2乗値口 1
.
2
2
1
p
f
i
重= .
2
6
9
GFI=.999
図2
9 第 9因子のモデノレ
係数大学総合研究所紀要第 1
1号
270
は無意味である。因子 9については大学における学習責任に関する因子である。 Q35
と Q37は教師を対象とした責任を評価するものであり,共変動を仮定するモデルを
作成した結果,
>0.05で充分に受容できる髄であった。さらに,モデ
χ2乗検定が p
ルの適合度を示す GFIは 0
.
9
9
9とモデルを採択するに充分な植が得られた(図 2
9参
照
)
。
まとめ
本稿の目的は「学習ニーズに対応した高等教育機関のあり方に関する調査」により,
有効な質問紙が作成されたかを検証することにあった。この目的を達成するために因
子分析,共分散構造分析の統計処理法を用いて作成された調査紙を検証した。
悶子分析の結果, 9顕子が抽出され累積寄与率は 61.52%であった。抽出された因
子について,因子 lを「受講希望由子」,因子 2を f
インターネット利用の魅力由子J
,
因子 3を「インターネットコースと対面式授業との関係因子j,因子 4を「学習の目
,因子 5を「自己評価とパソコンの使途悶子J
,関子 6を「ディスカッション
的因子J
因子j,因子 7を「メディア学習因子j,因子 8を「英語国子j,因子 9を「学習効果
責任因子j と解釈した。
.
M
.
L
.(
C
o
m
p
u
t
e
rM
e
d
i
a
t
e
dL
e
a
r
n
i
n
g)を使うことに対する能
調査は,生涯学習に C
b
i
l
i
t
y),希望(w
i
l
l
i
n
g
n
e
s
s),可能性(p
o
s
s
i
b
i
l
i
t
y)等のレディネス(r
e
a
d
i
n
e
s
s
)
力(a
を明らかにし,今後の高等教育機関の継続教育のあり方を考えることをねらいとして
いるが,そのために 6項目を設定した。その 6項目とは,①生涯学習の現在までの取
り組み(閑 9から関 1
4),命将来の取り組みに関する希望(閉店から問 2
3),③イン
ターネットによる高等教育機関の継続教育環境提供への希望(間 25から関 38),④
インターネット授業と対面式授業の関わりについて(閉 40から関 44),⑤インターネッ
トを利用した学習の魅力(間 45から開 4
9
) ⑥ディスカッションに関する質問(間
5
0から間 5
3)である。これら 6項目に対して,それぞれの因子に関わる質問項目は
菌子 1を除いてすべて該当するものであった。
因子 lの構造説明が不十分であるとともに他の因子の構造も明らかにするため,共
分数構造分析を行った。その結果,因子 lはインターネットコースと現在の希望とに
分けてモデルを作成することにより充分採択できるだけの結果を得ることができた。
その他の因子に隠しでもそデル採択に充分な髄を得ることができた。
各国子の関係およびプロフィール調査による比較検討に関しては本稿の目的である
アンケートの作成とその構造について
2
7
1
調査紙の検証から逸脱する可能性があるため行わないが,詳綿の分析に関しては傍教
大学西両教授により別の論文でまとめられている。
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