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基準7.管理運営 7−1.大学の目的を達成するために

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基準7.管理運営 7−1.大学の目的を達成するために
金沢工業大学
基準7.管理運営
7−1.大学の目的を達成するために、大学及びその設置者の管理運営体制が整備されて
おり、適切に機能していること。
(1)事実の説明(現状)
7−1−①
大学の目的を達成するために、管理運営に関する方針が明確に定められてい
るか。
・本学のイーグルブックには建学の理念、目的等が明示され、教育・研究・サービスの卓
越性の追求を目指すことを求めている。
・本学の管理運営体制は、教育・研究・サービスの卓越性のビジョンを追求し、教育・研
究・サービスの向上を図るべく構築されている。
7−1−②
管理運営に関する方針に基づき、大学及びその設置者の管理運営体制が整備
され、適切に機能しているか。
・本学の運営は、「学校法人金沢工業大学寄附行為」「 同 寄附行為細則」および「管理規
則」に基づいて行われている(「金沢工業大学関係規則集 PP.5∼19、 PP.24∼32」参照)。
・本法人は、理事12名、監事2名の役員を置いている。監事は、法人財産の状況、理事
の業務執行の状況を監査する職務を担っている。
・本法人は、表7−1−1のとおり、議決機関としての「理事会」、「常任理事会」、「人事
委員会」、審議機関としての「役員選考委員会」、「予算編成審議会」、諮問機関として
の「評議員会」、「学園倫理委員会」、「十年委員会」を設けている。
・本法人は、学園共同体の理想とする「工学アカデミア」の実現を目指し、学生、理事、
教職員が参加する「学園協議会」を設け、会議を開催している。
・本法人は、建学綱領に基づいた学園経営を実践するため、建学の精神の継承・啓蒙を図
ることを目的とした「明倫館」を設けている。
・経営の自己点検評価に関する業務について、独立性を確保した機関として明倫館に「監
査室」を設けている(図2−1−2
参照)。
・理事会業務のうち通常業務の運営は、「常任理事会」が行ない迅速化を図っている。
・本学は、常任理事会で戦略を策定している。常任理事会は、理事長、常務理事、学長、
法人本部長のほか、教職員、評議委員会から選出された常任理事が各委員会の決議事項
の確認と承認事項の審議、法人の通常業務の遂行に必要な決定を行っている。また、常
任理事会には、各部局の長も出席して、求めに応じて意見を述べると共に、説明を行っ
ている。
・
「法人本部」の各部署では、人事、財務、施設などの管理・運用を行っている。これらの
経営資源は、常任理事会によって策定された経営方針に沿って、運用計画の策定と管理
が行われている。
・事務組織に対しては、
「部課長会議」において常任理事会で策定された経営方針や財務計
画、人事計画など必要な情報が連絡されている。その他、常任理事会において承認され
た事項についても部課長会議を通して報告されている。
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金沢工業大学
表7−1−1
機関
名
称
理事会
議決
機関
常任理事会
人事委員会
役員選考委員会
審議
機関
予算編成審議会
評議員会
学園倫理委員会
諮問
機関
十年委員会
協議会
学園協議会
安全衛生委員会
防火委員会
その他
常設
機関
非常災害対策委員会
国際交流委員会
同和対策委員会
性差別防止委員会
地区連絡委員会
7−1−③
法人の機関
内 容
寄附行為に規定する議案の議決を行うため、毎年3月、5月、10月、
12月に定例会議を開催しています。但し、緊急を要する案件の生じ
たときは、随時、臨時の会議を開催しています。
学校法人金沢工業大学寄附行為細則(以下、寄附行為細則)に規定す
る議案の審議及び本法人の通常業務の議決を行うため毎月会議を開
催しています。
寄附行為細則に規定する本法人の人事に関する業務を審議決定する
ため毎月会議を開催しています。
寄附行為細則に規定する本法人の役員及び評議員並びに重要人事の
選考を審議するため適時会議を開催し、理事会に上申します。
本法人の予算に関する事項を審議するため適時会議を開催し、理事長
に上申します。
寄附行為に規定する議案の審議を適時行い理事長に上申します。
寄附行為細則に規定する本法人の役員、評議員の適格審査及びその他
理事長より諮問された事項を審議します。
建学の精神に基づく教育、研究の充実発展を図るため、教育、研究及
び経営の計画並びに状況を点検・評価します。また、教育、研究及び
経営に係わる次の専門委員会を置き、自己点検評価を実施します。
・KIT評価向上委員会
・KTC教育評価委員会
・金沢工業大学研究評価支援委員会
・金沢工業大学顧客満足度向上プロジェクト委員会
学生、理事会、教授会が三位一体となった工学アカデミアの実現を目
的とし、学生の代表である学友会、理事会、教授会が対等な立場で、
建設的な意見を出し合います。
教職員及び学生の安全衛生に関する事項を審議し実施します。
学園の防火についての必要な事項について審議し実施します。
火災及び自然災害等の非常災害に対し、教職員及び学生の安全確保に
関する事項を審議し実施します。
本法人の国際交流に関する事項を審議し実施します。
同和対策に関する事項を審議し実施します。
教職員及び学生の性差別防止に関する事項を審議し実施します。
学生募集などの地区連絡に関する事項を実施します。
管理運営に関わる役員等の選考や採用に関する規程が明確に示されている
か。
・役員等の選任に関しては、寄付行為および寄付行為細則に定められ明示されている。
・役員等の選考は、理事長を委員長とする役員選考委員会が行い、学園長を委員長とする
学園倫理委員会が候補者の適格審査を行っている。
・選考および審査を経た候補者を理事会で審議し選任している。
(2)7−1の自己評価
・法人が設置する金沢工業大学、金沢工業高等専門学校、法人本部およびその他機関の管
理運営に関する基本的な事項を定めた「管理規則」が整備され、適切な管理運営が行わ
れている。
・議決、審議、諮問のそれぞれの役割を持つ機関で審議することにより、運営計画の透明
性や適切性、円滑化が図られている。
・学校法人金沢工業大学経理規則並びに財産管理規程に基づき、毎年、学園全体の「理事
長監査」を実施し、各部局における備品の総点検を行っている。これにより、備品の使
用管理者や使用保管場所が明らかにされ、財産管理が適切に図られている。
・資金の適切な管理・運営を図るために、監査室による点検に加え公認会計士による監査
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金沢工業大学
が年間延べ106名(平成16年度)の体制により行われ、この中で外部からの研究資
金管理の透明性の確保にも努めている。
・部課長会議は月1回行われ、部課長はその内容を各部局の職員に報告することで情報の
共有化に努めている。
・役員等の選考に関しては、役員選考委員会、学園倫理委員会、理事会の一連の審議過程
の中で適切に行われている。
(3)7−1の改善・向上方策(将来計画)
・私立学校法の改正に伴い、さらなる管理運営体制の改善と経営の透明性の確保が必要に
なるが、今後検討を重ねる中で対応を図っていく計画である。
7−2.管理部門と教学部門の連携が適切になされていること。
(1)事実の説明(現状)
7−2−①
管理部門と教学部門の連携が適切になされているか。
・理事長は、理事長職務における経営の責任を法人本部長に、教学の責任を学長に委譲し
ている。理事会メンバーである学長は、教育・研究に関する運営を総括する責任を担っ
ている(金沢工業大学関係規則集 P.17、学校法人金沢工業大学寄附行為細則 第 14 条
参照)。
・大学の教育・運営に関する案件は、教育研究会議、教授会、研究科委員会において決議
され、常任理事会にて決定事項として承認される仕組みを有している。
(2)7−2の自己評価
・理事会は、学長に教学の責任と権限を委譲し、機能分担を明らかにしている。
・学長は、理事会の一員として学園の意思決定に参画している。また、学長は、学園の人
事委員会および予算編成委員会等の常設委員会の委員としても参画しており、管理部門
と教学部門の連携および機能分担は適切に行われている。
(3)7−2の改善・向上方策(将来計画)
・これらの意思決定のプロセスおよび学長の権限は、本学を特徴づける運営上のシステム
として開学当初より行っており、現在まで特に問題なく機能している。今後も、学長を
頂点とする教育運営組織体制の充実と法人組織との連携に努めていく。
7−3.自己点検・評価等の結果が運営に反映されていること。
(1)事実の説明(現状)
7−3−①
教育研究活動の改善及び水準の向上を図るために、自己点検・評価活動等の
取組みがなされているか。
・本法人の戦略は、常任理事会で策定される。また、法人の全ての取り組みは、以下の組
織において、監査、点検、確認され、運営に反映されていることを特徴としている。
(図7−3−1 参照)
①学園協議会:学生を代表する学友会、常務理事を代表とする常任理事会、学長を代表とする
教授会がそれぞれの要望や意見交換を行い、経営戦略の策定に反映している。
②明倫館:理事会の監査機関として、学園運営の適正化を適宜確認している。
③十年委員会:理事会の諮問機関として、戦略の適正化とPDCAサイクルの恒常化を図るこ
とを目的に、外部有識者よる第三者評価を行い、その意見が経営戦略に反映されている。
(専門委員会)
・KIT評価向上委員会:教育活動全般の総合点検と自己評価を行う。
・研究評価支援委員会:研究活動全般の総合点検と自己評価を行う。
・顧客満足度向上プロジェクト委員会:経営活動全般の総合点検と自己評価を行う。
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金沢工業大学
・法人の自己点検評価には、学園協議会やKIT総合アンケートなど、学生や卒業生から
の意見を直接取り入れ、それらを反映させる仕組みを有している。また、十年委員会や
研究評価支援委員会等における第三者評価を行うことで妥当性を検証している。
・予算執行責任者である各部局の課長が、年間の業務実施に基づく活動の成果や改善につ
いての「事業報告書」を作成し、各部局における戦略の策定や展開に活かしている。
・
「目標管理制度」により、職員の業務目標について自己点検評価を行い、上司との面談を
通して、各組織の業務との整合性を高め、個々人の業務改善と意識改革に繋げている。
・「日本技術者教育認定機構(JABEE)」による教育プログラムの審査、大学基準協会
による「機関別認定審査(自己点検評価)」、経営の透明性と経営品質レベルの向上を目
指した「日本経営品質賞(JQA)」審査など、第三者評価機関による審査をこれまで
意欲的に受け、改善活動に繋げている。
・企画部CS室では、関係する部局や学系にKIT総合アンケート調査結果の報告と質疑
応答を個別に行い、学生の満足度の向上に向けた活動を推進している。
評議員会
明倫館
学園倫理委員会
学 友会(学 生代表)
(監 査 室 ・ 校 友 会 )
役員選考委員会
十 年委員 会
「戦略の策定」
1回/年
予 算編成 審議会
理 事会
学園協議会
4回/年
3回/年
常任理事会
人 事委員 会
1回/年
1回/月
教育研究会議
(教 授 会 ・ 研 究 科 委 員 会 )
部長会
1回/月
安全衛生委員会
「戦略の展開」
防火委員会
部課長会議
(予 算 執 行 責 任 者 )
非 常災害 対策委 員会
各 部署の 職員
国際交流委員会
同和対策委員会
性 差別防 止委員 会
地区連絡委員会
「評価」
顧 客 満 足 度 向 上 プロジェクト委 員 会
図7−3−1
7−3−②
研究評価支援委員会
K IT評 価向上 委員会
法人運営と委員会の関連図
自己点検・評価活動等の結果が学内外に公表され、かつ大学の運営に反映さ
れているか。
・教育の状況を把握するため、KIT総合アンケート(対象:学生、卒業生、教職員、企
業)や授業アンケート(対象:学生)を実施し、その結果を冊子にまとめて教職員に配
付する他、学内イントラネットで学生にも公表している。また、これをまとめたものを
ホームページで公表している。
・学園協議会における協議の内容は学内報「旦月会」に掲載し、教職員に配付するほか、
学内イントラネットで学生にも公表している。
・十年委員会における協議の内容は学内報「旦月会」に掲載し、教職員に配付するほか、
学内イントラネットで学生にも公表している。
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金沢工業大学
・これらの評価結果は、顧客満足度向上プロジェクト委員会や、研究評価支援委員会、K
IT評価向上委員会が中心となる改善計画の立案に反映されている。
・平成16年度に大学基準協会の相互評価ならびに認証評価を受審し、その結果を「自己
点検評価書」とともにホームページ上に公表している。
・大学基準協会の評価結果は現在大学院改革の検討に反映され、協議が進められている。
(2)7−3の自己評価
・本法人の特徴とする学園協議会及び十年委員会、顧客満足度向上プロジェクト委員会、
KIT評価向上委員会、研究評価支援委員会の活動は、学生や教職員、その他のステー
クホルダーの意見を吸い上げるとともに、戦略の策定から成果までをトータルに捉え、
本学の新たな戦略へと結びつけるために有効に機能している。
・JABEEやJQA、大学基準協会などによる評価結果を受けて、各学科や担当する部
署における改善に向けた活動が行われている。
・平成14年当初から、学長のリーダーシップのもと、部長会において平成16年度から
の学部・学科の改組拡充についての検討が行われた。その後、理事会との意見交換、外
部点検評価機関である十年委員会への説明と意見聴取を経て、その方向性を確定し、現
在の3学部15学科の体制を確立した。
(3)7−3の改善・向上方策(将来計画)
・今後も自己点検評価や第三者による評価に積極的に取り組み、学生満足度の更なる向上
を目指していく。
〔基準7の自己評価〕
・本学の管理運営の体制は、本学のビジョンである教育・研究・サービスの卓越性追求に
向けて適切に構築され機能していると考えている。
・教育支援機構の各センターは教育の卓越性の実現に努力している。
・研究支援機構は研究の卓越性の実現に努力している。
・企画部CS室や各部局の事務組織は学生の満足度向上を主要な目標とするサービスの卓
越性の実現に努力している。
・理事長を議長とする学園協議会における協議が理事会、教授会、学友会との連携を図る
場として機能している。
・アンケート調査を始めとする学生の意見を吸い上げるシステムが機能している。
・十年委員会を中心とする自己点検評価システムが機能している。
・第三者評価機関による評価審査に基いた評価改善への組織的対応がなされている。
〔基準7の改善・向上方策(将来計画)〕
・学生の要望や社会的ニーズを踏まえ、常に管理運営体制の見直しを図り、より最善のサ
ービスを追求するべく努力を続けていく。
・本学は監査室の活動によってさらなる健全性の確保に努めるとともに、情報公開を積極
的に進め、透明性を高める努力を続けていく。
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