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動物検疫所関西空港支所における検疫探知犬の飼養管理マニュアル
動物検疫所関西空港支所における検疫探知犬の飼養管理マニュアル 平成27年2月27日制定 1 飼養管理者等 (1)飼養管理者 飼養管理者は、ハンドラー、動物検疫所職員または飼養管理受託者とし、検疫探知 犬の特性を理解した上、このマニュアルの規定に従い、適切に飼養管理を行うものと する。 (2)飼養管理場所 動物検疫所関西空港支所検疫場 小動物舎(以下「畜舎」という。) 大阪府泉佐野市泉州空港北1番地 (3)飼養管理対象犬 Cecil(セシール)号 2 、Fuji(フジ)号 検疫探知犬の特性 検疫探知犬は、旅客の手荷物の中から動物検疫や植物検疫の対象となる物を嗅ぎ分け て発見するよう訓練された「使役犬」である。探知能力を高めるため、ハンドラーは、 検疫探知犬にとって探知活動が最も楽しい時間になるよう努めているところであり、ハ ンドラー以外の者が必要以上に接すると、探知能力に影響を及ぼすことがある。 このことから、ハンドラー以外の飼養管理者には、飼養管理中、犬を可愛がらない、 必要以上に触らない、犬の目を見ない等、可能な限り事務的に飼養管理を実施すること が求められる。 3 畜舎への入室 畜舎の正面玄関のドアを鍵で解錠し入室する。清潔な作業靴に履き替え指定された通 路を通る。飼養管理業務に必要のない荷物がある場合は玄関近くの専用の部屋に保管す ること。 作業着及び作業靴は必ず専用のものを着用し、他の場所で使用したものは使用しない こと。 犬房前にて手指消毒器で手を消毒した後、犬房のドアを解錠のうえ入室する。 指定された区域以外へは立ち入らないこと。 4 飼養管理の方法 (1)健康確認 畜舎内に設置された「飼養管理日誌」の健康状態の項目に基づき、健康観察を行 う。検疫探知犬の健康状態に異常所見を認めた場合、速やかに関西空港支所検疫第 1課に連絡し、その指示を受けること。 (2)空調確認等 犬房内の温湿度計を確認する。家畜防疫官が指定した温度・湿度より極端に低い 又は高い場合、速やかに関西空港支所検疫第1課に連絡し、その指示を受けること。 (3)給餌 動物検疫所から支給された餌を与えること。 なお、餌の種類と量はハンドラーが事前に指示する。 使用後の給餌器は、洗浄後、所定の場所に保管する。 (4)犬房の清掃 ・探知犬を犬房奥の運動場へ移動(雨天時は、室内のケージへ収容)する。 ・犬房内の犬具があれば、これを撤去し、タオル以外の犬具は洗浄する。 ・犬房内に排泄物がある場合、糞は回収する。その後、ホースで水を流し、デッキ ブラシで排泄物等の汚れを取り除く。 ・犬房内は十分に水で洗い流し、水切り用具を用いて除水し床面及び壁面を乾燥さ せる。 ・犬具を元の位置に戻し、ベッドに敷くタオルはきれいなものと交換し、使用済の タオルは洗濯する。 ・探知犬を犬房へ戻した後、運動場を確認し、排泄物がある場合、糞は回収する。 その後、ホースで水を流し、デッキブラシで排泄物等の汚れを取り除く。 (5)給水 給水器を洗浄後、十分にすすぎ、水道水を八分目まで入れること。 (6)施錠の確認 すべての作業を終了後、必ず犬房を施錠すること。 5 記録 飼養管理者は飼養管理が終了した都度、「飼養管理日誌」に必要事項を記載すること。 6 畜舎からの退出 靴底及び手指を消毒した後、専用の部屋で作業服を脱衣する。正面玄関から退出し、 施錠の確認を行う。 7 その他 (1)事故等の防止 上記の飼養管理に当たっては、ドアの開閉等、検疫探知犬の事故、逃亡防止に十分 に留意して行うこと。万が一、事故等が生じた場合、速やかに関西空港支所検疫第1 課に連絡し、その指示を受けること。 貸与した鍵の管理は厳重に行うこととし、鍵の複製は行わないこと。 (2)畜舎への立ち入り制限 畜舎には、庁舎管理責任者の許可を得ていない者の立ち入りを禁止する。 (3)マニュアルの改正 このマニュアルは、飼養管理状況等を踏まえて、改正することがある。 (4)緊急連絡先 動物検疫所関西空港支所検疫第1課 072-455-1956