Comments
Description
Transcript
「憩いと魅力」の道路文化創造社会実験 報告書(概要版)
資料 1−1 「憩いと魅力」の道路文化創造社会実験 報告書(概要版) ~天神モデルの形成と発信~ 平成17年3月17日 天神社会実験実行委員会 背 景 (1) コンパクトと過密故の問題の解決 ①違法駐輪の増加 天神地区は違法駐輪台数において全国ワース ト1となっていることから、違法駐輪を減らし快 サザン通りの違法駐輪 適で安全な環境を創り出して行く、早急なる取り 組みが必要。 ②交通渋滞・混雑の顕在化 都市高速を利用する来街者の影響や都心部に 一極集中する傾向にある。 また、自動車、バス、タクシーによる交通混雑 や自転車と歩行者の混在により安全性が脅かさ れていることから、新しい交通秩序とルールの構 築が必要。 (2) 複合的な魅力づくり ①郊外店の立地による競争激化 渡辺通りの交通渋滞 福岡都市圏の郊外に大規模商業施設が立地し、競 争が激化していることから、商業の魅力向上による 集客力の強化の他に、本来の都心が持つべき複合的 な機能や都市環境の魅力を再生し、賑わいを創出す ることが必要。 ②大名・今泉等周辺地区との移動しやすさの向上 天神の複合的な魅力を創りだすためには、天神を 起点とする歩行を中心とした周辺地区への移動の しやすさの確保が必要。 (3) 都市の構造的変化への対応 西通りの交通混雑 ①南天神駅開設・地下街延伸等への対応 人の流れや回遊性が変化していく中で、天神地区 全体の均衡ある発展の方策が必要。 ②整備施設群の非効率な利用や利用率の低迷 駐車場や駐輪場、公共施設などの既存施設は、依 然として一部の施設では効率よい施設利用がなさ れているとは言えず、非効率な利用や利用率の低迷 が続いている状況。 -1- (4) ライフスタイルの転換 ①自動車への過度な依存からの脱却 自動車に依存した来街手段の偏重傾向により、本来の都心地区の特性としての、施 設集積のメリットや相乗効果が失われつつある。 ②ゆったり過ごしたいニーズへの対応 来街者のゆったりと過ごしたいというニーズに対し、地元事業者は地区の環境を歩 いて楽しい環境へと改善し、他地区に劣らない歩行者にとって快適で安全な公共空間 を確保していきたいとの思いがある。 (5) 安全性の確保と地域イメージの改善 ①犯罪等の増加 街頭犯罪の増加や路上での無許可のキャ 官民連携による地域活動 ッチセールスが増加し、行政、警察と地元 事業者との官民連携による防犯、安全確保 への一層の取り組みが求められている。 ②マナーの悪化 依然としてタバコやガムのポイ捨て、落 書き、置き看板など来街者や事業者のマナ ーの悪さ・ルール無視などが少なくないこ とから、犯罪の増加へとつながることが懸 念されている。 サザン通りのポイ捨てガム 警固公園の落書き (6) 天神地区の課題解決や新しい時代へのニーズへの対応のため策定された数々の 構想等 本社会実験で取り組むべき内容について、これまでに数々の構想等の中で提案され ている。 ①新・福岡都心構想検討準備会「挑戦する都心」(平成 16 年 3 月) ②「福岡市自転車利用総合計画」(平成 16 年 7 月) ③天神モビリティタウン協議会「快適なモビリティの実現に向けて」(平成 15 年 5 月) ④福岡市「地域再生計画 九州・アジアの賑わいの都『福岡』」(平成 16 年 6 月) -2- 実験の目標と目的 歩いて楽しい都心への再生 本来の都心地区としてあるべき地区の魅力を見直し、過密とコンパクトゆえに生じる課 題の解決や公共空間および各種施設の利用方法の改善を官民共働により取り組み、歩行者 が快適で安全に回遊でき、ショッピングだけでなく、沿道のお店を眺めながらの散歩、カ フェでの休息のひと時、友人との食事など、都心ならではの刺激的で快適なライフスタイ ルを楽しめる都心地区へと天神地区を再生する。 特に、歩くことを基本とする来街者のアクティビティを想定したサービスの提供や環境 整備を進め、歩いて楽しい都心地区として再生する。 そのために、下記の4つの具体のまちづくりの目標を掲げ、それぞれの目標の下に、本 社会実験ではその実現に向けた施策を実施した場合の効果の検証を目的に行うものであ る。 ① 屋外におけるアメニティ空間の再生 快適な歩行者の回遊行動に配慮した休憩等の目的のための環境整備やサービス の提供を進め、公共空間を人々がくつろぎ、安心して楽しみながら過ごせるアメニ ティ空間として再生する。そのために、来街者と歩行者の観点から見た歩行者天国 化による憩いの空間創出の効果の検証を行う。 ② 公共空間における安全快適環境の育成 歩道上で自転車と歩行者が混在することによる混雑と危険性の増加や道路上の 違法駐輪の増加により悪化した歩行環境の改善を進め、安全で快適に歩くことがで きる環境を取り戻す。さらに、置き看板の撤去、落書きの排除や清掃による美化を 進めることで、清潔で美しい公共空間へと再生させる。そのために、大型駐輪場の 3 時間無料化の効果や「押しチャリロード」の効果、一斉清掃の効果などの検証を 行う。 ③歩行者と自動車の共生する都心交通システムの構築 各方面から流入する来街目的の自動車の中心部への流入を抑制し、天神1、2丁 目を中心とする地区は歩行者優先の考え方に基づく交通環境へと転換し、歩行者が 安全で快適に回遊できる地区とする。そのために、フリンジパーキングを実施し、 このシステム利用者の行動・意識や課題を明らかとする。 ④まちづくりの取り組みの自立的運営の確立 一定水準の地区の魅力と快適性・安全性の確保された環境下で行われる商業活動 による利益で一部負担する仕組みを導入し、経済的にも自立したまちづくりの自立 的運営の仕組みを確立する。そのために、地元企業等の協賛金による運営費の補助 を仰ぎ、公的資金に過度に依存しない地区の自立的運営の可能性を探る。 -3- 実験の内容 (1) アメニティ再生プロジェクト 憩いと賑わいに満ちた空間の創造に 向け、道路の歩行者専用化とオープンカ フェ等の設置を実施した。 ①歩行者天国と道路の活用:サザン通 り・天神 15 号線(一部)の歩行者専 用化及び歩行者天国一帯における休 憩施設(オープンカフェ)の設置、ア ートギャラリーの設置及びストリー トパフォーマンスを実施した。 ○実施期間: 平成 16 年 11 月 13 日(土)~14 日(日)12:00~21:00(交通規制は 22:00 迄) 歩行者天国の様子(サザン通り) 新天町時計台下でのストリートパフォーマンス サザン通りのオープンカフェ -4- アートワークショップの様子(サザン通り) きらめき通りのアートギャラリー ②公開空地等の活用:公開空地(岩田屋、イムズ、大丸)及び警固公園における休憩 施設(オープンカフェ、ベンチ)の設置、アートギャラリーの設置、ストリート パフォーマンスを実施した。 ○実施期間:平成 16 年 11 月 6 日(土)~28 日(日) イムズ広場でのオープンカフェ 警固公園でのオープンカフェ 岩田屋広場でのオープンカフェ きらめき通り(公共通路)でのアート展示 -5- (2)安全快適環境プロジェクト 憩いと賑わいに満ちた空間を維持するた め、駐輪料金優遇等による自転車対策推進 や清掃活動の実験を実施した。 ○市営及び民間駐輪場の3時間無料化 ・きらめき通り駐輪場(1,071 台) ・ソラリ アターミナル駐輪場(480 台)等 5 箇所に おいて 2~3 時間の短時間利用者に関する 駐輪料金の無料化、放置駐輪の撤去等を実 施した。 ・実施期間:平成 16 年 11 月 1 日(月) ~ 12 月 31 日(金) A:天神駐輪場(警固公園下) B:ソアラリアターミナル駐輪場 C:きらめき通り駐輪場 D:IMS 駐輪場(上下2段式) E:エルガーラ駐輪場 ○おしチャリロード ・天神地区の一部の道路が歩行者専用になるのにあわせ、自転車で通行する場合は 自転車を押して歩いてもらう「おしチャリロード」を啓発。 ・実施期間:平成 16 年 11 月 13 日(土)、14 日(日) ○放置自転車の一斉撤去 ・実施日時:11 月 12 日(金)8:00~10:00 ・実施場所:サザン通り、きらめき通り歩道、天神 15,20,21 号線及び周辺歩道 ・実施内容:天神サザン通り周辺を中心に放置自転車の一斉撤去を実施した。 きらめき通り駐輪場 歩行者天国でのおしチャリ ○NPO・天神事業者等による一斉清掃 ・歩行者天国対象道路でNPOや地域の方々とともに清掃を行った。 ・実施期間:平成 16 年 11 月 6,13,14,20,27 日(5 日間) ○警固公園でのゴミに関する意識調査及び灰皿設置 ・実施日時:灰皿設置・・・11 月 13 日(土)~12 月 25 日(土) 意識調査・・・11 月 21 日(日) ・27 日(土) ・12 月 5 日(土) ・21 日(火) -6- ・実施場所:警固公園内・及びその周辺 ・実施内容:警固公園内に灰皿を設置。また、警固公園に集う人々に対してのゴミ(タ バコのポイ捨て)に対する意識調査を実施した。 警固公園に設置した灰皿 サザン通りでの清掃活動 -7- (3) 交通システムプロジェクト 築港や北天神など都心周辺部の駐車場 (フリンジパーキング)へ自家用車等を誘 導し歩行者天国等の憩いと賑わいに満ちた 空間を維持するため、買い物駐車場サービ ス及びシャトルバス運行を実施した。 ○フリンジパーキング:市営駐車場(362 台) ・ ベイサイドパーキング(320 台) ・エフパ ーキング北天神(777 台)の利用促進の ための天神地区百貨店における買い物駐 車場サービスを実施した(中心部の百貨 店で 5 千円以上買い物すると 5 時間まで 駐車場無料)。あわせて、天神地区とエフ パーキング北天神とを循環する無料シャ トルバスを運行するとともに、駐車場利 用者は天神までの路線バス利用を無料と した。 シャトルバスの運行 ○実施期間: 平成 16 年 11 月 1 日(月)~21 日(日) 9:00~23:00 駐車場名 駐車 容量 現行料金体系 市営築港駐車場 362台 100円/30分 ベイサイドパーキング 320台 150円/30分 エフパーキング北天神 777台 100円/30分 (1,000円/24h) エフパーキング北天神 フリンジパーキングの受付 -8- 実験結果 アメニティ再生プロジェクト (1)歩行者天国実験の結果 ○集客が促進され、回遊性が向上、来街者の快適性が向上 ・ 全ての道路で歩行者数が増加。特に、メインのサザン通りでは、4,356 人(増加率 152%) の大幅な増加があり、大きな集客効果が認められた。 ・ 来街者の滞在時間の変化は見られなかったが、立ち寄り店舗数は 1 店舗以上増加することに なった。 ・ フリンジパーキング利用者は滞在時間・利用店舗数ともに従前より増加していることがわか った。 ・ 「歩きやすさ」等の点で、歩行者の満足が向上し、より移動しやすい状況をつくったことが わかった。また、歩行者天国により道路の雰囲気が良くなったことが認められた。 歩行者天国前後の通行量比較 15,441 パサージュ広場(エルガーラ・大丸西館) 11月6日 11月13日 19,557 12,175 14,350 ソラリアステージ西側 18,703 岩田屋新館東側(新天町商店街⇔きらめき通り) 23,740 18,615 21,683 きらめき通り(岩田屋館北側) 8,416 サザン通り(DADAビル前) 12,772 11,240 13,681 新天町商店街東側(メルヘン広場) (人) 0 0% 全 (N=940) 体 10,000 25% 20,000 30,000 歩行者天国の歩きやすさ 50% 75% 37.7 21.6 100% 6.1 2.715.0 15.7 1.3 2.5 6.2 2.9 0.4 サ ザ ン 通 り 46.3 27.7 14.0 (N=242) 満 足 やや満足 どちらとも やや 不満足 わからない 無回答 言えない 不満足 ○来店者や売り上げが増えて、地域経済の活性化に効果的 ・ 地元の百貨店・商店では、売上額や来店者が増加したとの回答が多かった。 ・ 「無回答」や「不明」という回答も多かったため、実験の効果を正確に把握することが課題 とわかった。 売り上げ・来店者への影響 0% 25% (1)売り上げは (N=55) 9.1 (2)来店者は (N=69) 10.1 増えた 50% 45.5 75% 16.4 29.1 55.1 21.7 やや増えた やや減った -9- 100% 13.0 減った ○来街者の満足度は高く、今後も歩行者天国を希望、地元は「満足」と「不満足」の両方意見 歩行者天国を希望する割合 ・ 来街者の 6 割以上が歩行者天国に満足し、 ・ 0 7 割以上が今後も歩行者天国を希望すること 全 がわかった(高齢者、主婦、マイカー利用者 1 9 歳 以 下 (N=114) の割合が多い) 。 2 0 ~ 2 9 歳 (N=366) 実施時間やエリアの点では「満足」されて いたが、時期や周知方法では「不満足」であ 25 50 体 65.0 3 0 ~ 3 9 歳 (N=141) 72.3 4 0 ~ 4 9 歳 (N=106) 74.5 82.4 6 0 ~ 6 9 歳 (N=64) 方で、再考を求める意見があることがわかっ 89.1 7 0 歳 以 上 (N=29) た(エリアの拡大、一層の集客促進等)。 職 業 別 会 社 (N=330) 員 公 務 (N=42) 員 自 営 (N=39) 業 主 79.3 68.5 76.2 69.2 婦 81.9 (N=160) 学 生 64.4 (N=225) そ 交 通 手 段 別 の (N=131) 他 74.0 公共交通機関 (N=643) 自 家 用 (N=138) 転 (N=52) 自 (%) 60.5 5 0 ~ 5 9 歳 (N=119) ったことがわかった。継続を望む声がある一 100 71.0 (N=940) 年 齢 別 75 70.0 車 73.9 車 55.8 ○地区内への流入交通量は約 1 割減少、周辺交差点の交通量に大きな変化はなし、地区内道路や周 辺道路では実験前・実験中ともに渋滞が発生 地区内流入交通量の変化 ・ 地区内に流入する自動車は約1割減少 したが、実験地区周辺交差点の総交通量 に大きな変化は無かった。 ・ 地区内へ流入する自動車が減少したの は、物流車とタクシーであったため、業 界団体を通じた事前の協力要請が効果 的であったと考えられるが、詳しい要 因は一層の分析が必要である。 ・ 地区内道路及び周辺道路では、社会実 験前・実験中ともに依然として渋滞が 見受けられた。 ・ これらの調査結果については、渋滞の 発生原因や回避対策を考えていくため にも、交通マネジメント上のシミュレ ーションを行うなどの一層の調査・分析 が必要である。 1,800 1,700 1,610 1,600 125台削減 1,485 1,500 1,400 1,300 1,200 1,800 1,700 1,636 168台削減 1,600 1,468 1,500 1,400 1,300 1,200 事前 実験中 ▲西通りから 4,600 4,500 4,400 4,300 4,200 4,100 4,000 3,900 3,800 3,700 3,600 3,500 3,400 3,300 3,200 事前 4,273 341台削減 3,932 事前 実験中 地区内への全流入量 1,100 1,050 1,027 ※事前はH16.11.6(土) ※実験中はH16.11.13(土) 48台削減 979 1,000 単位:台/5 時 間 950 900 850 事前 実験中 ▲国体道路から - 10 - 実験中 ▲渡辺通りから ○地区内・幹線道路での違法駐車数に大きな変化なし、周辺地区で違法駐輪の増加は見られず、駐輪 対策が有効 ・ 地区内道路や幹線道路での違法駐車数に大きな変化がなかったことがわかった。違法駐車の 7 割程度がタクシーであることがわかった。 ・ 周辺地区で違法駐輪が増えなかったことから、駐輪対策が有効であったことがわかった。ま た、街頭指導員の配置がなかった地点では、放置自転車の増加が見られた。 違法駐車台数の変化 総 計 時刻 実施前 11月6日/土曜日 実施中 11月13日/土曜日 天候 晴れ 天候 晴れ 実施前 荷さばき 実施中 差 実施前 タクシー 実施中 差 実施前 乗用車 実施中 差 7 4 6 6 8 31 8 4 7 10 8 37 1 0 1 4 0 6 13 12 12 13 11 61 11 13 13 16 10 63 -2 1 1 3 -1 2 2 1 6 2 3 14 3 2 3 3 1 12 1 1 -3 1 -2 -2 13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~ 17:00~ 計 実施前荷さばき貨物台数 実施前タクシー台数 実施前乗用車台数 (台) 20 実施中荷さばき貨物台数 実施中タクシー台数 実施中乗用車台数 16 13 12 11 10 7 13 12 13 13 11 10 8 6 2 3 7 6 6 4 4 1 10 8 8 3 2 2 3 3 1 0 13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~ 17:00~ (2)歩行者天国実験の今後の展開 ○天神全体で共有できる歩行ネットワークのビジョンを描き、そこに至る段階的な施策として実施するこ とが大切 ・駐車場事業者の協力 駐車場事業者の十分な理解を得て、協力の仕組みづくり ・流入車・渋滞対策の実施 渋滞の発生把握、回避策の検討、物流車・タクシーの協力、マイカー利用者の協力とフリ ンジへの誘導、公共交通機関の利用促進 ・歩行者天国の拡大 歩行者天国の効果が地区全体に及ぶように歩行者天国エリアの拡大 ・財源の確保 事前 PR や現地での周知徹底による費用(ガードマン等)の削減と一層の財源確保 - 11 - (1)オープンカフェ実験の結果 ○店舗の軒先にオープンテラスを設置した形態が集中した一帯(サザン通り)で、利用者が多かった ・ 店舗型オープンカフェの利用者の合計は 2 日間で 2,850 人超。オープンカフェが集中した一 帯では利用者が多かった一方で、その一帯から離れた場所では利用者が少なかった。 店舗型オープンカフェの利用者数 No 場所 店舗名 名称 1 スターバックスコーヒー 天神20号線 (ハッチェリー天神店) 性質 サービス形態 テーブル 設置数 着席者数(人) 13日 14日 1テーブ ルあたり 道路(車道) 軒先店舗型 5 73 8 16 2 ミスタードーナツ 天神20号線 道路(車道) 軒先店舗型 5 205 193 80 3 マクドナルド 新天町 道路(歩道・車道) 軒先店舗型 9 380 345 81 4 フカヤ 新天町 道路(歩道) 軒先店舗型 5 70 14 17 5 プロント 新天町 道路(歩道) 軒先店舗型 5 255 59 63 6 ロッテリア 新天町 道路(歩道・車道) 軒先店舗型 5 56 57 23 7 ひよこ 天神20号線 道路(車道) 軒先店舗型 4 116 59 44 8 マリオンクレープ サザン通り 道路(車道) 軒先店舗型 2 91 35 63 9 カフェnino サザン通りパーキング 駐車場 仮設店舗型 0 - - 公開空地 軒先店舗型 5 200 107 61 132 10 10 スターバックスコーヒー 岩田屋本館広場 (岩田屋本館) - 11 カフェOTTO 警固公園 公園 仮設店舗型 13 - 12 オクタホテルカフェ イムズ前広場 公開空地 仮設店舗型 8 140 33 22 13 オーバカナル パサージュ広場 道路(歩道) 軒先店舗型 10 111 123 23 ○客層としては、女性が男性を上回り、10~30 代の利用が多い ・ オープンカフェの利用時間は、平均約 38 分。オープンカフェ利用者の平均滞在時間は、来 街者平均とあまり差がないが、カフェ利用者の立ち寄り店舗数(3.71)は、来街者平均よりも 1 店舗以上多い。 性別での利用割合 無回答 12.0% 男性 39.8% 無回答 10.4% 70歳以上 0.8% 60~69歳 7.6% 年齢別での利用割合 19歳以下 16.7% 50~59歳 10.8% 20~29歳 31.1% 女性 48.2% 40~49歳 10.0% 30~39歳 12.7% ○利用者の満足度は高く、殆どが「また利用したい」と回答、休憩や飲食で「ゆっくり」過ごせる憩い空間 として効果的 ・ オープンカフェ利用者の 8 割以上が満足、利用者の約 9 割がオープンカフェを利用したいと 回答。 - 12 - ・ オープンカフェは、「ゆっくり休憩」、「ゆっくり飲食」、「会話を楽しむ」という「憩い」の 空間として効果的 ・ 屋外での休憩・飲食や非日常的な景観がオープンカフェの「魅力」と認められた。 オープンカフェの満足度 0% 全 般 的 な 印 象 (N= 299) 20 % 40% 60 % 4.6 % (N =1 53 ) ゆっ くり飲 食 お 店 の サ ー5ビス 8 0% 27 .5 % 63 .1 % ゆ っ くり 休 憩 で きた か (N= 222) 会 話 を楽 しむ こ とが で きた か (N= 166) 15 .7% 64 .2% お 店 の サ ー ビス (N= 153) 12 .6 % 13 .3% 1 8. 8% 5 4. 2% 0. 0% 4. 8% 0. 8% 1 2.4 % 22 .1 % 68 .7 % ゆ っ くり 飲 食 で きた か (N= 176) 1 00 % 19 .6 % 2 4.2 % ど ち らか とい え ば 満 足 ど ちら で も な い ぢ ち らか と いえ ば 不 満 足 不 満足 無回 答 1 .2% 0 .0% 6.7 % 14 .8% 満足 0 .0% 2 .3 % 0 .0% 1 .1 % 1.1 % 0.0 % 0.7 % 1.3 % 0 .0% オープンカフェをまた利用したいか 利用したくない, どちらでもない, 0.0% 11.0% 利用したい, 89.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% ○利用者の多くはオープンカフェの普及・営業に肯定的、来街者の多くが、交通上、衛生上問題がない と評価 ・ 利用者の 7 割超が「オープンカフェを増やした方がよい」と回答 ・ 利用者の 5 割超がオープンカフェを日常的な営業活動として、許可を「積極的に出すべき」 と回答 ・ 来街者の 6 割以上がオープンカフェが通行の妨げにならないと答え、7 割近くが衛生面で問 題がないと回答 行政や警察は許可を出すべきか オープンカフェを増やした方がよいか 積極的に出すべ きではない, 3.7% 減らしたほうが 無回答, 0.8% よい, 0.4% 増やしたほうが よい, 72.9% 積極的に出すべ きである, 51.2% 今のままでよい, 22.7% 慎重に出すべき, 25.6% どちらともいえな い, 18.3% わからない, 3.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% オープンカフェは通行の妨げになるか 0% 全 (N=940) 体 25% 50% 62.6 通行の妨げに どちらとも ならない 言えない 無回答, 0.8% 75% 20.6 通行の妨げ になる - 13 - 100% 11.0 4.7 1.2 わからない 無回答 80% 100% ○オープンカフェは来店者、売り上げの増加に貢献、総合評価では「満足」が「不満足」を大きく上回る、 オープンカフェの継続を望む声が多いが再考すべき点も ・ オープンカフェを行ったことにより全ての店舗で売り上げ・来店者が増加 ・ 総合評価は「満足」であったが、周知や実施時期・期間の面で「不満足」の回答が上回った ・ 継続実施を望む声がある一方で、再考を求める意見もあった(エリア内での平均的な実施、 雨天対策等) 売り上げ・来店者への影響 0% 25% (1)売り上げは (N=11) 50% 75% 45.5 (2)来店者は (N=11) 100% - - 54.5 36.4 - - 63.6 増えた やや増えた やや減った 減った オープンカフェの継続実施意向 0 20 継続を望んでいる 35.7 再考が必要と思う わからない (%) 60 40 42.9 14.3 (回答はいくつでも) N=14 (2)オープンカフェ実験の今後の展開 ○現在の歩行者天国道路や公園・公開空地にて、試行的な実施を繰り返して、オープンカフェの啓発・ 普及を図っていく ・地元店舗の参加促進 効率的なオペレーションとサービス向上のために、店舗側の一層の参加 ・設置環境やデザインの再検討 混雑感を与えずに来店を促進する設置環境の検討、デザインの改善 ・オープンカフェ収入の地域への還元 オープンカフェで得られた収入をまちづくりへ還元する仕組みの検証(収入に応じた還元 額の検討) ・施設管理ルールへ位置づけ 交通や道路の管理ルール上、オープンカフェが「設置できるもの」として位置づけられる ことが必要。 - 14 - 安全快適環境プロジェクト (1)実験結果 ○市営及び民間駐輪場の3時間無料化 実験期間(61 日間)の駐輪場利用者数(定期・回数券利用者を除く)は、きらめき通り駐輪 場で対前月比 11 月 64%増、 12 月 75%増となり、 ソラリアターミナル駐輪場で対前年比 11 月 73% 増、12 月 80%増、天神駐輪場で対前年比 11 月 96%増、12 月 55%増であった。 駐輪場利用台数(前年比) 駐輪場利用台(数前年比) ※きらめき通りについては、H16年の対10月比 11月 H16 H15 きらめき通り 前年比 台 12月 H16 H15 前年比 5,443 H16 11月 8,923 対10月比 64% H16 12月 9,510 ソアラリアプラザ 3,277 5,664 73% 3,136 5,635 80% 天神(警固公園) 11,253 22,093 96% 13,488 20,924 55% H16 10月 対10月比 75% 駐輪場料金収入に関しては、きらめき通り駐輪場で対前月比 11 月 2%増、12 月 6%減となり、 ソラリアターミナル駐輪場で対前年比 11 月 33%増、12 月 37%増、天神駐輪場で対前年比 11 月 11%増、12 月 17%増となった。 駐輪場料金収入(前年比) 駐輪場料金収入(数前年比) 11月 H16 H15 きらめき通り ※きらめき通りについては、H16年の対10月比 前年比 H16 10月 1,247,900 H16 11月 1,278,450 対10月比 (円) 12月 H16 H15 2% H16 12月 1,169,100 前年比 対10月比 -6% ソアラリアプラザ 597,200 791,820 33% 586,350 803,860 37% 天神(警固公園) 2,776,000 3,079,400 11% 2,381,450 2,777,000 17% ○おしチャリロード設定の効果 11 月 13 日~14 日の2日間、天神サザン通り周辺の歩行者天国区域内で自転車利用者に自転車 を押して歩くよう、警備員による指導を行ったところ、自転車利用者には概ね理解が得られ、区 域内では“おしチャリ”が守られた。 ○放置自転車の一斉撤去 社会実験実施前に天神サザン通り周辺を中心に 266 台の放置自転車の撤去を実施した。 なお、天神地区においては、10 月 1,910 台、11 月 1,416 台、12 月 736 台の放置自転車を撤去 した。 ○NPO・天神事業者等による一斉清掃 歩行者天国区域や公園を中心に清掃活動を実施した。サザン通りでは特に道路上のガムの被害 がひどかった。また、看板などへの落書きを消したり広告物を剥がす作業も同時に行った。歩行 - 15 - 者天国実施期間中も随時清掃活動や、落書きを消したり広告物を剥がす作業を行った。落書きや 広告物に関しては、一度なくしてしまえばきれいな状態を維持できたが、清掃活動に関しては、 1日中拾い続けていなければ、同じ場所にゴミが落ちている状況が見受けられた。 ○警固公園でのゴミに関する意識調査・及び灰皿設置 警固公園に集う人々に対してのゴミに対する意識調査を計 4 日間で実施した(400 サンプル収 集)。警固公園のゴミは多いか、の質問に対しては約 70%の人が多いと感じており、特に多いゴ ミについてはタバコ、次いで紙くずという結果になった。 公園のゴミは多いと思うか? 中でも多いものは何? 無回答 0.8% わからな い 0.3% (本数・個) 0 50 100 紙くず はい 68.3% 200 191 タバコ いいえ 30.8% 150 91 空き缶 48 その他 16 「モラル・マナー条例」については、「内容までは知らない」もしくは「知らない」人が全体 の 88%と非常に高い結果となった。 モラルマナー条例の周知 よく知っている 内容は知らない 20% 40% 60% 0% 10代 女性0.0% 0.0% 20代 男性 8.4% 38.2% 23.5% 女性 24.1% 40代 男性 55.9% 女性 45.5% 16.7% ■全体 14.0% 9.5% 13.0% 25.0% 45.5% 9.1% 50.0% 25.0% 33.3% 37.5% 14.3% 41.2% 31.3% 25.0% 無回答男性0.0% 女性全体 28.6% 52.9% 43.8% 男性全体 31.0% 42.9% 5.9% 女性 20.6% 44.8% 50代 男性 女性 56.1% 28.6% 60代以上男性 100% 53.4% 40.7% 30代 男性 80% 100.0% 女性 3.3% 女性 知らない 50.0% 62.5% 28.6% 57.1% 41.0% 44.5% 40.5% 50.0% 40.8% 46.3% - 16 - 喫煙者に対してポイ捨てをした経験についての質問については、「いつもする」、「たまにす る」、 「あまりしない」と一度はポイ捨てをしたことのある人が約 70%を越える数値となった。一 方で喫煙しない人に対して公園内で喫煙することの是非を尋ねたところ、「分煙」や「マナーを 守れば喫煙してもよい」と答えた人は全体の 80%を越えた結果となった。 喫煙者のポイ捨てについて いつもする 0% たまにする 20% 40% 13.0% 20代 29.3% 7.7% 15.4% 50代0.0% 23.1% 60代以上0.0% 60% 80% 100% 16.7% 18.8% 0.7% 29.3% 0.0% 15.4% 61.5% 0.0% 25.0% 25.0% 100.0% 10.0% 42.9% マナーを守 れば自由 56.3% 0.0% 61.5% 0.0% 分煙 24.2% 禁止 14.7% 15.4% 50.0% 無回答 4.7% 無回答 36.6% 無回答0.0% 総計 公園内で喫煙することについて(非喫煙者) しない 50.7% 30代 4.9% 40代 あまりしない 0.0% 20.0% 26.2% 1.0% 警固公園のクリスマスイルミネーション点灯期間に合わせて灰皿設置を随時行った結果、警固 公園全体のタバコのポイ捨ての数が減少した。このことは、灰皿があれば喫煙者はそこで吸う ことを顕著に表している。 (本) (本) 600 1,200 ソラリア前 三越前 その他 合計 500 1,000 右目盛り 400 300 600 200 400 100 200 0 ソラリア前 三越前 その他 合計 設 ソラリア前 置 灰 皿 タ イ プ 三越前 800 事前 148 415 541 1,104 1週目 54 287 568 909 2週目 43 309 530 882 3週目 29 190 358 577 4週目 36 162 306 504 5週目 41 153 397 591 6週目 31 188 300 519 事前 11/6(土)~11/12(金) 1週目 11/13(土)~11/19(金) 2週目 11/20(土)~11/29(月) 3週目 11/30(火)~12/3(金) 4週目 12/4(土)~12/10(金) 5週目 12/11(土)~12/17(金) 6週目 12/18(土)~12/25(土) 大型2台 大型2台 大型4台 大型4台 大型4台 大型4台 ステンレス1台 レンガデザイン1台 レンガデザイン4台 大型4台 大型4台 灰皿無し 灰皿無し 灰皿無し - 17 - 0 (2)今後の展開 市営・民間駐輪場の3時 ・利用者の増加と料金収入の維持が確認できたため、3時間の無料化実験 間無料化 を継続して実施する。 (17 年 3 月まで) ・料金体系の見直しや買い物客に対するペイバックシステムなど、天神事 業者との連携や協力を検討する。 ・同時に放置自転車撤去の強化などによる駐輪場利用者との差別化を行う 必要がある。 おしチャリロード ・自転車利用者に対して理解を得、実効あるものとすべきかを検討する必 要がある。 NPO・事業者等による ・新たなNPO及び天神事業者との共働での継続的な取り組みを行う方策、 一斉清掃 組織化を検討する必要がある。 ・一般市民へのモラル・マナーの啓発 - 18 - 交通システムプロジェクト (1)実験結果 ○社会実験参加者数 今回の実験(21 日間)では、総利用台数が 1,082 台、総利用者数は 2,288 人であった。 平休別に見ると、休日の 1 日平均利用台数は 102 台/日(利用者数は 238 人/日)、平日は 26 台/日(利用者数は 44 人/日)となり、特に休日に多数の利用があった。地区別では、築港地区 の2駐車場に比べ、長浜地区のエフパーキング北天神の利用が総利用台数の約 8 割と非常に多 かった。 また、歩行者天国社会実験(アメニティプロジェクト)が開催された 11/13・14 日の利用が 最も多い結果となった。 (人) 利用台数 (台) 合計 利用 台数 (台) 2) 築港地区 長浜地区 1台 合計 当たり 乗員 利 用 台 数 利 用 者 数 利 用 台 数 利用者数 利 用 者 数 大人 小人 幼児 1,082 1,941 144 203 2,288 2.1 232 547 850 1,741 1日平均 52 92 7 10 109 1.9 11 26 40 83 1日平均【平日】 26 41 1 2 44 1.7 5 9 21 36 1日平均【休日】 102 195 19 24 238 2.3 24 61 79 178 11/1~21 計 駐車料金割引サービス利用率 1)築港地区の対象駐車場は市営築港駐車場、ベイサイドパーキング 2)長浜地区の対象駐車場はエフパーキング北天神 ○フリンジパーキング利用者アンケート結果 フリンジパーキング利用者へのアンケートによると、福岡市内居住者の利用が 58%、市外が 42%(うち福岡県外は 7%) 。平均滞在時間は 4.4 時間で、5時間以上滞在者は 29%であったが、 その半数が市外居住者で、遠方からの来街者の方が滞在時間が長くなる傾向が見られた。 0.0 1時間未満 福岡 県外 7.2% 10.0 20.0 3時間以内 23.8% 5.7 16.6 2~3時間 21.4 3~4時間 福岡市外 (県内) 35.2% 福岡市内 57.6% 30.0 1.5 1~2時間 3~5時間以内 47.5% 26.1 4~5時間 12.8 5~6時間 11.2 6~8時間 5時間以上 28.7% 3.9 8~12時間 12時間以上 利用者の居住地 (N=920) 0.8 平均滞在時間:4.4時間 滞在時間 - 19 - (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 11月1日(月) 11月2日(火) 11月3日(祝) 11月4日(木) 11月5日(金) 11月6日(土) 11月7日(日) 11月8日(月) 11月9日(火) 11月10日(水) 11月11日(木) 11月12日(金) 11月13日(土) 11月14日(日) 11月15日(月) 11月16日(火) 11月17日(水) 11月18日(木) 11月19日(金) 11月20日(土) 11月21日(日) 1) 利用者数 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 フリンジパーキング利用者の大半は従前より滞在時間や利用店舗数が増加したという結果が 得られ、天神地区の商業活動活性化への効果を表しており、この点からも地域の期待は大きい。 減った 1.5% 減った 2.0% 変わら ない 22.6% 変わら ない 37.7% 増えた 60.8% 増えた 75.4% フリンジパーキング利用による フリンジパーキング利用による 利用店舗数の変化 滞在時間変化 フリンジ駐車場~天神間の移動は9割以上の方が無料バスを利用、徒歩は約5%。天神まで の通常の移動手段はマイカー利用者が約75%となった。 タクシー 0.6% その他 0.6% 高速バス 1.7% 自転車 1.0% タクシー 0.1% 自動二輪車 0.0% 原付バイク 0.0% 徒歩 5.5% 地下鉄 4.8% 電車 8.5% バス 8.9% マイカー 75.1% 無料バス 93.3% フリンジ駐車場~天神間移動手段 天神までの通常の移動手段 仮にアクセスバスを有料化(100 円)した場合に、フリンジパーキングを「利用する」と した回答が 38%、 「利用しない」が 34%、 「分からない」が 28%であった。 今後の利用については、「今後も利用したい」が 59%、 「改善して欲しいところはあるが、ま た利用したい」が 40%と、ほとんどの方から今後も利用したいとの意向を得たが、改善点とし - 20 - て、「駐車料金割引サービスの対象小売店舗の拡大」、「駐車料金割引サービスを受けるための 買物額の低額化」、 「フリンジ駐車場の箇所数の拡大」を望む声が多かった。 もう利用したくない 1.3% 改善して 欲しいと ころはあ るがまた 利用した い 39.7% わからない 28.6% 利用する 37.7% 今後も利用する 59.0% 利用しない 33.7% 今後のフリンジパーキング利用 (%) アクセスバスが有料になった場合のフリンジパーキング利用 0.0 10.0 無料で駐車できる時間をもっと長くして欲しい 無料で駐車できる時間をもっと長くして欲しい 20.0 30.0 24.4 40.0 50.0 60.0 70.0 (N = 823) 駐車料金割引サービスの受けられる百貨店での 駐車場料金割引サービスの受けられる百貨店での買い物額 をもっと安くして欲しい 53.5 買い物額をもっと安くして欲しい 対象となる小売店をもっと多くして欲しい 対象となる小売店をもっと多くして欲しい 駐車場から天神までのアクセスがもっと短くなれば 駐車場から天神までのアクセスがもっと短くなれば 61.1 9.8 駐車場から天神までのバスの本数が増えれば 駐車場から天神までのバスの本数が増えれば 22.8 フリンジ駐車場をもっと多くして欲しい フリンジ駐車場をもっと多くして欲しい 53.7 天神地区の駐車場の満車・空車情報を 21.4 天神地区の駐車場の満車・空車情報を事前に知りたい 事前に知りたい その他 その他 21.3 ○天神地区駐車場利用者アンケート結果 社会実験期間中に、天神中心部の駐車場利用者(フリンジパーキングを利用しなかった方) へアンケートをお願いした。それによると、フリンジパーキング社会実験のことを知っていた 人は 32%にとどまったが、フリンジパーキングを今後「利用したい」、 「条件次第では利用した い」が 77%と多数を占めた。 - 21 - 無回答 1.6% N=217 40.0 46.4 無 答 無回 回答 その の他 他 そ 百貨店等では買い物はしない 駐車場無料サービスが受けられる百貨店等で は買 いー 物ビ しな いが 駐車料金無料 サ ス 受けられる フリンジパーキングのサービス内容が分かり フ リンジパーキン グ のサービス内容が分かりづらい づら い 指定 定駐 車 場場 の場 所場 が所 分か り分 づら い 指 駐 車 の が か りづらい 現 の 駐 料 引 ー スで十分 現在 在の 駐 車車 場料 金金 割割 引サ ーサ ビス でビ 十分 - 22 - 公共 共交 通 機機 関の 方の がほ 便利 公 交 通 関 うが便利 指 駐 車 ま ア スが悪い 指定 定駐 車 場場 まで ので アの クセ スク がセ 悪い 小さ さな 子 供供 が一 緒一 だか ら 小 な 子 が 緒 だから 短時 時間 し かか 天神 に いに ない 短 間 し 天 神 いない 目的 的地 ま でで 直接 、接 自自 動車 で車 行き た いき 目 地 ま 直 動 で 行 たい 荷物 物が 多 いい 荷 が 多 (2)今後の展開(フリンジパーキングの実施に向けた検討を行うにあたっての留意事項) 2.7 2.7 5.5 8.2 10.9 9.1 10.0 0.0 指 駐 車 か 天 神 で かる 指定 定駐 車 場場 から 天ら 神ま で 時ま 間が か時 か間 るか 0.0 15.5 18.2 20.0 フリンジパーキングの利用意向 フリンジパーキングの認知度 0.9 駐車 車場 か らら 天神 ま神 での 移 動の が面 倒 駐 場 か 天 ま で 移 動が面倒 (%) 22.7 25.5 29.1 30.0 条件次第 では利用 したいと思 う 43.8% 知らな かった 67.6% 利用した いと思う 33.0% 利用したく ない 21.6% 知って いた 32.4% フリンジパーキングを利用したくない理由としては、「駐車場から天神までの移動が面倒」、 「天神まで時間がかかる」、「荷物が多い」、「短時間しか天神にいない」といった意見が多かっ た。 50.0 ①フリンジ駐車場立地に関する留意事項 ・天神地区まで比較的近い距離であること ・フリンジ駐車場からバス停(あるいは駅)までのアクセスが便利であること ・地下鉄、電車の駅近辺に立地 ・各方面におけるフリンジ駐車場の立地 ・フリンジ駐車場への案内 ② アクセスバスの運行に関する留意事項 ・フリンジ駐車場~天神間のアクセスがスムーズであること ・バス待ち時間を苦痛にさせない工夫が必要 ・荷物が多い人,幼児連れの人のための工夫が必要 ・アクセスバスの適正な料金設定や料金割引 ・アクセス交通手段の頻度が確保されていること ③その他の留意事項 ・駐車料金割引サービス対象小売店舗の拡大 ・フリンジ駐車場の情報提供の拡大 - 23 - 事業運営プロジェクト 表-1「天神社会実験」収支決算 表1 収支決算 (円) 収入の部 (単位:円) (1)実験結果 予算額 決算額 差異 決算額構成比 実行委員会の開催は、合計3回開催 ・国、福岡市社会実験委託金 10,000,000 10,000,000 0 44% 第1回:平成 16 年7月 26 日 ・企業協賛金 19,000,000 12,650,875 -6,349,125 55% ・事業収入 社会実験の進め方 100,000 213,955 113,955 1% 0 8 8 0% ・雑収入 第2回:平成 16 年 10 月8日 収入計 実施内容や予算規模 29,100,000 22,864,838 -6,235,162 100% 支出の部 第3回:平成 17 年2月 22 日 予算額 決算額 差異 ・アメニティ再生 14,400,000 ・交通システム 7,400,000 7,114,000 -286,000 ・安全快適環境 4,000,000 3,327,340 -672,660 ェクトチームは更に各々で会議を調整し頻繁に ・調査 2,300,000 2,121,000 -179,000 開き、短期間で準備を進めた。 ・実施計画、運営経費 1,000,000 1,793,598 793,598 実験結果、事業収支報告実務者クラス の会議は合計 11 回開催した。この他に各プロジ 支出計 ○収入 8,508,900 -5,891,100 29,100,000 22,864,838 -6,235,162 天神社会実験の事業運営の収支は表-1のとおりであり、決算は、国土交通省の社会実験委 託金 10,000 千円、協賛金 12,650 千円、事業収入(出店料)約 214 千円の合計約 22,865 千円 であった。 ○支出 決算では、アメニティ再生(歩行者天国、オープンカフェ運営)約 8,500 千円、交通システ ム(フリンジパーキング運営)約 7,114 千円、安全快適環境(違法駐輪、美化活動経費)約 3,327 千円、調査約 2,121 千円、実施計画等が約 1,794 千円であった。 なお、実行委員会の収支には現れないが、調査事業などを天神社会実験の事業として、企業 や大学などの協力を頂き事業を実施した。 ○カフェからの事業収入の道路維持管理活動への還元 カフェからの事業収入は、安全快適環境のうち清掃美化活動(80千円)の清掃用具購入に 対して還元することとしていた。これに対し、事業収入が約214千円となったため、十分な 清掃活動を行うことができた。 表2 満足度・不満足度 ○事業運営関係者、協賛会社の社会実 (1)周知(PR) (2)時期・期間 (3)時間設定 (4)範囲(エリア) について について について について 験に対する満足度アンケート結果 事業運営関係者については半数 全体 標本数 満足 不満 満足 不満 満足 不満 満足 不満 (%) (5)内容に ついて 満足 不満 191 26.7 47.7 24.6 38.8 46.6 15.7 29.3 42.9 30.4 38.8 運営関係者 26 38.5 53.8 42.3 38.4 69.2 15.3 30.7 65.4 53.8 38.5 と回答し、継続希望(再考含む)の 出店者 24 25.0 45.9 16.7 37.5 25.0 20.8 25.0 33.4 33.3 33.4 7 14.3 85.8 14.3 71.5 57.2 14.3 28.6 71.4 28.6 71.4 声も多かった。一方、協賛会社につ 商店主 38 23.7 50.0 34.2 29.0 50.0 15.8 39.4 36.9 23.7 47.4 その他 96 以上が実験について満足やや満足 いては、エリアの設定やPR不足の 協賛会社 理由によりやや不満との声が多く 見られたが、継続意向については、 半数以上が継続希望(再考含)と回 答があった(表 2,3) 。 26.1 42.8 18.7 40.6 (6)組織・運用 (7)参加企業 体制について について 43.8 14.6 (8)協賛金に ついて 26.0 39.6 26.0 34.4 (9)出店料に (10)総合評価 ついて について 標本数 満足 不満 満足 不満 満足 不満 満足 不満 満足 不満 191 22.5 21.0 17.3 14.2 7.4 6.8 3.6 3.6 30.9 27.2 運営関係者 26 46.2 19.2 34.6 26.9 15.3 15.4 11.5 0.0 65.3 19.2 出店者 24 16.6 12.5 12.5 4.2 8.3 8.4 0.0 12.5 12.5 37.5 全体 協賛会社 7 14.3 57.1 42.9 0.0 14.3 14.3 0.0 0.0 28.6 71.4 38 23.7 21.1 15.8 23.7 10.6 10.5 5.2 2.6 31.6 23.7 その他 96 17.7 20.8 12.5 10.4 3.1 2.1 ※満足は、「満足」と「やや満足」の計、不満は「やや不満」と「不満」の計 2.1 3.1 26.1 25.1 商店主 - 24 - 表3 今後の継続意向(複数回答) 0 20 40 継続を望んでいる 再考が必要と思う (%) 60 28.3 22.0 わからない 41.4 (回答はいくつでも) N=191 (2)今後の展開 ○民間が運営の主体 ・民間が運営の主体となり、行政はその活動を推進するための規制緩和、利害関係の調整などを 行うなど、民間の活力を引き出していくような体制の構築が課題。 ○継続実施には経費削減が課題 ・歩行者天国エリアの拡大について実現を目指すとなると、それに伴い、警備等に係る人件費な ど経費も増加することから、継続的な実施には、地域やNPO等との連携などで経費を削減し ていくことが課題。 ○まちづくりのための新たな継続的、安定的な資金確保システムの構築が課題 ・歩行者天国や違法駐輪対策などを継続的に実施させるには、継続的、安定的な財源の確保が必 要。それには、オープンカフェ出店者の主体的な参加を促す仕組みや資金提供や出店のルール 化、イベントではないまちづくりの新たな資金確保のシステムの構築が課題。 ○集客効果の高い事業などを地区の事業として組み立てることが課題。 ・継続的な財源を確保するために、違法駐輪対策などの道路維持管理活動費のほか、フリンジパ ーキングのシャトルバス運行、及び、九州各県やアジアなどへ向けたPRなど、地区への集客 促進効果という観点から考えられる取り組みを地区の事業として組み立てることが重要。 - 25 - 実験の成果と総括 (1) 来街のニーズに応え、商業活動の活性化につながる憩いの場創出の意義 ・今回の社会実験は、歩行者天国とオープンカフェは、食事や飲食を楽しむほか「ゆっくり」過ご す空間として利用され、天神の新しい魅力としての「憩い」の創出に大きな効果。 ・高齢者をはじめ来街者の多くが設置を希望。 ・商業事業者の店舗の売り上げ増加に寄与し、限定的ではあるが商業活動の活性化にも寄与。 (2) 3 つの施策の連携と総合的取り組みによる相乗効果と有効性 ・歩行者天国やオープンカフェの設置(アメニティ再生)だけでなく、違法駐輪対策(安全快適環 境) 、フリンジパーキングシステム(交通システム)といった 3 つのプロジェクトが、相互に関 連し、天神の魅力向上に相乗的効果を生み出す。 アメニティ再生 ○歩行者天国 ○オープンカフェ ○ストリートパフォーマンス等 ・放置自転車対策による 快適性の向上 ・集客促進効果によるフリンジ利用者増加 ・憩いや賑わい空間の提供 ・集客促進効果による利用者増加 ・出店料収入の還元 ・回遊性、滞在時間の向上 ・自動車流入の抑制 天神の 魅力向上 安全快適環境 交通システム ○駐輪場短時間無料化 ○街頭指導 ○美化活動等 ○フリンジパーキング・システム 図表 7-1-1 アメニティ再生、安全快適環境、交通システムの相関図(天神モデル) (3) 自治的組織運営の強化の必要性 ・継続的な取り組みを続けるには、事業者の参加の輪を広げ、地域でつくる公的にも認知され得る 推進組織・体制と、恒常的な事務局の設置、更には専門的にまちづくりに携わる人材の育成が必 要。 - 26 - 実践的まちづくりに向けた提案 今回の社会実験の結果と実施を通じて得た貴重な知見とデータ、そして経験を踏まえ、天神地区 が有する様々な資源を最大限に使って、天神の魅力を高めていくために、商業者をはじめとした地 域の力を結集して、以下のまちづくり活動への取り組みを提案する。 (1) 安全・快適な歩行者交通のための歩行者優先空間の段階的整備 ① 歩行者天国の期間および区域を徐々に拡大してその効果と課題を検証しながら、天神地 区での地上の歩行環境の整備と歩行者ネットワークの充実化を進める。 ② 駐車場の誘導方法を改善し、地区内での駐車場待ちのマイカーや営業者の停車を軽減す る。 ③ タクシーの指定乗車場所の利用の徹底等により、地区内の客待ちタクシーの滞留の低減 を進める。 ④ 地区内では、荷捌きの時間の配分、物流車両の駐停車スペース利用の効率化等による物 流作業とスペース利用の効率化を図り、物流車両の道路占用を減少する。 ⑤ 放置駐輪の取り締まり強化、駐輪場附置義務制度の適宜見直し、自転車の適正利用のル ール化等により、道路上の放置自転車の解消と自転車の適正利用を推進する。 (2) 歩行回遊性を高める歩行環境の魅力づくり ① 賑わいづくり活動の促進のためのオープンカフェ等による公共空間の有効活用 ② 路上サイクルポストの設置見直しや地下街とのアクセス改善等による快適な歩行者回遊 空間とルートの確保 ③ 企業参加による清掃、置き看板対策等の組織的美化活動の促進による環境美化 ④ 天神地区の憩いと魅力を高める場としての警固公園の整備・活用促進 (3) 天神地区への来街方法を含めた交通システムの改善 ① 天神地区北側方面及びそれ以外でのフリンジ駐車場の整備と拡充 ② 商業と公共交通の連携、パーク&ライド、バス&ライド(バスと地下鉄の連携)等による 公共交通機関の利用促進 ③ 商業事業者との連携によるフリンジ駐車利用サービスの向上(買い物客への駐車場利用 料無料化サービスの実施など) ④ 駐車場附置義務制度の見直し等による地区内外を含めた駐車場の配置と整備方策の転換 - 27 - (4) 天神地区からの情報発信の強化 ① 新聞、インターネット等のメディアを一層活用した広域かつ即時的な情報発信 ② 各種メディアの連携等情報ネットワークの形成による九州一円に円滑に行き渡る情報 提供 ③ 観光案内所や公共スペースを活用した地区内における来街者向けのより分かりやすい 情報提供 ④ 企業広告の活用によるまちづくり活動と企業活動のタイアップの促進 (5) 地域主導まちづくりへの参加の輪の拡張と組織的運営の強化 ① 既存の地域団体の活動の活性化と団体相互の連携と支援の促進 ② まちづくりに関する市民意見の恒常的な収集・集約とまちづくり関心のある市民の参 加を促進する仕組みの形成 ③ 社会実験の成果を実施へとつなげ、課題の解決をアクティブに行う民間連携組織とま ちづくりマネジメント組織の設立 ④ まちづくりを担う専任の人材の確保と育成 ⑤ 企業協賛等だけでないまちづくり活動の財源確保とまちづくり活動で得られた収入の 還元方法の構築 ⑥ 指定管理者制度等の活用による行政と連携した自治活動の実施 (6) 天神のまちづくりを支援する行政の仕組みづくり ① 窓口の一本化等、行政組織の一元化 ② 道路・交通行政の更なる連携促進等、行政手続きの一層の簡素化 ③ 道路・公開空地活用のルール、維持管理協定等の見直し道路や公開空地の活用促進 (7) 新しい天神のまちづくりを天神ブランド育成へとつなげていく戦略づくり ① 「天神ピクニック」等まちづくりのシンボルの普及やオリジナルブランド商品の開発 ② 社会実験、文化活動、各種イベントと商業活動の連携強化 ③ 地区全体の調和的な都市デザインの導入と美しいまちなみ景観の整備 - 28 - 検討・実施体制 地元企業・団体、地元住民、学識経験者、行政の21名から構成される天神社会実験実行委員会を 設置した。具体的な実施計画策定や事業の運営は、実行委員会の下に、官民実務者クラスによる5つ のプロジェクトチーム(アメニティ再生、安全快適環境、交通システム、事業運営、調査)を設置して検討を行 った。 天神社会実験実行委員会 実施統括 九州大学大学院 福岡大学 アメニティ再生プロジェクトチーム 都心界 天神西通り発展 天神サザン通り会 安全快適環境プロジェクトチーム 西日本鉄道 福岡新都心開発 大名校区自治連合会 交通システムプロジェクトチーム 道守九州会議 マナーアップ天神宣言実行委員会 福岡県警察(オブザーバー) 事業運営プロジェクトチーム 国土交通省九州運輸局福岡運輸支局 国土交通省九州地方整備局道路部 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所 調査プロジェクトチーム 福岡市 事務局 - 29 - 天神社会実験の全体フロー 背 景 背景としての構想 (1) 新・福岡都心構想検討準備会 「挑戦する都心」 目標・目的 天神社会実験の内容と結果 天神社会実験を通じて目指す目標 (1) アメニティ再生プロジェクト サザン通りの他天神地区歩行者天国を (1) 歩いて楽しい都心への再生 (2) 福岡市 「自転車利用総合計画」 (2) 屋外におけるアメニティ空間の 再生 (3) 天神モビリティタウン協議会 「快適なモビリティの実現に向けて」 (3) 公共空間における安全快適環境の 育成 (4) 福岡市 「地域再生計画 九州・アジアの 賑わいの都『福岡』」 (4) 歩行者と自動車の共生する 都心交通システムの構築 背景としての課題 天神社会実験 実施し、歩きやすくゆとりのある都市環境を 創造する。また歩行者天国の道路空間を 活用しオープンカフェを展開すると同時に、 各広場スペースをつなぎ来街者の回遊を 促進する。 ①歩行者天国・オープンカフェプロジェクト ②ストリートパフォーマンスプロジェクト ③アートプロジェクト ④警固公園の魅力向上プロジェクト (3) 都市の構造的変化への対応 ⑤南天神駅開設・地下街延伸等への 対応 ⑥整備施設群の非効率な利用や 利用率の低迷 (4) ライフスタイルの転換 ⑦自動車への過度な依存からの脱却 ⑧ゆったり過ごしたいニーズへの対応 (5) 安全性の確保と地域イメージの改善 ⑨犯罪等の増加 ⑩マナーの悪化 実践的まちづくりに向けた提言 (1) 安全・快適な歩行者交通のための歩行者優先空間 の段階的整備 ① 歩行者天国の期間および区域を徐々に拡大してその効果と課題を検証 しながら、天神 地区での地上の歩行環境の整備と歩行者ネットワーク の充実化を進める。 ② 駐車場の誘導方法を改善し、駐車場待ちのマイカーや営業者の停車を 軽減する。 ③ タクシーの指定乗車場所の利用の徹底と客待ちタクシーの滞留の低減を 進める。 ④ 荷捌きの時間の配分、物流車両の駐停車スペース利用の効率化等による 物流作業用のルール化等により、道路上の放置自転車の解消と自転車の 適正利用を推進する。 ⑤ 放置自転車の取締強化、駐輪場附置義務制度適宜見直し、自転車の適正 利用のルール見直し等により、道路上の放置自転車の解消と自転車の適 正利用を推進する。 (2) 歩行回遊性を高める歩行環境の魅力づくり (5) まちづくりの取り組みの 自立的運営の確立 (2) 安全快適環境プロジェクト 憩いと賑わいに満ちた空間を維持するため 駐車料金優遇等による自転車対策推進の実験 を行う。 (1) コンパクトで過密故の問題の解決 ①違法駐輪の増加 ②交通渋滞・混雑の顕在化 (2) 複合的な魅力づくり ③郊外店の立地による競争激化 ④大名・今泉等周辺地区との 移動しやすさの向上 提 言 天神社会実験の目的 ①市営及び民間駐輪場の3時間無料化 ②おしチャリロードの設定 ③放置自転車の一斉撤去 ④NPO・天神事業者等による一斉清掃 (1) 道路を利用した憩いの空間創出の 効果の検証 (3) 交通システムプロジェクト (2) 駐輪場の利用促進策と 違法駐輪規制強化、 一斉清掃の効果の検証 (3) フリンジ駐車場とシャトルバスの 連携システムの利用満足度の検証 (4) まちづくりの継続的自治的 取り組みと運営方法の検証 ① 賑わいづくり活動の促進のためのオープンカフェ等による公共空間の 有効活用 ② 路上サイクルポストの設置見直しや地下街とのアクセス改善等による 快適な歩行者回遊空間とルートの確保 ③ 企業参加による清掃、置き看板対策等の組織的美化活動の促進による 環境美化 ④ 天神地区の憩いと魅力を高める場としての警固公園の整備・活用促進 (3) 天神地区への来街方法を含めた交通システムの改善 ① 天神地区北側方面及びそれ以外でのフリンジ駐車場の整備と拡充 ② 商業と公共交通の連携、パーク&ライド、バス&ライド (バスと地下鉄の連携)等の公共交通機関の利用促進 ③ 商業事業者との連携によるフリンジ駐車利用サービスの向上 (買い物客への駐車場利用料無料化サービスの実施など) ④ 駐車場附置義務制度の見直し等による地区内外を含めた駐車場の配置と 整備方策の転換 築港や北天神など都心周辺部の駐車等を 誘導し、歩行者天国等の憩いと賑わいに 満ちた空間を維持するため自動車流入の抑制 買い物駐車場サービス及びシャトルバス 運行の実験を行う。 (4) 天神地区からの情報発信の強化 (4) 事業運営プロジェクト (5) 地域主導まちづくりへの参加の輪の拡張と組織的 運営の強化 事業者からの協賛やオープンカフェ等から の収入を地域活動に還元するため、官民共働 によるマネジメントのしくみの構築の検討を 行う。 天神社会実験の成果の総括 ① 新聞、インターネット等のメディアを一層活用した広域かつ即時的な 情報発信 ② 各種メディアの連携等情報ネットワークの形成による九州一円に円滑に 行き渡る情報提供 ③ 観光案内所や公共スペースを活用した地区内における来街者向けのより 分かりやすい情報提供 ④ 企業広告の活用によるまちづくり活動と企業活動のタイアップの促進 ① 既存の地域団体の活動の活性化と団体相互の連携と支援の促進 ② まちづくりに関する市民意見の恒常的な収集・集約とまちづくり関心の ある市民の参加を促進する仕組みの形成 ③ 社会実験の成果を実施へとつなげ、課題の解決をアクティブに行う 民間連携組織とまちづくりマネジメント組織の設立 ④ まちづくりを担う専任の人材の確保と育成 ⑤ 企業協賛等だけでないまちづくり活動の財源確保とまちづくり活動で 得られた収入の還元方法の構築 ⑥ 指定管理者制度等の活用による行政と連携した自治活動の実施 (6) 天神のまちづくりを支援する行政の仕組みづくり (1) 来街のニーズに応え、商業活動の 活性化につながる憩いの場創出の意義 (2) 3つの施策の連携と総合的取り組み による相乗効果と有効性 (3) 自治的組織運営の強化の必要性 -29- ① 窓口の一本化等、行政組織の一元化 ② 道路・交通行政の更なる連携促進等、行政手続きの一層の簡素化 ③ 道路・公開空地活用のルール、維持管理協定等の見直し、道路や 公開空地の活用促進 (7) 新しい天神のまちづくりを天神ブランド育成へと つなげていく戦略づくり ① 「天神ピクニック」等まちづくりのシンボルの普及や オリジナルブランド商品の開発