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技術開発WG
IoT/ビッグデータ時代の情報通信政策
~一億総活躍社会の観点を踏まえて~
2016年2月22日
情報通信国際戦略局長
山田 真貴子
一億総活躍社会は少子高齢化に直面した我が国経済の活性化策
- 包摂と多様性による持続的成長
1
と分配の好循環 -
1/29 一億総活躍国民会議資料
15年間のデフレの継続
経済成長の隘路の根本:
少子高齢化による
労働供給減、将来に対する不安・悲観
これまでの「三本の矢」
・企業の経常利益は過去最高水準(19.2兆円:2015年4-6月期)
・賃上げ率は2年連続で前年を上回る伸び(+2.20%=17年ぶりの高水準)
・有効求人倍率は、23 年ぶりの高水準(1.24倍:2015年9月)
→ 「デフレ脱却」までもう一息というところまで来ている。
これまでの「三本の矢」の経済政策を一層強化し、民需
主導の経済の好循環を確立。
(潜在成長率の向上)
• 成長の果実による
子育て支援・社会保障の基盤強化
個人消費の改善
テンポに遅れ
企業収益に比し
て弱い設備投資
人手不足の顕在
化・労働供給減
(消費総合指数(前月比):
2015年7月0.0%、
8月0.6%、9月0.0%)
(民間設備投資:90年
代半ば3年間約72兆円
→直近3年間約68兆円)
(生産年齢人口:ピーク
時1995年と足下2014
年の差 ▲941万人)
(生産年齢人口:1984年8,178万人→1995年8,726万人(ピーク)→2014年7,785万人まで減少)
(高齢化率:1984年9.9%→2014年26.0%に上昇)
若者も高齢者も、女性も男性も、難病や障害のある方々も、一度失敗を経験した 人も、
国民一人ひとりが、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望が叶い、それぞれの
能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会を創る。
(包摂と多様性)
• 安心・将来の見通しが確かになることによる消費の底上げ、投資の拡大
• 多様な個人の能力の発揮による労働参加率向上やイノベーションの創出
結婚・子育ての
希望が実現しにくい
新・第二の矢:
希望を生み出す強い経済
夢をつむぐ子育て支援
・生産性革命による
設備投資の拡大と
生産性の向上
・働き方改革による
労働参加率の向上、
イノベーションによる
生産性の向上 等
(家族の介護・看護を理由とした
離職・転職者:
2011年10月~2012年9月 10.1万)
(合計特殊出生率:
2014年 1.42)
新・第一の矢:
・賃上げによる
労働分配率
の向上
介護と仕事を両立しにくい
新・第三の矢:
安心につながる社会保障
・若者の雇用安定・待遇改善、
・仕事と子育てを両立できる環境、
・保育サービスなど結婚から妊娠・出産、
子育てまで切れ目ない支援
等
・介護サービスの確保、
・家族が介護と両立できる環境、
家族への相談・支援体制、
・健康寿命の延伸
等
新・第一の矢の的
新・
第二の矢のの
的的
新・第二の矢
新・第三の矢の的
GDP600兆円
希望出生率1.8
希望出生率1.8
介護離職ゼロ
新・三本の矢の好循環を確かなものとし、長く継続することで、50年後に一億人を維持。
新・三本の矢の好循環を確かなものとし、長く継続することで、50年後に一億人を維
成長戦略におけるIoTの位置づけ
2
「日本再興戦略」改訂2015 (平成27年6月30日閣議決定)
第一 総論
Ⅱ. 改訂戦略における鍵となる施策
1. 未来投資による生産性革命
(2) 新時代への挑戦を加速する
i) 迫り来る変革への挑戦(「第四次産業革命」)
ビジネスや社会の在り方そのものを根底から揺るがす、「第四次産業革命」とも呼ぶべき大変革が着実に進み
つつある。IoT・ビッグデータ・人工知能時代の到来である。
<鍵となる施策>
IoT・ビッグデータ・人工知能による産業構造・就業構造変革の検討
ii) セキュリティを確保した上での IT 利活用の徹底
迫り来るIoT・ビッグデータ・人工知能時代に向けた第一歩として、セキュリティの確保を大前提としつつ、ITの
利活用を徹底的に進めていく。
4.世界最高水準のIT社会の実現
(3)新たに講ずべき具体的施策
ⅳ)IT利活用の更なる促進
⑨ 社会全体のICT化のためのIoT推進体制の構築
膨大なIoTからの情報をリアルタイムに収集し、人工知能によるビッグデータ解析等により、自律型走行車、
小型無人機も含めた様々な用途のICTシステムの高精度かつセキュアな制御を可能とする共通的なICT
プラットフォーム技術等の確立や、広範で先進的な社会実証を推進するため、民間企業、大学、標準化団体
等から構成される産学官連携によるIoT技術開発・実証推進体制として、スマートIoT推進協議会(仮称)を
創設し、2018年度までに必要な技術を確立し、更に社会実証を推進する。
情報通信審議会 「IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方」
第一次中間答申(昨年12月)の概要及び今後の取組
3
目指すべき方向性
飛躍的に増大するデータの利活用とそれによる価値の創造
世界最高水準のICT基盤(「データ」「人材」「ネットワーク」)
新たなサービスにより投資・雇用
が生まれ、各地域が活性化する
「第4次産業革命」の実現
具体的な課題例と取組
課題①
データ利活用
課題②
サービスの質
データの取扱いに関する
ルールの整備等によって、
イノベーションを生み出す
日本ならではの「安全・安心」
で「高品質」なIoTサービス
を実現する
テストベッドによる新
たな事業の創出
セキュリティに関する訓
練体制の整備
新たな人材の育成
データ利活用ルール
課題③
インフラの質
多様なデータを支える柔軟で
効率的なネットワーク・インフラ
を整備する
今国会に法案提出
ネットワーク投資の促進
次の成長戦略に反映
国際標準化の推進
G7会合へインプット
4
IoT推進コンソーシアム
 IoT/ビッグデータ/人工知能時代に対応し、企業・業種の枠を超えて産学官で利活用を促進するため、民主導の組織として
「IoT推進コンソーシアム」を設立。(平成27年10月23日(金)に設立総会を開催。)
 技術開発、利活用、政策課題の解決に向けた提言等を実施。
(会員法人数1,685社(平成28年2月8日現在))
総 会
 会長
 副会長
会長
村井
純
慶應義塾大学 環境情報学部長兼教授
副会長
鵜浦
中西
博夫
宏明
日本電信電話株式会社 代表取締役社長
株式会社日立製作所 執行役会長兼CEO
運営委員会 (15名)
運営委員会メンバー
大久保 秀之
越塚 登
小柴 満信
齊藤 裕
坂内 正夫
志賀 俊之
篠原 弘道
委員長
村井
三菱電機株式会社 代表執行役
東京大学大学院 教授
JSR株式会社 社長
株式会社日立製作所 副社長
情報通信研究機構 理事長
産業革新機構 会長(CEO)
日本電信電話株式会社 副社長
純
慶應義塾大学 環境情報学部長兼教授
須藤 修
堂元 光
徳田 英幸
野原 佐和子
程 近智
林 いづみ
松尾 豊
東京大学大学院 教授
日本放送協会 副会長
慶應義塾大学大学院 教授
イプシ・マーケティング研究所 社長
アクセンチュア株式会社 会長
弁護士
東京大学 准教授
技術開発WG
先進的モデル事業推進WG
IoTセキュリティWG
データ流通促進WG
ネットワーク等のIoT関連技術
の開発・実証、標準化等
先進的なモデル事業の創出、
規制改革等の環境整備
IoT機器のネット接続に
関するガイドラインの検討等
データ流通のニーズの高い
分野の課題検討等
(スマートIoT推進フォーラム)
(IoT推進ラボ)
協力
協力
総務省、経済産業省
等
5
IoT推進コンソーシアム 各WGの取組状況等
技術開発WG
(スマートIoT推進
フォーラム)
先進的モデル事業
推進WG
(IoT推進ラボ)
IoTセキュリティWG
データ流通促進WG
目 的
先進的な技術開発・実
証、標準化を推進し、多
様なサービスを実現。
資金支援や規制改革等
を通じ、先進的なIoT
サービスを実現。
IoTのセキュリティを確保し、
国民が安全で安心して暮
らせる社会を実現。
企業間のデータ流通時に
生じる課題を抽出・検討
し、データ流通を促進。
テーマ
 技術開発・実証
 テストベッドの活用
 国際標準化
 企業連携支援
 資金支援
 規制改革支援
 IoT特有の性質に注
目したセキュリティガイ
ドラインの策定
 事例に即した検討
 企業間のデータ取引
に関するルール検討
昨年12月 第1回会合
3月4日 第1回合同
作業部会
3月~ プロジェクト実施
昨年10月 第1回会合
1月 企業連携イベント
3月 資金支援イベント
1月 第1回会合
春頃 第2回会合
5月頃 ガイドライン公表
1月 第1回会合
2月 第2回会合
3月頃 論点整理
スケジュール
成果案
技術開発・標準化戦略を
策定し、重点分野における
技術開発や実証を推進。
(例)
 スマートシティ・ハウス
 ネットワーク制御ロボット・車
 スマート農業 等
個別プロジェクトを選定し、
事業化を支援。
(例)
 製造
 観光 等
 IoT機器等の設計・製
造・構成・管理及びIoT
機器の通信ネットワーク
への接続に係る
セキュリティガイドライン
の策定。
データ特性に応じた契約条
項やデータの権利帰属の考
え方等を整理。
(例)
 プローブ情報
 スマホアプリの移動情報
等
【参考】 国立研究開発法人情報通信研究機構法及び特定通信・放送開発事業実施
円滑化法の一部を改正する等の法律案 (第190回国会提出予定)
高度情報通信ネットワーク社会の形成に寄与するため、国立研究開発法人情報通信研究機構の業務の範囲
に、その研究等に係る成果の普及として行うサイバーセキュリティに関する演習その他の訓練の業務及びインターネッ
トに多様かつ多数の物が接続される社会の実現に資する新たな電気通信技術の開発又はその有効性の実証のた
めの設備その他の施設を提供する事業等に対する助成金の交付等の業務を追加する等の措置を講ずるほか、廃
止期限の到来に伴い、電気通信基盤充実臨時措置法を廃止する。
1.サイバーセキュリティ演習の実施
○ 現在、総務省が民間企業に委託して実施しているサイバー攻撃への防御に関する演習について、
平成28年度から、技術的知見を有する情報通信研究機構(NICT)を実施主体とすることにより、演
習の質の向上や継続的・安定的な運用を実現する。
2.IoTの実現に資する新たな電気通信技術の開発等の促進
○ IoTサービスの創出には、実際のサービス提供に近い環境を模擬した施設(テストベッド)を活
用した技術開発・実証や、膨大なデータをネットワーク経由で活用できるデータセンターが重要。
このため、テストベッドの整備及びデータセンターの地域分散化を促進する措置を講じる。
6
IoTテストベッドの整備、IoTサービスの創出支援
7
○ 多様な分野でのIoTの産業化の実現化に向けて、中小企業も含めた様々な事業者が最適な
IoTシステムの開発・検証を行うことができる環境(IoTテストベッド)を整備するとともに、IoTテス
トベッドと連携した実社会フィールドにおける先行的なモデルケース構築を支援する。
ベンチャー企業等
○革新的な
IoTサービスの
創出支援
先行分野での
サービス開発等
IoT推進コンソーシアム(様々な業界から約1,100者)の参加企業等
参加
参加
ホーム/タウン
○NICTにおける
多様なIoT実証環境の構築
NICT IoTテストベッド
連携
農場/漁場
連携
参加
連携
病院/学校
実証用
センサーの 利用 検証結果
貸出し
IoT実証テストベッド
と連携した高度シミュ
レーションの実施
(高度なデータ分析機能、全国からネットワーク経由で実費で利用可能、システムセキュリティ向上等)
○スマートシティの実現、高齢者等の安全・安心の確保
○農業・漁業の生産性向上、付加価値創造の実現
 消費電力、バイタル情報等に基づく、省エネルギー、
高齢者等の見守りの推進
アプリ
スマートメータ
 温度・糖度、海水等の情報に基づく、農作物の収量、
漁獲高の増加
交通・物流の効率化 観光
高齢者・障害者の見守り
リアルタイムの生育状況、
出荷時期の調節等
(H27補正:12.9億円)
IoT/ビッグデータ時代のデータの利活用について
8
 個人情報保護とのバランスを確保する上で、サービス提供者が遵守すべきルールを可能な限り明確化し、それにより利用者が
予見可能性をもって自らのデータを利活用に供することができる環境を作っていくべき。
 テストベッドを構築する上では、成長戦略にも明記された、IT利活用を促進するための新たな制度に関する検討も十分に踏まえ、
利用者が安心してユースケースを作っていけるような環境を検討すべき。
 権利保護と利活用のバランスを図るための考え方がユースケース毎に異なることを踏まえ、各分野にデータ活用に関する自主
的ガイドラインを策定すべく促すべき。
 利活用の場面によって具体的な課題や解決策が異なると考えられることから、事業化に際して直面している課題についてWGを
設置し、引き続き、課題整理を行っていくこととすべき。
(参考)「日本再興戦略」改訂2015(平成27年6月30日閣議決定):いわゆる「成長戦略」
4.世界最高水準のIT社会の実現
(3)新たに講ずべき具体的施策
iv)IT利活用の更なる促進
⑥パーソナルデータの利用環境整備
(略)
また、例えば、医療・健康分野などの各種データについて、本人同意に基づき個人の情報を収集・管理し、各種サービス
事業者や研究機関による各種サービスの質の向上等につなげるために、収集手続の簡略化を許すとともに、代理機関
(仮称)の設置について検討し、次期通常国会を目途に必要な法制上の措置等を講ずる。
IT総合戦略本部において、制度整備に向けた検討を実施中
IoT/ビッグデータ時代のセキュリティ対策について
9
セキュリティ対策の抜本的見直し
 IoT/ビッグデータ時代には標的となる機器・サービスが増加しており、多くの関係者が課題を共有し、協調して障害等を解決す
る実践的な対応が必要であり、様々な攻撃パターンを想定した演習の強化が必要。
 所有者による管理が困難なデバイスを経由した攻撃の増加を踏まえ、通信事業者等が、通常の利用を妨げない範囲で、
ファームウェアの自動アップデートや利用者への注意喚起といった取組を積極的に行っていくべき。
 多種多様なデバイスの脆弱性等を分析するため、リバース・エンジニアリングに向けた環境整備も重要。
 膨大かつ多様な機能を有する機器が接続され、これらの機器を踏み台とした新たな攻撃の可能性が高まるという、IoT時代に
特有のリスクを踏まえ、ネットワークと端末側双方の協調によるサービスの構築について、目安となるガイドラインの策定が求めら
れる。
課題
膨大かつ多様な機能を有する機
器が接続され、IoT機器への
新たな攻撃の可能性が増大
交通標識が「ゴジラ襲来」と
警告、米国でハッキング被害
対策
IoT時代に向けて、ネットワークと端末側双方の協調によるサービスの
構築について、目安となるガイドラインの策定が求められる
【IoTシステムイメージ】
多分野における利用
有線/無線の様々なネット
ワークを通じた利用
セキュアゲートウェイ
多種・多様な機器
出典:ロイター
アプリケーション
・サービス層
ネットワーク層
攻撃を遮断
IoTデバイス層
10
IoT/ビッグデータ時代の情報通信インフラ①
①コア網について
 IoT/ビッグデータを支える新たなインフラとして、効率化・最適化による新たなネットワーク制御を実現するため、SDN/SDx/
NFVの普及促進に向けた取組を強化していくべき。我が国の成長機会を実現するために、国内の関連事業者の抜本的な競争
力強化に向けて、具体的な支援策(投資促進策)を講じていくべき。
 ネットワーク全体の最適化を実現するため、関係者の間で、データの振れ幅や制御を行う要素等、新たなネットワークの標準設
計を共有し、関連機器等の標準化を進めていくことが必要。
 ユーザ企業の利便性や業務継続性を確保するため、データセンターの地域分散化を進めるべき。
SDN(Software-Defined Network)のイメージ
SDN
これまで
各機能に対応した専用のハードウェアを
個々のオペレーターが操作する必要。
通信事業者の
オペレータ
スイッチ要員
ソフトウェアで統一的・柔軟に操作できるようにする。
通信事業者
ウェブアプリ
・・・
ルータ要員
各機能を実現する汎用のハードウェアを
サーバ要員
コントローラ
ルータ等
NTTコミュニケーションズ資料に基づいて総務省作成
ユーザ企業等
API
11
IoT/ビッグデータ時代の情報通信インフラ②
②アクセス網について
 携帯電話については、大量のビッグデータを安定的に伝送する手段として、伝送容量の飛躍的拡大や、一層高度で多様な
サービスが提供されることが期待。この基礎となる次世代のモバイル・インフラとして、5Gの技術に大きな期待が寄せられており、
官民挙げて、技術開発と標準化活動を一層強化していくことが不可欠。併せて、「M2M等専用番号」の創設や携帯電話向け
IPv6の導入促進等、制度面での対応を加速させるべき。
 公衆無線LANについて、引き続き観光・防災拠点への全国整備を促進するとともにシームレスに接続できる環境の実現を目指
すほか、IoT/ビッグデータのサービスを切れ目なく享受できる公衆無線LAN等のワイヤレスインフラの整備を促進していく必要。
移動通信システムの進化
(第1世代~第5世代)
IoTに関する国際化への対応について
12
国際標準化等
 IoT時代の技術開発・標準化については、各国政府等が主導する公的な国際機関への貢献に加え、民間主導の、いわゆる
フォーラム型の標準化活動等についても積極的に参加し、貢献していくべき。日本のプレーヤーのプレゼンスを強化するため、
国内産業による、国際標準化活動に関する協働作業を強力に推進することを目的とした、自走可能な体制の構築を進めるべ
き。
 上記を進めるに当たり、G7会合等の場を活用することも効果的。具体的には、データ利活用による便益を最大化する観点から、
デジュール標準への貢献も視野に、フォーラム標準における連携を図っていくべき。
標準の種類
通信・放送関連の標準化団体・活動
ISO
国際標準化機構
電気、通信を除く
全分野
165ヶ国
IEC
国際電気標準会議
電気技術分野
83ヶ国
ITU
国際電気通信連合
通信分野
191ヶ国
セクターメンバー700社以上
W3C
World Wide Webコン
ソーショアム
Web技術
会員408社, CGのみ227組織
(5000名以上)
インターネット技術タ
スクフォース
Internet技術
メンバーという概念無し
IETF
[出典] 慶応義塾大学 中村修教授
デジュール標準
-
公的な機関によって策定される標準
国内標準は、国際標準を基準に策定
ISO -> JIS
ITU-Tによる電話の相互接続のための標準等
ISO(IEC)による電気プラグの形状
フォーラム標準
- 関連団体・グループによって策定される標準
- BD(ブルーレイディスク)やHD-DVD
- インターネット関連の通信プロトコル
AI・脳研究分野等の先端技術分野のプロジェクト推進方策の検討
~情報通信審議会 技術戦略委員会の審議再開について~
13
GDP600兆円の強い経済実現に向けて、ICTの中でも、IoT/ビッグデータをもとに新しい知識や価値を創造
する技術について重点的に検討を進めていくことが必要。
生産性革命・未来社会の実現を図るために、特に重要となる①人工知能、②自動制御・自動走行等の技術
課題について具体的な推進方策を検討予定(平成27年12月より情報通信審議会 技術戦略委員会の審議再開。平成28年6月答申予定)。
① 人工知能
小型ロボット等のIoT機器にも搭載可能な
超小型かつ省電力で自ら学習する高性能な
次世代人工知能(AI)の実現を目指す。
ビッグデータから知能
を創造する研究
融合 脳機能に学び知能を
創造する研究
次世代人工知能(AI)の実現
環境・状況・制約を認知して、省電力で
自ら学習する高性能な人工知能の実現が期待
現在の人工知能研究
脳科学の知見
(ディープラーニング、
ニューラルネットワーク)
(脳活動と知覚・行動
との関係の解明)
融合
② 自動制御・自動走行
安全・安心な生活や多様な経済活動の生産性向上を
図るため、自動走行技術を実装した自律型モビリティ
システム※の実現を目指す。(※電気自動車、支援ロボット、ドローン等)
リアルタイムに
電気自動車、 統合 情報の伝送遅延を 統合
最小化した次世代
更新される高度
支援ロボット、
IoTネットワーク
地図データベース
ドローン 等
自律型モビリティシステムの実現
高度地図データベースと情報の伝送遅延を最小化した
次世代IoTネットワーク等による自律型モビリティ社会の実現が期待
各種の自律型モビリティ
システム(電気自動車、
電動車いす等)
自動走行技術等の社会実装を加速化し、ITSをより高度化
安全・安心で快適な社会の実現
過疎地向け電気自動車
どうしたい・どうありたいかを
話す・考える・身振り手振りで伝えると
コンピュータは自分で必要な知識・情報を
学び、考え、人を支援。
多様な応用分野
(ロボット、ドローン等)
荷物運搬用自動飛行ドローン
効率の良い通信方式により、
高度地図情報のリアルタイム更新・配信
14
脳情報のデコーディング
(脳活動から知覚・印象・想起内容などを推定)
自然な知覚体験と脳活動の解析
体験知覚
被験者が見ていた動画
脳活動
脳活動から推定した知覚意味内容
名詞
動詞
形容詞
女性
男性
髪
エンコーディング
着る
着ける
被る
咲く
文字
読める
ラテン
アルファベット 書く
デコーディング
・知覚体験の映像化
・知覚意味内容の解読
・脳内の概念体系の視覚化
海
広大
一帯
眺める
囲む
面す
若い
鋭い
短い
黄色い
白い
美しい
深い
数多い
狭い
(品詞別トップ3)
多様な年齢・性別などの脳活動の分析から、
知覚・印象・想起内容などを推定し、人に優しいコミュニケーション技術を実現
人に優しい新概念のICT提案
感情・印象などを含めた
情報伝達手段の研究開発
BMIへの応用
認知的意味概念を用いた映像解析技術、
人に優しい情報検索(イメージ検索)の開発
イメージを映像化する技術の開発
「ふるさとテレワーク」の推進
主な政府の方針:
○経済財政運営と改革の基本方針2015
「地方創生IT利活用促進プラン」に基づき、
ふるさとテレワーク推進、ベンチャーのスタート
アップ促進等に取り組む。
○一億総活躍社会の実現に向けて
緊急に実施すべき対策
テレワークやフレックスタイム制などによる
多様で柔軟な働き方を推進する。
○まち・ひと・しごと創生総合戦略
地方でも都会と同じように働ける環境を
実現する「ふるさとテレワーク」を推進する。
H28当初予算案 7.2億円
(H26補正 10億円)
15
概 要:
• 企業や雇用の地方への流れを促進し、地方でも都会と同じように働ける環境を実現
する「ふるさとテレワーク」を推進するため、ふるさとテレワークを導入する全国の
自治体等に対して、導入経費の補助を行う。
• 女性の活躍推進等に向け、事業者・利用者の意識改革を促し、テレワーク環境の
裾野を拡大するため、セミナーの開催や、先進事例の収集等によるデータベースの
作成等に取り組む。
目 標:
• まち・ひと・しごと創生総合戦略における以下の目標の達成に貢献する。
•
- 東京圏から地方への転出 4万人増加、地方から東京圏への転入 6万人減少
- 上記により、2020年時点で東京圏から地方への転出・転入を均衡
2020年までに、週1日以上終日在宅就業するテレワーカー数を10%以上とする。
ふるさとテレワーク4類型
奈良県東吉野村「ふるさとテレワーク」推進事業
代表団体
東吉野村
実施地域
奈良県東吉野村
地方進出企業
オフィスキャンプ東吉野、奈良県、沖電気工業(株)、(株)シータス&ゼネラルプレス、
(株)エム・エー・ディー、(株)枻出版社
事業概要
人口減少が急速に進む奈良県東吉野村において、「仕事や地域のコミュニティの場」として改装
された自然に囲まれた古民家を活用し、「ふるさとテレワーク」の拠点として、「企業と地域の共
創」モデルを実証する。「都市部の仕事が可能なテレワーク環境」の本格実証に加え、長期派遣や
移住が可能になった過疎地域において、「企業」と「地域」が共に活動してこそ創出できる効果
(地場産品の開発/発信・社内グローカル人材の育成・遠隔採用の可能性等)も検証する。
実証期間終了後
の予定
実証期間終了後も継続予定
地方移動人数/地元
雇用人数(目標)
地方移動人数:21人
東吉野村
オフィスキャンプ東吉野 2015.3/23 開業
16
マイナンバー制度導入後のロードマップ(案)【※ 日本再興戦略を元に作成】
2015年
(H27年)
(10月)
■:平成27年9月の
法改正によるもの
★:マイナンバー法の
改正が必要なもの
17
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
(H28年)
(H29年)
(H30年)
(H31年)
(H32年)
▼【2017年1月から】国の機関間での情報連携
延期
マイナンバーの利用開始
▼【2017年7月から】地方公共団体等も含めた情報連携
・社会保障分野(失業給付申請、日本年金機構への相談・照会)
【2018年~】
・税分野(28年分所得の申告書、法定調書等への記載) 延期
○金融分野・預貯金口座へ
・災害対策分野(被災者台帳の作成)
の付番
【2016年1月から順次】
番号の通知
マイナンバー
【★2019年通常国会(目途)に向けて検討】
戸籍事務、旅券事務、在外邦人の情報管理業務、証券分野等において公共性の高い業務
への拡大について検討し法制上の措置
(▼【★2018年から段階的運用開始】医療等分野における番号)
交付申請受付開始
個人番号
カード
【2016年1月から】
個人番号カードの交付
▼【2016年1月から】国家公務員身分証一元化。地方公共団体・独法・国立大学法人・民間企業の社員証としての利用の検討も促す
▼【2016年1月以降順次】各種免許等における公的資格確認機能を持たせることを検討
【 2016年から順次】
▼【2017年以降】キャッシュカード・クレジットカードとしての利用の実現に向けて検討
公的個人認証・ICチップの民間開放、地方公共団体による独自利用
【 2017年7月目途】
【 2017年7月以降(2018年4月目途)】
医療保険のオンライン資格確認システム整備
健康保険証としての利用
【 2017年1月から順次】
マイナ
ポータル
マイナポータルの構築
▼【 2018年を目途】特定健診データを個人が電子的に把握・利用可能に
マイナポータルの運用開始
・国民年金保険料のワンクリック免除申請
・医療費通知を活用した医療費控除申告手続きの簡素化
・税・社会保険料のクレジットカード納付
・e-Taxやねんきんネット、民間サービスとの連携
・電子私書箱機能を活用したワンストップサービス(引越・死亡等のライフイベントなど)の提供
・テレビ・スマートフォン等利用チャネル拡大
▼【 2017年7月以降】子育てワンストップサービスの検討
【2017年1月から順次】
情報提供等記録開示システムの運用開始
(情報提供等記録の確認・自己情報表示・プッシュ型お知らせサービス)
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公的個人認証サービスの概要について
○ マイナンバーカードに格納された電子証明書等を活用する公的サービス
○ オンラインでの行政手続等における本人確認のためのツール。
○ 成りすまし・改ざんを防ぎ、送信否認を担保するため、高いセキュリティを確保。
住民基本台帳
ネットワークシステム
異動等
情報の
提供
全国サーバ/
都道府県サーバ
地方公共団体情報システム機構
地方公共団体情報システム機構
(証明書発行・失効情報管理)
本人確認情報
の通知
4情報
の提供
コミュニケーション
サーバ(CS)
市町村長
(厳格な本人確認)
既存住基システム
安全・安心な
電子申請等
電子証明書
の発行
【利用例】
○確定申告(e-Tax)
○特許申請
○マイナ・ポータルの
ログイン
○民間事業者のサイト
ログイン
等
電子証明書の
有効性確認
電子申請等
署名用電子証明書
住
民
申請書等
個人番号
カード
氏名
番号 花子
住所
○○県□□市△△町◇丁目○番地▽▽号
性別
平成元年 3月31日生
□□市長
0123456789ABCDEF
1234
+
電子署名
(申請書等を住民の
秘密鍵で署名)
+
電子証明書
+公開鍵
署名検証者
女
2025年 3月31日まで有効
利用者証明用電子証明書
電子証明書
+公開鍵
行政機関等(国税庁、特許庁等)
民間事業者(総務大臣が認定)
母子健康情報の閲覧や画像情報の連携サービス
事業概要
 利用者は、マイナンバーカードを使って母子健康情報サービスの利用申請を行うとともに、母子健康情報を電子的に閲
覧する。
 医師等は、病院で作成された画像データ等について、異なる病院・診療所間における利用の申請や実際の閲覧等、マイ
ナンバーカードを使って相互利用を実現。
利用者のメリット


予防接種記録、歯科検診記録、健診記
録等、保健センター、小学校等におけ
る一貫した子供の健康情報を保存、閲
覧可能
診療所や拠点病院等の医療機関間で検
査画像等情報を共有することで、より精度
の高い診察を受診
事業者のメリット


予防接種の接種漏れ防止
重複する検査事務の削減
共通プラットフォーム事業者(一社)ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構
19
マイナンバーカード・公的個人認証サービス等の利活用推進に向けた検討課題
20
【基本的な考え方】
○ 国民利用者へ、マイナンバーカードが「使いやすい、メリットのあるカード」であることを示すことが重要。
○ これまでの実証の結果、公的個人認証サービスを活用したサービスが具体化。今後「実用化」に向けた検討を推進。
○ 目に見える具体的なユースケースの拡充に向け、実現に向けた課題解決方策の検証、実証事業を通じ、サービス提供事業者・関係者
の作業とコストの明確化。
検討項目
①コンビニ交付
(戸籍、イベントチケット等)
②クレジットカード・サービスと
の連携
検討事項
マイナンバーカードによるチケットレスサービス
○コンビニのキオスク端末からの戸籍の証明書等やチケット
等の交付
○開場時におけるチケットレスサービス
○クレジットカードとマイナンバーカードのワンカード化に向け
た検討
③マイナンバーカードに対応し ○ケーブルテレビのSTB、スマートテレビ、スマートフォン等に
おけるマイナンバーカードの読取機能等の実用化
たアクセス手段の多様化
④電子調達・電子私書箱にお
ける活用
⑤スマートフォンへの利用者
証明用電子証明書の格納
○電子調達:マイナンバーカードを用いて、企業の担当者が、
非対面・非書面で資格審査から契約までの手続
を実施し得るための属性認証を実現するシステ
ム等の検討
○電子私書箱:官民の各種証明書類を電子的に蓄積し、マイ
ナンバーカードや属性認証の仕組みを用いて
利用者が指定する宛先に伝送するサービス
の実現
○スマートフォンをマイナンバーカードとして使用可能とするた
めの、技術的・制度的課題の検討(利用者証明用電子証
明書のスマートフォンへのダウンロード等)
ケーブルテレビからの電子私書箱を
活用した終身年金の現況確認
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