Comments
Description
Transcript
4.クルマをつくるために必要な資源量(PDF:219KB)
自動車製造と資源 4.クルマをつくるために必要な資源量 ● 鋼帯の用途別受注構成 ● アルミニウムの用途別需要構成 鋼帯とは、板状の鋼材を巻いたものをいいます。 アルミニウム全体の需要のなかで、輸送関係が約1/3 2001年における鋼帯の全受注量(727万トン) を占めており、そのうち数%の船舶、航空を除き、す のうち、自動車が12.9%を占めています。 べて自動車関係の需要となっています。自動車のアル ミ製部品には、ロードホイールやエンジンブロックな 1 自動車製造が占める各資源の割合 どがあります。 自動車用 12.9% クルマをつくるために必要な主な資源には、鉄鋼、非鉄金属、ガラス、プラスチック、ゴムなどがあり、い 輸出 27.8% ずれの生産分野においても自動車用として生産される割合が大きな比重を占めています。また、自動車部品 のメーカーは自動車メーカーとの連携により、部品のリサイクル化をはじめ、共通化や削減化などに積極的 に取り組み、省資源化対策を進めています。 金属製品 12.1% その他 10.0% ● ゴム製品工業の品種別生産量の推移 ● 鍛工品の用途別生産量の推移 ゴム製品工業の全生産量のうち、自動車・自転車・ 鍛工品とは、鉄鋼または非鉄金属(アルミニウム、 航空機などのタイヤ・チューブが79.7%を占め、 チタンなど)の二次製品(鋼半製品、棒鋼などの素 うち自動車用だけで79.07%(111万トン)を占め 材)を鍛造機により変形加工したものをいいます。 ています(2001年)。 98年における鍛工品の全生産量のうち、自動車用が 電気機械用 2.8% 産業機械用 1.7% 容器用2.2% 販売業者向 24.4% 傾向にある90年以降は、生産量が減少していること 180 がわかります。 150 資料: 「鉄鋼用途別受注統計月報」日本鉄鋼連盟 ● 安全ガラスの生産量の推移 安全ガラス(合わせガラス、強化ガラス)の生 120 産は2001年において4,445万 200 。1990年をピー F クに減少ないし横ばい傾向にあるのはクルマの 90 150 60 生産額が減少したためで、それだけ安全ガラス の生産は自動車製造業に依存していることがわ 100 かります。 30 0 50 1993 94 95 96 97 自動車用タイヤチューブ 工業用ゴム製品 ゴムベルト 98 99 2000 01 (年) 0 ゴムホース その他 87 89 91 93 94 95 96 97 452,297 461,291 122,302 727,783 28,701 152,415 1,269,352 6,976 342,387 3,563,504 236,688 3,800,192 プラスチックには、熱硬化性のものとしてポリウレタ 4,532 4,172 4,105 4,213 4,523 4,382 4,121 4,298 4,445 ン・フェノール樹脂・ユリア樹脂・メラニン樹脂などが あり、熱可塑性のものとしてポリエチレン・ポリプロ 4,000 ピレン・塩化ビニール・メタクリル樹脂などがあります 3,000 自動車用 19.2% 輸出 31.8% が、現在は熱可塑性のものが生産高の約9割を占めて います。また、発泡させて断熱性を高めた発泡スチロ 2,000 ールなどもあります。それぞれのプラスチックはその 1,000 2001年 受注量 13,354万トン 産業機械用 6.7% 0 特性に応じて製品化されており、単独で自動車の部品 1992 93 94 95 96 97 98 99 00 01 (年) 資料:板硝子協会 その他 18.3% 資料: 「鉄鋼用途別受注統計月報」 日本鉄鋼連盟 内需計 輸出 合 計 需要量(トン) ● プラスチックの用途別需要構成 5,133 5,000 資料: 「機械統計年報」 通商産業省 棒鋼とは、断面が簡単な形状をした棒状の鋼材をいいます。 自動車用が19.2%を占めています。 用 途 食料品 金属製品 産業機械 土木建築 電力 電気通信 輸送 化学 その他 6,000 ● 特殊鋼棒鋼の用途別受注構成 2001年における特殊鋼棒鋼の全受注量(1,335万トン)のうち、 合わせガラス 強化ガラス 98 (年) 自動車用 産業機械・土木建設機械用 その他用 資料: 「ゴム製品統計年表」 通商産業省 土木建設 19.2% 資料:日本アルミニウム協会 (万 ) F 7,000 1985 産業機械 3.2% 電力 0.8% クルマのフロントガラスに義務づけられている (万トン) 250 輸送 33.4% 2001年 受注量 380万トン 電気通信 4.0% 約60%を占めており、そのぶんクルマの生産が減少 (万トン) 食料品 11.9% その他 9.0% 建設用 18.5% 2001年 受注量 727万トン 内需計 93.8% 輸出 6.2% 化学 0.2% 次行程用 23.8% となっているものもありますが、多くはユニットとし て部品のなかに組み込まれたものになっています。プ ラスチック全体の需要のなかで、自動車産業が占める ウェイトを算出するのはきわめて困難ですが、ある調 査では、8%弱といわれています。