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マニュアル(全文)_ (PDF:3805KB)
一人ひとりの力が家族と
地域を守ります
峡南地域自主防災活動マニュアル
峡南地域防災連絡会議
はじめに
峡南地域は、東海地震をはじめ、釜無川断層地震や富士山噴火、
富士川洪水などによる災害発生の危険性が指摘されており、これら
が発生すれば、広範囲に渡って甚大な被害となることが懸念されて
います。
また、当地域は、高齢化が進み、土砂災害危険箇所が多い中山間
地域にあり、大規模災害により、主要幹線道路である国道52号な
どが寸断され、孤立集落が多く発生する可能性があります。
現在、自主防災組織の組織率は、ほぼ100パーセントとなっていま
すが、自主防災活動への取り組みの格差、防災訓練のマンネリ化、
役員の高齢化など、様々な問題を抱えています。
本冊子は、自主防災組織等の基本的な活動内容について、避難所
開設・運営まで含め、分かりやすくまとめたものです。
今後も各地域おいて様々な取り組みを実践され、より一層、自主
防災活動が活性化されることを切に望むところであります。
平成20年3月
峡南地域防災連絡会議
会長
吉岡重文
峡南地域
峡南地域
増 穂 町
鰍沢町
早川町
市川三郷町
身延町
南部町
目
第1部
Ⅰ
次
自主防災組織活動の活性化に向けて
平常時における防災活動
1 自主防災組織の活動のために・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(1)自主防災組織の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2)自主防災組織の役割・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
(3)自主防災組織の活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
(4)自主防災組織リーダーの役割・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(5)助成制度の活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(6)地域の様々な団体との連携・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2 知っていますか東海地震・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
(1)明日起きても不思議ではない東海地震・・・・・・・・・・・ 7
(2)東海地震に関連する情報・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
(3)警戒宣言が発令されたときの社会状況・・・・・・・・・・・ 9
(4)緊急地震速報とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
3 家庭内でできる防災対策の促進・・・・・・・・・・・・・・・・13
(1)木造住宅の耐震診断と補強・・・・・・・・・・・・・・・・13
(2)家の中の安全対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(3)家の周囲の安全対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(4)非常用持出品・備蓄品の準備・・・・・・・・・・・・・・・15
(5)災害用伝言ダイヤル「171」・・・・・・・・・・・・・・・16
4 防災訓練について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(1)個別訓練・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(2)避難所開設・運営訓練・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(3)災害図上訓練(DIG)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
5 災害時要援護者への支援について・・・・・・・・・・・・・・・25
Ⅱ
災害時における防災活動
1 時間経過に伴う自主防災活動・・・・・・・・・・・・・・・・・27
(1)地震災害時の主な活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
(2)風水害時の主な活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
2 自主防災組織の応急活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
(1)情報収集及び伝達について・・・・・・・・・・・・・・・・29
(2)被災者の救出・救護活動について・・・・・・・・・・・・・30
(3)消火活動について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
(4)避難誘導・安否確認について・・・・・・・・・・・・・・・32
(5)給食・給水について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
Ⅲ
管内の取組事例の紹介
取組事例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
第2部
避難所運営のために
1 避難所の開設について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
(1)避難所運営組織とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
(2)避難所運営組織の役割・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
2 避難所の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
(1)健康管理について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
(2)水・食料・物資の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
(3)プライバシーの確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
(4)災害時要援護者への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・50
(5)避難所内外格差の是正・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
(6)ボランティアへの対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・52
(7)マスコミ取材への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
(8)ペット対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
(9)衛生対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
第3部
資料編
1各種様式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
2避難地・避難所・福祉避難所・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
3ヘリポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81
4峡南地域で想定される地震・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83
5富士山噴火の危険性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87
6峡南地域の各種統計資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
第1部
自主防災組織活動の活性化に向けて
Ⅰ
平常時における防災活動
1
自主防災組織の活動のために
(1)自主防災組織の必要性
自主防災組織は、昭和34年の伊勢湾台風による甚大な被害を教訓として「災害対
策基本法」が制定され、この法律によって生まれた、隣保協同の精神に基づく地域住
民による自発的な防災組織です。
防災対策で重要なのは「自助」努力だと言われていますが、救出、消火など自助努
力だけでは解決できないことには、行政からの支援「公助」が必要です。
現在、発生が危惧されている東海地震などの大規模な災害が起きた場合、行政をは
じめ防災関係機関は全力を注ぎますが、同時多発火災やライフラインの破壊などによ
り、防災活動が一時的にマヒすることがあります。
そこで、注目されるのが、隣近所が協力してお互いを守る「共助」という考え方で
す。地域住民の皆さんの初期消火、負傷者の救助など、自主的な防災活動が被害を軽
減させるために極めて大きな力となるのです。
このための組織が「自主防災組織」です。
−地域社会のつながりが防災機能を高める−
多くの犠牲者を出した平成7年1月の阪神・淡路大震災では、普段からの近隣や地域
社会のつながり結びつきが、きわめて重要であることが再認識されることとなりました。
(社)日本火災学会の報告書によれば、自力または家族や近所の住民によって救出され
た割合は90%を超えていました。
また、旧北淡町富島地区(現淡路市)では、甚大な被害を受けたにも関わらず、普段
からの見守りネットワークが機能し、発災当日の午後3時過ぎには、全員の安否確認が
終了していました。
こうした例からも、普段から支え合う関係をつくり、地域社会とのつながりを持つこ
との重要性がみてとれます。
−自主防災組織を地域の核に−
「自分達の地域は自分達で守ろう」という地域防災のための住民活動は、さまざまな
コミュニティ活動の核となれるものです。
防災訓練への参加など、地域防災活動を通じてコミニュティ活動が活性化するなど、
地域の連帯感の醸成に役立っているケースも見受けられます。
-1-
(2)自主防災組織の役割
組織の編成は、会長、副会長をリーダーとして、その下に役割ごとに下記の自主防
災組織の体制(例)に示されているように班長を置きます。ここまでが、自主防災組
織の本部となります。
そして、各班は班長、副班長及び班員で構成されます。いざ災害が起こった時、又
は起こりそうな時に誰が何をするべきかがわかるよう、誰が何をやるかを決めておき
ましょう。
しかし、場合によっては、班という組織の形をとらない活動になることもあります 。
これは、災害が発生した場合、集まった人だけで直ちに必要な活動(消火活動等)を
行い、さらに時間の経過とともに果たすべき活動も新たなもの(給食・給水活動等)
へと変化していくことも十分考えられるためです。
(情報の収集・伝達・広報) (班長・副班長・班員)
(火災予防・初期消火)
(班長・副班長・班員)
(避難訓練・避難誘導)
(班長・副班長・班員)
(救助訓練・救出救護)
(班長・副班長・班員)
(給食・給水活動)
(班長・副班長・班員)
−確認してみましょう−
規約や防災計画、自主防災台帳が作成してある場合には、内容を確認してみましょう。
作成されていない場合には、町の防災担当課に相談してみましょう。
(→P57【様式1:○○自主防災会規約(例)】
)
(→P60【様式2:○○自主防災会防災計画(例)】)
(→P62【様式3:自主防災台帳(例)】)
−班編成のポイント−
○勤務先が地域の外にある人などを考慮しましょう。
災害はいつ起こるかわかりません。災害の発生した時間帯によって、班の人員に偏り
がでない配置になるよう工夫が必要です。
○専門家・経験者などを優先した班編成をしましょう。
(→P63【様式4:人材台帳(例)】
)を作成し、消防団員・消防職員・医師・看護師
・大工など、専門的な知識がある人を、適当な班に振り分けましょう。
-2-
(3)自主防災組織の活動
自主防災組織の役割は、平常時と災害時の二つに大きく分けられます。
平常時の役割は、日頃から、地域内の安全点検や防災知識の普及・啓発などの予防
的活動を行うとともに、被害を想定した防災訓練の実施など、地域防災力が最大限発
揮できるような準備活動を行います。
一方、災害時には、その時々の状況に応じて、被害の軽減のために、初期消火、救
出・救護、避難誘導などを行うことが役割となります。
平常時と災害時の活動は、概ね次のとおりです。
各活動班
平常時
-3-
災害時
(4)自主防災組織リーダーの役割
自主防災組織のリーダーとは、会長・副会長など自主防災組織において中心となっ
て防災活動を行う人のことです。
多くの世帯が参加する自主防災組織において、円滑な活動を進めるためには、リー
ダーの存在はとても重要です。
平常時には、自主防災訓練など災害に備えた活動の企画・実施などを行い、災害時
には各班を指揮して、被害の軽減のための防災活動を行います。
また、リーダーには、あらたな人材を発掘していくことも大切な役割となります。
−リーダーの役割−
○平常時の役割
・自主防災組織の組織維持・運営
・緊急時の活動方針の策定、活動体制の構築
・平常時の防災訓練、防災活動の主導
・地域住民の防災意識の高揚
・自主防災組織の活動の評価、改善
○災害時の役割
・災害現場における的確な状況判断
・組織構成員への適切な情報提供
・組織構成員への的確な行動指示
−その場にいる人の中からリーダーを−
・発災後、その場に自主防災組織のリーダーがいるとは限りません。ガレキの下敷きに
なっているかもしれません。
・その時、誰がリーダーになるのか?その場にいる人の中にしかいません。
・誰がどのようなリーダーシップをとれるかということは、普段の地域行事の中で、本
人が知らないうちに、周囲には十分に伝わっています。
(5)助成制度の活用
町によっては、独自に自主防災組織の防災資機材に対する助成制度を設けていると
ころがあります。また、(財)自治総合センターによる補助制度もあります。詳しい
ことは、お住まいの町役場総務課防災担当にご確認ください。
【例】
対
象
資
機
材
情報伝達用資機材
携帯用無線機、ハンドマイク、トランジスタラジオ、メガホン等
消火用資機材
消火器、バケツ、可搬式ポンプ等
救出・救助用資機材 発電機、投光機、ジャッキ、バール、掛矢、のこぎり、チェーン
ソー、スコップ、つるはし、一輪車、折たたみはしご、ロープ等
救護用資機材
救急医療セット、車椅子、担架、テント、毛布、防水シート等
避難用資機材
リヤカー、誘導旗、腕章、ヘルメット等
給食・給水用資機材 炊き出し用炊飯装置、ガスバーナー、給水タンク、浄水装置、燃
料、食器、鍋、釜、受水そう等
備蓄倉庫
資機材等収納庫
-4-
(6)地域の様々な団体との連携
地域防災力の向上のためには、中核を担う自主防災組織が住民の防災意識を高め、
自発的な参加を促す活動を行うことが重要です。
加えて、地域の様々な団体と連携した幅広い活動を展開することによって、地域社
会とのつながり、結びつきを強め、人的ネットワークの構築を図る必要があります。
また、自主防災組織の活動課題の解消、活動の活性化においても、こうした取り組
みは有効な手法となります。
なお、他団体との連携にあたっては、地域によって様々な組み合わせが考えられま
すが、主なものとして、次のような連携が考えられます。
団 体 と の 連 携
連携による活動・機能例
小・中学校・高校・大学等
避難所運営・防災教育・人材育成
・若い世代の協力(即戦力)
・防災知識、技術の支援
社会福祉協議会・福祉団体等
災害時要援護者対策
自
主
災 害 ボ ラ ン テ ィ ア
発災後の対応に必要な活動の補完
婦人(女性)防火クラブ
家庭における安心・安全活動
日中の防災活動
防
災
組
企
業
マンパワー(人的協力)
物資・資機材による協力(応援協定)
(事業所等)
織
医
療
機
関
救護・搬送への協力
−連携とは−
それぞれの団体が普段行っている
活動(得意分野)と自主防災組織の
活動(地域防災力)とを結びつけ、
相互の得意分野で地域の防災力を補
完し合うことです。
-5-
−自主防災組織で大切なこと−
自主防災組織は、会社のように厳密に組織化されたものではなく、また、それを生業
としているものでもありません。自主防災組織は、地域の中の防災に関する取りまとめ
役、地域の防災コミュニティといったところです。
災害発生時に効果的な活動ができるよう、日頃から組織としての実効性を高めること
も勿論大切ですが、それ以上に大切なことは、いざとなったらお互いに助け合う、お互
い様という共助の意識を日頃から持つことです。
例えば、地震発生時に、自分は他人を助けようと常々心がけていても、いざとなった
ら家がくずれ、逆に助けられることもあるかもしれません。
災害に同じものはありませんので、災害発生時に誰がだれを助けることになるのかは、
起こってみないと分かりません。
したがって、災害発生時には、お互い様、自分が助けることもあるし、その逆もある
ので、お互いに助け合うという意識を持ち、いざというときに連携が取れるよう、日頃
から、隣近所と顔の見える関係を作っておくことが大切なのです。
-6-
2
知っていますか東海地震
東海地震と東南海・南海地震の発生周期を研究していた石橋克彦氏(当時東京大学
地震研究所助手)が、1944年12月7日の東南海地震、1946年12月の南海地震の際に、
東海道沖の断層破壊が確認できていない点から、1976年の日本地震学会で「明日起き
ても不思議ではない」と発生の可能性を示唆した事から話題となりました。
(1)明日起きても不思議ではない東海地震
日本列島の太平洋沿岸では、プレート(地殻)の潜り込みによる地震がかなり正確
な周期で繰り返し起こっています。特に東海から四国にかけての地域では 100 年から
150 年の周期で、ほぼ同じ場所でマグニュチュード8クラスの大地震が繰り返し起こ
っています。
駿河湾付近を震源域とするものが東海地震ですが、この他、紀伊半島沖を震源域と
するものを東南海地震、四国沖を震源域とするものを南海地震と呼んでいます。
このうち東海地方については、1854 年の「安政の東海地震」が起きて以降、 150 年
以上にわたって発生していないため、地震活動の空白域となっており、プレート境界
でのひずみが限界に近づきつつあると考えられています。巨大地震がいつ起きても不
思議はないと言われるのは、こうした根拠があるからです。
太平洋岸で起こった、過去の大震災
東海地域
1498 年 明応
1500年
M8.4
107年
1600年
1605 年
慶長
1605 年
M7.9
102年
1700年
1707 年
宝永
147年
1854 年
安政南海
M8.4 1854 年 安政東海
? 年
2000年
1946 年
南海
M7.9
1633 年 寛永 M7.0
M8.4 1703 年 元禄 M8.2
1800年
1900年
慶長
M8.0 1944 年
東南海 M7.9
1782 年 天明 M7.0
M8.4 1853 年 嘉永 M6.7
空白域
1923 年 関東 M7.9
東海地震は、約百年∼百五十年の周期で繰り返しやってくる
-7-
(2)東海地震に関連する情報
東海地震は、予知できる可能性があると考えられている唯一の地震です。気象庁で
は、東海地域の観測データを常に監視して、観測データに明らかな変化が現れた場合 、
「東海地震に関連する情報」を発表します。
この情報には、異常現象の進展の度合いにより、「東海地震観測情報」、「東海地震
注意情報」及び「東海地震予知情報」の三種類あり、「東海地震予知情報」の発表さ
れる段階で内閣総理大臣は、「警戒宣言」を発令します。
東海地震に関する 情報 と防災対応
H 16.1.5 か ら
実施
情報名
信 号
東 海地 震予 知情 報
東 海地 震注 意 情報
東 海 地 震 観測 情 報
もうす ぐ
東海地震が
起 きそ うだ
東海地震の前兆
現象の可能性が
高まった
観 測 デ ータに 異 常
が 現 れ て いる が
直ちに評価できない
内 閣 総 理大 臣 が
「警 戒 宣 言」発 令
(厳 戒 態 勢 )
大 地 震 に備 える
“直前の準備”
を開始
平常の活動を
行いつつ、
続報に注意
主な防災対応等
東海地震観測情報 ○町の防災行政無線やテレビ・ラジオ等の情報に注意し、落ち着
(青情報)
いて、普段と同じように行動してください。
(県、町では、情報収集連絡体制がとられます。)
東海地震注意情報 ○地震に備えるため、次のような準備行動を実施してください。
(黄情報)
・不要不急の旅行、出張の自粛
・自動車の運転者はカーラジオ等により情報収集
・浴槽等への水の汲み置き
・家族同士の連絡方法の確認
・非常持ち出し品の確認
・室内の家具の固定 など
○町の防災行政無線やテレビ・ラジオ等の情報に十分に注意し、
正確な情報を把握してください。
(県・町・防災関係機関では、児童・生徒の帰宅対策など、地震
の被害をできる限り少なく抑える措置や防災応急対策活動の準備
を始めます。
)
東海地震予知情報 ○内閣総理大臣から、「警戒宣言」が発せられます。
「警戒宣言」
○地震に備えるため、次のような行動を実施してください。
(赤情報)
・崖崩れ等の危険箇所及び耐震性のない建物からの避難
・火の使用や危険な作業を控える
・交通規制等が実施されるため自動車の使用を極力控える など
○町の防災行政無線やテレビ・ラジオ等の情報に十分に注意し、
日ごろの防災訓練の経験を生かして、あわてずに落ち着いて行動
してください。
(県、町では、地震災害警戒本部を設置し、地震に備えた防災応
急対策活動を実施しています。
)
-8-
(3)警戒宣言が発令されたときの社会状況
警戒宣言が発令されると、交通機関の運行が停止するなど、社会活動が大幅に制限
されます。
東海地震注意情報の発表や警戒宣言が発令された場合、駅や道路には、帰宅を急ご
うとする人があふれたり、電話がつながりにくくなるといった事態が考えられます。
国や県、町などの防災関係機関から正確な情報を入手し、冷静に周りの状況をよく
把握して、素早く安全に行動することが大切です。
電気・ガス
使用可能(できるだけ使わない)
水 道
使用可能(普段から水をためておく)
電 話
必要に応じ一般通話制限。ただし、緑
色、オレンジ色及びグレーの公衆電話
からの通話は確保される。
鉄 道
最寄りの安全な駅に停車後、運行中止
道 路
緊急輸送路・避難路を確保するため、
交通規制がされる。車は徐行運転。
幼稚園・学校
閉園、閉校。園・学校にいる園児・児童生
徒は原則として帰宅又は保護者に引き渡す。
バ ス
付近の安全なところまで走行し、運行は中
止される。
劇場・デパート
原則として営業停止
病 院
外来診療中止
銀 行
原則として営業は中止、一部の ATM(現金自動預払機)は使用可能
-9-
−情報発表が必ずあるとは限らない−
・異常現象の進展具合によっては、「東海地震観測情報」が発表されず、いきなり「東
海地震注意情報」が発表されることもあります。
・また、情報発表が一切ないまま東海地震が発生する可能性もあります。
・こうしたことから、いつ地震が発生してもしっかり対応できるよう、日頃から備えて
おくことが大切です。
−東海地震事前避難対象地区−
・東海地震の「警戒宣言」発令時に、地震による甚大な被害の恐れのある地域(急傾
斜地などの土砂災害の恐れのある地域など)は、東海地震事前避難対象地区に指定
されています。
・その地区にお住まいの方に対し、避難勧告または避難指示が行われることとなりま
すので、避難する場所、経路の確認をしておきましょう。
・それ以外の地区に住んでいる方は、一斉に避難する必要はありません。
・耐震性が確保された自宅での待機や近場の空き地等安全な場所で行動してください。
−地震防災対策強化地域−
・東海地震が発生した場合に震度が6弱以上となる地域は、「地震防災対策強化地域」
に指定されていますが、山梨県では「小菅村」、「丹波山村」を除くすべての市町村が
指定されています。
・この「警戒宣言」の発令により、
「地震防災対策強化地域」や周辺地域の自治体は、
「地
震災害警戒本部」を設置し、本格的な防災体制に入ります。
日本列島
周辺のプレート
地 球 は 10数 枚 の プ レー
トで 覆 わ れ て いて 、 陸 地
や 海 は その 上 に乗 ってい
ます。
そ し て 、 日 本 は 、次 の 四
つ の プレー トの 上 に乗 っ
ています。
三重会合点
①北米プレート
② ユー ラシ アプレート
③太平洋プレート
④ フィリピン海 プ レー ト
- 10 -
(4)緊急地震速報とは
緊急地震速報は、最大震度5弱以上と推定された地震の際に、強い揺れ(震度4以
上)の地域の名前を強い揺れが来る前に速報されるものです。ただし、震源に近い地
域では、緊急地震速報が強い揺れに間に合わないことがあります。
※緊急地震速報は、震源近くで地震(P波、初期微動)をキャッチし、位置、規模、想定
される揺れの強さを自動計算し、地震による強い揺れ(S波、主要動)が始まる数秒∼数
十秒前に伝達されます。
−緊急地震速報の「利用の心得」−
- 11 -
防災ひとくちメモ
【活動拠点】
峡南地域において、警察庁、防衛庁、消防庁が被災地における活動をするため、宿営等
を行う拠点が、富士川クラフトパークとなっています。
- 12 -
3
家庭内でできる防災対策の促進
阪神・淡路大震災のとき、人々がどういう行動をとったかについてのアンケートに
よると、「何もできなかった」と回答した人が 39.5%に上っています。
「いつ起こるか分からない災害に備えるのは面倒だ」という気持ちになることもあ
るでしょうが、事前の防災対策を行っていれば、いざ災害が発生したときには被害が
確実に軽減すると言われています。万が一のときに備え、家族みんなでどうしたらい
いのか話し合っておきましょう。
(1)木造住宅の耐震診断と補強
阪神・淡路大震災の被害は、全壊が10万5千棟、半壊が14万4千棟にものぼり、
亡くなった方の8割以上は、木造住宅の倒壊などによる圧死でした。
こうした被害の多くは、建物の構造などになんらかの弱点がある場合に見られます。
町では、昭和56年以前の耐震基準の木造個人住宅を対象に耐震診断事業を行って
います。
耐震診断では、建物のどこに弱点があるかを調べ、建物全体の耐震性を評価します 。
耐震診断費用の個人負担はありません。
この診断の結果で、改修工事が必要となった場合、改修に対する助成制度がありま
す。対象限度額は、改修工事費の1/2とし、60万円を上限に補助されます。
(S46)
(S47)
(S56)
(S57)
−「震度階級」別木造住宅の被害状況(気象庁)−
震度階級
木 造 住 宅 の 状 況
震度5強 耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり傾くものがある。
震度6弱 耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも、
壁や柱が破損するものがある。
震度6強 耐震性の低い住宅では、倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも、
壁や柱がかなり破損するものがある。
震度7
耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破損するものがある。
- 13 -
(2)家の中の安全対策
建物が無事でも、家具などが転倒すると、下敷きになって命にかかわることもあり
ます。また、倒れた家具などは外へ逃げる時の障害にもなります。もう一度家の中を
チェックしてみましょう。
−家の中に安全な逃げ場をつくりましょう−
・幾つかある部屋のうち、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめて置くなど家具の
配置を工夫し、少しでも安全なスペースができるようにしましょう。
・就寝中に地震に襲われると非常に危険です。寝室にはできる限り家具は置かないよ
うにしましょう。また、子供や高齢者のいる部屋は特に注意が必要です。
(3)家の周囲の安全対策
昭和53年の宮城県沖地震では、死者の大半がブロック塀の倒壊によるものでした。
また、倒れたブロック塀は道路をふさぎ、避難や救助・消火活動を妨げることにもな
ります。
ブロック塀にも基準があり、基準を満たしていないものは大変危険です。安全なブ
ロック塀の目安は、鉄筋はきちんと入っているか、基礎はしっかりしているかなどで
すが、できれば専門家に強度の確認を受け、必要に応じて補強をするか、撤去しまし
ょう。なお、生垣に変えることも有効です。
また、プロパンガスのボンベはしっかり固定し、ベランダの植木鉢などを整理整頓
しておくことにも心掛けましょう。
- 14 -
(4)非常用持出品・備蓄品の準備
地震のために自宅から避難を余儀なくされるケースも想定されます。家族構成を考
えて最低限必要なものをそろえ、持ち出しやすい場所に用意しておきます。
非常用持出品をあれこれと袋に詰め込んで重くなりすぎると、避難に支障がでるの
で必要最小限にとどめます。
男性15kg、女性10kgが目安とされていますが、個人差がありますので、そ
れぞれの体力にあった重さに調整しましょう。
- 15 -
(5)災害用伝言ダイヤル「171」
家族がはなればなれで被災した時を考えて、お互いの安否の確認手段を考えておく
ことが大切です。
被災地では、連絡手段が限られていますので、公衆電話等から利用できるNTTの
「災害用伝言ダイヤル171」や携帯電話の「災害用伝言板」などのサービスがある
ので活用方法を知っておきましょう。
災害時以外にも、毎月1日(1月1日を除く)などには体験利用ができますので、
利用方法を体験しておきましょう。
- 16 -
4
防災訓練について
実際に災害が発生すると、とっさに行動に移すことは難しいものです。災害時に適
切な活動を行うためには、日頃から繰り返し訓練を行い、防災行動力を養っておく必
要があります。
防災訓練としては、個別訓練、避難所開設訓練、図上訓練が代表的な訓練として実
施されています。
(1)個別訓練
個別訓練には、情報収集・伝達訓練、消火訓練、救出・救護訓練、避難訓練、給食
・給水訓練などがあり、各班において知識・技術の習得にむけて、繰り返し行う必要
があります。
○情報収集・伝達訓練
・災害発生直後、住民は恐怖と不安の中で情報を求めています。また、町も地域の被
災情報を求めています。
・不確かな情報やデマで住民が混乱しないように、いち早く地域の情報を収集し、正
確な情報を伝える方法を訓練しておきましょう。
−ポイント−
・災害発生時には地域の被害状況を迅速かつ正確に収集・伝達するため、組織の中で
情報を収集・伝達しやすい単位、例えば隣組単位で分割するなど、地域の中で起き
ている状況を自分達でしっかり確認できるような体制をあらかじめ決めておくと、
より効率よく活動することができるでしょう。
・被害状況だけでなく、どういった人が地域で困っているかなどを収集するようにす
ると、町・災害ボランティアとの連携する際に有効な情報となるでしょう。
○初期消火訓練
・消防署や地域の消防団員の指導の下で、消火器、バケツ、可搬式動力ポンプなどの
消火用資機材の使用方法や消火技術を習得します。
・火災から身を守る方法などについても学びましょう。
○救出・救護訓練
・はしご、ロープ、バールなどの救出用資機材の使用方法や家屋の倒壊、落下物によ
るケガ人の救護活動などを学びましょう。
・AED(自動体外式除細動器)をはじめとする救急救命用資機材の使用方法、負傷者
の応急手当の方法といった救護の要領について、消防機関、日赤等が実施する普通
救命講習を受講するようにしましょう。
- 17 -
○避難訓練
・突然災害が起こっても、すばやく安全に避難できるように、避難経路や避難所など
を、地域住民一人ひとりに周知しましょう。
・自力で避難するのが難しい災害時要援護者(高齢者・障害者・妊婦などの方)の避
難行動を支援する方を決めておきましょう。
−ポイント−
・避難者の人数、災害時要援護者の状況を把握し、避難所への避難のためのグループを
作り、誘導員、情報伝達・収集員などの役割分担を確認します。
・避難地、避難経路を適切に選び伝達します。
・避難途中も、ラジオなどから災害情報を入手します。
・避難所に到着したら、出発時に確認した人数が揃っているかを確認します。
・避難訓練は、夜間にも行ってみましょう。
○給食・給水訓練
・災害時は、救助物資の不足による混乱が予想されます。救援物資を必要とする人数
を町内会等の班別に集約し、各班のリーダーが公平に救援物資を配給できる給食・
給水システムを確立しておきましょう。
・地域内の井戸など、飲料水を確保できる場所も調査したり、町が設置している飲料
水兼用貯水槽の使用方法なども確認しておきましょう。
−発災対応型防災訓練について−
・発災対応型防災訓練は、地域全体を訓練会場として、所々に仕掛けた「災害」に住
民自らが対応する訓練です。
・具体的には、民家の前で火災やけが人を発生させ、これらを知らされていない訓練
参加者は、消火器や包帯、担架など、自治会や個人が備えている資機材を持ち寄り
対応します。
・また、通行不能な道を迂回し避難するなど、この訓練をとおして目の前の災害に臨
機応変に対応する力が養われます。
・災害図上訓練と同様に、地域住民が一緒になって、より具体的な危険性に気づき、
改善策を考えるための便利な方法であるといえます。
- 18 -
(2)避難所開設・運営訓練
阪神・淡路大震災以降、いくつかの大きな災害を経験する中で、改めて被災生活を
支える避難所の存在が見直されています。また、地域住民が避難所運営に関わること
が避難所の円滑な運営のために必要であることも明らかとなりました。
避難所には、近隣の住民が避難してくると同時に、自宅で生活している人も含めて 、
給水や配食といったニーズに応える必要が出てきますし、安否確認についてのやり取
りも行われることになります。
避難所開設に際しては、どのような状況であっても、まず最初に建物の安全を確認
したうえで、速やかに避難所を解錠・開設しなければなりません。
そして、避難者が無秩序に避難場所を確保してしまうような状況となる前に、避難
場所とすべきではない場所を明示したり、名簿作成による避難者の把握、避難所の秩
序を保つためのルールの徹底ができるようにしておく必要があります。
避難生活が1∼2日で終われば問題はそうありませんが、多数の住宅が被害を受け
る大規模な災害では、長引く可能性が十分にあります。
後々の避難生活上の混乱を避けるためにも、避難所開設時の行動が、迅速で的確に
行われる必要があります。
実際の施設を使って、訓練に取り組んでみましょう。
○避難所開設、運営の主な流れ
発災直後∼数日
1避難所の開設
2避難者の受け入れ
3避難者数の把握
4被災状況の把握
5負傷者への対応
6給食・給水への対応
7衛生環境への配慮
8要援護者への対応
9安否の問い合わせ
10遺体の受け入れ など
数日∼中・長期
1生活支援、生活環境の改善
2避難所外被災者への避難生活支援
3ボランティアなど外部支援者との調整
4各種相談(こころのケア含む)
5学校再開に備えた協議 など
○避難所運営組織の例
事前に避難所を運営する組織として「避難所運営組織」(構成員:避難者、施設管
理者、行政担当者等)を設置し、避難所の自主運営体制をつくることが必要になりま
す。自主防災組織を包括する避難所運営組織を立ち上げる際、自主防災組織の班員を
順次、避難所運営組織の各班へ移行していきます。下記は参考ですので、それぞれの
地域にあった組織づくりを考えてみましょう。
自主防災組織
情報連絡班
消火班
避難誘導班
救出・救護班
給食・給水班
避難所運営組織
総務班
ボランティア班
要援護者班
情報班
施設管理班
被災者管理班
救護班
食料・物資班
衛生班
- 19 -
運営組織での役割
避難所全体のとりまとめ等
ボランティアの受入れ・管理等
要援護者用の総合窓口等
情報の収集・発信・伝達等
避難所施設の安全確認等
避難者名簿の作成、管理等
救護所開設状況の把握等
食料や物資の調達・受入れ等
ゴミ集積場の設置・管理等
○避難所開設時の主な行動
避難者の受け入れを避けるスペースの明確化
・施設管理のために確保すべき場所、災害時要援護者などを優先的に避難させる場所に
立ち入らせないよう、明確にしましょう。
・受け入れを避けるべき場所としては、施設管理者の部屋(校長室など)、職員室、事
務室、保健室・医務室などが考えられます。
避難者の誘導
・できるだけ集約し、分散しないようにします。避難者数をみながら徐々に提供するス
ペースを広げていきます。
・自治会ごとにかたまって避難できるよう、事前に避難所内での場所を決めておくこと
ができれば、避難所の運営がスムーズになります。
・要援護者に配慮した場所に誘導します。場所についても、事前に取り決めておくこと
が望ましいでしょう。
避難者の名簿作成と安否確認
・事前に避難者名簿を用意しておき、各避難者(世帯)に記入してもらいます。
・混乱した状態で手順どおりにできない場合にも、避難者のおおよその人数が確認で
きるようにしましょう。
・プライバシーを保護するため、担当を決めて情報管理を徹底しましょう。
避難所での共通のルールの周知
・避難生活上の混乱を避けるため、徹底して周知し、きちんと理解してもらいましょ
う。
・トイレ、給食・給水、就寝・起床時間など、避難生活上のルールを事前に決めてお
き、避難所開設時にすぐに張り出します。場合によっては、利用する部屋(場所)
を移動してもらう必要が生じることを伝えます。
掲示板・伝言板の設置
・情報不足は、避難者の間で無用な不安と混乱を招きます。必要な情報を伝達・共有
できるよう、掲示板・伝言板の設置を行いましょう。
- 20 -
○避難所運営のための事前準備
災害が発生した際に、円滑に避難所運営を行うためには、平常時における事前の準
備と体制づくりは欠かせません。具体的には次のような活動が考えられます。
①避難所運営マニュアルの作成
各避難所の担当職員を中心に、実情に応じたマニュアルを作成します。
②マニュアルに従った訓練の計画的実施
運営組織の運営が円滑に行えるよう、また地域住民の防災意識を高めるため、必要に
応じて訓練を行います。
③避難所の鍵の管理
緊急的な避難を要する場合に備えて、運営組織の判断により避難所を開設できるよう、
あらかじめ鍵の管理方法を取り決めておきます。
④施設の点検方法の確認
避難所の安全性の判断は、応急危険度判定士が判定を行いますが、市町村避難所職員
や施設管理者がいない場合で、迅速に施設内への避難が必要な場合には、運営組織が
目視による施設の点検を行う必要があります。そのため、その点検方法を事前に確認
しておきます。
⑤避難所でのルールの作成
避難所での生活を少しでも過ごしやすいものとするため、避難所の共通ルールを検討、
作成し、住民に周知します。
- 21 -
デ ィ グ
(3)災害図上訓練(DIG)
ディグ
DIG は、参加者が地図を使って防災対策を検討する訓練です。災害(Disaster)、想
像力(Imagination)、ゲーム(Game)の頭文字を取って名付けられました。誰もが参
加できゲーム感覚で災害時の対応を考えることができます。
参加者が大きな地図を囲み、みんなで書き込みを加えながら、ワイワイと楽しく議
論をしていきます。
地域に起こるかもしれない災害を、より具体的なものとしてとらえることができる
でしょう。
- 22 -
ステップ0 まずはセッティングです
プレーヤーの人数を1班10名程度に分けます。机に拡大コピーした地図を広げ、透明
シートを全面にかぶせます。
ステツプ1 自分の住むまちの防災力を理解する
ここでは、自然条件、まちの構造、人的・物的防災資源を地図に書き込みながら、
自分の住むまちの災害に対する強さ・弱さについて確認します。
(進行役が全体に呼びかけながら、付箋に記入するなどの作業を進めてもらう)
ア 基本地図(自然条件)を把握する
①現在の自然条件を確認する。市街地の位置、山と平地の境界線、河川の位置など
②昔の自然条件を可能な範囲で記載する。今の宅地が昔はどうなっていたかなど
イ 基本地図(まちの構造)を作成する
①鉄道、主要道路、路地、公園、水路などを書き込む。
ウ 地域の「人的・物的資源」(マイナスに働く施設等も含む)を記載する
①官公署・医療機関等
②避難地、避難所、防災倉庫など「役に立つ施設」
③危険物の貯蔵施設、ブロック塀など、倒壊したときに危険となる施設
④一人暮らしの高齢者、寝たきりの人など災害時要援護者のいる世帯
ステップ2 想定できるまちの被害を理解する
ここでは、ステップ1において作成した地図をベースに、地震等が発生した場合の
想定された被害状況などを記入します。
ア 地域に起こり得る被害を書き込む
①地域の被害想定、ハザードマップを活用し、建物被害、崖崩れ危険箇所、延焼火災と
いった被害を書き込む。
②「土地勘のある者」が持つ想像力を働かせて、可能な限り想定できる被害を記載する。
ステップ3 地域としての対策を検討する
ステップ1、ステップ2で確認した「まちの防災力」「想定されるまちの被害」を
前提に、地震等が発生したときの状況をイメージし、その対策について検討します。
ア 実践的イメージトレーニング(発災直後)
①発生日、時間、季節、天候などの前提条件、被害状況(建物被害、火災、人的被害、
道路被害、鉄道被害)などを与え、参加者にイメージをふくらませる。
②「Aさん宅にて火災発生。多数の地域で火災が発生しているため、消防隊の到着は遅
れる。具体的にどのような対応をとるか」などの具体的な質問を投げかける。
イ 実践的イメージトレーニング(発災数時間∼数日経過)
①「○○小学校に避難住民が殺到し騒然としています。避難住民の数を集計し、まず、
どのように対処すべきか具体的に考えてください。」などの具体的な質問を投げかける。
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−ご利用下さい防災出前講座−
防災のあんなこと、聴きたい!
こんなこと、知りたい!
そんなご希望にお応えします。
防災出前講座は、防災についてもっと知っていただくために、
県職員が皆さんのもとへお伺いします。お気軽にご利用ください。
☆講座の対象は
・県内に在住・在勤または在学されている、おおむね 20 名以上の方が参加して実
施される、自治会・企業・サークルの集まりなどを対象とします。
・営利活動や宗教及び政治活動に利することを目的とするもの、もっぱら苦情、陳
情及び交渉を目的とするものは対象としません。
詳しくは 県の HP(県政出張講座)をご覧下さい。
http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/koucho/50021814987.html
- 24 -
5
災害時要援護者への支援について
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震において、障害者や高齢者などの要援護者の方
々が多数被災され、過酷な避難生活の中で、病状の悪化やストレス等による死者(い
わゆる災害関連死)も多数に上りました。
これらの方々をどのようにして救援するかについて、具体的な対策を講じる必要が
あります。
−災害時要援護者とは−
災害が発生したときや災害の危険が迫ったときに、災害から自らを守るために適当な
行動が困難で、安全な場所に避難するなど何らかの助けを希望する人々のことです。
○避難支援プランの策定
災害時要援護者対策を具体的に進めるため、行政と自治会、民生委員・児童委員な
どが協力して、次の流れを参考に要援護者一人ひとりの「避難支援プラン」を作りま
す。
○災害時要援護者の事前把握
平常時からの要援護者情報の収集・共有が不可欠なので、ペライバシーの保護に配
慮して、以下の手法を活用しながら台帳の整備をします。
関係機関共有方式
地方公共団体の個人情報保護条例の特例規定により、平常時から
福祉関係部局が有する要援護者情報等を防災関係部局、自主防災組
織、民生委員・児童委員などの関係機関等の間で共有する方式
手上げ方式
要援護者登録制度を行うことについて広報・周知した後、自ら要
援護者名簿等への登録を希望した方の情報を収集する方式
同意方式
防災関係部局、福祉関係部局、自主防災組織、福祉関係者等が要
援護者本人に直接的に働きかけ、必要な情報を収集する方式
○災害時要援護者対策と個人情報の保護
要援護者の中には、第三者に家庭の状況を知られたくないなどの理由により台帳へ
の搭載を希望しない方もいることから、民生委員・児童委員、自主防災組織等の第三
者への提供は、住所、氏名、避難時の留意事項など基本的な情報に止める方法もあり
ます。
- 25 -
○避難支援者の決定
個別支援計画をつくる中で、一人ひとりの要援護者を災害時に支援する避難支援者
を複数名(それぞれの要援護者の状況に見合った人員)定め、平常時から声かけを行
うなど要援護者と支援者の信頼関係がつくれるように努めます。
−避難支援者とは−
・要援護者への日頃の声かけや災害が起きたときの安否確認、避難の手助けなどをして
いただける自主防災会や自治会、民生委員・児童委員など地域の方々です。
−要援護者対策の基本は日頃のお付き合い−
・防災だけでなく、声かけ、見守り活動や防犯活動など、地域における各種活動を通じ
て、人と人とのつながりを深めるとともに、要援護者が自ら地域にとけ込んでいくこ
とができる環境づくりに努めることが大切です。
−要援護者の福祉避難所(室)とは−
・福祉避難所とは、障害者や心身に衰えのある高齢者、乳幼児等、避難所での生活にお
いて特別な配慮を必要とする方々を受け入れ、保護する避難所です。
・災害発生直後は、応急的な措置として、身近に避難できる地区の避難所の中に健常者
と分けて、要援護者に配慮したスペースを設置する「福祉避難室」が設けられるとと
もに、支援するスタッフが配置されます。
・災害の状況により町の福祉避難所が開設されると、特別な配慮が必要な要援護者は、
必要に応じて二次的な避難場所として、福祉避難所で生活することが可能となります。
- 26 -
Ⅱ
災害時における防災活動
1 時間経過に伴う自主防災活動
(1)地震災害時の主な活動
災害時の活動は、災害発生からの時間の推移により変化するため、時期に応じた的
確な活動が求められます。
自主防災組織として、災害時に何をすれば良いか、時間の経過とともに想定される
状況と活動をシュミレーションし、確認することが大切です。
自主防災組織に期待される活動・役割
災害時の状況
発
生
前
○防災知識の普及
○防災訓練の実施
など
地震発生
○自身と家族の安全確保
○近隣での助け合い
・出火防止
・初期消火
・救出・救助 など
発
生
直
後
○地域内の安否確認や被害情報収集
○初期消火
○救出活動
○負傷者の手当・搬送
○住民の避難誘導活動
○災害時要援護者の避難支援 など
数
時
間
後
数
日
後
○町に協力して避難所運営
○町及び関係機関への情報伝達
○避難住民への広報・情報伝達
○災害時要援護者への配慮
○災害ボランティアとの連携 など
- 27 -
(2)風水害時の主な活動
突然襲ってくる地震とは異なり、風水害はその発生までにある程度の時間があるた
め、被害が及ぶ危険を避けるために早期に情報伝達や避難といった行動をとることによ
って、大規模な被害を抑えることができます。
したがって、風水害時の活動内容については、避難後の行動等、地震災害時の活動を基
本とするほか、次のような事前行動が求められます。
災害時の状況
自主防災組織に期待される活動・役割
※ラジオ・テレビなどの気象情報に注
意し、避難準備情報や避難勧告・指
示に備えて行動する。
○早期の情報収集・情報伝達・事前行
動が必要
○土砂災害等の前兆現象などに注意
○異常があれば自主避難し町に通報
○住民への避難の呼びかけ
○土嚢積み等、被害を抑える行動
○災害時要援護者の避難支援 など
発
生
前
災害発生
○自身と家族の安全確保
○近隣での助け合い
発
生
直
後
※被害を抑えるための行動
○水防活動
○安否確認や被害情報収集
○救出・救助活動
○負傷者の手当・搬送
○住民の避難誘導活動 など
数
時
間
・
数
日
後
※避難誘導・避難所運営
○町に協力して避難所運営
○町及び関係機関の情報伝達
○避難住民への広報・情報伝達
○災害時要援護者への配慮
○災害ボランティアとの連携 など
- 28 -
2
自主防災組織の応急活動
(1)情報収集及び伝達について
大規模災害が発生する恐れがある場合又は現に発生した場合に、デマ等によるパニ
ックが起こらないように、災害情報の正確かつ迅速な収集及び伝達が必要不可欠です。
災害情報は、地域の実情により、また災害の種別により、様々な内容となりますが 、
伝達すべき情報を事前に地域毎に定めておき、これについて町と住民が共通の認識を
持ちましょう。
−伝達されるべき災害情報の例示−
<地震が発生した場合>
・被害の状況(火災、崖崩れ等の状況並びに建物、道路及び橋等の被害状況)
・電気、ガス、水道、電話などの状況及び復旧見通し
・避難の勧告、指示の状況(避難の状況)
・救援活動の状況
・給食・給水、生活必需品の配給、衛生上の注意 など
<風水害の場合>
・気象注意報、警報
・被害の状況(住宅、浸水、崖崩れ など)
・避難の勧告、指示の状況(避難の状況)
<東海地震で警戒宣言が発せられた場合>
・地震情報(観測情報、注意情報、予知情報(警戒宣言))
・被害を軽減するために必要な情報(交通規制、避難勧告又は指示)
・生活情報
(交通機関の運行、道路交通、電気・ガス・水道の供給、食料等の需要等の情報)
−ポイント−
○自主防災組織を災害情報の中継点として位置づけ、町及び消防機関から伝達すべき情
報を流します。
○逆に住民の避難状況等(→P64【様式5:避難所開設状況票(例)】)や地域の被害
状況(→P65【様式6:被害状況報告票(例)】
)を自主防災組織で収集し、町に報
告することができるように地域の実情にあった仕組みを確立しておくことが必要で
す。
- 29 -
(2)被災者の救出・救護活動について
大地震発生時には、家屋の倒壊や落下物等により多数の負傷者が発生し、消防等の
防災機関だけでは十分な対応が出来ません。
地域の自主防災組織が協力して、倒壊物やガレキの下敷きになった人を救出・救助
し、また負傷者には、応急手当等を行い、病院へ搬送する等の役割が求められます。
−救出活動の手順−
①自分の安全を確認したら、家族・隣人を救出
・大きな声をあげて反応を確かめ、負傷者などの居場所の情報を集める。
・居場所を確認したら、救出のための人を集める。
・ノコギリ、ハンマー、バール、ジャッキ、ロープなどの資機材で救出する。
②自主防災組織による救出
・特技者によるチェーンソー、可搬ウインチ、エンジンカッターなどを利用した救出
・被災者の埋没位置や人数などを的確に把握する。
③消防署等による救出
・大規模な救出や専門的な技術者等による救出が必要な場合は、消防署等の出動を要請
する。
- 30 -
(3)消火活動について
地震による火災を防ぐには、各家庭による防火対策が一番重要です。
それでも出火した場合は、自主防災組織が協力して初期消火活動にあたります。
ただし、地域で行う初期消火活動は、あくまで火災の延焼防止が目的ですので、決
して無理はしないように注意してください。
消防団員や消防署員が到着したら、その指示に従いましょう。
−消火活動の手順−
【地震発生】揺れが収まってから、素早く火の始末をする。
▼
【出
火】消化器、くみ置き水などで、自ら消火活動を行う。
▼
【火災発生】可搬ポンプ、バケツリレーなどによる初期消火活動を行う。
▼
消防署員が消火を開始したら指示に従う。
【延焼拡大】消防署員による消火活動。避難誘導班の指示に従って避難を開始する。
▼
【避
難】
消火器の使用方法
水バケツによる消火方法
- 31 -
(4)避難誘導・安否確認について
避難活動の中心的役割は、自主防災組織が担当しなければなりません。町と十分協議の
上、自主防災組織毎に避難計画をつくり、住民に周知徹底しておきましょう。
また、避難場所については、町の地域防災計画において定めているので、事前に確認し、
住民に周知徹底しておくことが大切です。
−避難計画策定にあたっての注意事項−
○集合場所
住民がよく知っている広くて危険のない場所を、あらかじめ一次避難地と決め、住民
に周知徹底しておく。
○安全な経路
自主防災組織の責任者は安全な避難経路を幾つか選定しておく。
○避難誘導
・避難誘導の責任者を決め、全員が指示に従ってまとまって避難できるようにしておく。
・落下物等に注意し、ブロック塀、自動販売機の近くを歩かないようにする。
・自主避難をした際は、町に避難場所、人数等を報告する。
・災害弱者に対する配慮を怠らず、全員が安全に避難できるよう便宜を図る。
○安否確認
・あらかじめ世帯台帳等を備え、安否確認を行う。
・家族同士、友人、知人の安否確認は、災害伝言ダイヤル「171」や携帯電話による
災害用伝言板等のサービスにより行う。
○避難訓練
日頃から訓練を繰り返し、避難方法や集合場所などを住民に周知徹底しておく。
- 32 -
(5)給食・給水について
災害により、停電、断水、ガスの供給停止に加えて、食料、飲料水、生活用水も不足す
ることも予測されることから、自主防災組織としては、避難所等での安心・安全な生活支
援として、食料や飲料水、救援物資の配分を行うほか、炊き出しを行う必要があります。
炊き出しを行う際は、衛生面に十分配慮し、食中毒等の二次災害を出さないよう心がけ
ましょう。
また、住民への給水・給食にあたっては、災害時要援護者や自宅で避難生活を送ってい
て調理ができずに食事を求めて避難所へ来る人、帰宅困難となった地域外の人等がいるこ
とを認識し、柔軟で的確な対応が求められます。
−留意事項−
○自分で水や食事を取りにくることができない人、アレルギー体質の人等、様々な事情
を抱えている人への配慮
○高齢者や病人、乳幼児などは、一般の防災備蓄食品が合わない場合もあるため、でき
るだけそれぞれの人に合わせた食べ方への配慮
- 33 -
○近年の豪雨災害では、浸水により膝
よりも上まで水がきているような危険
な状況の中で避難するような事態も見
られ、そこで亡くなられた方もいまし
た。
避難勧告等を聞いていながら避難し
なかった人からは、
「大丈夫だと思った」
「避難する方が危険」「子どもや年寄り
の避難が大変」などの意見がみられ、
住民が自らの危険を認識できていない
こと、切迫性のない状況での避難には
限界があることなど、「避難」に関する
課題が挙げられました。
個人として、地域として、町長から
発令される情報をしっかり理解し、ど
のような行動を取るべきなのか考え、
備えることが大切です。
- 34 -
Ⅲ
管内の取組事例の紹介
○峡南地域内で活動している自主防災組織等の活動事例を紹介します。
町
名
設立年月日
目
的
市川三郷町
組織名
たかた防災ボランティア
平成16年7月13日
会員数
15名プラス1団体
本会は、地震等の災害に遭遇した場合に、家庭、地域住民と支え合
ってボランティア活動をすすめていくために、平常時から防災ボラン
ティア活動を推進していく防災ボランティアの養成を目指して活動す
る。
活動内容
・会員相互の連携とネットワークを図るため、毎月定例会を開催
・防災ボランティアとしての資質の向上、技術の向上を図るための学習会の開催
・会員相互で情報を提供し、情報の共有化を図るための活動
・防災ボランィア活動の普及啓発をすすめる活動
・地域における住民の防災意識の向上や支え合いをすすめるための活動
・その他目的を達成するための活動 など
−宿泊体験しました−
活動名:体験型防災訓練
(災害対応避難生活体験研修・1泊2日)
実施日:平成18年7月29日(土)30日(日)
参加者:市川三郷町高田地区住民 75 名
内 容:別紙スケジュールのとおり
たかた防災ボランティアは、高田地区公民館・町
・町消防団主催の「災害対応避難生活体験研修」に
事業の企画段階から実行委員として参画しました。
訓練は、東海地震の発生により電気や水道などの
ライフラインが寸断され、住民が地区公民館に避難
したという想定です。
参加者は、1泊2日の日程で公民館に泊まり込み、
寝食を共にしての「体験型防災訓練」を実施しまし
た。
訓練には地区住民75人が参加し、峡南消防北部
署員の指導による、応急手当や消火訓練、また起震
車での地震体験や倒壊家屋からの救助・救出訓練な
どを行いました。夜には、防災・災害対策研修や意
見交換会を行い公民館内での宿泊を体験しました。
本番さながらの訓練に、参加した多くの方々から
「今後の防災・災害対策にとても役立った。
」との声
が聞かれました。
- 35 -
避難所開設訓練
倒壊 家屋 から の救 出・ 救助 訓練
手作り担架での搬送訓練
市 川 三 郷 町 避 難 所 生 活 体 験 訓 練 ス ケ ジ ュ ー ル
1日 目
訓 練 内 容
担 当
13 :00 ( 想 定 )
・ 震 度 7 東 海 地 震 発 生 、 電 気 、 ガ ス 、 水 道 、電 話 な ど の ラ イ フ ラ イ ン は 停 止
・道 路 も各 地 で 寸 断 、崩 壊 してお り、車 両 の 通 行 は 困 難 な状 況
・市 川 三 郷 町 は 元 より山 梨 県 、静 岡 県 全 域 が 地 震 に より、多 大 な被 害 を 受 け て い る
13 :15 ・ 道 路 は 車 両 が 通 行 で き な い た め 、 徒 歩 で 参 集
各自
・ 起 震 車 に よ る 地 震 体 験 ( 1回 4 ∼ 6 人 )、 1 回 あ た り 2∼ 3 分 程 度
消防署で操作
・起 震 車 の 待 ち時 間 を 利 用 して避 難 所 生 活 体 験 の 趣 旨 説 明 と受 付 を 行 う
本 部 ・総 務
( 救 出 、 救 助 訓 練 (屋 外 、 屋 内 ))
・家 屋 の 屋 根 を 模 し た ヤ グ ラ を 設 置 し て お い て 、 ジ ャ ッ キ ・の こ ぎ り 等 を 使 用 し て 救 出 ・救 助 訓 練
消防署指導
・ 応 急 手 当 訓 練 (三 角 巾 や 包 帯 の 使 い 方 )
応急処置隊補助
・ 生 き 埋 め 者 に 対 す る 救 出 ・救 助 (手 作 り 担 架 等 の 作 り 方 ・使 い 方 )
17 :00 ( 避 難 所 設 営 訓 練 )
本 部 ・総 務
・ 役 割 分 担 、 避 難 所 に お け る ル ー ル づ く り (参 加 者 全 員 )
避難所設営隊
18 :00 ( 炊 き 出 し 訓 練 )
・50食 用 ア ル フ ァ 米 を 使 用 、各 自 持 参 し た 備 蓄 食 料 も こ の 時 食 す
炊き出し隊
・食 事 時 は もち ろん の こと、訓 練 中 水 道 は 断 水 して い る ことを 想 定
18 :40 ( 消 火 訓 練 ( 屋 外 ))
消防団指導
・救 助 訓 練 時 使 用 した ヤ グ ラを 標 的 に 、夜 間 の バ ケツ リレー と水 消 火 器 訓 練
19 :30 ( 座 談 会 (屋 内 ))
・災 害 が 起 き る と 電 話 は ど う な る ? 災 害 伝 言 ダ イ ヤ ル 171の 使 い 方
NTT 東 日 本
20 :15 ( 防 災 ゲ ー ム ク ロ ス ロ ー ド ( 屋 内 ))
・被 害 を 想 定 し、2つ の 答 え か ら 1つ を 選 択 す る 災 害 選 択 ゲ ー ム で す
町職員
・ク ロ ス ロ ー ド と は 、分 岐 、分 か れ 道 の 意 味 で 、災 害 前 、災 害 後 の 対 応 に お い て 、多 くの 重 大
な決断が 必要となる場面を想 定したゲームです
22 :00 ( 就 寝 )
・各 自 持 参 して きた タオル な ど だ け で寝 る。
2日 目
参加者個々
訓 練 内 容
担 当
7:00
(非 常 食 で 朝 食 )
参加者個々
8:00
・障 害 者 、高 齢 者 など の 災 害 時 要 援 護 者 に 対 す る平 常 時 の 取 組 み
町職員
・避 難 所 閉 設 作 業 、ア ンケー ト調 査
10 :00 ( 解 散 )
・家 に 戻 り、普 段 の 生 活 が い か に 快 適 か お 感 じくだ さい !
炊き出し訓練(浄水器の動作確認)
仮設トイレ設置訓練
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町
名
鰍沢町
組織名
上北町自主防災会
設立年月日
平成18年4月1日
会員数
200名(80世帯)
目
地震災害時における、救援・救護・避難・情報収集等、地域住民の
安全確保を目的に設立
的
活動内容
上北町自主防災会は、平成17年から組織作りに取り掛かり、平成18年4月設
立に至りました。組織作りに関しては、自治会の傘下に入るのではなく、独立した
組織(自治会との連携は取りながら)を作り、災害に対し、柔軟な対応がとれるよう
努めました。
設立以降は、役員を中心に山梨県主催による防災の会議等に出席。地震災害に対
する情報を収集し、毎年4回の訓練を実施してきました。
会の運営面では、自治会費とは別に各戸から1,000円負担していただき、必要な
物品を揃えました。予算の関係上、高額な物品は購入できないため、写真(防災庫)
のような物はいただいたものを活用しています。
今後も地域住民の防災意識の高揚を図り、行政に頼らない、自分たちに出来る
こと(無理はしない)を実行する自主防災を続けていきたいと思います。
−これまでに実施した訓練内容−
①消火訓練
②夜間避難訓練
③図上訓練
④被災者救出訓練
⑤炊き出し訓練
⑥要援護者避難訓練(車イス訓練)
⑦アマチュア無線による情報収集と伝達訓練
⑧避難所設立訓練
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町
名
設立年月日
目
的
身延町
組織名
手打沢地区防災組織
会員数
70世帯182名
(平成20年1月1日現在)
地域の防災機関と連携し、防災活動の万全を期し、住民の生命・財
産を災害から守ることを目的とする。
活動内容
私たち手打沢地区防災組織は、手打沢区の組織がそのまま自主防災組織として活動
しています。これまで年度初めに防災組織表と各人の役割分担表を作成するなど、町
の計画した防災訓練を元に火災への対応を重点的に次の7項目を実施してきました。
①事前の役割分担 ②防災機械の扱い訓練 ③行動手順の確認 ④避難誘導訓練
⑤出火防止及び初期消火訓練 ⑥訓練会場での防災学習会 ⑦消火栓の取り扱い訓練
しかしながら平成16年10月の早朝、台風22
号による大雨で区内の山が崩れ、押し寄せた土砂に
住宅1軒が押しつぶされ、土砂は電柱をなぎ倒し、
国道52号を塞ぎ、通行車両1台を飲み込んで、富
士川に流れ込みました。
このため国道52号は寸断され、一時、一帯が停
電しました。幸い危険を察知したその家の住民はす
ぐに避難し、命に別状はありませんでしたが、家と
財産は泥の中に埋まってしまい避難生活を余儀なく
されたのです。
この体験から特に地震・土砂災害が発生した場
合、公的組織・機関は各地の救助要請に追われ、到
着が遅れる可能性があると感じ、緊急事態の中でい
ち早く適切な応急活動を地域で行うことが必要と考
え、防災訓練の内容を再検討しました。
18年は、県防災安全センターに依頼し、次の訓
練メニューを実施しました。
①事前の役割分担
②防災機械の事前点検
③行動手順の確認
④避難誘導訓練
⑤防災講話
⑥起震車による震度の体験
⑦煙による対応体験 ⑧簡単な担架の作り方
⑨三角巾による応急処置
⑩参加者全員でアルファ米の体験
また地区として、非常用食料(アルファ米)の備
蓄も始めています。
19年は、普通救命講習(3時間コース)を中部
消防署に依頼し、70名が中部消防署長から修了証
を交付されました。
今後も、地域住民の生命・財産を災害から守るべ
く救急救命講習の継続など努力いたします。
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2004 年 10 月 9 日午前 10 時頃の様子
押し寄せた土砂に住宅は飲み込まれ国
道 52 号は完全に塞がれてしまった。
現
在
第2部
1
避難所運営のために
避難所の開設について
(1)避難所運営組織とは
避難所の運営は、市町村が中心となって行うのは勿論ですが、過去の災害経験から
市町村のみでの避難所運営は困難を伴うことが多く、地域住民が関わることで円滑な
運営ができることが明らかになりました。
避難者にとって避難所が、秩序のとれた生活拠点として機能するためには、避難者
が中心となった「避難所運営組織」を立ち上げ、避難所の自主運営を行うことが必要
となります。
※自主防災組織を包括する避難所運営組織を立ち上げます。その際、自主防災組織の人
員を、順次、避難所運営組織の各班へ移行していきます。
【最近の地震被害状況】
住宅被害
避難状況
(ピーク時)
1ヶ月後
阪神・淡路大震災
H7.1.17
5時46分
マグニチュード7.3
新潟県中越地震
H16.10.23
17時56分
マグニチュード6.8
全壊
半壊
全壊
半壊
104,906棟
144,274棟
3,175棟
13,808棟
避難者 316,678人 避難者 103,178人
1月23日(6日後)
10月26日(3日後)
避難所
1,153ヶ所 避難所
603ヶ所
1月23日(6日後)
10月28日(5日後)
避難者
避難所
209,828人 避難者
961ヶ所 避難所
5,803人
94ヶ所
全避難所の閉鎖 8月20日(約7ヶ月後) 12月23日(約2ヶ月後 )
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(2)避難所運営組織の役割
《初動期》
災害発生直後の混乱状態の中で避難所を開設・運営するために必要な業務を行う
期間です。
①避難所運営
・避難所運営の中枢となる人物(代表1名、副代表2名)を選出します。
・避難所運営組織が形成されるまでは、中枢となる人が陣頭指揮をとります。
・中枢となる人物を中心に、①避難所となる施設の危険度の点検 ②避難者名簿づくり
③避難者の部屋割り ④居住組の編成に取りかかります。
②避難施設の点検
・避難所の安全性の判断は、応急危険度判定士が判定を行いますが、市町村避難所担当職
員や施設管理者がいない場合で、迅速に施設内への避難が必要な場合には、運営組織が
目視による施設の点検を行う必要があります。
・危険と認められる場所は、立入禁止の張り紙をしましょう。
【点検項目(例)】 地すべり、崖くずれ、地割れ 床の状況 外壁の状況
液状化発生の有無
柱の状況 天井、照明器具の状況
建物の沈下・傾斜
壁の状況 ドア・窓の状況
③避難所の開設
・避難所の開設は原則として、町職員が施設管理者の協力を得て行います。しかし、休日
や夜間など町職員の出勤が困難な場合もあります。
・緊急的な避難を要する場合に備えて、住民などの判断により避難所を開設できるよう、
事前に施設管理者との打合せを行い、あらかじめ鍵の管理方法を取り決めておきましょ
う。
④避難者台帳の作成など
・避難所運営の中枢となる人物は、避難所開設状況(→P64【様式5:避難所開設状況
票(例)】) や被害状況(→P65【様式6:被害状況報告票(例 )】) を町災害対策本
部に報告しましょう。
・避難者台帳(→P66【様式7:避難者台帳(例)】) を配布し、各世帯毎に記入して
もらいます。
・病院、施設などへの収容希望がある場合や緊急を要する場合も台帳に記入してもらいま
しょう。
・プライバシーに配慮しつつ(→P67【様式8:災害時要援護者リスト(例)】)を作
成し、町災害対策本部に報告しましょう。
⑤部屋割り
・避難者全員分の居住空間を確保します。
・利用できる空間は、教室、会議室、体育館、廊下などがあります。
・校長室、職員室、保健室などは施設運営上必要なため、居住空間としては使用しません。
・被災直後は、多数の避難者が詰めかけることが想定されるため、居住空間が足りない場
合は、疾病者、幼児、妊婦、高齢者、障害者などを優先させます。その際には、空調設
備の整った部屋を割り当てるようにしましょう。
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《展開期》
災害発生後2日目から約3週間程度までの期間です。
避難者にとっては避難所での仕組みや規則に従った日常性を確立する時期です。
①避難所運営組織
・発災時には、限られた行政職員だけでは対応が困難になることが想定されます。避難所
の運営は、避難者自身による自治組織を中心として行いましょう。
・避難所の運営組織は、運営本部と居住単位に基づく居住組、各活動班で構成されます。
全ての避難所の運営は、避難所運営本部を中心に行います。
【運営本部】
・運営本部は、本部長1名、副本部長2名、各活動班の班長、各居住組の組長によって構
成されます。
・運営本部は、避難所を運営する最高決定機関として避難所生活全般に関わります。
・運営本部では、避難所内でのルール(→P68【様式9:○○地区内 避難所でのルー
ル(例)】) の決定・変更の徹底、避難者の要望、意見などの取りまとめ、町や関係機
関との連絡調整などを行います。
・運営本部会議は、毎日時間を定めて1回以上開催します。
②居住組の編成
・世帯を一つの単位として、居住組(最大40人程度)を編成します。
・各居住組に1名の組長を置きます。
・居住組の編成は、血縁関係や居住地域を基にします。
・滞留旅客など、元もと地域内に居住していない避難者は、まとめて居住組を編成します 。
【居住単位に基づく居住組】
・居住組は、1名の組長を選出し、居住組の意見をまとめて運営会議へ提出する代表者の
役割を担います。
・組長の他に、副組長、各活動委員を選出します。
・居住組として、公共部分の清掃、炊き出し、生活用水の確保などを当番で行います。
・在宅被災者に対しても、町災害対策本部によって食料・物資の提供などが地域の防災拠
点である避難所で行われます。そこで、在宅被災者数や必要とされる支援物資等に関す
る情報を把握するため、広報活動により、在宅被災者の人々に対して、避難所への申し
出を呼びかけます。
【各活動班】
・各活動班は、班長を選出し、活動班の意見をまとめて運営会議へ提出する代表者の役割
を担います。
・各活動委員は、居住組の代表として避難所運営のための諸活動の中心になります。
③避難所内での場所の移動
・避難者の増減など状況の変化により、避難場所の移動が必要な場合は、避難者の了解を
得て、部屋の統廃合など避難場所の移動を行います。このため、避難所開設直後から避
難所内で場所の移動があることを周知しておくことも必要です。
- 41 -
- 42 -
- 43 -
《安定期》
災害発生後3週間目以降です。
この時期は、毎日の生活に落ち着きが戻り、長期化に伴って被災者の心身の抵抗
力が低下する時期でもあります。また、被災者の多様化するニーズに対して、柔軟
な対応が必要とされる期間です。
①活動班の再編成
避難者の増減により避難所の規模が縮小するなど、状況の変化があった場合は、適宜、
班員の交替や班の再編を行います。
②避難所内での場所の移動
避難者の減少や学校の再開など、状況の変化があった場合は、避難者の了解を得て、部
屋の統廃合など避難場所の移動を行います。
《撤収期》
周辺のライフライン機能が回復し、被災者にとって本来の生活が再開可能になる
ため、避難所生活の必要性がなくなる期間です。
この時期は、避難者の生活再建、避難所施設の本来業務の再開に向けての対応が
必要な期間です。
○避難所の撤収
避難所閉鎖について避難者の合意形成を行いつつ、残務整理を行い、避難所の運営に関
する記録、使用した台帳等を整理し、町災害対策本部に引き継ぎます。
- 44 -
2
避難所の運営
(1)健康管理について
災害発生の混乱時には、早急に医療救護体制が確立されるとは限りません。できる
範囲で病人・けが人の治療に当たり、障害のある人、高齢者、子どもなどの災害時要
援護者の介護を行っていく必要があります。
○近隣の医療機関、医療救護所の開設状況の把握など
・大規模災害発災直後は、地域の病院や診療所などもマヒしているかもしれません。地
域の拠点となる避難所などに「救護所」が設置されます。医療機関に行かなくても受
診が可能です。
・ただし、避難者に医師や看護師などの専門家がいれば、避難所に医務室を開設し、急
な病人の発生に対応しましょう。
・避難所内に医務室が開設できない場合や、医務室で対応できない場合には、速やかに、
近隣の医療施設への搬送を要請しましょう。
・持病のある人など医療を必要とする可能性が高い人については、「氏名・年齢・性別
・病名・通常使用している薬・かかりつけの病院・医師」などの情報を取りまとめま
しょう。ただし、把握した情報の管理には、十分注意しましょう。
○備蓄医薬品の管理
避難所内にある医薬品や衛生材料の種類、数量について把握しましょう。
−エコノミ−クラス症候群−
新潟県中越地震で報道されたのが、避難所や車中などの狭い空間で長時間じっとし
ていることによる「エコノミ−クラス症候群」
予防するためには、
・座ったままでも、足のつま先を動かすなどの足の運動を行う。
・十分な水分を取る。
・ゆったりとした状態で過ごす。
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○心のケア対策
・被災者の精神的なケアについて、専門家による定期的な相談を受けましょう。
・精神的なストレスや気持ちの落ち込みが続くと、身体を動かさなくなったり、免疫力
が低下して、身体への悪影響も起こしかねません。
【対処方法】
・同じ体験をしている家族や周囲の人と話をし、思いを共有し合ったり、悩みを相談し
たりする。
−こんな時は、
すぐに医療・保健スタッフやボランティアに相談しましょう−
・夜、眠れない
・避難所の生活環境や周囲との人間関係などで困っている
・つらい気持ちや悩みを話せる人がいない
・理由は分からないが、不安、イライラ、焦りがつのる
・気持ちが落ち込んで立て直せない、何もする気が起きない、涙が出て止まらない
・頭痛、胃腸の不調、身体のだるさなど身体の不調が取れない
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(2)水・食料・物資の確保
発災直後は、食料の配給が十分には行き届かないことも考えられます。町災害対策
本部へ場所と避難人数や必要な食料・物資を速やか報告するとともに、避難者が協力
し合って炊き出しなどを行うことにより、食料の確保を行います。
○水・食料・物資の調達
・備蓄物資・食料がある場合には確認の上、必要な物資・食料を町の災害対策本部に要
請します。(→P69【様式10:物資要請書(例)】)
・要請に当たっては、被災者管理班と協力し、毎日の避難者数を把握しつつ、その日必
要な物資・食料を洗い出しましょう。
・避難所は、在宅の避難者への配布拠点になる場合もあるので、在宅避難者分も合わせ
て要請しましょう。
・高齢者や障害者など、特別の要望には個別に対応しましょう。
・避難者の個人的な、し好品の要望や特定の製造元など、いき過ぎた要望への過剰対応
に留意しつつ要望に応えましょう。
○物資・食料の受入れ
・食料・物資班は、施設管理班と協力し、物資・食料等の受入れのために、ある程度の
広さを持った専用スペースを設け、物資の種類を分別し、数量を把握し、保管場所に
搬入します。
・倉庫への搬入や物資の分別などは大変な重労働です。ボランティアや避難者に協力を
呼びかけ、できるだけ多くの人の協力を募りましょう。
・物資の受入れや配布に当たっては、物資や数量などを記入し、在庫管理をします。
(→P70【様式11:物資台帳(例)】
)
・夏場や梅雨の時期には、物資・食料へのカビの発生や害虫・ねずみの被害に注意し、
保管場所の衛生管理にも注意が必要です。
- 47 -
○物資、食料の配布方法
・物資や食料が、避難者の数に足りない場合は、お年寄り、子ども、妊婦などの避難者
へ優先的に配布するといった配布ルールを決め、単に機械的に配布するだけでなく、
可能な限り全員が納得できるような工夫が必要です。
・物資の配布方法は、掲示板などを使って周知を図ることが必要です。
【例】
・缶詰のままでは全員分がなかったら、缶の中身で分ける。
・絶対数が足りない果物などは、すり下ろしたり、ジュースにして、お年寄りや子ども
病人などに配布する。
○炊き出しへの対応
・避難者が自主的に炊き出しを行う場合があります。その場合には、施設管理班やボ
ランティア班と協力して、炊き出しのための設備や人員を確保しましょう。
・献立には、食品衛生や栄養管理の資格をもった避難者がいれば、アドバイスを得る
よう心がけましょう。
・可能な限り避難者が欲している食事を提供できるよう配慮しましょう。
・お年寄りやアレルギー体質の方など、やむにやまれぬ理由から特別の配慮が必要な
者には、個別の対応が必要です。
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(3)プライバシーの確保
避難所での生活は、災害による精神的ショックの上に、不自由な避難所生活がもた
らすストレスに襲われます。
特に発災直後の避難所では、生活のリズムが崩れ、ストレスを感じている人の行動
が、さらに他の人のストレスを助長させることになりかねません。
やむなく避難所生活が長期化するような場合は、自立していくための基礎として、
ある程度のプライバシーの確保が必要です。
○居住空間の確保
・居室内の世帯同士の区画境界は、床の敷物で区別するなどして明確に規定しましょう。
・世帯スペースは、一般の「家」同様、その避難者の占有する場所と考え、みだりに立
ち入ったり、のぞいたりしないようにしましょう。
・居室内の通路は、各世帯の区画が必ず1か所は面するような形で設定しましょう。
・避難生活が落ち着いてきたら、個人のプライバシー保護を考慮しましょう。
・お互い顔見知りになり、避難所内の様々なルールが軌道に乗るようになったら、ダン
ボールや仕切り板を用いて個人の空間を確保しましょう。
・空間の確保に当たっては、災害時要援護者への配慮、男女双方の視点、プライバシー
の確保などに気を配りましょう。
・学校などでは、備付けの机や椅子などを仕切りとして用いることもできます。ただし、
使用については、必ず施設管理者と協議しましょう。
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(4)災害時要援護者への対応
(疾病者・障害者・高齢者・乳幼児・妊産婦、外国人など)
発災直後は、多数の避難者が避難所へ詰めかけることが予想されます。居住空間が
足りない場合は、疾病者、障害者、高齢者、乳幼児、妊産婦などを優先しましょう。
○要援護者の支援
・プライバシーに配慮しつつ、避難所内の要援護者について把握しましょう。
・居住スペースは、和室や空調設備のある部屋を優先して割り当て、トイレの位置も考
慮しましょう。
・本人や家族と相談の上、設備のある福祉避難所や福祉施設などへ二次的な移転も検討
しましょう。
・避難所内で、介護士などの専門家がいれば、協力を依頼しましょう。
○長期化に伴う救護対応
・高齢者や障害者は、避難生活の長期化により一層心身への負担が募ります。必要に応
じて町が設置する福祉避難所など、適切な施設への移転ができるよう支援をしましょ
う。
・避難所の子どもたちへの対応について、遊び部屋や勉強室の確保、または、子どもの
世話ができる人材の確保など、必要な支援を検討しましょう。
・地域に外国人などの被災者がいた場合、生活支援に適切な手段や方法を検討しましょ
う。
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(5)避難所内外格差の是正
阪神淡路大震災では、避難所が、周辺被災者に対する救援の拠点となったため、避
難所内被災者と避難所外被災者との間で、食料・物資の配布にあつれきが生じ、「ど
うして外部の人の分まで、配らなければならないのか?」という不満の声が上がった
避難所もあったそうです。こうした事態に陥らないためにもルールづくりが必要です。
※ここでいう避難所内とは、避難所とされる建物だ
けでなく、敷地内(グランド等)も含みます。
避難所外とは、町の地域防災計画で定められた避
難所ではない場所に自然発的にできた避難所、及び
ライフラインが寸断されているが、自宅や、自宅の
庭や畑などで寝泊まりしている方(在宅避難者)の
ことをいいます。
○避難所は、その地域全体の物資の供給拠点
・発災直後の混乱の中では、食料・物資は、在宅被災者の分も一括して避難所へ送られ
てくることが予想されます。
・避難所から町へ食料や物資の必要量を報告する際には、これら在宅被災者の人数も合
わせて報告しましょう。
○在宅被災者組織
・避難所運営本部で在宅被災者について、すべてを把握することは困難です。
・在宅被災者もバラバラに動くのではなく、組織だって物資などの配給を受けたり、町
への要望を出す方が効率的です。
・在宅被災者のまとめ役は、自主防災組織の役員などが考えられます。
・避難所の運営本部は、在宅被災者組織と連携しながら対応しましょう。
・避難所で行っている食料や物資の受入れ・管理、町の災害対策本部との情報連絡など
についても、必要に応じて在宅被災者組織と役割分担しましょう。
−在宅被災者組織は、次のような情報をとりまとめましょう−
・必要な食事と物資の種類と数
・在宅の災害時要援護者と支援内容 など
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(6)ボランティアへの対応
避難所の運営は、避難者による自主運営が基本ですが、慣れない避難生活を続けて
いると、自分たちでできることは限られてきます。必要に応じてボランティアの支援
を受けましょう。
○ボランティアの受入
・災害時、避難所へは多数のボランティアが駆けつけることが予想されます。頼りすぎ
にならないように注意しながら、ボランティアの協力を仰ぎ、避難所を効率よく運営
しましょう。
・避難所運営の中で、マンパワーを必要とする部分については、町災害対策本部や社会
福祉協議会等に要請し、必要に応じてボランティアの支援を受けましょう。
・ボランティアが避難所に直接訪ねてくる場合もありますが、町災害対策本部等を紹介
し、ボランティア登録を行うように依頼しましょう。
○ボランティアの管理
・ボランティアに対して、どのような協力を求めるかについて、運営会議で検討しまし
ょう。
・ボランティアであることが一目で区別できるよう、名札や腕章などを付けるようにし
ましょう。
阪神・淡路大震災では、神戸市などの都市部と異なる
淡路島のコミュニティに、『助けられることは恥ずかしい』
といった住民意識があり、ボランティアなど外部からの
支援を活用しきれなかった面が指摘されました。
[神戸新聞記事『淡路島テーマに提案 復興支援会議3』]
- 52 -
(7)マスコミ取材への対応
発災後、避難所には、各種マスコミの取材が詰めかけることが予想されます。この
ようなことを避けるため避難所では、取材のルールを決めておきましょう。
○取材ルール
・避難所運営会議で取材を受けるかどうか、またどのような対応を取るかを決定しまし
ょう。
・取材者には必ず受付に立ち寄ることを決め、身分・取材目的を確認しましょう。
(→P71【様式12:取材受付用紙(例)】)また、取材者には、腕章などを付けても
らい周りから避難者以外の者とわかるようにしましょう。
・居住空間に取材者を入れる時には、居住者全員の了解を取るようにしましょう。
・取材は避難所の共用スペースのみに限定し、避難者の寝起きする居住空間への立入り
は原則禁止するなど、どこまで取材の対象範囲とするのか決めましょう。
(8)ペット対策
災害が発生し、多くの人と同様にペットも生活の場を失い、飼い主と一緒に避難所
で生活することになります。ルールを決め、人間とペットが上手に共存できるように
しましょう。
○ルール例
・ペットの飼育者名簿(→P72【様式13:ペット飼育者名簿(例)】)を作成し、飼
育者やペットの種類を把握しましょう。
・動物アレルギーの人がいる可能性を考えると、居住部分での飼育は原則、禁止にしま
しょう。
・飼育は、避難所敷地の原則、屋外にしましょう。
・飼育及び飼育場所の清掃などは、飼い主が責任を持って管理しましょう。
※盲導犬等はペットではないので、動物アレルギー等の避難者がいないことを確認でき
た場合には、居住スペースへの同伴を認めましょう。
(約5%の避難所では、)ペットを飼っている人と動物嫌いの人とのトラブルが深刻
化し、中には動物アレルギーの人とペットを飼っている人たちとの間にトラブルが発
生し、責任者の判断でペットを飼っている人たちを全員、避難生活45日目に避難所
から退去させることになったところが1例あった。
[『大地震の被災動物を救うために/兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録』兵庫県南部地震動物救援本部]
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(9)衛生対策
①トイレに関すること
ふだん何げなく利用している水洗トイレですが、ライフラインが寸断され、水が自
由に使用できない状況下では、トイレの確保は深刻な問題となります。
避難者の人数に応じたトイレを確保し、その衛生状態を保つことは、避難所運営に
おいて、最も重要な仕事です。
○使用可能状況を調べます
・トイレの排水管が使用不可能な場合には、トイレは使用禁止とし、張り紙などで避難
者に周知しましょう。
・トイレが使用不能な場合や避難者数に比べてトイレの数が少ない場合などは、仮設ト
イレの設置を町災害対策本部に要請しましょう。
○用水を確保します
・排水管が使用可能な場合には、汚物を流すための用水を確保してから、トイレを使用
しましょう。
・用水確保のために、プールや河川等の水を避難者の協力を得て確保しましょう。
・トイレ横に用水をバケツに汲んでおき、使った人は次の人のために汲んでおくという
ルールを徹底しましょう。
○それでもだめなら自分たちの手で
・下水道用のマンホールのふたを開けて、足場を作り、周囲を囲う。
・校庭や公園などの空き地に穴を掘り、ビニールシートや空き灯油缶やドラム缶を埋め
て便槽代わりにし、板などで囲いをする。
−仮設トイレの設置場所としては以下の点に注意しましょう−
・設置に当たっては、施設管理者と協議
・飲用井戸の周囲はダメ
・し尿を収集運搬するバキュームカーの出入り可能な場所
・避難者が利用しやすい場所
・可能な限り、照明用の電源を確保
・清潔を保つため、清掃用の水を確保
−阪神・淡路大震災ではこんなことがありました−
断水により水洗トイレが利用できなくなったため、避難
所などでは汚物の山ができた。プールの水を利用するな
どの工夫をこらしてトイレを確保したところもあった。
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②ゴミに関すること
避難所では大勢の人が生活するために、大量のゴミが発生します。また、特に災害
発生直後の混乱した状況下では、ゴミの収集も滞るおそれがあります。
・避難所敷地内の屋外にゴミ集積場を設置しましょう。
・ゴミの分別収集を徹底し、ゴミ集積場は清潔にしましょう。
③風呂に関すること
大勢の避難者が生活する避難所において、避難者が平等にかつ快適に入浴の機会を
得られるようにする必要があります。
・近隣に利用可能な入浴施設があれば、調整をし、もらい湯を奨励しましょう。
・仮設風呂・シャワーが設置されたら、当番を決めて清掃を行いましょう。
④掃除に関すること
共同生活を行う避難所においては、避難者全員が、避難所内の清掃を心がける必要
があります。
・共有部分の掃除は、居住組を単位として当番制をつくり、交代で清掃を実施しましょ
う。
・居室部分の掃除は、毎日1回、清掃時間を設けて実施するよう呼びかけましょう。
⑤生活用水の確保
災害時に生活用水を確保することは、非常に重要な仕事です。生活用水の確保は、
労力を必要とする仕事なので、避難者全員で協力して行いましょう。
・避難所内で使用する水は用途に応じて、明確に区別しましょう。
・飲料・調理用、手洗い・洗顔・歯磨き・食器洗い用、風呂・洗濯用、トイレ用の水を
確保しましょう。
⑥衛生管理に関すること
ライフラインが停止し、物資が不足する中での避難所生活は、決して衛生的なもの
とはいえません。疾病の発生を予防し、快適な避難所環境を作るために、衛生管理に
は十分に注意を払う必要があります。
・手洗いを徹底しましょう。
・食器の衛生管理を徹底しましょう。
・避難所での集団生活においては、インフルエンザなどの感染症がまん延しやすくなる
ため、十分な予防策を講じましょう。
- 55 -
防災ひとくちメモ
【峡南地方連絡本部】
峡南地域県民センター所長を長とし、管内の被害状況の取りまとめや、地域ごとに必要な
災害応急対策等を実施します。
- 56 -
第3部
1
資料編
各種様式
【様式1:○○自主防災会規約(例)】
(名称)
第1条 この組織は、○○防災会(以下「本会」という。)と称する。
(事務所の所在地)
第2条 本会の事務所は、会長宅に置く。
(目的)
第3条 本会は、地区住民(及び事業所等)の隣保共同並びに相互扶助精神に基づいて自
主的な防災活動を行うことにより、地震その他の災害(以下「地震等」という)による被
害の防止及び軽減を図ることを目的とする。
(事業)
第4条 本会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1) 防災知識の普及に関すること。
(2) 地震等に対する災害予防に関すること。
(3) 地震等の災害発生時における情報の収集・伝達、初期消火、救出・救護、避難誘導、
給食給水等の応急対策に関すること。
(4) 防災訓練の実施に関すること。
(5) 防災資機材等の備蓄、整備に関すること。
(6) その他、本会の目的を達成するために必要な事項。
(会員)
第5条 本会は、○○自治会の区域に属する世帯(及び事業所等)をもって構成する。
(役員)
第6条 本会に次の役員を置く。
(1) 会 長 1人
(2) 副会長 2人
(3) 班 長 5人
(4) 会 計 1人
(5) 監 事 2人
2 役員は、会員の互選による。
3 役員の任期は、1年とする。ただし、再任することができる。
(役員の任務)
第7条 会長は、本会を代表し、会務を総括し、地震等の発生時における応急活動の指揮
命令を行う。
2 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代行する。
3 班長は、会長の指示を受け、本会の事業計画の立案及び各班の活動の推進にあたる。
4 会計は、本会の出納に関する事務を行う。
5 監事は、本会の会計を監査する。
- 57 -
(会議)
第8条 本会に、総会及び役員会を置く。
(総会)
第9条 総会は、全会員をもって構成する。
2 総会は、毎年1回開催する。ただし、特に必要がある場合は臨時に開催することがで
きる。
3 総会は、会長が招集する。
4 総会は、次の事項を審議する。
(1) 規約の改正に関すること。
(2) 防災計画の作成及び改正に関すること。
(3) 事業計画に関すること。
(4) 予算及び決算に関すること。
(5) その他、総会が特に必要と認めたこと。
5 総会は、その付議事項の一部を役員会に委任することができる。
(役員会)
第10条 役員会は、会長、副会長、班長、会計、監事によって構成する。
2 役員会は、次の事項を審議し、実施する。
(1) 総会に提出すべき事項。
(2) 総会により委任された事項。
(3) その他、役員会が特に必要と認めたこと。
(防災計画)
第11条 本会は、地震等による被害の防止及び軽減を図るため、防災計画を作成する。
2 防災計画は、次の事項について定める。
(1) 地震等の発生時における本会の編成及び任務分担に関すること。
(2) 防災知識の普及に関すること。
(3) 防災訓練の実施に関すること。
(4) 地震等の発生時における情報の収集・伝達、出火防止、初期消火、救出・救護、避
難誘導、給食給水等の応急活動に関すること。
(5) その他必要な事項。
(会費)
第12条
本会の会費は、総会の決議を経て別に定める。
(経費)
第13条
本会の運営に要する経費は、会費その他の収入をもってこれにあてる。
(会計年度)
第14条 会計年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
(会計監査)
第15条 会計監査は、毎年1回監事が行う。ただし、必要がある場合は、臨時に行うこ
とができる。
2 監事は、会計監査の結果を総会に報告しなければならない。
附
則
この規約は、平成○○年○○月○○日から施行する。
- 58 -
○ ○ 自 主 防 災 会 役 員 名 簿(例)
役職名
氏
名
住
会 長
副会長
〃
班 長(情報連絡班)
〃
(消 火
班)
〃
(避難誘導班)
〃 (救出・救護班)
〃 (給食・給水班)
会 計
監 事
〃
- 59 -
所
電話番号
【様式2:○○自主防災会防災計画(例)】
1. 目的
この計画は、○○自主防災会の防災活動に必要な事項を定め、もって、地震その他の災
害による人的、物的被害の発生及びその拡大を防止することを目的とする。
2. 計画事項
この計画に定める事項は次のとおりとする。
(1)自主防災組織の編成及び任務分担に関すること
(2)防災知識の普及に関すること
(3)災害危険の把握に関すること
(4)防災訓練に関すること
(5)情報の収集・伝達に関すること
(6)避難に関すること
(7)出火防止、消火活動に関すること
(8)救出・救護に関すること
(9)給食・給水に関すること
(10)災害時要援護者対策に関すること
(11)他組織との連携に関すること
3. 自主防災組織の編成及び任務分担
災害発生時の応急活動を迅速かつ効果的に行うため、また、平常時の活動をより円滑に
行うため、次頁のとおり防災組織を編成する。
4. 防災知識の普及・啓発
地域住民の防災意識を高揚するため、研修会・講演会等の実施により防災知識の普及・
啓発を行う。
5. 地域の災害危険の把握
災害予防のため、危険箇所、災害履歴など防災問題に関する把握を行う。
6. 防災訓練
大地震等の災害に備えて、情報の収集・伝達、消火、避難等が迅速かつ的確に行えるよ
う、随時防災訓練を実施する。
7. 情報の収集・伝達
災害発生時、情報班は地域内の災害情報、防災関係機関等の提供する情報を収集すると
ともに、必要と認める情報を地域内住民、防災関係機関に伝達する。
8. 避難
(1)避難誘導の指示
町から避難の指示または勧告がでたとき、また会長が必要と認めたときは、会長は避難
誘導班に対し避難誘導の指示を行う。
(2)避難誘導
避難誘導班は、会長の避難誘導の指示を受けたときは、住民を避難所に誘導する。
- 60 -
9. 出火防止及び消火活動
大地震等においては、火災の発生が被害を大きくする主な原因であるため、出火防止の
徹底を図り、地域内で火災が発生した場合、迅速に消火活動を行い、初期に消火すること
ができるようにする。
10. 救出・救護
建物の倒壊、落下物等により救出・救護を要するものが生じたときは、ただちに救出・
救護を行う。この場合、現場付近の者は救出・救護活動に協力する。
11. 給食・給水
給食・給水班は地域内の家庭から提供を受けた食料、町から配布を受けた食料等の配分、
炊き出し等による給食、給水活動を行う。
12. 災害時要援護者対策
(1)災害時要援護者台帳、マップ等の作成
災害時に避難状況を把握するため、台帳・マップ等を作成し、定期的に更新する。
(2)災害時要援護者の避難誘導、救出・救護方法等の検討
災害時要援護者の避難誘導や救出・救護活動等について予め検討し、訓練に反映させる。
13. 他組織との連携
防災訓練や災害時の応急活動については、他組織との連携を図るものとする。
自主防災組織(組織図例)
副会長
情報連絡班 (班長)
(班員)
消火班
会
(班長)
(班員)
長
避難誘導班 (班長)
(班員)
副会長
救出・救護班(班長)
(班員)
給食・給水班(班長)
(班員)
- 61 -
【様式3:自主防災台帳(例)】
自主防災組織名
会
長
世帯数
名
規
約
集
合
場
所
防
災
倉
庫
有 ・ 無
人 数
電
話
番
号
防
災
計
画
避難地
避難所
構 造
年
面 積
年
年
年
年
年
防 災 備 蓄 品
防
災
備
蓄
救急医療セット
ハンドマイク
車椅子
担架
救
護
テント
用
具
毛布
その他( )
防水シート
消火器
その他( )
消
バケツ
火
用
具 可搬式ポンプ
その他( )
ジャッキ
バール
発電機
投光機
コードリール
避
難
誘導旗
用
具
腕章
掛矢
ヘルメット
チェーンソー
その他( )
のこぎり
炊き出し用炊飯装置
救 おの
出 スコップ
・ つるはし
救 一輪車
受水槽(ブルーキャンパス)
給
食 給水タンク
・
給 ろ水器
水
用 ガスボンベ
具
助 ペンチ
食器
用 鉄線ばさみ
その他( )
具 大ハンマー
片手ハンマー
ロープ
年
年
年
年
個数 個数 個数 個数 個数
携帯用無線機
トランシーバー(2台1組)
㎡
品
個数 個数 個数 個数 個数
情
報
トランジスタラジオ
伝
達
用 メガホン
具
有 ・ 無
そ
の
他
折りたたみはしご
その他( )
- 62 -
【様式4:人材台帳(例)】
自主防災組織名: 資格・技能等
ふ り が な
氏 名
住 所
職 業
電話番号
※資格・技能等の例:医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、元警察官、元消防署員、
アマチュア無線有資格者など
- 63 -
備 考
【様式5:避難所開設状況票(例)】
○○町災害対策本部あて
FAX ○○○○ー○○ー○○○○
平成 年 月 日 : 現在
電話 ○○○○ー○○ー○○○○
避難種別
避難所名
記入者
責任者名
連絡者名
電 話
FAX
※ 避難種別(準備情報、勧告・指示・自主)
避 難 者 数
18歳以上
男
女
3∼17歳
小計
男
女
0∼2歳
小計
男
女
避難に伴い救護が必要な人
避難世帯数
男
女
合 計
- 64 -
合 計
小計
男
女
計
【 様 式 6 :被 害 状 況 報 告 票 ( 例 )】
○○町災害対策本部あて
FA X ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ ー ○ ○ ○ ○
電 話 ○ ○ ○ ○ ー ○ ○ ー ○ ○ ○ ○
報 告
日 時
月 日 時 分
記入者名
(電 話 番 号 )
(F A X 番 号 )
地区名
人 的 被 害 (人 ) 死 者
重 傷
軽 傷
物 的 被 害 (棟 ) 全 壊
半 壊
一部破損
浸 水 被 害 (棟 ) 住 家 床 上
住家床下
非住家床上
火 災 (棟 ) 全 焼
半 焼
部分焼
被害概況
1 道路
2 橋
3 河川
4 崖崩れ
5 電話
6 電気
7 ガス
8 水道
9 鉄道
10 バ ス
11 避 難 所
12 教 育
13 農 業
14 そ の 他
- 65 -
行方不明
非住家床下
【様式7:避難者台帳(例)】
ひ
な
ん
し
ゃ
だ い ち ょ う
避難者台帳
ひ な ん じ ょ
( )避難所
( )組
く み
に ゅ う し ょ び
がつ
入所日
に ち ひ さ い ま え じゅう しょ
で ん わ ばんご う
月 日 被災前住所
(ふりがな)
氏 名
し
電話番号
せいべつ
せ た い ぬ し
おとこ
か ぞ く
男 ・ 女
世帯主
つたえておきたいこと
ねん れい
性別
めい
年齢
備考
おんな
男 ・ 女
家族
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
男 ・ 女
あ ん ぴ
かくにん
と
あ
こた
安否の確認の問い合わせがあったときに、答えてよろしいか。
きんきゅうれ ん ら く さ き
じゅう しょ
し め い
たいしょ じ
退所時
たい し ょ さ き
電話番号
た い し ょ さ き じゅう しょ
たいしょ び
で ん わ ばんご う
退所先住所
退所日
かくにん
で ん わ ばんご う
住所
緊急連絡先 氏名
と
あ
はい ・ いいえ
電話番号
こた
退所先の確認の問い合わせがあったときに、答えてよろしいか。
緊急を要する要望事項
- 66 -
はい ・ いいえ
【様式8:災害時要援護者リスト(例)】
○○町災害対策本部あて
FAX ○○○○ー○○ー○○○○
電話 ○○○○ー○○ー○○○○
災害時要援護者リスト
避難所( )
作成日時 月 日 午前・午後 時 分
作成者( )
地区名
自治会等名
氏 名
ふりがな
要配慮
性別 年齢 の内容
(※)
具体ニーズ
※要配慮の内容
1.重度の傷病 2.介護を要する障害者・高齢者等 3.2に該当しない障害者・高齢者等
4.乳児 5.妊産婦 6.日本語を解さない外国人 7.その他
- 67 -
世帯
人員数
備 考
【様式9:○○地区内
避難所でのルール(例)】
この避難所のルールは、次のとおりです。
1
この避難所は、地域の防災拠点です。
2 避難所の運営に必要な事項を協議するため、○○地区防災会メンバーに○○
役場の避難所担当職員などを加えた避難所運営委員会(以下「委員会」という)
を組織します。
・委員会は、当面、毎日午前○時と午後○時に定例会議を行うことにします。
3
避難所は、電気、水道など、ライフラインが復旧する頃を目処に閉鎖します。
4 避難者は、家族単位で登録する必要があります。
・避難所を退所する時は、受付において転出先を連絡してください。
・犬、猫など動物類を室内に入れることは禁止します。
5 職員室、保健室、調理室など、施設管理や避難者全員のために必要となる部
屋又は危険な部屋には避難できません。
・「立入禁止 」「使用禁止」「利用上の注意」等の指示、張り紙の内容には必ず従
ってください。
・避難所では、利用する部屋の移動を定期的に行います。
・○○小・中学校においては、福祉避難室を設けることとします。
6 食料・物資は、原則として全員に提供できるまでは配布しません。
・食料・物資は避難者の区ごとに配布します。
・配布は、避難所以外の近隣の人にも等しく行います。
・ミルク・おむつなど特別な要望は、食料・物資班が事務スペースで対処します
ので申し出てください。
7 消灯は、夜9時です。
・廊下は点灯したままとし、体育館などは照明を落とします。
・職員室など管理に必要な部屋は、盗難などの防止のために点灯したままとし
ます。
8 トイレの清掃は、朝9時、午後2時、午後7時に、避難者が交代で行うこと
にします。
・清掃時間は、放送を行います。
・水洗トイレは、バケツの水で流してください。水で流したあとは、次の方のた
めにプール等から汲み置きしておいて下さい。
9 飲酒・喫煙は所定の場所以外では禁止します。なお、裸火の使用は禁止とし
ます。
- 68 -
【様式10:物資要請書(例)】
○○町災害対策本部あて
FAX ○○○○ー○○ー○○○○
電話 ○○○○ー○○ー○○○○
物資要請書
作成日時 月 日 午前・午後 時 分
作成者( )
地区名
№
品 目
避難所名
仕様(サイズなど)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
- 69 -
担当者・連絡先
数 量
備 考
【様式11:物資台帳(例)】
物資台帳
避難所名( )
品 目
受 入
仕様(サイズ等)
払 出
月 日
残 量
受入先
数量
払出先
数量
※受入時の伝票を添付してください。
- 70 -
記入者
【様式12:取材受付用紙(例)】
受付日時
年
終了日時
月
日
時
分
会社名
取
氏 名
材
代
表
連絡先(住所・電話)
者
氏名
会社名
同
行
者
取
材
の
目
的
特記事項
名刺添付
- 71 -
年
月
日
時
分
【様式13:ペット飼育者名簿(例)】
ペット飼育者名簿
№
飼育者氏名
住 所
動物の種類 ペットの名前 性別 体格 体毛 備 考
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
- 72 -
2
避難地・避難所・福祉避難所一覧
(1)避難地
避難地は身を守るために集合する場所です。ここから、指定避難所に向かいます。
町 整理
名 番号
1
2
3
4
市 5
6
7
川 8
9
10
三 11
12
郷 13
14
15
町 16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
1
2
増 3
4
穂 5
6
町
7
8
9
対象地区
上野
大塚
上野
大塚
上野
高萩
市川大門
山保
黒沢
黒沢
高田
山保
黒沢
市川大門
黒沢
上町
富士見
市川大門
岩間
落居
宮原
最勝寺
中小路組
北原組
旭丘住宅5
馬門組
西の入・旭丘住宅1
∼3・寺尾・殿原住宅
6∼8・上殿原組
上・下西・下東組
天神中条
中村組
北村東組
搗屋・北村西・南村
西・新田南・新田北
・荒居・神田組
町 整理
名 番号
避難場所
三珠中学校
上野小学校
大塚小学校
総合福祉センター
ふるさと交流センタ町民健康管理センタ−
下九一色生活改善センタ旧下九一色中学校校庭
市川小学校
市川中学校
市川東小学校
市川南小学校
市川南中学校
高田地区公民館
山保地区公民館
大同地区公民館
町民体育館
旧市川南小学校南分校
上町自治公民館
富士見自治公民館
福祉保健総合ステ-ション
六郷小学校
六郷中学校
六郷の里ニ−ドスポ−ツセンタ−
山宮スポ−ツ広場
対象地区
大久保・舂米
10 川久保上・大久保1
∼6組
11 舂米(川久保上を除く)
小林
12 1・2組
13 6∼8組
14 3∼5組
長沢
15 6∼28組
16 1∼5組
増
大椚
17 5・6組
18 1∼3組
19 4組
青柳町1丁目
20 2・3組
穂 21 1・4∼11組
青柳町2丁目
22 12・14・52・53組
23 13・15∼19・21・22組
24 20組
青柳町3丁目
町 25 23∼27組
青柳町4丁目
26 28∼30・32∼35・48∼5
1・54・55組
27 31組
青柳町5丁目
28 36・37・42・43組
29 38・39・44∼46組
30 40・41組
31 平林
小室
32 土録組
33 上手・北川組
34 施設関係者
小室
35 砂垈組
36 矢川・泊平組
最勝寺地区公民館広場
増穂小学校校庭
最勝寺境内
最勝寺馬門公民館
県森林総合研究所広場
増穂商業高校ソフトボール場
天神中条地区公民館駐車場
町立第1保育所庭
まほら文化公園
- 73 -
避難場所
大久保地区公民館広場
TKグラウンド
竹重チビッコ広場
妙諸寺境内
利根川公園スポーツ広場
増穂中学校校庭
釜無川浄化センターグラウンド
町立第2保育所庭
コミュニティー大椚公園
白山神社駐車場
諏訪神社南側広場
追分 ナカヤ北広場
オギノ北側駐車場
町民会館駐車場
青柳地区公民館駐車場
昌福寺境内
JA青柳支店駐車場
善応寺庵前庭
すかいらーく駐車場
青柳5丁目チビッコ広場
町立第3保育所庭
増穂西小学校校庭
増穂南小学校校庭
小室ふれあいの家広場
福寿荘駐車場
砂垈組集会場
矢川真藏坊庭
町
名
増
穂
町
整理
番号
37
38
39
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
鰍 14
15
16
沢 17
18
町 19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
対象地区
高下
仙洞田組
下高下組
上高下組
北新町
桜新町
新田町
畔畑町
1∼2組
2∼3組
梅林町
旭町
1組
2∼5組
富士見町
上北町
1∼6・10組
7∼9組
上南町
1∼2組
2∼3組
4∼5組
緑町
八幡町
大法師町
仲町
本町北
1∼2組
3∼4組
5組
本町南
入町
横町
駅前通り1丁
目
駅前通り2丁
目
明神町
風早町
栄町
天戸町
国見平町
長知沢町
神門
日向
上手
鬼島町
日向町・梅久
保町を除く
町 整理
名 番号
避難場所
仙洞田集会場前駐車場
高下文化センター広場
妙林寺境内
県営住宅駐車場・雇用促進住宅駐車場
鰍沢病院敷地内
深沢明氏畑・遠藤木工東側空地・公民館前
大法師北線入口
公民館前
鰍沢病院敷地内・公民館前
鰍
旭町チビッコ広場
県合同庁舎庭
県合同庁舎庭・鰍沢小学校校庭
沢
公民館庭
裁判所庭
町
裁判所庭
西酒屋庭
入屋駐車場
鰍沢小学校校庭・山梨中央銀行駐車場
鰍沢中学校校庭・集会場前
公民館前
鰍沢中学校校庭・仲町東広場
斉藤清宅駐車場・小沢理容所駐車場
魚京裏駐車場
公民館前
本町南公民館・東側沿駐車場
防災広場
山梨交通駐車場
鰍沢口駅前広場・農協倉庫前庭
早
㈱望月広場・船場記念公園
川
区画整理地空地
石坂運輸駐車場
天戸入口駐車場
妙成寺・くにみ園駐車場
町
公民館
貯水槽付近
妙森寺庭
中部小学校校庭・鬼島農
村公園
- 74 -
対象地区
鬼島町
35 日向町
36 梅久保町
鹿島町
37 舟筵
38 平
39 平・柳沢
箱原町
40 1組
41 2∼4組
42 5組
43 6組
鳥屋町
44 久保沢
45 東沢
46 宿戸・屋の下
47 上手
柳川町
48 下河原
49 東村・三宮寺・
前山
50 白子沢
十谷町
51 小塗手・清水
52 除く
53
54 小塗手
55 清水
1 初鹿島
2 夏秋
3 小縄
4 高住
5 赤沢
6 薬袋
千須和
7 柿島・やませ
みを除く
8 柿島・やませ
み
榑坪
9 山吹以外
10 山吹
11 笹走
12 塩之上
13 古屋
14 大島
15 久田子
16 戸屋
避難場所
日向町公民館
川口あたみ宅前
南舟筵道
公民館前
円応寺駐車場
道祖神前
公民館
天神社前
依田篤雄宅前
五柳橋付近
デイサービスセンター前
公民館前
鳥屋河川公園
下河原入口道
五開小学校校庭
白子沢入口道
鈴鹿神社庭
妙長寺庭
農村改善センター
小塗手駐車場
樋口文吉宅庭
初鹿島集落集会所
学定寺
小縄多目的集会所
常蔵寺・早川南小学校・南アルプスプラザ
赤沢多目的集会所・町営駐車場
交流促進センター
千須和多目的集会所
千須和公民館
榑坪公民館
東京電力早川制御所
笹走公民館
塩之上公民館
古屋公民館
大島多目的集会所
久田子公民館
戸川公民館
町 整理
名 番号
17
18
19
20
21
22
早 23
24
25
26
川 27
28
29
30
町 31
32
33
34
35
36
37
1
2
3
4
5
6
7
8
身 9
10
11
延 12
13
14
15
町 16
17
18
19
20
21
22
23
24
対象地区
馬場
老平
北村
原村
細稲
室草里
京ケ島
草塩
保・白石
西之宮・黒桂
柳島
早川
塩島
大原野・中州
新倉
茂倉
大原野
下湯島
上湯島
温泉
奈良田
常葉
大炊平
岩欠
杉山
和名場
栃代
市之瀬
北川
長塩
丸 畑 ( 北 川・ 古
関)
一色・和平
上之平
下部
湯之奧
波高島
三沢(大草を除く)
上田原
大草・車田・樋田
・熊沢
切房木
道
水船
芝草
久保・嶺・山家・
大山
古関
町 整理
名 番号
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
身 41
42
43
44
延 45
46
47
48
町 49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
避難場所
馬場公民館
老平公民館
正徳寺
旧本村公民館
各個人の庭
室畑公民館
京ケ島公民館
草塩公民館
早川中学校校庭
黒西公民館
柳島公民館
早川公民館
早川北小学校校庭
中洲公民館
東京電力広場
茂倉公民館
大原野七面堂
下湯島公民館
西山農園
西山温泉公民館
奈良田スポーツ広場
下部小・中学校グラウンド
ちびっ子広場
消防詰所前
有明寺駐車場
集落広場
栃代地内駐車場
下部地区運動場
北川公民館前
長塩集会所
木喰の里微笑館
一色公民館
上之平道祖神前
下部朝市広場
湯之奧集落入口広場
波高島駅
峡南高等学校グラウンド
上田原区民広場
久那土小学校グラウンド
61
62
63
64
御崎公園
道区会場
水船公民館前
芝草公民館前
三保高齢者多目的利用施設(三保寿楽の湯)
広場
下部地区公民館古関分館
65
66
- 75 -
対象地区
避難場所
中之倉
釜額
瀬戸
根子
折八
大磯小磯
西嶋上一
西嶋上二
西嶋揚桧
西嶋河原町
西嶋岡町
西嶋西町
西嶋宮下
西嶋下町
手打沢
寺沢
夜子沢
切石
下田原
日向南沢
大塩
久成
平須
矢細工久保
矢細工原
古長谷
梨子
福原
江尻窪
中山
遅沢
八日市場
伊沼
飯富
宮木
大工町・竹下・山
額・荒町・杉山
小原島・粟倉・上
沢・大庭・本町・
仲町・新町
梅平一区・塩沢
梅平二区
上町・仲町・橘町
・元町
清住町・東谷・西
谷
小田船原・相又
中之倉中央広場
釜額民宿集会所前
方外院
根子公民館
折八公民館
磯公民館
望月忠良庭
西嶋上二集落センター
西嶋揚桧集落センター
西嶋小学校グラウンド
栄宝寺境内
西町遊園地
若宮神社
下町ちびっ子広場
手打沢公民館前
寺沢・日向南沢集落センタ−
越道・白河・川平・東畑河川敷
静川小学校グラウンド
下田原コミュニティセンタ石畑来光寺
中富地区公民館大須成分館
旧大須成小学校グラウンド
平須公民館
矢細工公民館
福寿院
星野和之南広場
農業倉庫前
福原公民館
江尻窪公民館
中富地区公民館曙分館
遅沢スポ−ツ広場
大聖寺広場
生産物直売所広場
中富地区公民館原分館
勤労青年センタ-グラウンド
下山小学校グラウンド
下山中学校グラウンド
身延小学校グラウンド
身延中学校グラウンド
身延高等学校グラウンド
身延山久遠寺
豊岡小学校グラウンド
町 整理
対象地区
名 番号
67 門野・大城
身 68 塩之沢・椿草里・大
崩・丸滝・角打
69 八木沢・帯金・大垈
延 70 和田
71 上大島・下大島
72 横光
町 73 清子
74 波木井1∼3区
75 大野
1 中野1∼6組
2 中野7・8組
3 東・原間・若宮・馬場
4 峯・杉尾
5 西川・谷津・新地横
沢
小路・宮の入・森谷・
6 竹の花・温井・日影
島
7 中村・釜の口・島
8 矢崎・片葉・根方・笠
島・坂本・下島
9 岬原
南
北坂団地・新道・城
10 町・横町・城山町・中
町・下本町
11 河原町・上本町・天
部
神町
12 緑が丘・諏訪町
13 明治町上・明治町下
14 昭和町上
町 15 昭和町下
16 1∼2組
17 2∼3組
18 日向・原戸
19 笠向
20 富岡
21 阿曽・小内船
22 東谷津・中谷津・西
谷津
23 中田上・中田下・一
の出上・一の出下
24 宇上全域
25 倉ケ原
26 居里・中村団地
27 中村上・中村西・中
村東
町 整理
名 番号
28
29
30
31
32
避難場所
豊岡地区公民館前
大河内小学校グラウンド
帯金多目的集会所
和田多目的集会所
下大島多目的集会所
横光公民館
清子ふれあいの家(清子公民館)
総合文化会館
峡南精機
ちびっこ広場・白井産業k.k有地
清水原集会所前
原間ちびっこ広場
峯ちびっこ広場
本郷グラウンド
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
南 45
46
47
48
部 49
50
51
52
町 53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
成島スポーツ広場
成島ちびっこ広場
睦合小学校校庭
みどり幼稚園
南部中学校庭
旧睦合農協跡
睦合第一保育所跡地
南部自動車工業k.k庭
中央運輸k.k庭
南部警察署庭
塩沢分館前
稲葉自動車工業前
大和分館
JAふじかわ直売所前
木内為次宅前
久保田板金前
三谷グラウンド
南部町役場分庁舎前・JAふじかわ栄
支店前
内船駅前
四條文子宅前
中村団地前
中組分館前
68
69
70
71
72
- 76 -
対象地区
学校通・内船団地
塩尻上・塩尻下
寄畑
徳間
八木沢・井出八木
沢
井出上・井出東
井出岡田・下井出
城山
上・中・下中嶋
沖・前・北・南
井出上・井出東
柿元
下馬
馬込
町屋
峯
宮原
竹の花・原戸
真篠
坂下
平
中島
峯
切久保
矢島下
向島
矢島上
大尻
東市
御堂
向田
坂本
市小路
西市森
竹の沢
東根熊
池之山
西根熊
西根熊2・3組
下村
上村
上徳間
増野
西行
越渡・新越渡
避難場所
栄小学校校庭
南部自動車教習所広場
寄畑八幡神社
徳間バス停留所前
八木沢バス停留所
井出ちびっこ広場
井出分館前
日本軽金属グラウンド
十島ちびっこ広場
佐野清涼荘前
井出ちびっこ広場
町営駐車場
下野バス停留所前
正行寺
町屋地域集会所前・中央区公民館前
峯地域集会所前
若林安彦宅前
楮根公民館前
小池博宅前
坂下多目的集会センター前
平多目的集会センター前
中島地域集会施設前・富河中学校
峯多目的集会センター前
切久保公民館前
魚辰駐車場
矢島多目的集会センター前
久保川幸雄宅前
仲亀司宅前広場
旧福士保育所・向井清宅前
旧御堂スポーツ広場
老人福祉センター広場
平田屋前広場
浅間神社庭
西市多目的集会センター前
竹の沢多目的集会センター前
東根熊多目的集会センター前
道祖神前
西根熊多目的集会センター前
仲亀秀樹宅前
山口茂松宅前・望月顕一宅前・消防ポンプ
小屋前
徳間多目的集会センター前
望月文由宅前
遠藤勝也宅前
西行地域集会施設前
越渡公民館前
町 整理
対象地区
名 番号
73 御屋敷
南 74 城台
75 横沢
部 76 上宿
77 下宿
町 78 平山
79 松山
80 沢上・登尾
町 整理
名 番号
81
南 82
83
部 84
85
町 86
87
避難場所
万沢中学校校庭
万沢小学校校庭・七面山前
横沢地域集会所
万沢小学校校庭
万沢保育所
平山公民館横・富士RCCハウス庭
万沢支所
沢上地域集会所前・望月武宅前
対象地区
大城
屋敷平
杉山
梅島
中沢(中沢)
中沢(矢口)
日向
避難場所
大城多目的集会センター前
屋敷平公民館
ふるさと陵草館
梅島多目的集会センター前
中沢公民館
佐野修宅前
日向多目的集会センター前
(2)指定避難所
指定避難所とは、町の地域防災計画で指定されている避難所で、避難生活をするための
場所です。
阪神・淡路大震災では、避難所として指定されていない公共施設(警察署・市区役所・病院
など)に避難してしまう被災者もいて、初期救助活動等の障害となることもあったと言われて
います。
自分の住む地域は、どこの避難所になるのかを確認しておきましょう。
町 整理
対象地区
名 番号
1 上野
2
3 大塚
4 上野
5 大塚
市 6 上野
7 高萩
8 下芦川
川 9 三帳
10 中山
11 上野本村
三 12 上野桃林橋
13 矢作
14 町屋
郷 15 川浦
16 上ノ原
17 道林
町 18 大塚桃林
19 高萩
20 市川大門
21
22 山保
23 黒沢
24
25 市川大門
26
町 整理
対象地区
名 番号
27
28 市川大門
29
30
31 高田
市 32 山保
33 黒沢
34 市川大門
川 35 黒沢
36 上町
37 保泉
三 38 下町
39 小御崎
40 富士見
郷 41 平塩
42 上中浦
43 宮本
町 44 帯那
45 芦久保
46 近萩
47 藤田
48 堀切
49 四尾連
50 下大鳥居
51 八之尻
52 市川大門
避難所
三珠中学校
上野小学校
大塚小学校
総合福祉センター
ふるさと交流センター
町民健康管理センター
下九一色生活改善センター
下芦川地域集会所
三帳地域集会所
中山集会所
上野本村コミュニティセンター
上野桃林橋コミュニティセンター
矢作ふれあいプラザ
町屋集会所
川浦集会所
上ノ原集会所
道林ふれあいプラザ
大塚桃林橋集会所
旧下九一色中学校校庭
市川小学校
市川中学校
市川東小学校
市川南小学校
市川南中学校
市川高校文化創造館
市川高校体育館
- 77 -
避難所
市川高校格技場
中央公民館
市川上地区公民館
市川下地区公民館
高田地区公民館
山保地区公民館
大同地区公民館
町民体育館
旧市川南小学校南分校
上町自治公民館
保泉自治公民館
下町自治公民館
小御崎自治公民館
富士見自治公民館
平塩自治公民館
上中浦自治公民館
宮本自治公民館
帯那自治公民館
芦久保自治公民館
近萩自治公民館
藤田自治公民館
堀切自治公民館
四尾連自治公民館
下大鳥居自治公民館
八之尻多目的集会所
福祉保健総合ステ−ション
町 整理
名 番号
53
54
55
56
57
58
59
市 60
61
62
川 63
64
65
三 66
67
68
郷 69
70
71
町 72
73
74
75
76
77
78
1
2
3
4
増 5
6
7
穂 8
9
10
11
町 12
13
14
15
16
17
18
対象地区
町 整理
対象地区
名 番号
19 大久保
20
21 舂米
22 小林
増 23 長沢
24
25 大椚
穂 26
27 青柳町
28
町 29
30 平林
31 小室
32
33 高下
1 本町地区
2
3 大法師町・
本町地区
4 本町地区
5
6 中部地区
7 五開地区
8 十谷
9 五開地区
10
11 本町地区
鰍 12 中部地区
13 北新町
14 新田町
沢 15 畔沢町
16 梅林町
17 旭町
町 18 富士見町
19 上町
20 緑町
21 仲町
22 大法師
23 本町
24 入町
25 八幡町
26 天戸町
27 明神町
28 長知沢
29 鬼島
30 日向町
31 箱原
避難所
六郷小学校
岩間
六郷中学校
六郷町民会館
総合子どもセンター
落居
六郷の里ニ−ドスポ−ツセンター
旧落居小学校体育館
宮原
山宮スポ−ツ広場
原
原公民館
上手方
上手方ふれあいプラザ
細田
細田公民館
文京
文京交流センター
上仲
上仲公民館
駅前
駅前ふれあいプラザ
下町
下町公民館
下河原
下河原公民館
落居1・2区
落居1・2区公民館
落居3・4区
落居3・4区公民館
落居5・6区
落居5・6区ふれあいプラザ
網倉
網倉公民館
楠甫
楠甫公民館
宮原
宮原公民館
葛籠沢
葛籠沢公民館
鴨狩
鴨狩公民館
五八
五八公民館
岩下
岩下公民館
寺所
寺所さくらの里会館
最勝寺・天神中条 増穂小学校
小室・高下
増穂南小学校
平林
増穂西小学校
長沢・天神中条・ 増穂中学校
青柳町
青柳町
増穂町民会館
天神中条・舂米・ 増穂町民体育館
小林
小林
なかよし児童館
天神中条
町立第1保育所
長沢
町立第2保育所
青柳町
町立第3保育所
町立第4保育所
平林
平林保育所(閉所中)
小室
小室山保育所
最勝寺
最勝寺地区公民館
最勝寺集会場
最勝寺馬門公民館
天神中条
天神中条地区公民館
天神中条ふれあいの家
- 78 -
避難所
大久保地区公民館
大久保ふれあいの家
舂米地区公民館
小林地区公民館
長沢地区公民館
長沢中宿集会所
コミュニティー大椚
青柳地区公民館
青柳町1丁目ふれあいの家
青柳町3丁目ふれあいの家
青柳町5丁目会館
平林生活改善センター
ゆずの里ふれあいセンター
小室ふれあいの家
高下文化センター
総合福祉センター
鰍沢町公民館
児童館
鰍沢小学校
鰍沢中学校
鰍沢中部小学校
五開小学校
十谷生活改善センター
デイサービスセンター
甲州鰍沢温泉かじかの湯
教育文化会館
高齢者ふれあいセンター
北新住宅集会所
新田公民館
畔沢公民館
梅林公民館
旭町公民館
富士見町公民館
上町公民館
緑町公民館
仲町公民館
大法師公民館
本町南公民館
入町公民館
八幡町公民館
天戸町公民館
明神町公民館
長知沢公民館
鬼島公会堂
日向町公民館
箱原公民館
町 整理
名 番号
32
鰍 33
沢 34
町 35
36
37
早 1
川 2
町 3
4
対象地区
鹿島町
鳥屋
柳川
駅前通
梅久保
国見平
市之瀬・北川・一色・
1 和平・清沢・岩欠・杉
山・大炊平・上之平
2 常葉
3
4 下部・湯之奧
5 波高島
6 長塩
7 大草・樋田・熊沢・道
・水船・芝草
8 三沢(登組・店向)
9 上田原・三沢(登組・
店向・大草を除く)
10 車田
身 11 切房木
12 久保・嶺・山家・大山
13
延 14
15
16
町 17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
町 整理
対象地区
名 番号
27 小原島・粟倉・上
沢・大庭・本町・
仲町・新町
28 梅平一区・塩沢
29 梅平二区
身 30 上町・仲町・橘町
・元町
31 清住町・東谷・西
谷
延 32 小田船原・相又
33 門野・大城
34 塩之沢・椿草里・
丸滝・角打・大崩
町 35 八木沢・帯金・大
垈
36 和田
37 上大島・下大島
38 横光
39 波木井1∼3
区・大野・清子
1 山の神
2 本郷・西川
3
4 南部
5
6 東山
南 7 大和
8 内船
9 内船・富岡
10 島尻・八木沢・井
部
出
11 井出
12 十島
13 上佐野・下佐野
町 14
15 大和・塩沢
16
17 上佐野・下佐野
18 成島
19
20 成島
21 万沢・平山・横沢
・増野
22 福士・平・坂下
23 万沢・平山・横沢
・増野
避難所
鹿島公民館
鳥屋公民館
柳川公民館
駅前2丁目公民館
梅久保町公民館
妙成寺
早川南小学校
交流促進センター
早川中学校
早川北小学校
下部地区町民体育館
下部中学校体育館
開発センター
下部温泉会館
波高島集会所
長塩集会所
久那土中学校体育館
峡南高等学校文化創造館
峡南高等学校体育館
車田集会所
切房木集会所
三保高齢者多目的利用施設
(三保寿楽の湯)
古関
下部地区公民館古関分館
中之蔵・釜額・大磯小磯・瀬戸・根子・折 古関体育館
八
西嶋
中富地区公民館西嶋分館
西嶋小学校体育館
平須
なかとみ青少年自然の里
大塩
中富地区公民館大須成分館
寺沢・日向南沢・手 中富中学校体育館
打沢・久成
切石・夜子沢・下田 静川小学校体育館
原
矢細工・古長谷・福
原・梨子・江尻窪・中 中富地区公民館曙分館
山・遅沢
宮木
勤労青年センター体育館
八日市場・伊沼
原小学校体育館
飯富
原体育館
飯富
中富地区公民館原分館
荒町・大工町・竹下・ 下山小学校体育館
山額・杉山
- 79 -
避難所
下山中学校体育館
身延小学校体育館
身延地区町民体育館
身延高等学校体育館
身延山久遠寺
豊岡小学校体育館
身延地区公民館豊岡分館
大河内小学校体育館
帯金多目的集会所
和田多目的集会所
下大島多目的集会所
横光公民館
総合文化会館
南部町公民館中野分館
〃 本郷分館
〃 成島分館
〃 柳島分館
〃 南部分館
〃 塩沢分館
〃 大和分館
〃 内船上組分館
〃 内船中組分館
〃 内船下組分館
〃 井出分館
〃 十島分館
〃 佐野分館
南部町総合会館
アルカディア南部総合公園スポ−ツセンター
南部町アルファ−センター
佐野清涼荘
睦合小学校
栄小学校
南部中学校
万沢小学校
富河中学校
万沢中学校
(3)福祉避難所
災害時要援護者(高齢者、障害者、外国人、乳幼児、妊産婦などの方)のうち、指
定避難所においては生活を続けることが困難である方を対象に福祉避難所を開設しま
す。
福祉避難所は、受入体制を整えた後に開設しますので、最初は指定避難所に避難し
てください。
整理
開設予定場所
番号
1 三珠健康管理センター
2 三珠総合福祉センター
3 福祉保健総合ステーショ
市川三郷町
ン
4 市川大門町民会館
5 六郷町民会館
6 六郷ふれあいセンター
7 特別養護老人ホーム
「りんどうの里」
1 地域健康センター
増穂町
2 特別養護老人ホーム「福寿荘」
3 まほらの湯
町 名
- 80 -
町 名
鰍沢町
早川町
身延町
南部町
整理
番号
1
2
3
1
1
2
3
4
5
1
2
3
開設予定場所
総合福祉センター
高齢者ふれあいセンター
デイサービスセンター
早川町総合福祉センター
下部保健福祉センター
中富すこやかセンター
身延保健センター
飯富高齢者介護予防センター
身延福祉センター
南部町アルファ−センタ−
富沢地区老人福祉センター
富沢デイサービスセンター
3
ヘリポート
中山間地域が多い当管内では、大規模災害が発生した場合、ヘリコプターの活躍が
期待されています。
ヘリコプターは、飛行場以外の場所において離着陸を行ってはならないと規定され
ていますが、一定の条件を満たした場所については、国土交通大臣の許可を得ること
により離着陸を行うことができます。
しかし、地方公共団体などの消防防災ヘリコプターが捜索活動、救助活動を行う場
合は、国土交通大臣の許可を受けなくても離着陸できるようになっています。
場外離着陸場
航空法第79条ただし書きの「国土交通大臣の許可」を受けた者のみが利用可能。
利用者が個別に許可申請する。
緊急離着陸場
航空法第81条の2(捜索又は救助のための特例)が適用される緊急時にのみ利用可能。
ヘリコプター飛行場外離着陸場・緊急離着陸場
町
名
区分
場
外
緊
急
市川三郷町
増
鰍
穂
沢
町 場
町 場
場
外
外
外
早
川
町 緊
急
場
外
緊
急
場
外
緊
急
身
南
延
部
町
町
整理
番号
1
2
1
2
3
4
5
1
1
1
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
1
2
1
2
名
称
市川大門総合グラウンド
富士川防災公園ヘリポート
歌舞伎文化公園ふれあい広場
市川公園グラウンド
市川大門農村広場
富士見ふれあいの森公園イベント広場
富士見スポーツ森公園野球場
殿原スポーツ公園野球場
富士川ふれあいスポーツ広場
早川河川敷
奈良田スポーツ広場
早川南小学校グラウンド
早川町民スポーツ広場
ヘルシー美里グラウンド
八木沢グラウンド
富士川クラフトパーク
身延町総合文化会館芝生広場
下部地区運動場
中富中学校グラウンド
勤労青年センター
上佐野場外離着陸場
富沢野球場
アルカディア南部総合運動公園運動場
南部町役場駐車場
- 81 -
ヘリコプター主要発着場(臨時ヘリポート)
臨時のへリポートとして、各町が小中学校の校庭等を、ヘリコプターの発着場に指定して
います。
町
名
市川三郷町
増
穂
町
鰍
沢
町
早
川
町
町
名
称
下山中学校校庭
豊岡小学校校庭
身延中学校校庭
大河内小学校校庭
身延高等学校校庭
下部小中学校校庭
身 延 町 久那土小学校校庭
久那土中学校校庭
峡南高等学校校庭
旧古関小学校校庭
旧古関中学校校庭
甲南スポーツ広場
遅沢スポーツ広場
中富中学校校庭
南部中学校校庭
睦合小学校校庭
栄小学校校庭
南部橋上流河川敷
南 部 町 島尻スポーツ公園
富河中学校校庭
万沢中学校校庭
万沢小学校校庭
徳間スポーツ広場
陵草スポーツ広場
名
称
市川高校校庭
市川中学校校庭
市川小学校校庭
市川南小学校校庭
市川東小学校校庭
六郷中学校校庭
旧落居小学校校庭
富士川河川敷地
山宮スポーツ広場
富士川河川敷地(スポーツ広場)
三珠農村広場
三珠中学校校庭
大塚小学校校庭
増穂小学校校庭
増穂中学校校庭
増穂商業高校校庭
利根川公園スポーツ広場
釜無川浄化センターグラウンド
鰍沢小中学校校庭
鰍沢中部小学校校庭
甲州鰍沢温泉かじかの湯
五開小学校校庭
旧十谷分校校庭
大法師公園
青少年の家グラウンド
旧硯島小学校校庭
早川中学校校庭
- 82 -
名
4
峡南地域で想定される地震
県では、「山梨県地震被害想定調査報告書(平成8年 )
」において、山梨県に被害を
及ぼす地震として、次の3種の地震を想定した。
(1)東海地震
(2)南関東プレート境界地震(南関東直下型地震)
(3)山梨県内及び県境に存在する活断層による地震
このうち(1)東海地震については、平成17年に新たな被害想定調査を行い、公表
した。
峡南地域に甚大な被害を及ぼすと思われる「(1)東海地震」及び(3)のうち「釜
無川断層地震」についての被害想定は次のとおりである。
○東海地震(山梨県東海地震被害想定調査(平成17年))
ア
震源の設定
中央防災会議「東海地震に関する専門調査会」での検討結果をもとに、マグニチュ
ード8.0の規模の東海地震を想定した。
イ
発災ケース
過去の地震の例などから、地震発生の季節や時刻によって被害規模等が異なってく
ることが考えられるため、在宅の状況、火気の使用状況等の条件の異なる3ケース(季
節・時刻)を設定した。
①
冬朝5時
(自宅にいる人が多い時刻、阪神・淡路大震災と同じような状況)
② 春秋昼12時
(非木造建物内にいる人が多い時刻、関東大震災と同じような状況)
③ 冬夕18時
(火災が発生しやすい状況季節・時刻)
また、東海地震の予知が行われた場合とそうでない場合の両方について想定した。
人的被害
区
死者数
重傷者数
軽傷者数
分
峡 南 計
県
計
峡南/県
峡 南 計
県
計
峡南/県
峡 南 計
県
計
峡南/県
予知なしの場合
冬5時 春秋12時 冬18時
205
101
98
371
204
209
55.26%
49.51% 46.89%
239
179
175
669
523
514
35.72%
34.23% 34.05%
3,490
1,266 1,217
5,404
4,104 3,938
64.58%
30.85% 30.90%
- 83 -
(単位:人)
予知ありの場合
冬5時 春秋12時 冬18時
80
39
37
155
80
77
51.61%
48.75% 48.05%
92
69
65
272
207
196
33.82%
33.33% 33.16%
671
484
462
2,083
1,580 1,508
32.21%
30.63% 30.64%
医療需給過不足数 (予知なし冬5時)
二次医療圏名 重傷者数 軽傷者数
峡南医療圏
県
計
峡 南 / 県
239
669
35.72%
(単位:人)
医療需給過不足数
重傷者対応 軽傷者対応
3,490
-444
-1,131
5,404
-63
5,605
64.58%
※現状の医療体制では医師数、ベット数が不足し、重傷者並びに既入院患者は、他医療圏への搬送
が必要となる。また、軽傷者も、対応が困難となる可能性がある。
建物被害(揺れ・液状化)
峡南計
全 壊 棟 数県 計
峡南/県
峡南計
半 壊 棟 数県 計
峡南/県
火
(単位:棟)
予知なしの場合
予知ありの場合
冬5時 春秋12時 冬18時 冬5時 春秋12時 冬18時
3,101
6,912
44.86%
6,244
30,929
20.19%
災
峡南計
全出火件数県
計
峡南/ 県
峡南計
焼 失 棟 数県
計
峡南/ 県
予知なしの場合
予知ありの場合
冬5時 春秋12時 冬18時 冬5時 春秋12時 冬18時
4件
9件
35件
2件
10件
20件
93件
4件
40.00% 45.00% 37.63%
50.00%
10棟
25棟
92棟
10棟
40棟
70棟
244棟
20棟
25.00% 35.71% 37.70%
50.00%
ライフライン支障
断
水
停
電
LPガス要点検
通話機能支障
下水道機能支障
峡南計
県 計
峡南/県
峡南計
県 計
峡南/県
峡南計
県 計
峡南/県
峡南計
県 計
峡南/県
峡南計
県 計
峡南/県
予知なしの場合
予知ありの場合
冬5時 春秋12時 冬18時 冬5時 春秋12時 冬18時
20,655戸
145,504戸
14.20%
23,374口
145,907口
16.02%
7,617戸
27,064戸
28.14%
3,927件
17,387件
22.59%
170人
5,288人
3.21%
- 84 -
【峡南地域の想定震度分布図(東海地震)】
- 85 -
○ 釜無川断層地震(山梨県地震被害想定調査(平成8年))
ア
震源の設定
本県と長野県を結ぶ交通の要衝に位置する活断層による地震で、マグニチュード7.4
の規模の断層地震を想定した。
イ
発災ケース
過去の地震の例などから、地震発生の季節や時刻によって被害規模等が異なってく
ることが考えられるため、火災発生の危険性が高い夕18時(火災が発生しやすい状況)
を想定した。
人的被害
区
死者数
重傷者数
軽傷者数
(単位:人)
分
峡
県
峡
峡
県
峡
峡
県
峡
南 計
計
南/県
南 計
計
南/県
南 計
計
南/県
建物倒壊
306
2,322
13.18%
187
1,820
10.27%
2,157
20,916
10.31%
建物被害(揺れ・液状化)
全壊棟数
峡 南 計
県
計
峡南/県
半壊棟数
峡 南 計
県
計
峡南/県
火
災
全出火件数
17
81
20.99%
13
59
22.03%
36
174
20.69%
(単位:棟)
6,552
50,804
12.90%
6,668
56,664
11.77%
南 計
計
南/県
南 計
計
南/県
35
302
11.59%
474
2,319
20.44%
ライフライン支障
断水
峡 南 計
県
計
峡南/県
LPガス
峡 南 計
要点検
県
計
峡南/県
18,808
148,304
12.68%
1,821
20,834
8.74%
焼失棟数
峡
県
峡
峡
県
峡
火災
件
件
棟
棟
世帯
世帯
戸
戸
- 86 -
崖崩れ
9
22
40.91%
17
42
40.48%
54
150
36.00%
計
332
2,425
13.69%
217
1,921
11.30%
2,247
21,240
10.58%
5
富士山噴火の危険性
富士山は、清らかな水を与えてくれる素晴らしい景観をもつ大切な山ですが、一方
で、これから噴火をするかもしれない活火山でもあります。
記録によると、1707年に噴火(宝永噴火)があるので、休火山ではなく活火山
となります。
直ちに噴火の発生を懸念する必要性は小さいものと考えられますが、噴火した場合
には、噴火に伴うあらゆる現象が発生する可能性が想定されます。
火山活動で、影響が予想される範囲を下図ハザードマップとして示すと、峡南地域
にも影響が予想されています。
○降灰の影響予想範囲
- 87 -
○「噴火予報・噴火警報」について
気象庁では、「噴火予報・噴火警報」と「噴火警戒レベル」を、平成19年12月1日
より導入しました。
もし火山活動の活発化等により、噴火による災害の可能性が高まったときには、
「噴
火警報」として警戒を呼び掛けます。
「噴火警戒レベル」は、火山活動の状況について、噴火時等にとるべき防災対応を
踏まえて5段階に区分されています。
各レベルには、それぞれ 1(平常)、2(火口周辺規制)、3(入山規制)、4(避
難準備)、5(避難)のキーワードがついて、住民や登山者・入山者等がとるべき防
災対応が具体的にわかるようになっています。
富士山の噴火警戒レベル
予報
対象範囲
警報
レベル
火山活動の状況
(キーワード)
居住地域及
5
びそれより
(避難)
噴火 火口側
警報
住民等の行動及び登山者
・入山者等への対応
居住地域に重大な被害を及ぼ 危険な居住地域からの避
す噴火が発生、あるいは切迫 難等が必要。
している状態にある。
4
居住地域に重大な被害を及ぼ 警戒が必要な居住地域で
(避難準備) す噴火が発生すると予想され の避難準備、災害時要援
る(可能性が高まっている)。 護者の避難等が必要。
火口から居
3
居住地域の近くまで重大な影 登山禁止・入山規制等危
住 地 域 近 く (入山規制) 響を及ぼす(この範囲に入っ 険な地域への立入規制等 。
までの広い
た 場合 には 生命に 危険が及
火口 範 囲 の 火 口
ぶ)噴火が発生、あるいは発
周辺 周辺
生すると予想される。
警報 火 口 か ら 少
2
火口周辺に影響を及ぼす(こ 住民は通常の生活。
し 離 れ た 所 (火口周辺 の範囲に入った場合には生命 火口周辺への立入規制等 。
までの火口
規制) に危険が及ぶ)噴火が発生、
周辺
あるいは発生すると予想され
る。
火口内等
噴火
予報
1
(平常)
火山活動は静穏。
火山活動の状態によって、火
口内で火山灰の噴出等が見ら
れる(この範囲に入った場合
には生命に危険が及ぶ)。
- 88 -
特になし。
6
峡南地域の各種統計資料
地勢・気象
町
総面積
(k㎡)
75.07
65.17
46.81
369.86
302.00
200.63
1,059.54
4,465.37
23.73%
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
平成17年国勢調 統計でみる市区町村の 山 梨 県 森 林 環 境 山 梨 県 観 光 客 動 気象庁HP(2007)
査
人
可住地面積
自然公園(ha) 観光客(千人) 降水量(年)
(k㎡)
26.73
362
−
−
13.23
1,228
−
1,641(八町山)
6.96
612
−
−
15.63
4,748
−
−
58.70
1,223
−
1,462 (切 石)
25.35
−
−
2,363 (南 部)
146.60
8,173
2,664
950.33
121,152
44,040 1,111.5(甲 府)
15.43%
6.75%
6.05%
すがた2005(総務省)
部(H18.2現在)
態調査(H18年度)
口
町
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
総人口
年少人口
①
(0∼14歳)
17,939
2,251
13,111
1,848
4,294
592
1,534
110
16,334
1,656
10,254
1,169
63,466
7,626
884,515
127,627
7.18%
5.98%
人口割合
生産年齢人口 老年人口② 高齢化率 外国人 世帯数
(15∼64歳) (65歳以上)
②/①
10,413
5,275
29.41%
127
6,057
7,992
3,271
24.95%
233
4,429
2,333
1,369
31.88%
13
1,478
681
743
48.44%
2
763
8,697
5,979
36.60%
80
5,910
5,949
3,134
30.56%
78
3,201
36,065
19,771
31.15%
533 21,838
562,495
193,580
21.89% 13,564 321,261
6.41%
10.21%
3.93%
6.80%
平成17年国勢調査
教育機関
町
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
小学校
中学校
高等学校
小中学校の耐震化率
学校数 児童数 学校数 生徒数 学校数 生徒数
6
972
4
538
1
452
3
758
1
454
1
374
3
221
1
117
−
−
2
42
1
22
−
−
9
714
5
395
3
796
4
423
3
296
−
−
27
3,130
15
1,822
5
1,622
90.40%
217 51,922
106 27,450
47 29,948
72.83%
12.44%
6.03% 14.15%
6.64% 10.64%
5.42%
平成19年度学校基本調査結果速報
防 災拠 点 と なる 公 共施 設の
耐震化推進状況調査報告書
(H19.10.総務省消防庁)
- 89 -
福祉・医療
町
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
障害者数
病院
診療所
身体障害者 療育手帳 精神保健福祉
病院数
病床数 診療所数 病床数
手帳交付数 交付数
手帳交付数
984
105
95
1
100
6
6
567
89
45
−
−
5
−
219
28
18
2
198
3
−
139
15
7
−
−
6
−
1,161
142
101
3
261
10
7
538
58
37
−
−
6
8
3,608
437
303
6
559
36
21
37,978
4,804
4,032
61 11,351
564
811
9.50%
9.10%
7.51%
9.84% 4.92%
6.38% 2.59%
山 梨 県 福祉 保 健 部 (H1 9 . 4 . 1 現 同左(H19.3末現在) 同左(H19.12.1現在)
同左(各保健所調べ)
在)
消防団・自主防災組織・郵便局
町
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
消防団
人口100人当た
団員数
りの団員数
426
2.4
167
1.3
120
2.8
137
8.9
780
4.8
487
4.7
2,117
3.3
15,931
1.8
13.29%
山梨県総務部(H19.4.1現在)
自主防災組織
組織率(%)
郵便局数
組織数
97.3
100
100
100
100
100
99.3
96.2
210
11
27
37
148
27
460
2,566
17.93%
同左(H17.4.1現在)
7
4
4
5
15
5
40
264
15.15%
日本郵政HP
建築年代別の木造建物数
町
名
市川三郷町
増 穂 町
鰍 沢 町
早 川 町
身 延 町
南 部 町
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
S25年以前 S26ーS45年 S46ーS56年 S57年以後① 合
765
989
505
306
2,340
672
5,577
42,693
13.06%
1,845
797
407
674
1,728
953
6,404
58,086
11.03%
1,274
1,052
276
107
2,056
827
5,592
67,411
8.30%
山梨県東海地震被害想定調査(平成17年)
- 90 -
1,797
1,622
349
114
1,341
1,288
6,511
115,454
5.64%
計②
5,681
4,460
1,537
1,201
7,465
3,740
24,084
283,644
8.49%
耐震化率
①/②
31.63%
36.37%
22.71%
9.49%
17.96%
34.44%
27.03%
40.70%
土砂災害警戒区域の指定状況
指定区域数
自然現象の種類 土砂災害 左記のうち
警戒区域 土砂災害
特別警戒区域
急傾斜地の崩壊
31
31
市川三郷町 土石流
25
20
地滑り
36
0
急傾斜地の崩壊
48
48
鰍沢町
土石流
22
16
地滑り
8
0
急傾斜地の崩壊
72
72
早川町
土石流
33
30
地滑り
11
0
急傾斜地の崩壊
42
42
土石流
16
12
地滑り
6
0
身延町
急傾斜地の崩壊
53
48
土石流
40
28
地滑り
3
0
土石流
3
3
急傾斜地の崩壊
17
17
土石流
19
17
南部町
急傾斜地の崩壊
42
42
土石流
34
30
急傾斜地の崩壊
23
23
土石流
26
22
峡南計
610
501
県計
1,912
1,647
峡南/県
31.90%
30.42%
町
名
孤立の可能性がある集落数
区
分
峡 南 計
県
計
峡南/県
出典資料名
調査箇所
孤立可能性あり
集落数 総戸数 集落数 総戸数
278
9,986
173
4,817
1,420 140,283
477 27,517
19.58%
7.12% 36.27% 17.51%
山梨県総務部(H18.3)
- 91 -
告示年月日
告示番号
H19.3.19
山梨県告示第86号
H19.3.19
山梨県告示第87号
H19.9.10
山梨県告示第329号
H19.3.29
山梨県告示第134号
H19.4.12
山梨県告示第163号
H19.9.10
H18.10.5
山梨県告示第329号
山梨県告示第518号
H18.11.20
山梨県告示第580号
H19.3.29
山梨県告示第133号
発行
平成20年3月
峡南地域防災連絡会議
(事務局)
〒400−0692
山梨県南巨摩郡鰍沢町771−2
山梨県峡南地域県民センター
電話
0556−22−8165
F A X
0556−22−8135
【白鳥山から撮影】
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