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第5回本土復帰40周年記念講座 ~やんばる やんばる21 21世紀ビジョンをめざして~ 世紀ビジョンをめざして~ 2012年11月 内閣府沖縄総合事務局 総務部長 福井仁史 目 次 1.復帰以降の沖縄観光と各年の主な出来 事(観光関連) 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄 総合事務局の取組 3.やんばるの観光振興に向けて 1.復帰以降の沖縄観光と各年の主な出来事 本土復帰(5月)、35日間の給水制限→ 126日間の給水制限→ 113日間の給水制限、福地ダム竣工(12月)→ 49日間の給水制限、海洋博開催(7月~76年1月)、沖縄自動車道(許田-石川)開通(5月)→ 75日間の給水制限→ JAL沖縄キャンペーン開始、169日間の給水制限、新川ダム竣工(4月)→ 右側通行から左側通行へ交通方法変更(7月)→ 日本ハムが名護市で春季キャンプ、7日間の給水制限→ 76日間の給水制限→ 沖縄大渇水(7月~翌年6月までの326日間にわたり、給水制限が実施される)→ 第2次沖縄振興開発計画スタート→ 万座ビーチリゾート開業、安波ダム・普久川ダム竣工(4月)→ 海邦国体開催(夏季9月、秋季10月)、沖縄自動車道が全線開通(10月)→ 33日間の給水制限、辺野喜ダム竣工(4月)→ 26日間の給水制限→ 夏季に64日間の給水制限→ 第3次沖縄振興開発計画スタート、首里城公園が開園(11月)→ 31日間の給水制限(これ以降、制限給水はない)、漢那ダム竣工(4月)→ 観光客数 観光収入 航空機燃料税の軽減(本則の3/5)措置制度創設→ 航空機燃料税軽減措置の拡充(本則の1/2)、 那覇空港国内線ターミナルビル供用(5月)、沖縄型特定免税店が那覇空港にオープン(12月)→ 九州・沖縄サミット首脳会合開催(7月)、首里城が世界遺産に(12月)→ NHKドラマちゅらさん放映(4~9月)、米国同時多発テロ発生(9月)→ 沖縄振興計画スタート、沖縄美ら海水族館が開園(11月)→ 沖縄都市モノレール開業(8月)→ 国立劇場おきなわ開館(1月)、沖縄型特定免税店がおもろまちにプレオープン(12月)→ 沖縄型特定免税店(おもろまち)がグランドオープン(3月)、羽地ダム竣工(4月)→ リーマン・ショック→ 新型インフルエンザの世界的流行、那覇港(泊ふ頭地区)大型旅客船バース供用開始(9月)→ プロ野球巨人軍、東日本大震災(3月)、大保ダム竣工(4月)→ 注)ダムの竣工は、沖縄総合事務局の管理開始月 出所)沖縄県観光要覧、沖縄県企業局ほかWebSite等の情報をもとに沖縄総合事務局作成 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組① (1)滞在日数の長期化、観光消費額の増加に向けた取組例 万国医療津梁(沖縄型国際医療交流)の創出に向けた取組支援 [他産業等との連携促進] 万国医療津梁協議会主催の北京セミナーなど、万国医療津梁の創出の取り組 みを支援。 OCVB調 平成23年2月から24年3月までの受入実績 中国 PET検診 21人 人間ドック 28人 台湾 49人 合計 21人 2人 その他 合計 その他 4人 2人 32人 4人 4人 57人 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組② (2)外国人観光客の増加に向けた取組例 ①国際会議等の沖縄開催推進 [MICEの誘致等] 国際会議等各種会議の沖縄開催の推進に向けた取り組みを展開 国関係国際会議開催件数 件数 (いずれも各年度7月時点) H20 H21 H22 H23 H24 10 11 19 14 14 ②Visit Japan地方連携事業の実施 [滞在型観光の推進等] 外国人旅行者の訪沖促進に向け、県と連携し、リゾート観光地沖縄の認知度 向上を図るとともに、誘客促進事業を展開。 (平成23年度実績) 対象市場 沖縄総合事務局運輸部調 招聘旅行社 招請数 造成ツアー数 造成ツアー参加者 63本 12,908人 台湾 5社 5人 韓国 6社 10人 150本 4,000人 香港・広東省 5社 5人 160本 4,180人 タイ 3社 4人 1本 162人 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組③ (3)観光スタイルの変化に対応した取組例 ①顧客満足型旅行商品推進事業 [滞在型観光の推進等] 「那覇まちまーい」を事業に選定、アドバイザーの派遣などの側面支援を実施 2012.03 2012.02 2012.01 (単位:人) 2011.12 2011.11 2011.10 2011.09 2011.08 2011.07 2011.06 2011.05 2011.04 2011.03 2011.02 2010.12 2011.01 「那覇まちまーい」参加者数の推移 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 注)夏場は熱中症に配慮する観点から、設 定本数を減らしていることもあり、参加 者数が減少している。 今年度も引き続き、支援を行うとともに、PDCAサイクルに基づく検証事業を実 施。 ②都市と農山漁村との交流促進 [他産業等との連携促進] 都市と農村の交流や小学生をはじめとする子どもの宿泊体験活動を受け入 れるための取り組みを支援。 おおぎみツーリズム地域協議会に対し、地域資源を活かした体験プログラム の開発、ガイドの育成、農家に対する民泊講習会等の支援を実施。平成23年 度には大宜味村内への県外修学旅行生(約1700名)の民泊を受け入れた。 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組④ (4)観光客の利便性の向上等に向けた取組① 名護東道路の効果 [インフラ整備等] 許田IC~今帰仁城跡の所要時間 名護東道路(全線暫定2車線)の開通によりアクセス性が向上 名護東道路の全線暫定供用により、JAおきなわ(北部地区営農センター)~許田IC間で約14分短縮されることが見込ま れます。さらに、那覇空港自動車道の整備により、JAおきなわ(北部地区営農センター)から那覇空港への所要時間が全 体で約23分短縮することが見込まれます。 JAおきなわ北部地区 営農センターに集配 JAおきなわ(北部地区営農センター)~那覇空港 の所要時間 整備前(H22時点) 約95分 整備後(将来) 約72分 約23分短縮 特に、JAおきなわ(北部地区営農センター)~ 許田IC間で約14分短縮 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組⑤ (4)観光客の利便性の向上等に向けた取組② [インフラ整備等] 那覇港大型旅客船ターミナル整備の効果 大型旅客船ターミナル整備により、クルーズ船の受け入れ態勢 が整い、寄港回数は順調に推移。平成24年は、ロイヤルカリビアンなどの大手クルーズ会社が上海を母港としてクルー ズビジネスを本格的に展開し、13万トン級の大型クルーズ船の寄港や、台湾からの新たな定期クルーズ就航などで、大 幅に寄港が増加している。今後も、増加傾向で推移する見込みである。 100 ( 回) 80,000 那覇港におけるクルーズ船の寄港回数と乗客数の推移 90 平成24年7月16日(月) ボイジャーオブザシーズ寄港の様子 70,000 80 60,000 70 50,000 60 50 40,000 40 30 53回 57回 52回 53回 20 10 0 30回 34回 14回 26回 H15 H16 H17 H18 67回 20,000 30回 H19 30,000 10,000 H20 H21 H22 H23 H24見 込 寄港回数(回) 26 30 34 14 30 53 57 52 53 67 乗客数(人) 9,583 16,533 20,325 14,238 37,402 67,366 72,248 66,773 53,660 70,000 (人) 0 ※那覇港管理組合へのヒアリングより 大型クルーズ客船の那覇港寄港による直接的経済効果 約1.37億円/回 約3.8万円(1人当たり平均消費額)×約3、600人) (ボイジャー・オブ・ザ・シーズ(約13万7千トン級、3,600人)で想定) ※乗組員、バスツアー、タクシー関連の消費額は含まれない 一人当たり平均金額 一人当たり最高金額 ※沖縄総合事務局試算 約38,000円 約1,000,000円 0% 10% 20% 5千円未満 13.7% 1万~2万円 3万~5万円 5万~10万円 10万円以上 40% 33.2% 5千~1万円 2万~3万円 30% 14.9% 10.7% 7.8% 9.7% 10.0% n=578 購入金額別の乗客割合(有効回答分) 2.沖縄観光の高付加価値化に向けた沖縄総合事務局の取組⑥ (4)観光客の利便性の向上等に向けた取組③ [インフラ整備等] ・沖縄記念公園の整備等 → 沖縄美ら海水族館、首里城公園など 千人 7,000 2010.04.29オキちゃん劇場リニューアルオープン 観光客数及び沖縄記念公園入園者数の推移 2002.11.01沖縄美ら海水族館開館 6,000 5,000 1992.11.02首里城公園開園 4,000 1986.02.08熱帯ドリームセンター開園 3,000 2,000 観光客数 入園者数計 1,000 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 0 3.やんばるの観光振興に向けて (1) 観光スタイルの変化等 地域の資源をうまく活用してまねのできないもの を。。。 (例) 沖縄の地、沖縄の人 そこでしか得られない体験 etc (2) 広域連携 やんばるはひとつ。地域で連携を!! 観光スタイルの変化等 (1)旅行形態 (2)旅行内容 団体旅行 個人旅行 多様化する活動内容 (3)リピーター率 リピーター率 約8割 リピート率が高いほど、特定目的活動(ダ イビング、保養・休養など)が高くなる傾向 多様なニーズ に対応できる 取組が必要 (出所)沖縄県観光要覧 平成23年 広域連携の必要性 出所:国土交通省WebSite「北陸圏における地域特性を活用した自立的、持続的な地域づくりに関する調査」 3.やんばるの観光振興に向けて 地域の資源をうまく活かす① モデル的な地元の取り組み例 観光交流人口・民泊 東村観光交流人口の推移 50,000 350,000 350 伊江島民泊実績 300,000 300 40,000 250,000 延べ泊数 30,000 200,000 150,000 学校数 250 200 150 20,000 100 100,000 10,000 50 50,000 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 0 0 0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 注)2006までは延べ泊数の統計がないことから、数字は不連続 出所)東村企画観光課、伊江島観光協会 3.やんばるの観光振興に向けて 地域の資源をうまく活かす② モデル的な地元の取り組み例 伊平屋ムーンライトマラソン・いぜな88トライアスロン 1,800 伊平屋ムーンライトマラソン参加者数の推移 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 中止 400 200 中止 0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 800 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 いぜな88トライアスロン参加者数の推移 700 600 500 400 300 中止 200 100 出所)伊平屋村商工観光課、伊是名村観光振興課 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989 1988 0 3.やんばるの観光振興に向けて 地域が連携した取組 ツール・ド・おきなわ モデル的な地元の取り組み例 県経済への波及効果 5億5千1百万円 5,000 4,500 ツール・ド・おきなわ参加者数の推移 4,000 参加者数計 3,500 うち県外参加 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 0 項 目 経済効果 総効果 551 直接効果 315 間接効果(1次) 138 間接効果(2次) 98 粗付加価値誘発額 284 雇用誘発効果 (人) 48 雇用効果 48人 出所)NPO法人ツール・ド・おきなわ協会 経済効果はおきぎん経済研究所「ツール・ド・おきなわ2010の県内経済へのインパクト」による にへーでーびたん