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スライド 1
前期高齢者訪問事業の概略
温かいサポートにより対象者に喜んで頂く事業を目指します!
対象者やその家族の身体状況や生活環境を十分に把握した上で、それぞれの抱える
問題点やリスクを総合的に把握し、信頼関係を築きながらFace To Faceの温かいサ
ポートを行います。また、地元の健康相談員が対応するため、地域の社会資源情報や
そのコーディネート、人情の機微にも精通しております。
【 事業の狙い 】
①生活習慣病の発症予防・・食事や運動等の生活習慣の改善指導
②疾病の重症化予防・・投薬自己中断等のアドバイス
③健診受診確認・・受診者には健診結果の説明、未受診者には健診の勧奨
④身体機能の低下予防・・ 身体機能や生活意欲の維持向上のため
⑤将来の介護不安の解消・・介護保険や地域資源の啓発
⑥ジェネリック医薬品の利用推進
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(ご参考)重症化を未然に防いだ事例のご紹介 事例1-2
事例1.糖尿病のケース
事例1.糖尿病のケース
65歳 男性
<現病歴>糖尿病、高脂血症
<生活状況>妻と子供の4人暮らし。自営業で、仕事は車を使うため活動量が少ない。
初回面談時の治療は高脂血症のみ。BMI27で、妻の協力のもと食事療法には取り組んでいたが、運動はできていない。食事療法だけでは基礎代謝が低
下するため、減量は食事と運動の両面から取り組むことが効果的なことを説明し、本人と話し合い1日30分以上歩く時間を作ることを目標とした。
2回目面談時は新たに糖尿病の診断を受け、食事量を減らしながら、食後に1日30分以上のウォーキングを開始していた。継続意欲を高めるため、「運動
によりインシュリン感受性が高まり、ブドウ糖が筋肉に取り込まれ血糖値が下がりやすくなる」ことを説明した。
3回目面談時(初回から5ヵ月半)、11kgの減量に成功しており、HbA1cは7.4→5.2に改善。中性脂肪は241→95、総コレステロールも183→136に改善し
た。その結果、医師に「定期通院の必要なし」と診断され、糖尿病、高脂血症とも経過観察となった。
事例2.高血圧のケース
事例2.高血圧のケース
68歳 男性
<現病歴>なし
<生活状況>妻、娘の3人暮らし。定年退職後に交替勤務で警備の仕事をしている。
肥満はなく、健診は定期的に受けているが、本人いわく血液検査データに異常はない。初回面談時、血圧を測定すると220/120とかなりの高値であるこ
とが判明したが、本人は、自覚症状がなくこれまで全く気にしていなかったと言う。面談終了後も出勤予定であったため、相談員は、血圧が高いことによる
合併症リスクを説明し、今すぐにでも受診が必要な状態であることを説明し、強く受診を勧めた。
しかしすぐに受診することはなく、面談後2度目の電話で、ようやく受診の予約を入れたことを確認できた。
2回目に面談すると、すでに内科受診を済ませ降圧剤の内服治療が始まっており、面談時の血圧は134/60に下がっていた。そのため、今度は病状の進
行を防ぐことにポイントをおき、高血圧の食事・運動療法について指導を行った。
初回面談後に受診せずそのまま放置していれば、脳疾患・心疾患等の合併症を引き起こす危険性があったと思われる。
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(ご参考)重症化を未然に防いだ事例のご紹介 事例3
事例3.転倒骨折のケース
事例3.転倒骨折のケース
74歳 女性 主な疾患 高血圧症 変形性膝関節症 大腿骨頚部骨折後(杖歩行) (3年前に自転車で転倒し右手首の骨折-現在完治)
生活環境(家族構成等) 息子夫婦と三人暮らし 同じ敷地内に息子夫婦がいるが日常生活は殆ど別々に生活
変形性膝関節症があり、雨上がりの畑で転倒骨折をする。大腿骨頚部骨折で入院治療をし、その後1ヶ月リハビリに通い杖歩行が可能になるも、自信をな
くし閉じこもり気味である。以前は活発に参加していたゲートボールもやめ、畑仕事は家族から止められているため、ほとんど自室で寝たり起きたりの生活
である。訪問時も、トイレの段差に躓き転倒し、顔に青あざができている。
このような状況では転倒骨折を繰り返す可能性が高いため、骨粗しょう症は加齢現象であるため、極端に恐れ過剰に安静にするよりも、生活習慣の改善や
転倒予防について併せて指導していった。
具体的には、主治医に自宅での運動の方法を確認するよう説明し、自宅でも安全な運動をするように指導した。また、転倒を起こしやすい場所について説
明し、家族の協力も得て環境整備をした。
徐々に自信を回復し、2ヵ月後には散歩に出かけるようになり、杖を使用しなくても歩行ができるようになった。また、人との交流を持とうという気持ちになり、
地域の集まりにも参加するようになり、表情も明るくなってきた。
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