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よく見間違えるのは 『寒気』 です。 熱の上がり際に、 手足が冷たくなって
20日 8 0号 そうさんの つみ き 1月 死 ★ も 鼠 次先 ◆熱 性 け い れ ん と間 違 えや i よ く見間違 え るのは 『寒気』です。熱 の上が り際 に、 手足 が冷 た くな つてガタガタと小 刻み に震 えてい る状態で す。大人で も熱 が上が ってい る途 中は、背 中が ゾ クゾク しますよ ね。寒気であれば意識 は しつか りして い るので すが、熱の ために うつ ろ にな つてい る こと もあ ります。寒気 によるふ るえは熱 が上 が りきるまで数十分 も続 くことがあ ります。 熱性 けいれん と同 じように全 身性 の け いれん を起 こす もの に 『てんかん』 があ ります。 けいれんを起 こ し過 ぎる とてんかん にな るのでは、 と心配 され る方 もい ます が、熱性 けい れん とてんかんは別 ものです。てん かんは熱 がな くて もけ いれん 発作 を起 こ します。 ただ、 てんかんの発作 は発熱 が引 き金 にな るこ とがあ りますか ら、小 さい頃熱性 けいれんを起 こ した子の 中 にてんかんの 素因 を持 つた子 が含 まれて いる、 とい う ことは あ ります。 脳炎 や髄膜 炎 とい つた脳 の感染症 で もけ いれん をお こ します。脳炎や髄膜 炎 の場 合 は脳 圧 が高 くな りますか ら、強 い頭痛 や、繰 り返 し吐 き続 け るとい う症状 もあ らわれ ます。具 合 の悪 さは格段です。 ◆ け い れ ん 防 上 の 坐 薬 に つ いて けいれん を起 こ した場合、 ジアゼ パ ム ( 商品名 ダイ ア ップ) と 呼ばれ るけ いれん止めの 坐薬を処方 します。 これは 一種 の鎮 静剤 で、脳の神経細胞 の 興奮 を抑 えて けいれんをお こ しに くくします。 しか し、熱 を下 げ る効 果 はあ りません。解熱用の坐薬 ( ア ンヒバ な ど) を上手 く併用 す る事が大切です。 C く らいの時 に1 回使 い ます。 8 時間後 に熱が下が か ら3 8 ° ダイア ップの使用法は、3 7 . 5C° っていなければ もう1 回使 い ます。 2 回の 使用 で4 8 時間効果 があ りますので、 2 回使用 した 後 は、 その後熱 が 下が つて いな くて も、 3 回 目を追加 してはいけません。 この 坐薬は眠気 やふ らつ きがで るこ ともあ る薬 ですか ら、使 い過 ぎは よ くあ りません。 ダイ ア ップ と解熱 剤 の坐薬 を一緒 に使 うとダイ ア ップの吸収 が悪 くな り効果 が上が りません。 まずダイ ア ッ プ を使 つて、3 0 分た つて か ら解熱剤 の坐 薬 を使用 しま しよう。内服の解熱剤 な らダイ ア ッ プ と同時でか まい ません。 ◆ 予 防接 種 は 受 け て い い ? 以前はけ いれん を起 こ してか ら1 年以上 あけな い と、 予防接種 は全て 受 け られ ませんで した。 しか し、現在 けいれんは 「注意 を要 す る」 ほ うに入 つていて、担 当の医師 がその度 に決 め ることにな つて い ます。 とは いえ、 けいれんをお こ した直後 はあ ま りしません。今 までお こ した 回数 な ど個 人差はあ りますが、最低 で も3 ケ月 ∼ 半年はあけたほ うが よい よ うです。 ◆ 日常 生活 に つ いて けいれん をお こ したか らとい つて、 日常生活で制限す ることは何 もあ りません。1 回で もけ いれん をお こ した ら、 またお こすの では と心配 にな ります。 もちろん熱 を出さなけれ ば熱性 けいれん をお こす事 はないのですが、子 どもが熱 を出す の は仕 方の ないことです。 心配な らダイア ップを常備 してお きま しよう。 しか し、熱│生け ` いれん をお こ した子の約 半 数は、1 回だけ しかお こ しません。何度 かお こ した と して も、普通の熱性 けいれんであれ ば、6 歳 を過 ぎる頃 にはお こさな くな ります。 ◆解 熱 剤 に 注 意 だ んヽ この季節、熱が高 くなればイ ンフル エ ンザが疑われます。イ シフルエ ンザの時に使用 し てはいけない解熱剤 があ ります。商品名はボルタレン ・ボンタール ・パ フアリンで、 これ らは脳炎 ・脳症 を重症化 させるといわれています。適切なのは、ア ンヒバ ・アル ビニ ー ・ カロナ ール ・市販の小児用 パフア リンです。子 ども用の解熱剤がなか ったので、大人の薬 を最を減 らして飲 ませた、なんて ことは絶対 してはいけません。