...

コーポレートガバナンス

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

コーポレートガバナンス
コーポレートガバナンス
3 つの軸で構成する
¦コーポレートガバナンス体制
ます。内部監 査 室は社長直 属の部 署で、当社グループの
事業活動、および三委員会(後述)の監査を行います。監
査役と内部監査室は、月1 回のミーティングで情報交換を
当社グループでは、コーポレートガバナンス(企業統治)
行い、監 査役と会計監 査 人も密な情 報 交 換に努めること
を「企業を構成するさまざまな主体(ステークホルダー)
で、それぞれの監査の品質向上を図っています。
間の利害を調整し、効率的な企業活動を実現するための
枠組み」と考えています。
三委員会:リスク管理のための体制
当社のコーポレートガバナンスを構成する内部統制シス
グループ全体のリスクを管理するため、グループの横断
テムは、
「取締役会・経営執行協議会」
「三様監査」
「三委員
的な組織として、コンプライアンス委員会、安全環境委員
会」の三つの軸を中心に構成されています。
会、品質・システム委員会の三つの委員会を設けています。
これらの三委員会には、飯 野海運(株)の役職員のほか、
取締役会・経営執行協議会:業務執行のための審議機関
関係するグループ会社社長もメンバーとして参加すること
原則として毎月1 回、取締役および常勤・非常勤監査役
で、それぞれのテーマに基づいたリスク管理がグループ全
により構成される取締役会が開催され、業務の執行を監
体で徹底されるよう図っています。
督し、重要事項を決定しています。また、取締役および常
勤監査役により構成される経営執行協議会が、原則として
¦ ISO マネジメントシステムの活用
毎週 1 回開催されています。経営執行協議 会は、取締役
会に付議・報告される事項、あるいは業務執行に関するそ
当社グループを構成する主要4社(飯野海運(株)、イイノ
の他の重要事項について、取締役会の権限の一部を委譲
マリンサービス(株)、イイノ・ビルテック(株)、イイノガス
されて審議を行います。毎週開催することにより、経営に
トランスポート(株))は、ISO9001(品質マネジメントシス
関する意思決定をスピーディーに行うことができます。
テム)と ISO14001(環 境マネジメントシステム)の認 証を
取得しています。
三様監査:監査のための体制
ISO の 規 格 で は、PDCA(Plan-Do-Check-Action:計 画 -
当社では、監 査 役、会 計 監 査 人、内部 監 査 室の三者 が
実行 - 検 証 - 改善)のサイクルを実 施し、継 続的な改善を
連携して監査を行う、三様監査の体制をとっています。監
図ることが求められています。当社グループでは、認証を
査役は、取締役会や経営執行協議会なども含めた企業活
取得した品質や環 境の分野だけでなく、経営全体の基 本
動全体の監査を行い、会計監査人は、財務諸表を監査し
的仕組みとして PDCA サイクルを活用しています。
コーポレートガバナンス体制図
株主総会
選任・解任
選任・解任
監査役会
選任・解任
選任・解任
会計監査人
監査
指示・報告
内部監査室
監査
付議
代表取締役社長
付議
経営執行協議会
指示
指示
付議・報告
海運・不動産 各部門
グループ各社
監査
45
飯 野 海 運 経 営 報 告 書 2 012
品質・システム
委員会
取締役会
監査
報告
指示
安全環境委員会
コンプライアンス
委員会
コンプライアンス構造図
事業概況
コーポレートガバナンス
金融商品
取引法
A
マネジメントマニュアル
金融商品
取引法
社内ルール
諸法令
会社法
インフラ
P
C
D
特 集
ISO
社内ルール
諸法令
会社法
内部統制システム
安 全 ・環 境
文書管理/情報システム/情報セキュリティ
社業の基盤」とうたい、安全の確保と維持を、経営の重要
務プロセスを「マネジメントマニュアル」にまとめ、具体的
課題と位置付けて取り組 んでいます。安全第一で事業を
な業務の進め方の基準としています。
遂行することが、人命を尊び、顧客資産および環境の保全
当社のコーポレートガバナンスも、この ISO のマネジメン
につながると考えているからです。
社 会
具体的には、各 社・各グループにて実際に行っている業
トマニュアルやそれを基盤とした業務によって実現されて
平常時・緊急時の体制
や情報システム、情報セキュリティの仕組みがあります。
平常時には、経営執行協議会および三委員会がリスクマ
当社グループ では、この「コーポレートガバナンス- ISO -
ネジメントの核となります。緊急時には、当社社長を本部
インフラ」の三層構造で経営管理を行っています。
長とする緊急対策本部を組織して対応します。本社内に、
また、上記の三 層を通じて、会社 法 や 金融商品 取引法
緊急時に必要な機器等を備えた緊急対策室を常設してお
を含む諸 法 令と社内ルールを遵守し、それにより法 令 遵
り、迅速な対応ができるよう、設備環境を整えています。
経営管理体制
います。さらに、両者を支えるインフラとして、文書管 理
守の体制を確立しています。
緊急時の対応策と事業継続計画(BCP)の充実
当社グル ープ では、当社グル ープに係る船 舶の海 難 事
企業情報
¦ リスクマネジメント
故などを想 定した机 上訓 練を定 期 的に実 施しており、社
外・社 内との 情 報 連 絡フローの 確 認 や、マニュアル の 不
市 況 、為 替 、事 業 コスト 等 の 外 部 変 動 要 因 を 含めた
備などの発見に努めています。
事 業 リ ス ク 全 般 に つ い て は、ERM(Enter prise Risk
また、大 規 模自然 災害 や事 故、パ ンデミック(感 染 症
Management、全社リスクマネジメントとも呼ばれる)の
の世界的流行)など、企業としての事業継 続を危うくする
手法を取り入れ、総合的に管理し、変動要因に対する耐性
リスクを対 象として、BCP(Business Continuit y Plan)
強化を図っています。
の整 備を進めてきましたが、東日本大 震 災の教 訓を踏ま
コミュニケーション
ERM の手法を取り入れた事業リスクマネジメント
えた 上で、官公 庁により見 直されている想 定リスクなど
ハザードリスクへの取り組み方針
を 考慮し、より有 効 に機 能するよう常に見 直しを図って
当社グループでは、経営理念の最初に「安全の確保が
います。
飯 野 海 運 経 営 報 告 書 2 012
46
Fly UP