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侵襲性髄膜炎菌感染症

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侵襲性髄膜炎菌感染症
PRESS RELEASE
2015年7月3日
母親と小児科医を対象に「侵襲性髄膜炎菌感染症」に関する意識調査を実施
- 母親は「医師から薦められたら」、小児科医は「保護者から求められれば」 ~任意接種ワクチンについて互いの意識のギャップが明らかに~
サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ファブリス・バスキエラ、以下「サノフィ」)は、侵襲
性髄膜炎菌感染症(IMD:Invasive Meningococcal Disease)に関して、IMD の発症数が多い年齢層の子
どもを持つ母親(子どもの年齢が 2~5 歳:119 名、同 11~13 歳:117 名)と小児科医(98 名)を対象に、意
識調査を実施しました。
調査結果は、任意接種ワクチンについての母親の意向は「接種可能なすべてのワクチンの情報を教えてほ
しい」「医師から薦められたら接種する」という回答が多く、IMD 予防ワクチンに対しても同様の傾向がみら
れました。一方で、IMD 予防ワクチンについ ての小児科医の任意接種に対する意向は、「保護者から求
められれば接種する」という回答が多く、両者の意識のギャップが明らかになりました。
調査結果概要
<母親への調査結果>
 IMDについて内容を知っている母親は1割以下、疾患名の見聞きを含めても約2割にとどまる。
 母 親 の 約 8 ~ 9 割 は「 ワ ク チ ン で 防 げ る 病 気 はワ ク チ ン で 予 防 す る 」 と い う 考 え に 同 意 し、 「 定 期 /
任意に関わらず接種可能なすべてのワクチンの情報を教えてほしい」と希望する人が多い。
 任 意 接 種 ワ ク チ ンに つ いては、「 医 師 か ら薦 め ら れ た ら接 種 す る 」 と い う母親 が 6~7 割 と 最 も 多 く 、
「積極的に接種したい」との回答とあわせると約9割にのぼる。
 IMD予防ワクチ ンにおい ても同様に 、接種を動機 づける推奨元 としては、医師・主治医が最も多 く、
次に看護師などの病院スタッフやテレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのメディアが挙げられている。
<小児科医への調査結果>
 IMDについて内容を知っている小児科医は約8割で、疾患名のみの認知を含めると9割以上。
 症状や重篤性に比べて、発症リスク(年齢、集団生活、流行地域)については知られていない。
 IMD 予 防 ワク チンに ついて内 容 を知 ってい る小 児科 医 は 約3 割 、名前の みの 認知 を含め て約 5割。
そ の うち約 3 割 が 「積 極 的に 接 種 を薦め る 」 、約 6 割が 「 保 護 者 か ら求め られれ ば 接 種す る 」 と 回答。
また、接種に積極的な小児科医ほど、IMDの重篤性を考慮している傾向が見られた。
〒163-1488 東京都新宿区西新宿 3-20-2 東京オペラシティタワー
www.sanofi.co.jp
1/8
侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD: Invasive Meningococcal Disease)について
IMD は、グラム陰性好気性双球菌である髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)によって引き起こされる侵襲性
感染症で、菌血症(敗血症なし)、敗血症、髄膜炎、髄膜脳炎の 4 つの型があります。髄膜炎菌は、健康な
ヒトの鼻咽頭からも低頻度ながら分離され、飛沫感染で伝播します。有する多糖体莢膜の違いにより、少なく
とも 13 種類の血清群が確認されており、感染のほとんどは、血清群 A,B,C,Y および W-135 により起こると
されています 1。髄膜炎菌は細菌性髄膜炎を起こす他の細菌と比べて 100 倍から 1000 倍の内毒素を産出
するため、症状が急速に進み、治療開始のわずかな遅れが致命的な結果となる場合があります 2。IMD の
初期症状は発熱、頭痛、嘔吐など、非典型的な症状が主で早期の診断が難しいとされています 3。IMD は、
適切な治療がなされた場合でも、24~48 時間以内に患者の 5~10%が死に至ることが報告されており 4、
回復した場合でも、11~19%の割合で難聴、神経障害、手足の切断などの生涯続く後遺症が残るとされて
います 5。
サノフィについて
サノフィは、患者さんのニーズにフォーカスした治療ソリューションの創出・研究開発・販売を行うグローバル
ヘルスケアリーダーです。糖尿病治療、ヒト用ワクチン、革新的新薬、コンシューマー・ヘルスケア、新興市
場、動物用医薬品、ジェンザイムを中核としています。サノフィはパリ(EURONEXT:SAN)およびニューヨ
ーク(NYSE:SNY)に上場しています。日本においては、約 2,650 人の社員が、「日本の健康と笑顔に貢献
し、最も信頼されるヘルスケアリーダーになる」をビジョンに、医薬品の開発・製造・販売を行っています。詳
細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。
サノフィパスツールについて
サノフィパスツールはサノフィ・グループのワクチン事業部門で、毎年 10 億回接種分以上のワクチンを提供
し、世界中で 5 億人以上の人々に対してワクチンの接種を可能にしています。ワクチン業界における世界
的リーダーとして、サノフィパスツールは、20 種類もの感染症から人々を守る、世界で最も幅広いワクチンの
製品ラインアップを提供しています。「命を守るワクチンを創る」という会社の伝統は、一世紀以上の歴史を
有しています。サノフィパスツールはワクチンに特化したメーカーとして世界最大級の企業であり、日々、研
究 開 発 に 100 万 ユ ー ロ 以 上 を 投 資 し て い ま す 。 詳 細 は 、 www.sanofipasteur.com ま た は
www.sanofipasteur.us をご参照ください。
<別紙資料>
【侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)に関する意識調査 - 母親対象】
【侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)に関する意識調査 - 小児科医対象】
以上
1: Harrison LH et al : Vaccine.2009 ;27(Suppl.2) :B51-63
2: 林英夫、岩本愛吉、神谷茂、高橋秀実 監訳:ブラック微生物学第2版, P761, 丸善, 東京, 2007
3: Thompson MJ et al : Lancet, 2006 ;367 :397-403
4: World Health Organization Meningococcal meningitis Fact sheet No.141, Nov.2012. http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs141/en/ (2015, May)
5: Rosenstein NE et al: N Engl J Med 2001; 344(18): 1378-1388
2/8
<別紙> 【侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)に関する意識調査 - 母親対象】
1.
2.
調査概要
実施時期
2015年5月18日
調査方法
インターネット調査
調査地域
全国
調査対象
2~5歳の子どもを持つ母親 119名、 11~13歳の子どもを持つ母親 117名
調査結果
 IMDについて内容を知っている母親は1割以下、疾患名のみの認知を含めても約2割にとどまる。
<IMD について知っているか?>
詳しく知っている
知っている
ある程度知っている
0%
25%
名前を見聞きしたことがある
50%
知らない
75%
100%
0% 5% 3%
2~5歳
(n=119)
12%
11~13歳 (n=117)
80%
13%
82%
1% 0% 4%

母 親 の 約 8 ~ 9 割 は 「 ワ ク チ ン で 防 げ る 病 気 ( VPD ) は ワ ク チ ン で 予 防 す る 」 と い う 考 え に 同 意 。
(VPD:Vaccine Preve ntable Diseases)
<VPD はワクチンで予防するという考え方をどう思うか?>
同意する
まあ同意する
0%
25%
どちらでもない
あまり同意しない
50%
同意しない
75%
100%
3% 2%
2~5歳
(n=119)
11~13歳 (n=117)
38%
23%
50%
54%
8%
19%
3% 2%
3/8
 「定期/任意に関わらず接種可能なすべてのワクチンの情報を教えてほしい」と希望する人が多い。
<医師や看護師から接種可能なワクチンの情報を教えてもらいたいか?>
定期/任意接種ワクチンすべてを教えてほしい
定期接種ワクチンのみ教えてほしい
任意接種ワクチンのみ教えてほしい
希望しない
0%
25%
50%
100%
75%
1%
2~5歳
(n=119)
77%
11~13歳 (n=117)
16%
61%
21%
6%
6% 12%
 任 意接 種ワク チンに ついては、「 医師 から薦 め られた ら接種 する 」とい う母親が多 く 、「積極 的に 接
種したい」との回答とあわせると約9割にのぼる。
<任意接種ワクチンについてどう考えるか?>
任意接種ワクチンも積極的に接種したい
積極的ではないが先生から薦められたら、接種する
任意接種ワクチンは、接種しない
0%
2~5歳
25%
(n=119)
11~13歳 (n=117)
50%
34%
13%
75%
59%
74%
100%
8%
14%
4/8
 IMD 予 防 ワ ク チ ン に お い ても 同 様 に 、接 種 を 動 機 づ ける 推 奨 元 と し て「 医 師 」 の 回 答 が 最 も 多 く 、
医療機関に次いで、メディアや行政が挙げられている。
<IMD 予防ワクチンを子どもに受けさせる動機づけとして影響のある推奨元はどれか?>
(対象: IMD予防ワクチンを知っていて子どもに接種させたい母親、n=48)
0%
2~5歳 (n=34)
11~13歳 (n=14)
25%
50%
47%
医師・主治医
看護師や病院のスタッフ
29%
21%
病院においてあるパンフレット
29%
21%
18%
テレビ・ラジオの番組
テレビ・ラジオのCM
71%
29%
9%
14%
0%
0%
21%
14%
子育て情報誌
12%
7%
厚生労働省のワクチンのウェブサイト
9%
14%
地方自治体からの郵送によるお知らせ
地方自治体発行の新聞やウェブサイトなど
100%
6%
7%
新聞の記事
新聞の広告
75%
3%
0%
市区町村の窓口
3%
7%
学校
3%
7%
12%
ママ友
IMD情報センターのウェブサイト
6%
0%
製薬会社のワクチンのウェブサイト
6%
0%
個人の医師が執筆するインターネット上の情報
0%
0%
ブログ・SNS
0%
0%
インターネット上の子育て掲示板
0%
0%
その他
0%
7%
21%
(複数回答)
5/8
<別紙> 【侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)に関する意識調査 - 小児科医対象】
1.
2.
調査概要
実施時期
2015年 4月20日~ 5月7日
調査方法
インターネット調査
調査地域
全国
調査対象
ワクチンの接種経験がある小児科医師 98名
調査結果
 IMDについて内容を知っている小児科医は約8割で、疾患名のみの認知を含めると9割以上。
 しか し、 症 状 や 重 篤 性 に 比 べ て 、発 症 リ スク ( 年 齢 、集 団 生 活 、地 域 ) に つ い ては知 られ てい ない 。
<IMD について知っているか?>
詳しく知っている
知っている
25%
0%
(n=98)
ある程度知っている
12%
疾患名のみ知っている程度
50%
33%
知らない
75%
100%
33%
14%
8%
<IMD について当てはまると思う項目はどれか?>
(対象: IMD を知っている小児科医、n=90)
0%
25%
50%
75%
100%
髄膜炎だけではなく、菌血症や敗血症も含まれる
84%
発症から24時間以内に死に至ることもある
80%
回復した場合でも、後遺症が残ることがある
79%
初期症状は風邪の症状に似ているため、早期診断が難しい
68%
寮生活など集団生活で発症リスクが高くなる
54%
アメリカなどの先進国でも報告されている
50%
5類感染症に含まれ、届出が必要な疾患である
47%
日本での好発年齢は、乳幼児および10代後半である
43%
髄膜炎ベルトと呼ばれるアフリカ中部で多く見られる
髄膜炎のみが起こる疾患である
32%
7%
その他
0%
該当するものがない
0%
(複数回答)
6/8
 IMD 予 防 ワク チンに ついて内 容 を知 ってい る小 児科 医 は約3 割 、名前の みの 認知 を含め て約 5割。
そ の うち約 3 割 が 「積 極 的に 接 種 を薦め る 」 、約 6 割が 「 保 護 者 か ら求め られれ ば 接 種す る 」 と 回答。
<IMD 予防ワクチンについて知っているか?>
詳しく知っている
ある程度知っている
知っている
0%
名前のみ知っている
知らない
50%
100%
1%
(n=98)
14%
14%
19%
51%
<IMD 予防ワクチンの接種を薦めるか?>
(対象: IMD 予防ワクチンを知っているまたは接種している小児科医、n=51)
積極的に接種を薦める
0%
(n=51)
積極的には薦めないが、求められれば接種する
25%
50%
薦めない
75%
100%
63%
31%
6%
<IMD 予防ワクチンを接種する理由はどれか?>
(対象: IMD 予防ワクチンを接種する意向がある小児科医、n=48)
0%
25%
50%
75%
ワクチンで予防できる病気は、ワクチン接種で予防すべき
83%
IMDは進行が早く、死亡率が高いため、ワクチンで予防すべき
69%
海外の流行地へ行く場合には、接種が必要
35%
海外では、定期接種になっている国がある
27%
IMDの発症ピークがあるため、10代前半での接種が望ましい
23%
国内の臨床試験で安全性が確認されている
21%
国内の臨床試験で有効性が確認されている
17%
集団生活に入る前の接種が望ましい
17%
海外の50ヶ国以上の国と地域で使用されている
15%
2歳以上の幼児にも接種可能である
母親/患者からの要望がある
その他
100%
13%
6%
0%
(複数回答)
7/8
 また、接種に積極的な小児科医ほど、IMDの重篤性を考慮している傾向が見られた。
<IMD 予防ワクチンを接種する最大の理由はどれか?>
(対象: IMD 予防ワクチンを接種する意向がある小児科医、n=48)
積極的に接種を薦める (n=16)
求められれば接種する (n=32)
0%
25%
38%
ワクチンで予防できる病気は、ワクチン接種で予防すべき
IMDは進行が早く、死亡率が高いため、ワクチンで予防すべき
海外の流行地へ行く場合には、接種が必要
海外では、定期接種になっている国がある
IMDの発症ピークがあるため、10代前半での接種が望ましい
31%
0%
75%
100%
50%
56%
13%
0%
3%
0%
0%
国内の臨床試験で安全性が確認されている
0%
3%
国内の臨床試験で有効性が確認されている
0%
0%
集団生活に入る前の接種が望ましい
50%
6%
0%
海外の50ヶ国以上の国と地域で使用されている
0%
0%
2歳以上の幼児にも接種可能である
0%
0%
母親/患者からの要望がある
0%
0%
その他
0%
0%
以上
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