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資料5 日本百貨店協会資料(PDF形式:3068KB)
資料5 百貨店業における 地球温暖化対策の取り組み 平成 20 年 11 月 4 日 日本百貨店協会 ■ 目 次 ■ Ⅰ.百貨店業の地球温暖化対策に関する取り組みの概要 (1) 百貨店業界の概況(2007年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 ① 業界団体の規模と自主行動計画参加状況、② 全国百貨店の売上高・売場面積等の推移 ③ 店舗面積規模(都市店・地方店別)、④ 年間総営業時間・年間休業日数の推移 (2)百貨店業界の自主行動計画における目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ①目標、②カバー率、③ 上記指標採用の理由とその妥当性及び目標年の見通し 1)エネルギー消費原単位(床面積×営業時間当たりのエネルギー消費量)採用の理由 2)目標年の見通し (3) 目標を達成するために実施した対策と省エネ効果・・・・・・・・・・・・・・・・8 ① 日本百貨店協会の取組状況 1) 日本百貨店協会 環境委員会(主要百貨店 21 社)等の開催と理事会への報告・周知 2) 日本百貨店協会 会員店舗におけるエネルギー使用量実態調査の実施 3) 日本百貨店協会 環境対策実践セミナー開催 4) 日本百貨店協会としての「チーム・マイナス6%」への取り組み a) 夏場の冷房温度を2℃緩和の取組を全店舗で1カ月間実施 b) 容器包装削減策カーボンオフセット付き商品「デパート・レジバッグ」への取組み c) 業界統一「レジ袋不要カード」の作成 d) COOL BIZ(6月∼9月)のさらなる普及・定着 e) 「エコライフフェア・2008」への参加 f) 「CO2削減/ライトダウンキャンペーン2008」への参加 ② 会員百貨店の対策と省エネ効果 1) 大手百貨店の2007年度省エネ投資額、2) ESCO事業の導入と実績 3) 省エネルギー対策の導入、4) 屋上緑化への取組み、5) 自然エネルギーへの取組み 6) モイスチャーミストの導入 (4)今後、実施予定の対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ①ESCO事業の導入推進、② 目標数値の設定方法について(百貨店業界のベンチマーク) (5)エネルギー消費量・原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及び見通し・・・・・・17 (6) 排出量の算定方法などについて変更点及び算定時の調整状況・・・・・・・・・・・・18 2 Ⅱ.重点的にフォローアップする項目 <目標に関する事項> (1) 目標達成の蓋然性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 ① 2010年度における目標達成の蓋然性、② 目標達成が困難になった場合の対応 ③ 目標を既に達成している場合における目標引上げに関する考え方、④目標変更の妥当性 <業種の努力評価に関する事項> (2)エネルギー原単位の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 ① エネルギー原単位が表す内容、② エネルギー原単位の経年変化要因の説明 (3) CO2排出量・排出原単位の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 ① CO2排出量の経年変化要因、② CO2排出原単位の経年変化要因 (4) 取組についての自己評価、(5) 国際比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 Ⅲ.民生・運輸部門における取組の拡大 <民生・運輸部門への貢献> (1) 業務部門(オフィスビル等)における取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ① 業務部門における目標、②業務部門における対策 (2) 運輸部門における取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ① 運輸部門における目標設定に関する考え方 ② 運輸部門における対策 1)納品代行、2)低公害車の導入、3)パーク&ライド、4)新パーキングサービス 5)その他(日本百貨店協会「会員百貨店における運輸部門対策」に関する調査結果) (3) 民生部門への貢献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 ① 製品・サービス等を通じた貢献 1)第2弾業界統一「デパート・レジバッグ」の製作・販売、2)カーボンオフセット 3)環境教育の実施 <リサイクルに関する事項> (4) リサイクルによるCO2排出量増加状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 ① 百貨店統一ハンガーの導入状況、② 百貨店統一オリコン(折り畳みコンテナ)の取組 ③ 会員百貨店のリサイクルへの取り組み事例 1)紳士服リサイクル回収、2)ユニフォームリサイクル <その他> (5)省エネ・CO2排出削減のための取組・PR・・・・・・・・・・・・・・・・・・25 ① メ イ ン テ ー マ:「スマートラッピングで止めよう温暖化」の推進 平成 20 年度テーマ:「デパートでも、マイバック。デパートへも、電車とバス」 ◎ 自主行動計画参加企業リスト(93社・2007年12月時点)・・・・・・・・・ 26 (参考)日本百貨店協会 平成20年度地球温暖化対策10アクションプラン・・・・・ 27 3 Ⅰ.百貨店業の地球温暖化対策に関する取り組みの概要 (1) 百貨店業界の概況(2007年) ① 業界団体の規模と自主行動計画参加状況 業界団体の規模 自主行動計画参加社 企業数 93社・278店 参加企業数 93社・278店(100%) 売上規模 年間売上高77,052億円 参加企業売上規模 年間売上高77,052億円(100%) ※ 業界全体の規模は、経済産業省の 2007 年商業販売統計では、年間売上高 84,674 億円 (店舗数 323 店、企業数不明)であり、業界団体の売上高に占める割合は 91.0%。 ② 全国百貨店の売上高・売場面積等の推移 暦 年 売上高 対前年対 指数 億円 比 ( % )内既存店 店舗面積 万㎡ 指数 企業数・ 店舗数 1990(平 2) 93,302 100 8.4 (7.7) 493.8 100 110・260 1991(平 3) 97,131 104 4.1 (3.6) 505.4 102 113・268 1992(平 4) 95,196 102 ▲2.0(▲3.3) 553.2 112 116・271 1993(平 5) 89,603 96 ▲5.9(▲6.5) 556.1 113 118・273 1994(平 6) 87,713 94 ▲2.1(▲2.6) 565.6 115 114・268 1995(平 7) 85,683 92 ▲2.3(▲2.1) 561.1 114 109・258 1996(平 8) 88,378 95 3.1 (1.8) 576.1 117 108・262 1997(平 9) 91,876 98 4.0(▲1.9) 629.5 127 132・294 1998(平 10) 91,774 98 ▲0.1(▲5.0) 683.8 138 139・303 1999(平 11) 89,936 93 ▲2.9(▲2.0) 706.5 143 140・311 2000(平 12) 88,200 96 ▲1.9(▲1.8) 710.7 144 130・308 2001(平 13) 85,725 92 ▲2.8(▲0.4) 692.0 140 118・298 2002(平 14) 83,447 89 ▲2.7(▲2.3) 689.8 140 103・292 2003(平 15) 81,117 87 ▲2.8(▲2.8) 687.7 139 96・288 2004(平 16) 78,788 84 ▲2.9(▲2.8) 687.8 139 98・285 2005(平 17) 78,414 84 ▲0.5(▲0.2) 689.0 140 97・281 2006(平 18) 77,700 83 ▲0.9(▲0.7) 683.0 138 96・277 2007(平 19) 77,052 83 ▲0.5(▲0.8) 679.6 138 93・278 ○店舗面積は、不採算店舗の閉鎖が行われる一方で、2012 年頃までに大規模な出店・増床 が計画されている。 4 ③ 店舗面積規模(都市店・地方店別) 暦 年 1990(平 2) 全 国 都市店(6 大都市) 地方店(6 大都市以外) 260 店(19,180 ㎡ 100) 60 店(34,000 ㎡ 100) 200 店(14,730 ㎡ 100) 2005(平 17) 281 店(24,560 ㎡ 128) 71 店(37,560 ㎡ 110) 210 店(20,170 ㎡ 137) 2006(平 18) 277 店(24,598 ㎡ 128 95 店 (34,814 ㎡※) 182 店(19,266 ㎡※) 2007(平 19) 278 店(24,505 ㎡ 128 94 店 (34,898 ㎡※) 184 店(19,196 ㎡※) ○店舗規模は、10 数年で増床等により 3 割近く拡大している。特に、地方店では4割近く 拡大している。 ※出所:日本百貨店協会統計年報 ※2006・2007 年は、都市店 10 大都市と地方店 10 大都市以外。 ④ 年間総営業時間・年間休業日数の推移 年度 年間総営業時間 指数 年間休業日数 1990(平 2) 2,847 100 39 1997(平 9) 3,139 110 23 59 1998(平 10) 3,212 113 20 51 1999(平 11) 3,285 115 17 44 2000(平 12) 3,358 118 10 26 2001(平 13) 3,577 126 7 16 2002(平 14) 3,467 122 5 18 2003(平 15) 3,470 122 4 10 2004(平 16) 3,504 123 3.7 9.5 2005(平 17) 3,565 125 3.3 8.5 2006(平 18) 3,560 125 2.8 7.2 3,550 125 2.7 6.9 2007(平 19) 推定 指数 100 ○大店法の規制緩和により、営業時間の延長・休業日数の減少により、年間総営業時間は 年々拡大し、大店法に代わる大店立地法が施行された 2000 年(平成 12 年)頃まで拡大 し続けてきた。 ※出所:日本百貨店協会「労働時間等の実態調査結果」(平成 20 年版) ※1990 年の休業日数 39 日の内訳(都市店 44 日、地方店 38 日) ※2007 年の休業日数 2.7 日の内訳(都市店 1.5 日、地方店 3.0 日) 5 (2)百貨店業界の自主行動計画における目標 ① 目標 ○ 現行目標: 店舗におけるエネルギー消費原単位(床面積×営業時間当たりのエネルギー消費量) を指標として業界全体で、目標年度(2008∼2012年)において、 基準年度(1990年)比 7%減とする なお、2007年度の実績(速報)では、90年度比13%減(対前年度比 6.7%減) となったことから、その内容を精査し、目標引き上げを検討することとしたい。 ○ 目標改正の経過: ・2007年1月、目標年度において基準年度比 3%減とすることを理事会で決定。 ・2007年7月、深刻になりつつある温暖化の状況を踏まえ、さらに目標を引き上げ、 基準年度比 6%減とすることを理事会で決定。 ・2008年3月、2007年度に改訂された「京都議定書目標達成計画」では、今後 の経済成長による排出量の増加に対応できないと思われることから、当協会ではさら に目標値を引き上げることとし、直近3年間(2004年∼2006年)の平均を基 に、基準年度比 7%減とすることを理事会で決定。 2010 年度※ 年 度 生産活動量 (×1010m2・h) 2001 2004 2005 2006 2007 4.262 3.987 4.299 4.213 4.167 (1.91) (2.02) (1.89) (2.03) (1.99) (1.97) 1990 1999 2000 2002 2.114 4.310 4.166 4.328 4.042 (1.00) (2.04) (1.97) (2.05) 2003 見通し 目標値 エネルギー消費 原単位 (kWh/m2・h) 0.144 0.137 0.135 0.134 0.132 0.140 0.139 0.134 0.130 0.125 0.134 0.134 (1.00) (0.95) (0.94) (0.93) (0.92) (0.97) (0.97) (0.93) (0.90) (0.87) (0.93) (0.93) エネルギー消費量 3.044 5.757 5.611 5.780 5.330 5.975 5.552 5.758 5.495 5.209 (1.81) (1.71) 9 (×10 kWh) (1.00) (1.89) (1.84) (1.90) (1.75) (1.92) (1.82) (1.89) ※ 2010 年度の目標は、2008 年∼2012 年度の5年間の平均値として達成することとする。 6 ② カバー率 日本百貨店協会会員企業及び店舗 100%が、自主行動計画フォローアップに参画。 ③ 上記指標採用の理由とその妥当性及び目標年の見通し 1)エネルギー消費原単位(床面積×営業時間当たりのエネルギー消費量)採用の理由 前表のとおり、店舗面積の増加、営業時間の延長など必然的に総量は増加する可能性が あり、「環境と経済の両立」の視点から、営業規制につながる総量規制は望ましくなく、 自主行動計画における目標設定において、生産活動量(床面積×営業時間)当たりのエネ ルギー消費量を目標値としてきた。 2)目標年の見通し a)1997年度以降の実態調査結果においては、いずれも90年度水準を下回って推 移しているものの、年度によって、エネルギー消費原単位数値のブレが見られ、暖冬・ 冷夏の影響など要因分析が定まらなかったことから、これまで目標水準は据え置いて きたが、深刻な温暖化の状況や省エネが活発化してきたことなどから、前記のとおり、 基準年比3%減から6%減、そして7%減へと目標数値を引き上げてきた。 b)今後、百貨店各社の省エネ投資が続くこと、また百貨店の閉店が続く一方で、201 2年頃までに大阪・東京・福岡・鹿児島などで大規模な新規出店・増床が計画されてい るが、先進的な省エネ施設・設備の導入や既存店のリニューアルに伴う省エネ設備・ 機器の更新も見込まれることなどから、目標数値は達成できるものと考えている。 c)また、平成19年と20年の夏には、百貨店業界全体で、店内冷房温度緩和の取組み をお客様の理解と協力を得ながら実施してきたこともあり、業界全体として目標数値 は達成できるものと考えている。しかし、個々の企業の状況を見ると、目標達成が困 難なところもあると考えられる。そのため、当協会では、百貨店のベンチマークを策 定し、省エネの推進に自ら積極的に取り組んでいただくよう促している。 (参考) ○百貨店のエネルギー種別割合の例:電力 81%、ガス 13%、地域冷暖房 6%、重油 0.1% ○百貨店の用途別エネルギー消費割合の例: 照明・コンセント 40%、空調 40%、 動力(エレ・エス)10%、冷凍冷蔵 5%、給湯・調理 3%、その他 2% 冷凍冷蔵 5% その他 2% ※百貨店では、白熱灯(スポット)を中心に商品 ディスプレイ用の照明を多く使用することから、 動力 10% 空調 40% エネルギー消費量全体に占める照明用電力消費量 の割合が高い。このため熱負荷が大きく、中間期、 冬期も含めて通年冷房を行っている施設が多い。 照明・コンセン ト 40% 給湯・調理 3% 図.百貨店の用途別エネルギー消費割合の例 7 (3) 目標を達成するために実施した対策と省エネ効果 ① 日本百貨店協会の取組状況 1)日本百貨店協会 環境委員会(主要百貨店 21 社)の開催と理事会への報告と周知 当協会の「百貨店の環境保全に関する自主行動計画」の実行を推進するため、「環境委 員会」(及び環境ワーキング部会)を適宜開催し、理事会に報告と会員店に周知。 ○2007年12月3日開催の環境委員会 国連環境計画・金融イニシアチブ 末吉竹二郎特別顧問を招き「地球温暖化と消費者動向」 について講演いただき、意見交換。住友信託銀行より「信託を利用した排出権取引について」、 財団法人ヒートポンプ蓄熱センターより「ヒートポンプ・蓄熱システムの普及促進について」 ご説明をいただき省エネルギー対策について意見交換。また、今後の温暖化対策の実施計画 について検討。 ○2008年1月11日開催の第388回理事会 最近の危機的な状況にある地球温暖化を巡る動向を踏まえた、今後の当協会としての対策 (10のアクションプラン)、百貨店業界ベンチマーク基準について報告し了承された。 ○2008年3月14日開催の第389理事会 自主行動計画における数値目標の改定(目標数値7%減)、冷房温度緩和の取組や「カー ボンオフセット付きデパート・レジバッグ」の製作について報告し了承。 ○2008年5月9日開催の第390理事会 当協会としての「温暖化対策10のアクションプラン」の詳細な具体策、夏場の冷房温度緩 和の取組や「カーボンオフセット付きデパート・レジバッグ」の製作について報告し了承。 ○2008年6月27日開催の環境委員会 経済産業省流通政策課 濱邊哲也課長を招き、「小売業におけるCO2排出量の商品表示、 グリーン物流パートナーシップ推進事業」について説明を受け、懇談。 ○2008年7月11日開催の第391回理事会 環境月間(6 月)と洞爺湖サミット(7 月)における実施事項について報告し了承。 2)日本百貨店協会 会員店舗におけるエネルギー使用量実態調査の実施 日本百貨店協会の「百貨店の環境保全に関する自主行動計画」に基づき、会員店舗にお けるエネルギー消費量等の実態把握とその抑制を推進するため、1997年度分から調査 を開始、今回で10回目となる。(毎年、「百貨店のエコロジーデータブック」発行) 地球温暖化対策としての調査項目は、「百貨店業界のエネルギー消費状況」、「一店舗 当たりエネルギー使用量」、「各店における省エネ対策の取組み状況」、「百貨店への納 品、配送等に関わる物流に関する省エネルギー対策」等、用途別・熱源別や地区別等の内 訳を明らかにし、各社の省エネルギー対策に参考となるような分析を行い、会員店に周知。 3)日本百貨店協会 環境対策実践セミナー開催 環境委員会主催で毎年実施している、百貨店の環境問題に関するセミナーを今年度も実施 した。セミナーの内容は以下のとおり。 8 ●環境対策実践セミナー ∼低炭素社会に向けた環境経営の取組みⅠ∼ 1.開催日時:2008年10月2日(木)13:00∼18:00 2.参 加 者 :全国会員店 環境・施設担当責任者他 135名 3.プログラム: ①『日本百貨店協会環境委員会の活動について』 日本百貨店協会 環境委員会委員長 生島 功((株)大丸 取締役常務執行役員) ② 『LED照明の動向と導入事例について』 LED照明推進協議会 広報委員長 伊藤 文雄(東芝ライテック(株)営業本部長) ③『東京都の気候変動対策 大規模事業所への「温室効果ガス排出総量削減義務と 排出量取引制度」』 東京都環境局都市地球環境部長 大野 輝之 ④『店舗の節水・省エネによるコスト削減と CO2 削減∼無水トイレによる劇的節水効果ほか∼』 (株)省電舎ソリューション部ソリューション第 2 グループマネージャー 小山田 明宏 ⑤省エネ対策の3社の事例紹介 ・『ホテルニューオータニ「ハイブリッド゙ホテルプロジェクト」』 エヌアールイーハピネス(株)CM事業本部長 村上 秋男 ・『三越 仙台店環境対策∼店舗へのLED照明機器導入事例∼』 (株)三越 仙台店 業務推進部ゼネラルマネージャー 黒澤 淳 ・『髙島屋 新宿・立川店のESCO事業』 髙島屋ビルメンテナンス(株)ファシリティーマネジメント事業部業務課長 小池 友二 ●環境対策実践セミナー ∼低炭素社会に向けた環境経営の取組みⅡ∼ 1.開催日時:2008年10月31日(金)13:00∼18:00 2.参 加 者 :全国会員店 環境・施設担当責任者他 90名 3.プログラム: ①開会挨拶日本百貨店協会 環境委員会委員長 生島 功((株)大丸 取締役常務執行役員) ②『環境と経営の未来を考える』 日経BP社 日経エコロジー編集長 神保 重紀 ③『ポスト京都議定書∼キャップ&トレードの国内試行的実施∼』 経済産業省 産業技術環境局参事官 藤原 豊 ④『我が国におけるカーボンフットプリント制度の実用化に向けた取組について』 経済産業省 流通政策課長 高橋 直人 ⑤環境負荷低減に向けた3社の取組み事例紹介 ・『改正省エネ法による事業者単位のCO2排出管理に向けて』 (株)山武 ビルシステムカンパニー環境事業推進部 部長 須田 文隆 ・『ファッション商品へのカーボンフットプリントへの取組み』 (株)丸井 CSR推進部長 岡本 邦夫 ・『カーボンオフセット型商品等によるお客様との環境負荷低減の取組 ∼楽 eco プロジェクト∼』 (株)京急百貨店 販売サービス部長兼環境事務局長 長谷川 悦見 9 4)日本百貨店協会としての「チーム・マイナス6%」への取り組み 当協会では、『百貨店の環境保全自主行動計画』に基づいた温室効果ガス削減に向けた 活動の一環として、「チーム・マイナス6%」への積極的参加や会員企業・消費者への協 力呼びかけを積極的に行った。 (a)夏場の冷房温度を2℃緩和する取組を全店舗で実施 平成19年夏 昨年、夏場の暑い期間である7月30日から8月14日までの約2週間の中で、原則と して平日の5日間、「冷房温度を緩和する試験的取組み」を全国の百貨店で実施した。楽 しさ、快適さを重視する百貨店が積極的に冷房温度の緩和に取り組むことで、CO2の削 減はもとより、お客様に地球温暖化について考えていただくことが、重要と考え実施した。 平成20年夏 昨年に引き続き、今年は北海道洞爺湖サミットの開催日である7月7日から8月6日ま での1ヶ月間「冷房温度を緩和する取組み」を全国の百貨店で実施した。 ●実施温度: 空調設定温度は、通常温度より弱め(2℃程度)に設定。だたし、取扱商 品、地域性、建物構造、実施日の天候・湿度・外気温等を考慮し実施。 ●昨年の実施結果から、お客様への周知不足が指摘されたことから、今年は、統一ポスタ ー・店内放送・レシートへの表示の他、「統一うちわ」を60万本を作製・配布。 各店において「統一うちわ」を活用し、お客様へ取組の趣旨をご理解いただき、売場販 売員の「クールビズ 」スタイルの実施や、お客様アンケート・クールビスファッショ ンショー・打ち水などのイベントを行い、取組趣旨をご理解いただくよう呼び掛けた。 10 (b)カーボンオフセット付き商品「デパート・レジバッグ」への取組み 当協会では『スマートラッピングで止めよう温暖化』を合言葉に、百貨店各店が循環型 社会の構築に向け、「スマートラッピング」と銘打って毎月5日「スマートラッピングの 日」を中心にごみ減量化に向けたキャンペーン活動に取り組んでいる。 昨年は、容器包装削減に向け、百貨店らしい対応として、単なるレジ袋の有料化ではな く、レジ袋に代わる「Myスマートレジ袋」を、完全循環型リサイクルシステム「エコサ ークル」(帝人ファイバー)により再生された環境にやさしい繊維を使用し、商品化。全 国の百貨店において 500 円で 2 万枚販売した。 今年も、7 月 7 日より第2弾業界統一の「デパート・レジバッグ」を 600 円で 2 万枚販 売中。今回の最大の特徴は、温室効果ガス排出権によるカーボンオフセット商品としたこ とにより、1 枚あたり約12kg の削減効果があると見なされ、京都議定書の6%削減目標 に算入。(2万枚分のCO2削減量は約240t) ※このカーボンオフセットは、日本カーボンオフセットを通じ行う。 排出権は国連認定のCDM(クリーン開発メカニズム)。 「スマートラッピング」とは、「贈答品はきちんと包む」「自宅用品はシールのみ」「まとめて入 れる」といったメリハリのある包装を、お客様が選択する「自らが考え・選択する」(スマートコ ンシューマー)ための呼びかけ運動 (c)業界統一「レジ袋不要カード」の作成 スマートラッピングの徹底のために、マイバッグの 利用促進や「お声かけ」による削減の他、レジ袋を 必要としないお客様が意思表示を容易にできるよう、 業界統一「レジ袋ご不要カード」を導入、食品集中 レジに設置(現在導入社数:64 社)し、削減に取組 んでいる。 11 (d)COOL BIZ(6 月∼9 月)のさらなる普及・定着 環境省では、4年目を迎える「COOL BIZ」の完全定着を目指すため、今夏、「C OOL BIZ +(クールビズ・プラス)」と題してクールビズにもう一つの温暖化防止 アクションを加えていくことを呼び掛け、そのキックオフとして、6 月 4 日(水)、東京ミ ッドタウンにおいて「『COOL BIZ +』Presentation in TOKYO」が開催された。 本プレゼンテーションには、当協会の環境委員店在京12社にご協力をいただき、12 社の社員(22 名)、東京ミッドタウンマネジメント(株)、今夏、冷房温度緩和に取組む 松竹(株)の映画出演者が出演し、クールビズスタイルの提案と同時に、今夏の冷房温度 緩和の取組み実施について発表した。 全出演者によるフォトセッション クールビズ・プラスの提案 鴨下環境大臣(中央)を囲み、当協会代表 中村前会長(右から 2 番目) (e)「エコライフフェア・2008」への参加 環境省が1990年から毎年、環境月間の中に、 政府・自治体・企業等が連携して「エコライフ フェア」 を実施しているが、今年は、6月7 日(土)・8日(日)の2日間、東京・代々木 公園において開催された。今回は72団体・企 業が出展し、当協会も2年連続出展し、百貨店業 界が一丸となって取組む「スマートラッピング」を アピールした。(2日間で約 67,000 人が参加) 鴨下環境大臣の視察 12 (f)「CO2削減/ライトダウンキャンペーン2008」への参加 ○全国のライトアップ施設や各家庭での消灯を呼びかける「CO2削減/ライトダウンキャ ンペーン」が2008年6月21日(夏至の日)と7月7日(クールアースデー)の2 日間実施され、午後8時から10時までの2時間、地球温暖化防止に向けたライフスタ イルの転換に対する気付きを伝える『消灯=スイッチ・オフ』を求める『ブラックイル ミネーション2008』に協会として協力。 会員店278店のうち200店(72%)で実施。例えば、 ・西武百貨店は、本キャンペーン・西武環境記念日の 2 回実施、1 回 2 時間で約 800kWh 削減 ・山形屋では、本店の他に実施、656 kWh 削減 ○百貨店業界では、2003年のスタート時より環境省主催の「CO2削減・ライトダウ ンキャンペーン」参加していることから、6月7日(日)開催「ライトダウン発起人会」 にも出席し、当協会の小豆澤常務理事よりライトダウンキャンペーンの取組みとともに、 今夏の温度緩和の実施についてもPRした。 ② 会員百貨店の対策と省エネ効果 1)百貨店の2007年度省エネ投資額 百貨店4社の2007年度省エネ投資額(8.6)・運営コスト(18.9)は27.5億円 各社の「環境・CSR・企業レポート2008」より抜粋 〔単位:千円〕 百貨店名 投資額 運営コスト 総 額 髙島屋 619,000 1,125,000 1,744,000 西武百貨店 204,300 759,400 963,700 京急百貨店 1,200 8,693 9,893 名鉄百貨店 34,855 3,855 38,710 4社合計 859,355 投資内容 各種省エネ機器導入、小型風力発、電機導入、 効率変圧器・ガス冷温発生器への変更、 蛍光灯インバーター安定器・高輝度LED ランプの誘導灯への変更、屋上緑化 等 1,896,948 2,756,303 2)ESCO事業の導入と実績 これまで、伊勢丹、髙島屋、三越、丸井今井、大丸、東急百貨店、近鉄百貨店などでES CO事業を導入。主な導入事例は以下の通り。(出所:省エネルギーセンター2007年10月版) 企業名 伊勢丹 高島屋 近鉄百貨店 店舗名 省エネ効果 本店、立川店 松戸店、 相模原店 1.4%の省エネ 1,620tCO2/年 新宿店、 立川店 上本町店 1,891tCO2/年 導入省エネルギー技術 空調機ファン・冷水二次ポンプ、ショーケース、冷却水ポンプ のインバータ制御、駐車場給排気ファン最適運転制御 冷凍機一次ポンプ流量の最適化 空調設備へのインバータ導入、BEMS 電力削減率:6.5% クーリングタワー効率化、ターボ冷凍機ベーン制御、空調設備スケジュー 484tCO2/年 ル制御、給排水ポンプのスケジュール制御、食品冷凍庫用冷却水 ポンプインバータ化、インバータ照明、スポット照明の高効率ランプ化 大丸 京都店 電力削減分: 20万kW 高効率ターボ冷凍機、コージェネレーションシステム 丸井今井 本店 2%の省エネ率 439tCO2/年 BEMS 13 3) 省エネルギー対策の導入 新店・改装時に各種省エネ機器(省エネ型照明器具・各種機器のインバーター化等)を 導入し、省エネルギーに取組んでいる。例えば、 ・大丸(東京店)では、CO2制御による最小外気量導入制御、店頭回路を細分化した効率 的な照明制御システムを採用することにより、環境負荷の小さな店づくりを実行。 ・松坂屋(上野店)では、高圧チラーユニット(冷房機)を新規導入し、中間期の冷房運転 の容量低減と、インバーター制御による運転管理により、年間消費電力を約11万kWh削減。 ・松坂屋(名古屋店)では、一括制御していた8∼10階の空調機を分散化。本館エレベーター 2機を省エネタイプに変更し、併せて6万kWhの削減。また、高輝度照明の設置や人感セン サー付きライトも要所に配置。また、水を全く使わない「エコトイレ」を設置し1基で年 間89トンの水を節約。 ・小田急百貨店(町田店)では、全館の誘導灯約400台を新規交換。全体の9割を占める売場 内の誘導灯は全てLEDに付け替え。バックヤードには冷陰極ランプ直付タイプを使用。 また、現在行っている新宿店のリニューアル時に2∼7階にLED照明を導入。 ・博多大丸(天神店)では、熱線や紫外線をほとんど含まないLEDスポットライトを採用。 ・三越(仙台店)では、売場・エスカレーター回りなどにLED照明337台を導入し、消費電 力4,550kwh、年間CO2を 25,824kgCO2削減。 これらの店舗以外にも、各百貨店は、省エネルギー対策の導入の積極的な導入を図って いる。主な省エネルギー対策の導入状況を、ハード面、ソフト面別に示す。(255店舗) その他 制御 電源設備 照明設備 熱源設備 空調設備 N=255 ポンプ・ファンのインバータ化 ポンプ・ファンの台数制御 VAV、VWVの使用 全熱交換器 外気冷房 取入外気量の制御、CO2制御 温湿度制御 その他 コージェネレーションシステム 熱源設備更新(ボイラ) 熱源設備更新(冷凍機) 熱源設備の台数制御 氷蓄熱 その他 インバータ 電球型蛍光灯 HIDランプ 人感センサー 昼光センサー 非常口 その他 高効率変圧器 高効率モーター その他 BEMS BAS デマンド制御 その他 屋上緑化 17% 7% 6% 2% 18% 11% 8% 7% 1% 2% 5% 6% 2% 2% 36% 29% 20% 11% 4% 21% 8% 5% 4% 1% 2% 2% 9% 0% 2% 0% 図. 10% 20% 30% 40% 50% 省エネルギー対策の導入状況(ハード面の対策) ※2008年「百貨店のエネルギー使用量実態調査」より 14 N=255 55% 夏期売場冷房設定温度引上げ(特定時期) 27% 空調 夏期売場冷房設定温度引上げ(全冷房期間) 44% 販売部門従業員クールビズ、ウオームビズ 48% 販売部門以外従業員クールビズ、ウオームビズ 14% その他 92% 照明 バックヤード(事務所、倉庫)の間引き消灯 38% 照明菅理を徹底し適正照度 19% その他 53% 設備管理基準やマニュアル等の作成 37% その他 店舗の省エネ目標設定と達成状況の把握 46% 空調用エネルギー需要の把握 39% 照明用エネルギー需要の把握 20% 給湯用エネルギー需要の把握 34% 暖房用エネルギー需要の把握 6% その他 0% 図. 20% 40% 60% 80% 100% 省エネルギー対策の導入状況(ソフト面の対策) ※2008年「百貨店のエネルギー使用量実態調査」より 4) 屋上緑化への取組み 屋上緑化への取組みについては、髙島屋(玉川店・東京店)、西武百貨店(池袋店・船 橋店)、京王百貨店(新宿店)、名鉄百貨店(名古屋)、大丸(心斎橋店・京都店)、そ ごう(心斎橋店)、伊勢丹(新宿店)、三越(銀座店)、近鉄百貨店(阿倍野店)、阪神 百貨店(梅田)、スズラン(高崎店)、松屋(銀座本店)などで実施。例えば、 ・伊勢丹(新宿店)では、屋上庭園「アイガーデン」の植物の光合成により、年間約7㌧の CO2を吸収。 ・大丸(京都店)では、天然芝を敷いた広場(面積約500㎡、京都市水道局と緑環境部より都 市緑化推進功労者表彰受賞)。 ・松屋(銀座店)では、約152平方メートルに芝生や花壇・菜園を作り、「はちみつ」や「野 菜」を栽培し、秋にはお客様とともに収穫祭を実施。 5)自然エネルギーへの取組み 風力・太陽光を利用した風力発電機やソーラーパネルを利用した電力については、高崎 髙島屋、髙島屋(横浜店)、鶴屋百貨店(熊本市)、伊勢丹(新宿店)で、屋外看板・外 灯、各出入り口の照明、誘導灯等に利用している。例えば、 ・高崎髙島屋の風力発電では、店舗屋上(5機)と店舗 1 階正面玄関脇(1機)計6機(400W ×6 機)、太陽電池モジュールを10枚設置(80W×10 枚)、イルミネーションの電力の一 部(最大で 30%程度賄う)に使用し、「たかさき地球市民環境賞」を受賞。 ・京急百貨店では、横浜市風力発電事業「Y(ヨコハマ)-グリーンパートナー」として、自然 エネルギーの利用促進や地球温暖化対策の一環を目的にグリーン電力を使用。 15 6)モイスチャーミストの導入 ヒートアイランド対策の一つとして、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う仕組みを利用 した空間冷却システム「モイスチャーミスト」を小田急百貨店(新宿店)、伊勢丹(新宿 店)、京王百貨店(聖蹟桜ヶ丘店)で設置、大丸(大阪心斎橋店)ではドライ型ミストを 設置、水を霧状にする特殊ノズルと風を送るファンで周囲の温度を2、3度引き下げた。 (4)今後、実施予定の対策 ① 百貨店業界におけるESCO事業の導入推進 ESCO事業については、徐々に百貨店の各店舗で導入が進んでいるが、まだ検討段階 のところも多いため、第一ステップとして、実際に導入して効果を上げているESCO導 入事例を紹介した環境対策実践セミナーを開催し、導入促進と課題解決(百貨店の店舗構 造に詳しいESCO事業者が少ないことや、百貨店側にもESCO導入前診断結果に精査 判断できる人材が不足していること等)に向けた検討を行っている。 ② 目標数値の設定方法について(百貨店のベンチマーク) 百貨店業界としては、比較的同じ業態が多いことから、先進的に省エネに取組んでいる 百貨店とそうでない百貨店を比較することで、さらなる省エネの努力が可能と判断した。 そのため、昨年から「ベンチマーク(トップランナー)」として、当協会環境委員会にお いて検討してきた。百貨店の規模別エネルギー消費原単位をみると、平均値はほぼ同じで あるが、次のとおりかなりエネルギー効率に大きな格差が出ている。 この格差は、駐車場やバックヤードが百貨店建物内にあるかどうか、また店舗の立地(都 市、地方、駅ビル内、SC内等)や入店客数の増減、食品など商品構成など様々な問題点 や課題があることから、現在は、あくまで自店が百貨店業界全体の中でどの位置にあるか を確認し、平均値より効率が悪ければ、どこに問題があるかを探る参考指標と位置付けて いる。 百貨店の規模別エネルギー消費原単位(平成19年度の速報データを基に作成) (MJ/㎡・時間) 3.00 2.50 N=272 2.71 2.33 2.31 2.10 2.00 最大 平均 最小 1.50 1.00 0.50 1.01 0.91 0.88 0.91 0.31 0.33 0.31 0.25 0.00 2万㎡未満 2∼4万㎡未満 4∼6万㎡未満 6万㎡以上 ※最大値に近いほど、エネルギー消費原単位が高く、効率が悪い。 16 (5)エネルギー消費量・原単位、二酸化炭素排出量・原単位の実績及び見通し 年 度 生産活動量 (×1010m2・h) エネルギー消費 原単位 (kWh/m2・h) エネルギー消費量 1990 2.114 1998 1999 3.955 2000 4.310 4.166 2001 4.328 2002 4.042 2003 2004 4.262 3.987 2005 4.299 (1.00) (1.87) (2.04) (1.97) (2.05) (1.91) (2.02) (1.89) (2.03) 0.144 0.135 0.137 0.135 0.134 0.132 0.140 0.139 0.134 (1.00) (0.94) (0.95) (0.94) (0.93) (0.92) (0.97) (0.97) (0.93) 5.293 5.757 5.611 5.780 5.330 5.975 5.552 5.758 (174) (189) (184) (190) (175) (192) (182) (189) 4.537 3.701 3.820 3.888 3.834 3.933 4.431 4.344 4.242 (×万 t-CO2) 95.91 146.38 164.66 161.97 165.95 158.98 188.85 173.22 182.37 (×108kg-C) 2.616 3.992 4.491 4.417 4.526 4.336 5.151 4.724 4.974 協会加盟店舗数(店) 260 303 311 308 297 292 288 285 281 平均延床面積(m2/店) 28,398 40,215 41,242 42,207 43,212 41,775 42,228 40,484 41,319 7.8 8.8 9.0 9.2 9.8 9.5 9.5 9.6 9.9 9 (×10 kWh) CO2 排出原単位 (108Kg-CO2/1010m2・h) 3.044 (100) CO2 排出量 平均営業時間(h/日) 年 度 生産活動量 (×1010m2・h) 2006 2007 4.213 4.167 (1.99) (1.97) 2010 年度 見通し 目標値 エネルギー消費 原単位 (kWh/m2・h) 0.130 0.125 0.134 0.134 (0.90) (0.87) (0.93) (0.93) エネルギー消費量 5.495 5.209 (×109kWh) (181) (171) CO2 排出原単位 (108Kg-CO2/1010m2・h) 4.074 3.994 (×万 t-CO2) 171.64 166.45 (×108kg-C) 4.681 4.540 協会加盟店舗数(店) 277 278 平均延床面積(m2/店) 41,349 41,767 9.7 9.6 CO2 排出量 平均営業時間(h/日) ※CO2排出量とCO2排出原単位は、排出係数の変更により数値を遡り改定。 ※数値目標については、目標年度(2008∼2012年)において基準年度(1990年) 比維持としてきた目標を3%減、6%減、さらに目標を引き上げ、基準年度比7%減とした。 17 (6) 排出量の算定方法などについて変更点及び算定時の調整状況 ① 温室効果ガス排出量の算定方法の変更点 ② バウンダリー調整の状況 該当なし なし Ⅱ.重点的にフォローアップする項目 <目標に関する事項> (1) 目標達成の蓋然性 ① 2010年度における目標達成の蓋然性 2006年度と2007年度(速報)において、既に2010年度の目標値(1990年 度比7%削減、エネルギー消費原単位0.134 (kWh/m2・h))を達成しており、このまま 省エネ努力を継続していけば、2010年度の目標は達成できるものと考えている。 ② 目標達成が困難になった場合の対応 現行目標を達成できないとは考えていない。 ③ 目標を既に達成している場合における、目標引上げに関する考え方 上記のとおり、目標を達成したため、今後その内容を精査し、目標値の引上げを検討する こととしたい。 ③ 目標変更の妥当性 上記を踏まえ、目標数値の引き上げを検討するが、今後、人口減少時代の消費減退に伴う 店舗の整理と大都市圏を中心とした新規出店を勘案して引き上げ幅を決める必要がある。 引き上げ幅が妥当であれば、ESCO事業の推進、新店・改装時における省エネ機器の 導入、ベンチマーク(トップランナー)の導入等により、達成できるものと考えている。 <業種の努力評価に関する事項> (2)エネルギー原単位の変化 ① エネルギー原単位が表す内容 百貨店業の生産活動量の指標としては、年間販売額、床面積及び営業時間などが挙げら れるが、年間販売額は経済的・季節的な要因によって変動が大きく、エネルギー使用量と 比較的連動していると思われる「床面積×営業時間」を生産活動量の指標、すなわちエネ ルギー原単位として用いることとした。 百貨店業では、エネルギー消費原単位を「基準年度(1990年)の水準を維持」する ことから2007年1月に「3%減」とし、目標達成に向けた温暖化対策の取り組みを実 施してきたが、2007年7月にさらに取組みを強化し、「6%減」に目標の引き上げを 行った。2006年度の調査結果では、各百貨店の省エネ努力により6%減の目標も達成 したことから、2008年3月、「7%減」とする目標の引き上げを行った。 18 ② エネルギー原単位の経年変化要因の説明 百貨店業では、エネルギー消費原単位を基準年度(1990年度)の水準に対し横ばいを目標と して、1999年度をピークに2002年度まで減少を続けていたが、03、04年度は増加、2005年 度以降は減少傾向がみられ、2007年度は、13%減となっている。 このような経年変化の要因としては、新店・改装時の省エネ機器の導入、気候変動、入店客数 の増減、店内照明の高光度化、バリアフリー対策に伴うエレベータ・エスカレータ等の動力の増 加、そのほか店舗閉鎖等、様々な要因が影響していると考えられる。 (3) CO2排出量・排出原単位の変化 ① CO2排出量の経年変化要因 表. CO2排出量の増減要因(単位:万トンCO2、排出量増減) 合計 97/98 98/99 99/00 00/01 01/02 02/03 03/04 04/05 05/06 06/07 10.4 18.3 -2.7 4.0 -7.0 29.9 -15.6 9.1 -10.7 -5.2 事業者の省 燃料転換等 購入電力分 生産変動分 エネ努力分 による変化 原単位変化 1.9 0.2 -3.3 11.6 -2.7 2.9 4.7 13.4 -2.8 -2.1 7.8 -5.5 -5.5 6.0 -2.8 6.3 -4.0 1.3 6.8 -11.1 11.4 -0.6 9.9 9.2 3.0 -5.3 -1.3 -12.0 -9.9 1.9 3.8 13.4 -2.2 -3.1 -1.9 -3.5 -13.4 -10.4 20.5 -1.9 (万トン-CO2) 40.0 30.0 購入電力分 原単位変化 20.0 10.0 0.0 省エネ 努力分 -10.0 燃料転換等 による変化 -20.0 -30.0 生産変動分 10.4 18.3 -2.7 4.0 -7.0 29.9 -15.6 9.1 -10.7 -5.2 97/9898/9999/0000/0101/0202/0303/0404/0505/0606/07 百貨店業のCO2排出量は、1990年度から2003年度まで増加傾向で推移してき た。2005年度は前年比で5%増加したものの、2006年度以降は減少している。 2006年度から2007年度のCO2排出量の増減要因についてみると、原子力発電 所の停止などの影響による購入電力の二酸化炭素排出原単位の悪化により20.5万トン のCO2が増加したものの、事業者の省エネ努力分が13.4万トンCO2、燃料転換等 により10.4万トンCO2、生産活動量の変動変化により1.9万トンCO2それぞれ 減少したことにより、全体で5.2万トンCO2の減少となっている。 19 ②CO2排出原単位の経年変化要因 表. CO2排出原単位の増減要因(単位:トンCO2/1010㎡h、排出原単位増減) 合計 97/98 98/99 99/00 00/01 01/02 02/03 03/04 04/05 05/06 06/07 -3,137 11,930 6,751 -5,354 9,877 49,834 -8,709 -10,201 -16,860 -7,960 事業者の省 燃料転換等 購入電力分 エネ努力分 による変化 原単位変化 4,925 711 -8,772 -3,899 183 15,645 -8,084 -1,024 15,860 -8,927 2,712 861 -7,875 -1,946 19,698 26,914 378 22,542 4,487 -1,728 -11,468 -23,192 1,491 11,500 -6,729 -614 -9,517 -35,571 -5,649 33,260 購入電力分 原単位変化 省エネ 努力分 -7,960 -16,860 -10,201 -8,709 49,834 9,877 -5,354 燃料転換 等による変 化 6,751 11,930 -3,137 (トンCO2/1010㎡h) 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 -10,000 -20,000 -30,000 -40,000 -50,000 97/9898/9999/0000/0101/0202/0303/0404/0505/0606/07 百貨店業のCO2排出原単位(生産活動量(延床面積×営業時間)当たりのCO2排出 量)は、1998年度以降2003年度まで増加してきたが、2004年度以降は減少傾 向がみられる。 2006年度から2007年度の CO2 排出原単位の増減要因についてみると、購入電力 の二酸化炭素排出原単位が悪化する一方、事業者の省エネ努力分と燃料転換等により、全 体で 7,960 トンCO2/1010 ㎡ h の減少となっている。 20 (4) 取組についての自己評価 各百貨店では、日本百貨店協会が設定した自主行動計画に基づき、エネルギー消費原単 位を、基準年度(1990年度)の水準に対し7%減を目標として、冷房温度緩和、省エ ネ機器の導入など様々な温暖化対策の取り組みを強化してきた。 その結果、2006年度と2007年度(速報)において、既に2010年度の目標値 を達成したことから、目標値の引き上げ検討を含め、さらなる省エネに取り組みたい。 (5) 国際比較 比較可能なデータが存在しない。 Ⅲ.民生・運輸部門における取組の拡大 <民生・運輸部門への貢献> (1) 業務部門(オフィスビル等)における取組 ① 業務部門における目標 本社ビルなどオフィスにおけるCO2削減の目標は現時点では設定していない。 なお、業界としての目標設定については今後検討したい。 ② 業務部門における対策 個別企業において事務所部門についても、エネルギー消費量の削減に積極的に取り組み を行っている。 主な取組は、以下のとおり。 【空調関連の取組】 ・販売部門以外従業員のクールビズ、ウオームビズ実施 ・事務所部分の冷房設定温度引き上げ 【照明関連の取組】 ・間引き照明 ・プルスイッチを取り付けこまめな消灯の実施 ・売場倉庫や従業員トイレ照明に人感センサーの設置 【その他の取組】 ・残業時間の短縮 ・移動時の階段利用を「2UP3DOWN」など、エレベーターを使わない啓発を実施 (2) 運輸部門における取組 ① 運輸部門における目標設定に関する考え方 店舗における商品調達、配送における輸送効率の向上。 (配送は、外部委託が多い) 21 ② 運輸部門における対策 1)納品代行 百貨店では、納品物流の効率化に加え、CO2排出縮減等の環境問題や渋滞・違法駐 車解消等の交通問題の観点から、共同納品(納品代行制度)の促進による納品車両の削 減に取組んできた。 東京都では、百貨店の自主的な取組みを支援・拡大するため、この施策を都の環境政 策課題と位置づけ、「効率的な物流の実現に向けた研究会」を設置し、百貨店や大型商 業ビル、商店街等への納品物流効率化について検討、2005年7月『効率的な物流の 実現に向けた方策に関する調査報告書』を取りまとめた。この報告書をベースに札幌・ 名古屋・福岡地区にて導入。 2)低公害車の導入 百貨店保有の外商活動に使用する車にハイブリッド車を積極的に導入するなど低燃 費・低排ガス車化、アイドリングストップ啓発を推進している。 ・大丸では、御堂筋沿道において、事業者・市民・行政などが連携して自動車利用にか かるNOx低減、黒煙ゼロ、CO2削減を図り、御堂筋沿道の環境改善及び地球温暖化 の防止に寄与することを目的に、大阪店をはじめ主要店舗の納入車両を天然ガス自動車 への転換を推進している。 22 3)パーク&ライド ・近鉄百貨店(阿倍野本店)では、近畿日本鉄道株式会社と共同で、環境にやさしい交通 機関である鉄道利用の促進を図り、阿部野橋駅周辺道路の混雑緩和や環境負荷軽減につ なげるべく「パーク&ライドサービス」を試験実施。阿倍野本店で、3,000 円(税込) 以上お買い上げになったお客さまに、近畿日本鉄道阿部野橋駅を基点とする近鉄南大阪 線の「河内松原駅」・「藤井寺駅」両駅に近接する3箇所の指定駐車場において、入庫 より 3 時間の無料駐車サービスを平成2008年1月8日(火)から2009年1月7 日(水)まで1年間試験的に実施。 ・小田急百貨店(町田店)においても、小田急電鉄の駐車場を活用し、お客様の利便性と 周辺道路の混雑緩和、自家用車から鉄道へのシフトによる環境負荷の軽減を図っている。 ・名鉄百貨店では、名古屋鉄道を中心に駅周辺駐車場と契約し、お買い上げ金額に応じ駐 車料金サービスを行っている。 4)新パーキングサービス ・髙島屋(新宿店)では、乗り合わせ乗車による自動車の使用抑制を図るため、1台の車 に 4 名以上の乗車で、駐車場を 60 分無料にするサービスを開始。駐車場スペースの合理 化、混雑緩和につながり、全入庫台数のうち、毎月平均約 1 割が利用している。 5)その他(日本百貨店協会「会員百貨店における運輸部門対策」に関する調査結果) 日本百貨店協会「エネルギー使用量実態調査」(2008年6月)において、各店舗に おける運輸部門における対策についても調査を行った結果、次のとおりであった。 前年度(2007年度)調査に比較して、対物流事業者、百貨店保有車両に係わる省エ ネルギー対策の取り組む割合が増加している。(N=250店舗) 2007年度調査 36% 物流全般 物流に関し省エネ取り組み方針を策定 32% 物流に関し省エネ取組推進体制整備 30% 18% 17% 19% 物流事業者に低燃費・低公害車使用推進 対物流事業者 37% 18% 物流に伴う自動車用エネルギー使用量把握 物流に関し低燃費・低公害車使用状況把握 28% 38% 41% 物流事業者にエコドライブ推進 52% 57% 物流事業者にアイドリングストップ推進 69% 54% 物流事業者に共同配送推進 68% 34% 物流事業者に積載率向上を求める 百貨店保有車両 N=250 2008年度調査 43% 53% 百貨店保有営業車両エコドライブ推進 62% 58% 百貨店保有営業車両アイドリングストップ推進 67% 44% 百貨店保有営業車両低燃費・低公害化 51% 51% 百貨店保有営業車両エネルギー使用量把握 62% 0% 23 20% 40% 60% 80% (3) 民生部門への貢献 「チームマイナス6%」に積極的に協力し、クールビズ・ウォームビズ・うちエコ等をP Rし、国民一人ひとりの新しいライフスタイルを提案。また、当協会として会員店に「1人 1日 1kgCO2削減」の取り組みを紹介し、温暖化防止活動への協力を呼びかけた。 ① 製品・サービス等を通じた貢献 1)第2弾業界統一「デパート・レジバッグ」の製作・販売 容器包装削減に向け、百貨店らしい対応として、単 なるレジ袋の有料化ではなく、レジ袋に代わる「デパ ート・レジバッグ」を、完全循環型リサイクルシステ (帝人ファイバー)の繊維を使用し、 ム「エコサークル」 製作・販売した。(第1弾及び2弾とも) 第2弾の特徴は、温室効果ガス排出権によるカーボ ンオフセット商品としたことである。1 枚あたり、約 12Kg の削減効果があると見なされ、京都議定書の 6%削減目標に算入。(販売中の2万枚分で約240t CO2削減。) ※このカーボンオフセットは、日本カーボンオフセットを通じ行う。排出権は国連認定のC DM(クリーン開発メカニズム)である。 2)カーボンオフセット ・京急百貨店では、カーボンオフセット型の商品(ビールギフト1種、食用油ギフト 3 種、合計 4 種)を中元期に販売。(自社負担植林やグリーン電力を購入) ・東武百貨店では、環境催事でカーボンオフセットを導入。6日間の催事期間中に排出を見込 む約 1.4 ㌧のCO2をオフセット業者から取得・相殺。 3)環境教育の実施 主要百貨店では環境レポート等を発行するとともに、社員教育の一環として常時従業 員に対して環境教育を行っている。 ・西武百貨店では、毎週1回「環境デー」を設け教育の徹底を行っている。本社員を対 象にインターネットを使った「環境eラーニング」の導入なども実施している。 <リサイクルに関する事項> (4) リサイクルによるCO2排出量増加状況 ① 百貨店統一ハンガーの導入状況 環境保全のため廃棄ハンガーを減少させ再利用を促進し、さらに、物流効率化を推進す る『百貨店統一ハンガー』を百貨店業界とアパレル業界のコラボレーション事業として、 1997年から取組んできた。2002年には、2007年においては、年間 1,783 万 本の出荷本数。総出荷本数(初回出荷からの累計)は、1億 6,911 万本(2007年末)。 24 ② 百貨店統一オリコン(折り畳コンテナ)の取組 2001年より導入を進めてきた百貨店統一オリコン(折りたたみコンテナ)は、日本 百貨店協会とのコラボレーションにより、日本アパレル産業協会が『百貨店統一オリコン 提案書』を取りまとめるなど、百貨店・アパレル両業界が協力した取組みを続けており、 リサイクルによる省資源の推進を図っている。 ③(参考)会員百貨店のリサイクルへの取り組み事例 1)紳士服リサイクル回収 ・髙島屋(東京店)では、2002年に経済産業省の繊維製品リサイクル回収委託実験 「紳士服リサイクル回収」を実施。2004年以降は実施店舗を拡大しながら店頭回 収を行い、2008年は全18店舗で実施した。(これまで約 2 万人のお客様にご賛 同いただき12万着を回収)店頭で回収した紳士服は、故繊維業者が選別・計量後に、 反毛業者、フェルト業者を経由し、断熱材・防音材などの自動車用内装材に再利用。 2)ユニフォームリサイクル ・三越では、2007年3月のユニフォームの変更に伴い、全店で使用していたジャケ ットやスカートなど、夏・冬の旧ユニフォームを回収。リサイクル業者に委託し、繊 維を素材まで戻すことにより原料として再利用するマテリアルリサイクルや、機械の 油ふきに用いる布などにリサイクル。(重量で約 21 ㌧) <その他> (5)省エネ・CO2排出削減のための取組・PR ① 「スマートラッピングで止めよう温暖化」を推進 日本百貨店協会では、会員百貨店に呼びかけ、買い物を通じた、地球温暖化防止を呼び かける『スマートラッピングで止めよう温暖化』を合言葉に、毎月5日を「スマートラッ ピングの日」と定め、全国の百貨店で「スマートラッピング」のポスターを掲出し、ごみ 減量化に向けたキャンペーン活動に取り組んだ。 平成20年度テーマ『デパートでも、マイバッグ。 デパートへも、電車とバス。』 容器包装の削減に向け、マイバッグ 利用の呼びかけとともに、温暖化ガ ス削減に向けた取組みを呼びかける。 以上 25 自主行動計画参加企業リスト 会員企業 全店舗・全事業所を対象としている(93社) ※2007年12月時点 ㈱丸井今井 ㈱横浜松坂屋 ㈱ヤナゲン ㈱近鉄松下百貨店 ㈱丸ヨ池内 ㈱さいか屋 ㈱金沢名鉄丸越百貨店 ㈱高松天満屋 ㈱藤丸 ㈱丸広百貨店 ㈱大和 ㈱伊予鉄髙島屋 さくら野東北㈱ ㈱八木橋 ㈱近鉄百貨店 ㈱今治大丸 ㈱中三 ㈱ロビンソン百貨店 ㈱そごう ㈱高知大丸 ㈱川徳 ㈱水戸京成百貨店 ㈱大丸 ㈱岩田屋 ㈱マルカン百貨店 ㈱高崎髙島屋 ㈱髙島屋 ㈱博多井筒屋 ㈱さくら野百貨店 ㈱東武宇都宮百貨店 ㈱阪急百貨店 ㈱博多大丸 ㈱藤崎 ㈱スズラン ㈱阪神百貨店 ㈱井筒屋 ㈱タカヤナギ ㈱新潟伊勢丹 ㈱京阪百貨店 ㈱小倉伊勢丹 ㈱大沼 ㈱岡島 ㈱中合 ㈱ながの東急百貨店 ㈱藤井大丸 ㈱佐賀玉屋 ㈱うすい百貨店 ㈱まるみつ ㈱山陽百貨店 ㈱浜屋百貨店 ㈱伊勢丹 ㈱井上 ㈱ヤマトヤシキ ㈱佐世保玉屋 ㈱小田急百貨店 ㈱静岡伊勢丹 ㈱和歌山近鉄百貨店 ㈱鶴屋百貨店 ㈱京王百貨店 ㈱遠鉄百貨店 ㈱鳥取大丸 ㈱県民百貨店 ㈱米子しんまち天満屋 ㈱トキハ ㈱西武百貨店 ㈱ジェイアール 西日本伊勢丹 ㈱ジェイアール 東海髙島屋 ㈱久留米井筒屋 ㈱東急百貨店 ㈱松坂屋 ㈱米子髙島屋 ㈱宮崎山形屋 ㈱東武百貨店 ㈱丸栄 ㈱岡山髙島屋 大浦㈱ ㈱プランタン銀座 ㈱名鉄百貨店 ㈱天満屋 ㈱山形屋 ㈱松屋 ㈱豊橋丸栄 ㈱福屋 ㈱沖縄三越 ㈱三越 ㈱津松菱 ㈱一畑百貨店 ㈱中部近鉄百貨店 ㈱下関大丸 ㈱岐阜髙島屋 ㈱ちまきや ジェイアール 東日本商業開発㈱ ㈱京急百貨店 26 ㈱リウボウ インダストリー