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ニカラグア通信

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ニカラグア通信
☆青 年 海 外 協 力 隊 ニカラグア通 信 No37☆
2012 年 9 月 11 日 発 行 者 夏 目 佳 代 子
¡Hola!日本は秋空になってきたころでしょうか。相変わらず雨の多いヌエバギネアです。8 月の終
わりにエルサルバドルで、9 月の初めにコスタリカで地震があり、コスタリカで起こった時はヌエバ
ギネアでも揺れを感じました。ニカラグアは両国にはさまれているので、地震の影響もあってか太平
洋側にある火山が 3 回噴火し、周辺住民が避難しています。任地のヌエバギネアは海からも火山から
も遠いですが、自然災害はいつどんな風に起こるか分からないのでしっかり備えたいと思います。
☆小学校の創立記念日
ある日、日本文化紹介で南中ソーランを一緒に踊ったカティから「今日ハッピ貸してもらえる?」
と電話がかかってきました。話を聞くと、小学校の創立記念日で生徒がダンスの発表をするのだけど
(ニカラグアでは、イベントでダンスを披露するのが定番なのです。)校長先生が、いつもと違うダ
ンスの発表を入れたいから、カティのいとこであるルイサとブライアン
に南中ソーランを踊れないか頼んだのだそうです。(カティは中学生。)
「ハッピはもう返しちゃったの。ごめんね。でも見に行くね。」と答え
て電話を切りました。今度はお昼過ぎに「CD 貸してもらえる?」とまた
電話がかかってきました。「何時に踊る
の?」「1 時。」・・・こんなこともよく
あります。CD を持って彼女の家に行き、一
☆ ち ょ う ど 決 勝 PK 戦 中 で し た 。 緒 に 小 学 校 へ 。 先 生 た ち が 食 べ 物 を 売 り 、
サッカー大会が行われていました。2 時す
ぎ、ようやく会が始まりました。2 人はト
ップバッターです。舞台に上がり、踊り始
めたのですが、緊張していたのか途中で止 ☆2 人を見守るカティ
まってしまいました・・そして舞台から下りてしまいました。落ち込む
2 人・・せっかくの機会、何とかできないかと校長先生に話し、もう一
回踊らせてもらうことに。私も一緒に踊りました。今度は最後まで踊り
☆3 つの教室の仕切りを
きり、観客からも大拍手をもらって 2 人も満足げでした。その後も生徒た
外 し て 会 場 に ちのダンスが披露されましたが、プログラムもあってないようなもので、
準備ができてないと抽選会が始まったり、おじさんたちの演奏が入ったり。臨機応変に進行していき、
参加者も怒ったりしないのにいつも感心させられます。創立記念日のメインは「ミス マウリシオ・
カヒーナ小学校」コンテストです。「ミス○○」を決めるのも、ニカラグアのイベントでよく行われ
ます。ダンスを披露したり、モデルのように歩いてポーズを決めたり、
スピーチをしたり。そして、創立記念日に関する質問に答えるのですが、
その質問は「学校の創立者は誰でしょう。」「何年に創立されたでしょ
う。」「創立当時は何クラスで何人の生徒がいたでしょう。」「なぜマ
ウリシオ・カヒーナ小学校というのでしょう。」
などなど。それにちゃんと答えるミス候補者の 2
人。母校は好きだけどそこまで知らないなあ・・
とまたまた感心。見ている子どもたちの声援もす
☆ 右 の 男 の 子 が 持 っ て い る
ごかったです。審査の結果選ばれたのが左の女の
ト レ イ に 質 問 が 入 っ て い ま す 。
子。右の女の子は「ミス チキチータ」日本語にすると「ミスちびっこ」とい
う感じでしょうか。1 年生
3 年生が対象です。真ん中が校長先生。お礼を言っ
て帰る時、「来てくれてありがとう。」と言われ、「いえいえ、こちらこそ突
然見に来て、しかも私まで踊らせてもらってすみません。」と思ったのでした。
☆ニカラグアのごはん その10 グイリーラ
8 月に入り、道ばたでゆでとうもろこしや焼きとうもろこしが売られる
ようになりました。とうもろこしの収穫時期です。ニカラグアには、とう
もろこし料理がたくさんあります。(詳しくは通信 No10 参照)色は白く、
日本のより固めで甘みはあまりありません。ごはんのつけ合わせとして欠
かせないトルティーヤ、メキシコなどでは小麦粉で作りますが、ニカラグ
アはとうもろこし 100%です。乾燥とうもろこしを水につけてふやかしたものを挽くか、すでに粉に
なったものに水を加えて作ります。とうもろこしの旬であるこの時期に、生のとうもろこしで作るの
がグイリーラです。(地域によっては 1 年中作られるそうです。)初めて食べた時は、見た目ほどおい
しくない・・というのが正直な感想でしたが、最近は「今日はグイリーラが食べたいな
。」と思うほ
どです。この間は 3 日続けて食べたっけ。作り方は、とうもろこしの実を取り、挽いて、丸く形を整
えて焼く!これだけです。なのですが、お店によって味や食感が違うのです。私が好きなのは、フア
ナおばさんのお店のグイリーラ。
「うちは、穫れたてのとうもろこしから実を取って、実を取ったらす
ぐ挽いて焼くからおいしいんだよ。」と話していました。とうもろこしがまだ若いうちの方が甘くて柔
らかめのグイリーラができるそうです。若いとうもろこしはまだ水分が多いので、こげつかないよう
にバナナの
葉っぱには
さんで焼き
ます。私も
作らせても
らいました。
簡単そうに見えるのですが、ひっくり返した後、手でぺたぺたするのが
熱くて手間取っているうちにいびつになってしまいました。カッテージ
チーズを固めたようなクワハーダと、ヨールグトみたいなクリームと一
緒に食べます。フアナおばさんのお店では、1 日 400
500 枚作るのだと
か。焼き上がるそばから 5 枚、10 枚単位で売
れて行きます。以前、タクシーに乗っていた
ら、運転手さんがグイリーラのお店の前で「ち
ょっと待ってて。」と車を停めて買いに行ってしまったことがあったので
すが、
(その時は残念ながら売り切れだったのですが)今はその気持ちも
よく分かります。書いていたら食べたくなってきました。
☆ニカラグアのごはん その11 オレンジの季節
2 月終わりからこれまでずっと朝ごはんにマンゴを食べていたのです
が、マンゴはそろそろ終わり、今度は待ちに待ったオレンジの季節です。
大きさははっさくぐらい。色はオレンジ色ではなく、緑
黄色です。皮
の向き方に注目!みんなナイフの刃を外に向けてむきます。私はりんご
をむくように刃を自分の方にむけるのですが、
「 怖いわ!」と言われます。
皮をむいたら、上の部分を切ってちゅーちゅー吸います。手でオレンジ
をもみもみしながら、出て来る果汁を少しずつ飲む感じです。この食べ
☆ 大 き な オ レ ン ジ の 木 。豊 作 で す 。
方、口の回りがべたべたになってしまうのですが、うまくできるように
なってきました。皮をむいて一房ずつ食べたり、絞って砂糖と水を加えてジュ
ースにしたりもします。日本のように皮ごと 8 等分に切るのは見かけません。
みずみずしくてとってもおいしい!まだ熟していない
マンゴと同じく、すっぱいオレンジに塩をつけて食べ
る人もいます。でもスイカに塩はつけないのです。所
変われば食べ方もいろいろですね。旬のこの時期は 12
個で 10 コルドバ(約 35 円)くらい。これからの朝ごは
んの定番になること間違いなしです。
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