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7 石綿含有建築材料の使用状況に関する事前調査

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7 石綿含有建築材料の使用状況に関する事前調査
7 石綿含有建築材料の使用状況に関する事前調査
吹付け
断熱材等
7.1 事前調査の実施
成形板
対象:すべての建築物等の解体等作業を伴う工事の施工者
建築物等の解体等作業を実施する際は、石綿が含まれている建材の使用状況により、各種法
律や条例に基づく手続きや作業基準の遵守が必要となります。したがって、大気汚染防止法と
条例は、すべての建築物等の解体等作業に、石綿含有建築材料の使用状況に関する事前調査の
実施を義務づけています。
なお、大気汚染防止法では、石綿含有建築材料が使用されていないことが明らかな工事を定
め、調査を実施すべき工事から除外しています。条例においても、設計図書などによる調査の
結果、大気汚染防止法で定める「石綿含有建築材料が使用されていないことが明らかな工事」
に該当することが判明した場合には、石綿含有建築材料が使用されていないと判断しても差し
支えありません。
解体等作業を伴う工事の施工者は、次のとおり建築物等に使用されている石綿含有建築材料
の使用状況について、調査を実施してください。
(1) 調査事項
建築材料の種類ごとに、以下の項目を調査します。
① 石綿含有建築材料の有無
② 石綿含有建築材料の種類、使用面積及び使用箇所
(2) 石綿含有建築材料が使用されていないことが明らかな工事
大気汚染防止法施行規則抜粋
(特定工事に該当しないことが明らかな建設工事)
第 16 条の5 法第 18 条の 17 第 1 項の環境省令で定める建設工事は、次に掲げる建設工事とする。
一 平成 18 年 9 月 1 日以後に設置の工事に着手した建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工
事であつて、当該建築物等以外の建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴わないもの
二 建築物等のうち平成 18 年 9 月 1 日以後に改造又は補修の工事に着手した部分を改造し、又は補修する作業を
伴う建設工事であつて、当該部分以外の部分を改造し、若しくは補修し、又は当該建築物等以外の建築物等(平成
18 年 9 月 1 日以後に設置の工事に着手した建築物等を除く。)を解体し、改造し、若しくは補修する作業を伴わない
もの
- 14 -
<参考> 使用面積の算定方法
① 吹付け石綿 柱の場合(天井の高さをh(=2.5m)とする)
断面図
c
吹付け材の外周の面積を算出してください。
a=460mm
b
b=300mm
c=80mm
a
d=460mm
e=190mm
柱の耐火被覆外周≒a×2+d×2+e×4=2.60m
c
e
f
柱1本の耐火被覆の面積 A=2.60×h=6.5m2
e
d
② 保温材等 配管の場合(直径 D で長さ L とする)
断面図
…保温材
D
保温材の外周の面積を算出
してください。
A=πD×L
L
③ 成形板 床材の場合
A=a×b
b
a
④ 直径Dのパイプのエルボー部分
外周円=L1
D
A=
内周円=L2
D
- 15 -
L1+L2
×πD
2
(3) 事前調査の手順
事前調査の例を下記に示します。
事前調査の手順
①設計図書その他の資料の確認
設計図書
(施工記録・維持保全記録等)
使用建材
施工年
施工部位
(建材の種類で判断)
(使用建材製造年との比較)
(天井、壁、屋根、柱、梁等)
不明
②目視(現場)確認
試料採取
③分析
石綿含有建築材料
非石綿含有建築材料
上記のフロー図の手順に従い、それぞれ次のように実施してください。
① 設計図書その他の資料の確認(条例施行規則第 62 条の4 第1項第1号)
まず、建築や改修当時の材料、工法などが記載されている設計図書や施工記録などから、
石綿含有建築材料の可能性のあるものを洗い出し、施工年と使用建材の製造時期との照合
を行って、石綿含有の有無を確認します。
<参考> 石綿(アスベスト)建材データベース
URL: http://www.asbestos-database.jp/ (国土交通省、経済産業省)
② 目視(現場確認)
(条例施行規則第 62 条の4 第1項第2号)
①の調査を行った結果、石綿の有無が不明であった場合、目視による(現場)調査を行
います。石綿含有建築材料の使用箇所がその種類からある程度特定されることが多いこと
から、目視により使用の可能性を判断したり、成形板については、“a”マーク、商品名、
製品番号等を調べることによって石綿含有の識別を行います。ただし“a”マークが記載
されていない場合でも、石綿が含有している場合があるので注意が必要です。これらの方
法で明らかにならないときは、目視だけでは石綿含有の有無の確認は極めて困難であるこ
とから、この場合は分析を行います。
- 16 -
aマーク
石綿含有の建材を製造する業界においては、平成元年7月からの製造
分では質量で5%を超えるもの、平成7年1月 26 日からの製造分では1%
を超えるものに対して、自主的に 20 ㎜×20 ㎜の大きさの“a”の文字を押印
などにより表示しています。
(現在は、0.1%を超える石綿含有と判断するので、a マークがなくても石
綿が含有している場合があります。)
③ 分析(条例施行規則第 62 条の4 第2項本文)
①及び②の方法によって建築物等における石綿含有建築材料の使用の有無等を確認する
ことができないときは、建築物等の建材の一部を試料として採取し、日本工業規格A14
81−1、日本工業規格A1481−2又は日本工業規格A1481−3により当該試料
中の石綿の含有の状況の分析を行います。
なお、この分析法は高度の専門技術が必要とされるため、石綿の同定に必要な技術、経
験を有する分析機関に依頼してください。(分析機関についての問合せ先 社団法人日本
作業環境測定協会 精度管理センター URL: http://www.jawe.or.jp/)
・ ・ ・
④ 石綿含有建築材料とみなす方法(条例施行規則第 62 条の4 第2項ただし書)
①及び②の方法によって石綿含有建築材料の使用の有無等を確認することができないと
・ ・ ・
き、③による分析を行わずに、石綿含有建築材料とみなして工事を行うことができます。
その場合は、それぞれの建材に見合った届出手続きや各種法令に定められた作業基準の遵
守、廃棄物処理等の必要な措置を講ずる必要があります。
(4) 他法令との関係
事前調査の実施については、石綿障害予防規則第3条第1項及び第2項においても規定され
ています。このガイドラインの事前調査の方法については、他法令の規定による事前調査を妨
げるものではありません。他法令の規定の内容についても十分確認し、その趣旨に沿った調査
を実施してください。
石綿障害予防規則(抜粋)
(事前調査)
第三条 事業者は、次に掲げる作業を行うときは、石綿等による労働者の健康障害を防止するため、あらかじめ、
当該建築物、工作物又は船舶(鋼製の船舶に限る。以下同じ。
)について、石綿等の使用の有無を目視、設計図
書等により調査し、その結果を記録しておかなければならない。
一 建築物、工作物又は船舶の解体、破砕等の作業(吹き付けられた石綿等の除去の作業を含む。以下「解体
等の作業」という。
)
二 第十条第一項の規定による石綿等の封じ込め又は囲い込みの作業
2 事業者は、前項の調査を行ったにもかかわらず、当該建築物、工作物又は船舶について石綿等の使用の有無
が明らかとならなかったときは、石綿等の使用の有無を分析により調査し、その結果を記録しておかなければ
ならない。ただし、当該建築物、工作物又は船舶について石綿等が吹き付けられていないことが明らかである
場合において、事業者が、当該建築物、工作物又は船舶について石綿等が使用されているものとみなして労働
安全衛生法 (以下「法」という。
)及びこれに基づく命令に規定する措置を講ずるときは、この限りでない。
<参考> 事前調査の方法
事前調査の方法については、一般社団法人 JATI 協会「アスベスト有無に関する事前調査結果
報告書モデル様式」を参考にすると、より詳細な調査をすることが可能です。
URL http://www.jati.or.jp/
- 17 -
7.2 事前調査結果の発注者への説明
(1)事前調査結果の発注者への説明
対象: 建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工事(以下「解体等工事」
という。
)の施工者
(当該建設工事が特定工事に該当しないことが明らかなものとして環境省令で定め
るものを除く。
)
解体等工事の施工者は、
当該解体等工事が特定粉じん排出等作業を伴う建設工事
(特定工事)
に該当するか否かについて調査を行い、その調査結果について発注者に対して、説明しなけれ
ばなりません。その際は、次の事項を書面に記載して、説明する必要があります。
① 調査を終了した年月日
② 調査の方法
吹付け
③ 調査の結果
断熱材等
(2)事前調査結果の発注者への説明(調査の結果、解体等工事が特定工事に該当する場合)
対象:石綿含有建築材料(吹付け石綿、石綿含有断熱材、保温材、耐火被覆材に限る。
)が使
用されている建築物等の解体等作業を伴う工事の施工者(特定工事の施工者)
8ページの「建築物等の解体等作業の発注者(注文者)が配慮すべき事項」にも記載しまし
たが、大気汚染防止法対象工事の施工者は、調査の結果について、発注者に対して説明しなけ
ればなりません。その際は、次の事項を書面に記載して、説明する必要があります。
① 特定粉じん排出等作業の種類
② 特定粉じん排出等作業の実施の期間
作業実施の期間は、6ページの作業開始と作業完了の考え方を参考に説明してください。
③ 特定粉じん排出等作業の対象となる建築物等の部分における特定建築材料の
種類並びにその使用箇所及び使用面積
④ 特定粉じん排出等作業の方法
⑤ 特定粉じん排出等作業の対象となる建築物等の概要、配置図及び付近の状況
⑥ 特定粉じん排出等作業の工程を明示した特定工事の工程の概要
⑦ 特定工事を施工する者の現場責任者の氏名及び連絡場所
⑧ 下請負人が特定粉じん排出等作業を実施する場合の当該下請負人の現場責任者の氏名及
び連絡場所
なお、事前調査結果の発注者への説明は、特定粉じん排出等作業の 14 日前までに行ってく
ださい。
- 18 -
関係法令【事前調査の実施、説明】
大気汚染防止法抜粋
(特定粉じん排出等作業の実施の届出)
第 18 条の 15 特定粉じん排出等作業を伴う建設工事(以下「特定工事」という。)の発注者(建設工事(他の者から
請け負ったものを除く。)の注文者を言う。)又は
(略)
一∼三 (略)
四 特定粉じん排出等作業の種類
五 特定粉じん排出等作業の実施の期間
六 特定粉じん排出等作業の対象となる建築物等の部分における特定建築材料の種類並びにその使用箇所
及び使用面積
七 特定粉じん排出等作業の方法
2∼3 (略)
(解体等工事に係る調査及び説明等)
第18 条の 17 建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工事(当該建設工事が特定工事に該当し
ないものとして環境省令で定めるものを除く。以下「解体等工事」という。)の受注者(他の者から請け負った解
体等工事の受注者を除く。次項及び第26 条第1 項において同じ。)は、当該解体等工事が特定工事に該当する
か否かについて調査を行うとともに、環境省令で定めるところにより、当該解体等工事の発注者に対し、当該調
査の結果について、環境省令で定める事項を記載した書面を交付して説明しなければならない。この場合にお
いて、当該解体等工事が特定工事に該当するときは、第 18 条の 15 第 1 項第 4 号から第 7 号までに掲げる事
項その他環境省令で定める事項を書面に記載して、これらの事項について説明しなければならない。
2 前項前段の場合において、解体等工事の発注者は、当該解体等工事の受注者が行う同項の規定による調査
に要する費用を適正に負担することその他当該調査に関し必要な措置を講ずることにより、当該調査に協力し
なければならない。
3 解体等工事を請負契約によらないで自ら施工する者(第 26 条第 1 項において「自主施工者」という。)は、当該
解体等工事が特定工事に該当するか否かについて調査を行わなければならない。
4 (略)
大気汚染防止法施行令抜粋
(特定建築材料)
第3条の3 法第二条第十二項 の政令で定める建築材料は、次に掲げる建築材料とする。
一 吹付け石綿
二 石綿を含有する断熱材、保温材及び耐火被覆材(前号に掲げるものを除く。)
大気汚染防止法施行規則抜粋
(特定工事に該当しないことが明らかな建設工事)
第 16 条の5 法第 18 条の 17 第 1 項の環境省令で定める建設工事は、次に掲げる建設工事とする。
一 平成18年9月1日以後に設置の工事に着手した建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設
工事であつて、当該建築物等以外の建築物等を解体し、改造し、又は補修する作業を伴わないもの
二 建築物等のうち平成18 年9 月1 日以後に改造又は補修の工事に着手した部分を改造し、又は補修する作
業を伴う建設工事であつて、当該部分以外の部分を改造し、若しくは補修し、又は当該建築物等以外の建築物
等(平成 18 年 9 月 1 日以後に設置の工事に着手した建築物等を除く。)を解体し、改造し、若しくは補修する作
業を伴わないもの
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(解体等工事に係る説明の事項)
第 16 条の7 法第 18 条の 17 第 1 項前段の環境省令で定める事項は、次のとおりとする。
1 調査を終了した年月日
2 調査の方法
3 調査の結果
(特定工事に係る説明の事項)
第 16 条の8 法第 18 条の 17 第 1 項後段の環境省令で定める事項は、第 10 条の 4 第 2 項各号に掲
げる事項とする。
第 10 条の4 (略)
2 法第 18 条の 15 第 3 項 の環境省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 特定粉じん排出等作業の対象となる建築物等の概要、配置図及び付近の状況
二 特定粉じん排出等作業の工程を明示した特定工事の工程の概要
三 特定工事を施工する者の現場責任者の氏名及び連絡場所
四 下請負人が特定粉じん排出等作業を実施する場合の当該下請負人の現場責任者の氏名及び連絡場所
(解体等工事に係る説明の時期)
第 16 条の6 法第 18 条の 17 第 1 項の規定による説明は、解体等工事の開始の日までに(当該解体等工事が特
定工事に該当し、かつ、特定粉じん排出等作業を当該特定工事の開始の日から14日以内に開始する場合にあつ
ては、当該特定粉じん排出等作業の開始の日の 14 日前までに)行うものとする。ただし、災害その他非常の事態
の発生により解体等工事を緊急に行う必要がある場合にあつては、速やかに行うものとする。
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例抜粋
(事前調査等)
第 67 条の2 建築物等の解体、改造又は補修の作業(以下「解体等作業」という。)を伴う建設工事を施工しようと
する事業者は、あらかじめ、当該建築物等における、石綿を飛散させる原因となる建築材料であって規則で定
めるもの(以下「石綿含有建築材料」という。)の使用の有無その他の規則で定める事項について、規則で定め
るところにより調査しなければならない。
2 (略)
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例施行規則抜粋
(石綿含有建築材料)
第62 条の2 条例第67 条の2第1項に規定する規則で定める建築材料は、次に掲げる建築材料で当該建築材料
の質量に対する石綿の質量の割合が 0.1 パーセントを超えるものとする。
(1)吹付け石綿
(2)石綿を含有する断熱材、保温材及び耐火被覆材(前号に掲げるものを除く。)
(3)石綿を含有する板状に成形された建築材料(前号に掲げるものを除く。以下「石綿含有成形板」という。)
(事前調査における調査事項)
第 62 条の3 条例第 67 条の2第1項に規定する規則で定める事項は、次に掲げる事項とする。
(1)石綿含有建築材料の使用の有無
(2)石綿含有建築材料が使用される場合にあっては、その種類並びに種類ごとの使用面積及び使用箇所
(事前調査の方法)
第 62 条の4 条例第 67 条の2第1項の規定による調査は、次に掲げる方法により行わなければならない。
(1)設計図書その他の資料の確認
(2)目視による確認
- 20 -
2 解体等作業を伴う建設工事を施工しようとする事業者は、前項各号に掲げる方法によっては建築物等におけ
る石綿含有建築材料の使用の有無等を確認することができないときは、市長が別に定める方法により、当該建
築物等の建築材料の一部を試料として採取し、当該試料中の石綿の含有の状況を分析することにより前条各
号に掲げる事項について調査を行うものとする。ただし、解体等作業を伴う建設工事を施工するに当たり、当該
建築物等に石綿含有建築材料が使用されているものとして石綿の飛散の防止の措置を講ずる場合は、この限
りでない。
川崎市告示第 286 号
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例施行規則第62条の4第2項に規定する石綿の含有の状況を
分析する方法の設定について
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例施行規則(平成12年川崎市規則第128号)第62条の4第2
項に規定する試料中の石綿の含有の状況を分析する方法を次のように定め、平成26年3月28日から適用し、平
成23年川崎市告示第181号は、平成26年5月20日から廃止する。
平成26年 5月20日
川崎市長 福田 紀彦
試料中の石綿の含有の状況を分析する方法は、日本工業規格A1481−1、日本工業規格A1481−2又は日
本工業規格A1481−3により行うものとする。
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吹付け
成形板
7.3 事前調査結果の保存
断熱材等
(1) 対象者
対象:① 石綿含有建築材料(吹付け石綿、石綿含有断熱材、保温材、耐火被覆材に限
る。
)が使用されている建築物等の解体等作業を伴う工事の施工者
② 建築物(解体の作業に係る部分に限る。
)の床面積の合計が 80m2以上である
解体工事の施工者(①の施工者を除く。
)
①は建築物等の解体等作業を行う施工者で、規模要件はありません。②は解体工事のみを
対象とし、建材中の石綿の有無にかかわらず、解体工事を行う建築物の床面積の合計を規模
要件としています。
(2) 保存の方法
事前調査の結果を記録し、建築物等の解体等作業が完了した日から3年間保存してくださ
い。
(3) 保存する情報
① 解体する建築物等に石綿が使用されている場合
【石綿の使用がある部分に関しては】
ア 事前調査結果報告届出書の写し
【石綿の使用がない部分に関しては】
イ 調査箇所
ウ 調査箇所ごとの調査方法(設計図書、目視、分析)及び根拠
② 解体する建築物等に石綿の使用がない場合
ア 解体した建築物等の所在地
イ 解体した建築物等の構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等)
ウ 建築物の床面積
エ 調査箇所
オ 調査箇所ごとの調査方法(設計図書、目視、分析)及び根拠
ただし、既に他法令により調査結果の保存をしている場合は、その様式に基づいて結果を
保存してもかまいません。
<参考> 事前調査結果の記録様式
事前調査結果の記録については特に様式は定めていませんが、一般社団法人 JATI 協会「石
綿有無に関する事前調査結果報告書モデル様式」の様式を活用すると便利です。
URL: http://www.jati.or.jp/
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関係法令【事前調査結果の保存】
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例抜粋
(事前調査等)
第 67 条の2 (中略)
2 解体等作業を伴う建設工事(規則で定めるものに限る。)を施工しようとする事業者は、前項の規定による調査
の結果を記録し、規則で定める期間、保存しておかなければならない。
川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例施行規則抜粋
(事前調査結果の保存を要する建設工事)
第 62 条の5 条例第 67 条の2第2項に規定する規則で定める建設工事は、次に掲げる建設工事とする。
(1)石綿含有建築材料(石綿含有成形板を除く。)が使用されている建築物等の解体等作業を伴う建設工事
(2)石綿含有成形板が使用されている建築物(解体の作業に係る部分に限る。)の床面積の合計が 80 平方メ
ートル以上である解体の作業を伴う建設工事
(3)石綿含有建築材料が使用されていない建築物(解体の作業に係る部分に限る。)の床面積の合計が 80 平
方メートル以上である解体の作業を伴う建設工事
(事前調査結果の保存期間)
第 62 条の6 条例第67 条の2第2項に規定する規則で定める期間は、建築物等の解体等作業が完了した日から
起算して3年間とする。
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