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平成 19 年度 おおさかストップ温暖化賞・優秀賞 受賞者 取組み事例 事 業 者 名 関西製糖株式会社 所 泉佐野市住吉町 25 在 地 主 た る 業 種 食料品製造業 事 業 の 概 要 砂糖の精製及びバイオ製品の製造 温室効果ガスの 排出抑制の状況 温室効果ガス総排出量 平成 17 年度 平成 18 年度 削減量 35,208 トン 9,890 トン 25,318 トン 削減率 28.1 % 平成 18 年度に 実 施 し た 主 な 1 ボイラーの燃料転換 バーナー部分及び燃焼室を交換・改造し、ボイラーの燃料をA重油 対策内容 から温室効果ガスの排出原単位が少ない都市ガスに転換した。 2 真空結晶缶の効率的運転管理 真空結晶缶で使用した蒸気の保有熱量を利用し、使用水の加温に使 用する事や、濃縮前の糖液の濃度を可能な限り高くする事等で、蒸気 使用の削減を継続した。 温室効果ガスの 排出抑制効果 平成 18 年度に実施した主な対策内容 削減量 1 ボイラーの燃料転換 9,975 トン 2 真空結晶缶の効率的運転管理 3 その他 -85 トン 合 参 考 (業種全体の削減率) 食料品製造業全体 計 33 事業者 9,890 トン 平均削減率 1.0% 平成 18 年度に実施した対策内容の詳細 関西製糖株式会社では、省エネルギー推進委員会及び推進事務局を中心に、使用燃料の 合理化及び効率化、電気量削減の為の取組みを継続的に実施すると共に、毎月の業務検討 会及び省エネルギー推進会議で、ユーティリティー関連の原単位管理状況を精査し、社長 をトップとする経営層も直接、改善対策に参画する事で、迅速で効率の良い経営資源の投 入を行ない、省エネルギーによる温室効果ガス削減に寄与する体制を継続している。 1 ボイラーの燃料転換(A重油から都市ガスへの転換) 18年3月にバーナー部分及び燃焼室を交換・改造し、ボイラーの燃料をA重油から都 市ガスに転換した。 ①設備投資額 160,000千円(ボイラーのバーナー部分及び燃焼室交換・改造、ガス配管等に かかる費用) ②コスト試算(年間差益) 152,000千円/年のコストダウン(設備投資時の試算) ③ボイラーバーナー変更(4台) ボルカノ㈱製 型式:ガス専燃センターファイヤー型(SFDG-405) ④具体的なメリット ・環境負荷低減とコストダウンを両立させる事で、企業としての社会的責任を果たせた。 ・A重油タンク撤去に伴ない、空地の有効利用が図れた。 ・危険物取扱所の指定が外れ、消防手続きの簡素化に繋がった。 ・環境税が導入された場合を想定して、潜在的コストメリットが生じた。 2 真空結晶缶の効率的運転管理 ①ベーパーヒーターを用い、真空結晶缶(溶解した原料から不純物を取り除いた原液を、 真空の状態で濃縮し、再結晶化させる機械)で発生する蒸気の保有熱量を利用して、 工場で使用する温水の予備加熱を行ないトータル的に蒸気量を削減した。 (年間蒸気削減量:4,000 ㌧) ②原料糖を溶解し各工程で精製していく過程で、出来る限り濃度の低下を防止すると共 に、安定した濃度の糖液を真空結晶缶に供給する事で、濃縮に要する時間を短縮し供 給蒸気量の変動を極力抑え、使用蒸気量の削減に努めた。 <生産工程> 原料糖溶解 真空結晶缶 で砂糖精製 砂糖と蜜に 分離 製品 3 その他の取組み ・ドレントラップの定期的な点検によるエネルギー損失の予防。 ・適切な保温材の選定及び補修によるエネルギー損失の防止。 ・各種モーターのインバーター化による効率運転、それによる電気量削減。 ・照度及び空調温度の基準設定及び点検・記録による電気量削減。 ・社内の会議及び社外の講習等へ各階層を参加させることにより、従業員の省エネル ギー活動の啓蒙、継続的改善への意識付けを実施。