Comments
Description
Transcript
図書だより 平成27年3月
2015 年 3 月 16 日 横浜市立森の台小学校 校 長 田中 公明 図書主任 清水あゆみ 学校司書 近江弥穂子 No.10 がく ねんまつ か だ か く なんにん か 学年末になり、本の貸し出しができなくなってからも、本を借りに来る子が何人もいて、「えー、借りられな か ざんねん かえ としょしつ たの あいだ としょしつ いの?」 「この本、借りたかったのに。 」と残念そうに帰っていきました。図書室の本を楽しみにしてくれていて うれ つぎ しんきゅう かか じ む し ょり か 嬉しいです。次の学年への進 級 に関わる事務処理などのために、しばらくの 間 、図書室で本を借りることがで か ざんねん おも き かい みどり と し ょ か ん ほか としょかん きません。借りられないのは残念だと思いますが、この機会に 緑 図書館やコミュニティハウスなど、他の図書館 あし はこ としょしつ お す てき で あ へ足を運んでみてはいかかでしょうか。学校の図書室には置いていない本との素敵な出会いがあるかもしれませ と し ょ しゅにん ん。 と し し みず 図書主任 清水 ょ し つ 図書室からのおしらせ としょしつ やすみじかん りよう ●図書室の休み時間の利用は3月18日(水)までです。 ふめい なんさつ としょしつ み としょしつ もど ●不明の本が何冊かあります。図書室の本を見かけたら図書室に戻しましょう せ ん せ い ほ ん 先生のおすすめ本 奥田先生(3-6) 空閑先生(専科) 「十歳のきみへ」 「3001年宇宙 重明著 村田先生(事務) 「日本の川 たまがわ」 「風にのってきた」 大ぼうけん」 ~九十五歳のわたしから 日野原 山田先生(事務) メアリー・ポピンズ」 マウリ・クンナス著 村松 昭著 P・L・トラヴァース著 図書室にあります り っぱ えんそく い うちゅう 遠足 の行 き先が宇宙 だ 「ねるまえに1さじ」 もの頃があって、悩んだり ったら? と書いた紙の貼ってあ くる とき どんな立派 な人でも子ど ころ なや とき 苦 しんだりした時 があり じ かん い もの ます。時間はただの入れ物 なに つ こ で、そこに何を詰め込むか じ かん しつ き で時間の質は決まります。 か ぞく いのちとは?家族 とは? にんげん 人間 とは?ゆるすとは? さい す よ か せ い き どうぶつ がくえん 時 は31世紀 動物 学園 しょうがっこう せ いと 小 学 校 の 生徒 た ち は こうそく はし うちゅう 高速 で走 る宇宙 バスに の たいよう けい わくせい 乗 って、太陽 系 の惑星 とちゅう をめぐります。途中 、 す ブラックフォールに吸 こ かみ は えきたい る大きなビンの液体は の あ いて 飲ませる相手によって いろ あじ か 色も味も変わるようで ひがしかぜ ふ す。東 風 の吹く日にこ がさ た ま がわ い 多摩川 に行 ったことあ りますか? お く た ま なが だ 奥多摩から流 れ出 し、 はっけん おどろ 発見 と 驚 き に あ ふ れ た ま がわ かみさま る多摩川 を、神様 とお くも つかいの男の子が雲 に の そら うもり傘につかまって 乗 って空 からみていき やってきたメアリー・ ます。みなさんの け 10歳 を過 ぎた人も読 ん い込 まれそうになりま ポピンズとバンクス家 でみてください。 すが・・ の子どもたちのお 話 。 はなし な じ み ば しょ 馴染み の場所 もみつか るかも?! トピックス げ ん じ ものがたり 」 ~「源氏物語」~ へいあん じ だ い なかごろ むらさきしきぶ か じょう せ かいさ いこ ほんかくてき ちょうへんしょうせつ ねん 『源氏 物 語 』は平安時代中頃、紫 式 部 が書いた54 帖 からなる世界最古の本格的な長 編 小 説 です。1008年 だいぶぶん かんせい かんが と うじ せ かい るい たか さくひん には大部分が完成していたと 考 えられており、当時のものとしては世界に類をみないレベルの高い作品です。 さくひん なか か れん へいあんおうちょう ふうしゅう し と うじ きゅうてい ぶ ん か みなもと せい し い み ひじょう 作品の中からは、可憐な平安 王 朝 の風 習 をうかがい知ることができ、当時の宮 廷 文化を知るという意味で非常 たいせつ しょもつ てんのう こ ひかるげん じ しんせき こ う か あた ご せいじてき に大切な書物のひとつです。天皇の子である光 源 氏は、臣籍降下をして 源 の姓を与えられます。その後、政治的 う だいじんけ ふじわらけ かんが あらそ さ いご じゅんだいじょうてんのう てんのう ちち じゅん には右大臣家(モデルは藤原家と 考 えられています)と 争 いながらも、最後は 准 太 上 天皇(天皇の父に 准 ず くらい しんせき こ う か こうぞく ぎ くらい さいこう え いよ くらい の ぼ り つ る 位 、臣籍降下したものにとって皇族に擬せられるこの 位 は最高の栄誉のひとつだった)の 位 にまで上り詰め、 え いが き わめ せいじてき たく し ん り びょうしゃ ぶ ぶん おお れんあい か ほんさくひん とくちょう その栄華を極めます。また、政治的な部分のみならず多くの恋愛のシーンが書かれているのも本作品の特 徴 で、 せ か い はつ ほんかくてき れんあいしょうせつ ひょうか え むらさきしきぶ ふじわらみちなが むすめ ちゅうぐう その巧みな心理 描 写 は世界初の本格的な恋愛 小 説 という評価も得ています。紫 式 部 は藤原道長の 娘 の中 宮 しょうし つか あ いま しっぴつ つづ じ つ は しゅじんこう ひかるげん じ いっせつ ふじわらみちなが 彰子に仕えていましたが、その合間に執筆を続けたようです。実は主人公の光 源 氏は、一説では藤原道長がモ い げ ん じ ものがたり 」 げんざい せ か い やく こく ほんやく しゅっぱん じ だい くに デルとも言われています。『源氏 物 語 』は、現在では世界約20カ国で翻訳され出 版 されています。時代や国が か ひと こい ひと なや い か に んき 変わっても、人が恋をしたり、人が悩みながら生きていくことは変わりないことが人気のひみつかもしれません。 > こ ん げ つ ほ ん 今月のおすすめの本 「二十四の瞳』 「番ねずみのヤカちゃん」 壷井栄 著 「おおきな木」 リチャード・ シェル・ ウィルバー 著 せんせい ようふく 「こんどのおなごの先生 は洋服 き せんせい とるぞ」 、 「こんどのおなごの先生は じょ しょうわ はる いも女とちがうど」 ・・・昭和3年春、 そつぎょう おおいし せんせい 学校を 卒 業 したばかりの大石先生 みさき ぶんこう が小学校の 岬 の分校にやってきま う け も した。先生が受け持った1年生12 ひとみ こ せい 人の二十四の 瞳 はそれぞれの個性 かがや に 輝 いていましたが・・・この先 せ いと かた シルヴァスタイン著 とお ドドさんとドドさんのおくさんの いっけんや かべ かべ す きま あるところに、一本の木があ かあ しょうねん 一軒家の壁と壁の隙間に、お母さん ひき りました。その木は少 年 のこ す す ネズミと 4匹の子ネズミが住んでい とが大好きでした。いつもそ びき せいちょう ました。子ネズミのうち3匹はおと しず こにあるりんごの木と 成 長 ひき か なしくて静かな子でしたが、4匹目 ものがたり は「やかましやのヤカちゃん」とよ じ だい げんだい 物 語 。原題は”The ばれていました。どうしてこんな Giving Tree” (直 な まえ 訳だと「あたえる木」)といい 名前がついているのでしょうか。。 生と生徒 13人の生き方 を通 して せんそう しょうねん して変わっていく 少年 の ます。 えが 戦争の時代も描かれています。 へんしゅう こ う き 編集後記 せんげつ そつぎょう よ としょしつ き すがた ときどき み う 先月から、 「卒 業 までにこの本読めるかな」と図書室に来てくれる6年生の 姿 が時々見受けられるようになり としょしつ に んきと しょ まえ よ ていがくねん ころ ました。図書室の人気図書ランキングコーナーなどをみながら、 「これ前に読んだことある」などと低学年の頃を ふ かえ こえ き みな そつぎょう ざいこうせい 振り返る声もいくつか聞かれました。いよいよ6年生の皆さんご卒 業 ですね。おめでとうございます。在校生の みな すす あたら ま 皆さんももうすぐ学年が1つ進み、 新 しいクラスが待っています。 せんじつ しゅうかい はっぴょう がっそう かんどうてき 先日の6年生ありがとう集 会 では1年生から5年生の発 表 も、6年生の合奏も、とてもすばらしく感動的で まいにち うつく じ ぶん そ ねが こ した。毎日いろんなことがありますが、 美 しく自分を染め上げていってほしいという願いを込めて、2年生が ぐんどく うつく じ ぶん そ し うらめん しょうかい おも 群読したサトウハチローさんの『 美 しく自分を染め上げてください』という詩を裏面にて紹 介 したいと思いま す。 がっこう し し ょ お うみ 学校司書 近江 うつく じぶん そ くだ 『 美 しく自分を染めあげて下さい』 サトウハチロー あか しろ しろ だれ 赤ちゃんのときは白 こころ からだや 心 が しろ まいあさ そ 染めあげていく 目がさめたら きょうも一日 せいかつ ウソのない生活を 夜 そ 美 しく染めていく め 毎朝 よる ひと どんな人でも白 そだっていくのといっしょに うつく その白を しろ 誰でも白 いの おくりたいと祈る ねむ 眠るときに ふりかえって とお その通りだったらありがとうとつぶやく ひとにはやさしく これをつづけると じぶん 自分にはきびしく しろ じぶん ひとをいたわり 自分をきたえる かさ これが重なると かがや いろ 輝 きのある色になる わす なにもかも忘れて あせ じょうはつ こんな日のひぐれには かお はたら ひとのために 働 く 汗はキモチよく 蒸 発 し ちち いろ 白はすばらしい色になる くたびれも はは よろこびとなる ことば 母の言葉が耳にすきとおり め 父の顔が目の中で ゴムマリみたいに う 生まれてきたからには こころ はずむ ほうこう よき方向へすすめ おお からだや 心 を大きくするには みち よき道をえらべ よこみち 横道はごめんだ おことわりだ いそがずに じぶん ちゃくちゃくと じぶん 自分で自分を うつく 美 しく うつく より 美 しく そ くだ 染めあげて下さい